JP4311911B2 - 熱可塑性樹脂ペレット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形性に優れた熱可塑性樹脂ペレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性樹脂は、射出成形機や押出成形機を用いて、自動車、電気・電子、OA機器等の部品や、フィルム、ボトル、繊維、モノフィラメント、シート等に加工され広く用いられている。
熱可塑性樹脂は、通常、成形製品の商品価値を高める目的で、あるいは品質を向上、維持する目的で種々の添加剤が添加されている。これらの添加剤の熱可塑性樹脂への添加方法としては、熱可塑性樹脂の重合中に添加・分散する方法、押出機等を用いて熱可塑性樹脂ペレット内部に分散させる方法が知られている(例えば、特開昭62−41315号公報)が、これらの方法は添加剤の量が容易に変えられないため少量他品種生産に向いていない、添加剤の組み合わせの自由度が小さい、熱履歴が余分にかかり、樹脂や添加剤の劣化、ひいては製品品質の低下を招くといった欠点があった。
【0003】
一方、上記欠点を解決する方法として、添加剤を熱可塑性樹脂ペレット表面に直接付着させたものを、射出成形機や押出成形機を用いて成形する方法も知られている(例えば、特開昭62−41315号公報)が、添加剤が粉体の場合、単にペレットにまぶして付着させただけでは、ペレット表面から粉体が脱離しやすく、ペレットへの付着状態にむらが生じて、製品中の添加剤含有量ひいては製品品質のばらつきを招くだけでなく、場合によっては添加剤の凝集物が製品中に混入するというトラブルを誘発する。また成形時の可塑化時間や押出量を不安定にさせ安定した品質の製品が得られない、粉塵の飛散による作業性の低下を引き起こす等の問題も生じている。
【0004】
この改善のために、種々の方法が試みられている。ペレットを、添加剤の融点以上に加熱してから、添加剤を添加すると、添加剤が溶融してペレット表面に均一な添加剤の皮膜を形成することができるが(例えば、特開平4−65464号公報)、この方法では高温にさらされた熱可塑性樹脂ペレット自身が熱劣化して着色等の品質低下を起こす恐れがある。その他にも、特表平8−500549号公報には樹脂ペレットと高級脂肪酸金属塩の添加剤とを容器内で高速で衝突させて、その運動エネルギーを利用してペレット表面へ添加剤を均一成膜する技術が開示されているが、これを商業規模で実施するためには、多大のエネルギーを要する複雑な設備が必要である。
【0005】
他方、添加剤粉体を熱可塑性樹脂ペレット表面に付着させるために、バインダー(展着剤)を用いる方法も広く行われている(例えば、特開昭53−137253号公報)。この方法は、特に付着添加剤量が多い場合に、添加剤の脱離を防止するという観点からは効果を発揮するものの、しばしば成形時の可塑化時間や押出量を不安定にしたり、添加剤の凝集物が製品中に混入したりする等の問題が生じており、なお大きな改善の余地を残している。これを解決するために、例えば、特開2001−294669号公報には、展着剤と添加剤をペースト状にしてペレット表面に付着させる方法が開示されており、添加剤の性質や添加順序等を規定しこの問題の解決を図っている。しかし、添加剤のペレットへの均一な付着・分散は、熱可塑性樹脂、添加剤、展着剤の種類、ペレット形状、ブレンド装置、ブレンド温度、ブレンド時間等のブレンド条件、添加剤量等に左右され、たとえペレット、添加剤、ブレンド温度等の条件を同一にしたとしても、ブレンド装置が異なれば結果的に得られた熱可塑性樹脂ペレットの成形性が異なることも多く、ブレンド装置が代わる毎にこれらの条件を試行錯誤で見直す必要があった。また、熱可塑性樹脂ペレットを使用し成形する立場からは、成形性に優れたペレットと成形性に劣るペレットが混在してある場合、これらを区別して使用する必要があるが容易に見分ける方法はなく、同様に試行錯誤を繰り返すしかなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、成形性に優れた熱可塑性樹脂ペレットを提供し、特に品質の安定したフィルム及びモノフィラメントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の課題を解決するために鋭意検討の結果、展着剤を用いて熱可塑性樹脂ペレットに添加剤を、特定混合機を使用し、特定混合条件下で、ドライブレンドさせたペレットから所定条件下浸透篩で分離した脱離微粉中の展着剤含有率が、特定範囲内にある熱可塑性樹脂ペレットが、成形安定性に優れ、ドライブレンドされる添加剤の成形製品中での凝集や濃度のばらつきを抑制しうることを見出し、本発明に至った。
