JP4311435B2 - 撮像装置、および撮像装置制御方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

撮像装置、および撮像装置制御方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、および撮像装置制御方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに、詳細には、ストロボ発光に起因して発生する、いわゆる赤目現象を防止する制御を行う撮像装置、および撮像装置制御方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
撮像装置(カメラ)を用いてストロボを発光させて人物の写真撮影を行なうと、人物の目が赤色に写る、いわゆる赤目現象が発生することがある。これは、比較的暗い環境下では人の瞳孔が大きく開いており、この状態でストロボ光(フラッシュ)を発光させると、ストロボ光が網膜の毛細血管の赤色に反射し、この結果、目の部分を赤色として撮影してしまうことが原因とされている。
このような赤目現象を防止する従来技術として、以下のような技術がある。例えば特許文献1(特開2003−107565号公報)には、撮像装置の取得する画像解析を行って人物の顔の有無を判定し、顔が検出された場合には赤目防止のための発光処理、すなわちストロボ発光前の事前発光(赤目防止発光)を行なう構成を開示している。しかし、この構成は、人物の顔が検出された場合には全て赤目防止発光を行なう構成であり、赤目の発生する可能性が低い明るい環境下での人物の撮影においても赤目防止発光が実行されることになり、無駄な発光処理が行われるという問題がある。
また、特許文献2(特開2004−234009号公報)には、撮影環境における輝度を測定し、輝度が予め設定した閾値を下回る場合に、赤目防止発光、すなわちストロボ発光前の事前発光を行なう構成を開示している。しかし、この構成では、輝度が低輝度であれば、全て赤目防止発光を行なう構成であり、被写体として人物が含まれていない場合にも事前発光が行なわれることになり、無駄な発光が行われるという問題がある。
特開2003−107567号公報 特開2004−234009号公報
本発明は、例えば上述のような問題点を解決するものであり、赤目現象を防止する制御構成において、撮影環境における輝度の判定と、撮影被写体として人物が含まれるか否かの判定を併せて実行し、これらの2つの判定結果に基づいて発光制御を行なう構成により無駄のない発光処理による赤目防止を可能とした撮像装置、および撮像装置制御方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
赤目防止のためのストロボ発光制御を実行する撮像装置であり、
撮像装置における撮影画像に顔領域が含まれるか否かの検出を実行する顔検出部と、
撮影環境の明るさとしての輝度を検出する輝度検出部と、
(a)ストロボ発光が[強制ON]の設定である場合、または、
(b)ストロボ発光が[自動]の設定であり、前記輝度検出部の検出輝度が予め設定された第1閾値以下であるとの判定がなされた場合、
上記(a)または(b)の場合に、ストロボ発光処理を実行するストロボ発光制御部と、
(c)赤目防止発光が[強制ON]の設定である場合、または、
(d)ストロボ発光が[強制ON]または[自動]の設定で、かつ、赤目防止発光が[自動]の設定であるとき、前記顔検出部において撮影画像中に顔領域が検出され、かつ、前記輝度検出部において検出された輝度が予め設定された第2閾値以下である場合、
上記(c)または(d)の場合に、赤目防止発光処理を実行する赤目防止発光制御部を有し、
前記第2閾値は前記第1閾値より高輝度の設定である撮像装置にある。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記赤目防止発光制御部は、
強制的に赤目防止発光処理を実行する[強制ON]のユーザ設定、
強制的に赤目防止発光処理を実行しない[強制OFF]のユーザ設定、
条件に応じて赤目防止発光処理を実行する[自動]のユーザ設定、
上記の3種類の設定が可能な構成を有し、前記[自動]のユーザ設定である場合に、前記顔検出部において撮影画像中に顔領域が検出されたこと、かつ、前記輝度検出部において検出された輝度が予め設定された閾値以下であること、上記2つの条件が満足されているか否かを判定し、満足されているとの判定に基づいて、赤目防止発光処理を実行する制御を行なう構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記顔検出部は、撮像装置における撮影画像と、予めメモリに格納したテンプレート画像データとのマッチング処理により、撮影画像に顔領域が含まれるか否かの検出を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記輝度検出部は、撮像装置に設定された現在の絞り値(AV)、シャッタースピード(TV)、アナログ信号処理部のAGCのゲイン設定値であるAGC量(SV)、さらに入射光量(BV)に基づく式、すなわち、
EV=AV+TV+SV+BV
上記式に基づいて撮影環境の明るさ(EV)としの輝度値を算出する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第2の側面は、
撮像装置において、赤目防止のためのストロボ発光制御を実行する撮像装置制御方法であり、
顔検出部が、撮像装置における撮影画像に顔領域が含まれるか否かの検出を実行する顔検出ステップと、
