JP4310894B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は貯湯式給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
セミ貯湯式タイプ等の貯湯式給湯装置においては、瞬間加熱式給湯装置のようには給湯温度を正確に調整して給湯に供することは通常難しく、このため貯湯槽内の湯をかなり高温に保持して高温の温水を出湯させ、この出湯温水に湯水混合手段等によって混水することで、設定の温度に調整するようにするのが一般的である。しかし給湯の温度を設定温度に安定して確保することは、必ずしも容易ではない。
このため給湯回路に過流出を防止するための流量制御手段を設けて、給湯流量の最大値を制限するようにして、給湯温度の確保を行うようにした貯湯式給湯装置も提供されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記過流出を防止するための流量制御手段を設けた従来の貯湯式給湯装置において、貯湯槽の加熱手段であるバーナの最大能力に合わせて過流出防止の制限流量を設定した場合には、制限流量が多いため、貯湯槽の焚き上げ初期においては貯湯槽の温度がなかなか上昇せず、また実際の給湯も設定温度を確保できない問題があった。一方、前記流量制御手段による制限流量を絞り過ぎると、バーナの燃焼が極端な場合にはオン−オフ燃焼になってしまう場合も生じ、バーナの保有する能力を十分に活用した給湯が行えないという問題があった。
【0004】
そこで本発明は上記従来の貯湯式給湯器における不都合を解消し、セミ貯湯タイプ等の貯湯式給湯装置において、給湯流量を必要以上に絞ることなく、且つ設定給湯温度を確保した給湯を行うことを可能とすることで、使用勝手のよい貯湯式給湯装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の貯湯式給湯装置は、貯湯槽と、該貯湯槽内の湯を加熱する加熱手段と、入水管と、該入水管から供給される水を前記貯湯槽内で貯湯槽の湯によって間接加熱するための熱交換コイルと、該熱交換コイルを介して加熱された温水を出湯する出湯管と、該出湯管に流れる温水に必要に応じて前記入水管の分岐管を介して供給される水を混水させる湯水混合手段と、該湯水混合手段を経た温水を供給する給湯管と、該給湯管に流れる流量を制御する流量制御手段とを有する貯湯式給湯装置であって、貯湯槽の貯槽温度を複数の貯湯温度区分に分けると共に、その各貯湯温度区分毎にそれぞれ一定の過流出防止号数(G )を与え、該過流出防止号数(G )と、給湯温度(T )と入水温度(T )との差とから、下記の式によって前記各貯湯温度区分毎の制限流量(Q max )を演算することで流量制御手段の制限流量(Q max )を決定し、過流出を防止する構成としたことを第1の特徴としている。
(式) max ={25/(給湯温度T −入水温度T )}×G
また本発明の貯湯式給湯装置は、上記第1の特徴に加えて、過流出防止号数(G )の最大値は、加熱手段の最大燃焼号数(G)を超える値に設定したことを第2の特徴としている
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示す貯湯式給湯装置の全体概略図、図2は流量制御手段を用いた給湯の過流出防止を行う制御フローチャートである。図3と図4は流量制御手段を用いた給湯の過流出防止を行う他の制御例を示し、図3は制御フローチャート、図4は説明図である。図5は本発明の第2の実施形態を示す貯湯式給湯装置の全体概略図である。
【0007】
先ず図1に示す第1の実施形態は、給湯に供する温水を貯湯槽から直接供給する形式の貯湯式給湯装置である。
10はセミ貯湯槽としての貯湯槽で、その下部に燃焼室11を有する。貯湯槽10の上には、排ガス集合室12が設けられている。前記燃焼室11と排ガス集合室12との間には複数本の煙管13が連通され、燃焼室11で発生した高温の排ガスが煙管13を通って排ガス集合室12に導かれ、更に装置外へ排出される。貯湯槽10内の湯(水)は前記煙管13を通る排ガスによっても加熱される。20はバーナで、送風器21を備え、ノズル22から液体燃料を噴霧して燃焼室11内で燃焼させる。なお、前記液体燃料の代わりにガス燃料であってもよい。燃料の種類や燃焼のさせ方は特に限定されない。