【0008】
すなわち、本発明の要旨は、展着剤を用いて添加剤がドライブレンドされた熱可塑性樹脂ペレットの製造方法であって、
a)該熱可塑性樹脂が、ポリアミドであり、
b)該ドライブレンドは、遊星運動型混合器を使用し、熱可塑性樹脂100重量部に対して、展着剤0.01〜0.3重量部、添加剤0.01〜1重量部の量を、温度20〜90℃で行い、かつ
c)該ペレットから下記条件下振盪篩で分離した脱離微粉中の展着剤含有率が、下式
3≦(脱離微粉中の展着剤重量/脱離微粉重量)×100≦20
を満足することを特徴とする熱可塑性樹脂ペレットの製造方法
[分離条件]
1)振盪篩: JIS Z8801に規定されている、針金径523μm、目開き850μmの平織り篩網を装着した、直径300mmの篩
2)振盪・捕集操作: 上記篩に熱可塑性樹脂ペレット1.0kgを入れ、振盪幅50mm、振盪速度192回/分、温度25℃、相対湿度65%で、10分間篩い、脱離微粉を捕集する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について具体的に説明する。
熱可塑性樹脂
本発明に用いられる熱可塑性樹脂としては、成形に高温を必要とするポリアミドにおいて効果が顕著であり、中でも重合終了後に通常抽出操作を行う必要があるε−カプロラクタムをモノマー成分として含むポリアミドにおいて特に効果が顕著である。具体的にはε−カプロラクタムから成る6ナイロン、ε−カプロラクタムと1,6−ジアミノヘキサン、アジピン酸から成る6/66ナイロン、ε−カプロラクタムとラウリルラクタムから成る6/12ナイロン、ε−カプロラクタムと1,6−ジアミノヘキサン、テレフタル酸から成る6/6Tナイロンが挙げられ、特にはε−カプロラクタムを構成成分として70重量%以上含むポリアミドが好ましい。
【0010】
添加剤
本発明に用いられる添加剤は、公知のものが使用できる。具体的には、可塑剤、離型剤、滑剤、染料、顔料、結晶核剤、撥水剤、防曇剤、耐衝撃性改良剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の安定剤、難燃剤、摺動性改良剤、シリカ、カオリン、酸化チタン、ガラス繊維、ガラスフレーク、炭素繊維等の強化材、チタン酸カリウム、ホウ酸アルミニウム等のウィスカー等を挙げることができるが、中でも粒子の最大長が1mm以下の粉体である場合に効果が顕著である。また、添加剤は、常温で固体であるものを使用した場合に効果が大きく、特には成形温度が添加剤の融点もしくは流動開始温度、もしくはガラス転移温度以上の場合に改良効果が大きい。添加剤の中でも最も改良効果が大きいものは、可塑剤、滑剤、離型剤、撥水剤として用いられる長鎖アルキル基を有する化合物である。具体例としては、パラフィンワックス、ポリオレフィンワックス等の脂肪族炭化水素、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸、ステアリルアルコール等の高級脂肪族アルコール、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、モンタン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、ステアリルステアレート、モンタンワックス等の高級脂肪酸エステル等が挙げられる。これらの中でも好ましいのは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、モンタン酸、メリシン酸、オレイン酸、エルカ酸等の、炭素数9以上の高級脂肪酸の金属塩、エステル及びアミドからなる群より選ばれた少なくとも1種の誘導体であり、特に好ましいのはステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、最適にはエチレンビスステアリン酸アミドである。これらの添加剤は単独で用いてもよく、また二種以上のものを併用してもよい。これらの添加剤の添加量に特に制限はないが、少なすぎると添加剤の効果がなく、多すぎると成形不良を招くため、ドライブレンドされる添加剤の量は、熱可塑性樹脂100重量部に対し0.01〜1重量部であり、好ましくは0.03〜0.5重量部、特に好ましくは0.05〜0.3重量部である。