輝度検出部が、撮影環境の明るさとしての輝度を検出する輝度検出ステップと、
ストロボ発光制御部が、
(a)ストロボ発光が[強制ON]の設定である場合、または、
(b)ストロボ発光が[自動]の設定であり、前記輝度検出部の検出輝度が予め設定された第1閾値以下であるとの判定がなされた場合、
上記(a)または(b)の場合に、ストロボ発光処理を実行するストロボ発光制御ステップと、
赤目防止発光制御部が、
(c)赤目防止発光が[強制ON]の設定である場合、または、
(d)ストロボ発光が[強制ON]または[自動]の設定で、かつ、赤目防止発光が[自動]の設定であるとき、前記顔検出部において撮影画像中に顔領域が検出され、かつ、前記輝度検出部において検出された輝度が予め設定された第2閾値以下である場合、
上記(c)または(d)の場合に、赤目防止発光処理を実行する赤目防止発光制御ステップを有し、前記第2閾値は前記第1閾値より高輝度の設定であることを特徴とする撮像装置制御方法にある。
さらに、本発明の撮像装置制御方法の一実施態様において、前記赤目防止発光制御部は、
強制的に赤目防止発光処理を実行する[強制ON]のユーザ設定、
強制的に赤目防止発光処理を実行しない[強制OFF]のユーザ設定、
条件に応じて赤目防止発光処理を実行する[自動]のユーザ設定、
上記の3種類の設定が可能な構成を有し、
前記赤目防止発光制御ステップは、前記赤目防止発光制御部が前記[自動]のユーザ設定である場合に、前記顔検出ステップにおいて撮影画像中に顔領域が検出されたこと、かつ、前記輝度検出ステップにおいて検出された輝度が予め設定された閾値以下であること、上記2つの条件が満足されているか否かを判定し、満足されているとの判定に基づいて、赤目防止発光処理を実行する制御を行なうことを特徴とする。
さらに、本発明の撮像装置制御方法の一実施態様において、前記顔検出ステップは、撮像装置における撮影画像と、予めメモリに格納したテンプレート画像データとのマッチング処理により、撮影画像に顔領域が含まれるか否かの検出を実行するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の撮像装置制御方法の一実施態様において、前記輝度検出ステップは、撮像装置に設定された現在の絞り値(AV)、シャッタースピード(TV)、アナログ信号処理部のAGCのゲイン設定値であるAGC量(SV)、さらに入射光量(BV)に基づく式、すなわち、
EV=AV+TV+SV+BV
上記式に基づいて撮影環境の明るさ(EV)としの輝度値を算出するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の第3の側面は、
撮像装置において、赤目防止のためのストロボ発光制御を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
顔検出部に、撮像装置における撮影画像に顔領域が含まれるか否かの検出を実行させる顔検出ステップと、
輝度検出部に、撮影環境の明るさとしての輝度を検出させる輝度検出ステップと、
ストロボ発光制御部に、
(a)ストロボ発光が[強制ON]の設定である場合、または、
(b)ストロボ発光が[自動]の設定であり、前記輝度検出部の検出輝度が予め設定された第1閾値以下であるとの判定がなされた場合、
上記(a)または(b)の場合に、ストロボ発光処理を実行させるストロボ発光制御ステップと、
赤目防止発光制御部に、
(c)赤目防止発光が[強制ON]の設定である場合、または、
(d)ストロボ発光が[強制ON]または[自動]の設定で、かつ、赤目防止発光が[自動]の設定であるとき、前記顔検出部において撮影画像中に顔領域が検出され、かつ、前記輝度検出部において検出された輝度が予め設定された第2閾値以下である場合、
上記(c)または(d)の場合に、赤目防止発光処理を実行させる赤目防止発光制御ステップを有し、前記第2閾値は前記第1閾値より高輝度の設定であることを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の一実施例の構成によれば、撮像装置においてストロボ発光に起因する赤目現象を防止するための赤目防止発光処理の実行制御において、顔検出部において撮影画像中に顔領域が検出されたことと、輝度検出部において検出された輝度が予め設定された閾値以下であること、これらの2つの条件が満足されているか否かを判定し、満足されているとの判定がなされた場合に、赤目防止発光処理を実行する。本構成により、被写体に顔が含まれない場合の無駄な発光処理が防止され、また、輝度が所定値以上である場合にも無駄な発光処理が防止され、最適な発光制御および電力消費の削減が実現される。
以下、図面を参照しながら本発明の撮像装置、および撮像装置制御方法、並びにコンピュータ・プログラムの詳細について説明する。まず、図1、図2を参照して、本発明の撮像装置の構成について説明する。図1は、本発明の撮像装置10の外観を示す図である。図1(a)は、撮像装置10の上面図、(b)は正面図、(c)は背面図である。(a)上面図のレンズ部分は断面図として示してある。
撮像装置10は、電源スイッチ11、画像取り込みタイミングを設定するトリガ手段、すなわちシャッターとして機能するレリーズスイッチ12、撮像装置によって撮影される画像(スルー画像)や操作情報などを表示するモニタ13、撮像素子(例えばCCD)としてのイメージャ14、各種の操作情報を入力する操作ボタン15、撮像装置によって取得される画像(スルー画像)を確認するためのビューファインダ16、フォーカス調整において駆動されるフォーカスレンズ17、ズーム調整に際して駆動されるズームレンズ18、撮影モードを設定するためのモードダイアル19、フォーカスレンズ17を駆動するためのフォーカスレンズモータ(M1)21、ズームレンズ18を駆動するためのズームレンズモータ(M2)22、および、ストロボ発光手段31を有する。
