JP4312173B2 - 自動二輪車用空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ビードコアにいわゆるケーブルビードが用いられた自動二輪車用空気入りタイヤに関する。
図8に示されるように、ビード部bにケーブルビードタイプのビードコアcが用いられた空気入りタイヤが提案されている(下記特許文献1ないし2参照)。該ビードコアcは、環状のコアc1の周囲に複数本のシース線dを螺旋状に巻付けることにより形成された1ないし複数層のシースc2とから構成される。
特開平11−321247号公報 特開2000−25429号公報
上記ビードコアcは、前記コアc1に対してシースc2の相対的な回転が許容されるという特徴を有する。例えばビードコアcの周りに折り返されて係止されたカーカスプライfのコード張力Pや歪み等は、矢印Rで示されるように、コアc1に対してシースc2が相対的に回転することにより適宜吸収される。従って、タイヤの耐久性や衝撃吸収性が向上されるという利点がある。
しかしながら、発明者らは、ケーブルビードタイプのビードコアcについて鋭意研究を重ねたところ、コアc1に対するシースc2の回転のし易さには方向性があることが判明した。即ち、発明者らは、前記シースc2の回転のし易さ(以下、単に「回転抵抗性」と言うことがある。)は、コアc1に巻き付けられているシース線dの螺旋の巻付け方向によって異なることを知見した。
従って、例えば図9に示されるように、コアc1に対して同じ方向にシース線c2を螺旋状に巻き付けた(この例では左巻きで巻き付けられている)同一のビードコアcを左右のビード部にそれぞれに用いた場合、図10に略示されるように、左右のビード部は、タイヤ赤道に関して、非対称なビードコアcの回転抵抗性を持つ。
図10の態様では、カーカスプライfのコード張力Pに対して、右側のビード部は左側のビード部に比べて回転変形が大きくなる傾向があり、例えば衝撃吸収性に差異を生じ得る。また、このような左右非対称のビードコアcの回転抵抗性は、タイヤ加硫中、左右のサイドウォール部を通るカーカスコードに常時異なる張力を付与し、それらの中間伸度やユニフォミティに差異を与える。特に、車体を左右に傾けて旋回動作が行われる自動二輪車用の空気入りタイヤについては、上述のような左右非対称のビード構造は旋回操縦時の安定性を悪化させる。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、一方のビード部に配されたビードコアのシース線の巻付け方向を、他方のビード部に配されたビードコアのシース線の巻き付け方向と逆向きとしかつその方向を規定することを基本として、シースの回転抵抗性を左右で対称に発揮させることにより、各種のタイヤ性能を向上しうる自動二輪車用空気入りタイヤを提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経て一対のビード部にそれぞれ埋設されたビードコアで両端が折り返されたカーカスプライを含むカーカスを具えしかも回転方向が指定され自動二輪車用空気入りタイヤであって、前記各ビードコアは、環状のコアと、このコアの周囲に複数本のシース線を螺旋状に巻付けることにより形成された少なくとも1層のシースとを含み、かつ回転方向に従って回転するときに、進行方向に対して右側のビードコアは、前記シース線が時計回りに巻付けられた右巻きであり、かつ進行方向に対して左側のビードコアは、前記シース線が反時計回りに巻付けられた左巻きであることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記カーカスプライは、カーカスコードがタイヤ赤道に対して65〜90度で配置されている請求項1に記載の空気入りタイヤである。
また請求項7記載の発明は、前記ビードコアは、5〜13本のシース線を用いた1層のシースを具える請求項1又は2に記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤは、左右のビードコアにおいて、シースのコアに対する回転抵抗性が左右で対称になる。従って、各種のタイヤ性能、例えば成形後のユニフォミティや操縦安定性などを向上できる。とりわけ自動二輪車用のタイヤでは、左右のいずれの旋回方向についても同じ旋回操作性及び衝撃吸収性等が発揮され得るため、左右のいずれの旋回時でも安定した走行が可能になる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の空気入りタイヤ1の断面図を示す。空気入りタイヤ1は、トレッド部2と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3、3と、各サイドウォール部3の内方端に設けられかつビードコア5が埋設されたビード部4、4とを具える。本発明では、自動二輪車用の空気入りタイヤ1を対象とする