【0011】
展着剤
本発明に使用される展着剤は、上記添加剤の熱可塑性樹脂ペレット表面への付着を助ける働きをする物質で、好適には室温で粘調な液体やクリーム状の形態を呈しているものが使用される。展着剤の具体例としては、牛脂、鯨油等の動物油、菜種油、大豆油等の植物油、スピンドル油、エンジン油等の石油系潤滑油、ジメチルシリコーン、ペンタエリスリトールエステル、ポリ(α−オレフィン)、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリフェニルエーテル等の合成潤滑油、芳香族スルホン酸エステル、芳香族スルホン酸アミド等の芳香族スルホン酸誘導体、アルキルベンゼンスルホン酸塩等のイオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のポリオキシアルキレン鎖を含む化合物、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、高級アルコール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤、カプリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、デカノール等の脂肪族アルコール、1,5ペンタンジオール、グリセリン等の多価アルコール、リノール酸アミド等の脂肪酸アミド、ブチルステアレート等の脂肪酸エステル等が挙げられる。実用上は、できるだけ成形時に熱劣化し難く、添加剤や成形品の品質に悪影響を与えないものが好ましく、中でも芳香族スルホン酸誘導体、ポリオキシアルキレン鎖を含む化合物が好適に用いられる。特に、N−アルキルベンゼンスルホン酸アミド等の芳香族スルホン酸アミド、又は、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタン(モノ、トリ)ステアリレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等のポリオキシアルキレン鎖を含むエステル又はエーテル化合物を用いるのが好ましく、最適にはN−n−ブチルベンゼンスルホン酸アミド等のN−アルキルベンゼンスルホン酸アミドが用いられる。これらの展着剤は単独で用いてもよく、また2種以上のものを併用してもよい。これらの展着剤の添加量は、少なすぎると展着効果がなく、多すぎると樹脂ペレットどうしのブロッキングが起きるため、熱可塑性樹脂100重量部に対して0.01〜0.3重量部であり、好ましくは0.02〜0.15重量部である。
【0012】
展着剤を用いる添加剤のドライブレンド
本発明の「展着剤を用いて添加剤がドライブレンドされた熱可塑性樹脂ペレット」においては、後述の振盪篩によって分離される少量の脱離微粉を除いて、添加剤が、展着剤を用いたドライブレンドによって、樹脂ペレット表面に十分付着されていることが必要である。そのような熱可塑性樹脂ペレットが得られる限り、添加剤と展着剤の添加順序に特に制限はなく、ブレンダーの形状、条件等を鑑み最適な順序が選択される。どちらかと言えば、熱可塑性樹脂ペレットと展着剤を混合した後、添加剤を添加、混合する方法が、樹脂ペレット表面に均質な展着剤皮膜を形成し易い点で、好ましい。ブレンド温度は20〜90℃であり、好ましくは40〜80℃である。熱可塑性樹脂ペレットと展着剤、添加剤をブレンドする装置は、単位重量当たりの消費エネルギー、発熱の少なさの点からは、遊星運動型混合機が用いられる。また、上記の混合装置をジャケット方式にし、スチーム等でジャケット部を加熱してペレットを加温することもできる。