被写体画像は、ビューファインダ16およびモニタ13に表示される。ビューファインダ16およびモニタ13は例えばLCDによって構成され、レンズを介する被写体画像が動画像として映し出される。この動画像はスルー画と呼ばれる。ユーザは、ビューファインダ16またはモニタ13を確認して、撮影する目標被写体を確認して、シャッターとしてのレリーズスイッチ12を押すことで画像の記録処理が実行されることになる。
ストロボ発光手段31の発光制御は、撮像装置10内部のシステムコントローラにおいて行なわれる。本発明の撮像装置では、撮像装置によって取得される画像(スルー画像)に基づく輝度および被写体検出を実行し、これらの検出情報に基づいて、ストロボ発光手段31の発光制御を行う。なお、ストロボの発光処理には、
(a)撮影タイミングで被写体に発光する通常のストロボ発光処理、
(b)赤目防止のために、撮影タイミングの直前に発光を行なう赤目防止発光処理、
これらの2種類の発光処理がある。これらの制御は、撮像装置10内部のシステムコントローラにおいて行なわれる。
図2を参照して本発明の撮像装置100の内部構成について説明する。フォーカスレンズ101、ズームレンズ102を介する入射光は、例えばCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子103に入力し、撮像素子103において光電変換される。光電変換データは、アナログ信号処理部104に入力され、アナログ信号処理部104においてノイズ除去、AGC(Auto Gain Controller)によるゲイン制御等のアナログ信号処理が施され、その後A/D変換部105においてデジタル信号に変換される。
A/D変換部105においてデジタル変換されたデータは、CPU、メモリ等を有するLSIによって構成されるデジタル信号処理部(DSP:Digital Signal Processor)110に入力される。デジタル信号処理部(DSP)110では、出力または記録用画像の生成処理としての色調の調整、ガンマ補正等の、デジタルデータとしての画像データに対する信号処理が実行される。デジタル信号処理部(DSP)110の処理結果画像(例えばY,Cb,Cr信号)がモニタ111、ビューファインダ(EVF:Electronic View Finder)112に表示される。
モニタ1111、ビューファインダ(EVF)112は撮影の有無に関わらず、レンズを介して取得される画像が継続的に動画(スルー画)として表示される。ユーザによるシャッター操作による撮影処理が行なわれると、撮影画像データが、例えばフラッシュメモリなどによって構成される記録デバイス113に記録される。
なお、本発明の撮像装置では、デジタル信号処理部(DSP)110またはシステロコントローラ120において、レンズを介する画像(スルー画)の解析により、撮影画像に人物の顔が含まれるか否かを解析する処理、いわゆる顔検出処理が実行される。この処理については、後段で詳細に説明する。
操作部115は、図1を参照して説明したカメラ本体にあるシャッターとしてのレリーズスイッチ12の他、各種の操作情報を入力する操作ボタン15、撮影モードを設定するためのモードダイアル19、さらにストロボ発光設定等の各種設定情報を入力する操作部である。操作部115を介するユーザの操作情報はインタフェース(I/F)116を介してシステムコントローラ120に入力される。なお、操作部115を利用したユーザによる各種設定情報の入力処理に際しては、例えば、スルー画を表示するモニタ111に、操作情報(ガイド)を表示する処理が行なわれる。モニタ111をタッチパネルとして操作部(入力部)として兼用する構成としてもよい。
本実施例に係る撮像装置100は、操作部115を介するユーザ入力によりストロボ発光手段114の発光のユーザ設定を行うことが可能である。具体的には、
(a)撮影タイミングで被写体に発光する通常のストロボ発光処理、
(b)赤目防止のために、撮影タイミングの直前に発光を行なう赤目防止発光処理、
これらの2つの発光処理について、それぞれユーザ設定を行うことができる。
具体的には、通常のストロボ発光処理と赤目防止発光処理、これらの2種類の発光処理について、それぞれ、以下の設定を行うことができる。
(a)通常のストロボ発光処理:[自動],[強制ON],[強制OFF]
(b)赤目防止発光処理:[自動],[強制ON],[強制OFF]
上記のように、通常のストロボ発光処理と赤目防止発光処理の各々について、[自動],[強制ON],[強制OFF]の3種類の設定が可能な構成となっている。
[強制ON]と[強制OFF]の設定は、ストロボ発光と、赤目防止発光とも以下の設定となる。
[強制ON]は、撮影処理に際して発光処理を常に実行する設定、
[強制OFF]は、撮影処理に際して発光処理を常に行なわない設定、
である。
[自動]の設定は、ストロボ発光と、赤目防止発光とで、それぞれ異なり、以下の処理態様で処理が実行される。すなわち、
ストロボ発光の[自動]の設定は、撮影環境における輝度に基づいて発光の有無を決定する制御が行なわれ、
赤目防止発光の[自動]の設定は、ストロボ発光の有無と、撮影画像(スルー画)中に人物の顔が含まれるか否かの判定結果と、撮影環境における輝度とに基づいて発光の有無を決定する制御が行なわれる。
