JP4310759B2 - イメージ・プレート用保護シース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イメージ・プレート上の少なくとも放射線感応・感光性表面を覆う、像形成に用いられる放射線に対して透過性であるが、光に対しては実質的に非透過性である材料からなるイメージ・プレート用保護シースに関する。本発明はまた、このような保護シースを製造する方法ならびにこのような保護シースの使用方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】
放射線、たとえばX線に露出することによって生じたイメージを記録し、このイメージを読み取り可能な形態にするために、イメージ・プレートが過去数年にわたってますます普及してきており、だんだんと、たとえば銀塩をベースとするフィルムと置き換わられつつある。結局のところ、このようなフィルムは使い捨て商品であり、露光で生じた潜像を可視形態あるいは一般的には銀像にするために湿式現像を必要とする。放射線、たとえば、X線に露出した結果、イメージ・プレートも潜像画像(latent picture)(以下、単に潜像という。)を生じるが、この潜像はスキャニングによって読み取ることができ、電気形態に変換し、たとえばコンピュータのメモリに記録することができる。読み取り後、イメージを電気形態から現像してディスプレイ・スクリーン上に表示したり、紙その他の任意所望な材料にプリントアウトしたりすることができる。イメージを読み取るには、イメージ・プレートを適当な波長の放射線にポイント毎に露出させる。この波長は、一般的には可視光の範囲内にある。また、イメージ・プレートの部分は、一般的には別の波長で放射線を活性化し、放射させ、これを光電性要素(photosensitive element)、たとえば、光電性半導体または光電子倍増管その他の均等なコンポーネントによって集め、受信し、そして電気形態に変換する。イメージ・プレートは、一般的に可視光の範囲内あるいはそれに近い波長を有する均一で充分に強力な光によって先の画像の痕跡を消去した後、再使用可能である。イメージ・プレートを読み取るのに使用される波長、潜像を含む活性化イメージ・プレートの放射する放射線の波長、ならびにイメージ・プレートの再使用を可能とするためにイメージ・プレートを消去するのに適用できる波長範囲は、イメージ・プレートのタイプ、デザインに応じて異なる。いずれにしても、これら上記の波長はイメージ・プレート上に潜像を作るのに用いられる放射線の波長とはかなり異なる。したがって、たとえば銀塩をベースとする写真版と異なって、イメージ・プレートを普通の屋内照明内で取り扱うことができるので、露出結像前のイメージ・プレートの取扱いにはなんら問題はない。しかしながら、イメージ・プレートは、イメージ・プレート内に含まれる情報を失わないように、露出結像と潜像に含まれるイメージ情報の読み取りとの間ですべての関連のある活性化・スキャニング放射線、たとえば光から充分に保護されなければならない。
【0003】
刊行物米国特許第5,466,561号がこのタイプのイメージ・プレート用保護シースを開示している。この引用刊行物に記載されている保護シースはイメージ・プレートを囲む軟らかいバッグを包含し、このバッグはプラスチック・フィルムからなり、像形成前にその中にそのイメージ・プレートを挿入する。このプラスチック・フィルムは、像形成に使用されるX線に対しては透過性であるが、可視光に対しては透過性ではない。像形成前にプラスチック・バッグにイメージ・プレートを押し込んだ後、プラスチック・バッグをシールすることになる。このことは、この刊行物に記載されている口内像形成では、イメージ・プレートが患者の口の中に置かれるので当然である。露出像形成後、保護バッグを暗いところで切り開き、イメージ・プレートをバッグから引き抜き、リーダによって読む。イメージ・プレートをバッグ内に容易に挿入でき、そこから容易に引き抜けるので、この引用刊行物に記載されているイメージ・プレート保護バッグは小サイズのイメージ・プレートを処理するときにはいつでも優れたものである。結局のところ、この小サイズ口内イメージ・プレートの側辺のみがほんの数センチメートルの長さであり、処理作業も簡単だからである。さらに、この引用刊行物に記載されている保護バッグはシールされているので使い捨て式でもあり、読むためにイメージ・プレートを取り出すには切り開かなければならない。これは、小サイズのイメージ・プレートを処理するときにはそれほどではないが、材料の浪費である。それでも、大サイズのイメージ・プレートの使用が望ましい用途が多数あり、この場合、イメージ・プレートのサイズは、おそらくは、パノラマ式X線イメージ・プレート(最小でも約4×12cmとなり得る)のサイズから身体主要部分を像形成するのに使用されるサイズ(約40×50cmにもなり得る)までに及ぶ。こうなると、引用刊行物に記載されている保護バッグはもはや実用的ではない。まず、大サイズのイメージ・プレートを保護バッグに挿入するのが難しく、ときには全く扱えなくなる。この点で、既に、作業者にとっては繰り返し努力をすることによるかなりの時間の浪費であり、また、挿入しようとしているときに保護バッグが破損することもあり得るので材料の浪費でもあり、また、別の試みのために別の保護バッグをピックアップする必要もあろう。保護バッグからイメージ・プレートを引き抜くのも同様に不便である。これらの問題は、少なくとも部分的には、プラスチック・バッグの薄くて可撓性のある材料がイメージ・プレートに付着する可能性があるという事実に起因する。さらに、使い捨てなので、大サイズの保護バッグは材料の不要な浪費となる。それ故、引用刊行物に記載されている、イメージ・プレートをプラスチック・バッグから磁石によって引き出すという方法は不可能である。一方、プラスチック・バッグによれば、使用できる可能性のある唯一の引き出し手段はイメージ・プレートの端をつかむことだけであり、これもイメージ・プレートの取扱い可能性を制限する。
【0004】
既に従来のフィルムで操作している現存のX線装置または同様の露出像形成装置でイメージ・プレートを使用することを望む場合にはいつでも、フィルムの場合とそっくり同じ方法でイメージ・プレートを処理することができるのはもちろんである。したがって、イメージ・プレートを照明スペースで遮光カセット内に置くことができるが、像形成後、カセットは暗いところで開かなければならず、イメージ・プレートも同様に暗いところでカセットからイメージ・プレート・リーダへ移さなければならない。この作業は、暗い中で行うには通常の写真カセットがなんら機械的な引き抜き装置を備えることができず、作業は手作業であり、また、暗い中で正しい位置に正確に正しいスポットを見つけ出す必要があるのでリーダ内でイメージ・プレートを正確に位置決めすることが難しいため、非常に不便な作業である。一方、イメージ・プレートの自動引き抜きを可能とするイメージ・プレート・カセットを設計、製造することによって従来使用されていたフィルム・カセットと交代させる場合には、このようなカセットは非常に高価となるであろうし、使用者がその全カセット・ストックを強制的に取り替えることになるので、使用者にとっては大きな出費となり、このことだけでも、フィルムからイメージ・プレートへの切り替えの妨げになる可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的の一つは、大サイズのイメージ・プレートの保護に適用でき、イメージ・プレートを容易に挿入でき、また、イメージ・プレートを問題なく引き抜くことのできるイメージ・プレート用保護シースを提供することにある。
【0006】
本発明の第2の目的は、使用者の古いフィルム操作式像形成カセットにおいてイメージ・プレートを使用することを可能とし、同時に、使用者に視認性を与える照明条件で可能な限りイメージ・プレートの全取扱い段階を実施できるようにしたこのタイプの保護シースを提供することにある。これの特別な意味は、像形成カセットからのイメージ・プレートの取り出しあるいは引き出しを容易にできるようにすると共に、室内照明の下でイメージ・プレート・リーダに移し、設置することを容易にできるようにしなければならないということである。
【0007】
本発明の第3の目的は、イメージ・プレート・リーダ内の保護シースからイメージ・プレートを機械的に取り出すことを可能とするこのタイプの保護シースを提供することにある。
【0008】
本発明の第4の目的は、保護シースからイメージ・プレートを引き出すための種々の機構の使用を可能とするこのタイプの保護シースを提供することにある。
【0009】
本発明の第5の目的は、魅力的な価格であり、使い捨て製品とはならないこのタイプの保護シースを提供することにある。
【0010】
したがって、目的は、従来の、すなわち使用者の古いフィルム・カセットでイメージ・プレートを使用することを可能にし、そのために、これらのフィルム・カセットになんら改造を施さず、あるいは、改造してもできる限り改造を最小限に留めるようにすることにある。こうして、本イメージ・プレートは、なんら改造を施さずに、また、最初に意図した像形成カセットを用いることによって、現存の像形成装置、たとえばX線装置で使用できる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の欠点は排除でき、上記の目的は、特許請求の範囲の請求項1の特徴記載部分に記載されたものによって特徴づけられる本発明の保護シースによって、特許請求の範囲の請求項14の特徴記載部分に記載されているものによって特徴づけられるような保護シースを製造する本発明の製造方法によって、また、特許請求の範囲の請求項17、19の特徴記載部分に記載されているものによって特徴づけられる保護シースの新規な使用法によって達成される。