空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経て一対のビード部4、4の各ビードコア5に至るトロイド状のカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されたベルト層7とが設けられている。
前記トレッド部2は、路面と接地するトレッド面2Aを有する。該トレッド面2Aは、タイヤ回転軸を含むタイヤ断面において、タイヤ半径方向外側に凸となる円弧状で形成される。また前記トレッド面2Aの端縁2e、2eの位置は、タイヤの中で最もタイヤ軸方向外側にある。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば65度〜90度の角度で傾けて配列された少なくとも1枚、本例では内、外2枚のカーカスプライ6A、6Bから形成される。なお前記カーカスコードとしては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン又は芳香族ポリアミド等のような有機繊維コードが好適であるが、必要に応じてまたタイヤのカテゴリによってはスチールコード等が用いられる。
前記カーカスプライ6A、6Bは、トレッド部2からサイドウォール部3を経て一対のビードコア5、5に至るトロイド状の本体部6aと、この本体部6aに連なりかつ各々のビードコア5、5の周りを通って両端がタイヤ軸方向内側から外側に向けて折り返された折返し部6b、6bとを有する。本体部6aと折返し部6bとの間には、例えばビードコア5から半径方向外側にテーパ状でのびるビードエーペックス8が配され、ビード部4が適宜補強される。
前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば15〜30度程度で配列した少なくとも1枚、本実施形態では2枚のベルトプライ7A、7Bから構成される。各ベルトプライ7A、7Bは、ベルトコードがプライ間で互いに交差する向きに重ねられる。ベルトコードとしては、レーヨン又は芳香族ポリアミド等のような高弾性の有機繊維コードやスチールコードが好適である。また、ベルト層7は、プライのスプライスした構造のみならず、1本のベルトコード又は複数本のベルトコードをリボン状にトッピングした帯状プライを螺旋状に巻き付けることにより形成されたいわゆるジョイントレス構造のものでも良い。
なお高速耐久性を向上させるために、ベルト層7のタイヤ半径方向外側に、例えばナイロン等の有機繊維のバンドコードを周方向に対して5度以下の角度で配列させたバンド層を設けても良い。
図2にはビードコア5の部分斜視図を、図3にはそのA−A断面図が示される。ビードコア5は、環状のコア9と、このコア9の周囲に複数本のシース線10aを螺旋状に巻付けることにより形成された少なくとも1層のシース10とを含むいわゆるケーブルビードとして構成される。本実施形態のビードコア5は、(1×1.5+6×1.4)のコード構成を有する。即ち、直径が1.50mmの1本のコア9の外側に、直径が1.4mmの6本のシース線10aからなる1層のシース10とで構成される。
前記コア9には、好ましくはモノフィラメント(単繊維)が採用される。また、コア9は、例えば合成樹脂材又は金属材料からなり、好ましくは金属材料、とりわけ鋼線が望ましい。特に限定はされないが、鋼線の中でも炭素含有量が0.1〜0.9重量%程度のものが強度上の観点より特に好ましい。本実施形態でもコア9には鋼線が用いられる。
また、コア9の直径D1は特に限定されるものではなくタイヤのサイズやカテゴリー等に応じて適宜定められるが、小さすぎるとビードコア5の強度が大幅に低下するおそれがあり、逆に大きすぎるとタイヤ重量の増加やビードコア5の外径増大を招く傾向がある。このような観点より、コア9の直径D1は、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.2以上が望ましく、かつ、上限については、好ましくは2.2mm以下、より好ましくは2.0mm以下が望ましい。