熱可塑性樹脂ペレット表面に存在する付着物は、一般的にはカッティング等の工程で生成した熱可塑性樹脂微粉、添加剤及び展着剤から構成されるが、この付着物に占める展着剤の比率は成形性に影響を及ぼすため、所定範囲内に調整するのがよい。本発明においては、熱可塑性樹脂ペレットから洗浄により分離したペレット付着物中の展着剤含有率が、下式(ペレット付着物中の展着剤重量/ペレット付着物重量)×100≦40を満足することが好ましく、中でも3≦(ペレット付着物中の展着剤重量/ペレット付着物重量)×100≦30特には5≦(ペレット付着物中の展着剤重量/ペレット付着物重量)×100≦25を満足することが好適である。ここで、「熱可塑性樹脂ペレットから洗浄により分離したペレット付着物」の量は、展着剤は溶解するが、熱可塑性樹脂を溶解しない溶媒、例えば熱可塑性樹脂が6ナイロン、展着剤がN−n−ブチルベンゼンスルホン酸アミドの場合クロロホルムを用いて、熱可塑性樹脂ペレットを洗浄して得られる洗浄液から、溶媒クロロホルムを分離回収した残渣の重量を測定することによって得られる。一方、ペレット付着物中の展着剤重量は、後述の脱離微粉中の展着剤重量と同様の方法で測定される。
【0013】
熱可塑性樹脂ペレットからの脱離微粉
本発明の熱可塑性樹脂ペレットにおいて、「該ペレットから振盪篩で分離した脱離微粉」とは、熱可塑性樹脂ペレットを所定の振盪篩に収容し、所定条件で振盪した際に、該ペレットが転動することにより、該ペレット表面に存在する付着物の内、ペレット表面に付着した状態を保持することができなくなり、該表面から脱離し、篩下に分離される微粉を意味する。なお、脱離微粉重量を定量する際には、下記の分離条件を選択する。
[分離条件]
1)振盪篩: JIS Z8801に規定されている、針金径523μm、目開き850μmの平織り篩網を装着した、直径300mmの篩
2)振盪・捕集操作: 上記篩に熱可塑性樹脂ペレット1.0kgを入れ、
振盪幅50mm、振盪速度192回/分、温度25℃、相対湿度65%で、10分間篩い、脱離微粉捕集する
上記微粉の吸引捕集は、脱離微粉のペレットへの再付着を抑止する目的で行われる。
脱離微粉重量の熱可塑性樹脂ペレット重量に対する比率は、添加剤量、添加剤種、展着剤量、展着剤種、カッティング等の工程で生成した熱可塑性樹脂微粉量、又はこれらの量比、静電気量等に依存するが、多すぎると成形不良を招くため、好ましくは150ppm以下、より好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは50ppm以下である。
【0014】
脱離微粉中の展着剤含有率
本発明において、脱離微粉中の展着剤含有率は、下式を満足することが必要で、
3≦(脱離微粉中の展着剤重量/脱離微粉重量)×100≦20
好ましくは、
4≦(脱離微粉中の展着剤重量/脱離微粉重量)×100≦17
より好ましくは、
5≦(脱離微粉中の展着剤重量/脱離微粉重量)×100≦13
特に好ましくは、
5≦(脱離微粉中の展着剤重量/脱離微粉重量)×100≦11
を満足することが好ましく、脱離微粉中の展着剤含有率が多すぎても少なすぎても成形不良を引き起こす。
脱離微粉中の展着剤重量は、ガスクロマトグラフィー、液クロマトグラフィー、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー、核磁気共鳴(NMR)等の手段を用いて定量することができる。例えば、NMRで定量する場合には、展着剤を溶解する重水素化溶媒に脱離微粉を溶解させ、樹脂粉、無機物等の不溶物がある場合には濾過等でこれらを除去した後、NMRを測定し、シグナル強度比より求めることができる。重水素化溶媒にはあらかじめ定量のための内部標準物質を入れておいてもよい。
【0015】
成形製品
本発明の熱可塑性樹脂ペレットは、公知の方法により成形することができるが、特にフィルムやモノフィラメントに加工した場合に、透明性が良好で、凝集物がなく、成形安定性に優れ、品質にムラのない製品が得られるため利用価値が大きい。例えば、フィルムではドライブレンドされた添加剤に基づく凝集物が商品価値を大きく落とすことはよく知られているが、その他にも、特に延伸フィルムの場合では延伸加工時にこういった凝集物を起点にした破断が起こり生産不能に陥るといった問題がある。また、モノフィラメントにおいても、一般的には成型時に強度を上げる目的で延伸が行われ、凝集物があるとそれを起点にした破断が起こり生産不能に陥るといった問題があったが、本発明により大幅に改善することが可能になった。