【0012】
本発明の最も重要な利点は、新規な保護シースを用いるときに、イメージ・プレートを所望の露出像形成装置、たとえば、X線装置で従来用いられているカセット内におくことができること、および、照射済みのイメージ・プレートを作業者に視認性を与える照明条件、最適には通常の室内照明でカセットから取り出すことができることにある。本イメージ・プレートはまたこのような照明の下でリーダに移すこともでき、それによって、任意の自動イメージ・プレート移送技術を使用してイメージ・プレートを保護シースからリーダに移動させることができる。リーダが遮光シールされている場合には、作業者はこの取り出し作業中でも通常の室内照明の下にいることができ、イメージ・プレート・リーダが遮光シールされていない場合には、作業者はイメージ・プレートをリーダに移す間だけは暗い室内に留まらなければならない。これは、読み取り中、イメージ・プレートはいかなる場合にも通常リーダ内の有害な周囲光から保護されるからである。この場合でも、イメージ・プレートをリーダに移すのに任意適当な移送手段を使用でき、または、光の下でイメージ・プレートの整合を行うことができるので作業者がこの作業をきわめて簡単な手作業で行うことができる。こうして、暗いところでも手作業がなんらかの問題を生じることはない。本発明の他の利点は、本保護シースがコストの点で魅力的であり、何回も再使用でき、任意サイズのイメージ・プレート、たとえば、特に大きなイメージ・プレートでも機能できるという事実にある。本発明のイメージ・プレート用保護シースは、もちろん、伝統的な像形成カセットの場合以外の技術において像形成するのに使用するときでも有用であり、好適である。たとえば、X線装置が適切なホルダを備える場合に本発明の保護シースにのみイメージ・プレートを挿入し、この状態の下にイメージ・プレート・リーダに直接移すことができる。
【0013】
【実施例】
以下、添付図面を参照しながら本発明を詳しく説明する。これらの実施例は単なる例示であって、本発明を何ら制限するものではない。
【0014】
本発明の保護シース、すなわち保護外被10の全般的な特徴が図1(A)−3(B)に示してある。この保護シース10は、連続した第1シート部1を包含し、この第1シート部1の材質は剛性から弾性的可撓性まで変わり得るものであり、少なくともイメージ・プレート6の放射線感応・感光性コーティングまたは表面9に等しいサイズである。この表面はL1で示す長さとW6で示す幅とを有し、イメージ・プレート6を内方向P2で保護シース10内に押し込んだり、引き込んだりするとき、および、イメージ・プレート6を外方向P1で保護シース10から引き出したり、押し出したりするときに、イメージ・プレート外面29がこの放射線感応・感光性表面9に対して移動する。こうして、イメージ・プレート6は、その放射線感応・感光性表面9およびおそらくはイメージ・プレート縁19によって構成される外面29が保護シースの第1シート部1によって構成される第1表面3に沿って移動し、代表的にはこの第1表面と接触して移動するように保護シース内に進む。これに加えて、保護シースは、上記の第1シート部1に対してほぼ平行であり、材質が剛性から弾性的可撓性まで変化し得るものである図2(A)−2(C)に示すような単一の第2シート部2cあるいは材質が剛性から弾性的可撓性まで変わり得るものである図1(A)−1(B)および図3(A)−3(B)に示すような2つの平行な第2シート部2a、2bを包含する。これらの第2シート部2a、2bあるいは第2シート部2cは、その対向した縁のところでまたは2つの対向した端縁15a、15bのところで、第1シート部の2つの対向した外縁5a、5bに取り付けてある(取付け部8)。第2シート部のこれら対向した端縁15a、15bおよび第1シート部の対向した外縁5a、5bは、代表的には、互いに対して平行であり、それらの間の距離はイメージ・プレートの或る平面の伸び、この場合、イメージ・プレートの全幅W3に等しい。イメージ・プレート6は、通常、矩形であり、それ故、保護シースが同じサイズ、形態であることが適切である。こうして、これらのシート部はイメージ・プレート6を内方向P2、外方向P1に案内する開いたままの端14a、14bを備えた或る種の外被を構成する。
【0015】
本発明によれば、第1シート部1と第2シート部2cまたは第2シート部2a−bの向かい合った内面、すなわち第1表面3と第2表面4はイメージ・プレート厚さD1にほぼ等しい距離H1隔たっている。さらに、本発明によれば、上述したように、少なくともイメージ・プレート6の放射線感応・感光性表面9の外面29に対面して明確に位置する第1シート部の少なくとも第1表面3はイメージ・プレートの放射線感応・感光性表面9を損傷から保護するコーティング7を備えている。第1シート部1並びに第2シート部2a−b、2cが比較的剛性の材料で作ってあり、少なくとも第1シート部の第1表面3がコーティング7によって損傷保護機能、たとえば、イメージ・プレート6に対する擦り傷防止性を持っており、好ましくは、イメージ・プレートに関して比較的低い摩擦性も持っているので、イメージ・プレートは縁5a、5bと15a、15bとの間で取付け部8の方向において第1シート部と第2シート部との間のスペース20内に容易に押すことができる。
【0016】
本発明の好ましい実施例によれば、第2シート部の数は2つ、すなわち、図1(A)−(B)および図3(A)−(B)に示すようなシート部2a、2bである。これらの第2シート部は相互に向かい合った内縁12a、12bを包含し、これらの内縁は少なくとも小さいギャップW2を構成しており、たとえば機械的な移動要素30を用いてイメージ・プレートを保護シース10から少なくとも外方向P1に押すことができるようにしている。こうして、要素30(単数または複数)は保護シース長さL2を通して内縁12a、12b間を移動することができ、移動機構を簡単にかつ機能的に信頼性のあるものとすることができる。第2シート部の内縁12a、12b間の距離W2はイメージ・プレート6の幅の少なくとも約30%であり、好ましくは、イメージ・プレートの幅の少なくとも約50%である。代表的には、この距離W2はイメージ・プレート6の幅W3の70%−90%である。シート部の内縁間に大きな距離W2があるので、イメージ・プレートの幅W3に関してできるだけ大きくし、しかもイメージ・プレート6の幅W3より小さくすることができ、図1(A)−1(B)に示すように、イメージ・プレートの幅W3を横切って分布した少なくとも2つまたはそれ以上の要素30によってイメージ・プレート6の移動を行うことができる。要素30間の距離W4が大きいので、すなわち、互いから最大に離れた要素がイメージ・プレートの対向した縁に近く、それ故、シート部間の取付け部8に近いので、イメージ・プレート6を外方向P1、あるいはおそらくは内方向P2に押すことができ、したがって、押し方向がイメージ・プレート長さL3に対して非常に正確に平行になり、同時に保護シースの縁の取付け部8に対して平行になり、それによって、イメージ・プレートが保護シース内で傾斜位置へ転回しにくくなり、問題なく摺動して出入りすることができる。
【0017】
これらの第2シート部2a−bの内縁12a、12b間の距離W2を横切って、第1シート部1は少なくとも2つのシュート11a、11bまたは11a、11b、11eも備えている。これらのシュートは、図1(A)−1(B)、3(A)に示すように、取付け縁5a−b、15a−bの取付け部8に対して平行に、第2シート部2から離れるように延びている。これらのシュート11a−bおよびおそらくは11eまたおそらくは多数のシュートでさえ、イメージ・プレート厚さ方向D1に要素30を押すための小さい間隙を設けるようにこれらのシュートを考えることができ、それによって、要素30の寸法、整合が作業中に絶対的に精密である必要はない。これは、たとえば、図5を検討すると想像できる。ここでは、押し要素30はイメージ平面に対して直角な、観察者から離れる方向にイメージ・プレート6を押圧する途中であり、要素30はイメージ・プレート6の全厚寸法D1を横切って、そこからやや下方へ第1シート部1の側で、シュート11bに向かって延びている。押し要素30はシュートの幅W5よりやや小さい幅W9を有する。本発明の保護シースは、もちろん、このようなシュートなしでも使用できる。第1シート部1はまっすぐでも(図1(A)−(B))、あるいは、後に説明するように(図2(C)、3(B))湾曲していてもよいが、この場合、押し要素30の寸法決めおよびその位置決め、移動量はイメージ・プレート6の厚さD1にのみヒットするように非常に正確でなければならない。
【0018】