【0008】
前記貯湯槽10に対して、給湯用回路として入水管31、出湯管33、給湯管34が設けられている。前記入水管31からの水は貯湯槽10内に入り、そこでバーナ20の燃焼熱によって加熱され、出湯管33を通って出湯され、更に湯水混合手段35によって前記入水管31の分岐管31aを通って供給される水と必要に応じて混合され、給湯管34に流れる。
前記給湯管34に流れる温水の流量は、流量制御手段である過流出防止流量調整器36によってその最大可能流量(制限流量)が調整される。給湯管34を流れた温水は給湯カラン等から給湯に供される。また浴槽への湯張り管37を経て浴槽に給湯される。
前記入水管31には入水温度センサ41、入水流量センサ42が設けられている。また前記貯湯槽10には貯湯槽10内の湯の温度を検出する貯湯温度センサ43が設けられている。また前記出湯管33には温水の出湯温度を検出する出湯温度センサ44が設けられている。更に前記給湯管34には給湯温度を検出する給湯温度センサ45が設けられている。
【0009】
前記貯湯槽10には、風呂追い焚き回路として風呂往き管51、風呂加熱コイル52、風呂戻り管53が接続されている。
【0010】
70はコントローラで、80はリモコンである。前記コントローラ70はマイクロコンピュータを内蔵し、リモコン80からの指令により、装置のセンサ類からの情報を得て、予め内蔵のソフトウエア等に従って所定の制御指令を装置各部に行う。
【0011】
前記流量制御手段である過流出防止流量調整器36による給湯管34に流れる流量の制御、即ち過流出防止のための制限流量の調整は、貯湯温度センサ43によって検出された貯湯槽10の貯湯温度に基づいて制限流量を決定し、この制限流量でもって過流出を防止することができる。
また前記過流出防止のための制限流量の調整は、予め貯湯槽10の貯湯温度を複数の温度区分に分けると共に、各温度区分毎に制限流量を定めておき、貯湯温度センサ43によって検出された貯湯温度がどの温度区分に属するかによって制限流量を決定し、その決定した制限流量で過流出を防止することができる。
また前記過流出防止のための制限流量の調整は、貯湯温度センサ43が検出する貯湯温度と入水温度センサ41が検出する入水温度とに基づいて制限流量を決定し、この制限流量でもって過流出を防止することができる。
また上記において、制御流量の最大値は、加熱手段である前記バーナ20の最大能力に対応して演算される制限流量を超える値に設定することもできる。
【0012】
図2のフローチャートに従って、流量制御手段である過流出防止流量調整器36を用いて給湯の過流出防止を行う場合の、より具体的な制御の形態を説明する。
今、装置の運転スイッチがオンされている状態において、コントローラ70は貯湯温度センサ43による検出貯湯温度Tが40℃以下であるか否かを判断し(ステップS1)、検出貯湯温度Tが40℃以下であれば(ステップS1でイエス)、過流出防止流量調整器36による過流出防止の制限流量を、過流出防止号数Gが13号になるようにする(ステップS2)。
【0013】
前記ステップS1において、検出貯湯温度Tが40℃を超える(ステップS1でノー)場合には、ステップS3に進んで、コントローラ70は検出貯湯温度Tが50℃以下であるか否かを判断する。そして検出貯湯温度Tが50℃以下の場合(ステップS3でイエス)、即ち貯湯温度が40℃を超えて50℃以下の場合には、過流出防止流量調整器36による過流出防止の制限流量を、過流出防止号数Gが18号になるようにする(ステップS4)。
【0014】
前記ステップS3において、検出貯湯温度Tが50℃を超える(ステップS3でノー)場合には、ステップS5に進んで、コントローラ70は検出貯湯温度Tが60℃以下であるか否かを判断する。そして検出貯湯温度Tが60℃以下である場合(ステップS5でイエス)、即ち貯湯温度が50℃を超えて60℃以下の場合には、過流出防止流量調整器36による過流出防止の制限流量を、過流出防止号数Gが22号になるようにする(ステップS6)。