なお、これらの処理の詳細については後述する。
システムコントローラ120は、例えばマイクロコンピュータであり、CPU121、メモリ122などによって構成される。システムコントローラ120は、撮像装置100の実行する処理制御を予めメモリ122に格納されたプログラムに従って実行する。メモリ122は、処理実行プログラムの他、画像データ、各種の補助情報(後述する閾値情報等)などを格納する。
レンズ駆動ドライバ107は、フォーカスレンズ101に対応して設定されたフォーカスレンズ駆動モータ108、ズームレンズ102に対応して設定されたズームレンズ駆動モータ109を駆動する。タイミングジェネレータ106は、撮像素子103の処理タイミングの制御信号を生成して、処理タイミングを制御する。
次に、図3以下を参照して、本発明の撮像装置において実行されるストロボ発光手段114の発光制御を行うための構成および発光制御処理について説明する。図3は、図2に示す撮像装置100中のデジタル信号処理部(DSP)110と、システムコントローラ120が、ストロボ発光手段114の発光制御を行うために実行する機能を説明する図である。デジタル信号処理部(DSP)110、システムコントローラ120とも、予めメモリに保持されたプログラムを例えばCPU等からなるデータ処理部において実行することによって各種の処理を実行する。図3はこれらの処理機能を説明するための機能ブロック図である。
デジタル信号処理部(DSP)110は、A/D変換部105からデジタルデータを入力し、画像処理部211において、モニタ出力および記録用の画像生成を行う。デジタル信号処理部(DSP)110は、さらに、顔検出部212を有する。顔検出部は、撮像装置における取得画像に顔領域が含まれるか否かを判定する処理を行なう。
顔検出部212において実行する顔領域の検出処理について説明する。顔の認識、追尾技術としては、既に様々な技術が開示されており、この既存技術を適用することが可能である。例えば特開2004−133637に示されるような、顔の輝度分布情報を記録したテンプレートと取得画像のマッチング処理によって実行される。
メモリ213には、顔の輝度分布情報を記録した複数のテンプレート情報が蓄積されている。テンプレート情報には様々な顔の傾きに応じた複数のデータが含まれる。顔検出部212では、画像処理部211から撮影画像を入力し、メモリ212から取得したテンプレートと、順次マッチングさせていく。2次元平面上をずらしながら順次マッチング処理を実行し、ある領域がテンプレートにマッチすれば、その領域を顔が存在する領域であると判定する。顔検出部213では、例えばこのような手法により、撮像装置の取得画像に顔領域が含まれるか否かを判定し、判定情報をシステムコントローラ120のストロボ制御部240に出力する。
システムコントローラ120は、撮影環境の明るさ(EV)を計測する輝度検出部221を有する。輝度検出部221では、撮影環境の明るさ(EV)を、例えば撮像装置に設定された現在の絞り値(AV)、シャッタースピード(TV)、アナログ信号処理部のAGCのゲイン設定値であるAGC量(SV)、さらに入射光量(BV)に基づいて、下式、すなわち、
EV=AV+TV+SV+BV
上記式に基づいて撮影環境の明るさ(EV)を算出する。さらに、輝度検出部221では、予めメモリ222に設定された閾値と、検出輝度(EV)との比較を実行し、比較結果をストロボ制御部240に入力する。
ストロボ制御部240は、ストロボ発光手段114の発光制御を実行する制御部であり、撮影タイミングの直前の発光処理による赤目防止のための発光制御を行う赤目防止発光制御部241と、撮影タイミングにおける発光処理により被写体を照射する発光制御を行うストロボ発光制御部242とを有する。
赤目防止発光制御部241と、ストロボ発光制御部242は、操作部115からの設定情報、すなわち、前述したように、[自動],[強制ON],[強制OFF]のいずれかのユーザ設定情報を入力して、各設定に従った発光制御処理を実行する。
さらに、赤目防止発光制御部241と、ストロボ発光制御部242は、輝度検出部221からの撮影環境の明るさ情報(輝度)、または、輝度と閾値との比較結果情報を入力し、上記のユーザ設定と輝度情報とに基づく発光制御処理を実行する。
さらに、赤目防止発光制御部241は、顔検出部212における検出情報、すなわち、撮像装置の取得画像に顔領域が含まれるか否かの判定情報を入力し、ユーザ設定と輝度情報と顔検出情報とに基づいて発光制御を実行する。
なお、図3に示す構成では、デジタル信号処理部(DSP)110において顔検出処理を実行する構成例としている、顔検出部をシステムコントローラ120に設定し、システムコントローラ120において顔検出処理を実行する構成としてもよい。
赤目防止発光制御部241と、ストロボ発光制御部242において実行される具体的なストロボ発光制御シーケンスについて、図4、図5に示すフローチャートを参照して説明する。まず、図4を参照してストロボ発光制御部242の実行するストロボ発光制御シーケンス、すなわち、撮影タイミングにおいて被写体を照射するための通常のストロボ発光の制御処理シーケンスについて説明する。
まず、ステップS101において、ストロボ発光のユーザ設定が、[強制OFF]の設定であるか、[強制OFF]以外の設定([強制ON],[自動])であるかを判定する。[強制OFF]の設定である場合は、ステップS104に進み、通常のストロボ発光をOFFとする制御を行なう。すなわち、撮影環境における輝度条件に関わらず、常にストロボ発光を実行しない。