代表的な場合、保護シース10内に設けられたこれらシュートの数は現在使用されているリーダにおける押し要素30の数に等しい。保護シース、イメージ・プレートの縁5a−b、15a−bの取付け部8の長さ方向L3においてイメージ・プレート6を押すために、押し要素30の間、したがって、シュート間の距離W4(単数または複数)は、イメージ・プレート長さL3および方向P1、P2に対して横方向のイメージ・プレート幅W3の少なくとも約15%、好ましくは少なくとも25%−60%である。シュート間の距離W4は、できるだけ大きいように設計してもよいが、図1(A)−(B)、3(A)−(B)の場合(第2シート部の内縁が距離W2を有する)には、それらの間の全距離(単数または複数)は第2シート部の内縁間の距離W2よりも小さいと好ましい。本発明で扱う大サイズのイメージ・プレートの場合、第2シート部は代表的には0.5cm−5cmである幅W6を有し、シュートは第1表面3から始まるできるだけ小さい寸法である深さH3を有し、イメージ・プレート6の縁に当たり、少なくとも外方向P1にイメージ・プレートを移動させるような要素の移動を許すようになっている。代表的には、1つのシュートのこの深さ寸法H3は0.5mm−1.5mmであり、そこを通して放射線感応・感光性表面9に潜像含有イメージ情報破壊光を本質的に通さないようにしている。もし豊富な周囲光の条件下で保護シースを使用することが必要な場合には、シュート11a、11b、11eを除外することができ、そのため第1シート部1はほぼまっすぐであるが、この場合、要素30の移動が精密な整合で生じるようになっていなければならない。原則的には、特に2つの第2シート部2a−bが設けられているときに、同様に人力で、本発明の保護シースからイメージ・プレートを取り出すことを妨げるものは何もなく、それによって、イメージ・プレート6は空の背部を有し、イメージ・プレートの取扱いを可能とする。しかしながら、これは、少なくとも、故障または過失により動いているかもしれないドラム・スキャナによってイメージ・プレートを読むときには、安全性の理由で推奨できない。
【0019】
こうして、イメージ・プレート6の幅寸法W3は、一般的には、図2(A)−2(C)に示すように、第1シート部と第2シート部との間のスペース20内に内方向へイメージ・プレート6を押し込んだり、前記スペースから外方向へイメージ・プレート6を押し出したりするための少なくとも1つの要素30を包含する。しかしながら、この実施例はリスクを伴うが、それでも、本発明の保護シース10を用いるときの、イメージ・プレート6が斜めになって、押し作用中に捕らえられたままとなるかもしれないという当然の小さいリスクである。図2(A)−(C)も、この実施例の特徴を示しており、ここでは、単一の第2シート部2cのみを使用している。それ故、第2シート部も第1シート部と同じように連続している。この場合、押し要素30は、図2(A)に基づいて想像できるように、保護シース内方向P2へ、そして、保護シース外方向P1から長さL3を通じてイメージ・プレートを押すに充分な長さを有するロッド状の形でなければならない。この場合、たいてい、第1シート部1がシュート11cを備え、第2シート部2cがシュート11dを備え、要素30を押せるようになっていなければならないのである。この場合、同様に、第1シート部1がシュートを持たないように設計することもできるが、通常は、第2シート部2cには設けてなければならない。しかしながら、この場合でも、両方のシュートを除くのを妨げるものは何もない。それによって、押し要素30が図示しないプレート状要素を包含し、このプレート状要素がイメージ・プレート厚さD1とその幅W3に等しいか、幅W3よりやや小さいサイズであると好ましい。この実施例は、図2(C)に示すようにイメージ・プレート6がその側方W3に湾曲していなければならない場合に用いるのに良く適している。したがって、上述したように剛性材料で作った保護シースが所望形態でイメージ・プレートを少なくとも部分的に保持することができる。一方、図2(C)の場合、イメージ・プレートは図面の平面に対して直角の方向にまっすぐである。
【0020】
本発明の一実施例によれば、保護シース10はイメージ・プレート6に対して意図した平面に対して直角な方向にくぼみ22を備えていてもよい。これらのくぼみ22は、図3(A)、3(B)に示すように、第1シート部1の縁5a−bと第2シート部の縁15a−bとの間の取付け部8に設けられる。こうして、イメージ・プレートは、図3(A)からわかるように、第1シート部と第2シート部との間のスペース20内にまっすぐな状態で挿入することができる。このとき、第2シート部もまっすぐな状態である。イメージ・プレート6が保護シース10内の正しい位置にあるとき、イメージ・プレートはその保護シースと共に、図3(B)に示すように、イメージ・プレート長さおよび保護シース長さL3、L2の方向において湾曲した状態に曲げることができる。したがって、図3(B)の場合、イメージ・プレートは、湾曲した形態へ、たとえば、イメージ・プレート表面に対して平行で、イメージ・プレートから隔たっているが、イメージ・プレート長さL3に対しては直交するような線のまわりに曲げられる。図3(A)、3(B)の場合、イメージ・プレートはその保護シースと一緒にまっすぐな状態で取り扱われ、保管され得る。このことはかなりのスペースの節減となり、安全かつ容易に取り扱うことができる。イメージ・プレートおよびその保護シースを湾曲状態に曲げることはそれらを像形成カセットに入れるか、あるいは像形成装置に直接入れるかしたときにのみ行われる。
【0021】
上記のシュート設計のすべてにおいて、シュートがイメージ・プレート幅W3の約25%以下、好ましくは5−15%以下である幅W5を有し、イメージ・プレートの放射線感応・感光性表面9へのイメージ情報破壊または混乱光の量をできるだけ少なくすることができるようにするとよい。この非常に大きい光の制限、すなわち光の量の最小化は上述したようにできるだけ小さいシュート深さH3によっても行われる。シュートは、好ましくは2−25mm、代表的には5−10mmの幅を有する。一般的には、シュート、従って、押し要素30をこれよりも幅狭く設計することは賢明ではない。それは、この場合、イメージ・プレート縁が不必要に強力なスポット状のフォースにさらされる可能性があるからである。こうして、図2(A)−2(C)の場合、押し要素30は図2(A)の平面に対して直角のプレート状要素を包含してもよいが、イメージ・プレートの側方向W3の厚さは上記2mmを超えなければならない。図1(A)−1(B)の場合、要素30がシュートの幅W5に近い幅W9を持っていることは明らかである。
【0022】
代表的には、第1シート部の外縁5a、5b間の、取付け部8の側方スペースSの向かい合った内縁間で測った幅W1は、イメージ・プレート6の全幅W3に等しいか、または、このイメージ・プレート全幅W3よりも少し大きく、第1、第2のシート部の縁取り付け部8間をイメージ・プレートが適当な間隙を持って摺動することができる。しかしながら、この間隙ではイメージ・プレートが実質的に斜めにならないようになっている。この設計は、イメージ・プレート6の放射線感応・感光性表面9がイメージ・プレート縁全体を通じて延びている場合と、イメージ・プレートが放射線感応・感光性コーティング以外の材料で作ったカラー19を備えている場合との両方で有用であり、このような設計が図4(C)、1(A)に示してある。イメージ・プレート6が或る種のカラー19を備えている場合(たとえば、このカラーが保護フレームとして役立つ)、第1シート部の幅W1を放射線感応・感光性表面9の幅W6にちょうど等しいように制限することができ、第1シート部をこの幅を横切って設け、イメージ・プレートの放射線感応・感光性表面の損傷、たとえば、擦り傷を防ぐと共に、同時に光からも保護するようにする。こうして、イメージ・プレート・カラー19は保護シースの図示しない或る種の縁溝内を移動することができる。この場合、放射線感応・感光性表面の損傷を防ぐ本発明のコーティングを設ける必要はない。しかしながら、このような縁溝は、たとえば、このタイプの擦り傷防止用または低摩擦あるいはこれら両方のコーティングを備えていてもよい。しかしながら、本発明によれば、第1シート部1の第1幅W1をイメージ・プレート6全体の幅W3に等しいサイズとなるように設計すると最も好ましい。この場合、保護シースは、後に説明するように、ただ1枚のシート要素で作ることができる。
【0023】
図面から明らかなように、第1シート部1と第2シート部2cまたは第2シート部2a、2bとの間のギャップ20は端14a、14bの全幅を横切って、すなわち、イメージ・プレートの全幅W3を横切って開いている。これらの端14a、14bは側方にあり、代表的にはシート部5a−b、15a−bの縁取り付け部8に対して直角である。こうすれば、イメージ・プレート6が端14aあるいは14bのいずれか一つを通って外方向P1あるいは内方向P2へシート部間をギャップ20内で摺動することができる。
【0024】