【0015】
前記ステップS5において、検出貯湯温度Tが60℃を超える(ステップS5でノー)場合には、コントローラ70は過流出防止流量調整器36による過流出防止の制限流量を、過流出防止号数Gが24号になるようにする(ステップS7)。
【0016】
前記ステップS1において、貯湯温度Tが40℃以下であるという条件は、必ずしも40℃である必要はない。同様にステップS2における過流出防止号数Gは必ずしも13号である必要はない。
貯湯温度Tが40℃以下というのは、要するに貯湯温度Tがかなり低い状態であるという意味であって、例えば予め実験により35〜45℃程度の温度から適当な温度を決定して、コントローラ70に記憶させておくことができる。同様に前記過流出防止号数Gが13号というのは、制限流量をかなり絞るという意味であり、例えば予め実験により10〜15号程度の号数から適当な号数を決定して、コントローラ70に記憶させておくことができる。
またステップS3での50℃、ステップS4での18号は、必ずしもその温度及び号数である必要はない。貯湯温度Tが40℃超で50℃以下というのは、要するにやや低い貯湯温度状態であるという意味であって、例えば予め実験により46〜55℃程度の温度から適当な温度を決定して、コントローラ70に記憶させておくことができる。同様に前記過流出防止号数Gが18号というのは、制限流量を多少絞るという意味であり、例えば予め実験により16〜20号程度の号数から適当な号数を決定して、コントローラ70に記憶させておくことができる。
またステップS5での60℃、ステップS6での22号は、必ずしもその温度及び号数である必要はない。貯湯温度Tが50℃超で60℃以下というのは、要するに若干不十分といえる状態であるという意味であって、例えば予め実験により56〜65℃程度の温度から適当な温度を決定して、コントローラ70に記憶させておくことができる。同様に前記過流出防止号数Gが22号というのは、制限流量を若干絞るという意味であり、例えば予め実験により21〜23号程度の号数から適当な号数を決定して、コントローラ70に記憶させておくことができる。
更にステップS7での24号は、必ずしもその号数である必要はない。過流出防止号数Gが24号というのは、この実施形態ではバーナ20を最大能力24号で運転する場合に相当する制限流量とするという意味であり、例えば過流出防止号数Gをバーナ20の能力の最大号数とすることができるが、最大号数以上の値とすることも可能である。過流出防止号数Gをバーナ20の最大能力号数よりも大きくする場合としては、貯湯温度が例えば80℃といった非常に高温の状態にある場合である。このような高温状態にある場合には、バーナ20の最大能力に対応する制限流量以上の流量を流すことも可能であると共に、大流量を流すことを可能とすることで、貯湯温度が80℃を超えることに起因するバーナ20の燃焼の停止を(即ち、オン−オフ燃焼となって給湯温度が不安定になってしまうのを)防止できる。
【0017】
上記において号数とは、1リットルの水を1分間に25℃上昇させる熱量をいう。本実施形態の貯湯式給湯装置では、燃焼の号数が最大24号とされている。
前記号数Gは次の式1で演算することができる。
【0018】
G={(給湯温度T−入水温度T)/25}×流量Q(入水流量)・・・式1
【0019】
従って、逆にある1つの号数Gを決めれば、ある給湯温度T及び入水温度Tにおいて、前記号数Gを得ることが可能な最大流量Qmax(即ち、これを超える流量が流れる場合には過流出となって、前記所定の号数Gを得ることが出来なくなる最大流量)が定まる。
前記最大流量Qmaxを制限流量とし、該制限流量Qmaxを与える前記号数Gを過流出防止号数とする。この制限流量Qmaxと過流出防止号数Gとの関係を次の式2に示す。
【0020】
max={25/(給湯温度T−入水温度T)}×G・・・式2
【0021】
過流出防止号数Gは、その値が大きいほど制限流量Qmaxが多くなる。本実施形態においては、過流出防止号数Gの最大値を前記燃焼号数Gの最大値である24号と同じにしている。が、上記したように過流出防止号数Gは24号より大きくすることも可能である。