【0016】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例中「部」は「重量部」を示す。
また、測定は以下の方法で行った。
【0017】
(1)脱離微粉重量
目開き850μm、針金径523μmの平織り篩網を装着した、直径300mmの振盪篩に、ペレット1.0kgを入れ、温度25℃、相対湿度65%の条件下、振盪幅50mm、振盪速度192回/分で10分間篩った。この振盪篩を通過した微粉を、650Wの掃除機で吸引しながら受け篩(目開き0.106mm)上に捕集して、その重量を測定し脱離微粉重量とした。
【0018】
(2)ペレット付着物重量
攪拌翼付きの1L丸底フラスコに、ペレット50g及びクロロホルム300mLを入れ、100rpmで30分間攪拌後、目開き0.85mmのメッシュでペレットを濾別し、濾液をエバポレーターで乾固し、得られた固体(以下、これを「ペレット付着物」という。)の重量を測定し、ペレット付着物重量とした。
【0019】
(3)脱離微粉中、ペレット付着物中の展着剤重量
試料(脱離微粉又はペレット付着物)を10〜20mg精秤し、内標としてテトラブロモエタンを既知量添加し、重クロロホルム1mLに溶解させた。不溶物を孔径0.5μmのポリテトラフルオロエチレン製メンブランフィルターを用いて除去し、濾液を日本電子(株)製NMR(JEOL−α400)を用いて 1HNMRを測定し、あらかじめ求めた展着剤と内標のシグナル強度比を元に、試料の各シグナルの強度比より求めた値を、展着剤重量とした。
【0020】
(4)成形安定性評価
シリンダ径30mm、L/D=27のフルフライトスクリュを持った単軸押出機の先端に、ギヤポンプ及び直径1.5mm、孔数10個の紡糸用ノズルを装着した紡糸用押出機にて、シリンダ設定温度260℃、ギヤポンプ回転数30rpm、ギヤポンプ入り側樹脂圧力を15MPaになるように、スクリュ回転数を自動制御設定して直径0.8mmのストランド10本を溶融紡糸し、15℃の冷却水槽に通して冷却固化させた後ワインダにて巻き取った。
この押出成形を60分継続する間に測定されたスクリュ回転数から、成形安定性を評価する。すなわち、平均スクリュ回転数が小さい方が成形機スクリュへの食い込みが良好なことを示し、スクリュ回転数の最大振れ幅が小さい方が成形機への食い込みムラが少なく成形性が安定していることを示す。
【0021】
(5)ストランド中凝集物
上記成形機から吐出するストランドについて、添加剤凝集や、添加剤凝集による気泡の有無を60分間目視で観察した。凝集物が発生した場合は、発生までの時間及びその程度を記録した。
【0022】
(6)モノフィラメント成形評価
シリンダ径30mm、L/D=27のフルフライトスクリュを持った単軸押出機の先端に、ギヤポンプ及び直径1.5mm、孔数10個の紡糸用ノズルを装着した紡糸用押出機にて、シリンダ設定温度260℃、ギヤポンプ回転数30rpm、ギヤポンプ入り側樹脂圧力を15MPaになるようにスクリュ回転数を自動制御設定して溶融紡糸し、15℃の冷却水槽に通して冷却固化させた後、97℃、100%RH下にて3.5倍湿熱延伸を施し、次に200℃熱風延伸槽にて総合延伸倍率5.9倍にて2段目の延伸を行い、次に190℃熱風延伸槽にて弛緩率0.95%の熱固定を行って、直径0.34mmのモノフィラメントを成形した。
上記成形工程での糸切れの有無を60分間観察した。糸切れが起こった場合は、速やかに成形・延伸を復帰し、成形開始から60分後までの糸切れ回数及び糸切れ開始時間を記録した。
【0023】
(7)フィルム成形評価
シリンダ径40mm、L/D=27のフルフライトスクリュを持った単軸押出機の先端に、600mm幅のTダイを装着したフィルム成形機にて、シリンダ設定温度260℃、スクリュ回転数40rpmにて押出し、引き取り速度2.2m/分、設定温度80℃のロールにキャストして、厚み100μmの単層フィルムを成形した。