本発明の保護シース10の第1表面3は、イメージ・プレートの放射線感応・感光性表面9を少なくとも損傷、たとえば、擦り傷から保護するコーティング7を備えている。さらに、このコーティングは、代表的には、イメージ・プレートと保護シースとの相互の付着を防ぐこともできる。すなわち、コーティング7はイメージ・プレートの放射線感応・感光性表面と保護シースとの間に比較的低い摩擦力または粘着性あるいはこれら両方を与えることができると好ましい。このコーティング7は、少なくとも第1シート部1の第1表面3を覆うか、あるいは、少なくともこの表面3の、イメージ・プレート6の放射線感応・感光性表面9、特にその外面29が移動する部分を覆うフロック(flocky)層であると好ましい。大雑把に言って、このフロック層は、放射線感応・感光性表面を損傷、たとえば、擦り傷から保護し、また、おそらくは摩擦も低減するものであり、第2シート部の前記第2表面4上にも位置する。このフロック層によって得られる利点は、保護シースに対するイメージ・プレートの表面の摩擦を減らすばかりでなく、イメージ・プレートの放射線感応・感光性表面9の摩耗・摩損、擦り傷を防ぐということである。さらには、黒色の材料で作ることによって、このフロック層は端14a、14bを通してイメージ・プレートの放射線感応・感光性表面9に光その他の有害な放射線が入るのを防ぐのにも有効である。イメージ・プレートが保護縁を持たず、放射線感応・感光性表面9がイメージ・プレートの縁まで完全に延びており、保護シースがイメージ・プレートの長さL3に等しい長さL2を有し、イメージ・プレートが本発明に従ってこの保護シース内に置かれ、イメージ・プレートの放射線感応・感光性表面9が黒色のフロック・コーティング7を備えた第1シート部1の第1表面3に対して位置している場合には、普通のオフィスの照明でも非常に幅狭いストリップ上のイメージをイメージ・プレートの端縁のところで消去することになるということが実際に確認された。部分的に破壊されたイメージ情報を含むこのストリップは、1mmよりかなり小さく、一般的には0.5mmよりも充分に小さい幅を有する。したがって、イメージ・プレートの放射線感応・感光性表面9の摩耗・摩損、擦り傷を防ぐ層として、本発明の保護シースで使用されるフロック・コーティング7は、敏感なイメージ・プレート表面を保護し、損傷なしに保護シース内外へイメージ・プレートを移動させるように優れて作用する。フロック・コーティング7の摩擦防止効果は、低摩擦、低付着力の結果としてイメージ・プレートが保護シース上に引っかからなくなるので、イメージ・プレート損傷リスクをさらに減らす。
【0025】
上記フロック・コーティング7は弾性繊維27からなり、これらの繊維は天然繊維、合成繊維あるいはその組合せから作ったものでよい。繊維27は毛羽立ち層厚さD5にほぼ等しい長さを有するものでもよく、これらの短い弾性繊維27がシート部のベース材料17に主としてその一端に取り付けてある。これは図6(A)に概略的に示すようなベルベット・タイプの毛羽またはパイルを作り出す。弾性繊維27はフロック層の厚さをかなり超える長さも持ち得るが、この長さはフロック層の厚さに関して少なくとも約1.5倍、代表的には二倍または三倍以上であると好ましいが、もっとかなり長くてもよい。この場合、これらの長い弾性繊維はシート部のベース材料に少なくとも一点で取り付けてあり、特に長い場合には、繊維をいくつかの部位でベース材料17に取り付け、波打った繊維の束を作ってもよい。このタイプのフロック構造またはパイル構造は図6(B)に示してある。このような波打った繊維で構成したフロックにおいて、繊維はランダムな順序で互いに対して延びていてもよいし、あるいは特別に組織化してもよい。この後者のタイプのフロックの1例はテリータイプのフロックを包含する。さらに、弾性繊維が上述したように長い場合には、前記繊維はベース材料17に取り付けることができるばかりでなく、交差点で互いに取り付けることもできる。これは図6(C)に概略的に示すように三次元ウェブ状またはスポンジ状のフロック層を作り出す。これら個々の弾性繊維27は、図8(A)に示すように円形であるか、あるいは、図8(B)に示すように楕円すなわち扁平である横断面を持ち得る。それによって、繊維27の2つの相対的に横方向の直径D6、D7間の比率が実際に非常に高くなり得る。個々の弾性繊維27は、毛羽立ち層またはパイル層の厚さD5よりかなり小さい、好ましくは約20%以下、代表的には5−10%以下である厚さD6またはD7あるいはこれら両方を持つ。繊維27の材料および密度に応じて、その厚さはもっと小さくてもよい。したがって、個々の繊維の厚さ寸法D6、D7のうちの少なくとも一方は、一般的には200μmより小さく、好ましくは100μmより小さく、代表的には50−10μmの範囲内にある。繊維は低硬度、高弾性であると好ましい。したがって、繊維は敏感なイメージ・プレート表面9に傷を付けない程度に低い有効硬度を持なければならない。繊維は、イメージ・プレートによる圧縮の結果として可塑変形してはならず、イメージ・プレートがシート部間のギャップ20から取り出された後、当初の形状にできるだけ精密に復帰できなければならない。繊維材料そのものは、イメージの読み取りで用いられる刺激放射線やイメージ・プレートの消去を行う放射線のような光に対してできるだけ透過性が小さく、それを反射するものであると好ましく、一般には視覚検査の黒である。したがって、パイル繊維27を通ったり、繊維27の間にあるコーティング7によって、イメージ・プレート6のコーティングに接触する放射線感応・感光性表面9に達するイメージ情報破壊放射線、たとえば光ができるだけ少なくすることができる。
【0026】
上に指摘したように、フロック層7は、弾性のある天然繊維(たとえば、シルク繊維、セルロースベースの繊維、たとえばコットン、大麻、マニラ麻、バストーゼ(bastose)など)からなる繊維で作ったものであってもよい。また、ケラチンベースの繊維、たとえば、種々の羊毛も有用である。別の可能性としては、いくつかのポリマー、種々のポリマーのブレンドあるいはコポリマーからなる弾性のある合成繊維を使用できる。このような人工繊維のベースは、いわゆるビスコース繊維あるいはセルロースアセテート、一般的にはセルロース誘導体を作るためのセルロースまたはパルプでよい。繊維は、また、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリル化合物あるいはポリビニル化合物で作ってもよく、この場合、たとえば、ポリエチレン、スチレンポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコールを含む。さらに、合成繊維はプロテインで作ってもよい。合成繊維を上記のポリマーあるいはコポリマーまたはこれら両方のブレンドから作ってもよいし、種々のポリマーに基づいて既に作ってある繊維を互いにブレンドすることもできる。同様に、種々の天然繊維を互いにブレンドしたり、合成繊維と天然繊維とを互いにブレンドすることも可能である。天然繊維は、天然で黒でない限り上述した任意適当な手段によって黒に染めなければならず、同時に合成繊維は合成繊維ベース材料に任意適当な着色剤を混合してから繊維を作ることによって黒に作ることが最も好ましい。合成繊維を染めることができる場合でも、そうしてできた黒さおよび色安定性は、一般に、実際のプラスチック材料に着色剤を混合することによって達成されるものよりも貧弱である。理論的には、繊維材料そのものが光を所望程度吸収するのに充分に暗いか黒いようにすることができる。しかしながら、繊維材料は、イメージ・プレートの露出の際に任意所与の時間使用される放射線、たとえばX線に対してできるだけ大きな透過性があれば充分であり、これが最も好ましい。
【0027】
本発明によれば、シート部1、2a−2b、2cは連続したプラスチック材料片からなり、最も好ましくは、片面に上記タイプのフロック・コーティング7を備えたプラスチック・シート要素からなるのが最も好ましい。このフロック・コーティング7は、イメージ・プレートの放射線感応・感光性表面を損傷から保護し、イメージ・プレート上の潜像の品質が本質的に損なわれる程度に前記コーティング7の方向、すなわち、第1表面3の方向に光が通るのを阻止する。このプラスチック材料は、適当な染料によってスルーダイ処理して(through-dyed)、たとえば黒に染色され、イメージ・プレートの露出に使用される放射線に対してはできる限り透過性が高いが、イメージ・プレートからイメージ情報を消去するような放射線に対しては不透過性であるか、または、イメージ情報を読み取るときにイメージ・プレートを刺激するのに使用されるような放射線に対して不透過性であると好ましい。このイメージ情報消去放射線およびイメージ情報刺激放射線、すなわち、一般的には光に対する不透過性は絶対必要なわけではなく、あればただ充分であるということである。その目的は、露出像形成後、たとえば、X線像形成後、イメージ・プレートの潜像がイメージ・プレートを読み取ることのできる無傷の汚れていない状態に留まるような程度にこれらの放射線を排除するということである。理論的には、プラスチック・シート材料そのものが充分な程度まで光を吸収するに充分に暗いかあるいは充分に黒いようにすることはできる。それ故、たいていの代表的な場合、プラスチック・シート17の材料はX線またはそれに近い範囲内の波長の放射線に対して透過性でなければならないが、可視光にも、あるいは、赤外線またはそれに近い放射線あるいは紫外線に対しては透過性であってはならない。しかしながら、上述したように、これら透過性、不透過性は任意所与のタイプのイメージ・プレートの感度に適合していなければならない。
【0028】
