JP4309527B2 - 券類分離装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、複数枚の乗車券の一括投入を可能とする自動改札機に備えられる券類分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、鉄道等の交通機関の駅には、自動改札処理を行なう自動改札装置が広く普及されている。この自動改札装置は投入された乗車券に記録されている磁気情報を読み取り、この読取情報に基づき通行の可否を判定するとともに必要に応じて投入された乗車券に磁気情報の書込みまたはパンチ・印字等の処理を施すようになっている。
【0003】
更に、この自動改札装置の中には複数枚の乗車券の組み合わせ利用に対応できるようにしたものがある。乗車券の組み合わせ利用とは、例えば定期乗車券と定期乗車券の組み合わせ、或は、定期乗車券と普通乗車券の組み合わせ等、二枚以上の乗車券の組み合わせ利用である。また、プリペイドカード等との組み合わせ利用もある。
【0004】
このような複数枚対応の自動改札装置は、特に乗換駅における改集札処理または入出場チェックが試行された改集札処理などで利用される。
【0005】
例えば、新幹線と在来線との乗換では、新幹線から在来線または在来線から新幹線の乗換の際に改集札を受ける必要がある。この時、乗客は、乗換駅を起点にまたは終点とした在来線の乗車券と、乗換駅を終点または起点とした新幹線の乗車券を所持していることが前提とされる。
【0006】
前記した複数枚対応の自動改札装置では、このような在来線及び新幹線の両方の乗車券を受け取り、この乗車券のデータを基に乗車区間等に不正が無いかどうか判定し改集札処理が行なわれる。
【0007】
また、A社路線とB社路線との乗換駅名での場合にも適用される。即ち、前記した複数枚の自動改札装置で、乗換駅を起点または終点としたA社の乗車券と、乗換駅を終点または起点としたB社の乗車券とを受け取り、この両方の乗車券のデータを基にして乗車区間等に不正が無いかどうか判定し改集札処理が行なわれる。
【0008】
一方、入出場チェックによる改集札処理では、原則として入鋏処理が施された乗車券のみ許可されるものである。例えば、A駅→B駅→C駅の駅が存在するとする。この時、B駅→C駅間の乗車可能な定期乗車券を所持した乗客が、A駅→B駅乗車可能な乗車券を購入してA駅から乗車しC駅で降車するとする。この時、C駅での降車には、A駅で入鋏されたA駅→B駅乗車可能な乗車券とB駅→C駅間の乗車可能な定期乗車券が必要になる。
【0009】
つまり、C駅に設置された前記した自動改札装置では、A駅で入鋏されたA駅→B駅乗車可能な乗車券とB駅→C駅の乗車可能な定期券を受け取り、これらの乗車券・定期券のデータを基にして乗車区間等に不正が無いかどうか判定するとともに、入鋏処理が施されているかどうかをチェックして改集札処理が行なわれる。
【0010】
ところで、前記した複数枚対応の自動改札装置には、一括投入された複数枚の乗車券を1枚ずつ分離して後段の処理部に送り出すための分離機構部が装備されている。この分離機構部は乗車券が1枚投入された時は、そのまま搬送し後段の処理に送り出す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した複数枚対応の自動改札機の分離機構部では、処理時間を短縮するために高速搬送で搬送されてくる複数枚の乗車券を分離する必要がある。
【0012】
また、乗車券には大きさの異なるものが複数枚存在するとともに、投入される乗車券の枚数も多種に存在する。そのため、一括投入される乗車券の組み合わせも多種に存在する。さらに、乗客が乗車券を装置に投入するため、重なり合った乗車券の状態・姿勢が一定でない。
【0013】
以上の理由から、一括投入された複数枚の乗車券を分離する時、分離ミス、重送、搬送障害(乗車券詰まり)が発生し、機体の障害となり、分離性能の確保が難しいものとなっていた。
【0014】
また、乗車券は外乱により形状が変化してしまう。例えば、乗客が乗車券を折ってしまったり、湿気により乗車券のコシが無くなる等である。自動改札装置は処理機であるため、このような乗車券も処理する必要がある。
【0015】
しかし、このような乗車券が分離機構部の分離ローラでの搬送障害(乗車券詰まり等)の原因となるケースが多く対策が求められている。
【0016】
また、現在の複数枚対応自動改札機において、投入される乗車券の枚数の比率は1枚投入が多い。つまり、分離処理する必要のないものの比率が多いことになる。従って、1枚投入時での分離機構部での搬送障害(乗車券詰まり)を低下させることが機体の信頼性を向上させることになる。
【0017】
また、この1枚投入時の処理時間を短縮することが機体のトータルな処理時間短縮につながる。
【0018】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、券類が一枚投入された場合には確実に通過させ、複数枚投入された場合には、確実に分離できるようにした券類の分離装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、投入された券類が一枚、或は重なった複数枚であるのかを判別する判別手段と、