上記成形工程にて得られるフィルムについて、添加剤凝集や、添加剤凝集による気泡の有無を60分間目視で観察した。凝集物が発生した場合は、発生までの時間及びその程度を記録した。
【0024】
(8)ポリマーの融点(Tm)
試料8.0±0.5mgをDSC用アルミパンに秤取し、セイコーインスツルメンツ社製DSC−6200を用い、室温より昇温速度20℃/分で300℃まで昇温し、300℃で3分保持した後、20℃/分で80℃まで降温、再度20℃/分で300℃まで昇温したときに現れる融解ピークの頂点の温度を求めた。
【0025】
【表1】
Figure 0004311911
【0026】
【実施例1】
上記表−1に示すポリアミド樹脂ペレット1(商品名ノバミッド2420、三菱化学(株)製)600kgを、遊星運動型混合機(細川ミクロン(株)製)に仕込み、展着剤としてN−n−ブチルベンゼンスルホンアミド0.6kgを添加、自転60rpm、公転2rpmで30分間混合した後、エチレンビスステアリン酸アミド1.41kgを添加し、さらに30分間混合した後ドライブレンドされたペレットを取り出した。混合時の平均内温は25℃であった。このペレットを用いて脱離微粉の分析、成形安定性評価及び各種成形評価を行い、結果を表−2に示した。成形性は良好で、添加剤の凝集物は観察されなかった。
【0027】
【実施例2】
混合時の平均内温を75℃とした以外は、実施例1と同様にして添加剤がドライブレンドされたペレットを得た。脱離微粉の分析、成形安定性評価及び各種成形評価の結果を表−2に示した。成形性は良好で、添加剤の凝集物は観察されなかった。
【0028】
【実施例3】
展着剤と添加剤の仕込み順序を逆にした以外は、実施例2と同様にして添加剤がドライブレンドされたペレットを得た。脱離微粉の分析、成形安定性評価及び各種成形評価の結果を表−2に示した。成形性は良好で、添加剤の凝集物は観察されなかった。
【0029】
【実施例4】
展着剤と添加剤の仕込み量を表−2に記載の通りにした以外は、実施例2と同様にして添加剤がドライブレンドされたペレットを得た。脱離微粉の分析、成形安定性評価及び各種成形評価の結果を表−2に示した。成形性は良好で、添加剤の凝集物は観察されなかった。
【0030】
[参考例]
実施例1のポリアミド樹脂ペレット2000gをクロスロータリー式粉体混合機(明和工業(株)製)に仕込み、展着剤としてN−n−ブチルベンゼンスルホンアミド7.5gを添加、自転60rpm、公転60rpmで30分間混合した後、エチレンビスステアリン酸アミド13.5gを添加し、さらに30分間混合した後ドライブレンドされたペレットを取り出した。混合時の平均内温は75℃であった。このペレットを用いて脱離微粉の分析、成型安定性評価及び各種成形評価の結果を表−2に示した。成形性は良好で、添加剤の凝集物は観察されなかった。
【0031】
【実施例6】
前記表−1に示すポリアミド樹脂ペレット2(商品名ノバミッド1020、三菱化学(株)製)600kgを、遊星運動型混合機(細川ミクロン(株)製)に仕込み、展着剤としてポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート0.3kgを添加、自転60rpm、公転2rpmで30分間混合した後、エチレンビスステアリン酸アミドを0.81kg、熱安定剤としてN,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、商品名イルガノックス1098)を0.6kgを添加し、さらに30分間混合した後ドライブレンドされたペレットを取り出した。混合時の平均内温は75℃であった。このペレットを用いて脱離微粉の分析、成形安定性評価及び各種成形評価の結果を表−2に示した。成形性は良好で、添加剤の凝集物は観察されなかった。
【0032】
【実施例7】
展着剤と添加剤の仕込み順序を逆にした以外は、実施例6と同様にして添加剤がドライブレンドされたペレットを得た。脱離微粉の分析、成形安定性評価及び各種成形評価の結果を表−2に示した。成形性は良好で、添加剤の凝集物は観察されなかった。
【0033】
【比較例1】