前記シース線10aは、マルチフィラメント又は(好ましくは)モノフィラメントが用いられ、例えば合成樹脂材又は金属材料が用いられる。好ましくはモノフィラメントの金属材料であるが、とりわけ鋼線が望ましい。中でもJIS G3502に規定されるピアノ線材及びJIS G3506に規定される硬鋼線材等のような硬質のものが特に好適である。本実施形態において、シース線10aには、炭素含有量が0.65〜0.88重量%の硬鋼線材が用いられる。
また、シース線10aの直径D2は特に限定されないが、小さすぎるとビードコア5の強度低下を招き、逆に大きすぎてもタイヤ重量の増加やビードコア5の径の増大を招くため好ましくない。このような観点より、シース線10aの直径D2は、好ましくは0.9mm以上、より好ましくは1.3mm以上が望ましく、かつ、上限については、好ましくは1.8mm以下、より好ましくは1.6mm以下が望ましい。
また、コア9の直径D1とシース線10aの直径D2との関係については適宜定めうるが、前記直径の比(D2/D1)が過度に小さくなると、シース線10aの本数が著しく増大し、生産性が低下したり、ビードコアの剛性が高くなり過ぎてカーカスプライ6A、6Bに必要以上のコード張力を作用させてしまう。これは、加硫時のカーカスプライのすべり移動を規制してしまい、柔軟性が不足するおそれがあり、逆に前記比(D2/D1)が過度に大きくなると、シース線10aの本数が低下し、ビードコア5の強度低下を招きやすい。このような観点より、前記比(D2/D1)は、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.7以上が望ましく、かつ、上限については、好ましくは2.0以下、より好ましくは1.5以下が望ましい。
また、シース10の一つの層を構成するシース線10aの本数は、シース線10aの直径や巻付け時の螺旋ピッチTPとの関係等に応じて適宜定められる。例えば、自動二輪車用タイヤの場合、好ましくは5本以上、より好ましくは6本以上が望ましく、上限については好ましくは13本以下、より好ましくは10本以下、さらに好ましくは9本以下が望ましい。
また、コア10及び/又はシース線10aの表面には、ゴム等との接着性の観点より各種のめっき(例えば黄銅めっき、青銅のめっき又は亜鉛めっき)が施されるのが望ましい。
先に述べたように、ケーブルビードタイプのビードコア5は、コア9に対してシース10が相対的に回転するが、シース10の回転のし易さには方向性がある。図2に示されるように、シース10は、コア9に巻き付けられているシース線10aの螺旋形状が締め上げられる向き(言い換えると、シース線10aを加撚する向き)の回転Raに対しては大きな抵抗を示す一方、シース線10aの螺旋を弛ませる向き(言い換えると、シース線10aを解撚する向き)の回転Rbに対しては比較的小さな抵抗しか示さない。
本発明では、このようなシース10の回転方向性が空気入りタイヤの各種の性能に悪影響を及ぼさないよう、図4に示されるように、一方のビード部4Rに配されたビードコア5Rの前記シース線10aの巻付け方向と、他方のビード部4Lに配されたビードコア5Lの前記シース線10aの巻き付け方向とを互いに逆向きとしている。
前記シース線10aの巻付け方向は、該シース線10aの螺旋が進むときの回転方向に基づいて定められ、シース線10aがコア9の周りを時計回りに回転するものを右巻き、反時計回りに回転するものを左巻きとする。言い換えると、右巻きはJISG3510又はJISL1017で定められている「Zより」、左巻きは前記JISの「Sより」とそれぞれ同義である。
図4は、ビードコア5を透視した空気入りタイヤ1の平面図(タイヤを上側から見た図)であるが、本発明において右側のビードコア5Rのシース線10aは右巻きであり、左側のビードコア5Lのシース線10aは左巻きである。図5には、このような空気入りタイヤ1の断面略図を示す。この実施形態の空気入りタイヤでは、右、左の各ビードコア5R、5Lは、いずれもカーカスプライ6Aないし6Bのコード張力Pによって引っ張られる回転方向に対して、シース10の回転抵抗が小さくなるように左右対称で配されている。従って、左右のビード部において、同じレベルにシース10の回転抵抗を低減できる。これは走行時の振動吸収性を高めるのに役立つ。