この判別手段により判別された券類の枚数が一枚の場合には挟持部材により挟持して搬送し、券類の枚数が複数枚の場合には挟持部材による挟持を解除して搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送されてくる券類が一枚の場合には通過させ、複数枚の場合には一枚ずつに分離する分離手段と、
を具備する。
【0020】
請求項2記載のものは、投入された券類が一枚、或は重なった複数枚であるのかを判別する判別手段と、
この判別手段により判別された券類の枚数が一枚の場合には離間対向する一対の搬送ベルトにより挟持して搬送し、券類の枚数が複数枚の場合には一対の搬送ベルトによる挟持を解除して搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送されてくる券類が一枚の場合には通過させ、複数枚の場合には一枚ずつに分離する分離手段と、
を具備する。
【0023】
請求項3記載の発明は、投入された券類が一枚、或は重なった複数枚であるのかを判別する判別手段と、この判別手段により枚数が判別された券類を搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送されてくる券類が一枚の場合には分離ローラとフィードローラとの間を通過させ、複数枚の場合には分離ローラとフィードローラとにより一枚ずつに分離する分離手段と、前記搬送手段と分離手段との間に設けられ、高摩擦ローラとこの高摩擦ローラに対向する低摩擦ローラを有し、前記搬送手段から搬出される券類が一枚の場合には該券類を前記分離手段に押し込み、複数枚の場合には前記フィードローラに接触する側の券類のみに前記高摩擦ローラにより搬送力を付与して分離手段に押し込む押込手段とを具備する。
【0026】
請求項4記載の発明は、投入された券類が一枚、或は重なった複数枚であるのかを判別する判別手段と、この判別手段により枚数が判別された券類を搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送されてくる券類が一枚の場合には通過させ、複数枚の場合には一枚ずつに分離する分離手段と、前記判別手段により券類の枚数が一枚であると判別されたときは、前記搬送手段による券類の搬送速度を高速化し、券類の枚数が複数枚であると判別されたときは、前記搬送手段による券類の搬送速度を低速化する制御手段とを具備する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す一実施の形態を参照して詳細に説明する。
【0028】
図1は複数枚対応自動改札機の分離機構部を示す正面図で、図2はその平面図ある。
【0029】
この分離機構部は自動改札装置の券類としての乗車券(以下、券という)の搬送方向最上流部に配置され、この分離機構部の最上流部には券を投入させる投入口1が設けられている。この投入口1には乗車券の投入を許可若しくは阻止するシャッタ2と、このシャッタ2を駆動するシャッタソレノイド3が装備されている。
【0030】
シャッタ2の下流側には、投入口1から投入された券を装置内に取り込む上入口ローラ4と該上入口ローラ4に転接する下入口ローラ5が設けられている。上入口ローラ4はスプリングにより下入口ローラ5に押し付けられ、上下動自在に設けられている。これにより、投入される券の枚数が多種存在し、厚さが不定であっても対応できるようになっている。
【0031】
上下の入口ローラ4,5の下流側には投入された券の枚数を検知するための厚さ検知センサ6と、この厚さ検知センサ6に対向する下ローラ7が配設されている。厚さ検知センサ6の下流側には、主搬送部の上搬送ベルト23を駆動する上駆動ローラ8が設けられている。上駆動ローラ8の下流側には券に搬送力を与える1枚搬送用の前テンションローラ9と、この前テンションローラ9に対向する前ローラ10が配置されている。この前テンションローラ9はスプリングにより用前ローラ10に押し付けられている。
【0032】
前テンションローラ9,前ローラ10の下流側には、同様な機構・役割を持った1枚搬送用の後テンションローラ11と、この後テンションローラ11に対向する後ローラ12が配設されている。この後テンションローラ11もスプリングにより後ローラ12に押し付けられている。前テンションローラ9と後テンションローラ11はソレノイド13,13の励磁により上方へ移動されるようにあっている。
【0033】
1枚搬送用の後テンションローラ11の下流側には、券に搬送力を持たせると同時に分離ローラ部に送り込むための押込ローラ14と、この押込ローラ14に対向する下駆動ローラ15が配置され、押込ローラ14はスプリングにより押込下駆動ローラ15に押し付けられている。
【0034】
押込ローラ14と下駆動ローラ15の下流側には、重なり合った複数枚の券を分離する分離ローラ17と分離ローラ17に対向するフィードローラ16が配置されている。