【0022】
貯湯槽10の貯湯温度を上記のように複数の温度区分に分けて、各区分毎に適当な制限流量Qmaxを与えることで、給湯装置の運転中において、貯湯槽10の貯湯温度Tの状況に応じた制限流量Qmaxで過流出防止を行うことができる。よって、設定給湯温度Tに対してアンダーシュートすることなく給湯を行うことができると共に、流量を必要以上に絞ってしまうことなく、よってバーナ20の能力の持ち腐れをなくして、十分なる給湯流量での給湯を可能とすることができる。
【0023】
図3、図4を参照して、流量制御手段である過流出防止流量調整器36を用いて給湯の過流出防止を行う、他の具体的な制御の形態を説明する。
今、装置の運転スイッチがオンされている状態において、コントローラ70は貯湯温度センサ43による検出貯湯温度Tを検出し(ステップS11)、過流出防止流量調節器36をその検出貯湯温度Tに応じた過流出防止号数G位置に制御する(ステップS12)。
図4の実線aを参照して、前記ステップS12において、貯湯温度Tが40℃以下の場合は、過流出防止号数Gを12号とする。また貯湯温度Tが40℃を超える場合は、貯湯温度Tの増加に比例して過流出防止号数Gを増加させ、貯湯温度Tが70℃で過流出防止号数Gが24号(バーナ20の最大燃焼号数に対応)となるようにしている。
また貯湯温度Tが70℃を超える場合には、更に貯湯温度Tが80℃になる以前の温度(例えば75℃)で過流出防止号数Gが26号になるように、引き続きその間も過流出防止号数Gを増加させるようにしている。貯湯温度Tが80℃になると、バーナ20の燃焼は停止されるので、過流出防止号数Gを上げて、燃焼停止を予防するようにしている。
前記において、貯湯温度Tが40℃以下の場合は過流出防止号数Gを12号としたが、これは図2のステップS1の説明において言及したのと同様の理由にて、必ずしも40℃、12号とする必要はない。
また貯湯温度Tが70℃で過流出防止号数Gをバーナ20の最大能力である24号にしたが、前記70℃はこの値である必要はない。通常において使用する給湯温度に対して十分に高い温度であると意味であって、例えば60〜70℃程度の温度の中から適当な温度を決定して、コントローラ70に記憶させておけばよい。
【0024】
また上記図3に示す制御においては、貯湯温度Tだけに基づいて過流出防止号数Gを決めるようにしているが、貯湯温度Tと入水温度Tに基づいて過流出防止号数Gを決めるようにしてもよい。
図4を参照して、実線aは入水温度Tが15℃の場合における貯湯温度Tに応じた過流出防止号数Gの制御例を示すラインである。
一方、破線bは入水温度Tが前記実線aの入水温度T=15℃よりも低い温度、例えば10℃以下の場合における貯湯温度Tに応じた過流出防止号数Gの制御例を示すラインで、貯湯温度Tが40℃以下では過流出防止号数Gを10号とし、貯湯温度Tが40℃を超えると、前記10号から貯湯温度Tの増加に応じて比例して過流出防止号数Gを増加させるようにし、70℃で24号になるようにしている。ここで、破線bにおける前記10号はこの値である必要はない。入水温度Tが低い場合には、過流出防止号数Gも低い値として、制限流量Qmaxを絞り込む趣旨であり、例えば予め実験により9〜11号程度の号数の中から適当な号数を決定して、コントローラ70に記憶させておくことができる。
同様に破線cは、入水温度Tが前記実線aの入水温度T=15℃よりも高い温度、例えば20℃以上の場合における貯湯温度Tに応じた過流出防止号数Gの制御例を示すラインで、貯湯温度Tが40℃以下では過流出防止号数Gを14号とし、貯湯温度Tが40℃を超えると前記14号から貯湯温度Tの増加に応じて比例して過流出防止号数Gを増加させるようにし、70℃で24号になるようにしている。ここで、破線cにおける前記14号はこの値である必要はない。入水温度Tが高い場合には、過流出防止号数Gも高い値として、制限流量Qmaxの絞り込みを少なくする趣旨であり、例えば予め実験により13〜15号程度の号数の中から適当な号数を決定して、コントローラ70に記憶させておくことができる。