シート部1、2a−2b、2cのためのベース材料を構成するプラスチック・シート17は熱可塑性プラスチックであってもよく、それによって、シート部の縁5a−b、15a−bの相互の取付けは、たとえば、図4(B)に示すように、イメージ・プレートの厚さにほぼ等しい厚さを有するストリップ28を使用してサイジングあるいは溶接を行うことによって行われなければならない。この図は縁ストリップ28の端面図を示しており、このストリップの両側に取り付けたシート部1、2aあるいは2bが示されている。しかしながら、プラスチック・シート17の材料が熱可塑性材料、たとえば、ポリエチレン類やポリプロピレン類を含む或る種のポリオレフィンまたはそのコポリマーからなると最も好ましい。また、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリビニルアルコール類またはアクリルポリマー類(たとえば、PMMA、PAN、PMA)のようなビニルポリマー類を使用することも可能である。同様に、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリウレタン類(PU)、ポリカーボネート、ポリエーテル類を含む縮合熱可塑性材料を使用することも可能である。さらに、スチレンポリマー類、たとえば、耐衝撃性ポリスチレンあるいはこのポリマーと他のポリマーとの組合せ(略語、ABS、SAN、ASAとして知られている)を使用することも可能である。プラスチック・シート17は上記のプラスチック類を組み合わせて使用したり、適当なプラスチック層を互いに重ねて積層したりすることによっても作ることができる。
【0029】
イメージ・プレートをその保護シースと共に通常のあるいは所望のフィルム・カセットに、なんら問題なしに、カセットを全く改造することなくあるいはできるだけ少ない改造を行って嵌合させ、同時にイメージ・プレートを所望の方法で保護シースの内外に押すために、シート部はできるだけ小さい厚さD3、D4を有する。しかしながら、シート部のこれらの厚さD3、D4は、イメージ・プレートを内方向P2および外方向P1に押す途中で保護シースが面倒な変形を行うことなくシート部1と2a−b、2cとの間のギャップ20の内外へイメージ・プレートを移動させるに充分な剛性を保護シース10に与えるような厚さでなければならない。それ故、保護シースは完全に剛性とするとよい。このことは、通常の扱いでは少なくともほとんど撓まないことを意味する。また、保護シースを充分に頑丈かつ硬く作って乱暴な扱いにさえ耐えるように作ることができないという理由はない。もちろん、このような剛性を有する保護シースは当初に製作した状態で使用することにのみ適しており、可撓性の保護シースの使用を必要とする図3(A)−3(B)に示す本発明の実施例には適用できない。しかしながら、通常は、本発明の保護シースをこの硬さに作る理由はなく、保護シースがイメージ・プレートを第1シート部1と第2シート部2cまたは第2シート部2a、2bとの間で押すことで保護シースの変形に不利益に影響しない程度の剛性を持つ限り、一般に保護シースが可撓性であってもよい。すなわち、手で撓ませることができるようであってもよい。したがって、保護シースは、あり得べき曲げ、その他の変形あるいはひずみ状態の後に解放したときに、ほぼその当初の形態にはね戻るような弾性あるいは可撓性のある材料で作らなければならない。とにかく、保護シースは、少なくともそれ自体の重量で作動状態において特有な程度まで可塑的に変形し得るようであってはならない。こうして、先に指摘したように、保護シース10は適度に剛性であるが、或る程度弾性的可撓性である。それ故、保護シースは、取り扱われていないときにはその形状を留め、手動で撓ませることができ、曲げ力が解放されたときにほぼその当初の状態に戻る。したがって、シート部1、2a−2b、2cの材料は或る程度の弾力性を示し、それ故、剛性から弾性的可撓性の材質範囲ということは所定の厚さを持つシース材料を曲げるのに要する力の変化を示しているのである。したがって、前記シート部についてのプラスチック・シート17の材料は、好ましくは、できる限り剛性であると共にできる限り薄くなければならない。このことは、少なくとも、イメージ・プレートを保護シースと一緒に後にもっと詳しく説明するように従来の像形成カセットに嵌め込むような本発明の用途に当てはまる。こうして、シート部1、2a−b、2cのためのプラスチック・シート17のようなプラスチック材料の厚さD3、D4は約3mm以下であり、好ましくは約2mm以下であり、代表的には0.4mmから1.5mmの範囲以内である。前記フロック層7は、このプラスチック・シート17の上面に位置し、シート部、たとえばプラスチック・シート17の上記厚さD3、D4以下の厚さD5、好ましくはこれよりもかなり薄い厚さD5を有する。このようなプラスチック・シート17は取付けベースとして機能する。代表的には、フロック層7の厚さD5は、シート材料厚さD3またはD4あるいはこれら両方の厚さの約25%未満であるが、しばしば、プラスチック・シート厚さD3、D4よりも薄い。たとえば、その10%または5%である。フロック・コーティング7が或る程度固有の強度を有し、シート部1、2a−2b、2cの剛性を高めている場合には、おそらくは上記の厚さを超える厚さを持つことになろう。
【0030】
本発明の概念は、本発明の保護シースについての最も好ましい実施例では、シート部の縁5a−b、15a−b間の取付けがシート折り畳み点18で行われるということである。その理由のため、シート部のベース材料としてプラスチック・シート17の形の熱可塑性材料を使用するのが有利である。これに加えて、第2シート部と第1シート部の向かい合った縁12a、12b間の距離H2が、第1、第2のシート部間のギャップ20にイメージ・プレートが嵌入されていないときにはいつでも、イメージ・プレート厚さD1より小さいことも有利であると考えられる。これに加えて、シート部の厚さD3、D4が充分に大きく選定され、シート部の材料が充分に剛性かつ弾性となるように選ばれたときには、これら第2シート部、特にそれらの縁12a、12bはシート部間のギャップ20内のイメージ・プレート6に、イメージ・プレートが少なくともそれ自体の重量により主傾斜すなわちドリフトを持ってギャップ20から垂直方向位置に摺動しないような圧縮力F、すなわち、イメージ・プレートの平面に対して直角方向の力を加える。これは、イメージ・プレートを保護シース内に置いたときにイメージ・プレートの取扱いを容易にする。その理由は、作業者がイメージ・プレートおよびその保護シースを長さL2、L3が垂直あるいはほぼ垂直となる位置へ転回させた場合に、イメージ・プレートが少なくともギャップ20から迫り出るような主要傾斜を持たないからである。
【0031】
本発明によれば、本発明の保護シースは次のように製造すると好ましい。出発材料は、上記タイプのフロック・コーティング層7を備えた熱可塑性シート17からなる。このようなシート材料23を切断して、イメージ・プレートの放射線感応・感光性表面9の長さL1に少なくとも等しいが、イメージ・プレート全長L3に全体的に等しい長さL2を有する要素を形成する。このシート材料要素23はイメージ・プレートの全幅W3よりかなり大きい幅W7を有する。したがって、この要素23の幅W7はイメージ・プレート幅W3に第2シート部の所望の幅W8の2倍を加えた値にほぼ等しく、それ故、全体的にイメージ・プレート幅W3よりも20%−60%大きく、絶対寸法では、イメージ・プレート6よりも1−10cm幅が広く、あるいは、上記寸法に従って計算した任意他の値よりも1−10cm大きい。その後、シート材料23に対しプレス加工K1を行い、図7(B)に示すような所望のシュート、たとえば、シュート11a、11bを作る。この場合、これらのシュートが第1シート部上で保護シースにあると望ましい。シュート11a−b、11eまたは11cをプレス加工したとき、このプレス加工K1はパイル・コーティングから熱可塑性ベース材料に向かって延びる方向において行われる。これらのシュートの幅、配置は、上述したように、最終製品の保護シースの所望部位にシュートを固定するようにアレンジされなければならない。もしこのことを保護シースで望むならば、これらのシュートは、図7(A)、7(B)でわかるように、当初のシート材料幅W7の小さい部分を占有するようにこの時点でプレス加工しなければならない。その後、あるいは、なんらシュートをプレス加工しないならば出発時点で、シート材料要素23の両方の側方に対向した縁12a、12bをK2で曲げてイメージ・プレートの幅W3を超えて延びる第2シート部2a、2bを形成する。その結果、これら第2シート部の端縁は互いに向かい合い、シート材料のパイル・コーティング7がこのときにできた折れ目18のくぼんだ側部に端を上にして乗ることになる。こうして、第2シート部2a、2bは、第1シート部1と同じ材料で、図4(A)、4(B)でわかるように、曲げ半径Rのまわりにシート材料要素23の縁を少なくとも180°折り曲げることによって作られる。この曲げ半径Rはイメージ・プレート厚さD1のほぼ2倍である。半径Rを横切る曲げが180°よりやや大きい場合、第2シート部2a、2bの縁12a、12bは第1シート部1の第1表面3から距離H2のところに位置することになる。この距離H2はイメージ・プレート厚さD1よりもやや小さい。この曲げの結果を図4(A)に示してあり、その結果、イメージ・プレート1の上記の軽い圧縮が生じ、力Fを第1シート部に加えることになる。出発材料のベースとして役立つプラスチック・シート17として熱可塑性材料を使用することは、シュート11a、11b、特に側方の折り目18を、折り畳もうとしている領域にわたって任意適当な手段によって材料を加熱することによって比較的容易に作ることができるという理由のために好ましい。出発材料シート23の他の部分は曲げのときになんら力を加える必要はなく、したがって、特に、第1シート部は、折り目18の領域が強烈な熱を受けてこの領域のパイル・コーティングに損傷を与えるかもしれない場合でも、無傷の状態のまま留まる。
【0032】