図6にもビードコア5を透視した空気入りタイヤ1の平面図(タイヤを上側から見た図)を参考例として示すが、この実施形態では、右側のビードコア5Rのシース線10aは左巻きであり、左側のビードコア5Lのシース線10aは右巻きである。図7には、このような空気入りタイヤ1の断面略図を示す。この実施形態の空気入りタイヤ1では、右、左の各ビードコア5R、5Lは、いずれもカーカスプライ6Aないし6Bのコード張力Pによって引っ張られる回転方向に対して、シース10の回転抵抗が大きくなるように左右対称に配されている。従って、前記コード張力Pに対してシース10が回転しづらくなるから、高いビード剛性を具え、腰が強くかつ操縦安定性に優れた空気入りタイヤ1を提供しうる。
また、図4、図6のいずれも実施形態の空気入りタイヤにおいても、ビードコア5におけるシース10の回転抵抗性が左右対称になる。従って、タイヤ加硫中においても、例えばサイドウォール部3をのびている左右のカーカスコードの張力を左右で均一化しうる。このため、加硫成形後において、前記左右のカーカスコードのパス長さを実質的に均等にでき、また左右のカーカスコードで中間伸度のバラツキを抑え得る。このような空気入りタイヤは、高いユニフォミティ及び優れた操縦安定性を持つ。
また、例えば図4、図6の空気入りタイヤ1について、回転方向Fを指定することができる。回転方向が指定された空気入りタイヤには、例えば、トレッド面2Aに、回転方向によってトレッド溝の作用が異なる方向性パターンなどが設けられる。
例えば図4に示されるように、指定された回転方向Fに従って回転するときに、進行方向に対して右側のビードコア5Rでは前記シース線10aが右巻きで巻き付けられ、かつ進行方向に対して左側のビードコア5Lではシース線10aが左巻きで巻き付けられた空気入りタイヤ1を作ることができる。このような空気入りタイヤ1は、図5に示したように、各ビードコア5L、5Rは、前記コード張力Pに対してシース10の回転抵抗を小さく維持しうる結果、優れた衝撃吸収性を発揮できる。
逆に、図6に示されるように、指定された回転方向Fに従って回転するときに、進行方向に対して右側のビードコアでは前記シース線10aが左巻きで巻き付けられ、かつ進行方向に対して左側のビードコア5Lではシース線10aが右巻きで巻き付けられた空気入りタイヤ1を作ることができる。このような空気入りタイヤ1は、図7に示したように、各ビードコア5L、5Rは、コード張力Pに対してシース10の回転抵抗を大きく維持でき、ビード部4に高い剛性を有し操縦安定性に優れる。
なお、ビードコア5のシース10を回転させようとするカーカスコードの張力Pは、タイヤ赤道Cに対するカーカスコードの角度が90度に近いほど大きくなる。従って、本発明はカーカスコードの前記角度が75度以上、より好ましくは85度以上の空気入りタイヤについて特に顕著な効果が発揮される。
また、本実施形態において、シース10は1層で構成されているが、要求するタイヤ性能に応じてシース10の層数を2以上で構成できる。この場合、各層のシース線10aは、左右のビードコア5L、5Rで互いに逆方向に巻き付けられていれば良い。さらにこの場合、シース10の層毎にシース線10aの材料及び/又は直径などを異ならせ得る。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく種々の態様に変形して実施しうる。
図1及び表1に示す基本構造を有するビードコアを持った回転方向が指定された自動二輪車用空気入りタイヤ(サイズ:120/70ZR17)を試作し、タイヤのユニフォミティ、カーカスコードの中間伸度及び操縦安定性についてテストした。
各タイヤにおいて共通の仕様は次の通りである。
ビードコアの構成(1×1.5+6×1.4):図3
シース線の螺旋ピッチ:約150mm
カーカスコード:ナイロン
カーカスプライ数:2
カーカスコード角度(対タイヤ赤道):90度
ベルトコード:アラミド
ベルトプライ数:2
ベルトコード角度(対タイヤ赤道):19度
また、テスト方法は次の通りである。
<ユニフォミティ>