展着剤量を表−2に記載の通りにした以外は実施例2と同様にして、添加剤がドライブレンドされたペレットを得た。このペレットを用いて脱離微粉の分析、成形安定性評価及び各種成形評価の結果を表−2に示した。脱離微粉中の展着剤含有量が少なく、平均スクリュ回転数、スクリュ回転数最大振れ幅が大きく成形性が悪かった。40分後ストランド中、フィルム中に凝集物が見られ、モノフィラメント成形中に糸切れが発生した。
【0034】
【比較例2】
展着剤量を表−2に記載の通りにした以外は実施例2と同様にして、添加剤がドライブレンドされたペレットを得た。脱離微粉の分析、成形安定性評価及び各種成形評価の結果を表−2に示した。脱離微粉中の展着剤含有量が多く、平均スクリュ回転数、スクリュ回転数最大振れ幅が大きく成形性が悪かった。20分後ストランド中、フィルム中に凝集物が見られ、モノフィラメント成形中に糸切れが発生した。
【0035】
【比較例3】
展着剤と添加剤の仕込み順序を逆にした以外は実施例4と同様にして、添加剤がドライブレンドされたペレットを得た。脱離微粉の分析、成形安定性評価及び各種成形評価の結果を表−2に示した。脱離微粉中の展着剤含有量が多く、平均スクリュ回転数、スクリュ回転数最大振れ幅が大きく成形性が悪かった。20分後ストランド中、フィルム中に凝集物が見られ、モノフィラメント成形中に糸切れが発生した。
【0036】
【比較例4】
展着剤と添加剤の仕込み量を表−2に記載の通りにした以外は実施例4と同様にして、添加剤がドライブレンドされたペレットを得た。脱離微粉の分析、成形安定性評価及び各種成形評価の結果を表−2に示した。脱離微粉中の展着剤含有量が多く、平均スクリュ回転数、スクリュ回転数最大振れ幅が大きく成形性が悪かった。30分後ストランド中、フィルム中に凝集物が見られ、モノフィラメント成形中に糸切れが発生した。
【0037】
【比較例5】
展着剤と添加剤の仕込み順序を逆にした以外は参考例と同様にして、添加剤がドライブレンドされたペレットを得た。脱離微粉の分析、成形安定性評価及び各種成形評価の結果を表−2に示した。脱離微粉中の展着剤含有量が多く、平均スクリュ回転数、スクリュ回転数最大振れ幅が大きく成形性が悪かった。40分後ストランド中、フィルム中に凝集物が見られ、モノフィラメント成形中に糸切れが発生した。
【0038】
【表2】
Figure 0004311911

Claims (5)

  1. 展着剤を用いて添加剤がドライブレンドされた熱可塑性樹脂ペレットの製造方法であって、
    a)該熱可塑性樹脂が、ポリアミドであり、
    b)該ドライブレンドは、遊星運動型混合器を使用し、熱可塑性樹脂100重量部に対して、展着剤0.01〜0.3重量部、添加剤0.01〜1重量部の量を、温度20〜90℃で行い、かつ
    c)該ペレットから下記条件下振盪篩で分離した脱離微粉中の展着剤含有率が、下式
    3≦(脱離微粉中の展着剤重量/脱離微粉重量)×100≦20
    を満足することを特徴とする熱可塑性樹脂ペレットの製造方法
    [分離条件]
    1)振盪篩: JIS Z8801に規定されている、針金径523μm、目開き850μmの平織り篩網を装着した、直径300mmの篩
    2)振盪・捕集操作: 上記篩に熱可塑性樹脂ペレット1.0kgを入れ、振盪幅50mm、振盪速度192回/分、温度25℃、相対湿度65%で、10分間篩い、脱離微粉を捕集する
  2. ドライブレンドされる添加剤が粉体であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂ペレットの製造方法
  3. 添加剤が、炭素数9以上の高級脂肪酸の金属塩、エステル及びアミドからなる群より選ばれた少なくとも1種の誘導体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂ペレットの製造方法
  4. 展着剤が、芳香族スルホン酸誘導体であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂ペレットの製造方法
  5. 展着剤が、ポリオキシアルキレン鎖を含む化合物であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂ペレットの製造方法
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