上記の本発明の保護シースを「THERMODET」という名称(Mitras Kunststoffe GmbHという会社の登録商標である)で市販されている材料から設計することによってテストした。入手可能な情報によれば、使用した材料は、パンフレットによれば、ベース材料が或る種のポリスチレンからなるタイプ「flock-schwarz 5551」である。毛羽立ちコーティングの材料は製造業者が開示していないが、視覚による点検ではこのコーティングは或る種の繊維テクスチャからなる。
【0033】
既に先に述べたことに基づいて、本発明のイメージ・プレート保護シース10を次のように操作した。イメージ・プレート6の放射線感応・感光性表面9を消去して、先行の像形成によって残った可能性のある痕跡または情報および強力な放射線源の下での可能性のあるバックグラウンド放射線によって生じたゴースト・イメージを除去した後、イメージ・プレートを、保護シース10内で内方向P2へ第1シート部と第2シート部、すなわち、2a−b、2cとの間のギャップ20内へ長さ方向の縁5a−b、15a−b間の相対的な取り付け部8の方向、すなわち、保護シースの長さL2に対して平行なイメージ・プレートの長さL3の方向へ押し込み、イメージ・プレートの放射線感応・感光性表面9、すなわち、この放射線感応・感光性表面の外面29を第1シート部1に押し付け、特に、第1シート部の第1表面3の上面に位置するフロック・コーティング7に押しつけた。その後、イメージ・プレートをその保護シースと一緒に像形成カセット内に置いた。このカセットは従来のフィルム・カセットあるいは他の任意のカセットでよい。この像形成カセットを、普通の方法で、像形成装置に挿入した。その後、イメージの露出を、たとえばX線で行った。通常、カセットは像形成装置から取り出すことができる。その後、像形成カセットを開き、イメージ・プレートをその保護シースと一緒にイメージ・プレート・リーダに移した。あるいは、保護シース内に設置したイメージ・プレートをこの状態で直接像形成装置に嵌め込み、その後、イメージの露出をたとえばX線で行い、イメージ・プレートをその保護シースと一緒に像形成装置から普通に取り出すことができる。上記作業段階のすべては普通に照明した室内、あるいは、作業者がこの作業を見ることができる程度に照明した室内で行うことができる。その後、イメージ・プレート6を、第1、第2のシート部の間のギャップ20からその取付け縁の方向において外方向P1へ押し、さらに読み取り装置に向かって押す。イメージ・プレートを読み取り装置に向かって移動させるこの機構が保護されていない場合には、この室またはこの室部分は、イメージ・プレート上の潜像を失わない程度に暗くしなければならない。しかしながら、これは、読み取り装置が先に説明した移動要素30が設けてある自動機構を普通に備えているので、なんら問題を提起しない。しかしながら、イメージ・プレートおよびその保護シースを読み取り装置内に置くことは光の中で行うことができ、それによって、精密な作業でも問題はない。しかしながら、たいていの場合、読み取り装置およびイメージ・プレートを読み取り装置へ移動させる機構は密閉してあり、装置のカバーを閉じることで充分である。
【0034】
実際に像形成カセットなしに作業したい場合には、すなわち保護シース10内のイメージ・プレート6をX線装置内あるいは他の任意の露出像形成装置内にカセットなしに直接置く場合には、本発明の保護シースは、保護シース10のためのシート部1、2a−b、2cを構成する材料を一般的にはもっと厚くする(時には、このような材料を本明細書で先に述べたものよりも厚くすることが好ましくさえある)ことを除いて、上記タイプの保護シースからなり得る。こうして、2mm−3mmあるいは5mm以上でさえある厚さを有するプラスチック・シートを使用することもしばしば可能である。この場合、保護シースの特に適切な実施例は図4(B)に示すものである。特に、この場合、第1シート部1と第2シート部2cまたは第2シート部2a、bは、たとえば、イメージ・プレートの平面に対して直角な方向において所望部位にイメージ・プレートの放射線感応・感光性表面をセットするための、等しくない厚さを持つ材料で作ることもできる。本明細書で先に述べたものはすべて他の寸法にも当てはまる。
【0035】
第2シート部(単数または複数)の代わりに、イメージ・プレートの背面、すなわち、放射線感応・感光性表面9と反対側の面をシート材料以外のタイプのベース要素で作ることが可能である。シート部に対応するベース要素(単数または複数)は、たとえば、図面に実際に示していない適当な材料、ばね嵌合ストリップあるいは他の弾性要素等のストリップから作ってもよいが、ただし、図4(B)を参照してわかるように、シート部2aは容易に別のタイプの要素と交換することができ、イメージ・プレート6をその背後から第1シート部1に向かって押すことができる。結局のところ、これは第2シート部または他の任意のベース要素の本質的な機能である。このような実施例において、特に、イメージ・プレートが不感応縁19を備えているか、あるいは、イメージ・プレート縁部が不必要である場合には、第2シート部2a、2bは像形成で使用される放射線透過性材料あるいはテクスチャで作られる必要は必ずしもなく、他の任意の適切な材料あるいは構造からなるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)イメージ・プレートと本発明の保護シースの第1実施例とを示す図で、イメージ・プレートが部分的に保護シースから引き出されている状態を、以下の図1(B)の方向Iにおいてイメージ・プレートの平面に対して直角な方向でイメージ・プレートの背後から見た平面図である。
(B)イメージ・プレートと保護シースとを組合せたものの、図1(A)のII−II平面に沿った横断面図である。
【図2】(A)イメージ・プレートと本発明の保護シースの第2、第3の実施例とを示す図で、イメージ・プレートが部分的に引き出された状態を、イメージ・プレートの平面に直角な方向において以下の図2(B)、2(C)のそれぞれの方向III、IVでイメージ・プレートの背後から見た平面図である。
(B)第2保護シース実施例と図2(A)のイメージ・プレートとを組合せたものをイメージ・プレートの方向で図2(A)の方向Vから見た側面図である。(C)第3保護シース実施例と図2(A)のイメージ・プレートとを組合せたものをイメージ・プレートの方向で図2(A)の方向Vから見た側面図である。
【図3】(A)イメージ・プレートと本発明の保護シースの第4実施例とを示す図で、イメージ・プレートが部分的に挿入されている状態を、イメージ・プレートの平面に直角な方向において以下の図3(B)の方向VIでイメージ・プレートの背後から見た平面図である。
(B)第4保護シース実施例と図3(A)のイメージ・プレートとを組合せたものをイメージ・プレートの方向において図3(A)の方向VIIから見た側面図である。
【図4】(A)イメージ・プレート用保護シースの第1実施例のための第1の可能性のある縁設計を示す図で、イメージ・プレートを取り除いて拡大尺度で図1(B)の細部VIIIを保護シースの端から見た拡大図である。
(B)本発明の保護シースの第2の可能性のある縁設計を示す図で、イメージ・プレートを取り除いて図4(A)と同じ要領で保護シースの端から見た拡大図である。
(C)所定位置に挿入したイメージ・プレートと一緒に図4(A)の保護シースの縁を示す拡大図である。
【図5】イメージ・プレート用保護シースの第1実施例を移動手段と一緒に示す中間横断面図であり、図1(B)の細部IXを拡大して示す拡大図である。
【図6】(A)本発明の保護シースのための構造材料層の一例を拡大横断面で示すための図1(B)の細部Xの拡大図である。
(B)本発明の保護シースのための構造材料層の別の例を拡大横断面で示すための図1(B)の細部Xの拡大図である。
(C)本発明の保護シースのための構造材料層のさらに別の一例を拡大横断面で示すための図1(B)の細部Xの拡大図である。
【図7】(A)本発明の好ましい保護シース製造方法における作業段階の第一段階を示す図である。
(B)本発明の好ましい保護シース製造方法における作業段階の第二段階を示す図である。
(C)本発明の好ましい保護シース製造方法における作業段階の第三段階を示す図である。
【図8】(A)本発明の保護シースにおいて摩擦を低減するコーティングに含まれる繊維の可能性のある形状の一例を特に横断面でかつ拡大して示す断面図である。
(B)本発明の保護シースにおいて摩擦を低減するコーティングに含まれる繊維の可能性のある形状の別の一例を特に横断面でかつ拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1シート部 2a、2b、2c 第2シート部
3 第1表面 5a、5b 外縁
6 イメージ・プレート 7 コーティング
8 取付け部 9 放射線感応・感光性表面
10 保護シース 11a、11b、11e シュート
12a、12b 内縁 14a、14b 端
15a、15b 端縁 17 プラスチック材料
19 カラー 20 スペース
22 くぼみ 23 シート材料
27 弾性繊維 28 ストリップ
29 イメージ・プレート外縁 30 移動要素
Claims (20)