なお貯湯温度Tが70℃を超える場合には、破線b、cの場合も実線aの場合と同じ様にして、80℃に達する以前の温度(例えば75℃)で過流出防止号数Gが26号になるようにしている。勿論、既述したように前記70℃はこの値に限定されるものではない。
【0025】
以上のようにして、貯湯温度Tに入水温度Tを加味して、過流出防止号数Gを決めるようにすることで、貯湯槽10の沸かし易さに応じた過流出防止号数Gを定め、制限流量Qmaxを設定することができるので、設定給湯温度Tの確保と、流量Qの確保をよりきめ細かく適切に行うことができる。よってバーナ20の能力の持ち腐れを解消して、十分な能力による十分な流量でもって、設定温度の給湯を使い勝手よく行うことが可能となる。
【0026】
図5は第2の実施形態を示す貯湯式給湯装置である。この給湯装置は、入水管31からの水を熱交換手段である熱交換コイル32を通すことによって、貯湯槽10内の温水によって間接的に加熱して出湯管33に出湯させ、給湯に使用するようにした点において、上記図1に示す第1の実施形態と異なっている。
貯湯槽10の下部に燃焼室11が設けられ、貯湯槽10の上に排ガス集合室12が設けられている。燃焼室11と排ガス集合室12とは複数本の煙管13で接続されている。前記燃焼室11には送風器21とノズル22を備えたバーナ20が臨まされている。
また給湯回路として、入水管31、熱交換コイル32、出湯管33が設けられている。前記入水管31の分岐管31aと前記出湯管33とが湯水混合手段35に接続されて、必要に応じて混水ができるようにされている。湯水混合手段35を経た温水は、給湯管34を流れて給湯に供される。給湯管34の途中には、過流出を防止するための流量調節手段として、過流出防止流量調整器36が設けられている。また給湯管34の途中からは浴槽への湯張り管37が設けられている。
【0027】
前記入水管31には入水温度センサ41、入水流量センサ42が設けられ、貯湯槽10には貯湯温度センサ43が設けられ、出湯管33には出湯温度センサ44が設けられ、給湯管34には給湯温度センサ45が設けられている。
【0028】
また風呂追い焚き回路として、風呂往き管51、風呂加熱コイル52、風呂戻り管53が接続されている。
更に貯湯槽10には、温水暖房回路として暖房往き管61と暖房戻り管62とが直接的に接続され、貯湯槽10の温水を直接利用できるようにされている。
なお前記風呂追い焚き回路と温水暖房回路は、本発明においては必ずしも必要ではない。
【0029】
以上のように本第2実施形態は、給湯に関しては、バーナ20で加熱された貯湯槽10内の温水を用いて入水管31から熱交換コイル32を通過する水を間接加熱する点で、上記第1実施形態と異なるだけである。過流出防止流量調整器36を用いた流量調節の仕方については、既述した上記第1の実施形態の場合と同様である。
【0030】
【発明の効果】
本発明は以上の構成、作用からなり、請求項1に記載の貯湯式給湯装置によれば、貯湯槽と、該貯湯槽内の湯を加熱する加熱手段と、入水管と、該入水管から供給される水を前記貯湯槽内で貯湯槽の湯によって間接加熱するための熱交換コイルと、該熱交換コイルを介して加熱された温水を出湯する出湯管と、該出湯管に流れる温水に必要に応じて前記入水管の分岐管を介して供給される水を混水させる湯水混合手段と、該湯水混合手段を経た温水を供給する給湯管と、該給湯管に流れる流量を制御する流量制御手段とを有する貯湯式給湯装置であって、
貯湯槽の貯槽温度を複数の貯湯温度区分に分けると共に、その各貯湯温度区分毎にそれぞれ一定の過流出防止号数G を与え、該過流出防止号数G と、給湯温度T と入水温度T との差とから、
(式) max ={25/(給湯温度T −入水温度T )}×G
によって前記各貯湯温度区分毎の制限流量Q max を演算することで流量制御手段の制限流量Q max を決定し、過流出を防止する構成としたので、
間接加熱型の貯湯式給湯装置において、適当な制限流量 max を決定することができ、過流出を好ましく防止することができる。