ステップS101において、ストロボ発光のユーザ設定が、[強制OFF]以外の設定、すなわち、[強制ON]または[自動]の設定である場合は、ステップS102に進む。ステップS102では、ストロボ発光のユーザ設定が、[強制ON]の設定であるか[自動]の設定であるかを判定する。[強制ON]の設定である場合は、ステップS105に進み、通常のストロボ発光をONとする制御を行なう。すなわち、撮影環境における輝度条件に関わらず、常にストロボ発光を実行する。
ステップS102において、ストロボ発光のユーザ設定が[自動]の設定であると判定した場合は、ステップS103に進み、図3に示す輝度検出部221から入力する情報に基づく輝度判定処理を実行する。すなわち、撮影環境の明るさである輝度(EV)と、予め設定された閾値aとの関係が下記の関係を満足するか否かを判定する。
輝度>閾値a
すなわち、撮影環境の明るさである輝度(EV)が、予め設定された輝度閾値aより明るいか否かを判定する。閾値aは[自動]の設定において通常ストロボ発光を行なう場合と行なわない場合の境界の明るさに設定される。
輝度>閾値a
上記式が成立し、撮影環境の明るさである輝度(EV)が、予め設定された輝度閾値aより明るいと判定した場合は、ステップS104に進み、ストロボの発光をOFFとする制御を実行する。一方、
輝度>閾値a
上記式が成立せず、撮影環境の明るさである輝度(EV)が、予め設定された輝度閾値aより明るくないと判定した場合は、ステップS105に進み、ストロボの発光をONとする制御を実行する。
次に、図5に示すフローチャートを参照して図3の赤目防止発光制御部241の実行する赤目防止発光制御シーケンス、すなわち、撮影タイミングの直前に被写体を照射して赤目を防止するためのストロボ発光の制御処理シーケンスについて説明する。
まず、ステップS201において、ストロボ発光のユーザ設定が、[強制OFF]の設定であるか、[強制OFF]以外の設定([強制ON],[自動])であるかを判定する。これは、撮影タイミングでの照射を行なう通常のストロボ発光のユーザ設定についての判定処理である。基本的に、赤目現象は、ストロボ発光が実行されない場合は発生することがないので、まず、ステップS201において、ストロボ発光のユーザ設定が、[強制OFF]の設定であるか否かを判定し、[強制OFF]の設定である場合は、ステップS206に進み、赤目防止発光をOFFとする制御を行なう。すなわち、常に赤目防止発光を実行しない設定とする。このステップS201からステップS206の流れに従った処理では、
ストロボ発光の設定=[強制OFF]、
であり、ストロボ発光に起因して発生する赤目現象が発生する可能性がないので、赤目防止発光を実行しない。
ステップS201において、ストロボ発光のユーザ設定が、[強制OFF]以外の設定、すなわち、[強制ON]または[自動]の設定である場合は、ステップS202に進む。ステップS202では、赤目防止発光のユーザ設定が、[強制OFF]の設定であるか、[強制OFF]以外の設定([強制ON],[自動])であるかを判定する。
赤目防止発光のユーザ設定が[強制OFF]の設定である場合は、ステップS206に進み、赤目防止発光をOFFとする制御を行なう。すなわち、常に赤目防止発光を実行しない。ステップS201からステップS206の流れに従った処理は、
ストロボ発光の設定=[強制ON]または[自動]、
赤目防止発光の設定=[強制OFF]
の場合に、赤目防止発光を実行しない制御を行うものである。
この場合、通常のストロボ発光は、行なわれる場合もあるが、赤目防止発光は、ユーザによって強制的にOFFとされているので実行されない。
ステップS202において、赤目防止発光の設定が[強制OFF]の設定で無いと判定された場合、すなわち、赤目防止発光の設定が[強制ON]の設定であるか[自動]の設定である場合は、ステップS203に進む。ステップS203では、赤目防止発光の設定が[強制ON]の設定であるか[自動]の設定であるかを判定する。
[強制ON]の設定である場合は、ステップS207に進み、赤目防止発光をONとする制御を行なう。すなわち、常に赤目防止発光を実行する制御を行う。ステップS201→S202→S203→S207の流れに従った処理は、
ストロボ発光の設定=[強制ON]または[自動]、
赤目防止発光の設定=[強制ON]
の場合であり、赤目防止発光を常に実行する処理である。
この場合、通常のストロボ発光は行なわれる場合と行なわれない場合があるが、赤目防止発光はユーザ設定によって強制的にONとされているので、常に実行される。
ステップS203において、赤目防止発光の設定が[自動]の設定であると判定した場合は、ステップS204に進み、撮影画像中に顔が検出されているか否かを判定する。この処理は、図3に示す顔検出部213からの入力情報に従って実行される。
ステップS204において、撮影画像中に顔が検出されていないと判定された場合は、ステップS206に進み、赤目防止発光をOFFとする制御を行なう。すなわち、赤目防止発光を実行しない。このステップS201→S202→S203→S204→S206の流れに従った処理は、
(1)ストロボ発光の設定=[強制ON]または[自動]、
(2)赤目防止発光の設定=[自動]
かつ、
(3)撮影画像中に顔が検出されていない
これらの(1)〜(3)の条件が満足される場合の処理であり、赤目防止発光を実行しない制御を行う。
この場合、通常のストロボ発光は行なわれる場合と行なわれない場合があるが、赤目防止発光はOFFとされ実行されない。このケースは、被写体に顔が含まれていないので、赤目現象を防止する必要がないと判断し、赤目防止発光を実行しないこととする制御である。この制御によって無駄な赤目防止発光を停止することができる。