- イメージ・プレート(6)上の少なくとも放射線感応・感光性表面(9)を覆う、像形成に用いられる放射線に対して透過性であるが、光に対しては実質的に非透過性である材料からなるイメージ・プレート用保護シースであって、この保護シース(10)が、特性が剛性から弾性的可撓性まで変わり得るものであり、かつ、イメージ・プレート(6)の放射線感応・感光性コーティングまたは表面(9)に少なくとも等しいサイズである連続した第1シート部(1)と、この第1シート部にほぼ平行であり、かつ、特性が剛性から弾性的可撓性まで変化する第2のシート部(2c)あるいは特性が剛性から弾性的可撓性まで変化する2つの平行な第2シート部(2a、2b)とを包含し、第2シート部(2c)または(2a、2b)がその対向した縁(15a、15b)によって第1シート部の2つの対向した外縁(5a、5b)に取り付け(8)てあり、互いに向かい合い、第1シート部および第2シート部または複数の第2シート部のそれぞれに含まれる第1の表面(3)と第2の表面(4)のそれぞれとの間の距離(H1)がイメージ・プレートの厚さ(D1)にほぼ等しく、そして少なくとも第1表面(3)がイメージ・プレート(6)の放射線感応・感光性表面を損傷から保護するコーティング(7)を備えており、イメージ・プレートを第1、第2の表面に対して平行な方向において第1、第2の表面間のギャップ(20)に対して内方(P2)へ移動させたり、外方(P1)へ移動させたりすることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項1記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、2つの第2シート部(2a、2b)を包含し、これらの第2シート部が少なくとも小さい距離(W2)を持って向かい合っている内縁(12a、12b)を有し、この距離以内で、第1シート部(1)が、シート部の前記取り付け縁に対して平行で、第2シート部から離れるように延びている少なくとも1つのシュート(11a、11b、11c)を包含し、第1シート部がほぼまっすぐであるか、あるいは、イメージ・プレート(6)の他の適当な側方(W3)に湾曲した横断面形状に適合していることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項1記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、第2シート部の内縁(12a、12b)間の距離(W2)が、イメージ・プレート(6)の幅(W3)の少なくとも約30%、好ましくは少なくとも約50%、代表的には70−90%であり、これら内縁間で、第1シート部(1)が、取り付け縁(5a−b、15a−b)に平行で、第2シート部から離れるように延びている少なくとも2つのシュート(11a、11b、そしておそらくは11e)を包含し、これらのシュート間の距離(W4)がイメージ・プレート幅(W3)の少なくとも約15%、好ましくは少なくとも25−60%であり、第2シート部の縁間の距離(W2)より短く、そしてシュートの幅(W5)がイメージ・プレート幅(W3)の約25%以下、好ましくは5−15%以下であることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項2または3記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、第2シート部(2a、2b)が代表的には0.5−5cmの幅(W8)を有し、シュートが好ましくは2−25mm、代表的には5−10mmの幅を有し、そしてシュート(11a、11b、11e;11c)はその深さ(H3)ができるだけ短い寸法であって、第1表面(3)から始まり、移動要素(30)が動いてイメージ・プレート(6)の縁と衝突するのを許すと共に、移動要素(30)がイメージ・プレートを少なくとも外方(P1)へ移動できるようにしており、シュートのこの深さ寸法(H3)が代表的には0.5−1.5mmであることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項1記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、第1シート部(1)と第2シート部(2c)とのまたは第2シート部(2a、2b)のそれぞれとの間の、取付け縁(5a−b、15a−b)に対して横方向の両端(14a、14b)の領域内でのギャップ(20)が開いたままであり、イメージ・プレート(6)を、保護シース(10)のいずれの端でも、前記ギャップに対して内方(P2)へ、そして、外方(P1)へ移動させることができるようになっていることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項1記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、第1シート部(1)の外縁(5a、5b)間の、取り付けストリップ(S)の内縁までの幅(W1)がイメージ・プレート(6)の全幅(W3)と一致しており、特性が剛性から弾性的可撓性まで変化するシート部が、プラスチック材料、特に好ましくは弾性的な剛性のシート部を与えるプラスチック・シート(17)で作った支持部を包含し、そして放射線感応・感光性表面を損傷から保護するコーティング(7)が、イメージ・プレートとシート部との間の摩擦をも減らすタイプのコーティング、特にシート部の少なくとも前記第1表面(3)上にある、好ましくは前記第2表面(4)上にもあるフロック層であることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項6記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、前記シート部(1、2a、2b、2c)が連続したプラスチック・シート要素からなり、第1シート部と第2シート部の縁間の前記取り付け部(8)がシート曲げ点(18)あるいはシート間の取り付けストリップ(28)で構成してあり、シート部の厚さ(D3、D4)ができるだけ短い寸法であり、保護シース(10)にシート部間のギャップ(20)の内外へのイメージ・プレート(6)の移動を可能とするに充分な剛性を与えることができ、第2シート部の相互に向かい合った縁(12a、12b)と第1シート部(1)との間の距離(H2)がイメージ・プレート厚さ(D1)より小さく、そしてシート部の厚さ、材質が、弾性により、第2シート部がシート部間にセットされたイメージ・プレート(6)に、それ自体の重量の結果として、このギャップ(20)から垂直方向位置に摺動するような少なくとも本質的なドリフトを持てないような圧縮(F)を加えるように選定されていることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項6記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、プラスチック・シート(17)の材料が、熱可塑性であり、たとえば、オレフィンポリマー、ビニルポリマー、アクリルポリマー、スチレンポリマーまたは縮合ポリマー、コポリマーあるいはその組成物、好ましくは、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、ABS−プラスチック、SAN−プラスチック、ASA−プラスチック、PVC−プラスチック、PU−プラスチックなどであり、このプラスチック材料を好ましくはスルーダイ処理して、イメージ・プレートの露出に使用する放射線に対してはほぼ透過性であるが、イメージ・プレートからイメージ情報を消去するような放射線あるいはイメージ情報を読み取るときにイメージ・プレートを刺激するのに使用されるような放射線に対してはほぼ不透過性であるようにしたことを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項7または8記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、上面に前記フロック層(7)を設けた、シート部(1、2a−2b、2c)の特別なプラスチック材料、たとえばプラスチック・シート(17)の厚さ(D3、D4)が約3mm以下、好ましくは約2mm以下、代表的には0.4mm−1.5mmであることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項6記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、フロック層(7)が弾性天然繊維、たとえば、シルク繊維、セルロース・ベースの繊維、ケラチン・ベースの繊維、これらの繊維のブレンド;あるいは弾性合成繊維、たとえば、或る種のポリマー、種々のポリマーの配合物またはコポリマーからなる繊維、セルロース誘導体をベースとする繊維、プロテイン・ベースの繊維あるいはこれらの繊維のブレンド;あるいは天然繊維と合成繊維のブレンドからなり、そしてフロック層における各繊維(27)が、ただ1つの点あるいはいくつかの点でのみシート部の表面に取り付けてあって、または、互いに交差するするときには互いに取り付けてもあって、ベルベットタイプ、テリータイプまたは繊維ウェブタイプのフロックあるいはこれら種々のタイプの中間タイプのものを作り出していることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項6または10記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、フロック層(7)を構成している弾性繊維(27)の長さがフロック層の厚さ(D5)にほぼ等しいか、あるいは、フロック層厚さよりもかなり長く、好ましくはフロック層の厚さに対して少なくとも1.5倍、代表的には少なくとも2倍あるいは3倍であり、個々の弾性繊維(27)の太さ(D6、