また給湯装置の運転中において、貯湯槽の貯湯温度がどの温度区分に入っているかにより、その温度区分毎に一定の過流出防止号数G を与えるようにしたので、貯湯槽の貯湯温度に応じた、制限流量Q max での過流出防止を行うことができる。従って設定給湯温度に対してアンダーシュートすることなく給湯を行うことができると共に、流量を必要以上に絞ってしまうことなく、よってバーナの能力の持ち腐れをなくし、十分なる給湯流量での給湯を可能とすることができる。
また過流出防止号数G と、給湯温度T と入水温度T との差とから、(式)Q max ={25/(給湯温度T −入水温度T )}×G で制限流量Q max を決定し、過流出を防止する構成としたので
貯湯温度の温度区分による過流出防止号数G と、給湯温度Tqと入水温度T との温度差とにより適切な制限流量を決定することができ、より好ましい状態での過流出の防止を行うことができる。
また請求項2に記載の貯湯式給湯装置によれば、上記請求項1の構成による効果に加えて、過流出防止号数G の最大値は、加熱手段の最大燃焼号数Gを超える値に設定したので、
貯湯温度が例えば80℃といった非常に高温の状態にある場合において、バーナの最大能力対応する制限流量以上の大流量を流すことを可能とすることで、貯湯温度が80℃を超えることに起因するバーナの燃焼の停止を(即ち、オンオフ燃焼となって給湯温度が不安定になってしまのを)防止することが可能となり、よって給湯運転中にバーナ燃焼がオン−オフ燃焼となって給湯温度が不安定に変動するのを予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す貯湯式給湯装置の全体概略図である。
【図2】流量制御手段を用いた給湯の過流出防止を行う制御フローチャートである。
【図3】流量制御手段を用いた給湯の過流出防止を行う他の制御例を示す制御フローチャートである。
【図4】流量制御手段を用いた給湯の過流出防止を行う他の制御例を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す貯湯式給湯装置の全体概略図である。
【符号の説明】
10 貯湯槽
11 燃焼室
12 排ガス集合室
13 煙管
20 バーナ
21 送風器
22 ノズル
31 入水管
32 熱交換コイル
33 出湯管
34 給湯管
35 湯水混合手段
36 過流出防止流量調整器
41 入水温度センサ
42 入水流量センサ
43 貯湯温度センサ
44 出湯温度センサ
70 コントローラ
80 リモコン

Claims (2)

  1. 貯湯槽と、該貯湯槽内の湯を加熱する加熱手段と、入水管と、該入水管から供給される水を前記貯湯槽内で貯湯槽の湯によって間接加熱するための熱交換コイルと、該熱交換コイルを介して加熱された温水を出湯する出湯管と、該出湯管に流れる温水に必要に応じて前記入水管の分岐管を介して供給される水を混水させる湯水混合手段と、該湯水混合手段を経た温水を供給する給湯管と、該給湯管に流れる流量を制御する流量制御手段とを有する貯湯式給湯装置であって、
    貯湯槽の貯槽温度を複数の貯湯温度区分に分けると共に、その各貯湯温度区分毎にそれぞれ一定の過流出防止号数(G )を与え、該過流出防止号数(G )と、給湯温度(T )と入水温度(T )との差とから、下記の式によって前記各貯湯温度区分毎の制限流量(Q max )を演算することで流量制御手段の制限流量(Q max )を決定し、過流出を防止する構成としたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
    (式) max ={25/(給湯温度T −入水温度T )}×G
  2. 過流出防止号数(G )の最大値は、加熱手段の最大燃焼号数(G)を超える値に設定したことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
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JP2008045841A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Rinnai Corp 貯湯式給湯システムとコージェネレーションシステム

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