一方、ステップS204において、撮影画像中に顔が検出されている判定された場合は、ステップS205に進み、図3に示す輝度検出部221から入力する情報に基づく輝度判定処理を実行する。すなわち、前述した撮影環境の明るさであるEV値(輝度)と、予め設定された閾値bとの関係が下記の関係を満足するか否かを判定する。
輝度>閾値b
すなわち、輝度が予め設定された輝度閾値bより明るいか否かを判定する。
ステップS205において、
輝度>閾値b
上記式が成立し、撮影環境の明るさである輝度(EV)が、予め設定された輝度閾値bより明るいと判定した場合は、ステップS206に進み、赤目防止発光をOFFとする制御を実行する。このステップS201→S202→S203→S204→S205→S206の流れに従った処理は、
(1)ストロボ発光の設定=[強制ON]または[自動]、
(2)赤目防止発光の設定=[自動]
かつ、
(3)撮影画像中に顔が検出されている
(4)撮影環境の明るさである輝度(EV)が閾値bより明るい
これらの(1)〜(4)の条件が満足される場合の処理であり、赤目防止発光を実行しない処理である。
この場合、通常のストロボ発光は行なわれる可能性があるが、撮影環境の輝度が十分に明るく(輝度>閾値b)、人の顔があっても目の瞳孔は小さくなっており、ストロボ発光による赤目現象の発生する可能性は小さい。
本発明の撮像装置では、このような条件を満足する場合は、無駄な赤目防止発光処理を行なわない。なお、閾値bは、例えば前述のEV値として、例えば約7EVとする。なお、閾値bは、どの程度の明るさ環境においてストロボ発光を行なった場合、赤目現象が発生する可能性が高くなるかを判断して設定すればよく、閾値b=7EVとする例は一例である。
例えば、閾値bは、先に図4を参照して説明した通常のストロボ発光の設定が[自動]の場合に、ストロボ発光を行なうか否かを決定する輝度閾値aと等しく設定してもよい。
閾値a=閾値bとした場合、
ストロボ発光の設定=[自動]
の場合には、
ストロボ発光が実行されれば、赤目防止発光も実行され、ストロボ発光が実行されなければ、赤目防止発光も実行されないことになる。
また、閾値bを閾値aより多少大きめ(明るい)値に設定する構成としてもよい。すなわち、
閾値b>閾値a
とする。閾値b>閾値aの設定とした場合は、
ストロボ発光の設定=[自動]
赤目防止発光の設定=[自動]
これらの設定であるとき、ストロボ発光が行われても赤目防止発光は実行されないケースがあるが、このケースは、撮影環境の輝度が十分に明るい(輝度>閾値b)と判定されるケースであり、人の顔があっても目の瞳孔は小さくなっており、ストロボ発光による赤目現象の発生する可能性は小さい。閾値b>閾値aの設定とした場合は、赤目発光処理がより削減されることになり、省電力が図られることになる。
一方、ステップS205において、
輝度>閾値b
上記式が成立しない場合、すなわち、撮像装置の取得画像の輝度が、予め設定された輝度閾値bより明るくないと判定した場合は、ステップS207に進み、赤目防止発光をONとする制御を実行する。このステップS201→S202→S203→S204→S205→S207の流れに従った処理は、
(1)ストロボ発光の設定=[強制ON]または[自動]、
(2)赤目防止発光の設定=[自動]
かつ、
(3)撮影画像中に顔が検出されている
(4)撮影画像の輝度が閾値bより明るくない
これらの(1)〜(4)の条件が満足される場合の処理であり、赤目防止発光を実行する処理である。
この場合は、ストロボ発光の設定は、[強制ON]または[自動]であるので、通常のストロボ発光が行なわれる可能性がある。また、撮影環境の輝度が十分に明るくない(輝度≦閾値b)、従って、被写体に含まれる人の顔の目の瞳孔が大きくなり、ストロボ発光による赤目現象の発生する可能性が高い。従って、赤目防止発光処理を行なう。
このように、本発明の撮像装置では、図5に示す制御シーケンスに従って赤目防止発光制御を実行する。なお、前述したように、閾値bの値は、ストロボ発光を行なった場合に、赤目現象が発生すると判断される明るさのレベルに設定する。例えば、閾値b=7EVである。なお、赤目現象が発生するか否かは個人差があり、閾値bの値をユーザによる設定を可能な構成としてもよい。また、赤目防止発光制御部にバッテリーの容量情報を入力し、バッテリーの容量が十分である場合は、閾値bを高め(明るい値)に設定して発光処理を促進し、バッテリーの容量が少ない場合は、閾値bを低め(暗い値)に設定して発光処理を抑制する構成としてもよい。
本発明の特徴の1つは、赤目防止発光制御のユーザ設定が[自動]の場合の制御処理である。この赤目防止発光制御のユーザ設定が[自動]の場合の制御についてまとめると以下のようになる。
(ケース1)
(a)赤目防止発光のユーザ設定が[自動]
(b)通常ストロボ発光のユーザ設定が[強制OFF]
この場合は、赤目防止発光をOFFとし、赤目防止発光処理は実行しない。
(ケース2)
(a)赤目防止発光のユーザ設定が[自動]
(b)通常ストロボ発光のユーザ設定が[強制ON]または[自動]
この場合は、顔検出状況および輝度判定によって以下の3つのいずれかの処理が実行される。
(2−1)
(c1)撮影画像中に顔検出がされない場合、
この場合は、赤目防止発光をOFFとし、赤目防止発光処理が実行しない。
(2−2)
(c2)撮影画像中に顔検出がされ、
(d1)撮影画像の輝度が閾値bより大きい(明るい)(輝度>閾値b)