D7)がフロック層厚さ(D5)よりかなり小さく、好ましくは層厚さの約20%以下、代表的には5−10%以下であり、そして繊維(27)が、イメージ・プレートからイメージ情報を消去するような放射線ならびにイメージ情報を読み取るときにイメージ・プレートを刺激するのに用いられるような放射線に対してできるだけ小さい透過性、反射性を持つ、代表的には黒色であることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項6または11記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、フロック層の厚さ(D5)が、シート部の、その取り付けベースとして作用するプラスチック材料、たとえば、プラスチック・シート(17)の厚さ以下、好ましくはかなり小さく、フロック層の厚さ(D5)が、代表的には、シート部のプラスチック材料、たとえば、プラスチック・シート(17)の厚さ(D3、D4)の約25%未満であり、そして個々の弾性繊維(27)が、主として円形であるか、あるいは、少なくとも或る程度まで扁平である横断面形状を有し、個々の繊維の少なくとも1本の径寸法(D6またはD7あるいは両方)が、200μm未満、好ましくは100μm未満、代表的には50μm−10μmの範囲内にあることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- 請求項1記載のイメージ・プレート用保護シースにおいて、保護シース(10)の第1シート部(1)と第2シート部(2a、2b)の相互の取付け縁(5a−b、15a−b)がシート部の平面に対して横方向のくぼみ(22)を備えており、それによって、保護シースがそのイメージ・プレートと一緒に必要なときにいつでも長さ方向(L2)の湾曲した状態に曲げることができることを特徴とするイメージ・プレート用保護シース。
- イメージ・プレート(6)上の放射線感応・感光性表面(9)を少なくとも覆い、像形成時に使用される放射線に対して透過性であるが、光に対してはほぼ不透過性である材料からなるイメージ・プレート用保護シース(10)を製造する方法であって、
(a)イメージ・プレート(6)の放射線感応・感光性表面(9)を損傷から保護するフロック・コーティング層(7)を片面に備えた熱可塑性シート(17)からなるシート材料(23)を用いる段階と、
(b)このシート材料(23)を切断して、感光性イメージ・プレート表面(9)の長さ(L1)に少なくとも等しい長さ(L2)と、イメージ・プレートの全幅(W3)よりかなり大きい幅(W7)とを有する要素を形成する段階と、
(c2)シート材料の側方に対向した縁(12a、12b)を曲げて(K2)、イメージ・プレート幅(W3)を越えて延びる第2シート部(2a、2b)を形成し、第2シート部のこれらの端縁が互いに向かい合い、シート材料のフロック・コーティング層(7)が折り目(18)の凹面側部上に留まるようにした段階とを包含することを特徴とする製造方法。 - 請求項14記載の製造方法において、さらに、シート材料(23)をプレス加工してその長さ方向に延びる少なくとも1つのシュート(11cまたは11a−b、11e)を設ける段階(c1)を包含し、このシュートがシート材料のフロック・コーティング層から熱可塑性ベース材料の方向に向かって延びており、そしてこのシュートを設ける段階を第2シート部を曲げる段階(c2)の前に行うことを特徴とする製造方法。
- 請求項14記載の製造方法において、シート部の曲げ段階(c2)が、第2シート部(2a、2b)をイメージ・プレート厚さ(D1)の半分に等しいような曲げ半径(R)のまわりに曲げることを包含し、そして第2シート部の相互に向かい合っている端縁(12a、12b)と整合した第2表面(4)と第1シート部の第1表面(3)との間の距離(H2)がイメージ・プレート厚さ(D1)よりも小さくなるように第1シート部に対して平行あるいはそれ以上に第2シート部を曲げることを特徴とする製造方法。
- イメージ・プレート(6)上の放射線感応・感光性表面(9)を少なくとも覆い、像形成時に使用される放射線に対して透過性であるが、光に対してはほぼ不透過性である材料からなるイメージ・プレート用保護シースを、少なくとも、イメージ・プレートから潜像情報を消去するような放射線およびイメージ情報を読み取るときにイメージ・プレートを刺激するのに用いられるような放射線から感光性イメージ・プレートを保護するのに用いる方法であって、
(a)イメージ・プレート(6)を、特性が剛性から弾性的可撓性まで変わり得るものであり、イメージ・プレートの放射線感応・感光性表面と少なくとも同じサイズを有する連続した第1シート部(1)と、この第1シート部に対してほぼ平行であり、特性が剛性から弾性的可撓性まで変化する第2シート部(2c)あるいは特性が剛性から弾力的可撓性まで変化する2つのほぼ平行な第2シート部(2a、2b)とからなる保護シース(10)であって、この第2シート部が向かい合った縁(15a−b)のところで第1シート部の2つの対向した外縁(5a−b)に取り付け(8)てあり、それによってシート部の相互に向かい合っている表面のうち少なくとも第1シート部の表面(3)がイメージ・プレートの放射線感応・感光性表面を損傷から保護するコーティング(7)を備えている保護シース(10)の、第1、第2のシート部間のその取り付け縁の方向におけるギャップ(20)内へ内方(P2)に押し込み、イメージ・プレートの感光性表面(9)を第1シート部と接触させ、
(b)イメージ・プレート(6)をその保護シース(10)と一緒に像形成カセット内に置き、その後、カセットを通常の方法で像形成装置内に挿入し、像の露光を行ってからカセットを像形成装置から取り出し、
(c)像形成カセットを開き、イメージ・プレートをその保護シースと共にイメージ・プレート・リーダに移し、そして
(d)イメージ・プレート(6)を、取付け縁の方向に押して第1、第2のシート部間のギャップ(20)から外方(P1)へ押し出し、さらにリーダに向かって押すことからなることを特徴とする使用方法。 - 請求項17記載のイメージ・プレート用保護シースの使用方法において、保護シース(10)内へとイメージ・プレート(6)を内方(P2)へ押し込むこと、あるいは、像形成カセット内に保護シースに入れたままイメージ・プレートを置くこと、あるいは、像形成カセットから保護シースに入れたままイメージ・プレートを取り出すこと、あるいは、リーダへ移動すること、または、これらすべてのことを、普通に照明されているか、あるいは、少なくとも作業者が作業を見ることができる程度に照明されているスペースで行い、そして潜像を持ったイメージ・プレート(6)を保護シースから完全に外方(P1)へ押出し、さらにリーダへ向かって押すことを暗くしたスペース内で行うことを特徴とする使用方法。
- イメージ・プレート(6)上の放射線感応・感光性表面(9)を少なくとも覆い、像形成時に使用される放射線に対して透過性であるが、光に対してはほぼ不透過性である材料からなるイメージ・プレート用保護シースを、少なくとも、イメージ・プレートから潜像情報を消去するような放射線およびイメージ情報を読み取るときにイメージ・プレートを刺激するのに用いられるような放射線から感光性イメージ・プレートを保護するのに用いる方法であって、
(a)イメージ・プレート(6)を、特性が剛性から弾性的可撓性まで変わり得るものであり、イメージ・プレートの放射線感応・感光性表面と少なくとも同じサイズを有する連続した第1シート部(1)と、この第1シート部に対してほぼ平行であり、特性が剛性から弾性的可撓性まで変化する第2シート部(2c)あるいは特性が剛性から弾性的可撓性まで変化する2つのほぼ平行な第2シート部(2a、2b)とからなる保護シース(10)であって、この第2シート部が向かい合った縁(15a−b)のところで第1シート部の2つの対向した外縁(5a−b)に取り付け(8)てあり、それによってシート部の相互に向かい合っている表面のうち少なくとも第1シート部の表面(3)がイメージ・プレートの放射線感応・感光性表面を損傷から保護するコーティング(7)を備えている保護シース(10)の、第1、第2のシート部間のその取り付け縁の方向におけるギャップ(20)内へ内方(P2)に押し込み、イメージ・プレートの感光性表面(9)を第1シート部と接触させ、
(b)イメージ・プレート(6)をその保護シース(10)と一緒に像形成装置内に直接置き、その後、像の露光を行ってからイメージ・プレートをその保護シースと一緒に像形成装置から取り出し、
(c)イメージ・プレートをその保護シースと共にイメージ・プレート・リーダに移し、そして
(d)イメージ・プレート(6)を、取付け縁の方向に押して第1、第2のシート部間のギャップ(20)から外方(P1)へ押し出し、さらにリーダに向かって押すことからなることを特徴とする使用方法。 - 請求項19記載のイメージ・プレート用保護シースの使用方法において、イメージ・プレート(6)を保護シース(10)内へと内方(P2)へ押し込むこと、あるいは、リーダへ移動させること、または、この両方を普通に照明されているか、あるいは、少なくとも作業者が作業を見ることができる程度に照明されているスペース内で行い、そして潜像を持ったイメージ・プレート(6)を保護シースから完全に外方(P1)へ押し出し、さらにリーダに向かって押すことを暗くしたスペースで行うことを特徴とする使用方法。
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