各供試タイヤをそれぞれMT3.50×17のリムにリム組みしかつ内圧200kPaを充填するとともに、ユニフォミティ試験器を用いてRFV(n=10の平均値)を測定した。なお、縦荷重は1.45kN、速度は6.6km/Hとした。結果は、従来例を100とする指数で表示した。数値が小さいほど良好である。
<左右のカーカスコードの中間伸度差>
先ず、各タイヤをそれぞれ10本づつ試作した。次に、各タイヤの左右のサイドウォール部それぞれから、タイヤ周方向でほぼ等間隔を隔てた位置にある10本のカーカスコードを切り出して、それらの中間伸度を測定した(n=10の平均値)。中間伸度(%)は、「JIS L1017化学繊維タイヤコード試験方法」の項において「7.7 一定荷重伸び率」の「7.7.1標準時状態」により測定した一定荷重時の伸び率として定める。次に、左右のカーカスコードの中間伸度の差を求め、比較例1の前記差を100とする指数で表示した。数値が小さいほど、左右のカーカスコードの中間伸度の差が少なくユニフォミティに優れることを示す。
<操縦安定性>
各供試タイヤをリム(MT3.50×17)に装着後、内圧250kPpを充填して、排気量1000ccの国産自動二輪車の前輪に装着した。この自動二輪車にドライバー1名が乗車し、テストコースを走行して直進時安定性と、右旋回時及び左旋回時各々の衝撃吸収性とを評価した。旋回時の衝撃吸収性は、突起(高さ5mm、長さ40mm)を10m間隔で設置した専用のテストコースを速度60〜80km/H で旋回走行したときの衝撃吸収性を評価した。各評価は、ドライバーによる10点法の官能評価とした。数値が大きいほど良好である。なお前記自動二輪車用の後輪は、190/50ZR17(リム:MT6.00×17、内圧290kPa)の従来タイヤで統一した。
テストの結果などを表1に示す。
Figure 0004312173
テストの結果、実施例のタイヤは、ユニフォミティが向上し、かつ、左右の旋回時における性能差が非常に小さく、良好な操縦安定性を示すことが確認できた。
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 そのビードコアの部分斜視図である。 図2のA−A拡大断面図である。 ビードコアを透視して示す空気入りタイヤの平面図である。 その空気入りタイヤの断面略図である。 ビードコアを透視して示す他の空気入りタイヤの平面図である。 その空気入りタイヤの断面略図である。 空気入りタイヤのビード部の断面図である。 ビードコアを透視して示す従来の空気入りタイヤの平面図である。 図9の空気入りタイヤの断面略図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
4L 一方(右側)のビード部
4R 他方(左側)のビード部
5 ビードコア
5L 一方(右側)のビードコア
5R 他方(左側)のビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
7 ベルト層
9 コア
10 シース
10a シース線

Claims (3)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経て一対のビード部にそれぞれ埋設されたビードコアで両端が折り返されたカーカスプライを含むカーカスを具えしかも回転方向が指定され自動二輪車用空気入りタイヤであって、
    前記各ビードコアは、環状のコアと、このコアの周囲に複数本のシース線を螺旋状に巻付けることにより形成された少なくとも1層のシースとを含み、かつ
    回転方向に従って回転するときに、進行方向に対して右側のビードコアは、前記シース線が時計回りに巻付けられた右巻きであり、かつ
    進行方向に対して左側のビードコアは、前記シース線が反時計回りに巻付けられた左巻きであることを特徴とする自動二輪車用空気入りタイヤ。
  2. 前記カーカスプライは、カーカスコードがタイヤ赤道に対して65〜90度で配置されている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ビードコアは、5〜13本のシース線を用いた1層のシースを具える請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
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