この場合は、赤目防止発光をOFFとし、赤目防止発光処理を実行しない。
(2−3)
(c2)撮影画像中に顔検出がされ、
(d2)撮影画像の輝度が閾値bより大きくない(明るくない)(輝度≦閾値b)
この場合は、赤目防止発光をONとし、赤目防止発光処理を実行する。
このように、
(a)赤目防止発光のユーザ設定が[自動]
(b)通常ストロボ発光のユーザ設定が[強制ON]または[自動]
このユーザ設定の場合に、赤目防止発光処理が実行されるのは、上記(2−3)の場合のみ、すなわち、撮影画像中に顔検出がされ、かつ、撮影画像の輝度が閾値bより大きくない(明るくない)(輝度≦閾値b)と判定された場合のみとなる。
撮影画像中に顔が検出されない場合や、撮影画像の輝度が閾値bより大きい(明るい)(輝度>閾値b)場合には、赤目防止発光は停止される。撮影画像中に顔が検出されない場合には、赤目の発生する被写体が存在しないので赤目防止発光を行なわない。また、撮影画像の輝度が閾値bより大きい(明るい)(輝度>閾値b)場合には、被写体に顔が含まれていても、瞳孔が小さくなっており、赤目現象を引き起こす可能性が低い。本発明の撮像装置では、このような場合には、赤目防止発光を行なわない。この制御によって、無駄な発光処理を削減することが可能となり、例えばバッテリーの無駄な電力消費を抑えることが可能となる。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の一実施例の構成によれば、撮像装置においてストロボ発光に起因する赤目現象を防止するための赤目防止発光処理の実行制御において、顔検出部において撮影画像中に顔領域が検出されたことと、輝度検出部において検出された輝度が予め設定された閾値以下であること、これらの2つの条件が満足されているか否かを判定し、満足されているとの判定がなされた場合に、赤目防止発光処理を実行する構成とした。本構成により、被写体に顔が含まれない場合の無駄な発光処理が防止され、また、輝度が所定値以上である場合にも無駄な発光処理が防止され、最適な発光制御および電力消費の削減が実現される。
本発明の一実施例に係る撮像装置の外観構成例について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置のハードウェア構成例について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するストロボ発光制御処理および機能構成について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するストロボ発光制御処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行する赤目防止発光制御処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
符号の説明
10 撮像装置
11 電源スイッチ
12 レリーズスイッチ
13 モニタ
14 イメージャ
15 操作ボタン
16 ビューファインダ
17 フォーカスレンズ
18 ズームレンズ
19 モードダイアル
21 フォーカスレンズモータ(M1)
22 ズームレンズモータ(M2)
100 撮像装置
101 フォーカスレンズ
102 ズームレンズ
103 撮像素子
104 アナログ信号処理部
105 A/D変換部
106 タイミングジェネレータ(TA)
107 レンズ駆動ドライバ
110 デジタル信号処理部
111 モニタ
112 ビューファインダ
113 記録デバイス
114 ストロボ発光手段
115 操作部
116 インタフェース(I/F)
120 システムコントローラ
121 CPU
122 メモリ
211 画像処理部
212 顔検出部
213 メモリ
221 輝度検出部
222 メモリ
240 ストロボ制御部
241 赤目防止発光制御部
242 ストロボ発光制御部

Claims (9)

  1. 赤目防止のためのストロボ発光制御を実行する撮像装置であり、
    撮像装置における撮影画像に顔領域が含まれるか否かの検出を実行する顔検出部と、
    撮影環境の明るさとしての輝度を検出する輝度検出部と、
    (a)ストロボ発光が[強制ON]の設定である場合、または、
    (b)ストロボ発光が[自動]の設定であり、前記輝度検出部の検出輝度が予め設定された第1閾値以下であるとの判定がなされた場合、
    上記(a)または(b)の場合に、ストロボ発光処理を実行するストロボ発光制御部と、
    (c)赤目防止発光が[強制ON]の設定である場合、または、
    (d)ストロボ発光が[強制ON]または[自動]の設定で、かつ、赤目防止発光が[自動]の設定であるとき、前記顔検出部において撮影画像中に顔領域が検出され、かつ、前記輝度検出部において検出された輝度が予め設定された第2閾値以下である場合、
    上記(c)または(d)の場合に、赤目防止発光処理を実行する赤目防止発光制御部を有し、
    前記第2閾値は前記第1閾値より高輝度の設定である撮像装置。
  2. 前記赤目防止発光制御部は、
    強制的に赤目防止発光処理を実行する[強制ON]のユーザ設定、
    強制的に赤目防止発光処理を実行しない[強制OFF]のユーザ設定、
    条件に応じて赤目防止発光処理を実行する[自動]のユーザ設定、
    上記の3種類の設定が可能な構成を有し、
    前記[自動]のユーザ設定である場合に、
    前記顔検出部において撮影画像中に顔領域が検出されたこと、かつ、
    前記輝度検出部において検出された輝度が予め設定された第2閾値以下であること、
    上記2つの条件が満足されているか否かを判定し、満足されているとの判定に基づいて、赤目防止発光処理を実行する制御を行なう構成であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記顔検出部は、
    撮像装置における撮影画像と、予めメモリに格納したテンプレート画像データとのマッチング処理により、撮影画像に顔領域が含まれるか否かの検出を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記輝度検出部は、
    撮像装置に設定された現在の絞り値(AV)、シャッタースピード(TV)、アナログ信号処理部のAGCのゲイン設定値であるAGC量(SV)、さらに入射光量(BV)に基づく式、すなわち、
    EV=AV+TV+SV+BV
    上記式に基づいて撮影環境の明るさ(EV)としの輝度値を算出する構成であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 撮像装置において、赤目防止のためのストロボ発光制御を実行する撮像装置制御方法であり、
    顔検出部が、撮像装置における撮影画像に顔領域が含まれるか否かの検出を実行する顔検出ステップと、
    輝度検出部が、撮影環境の明るさとしての輝度を検出する輝度検出ステップと、
    ストロボ発光制御部が、
    (a)ストロボ発光が[強制ON]の設定である場合、または、
    (b)ストロボ発光が[自動]の設定であり、前記輝度検出部の検出輝度が予め設定された第1閾値以下であるとの判定がなされた場合、
    上記(a)または(b)の場合に、ストロボ発光処理を実行するストロボ発光制御ステップと、
    赤目防止発光制御部が、
    (c)赤目防止発光が[強制ON]の設定である場合、または、
    (d)ストロボ発光が[強制ON]または[自動]の設定で、かつ、赤目防止発光が[自動]の設定であるとき、前記顔検出部において撮影画像中に顔領域が検出され、かつ、前記輝度検出部において検出された輝度が予め設定された第2閾値以下である場合、
    上記(c)または(d)の場合に、赤目防止発光処理を実行する赤目防止発光制御ステップを有し、前記第2閾値は前記第1閾値より高輝度の設定であることを特徴とする撮像装置制御方法。
  6. 前記赤目防止発光制御部は、
    強制的に赤目防止発光処理を実行する[強制ON]のユーザ設定、
    強制的に赤目防止発光処理を実行しない[強制OFF]のユーザ設定、
    条件に応じて赤目防止発光処理を実行する[自動]のユーザ設定、
    上記の3種類の設定が可能な構成を有し、
    前記赤目防止発光制御ステップは、
    前記赤目防止発光制御部が前記[自動]のユーザ設定である場合に、
    前記顔検出ステップにおいて撮影画像中に顔領域が検出されたこと、かつ、
    前記輝度検出ステップにおいて検出された輝度が予め設定された第2閾値以下であること、
    上記2つの条件が満足されているか否かを判定し、満足されているとの判定に基づいて、赤目防止発光処理を実行する制御を行なうことを特徴とする請求項に記載の撮像装置制御方法。
  7. 前記顔検出ステップは、
    撮像装置における撮影画像と、予めメモリに格納したテンプレート画像データとのマッチング処理により、撮影画像に顔領域が含まれるか否かの検出を実行するステップであることを特徴とする請求項に記載の撮像装置制御方法。
  8. 前記輝度検出ステップは、
    撮像装置に設定された現在の絞り値(AV)、シャッタースピード(TV)、アナログ信号処理部のAGCのゲイン設定値であるAGC量(SV)、さらに入射光量(BV)に基づく式、すなわち、
    EV=AV+TV+SV+BV
    上記式に基づいて撮影環境の明るさ(EV)としの輝度値を算出するステップであることを特徴とする請求項に記載の撮像装置制御方法。
  9. 撮像装置において、赤目防止のためのストロボ発光制御を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
    顔検出部に、撮像装置における撮影画像に顔領域が含まれるか否かの検出を実行させる顔検出ステップと、
    輝度検出部に、撮影環境の明るさとしての輝度を検出させる輝度検出ステップと、
    ストロボ発光制御部に、
    (a)ストロボ発光が[強制ON]の設定である場合、または、
    (b)ストロボ発光が[自動]の設定であり、前記輝度検出部の検出輝度が予め設定された第1閾値以下であるとの判定がなされた場合、
    上記(a)または(b)の場合に、ストロボ発光処理を実行させるストロボ発光制御ステップと、
    赤目防止発光制御部に、
    (c)赤目防止発光が[強制ON]の設定である場合、または、
    (d)ストロボ発光が[強制ON]または[自動]の設定で、かつ、赤目防止発光が[自動]の設定であるとき、前記顔検出部において撮影画像中に顔領域が検出され、かつ、前記輝度検出部において検出された輝度が予め設定された第2閾値以下である場合、
    上記(c)または(d)の場合に、赤目防止発光処理を実行させる赤目防止発光制御ステップを有し、前記第2閾値は前記第1閾値より高輝度の設定であることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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