【0035】
分離機構部の最下流部には分離ローラ17で分離され券を分離ローラ17から抜き出して後段処理部に搬送する上ピックアップローラ18と、この上ピックアップローラ18に対向する下ピックアップローラ19が配置されている。この上ピックアップローラ18もスプリングにより下ピックアップローラ19に所定のテンションで押し付けられている。
【0036】
また、券を搬送する上搬送ベルト23は上駆動ローラ8と上搬送ローラ26との間に掛渡され、下搬送ベルト24はフィードローラ16と下入口ローラ5との間に掛渡されている。上駆動ローラ8とフィードローラ16は第2の駆動モータ21によって駆動され、これにより、搬送ベルト23,24が回転されるようになっている。
【0037】
また、下駆動ローラ15、厚さ検知センサ6に対向する下ローラ7も第2の駆動モータ21によって回転駆動される。分離ローラ17は第1の駆動モータ20によって回転駆動され、ピックアップ下ローラ19は第3の駆動モータ22によって回転駆動される。
【0038】
分離機構部の上面部側には券の搬送方向に亘って多数個の検知センサ30〜43が配設され、券が分離機構部内にある時には必ず最低1つのセンサ(30〜43)により検知できるようになっている。
【0039】
図3は上記した分離ローラ17とフィードローラ16を示すものである。
【0040】
分離ローラ17とフィードローラ16はともに摩擦係数の高いゴムローラにより構成されている。これら分離ローラ17、フィードローラ16と乗車券間の摩擦係数をμ1、乗車券同士間の摩擦係数をμ2とすると、μ2<μ1の関係になっている。
【0041】
また、分離ローラ17とフィードローラ16はギャップT2(mm)を存して離間対向するように配置されている。このギャップT2(mm)は、図4に示すように乗車券Pの厚さT3(mm)に対し、T3≦T2≦2×T3の関係を有している。
【0042】
さらに、分離ローラ17にはスプリングSによりテンションF1(g)が掛けられており、重なり合った複数枚の乗車券が分離ローラ17とフィードローラ16との間に挿入された時のみ、乗車券に一定のテンションF1(g)が付与される。
【0043】
また、分離ローラ17は券が1枚投入されたときは停止したままで、複数枚投入されたときは矢印で示すように逆方向に回転する。この時、分離ローラ17に対向するフィードローラ16は矢印で示すように券を送り出す方向に正転している。これにより、券の1枚投入時には分離ローラ17により戻されることなく確実に搬送され、券の複数枚投入時には分離ローラ17により1枚ずつに分離される。
【0044】
また、フィードローラ16により送り出される券に掛かる力をF3とすると、F3=F1μ1−F1μ2となり、分離ローラ17で分離される券に掛かる力をF4とすると、F4=F1μ1−F1μ2となる。即ち、F3=F4>0(μ1>μ2)となっており、下部側の券P1はフィ−ドローラ16の回転により送り出され、上部側の券P2は分離ローラ17の逆回転により分離される。
【0045】
ところで、処理時間の短縮化にともない自動改札機は乗車券を高速搬送している。そのため、分離機構部でも高速搬送分離が求められている。しかし、高速になるにつれて券と分離ローラ17及びフィードローラ16との間の摩擦係数μ1は低下する傾向にあり、また、券が分離ローラ17部に突入する際に、突入時の衝撃力により分離ローラ17を押しのけてしまい、分離ミス・重送の発生が多くなる。
【0046】
そこで、この実施の形態では、券の1枚投入時の搬送速度をV1(mm/s)、複数枚投入時の搬送速度をV2(mm/s)とした時、V2<V1となるようにし、複数枚投入時の搬送速度V2(mm/s)を1枚投入時の搬送速度V1(mm/s)よりも低速化している。
【0047】
また、分離ローラ17は乗車券の1枚投入時には停止しており、複数枚投入時には速度V3(mm/s)で逆回転する。フィードローラ16は乗車券の1枚投入時はV1(mm/s)で正回転し、複数枚投入時はV2(mm/s)で正回転する。
【0048】
なお、ピックアップローラ18,19は速度V1よりも高速の速度V4(mm/s)で正回転する(V2<V1<V4)。
【0049】
図5は上下の搬送ベルト23,24と、1枚搬送用の前テンションローラ9及び前ローラ10を示す正面図で、図6はその側面図である。
【0050】
上搬送ベルト23と下搬送ベルト24は図7に示すように、隙間T1(mm)を介して平行に配置され、隙間T1は券の厚さT3(mm)よりも大きくなっている。
【0051】
従って、券が一枚投入されたときは、下搬送ベルト24の上の乗った状態で、ベルトコンベアのように搬送される。しかし、この状態では、券をグリップしていないため搬送力が少なく、券詰まりになる確率が高い。
【0052】
そこで、この実施の形態では、1枚搬送用の前テンションローラ9または1枚搬送用の後テンションローラ11を押し下げることにより、上搬送ベルト23と下搬送ベルト24とにより、券をグリップしてその搬送力を確保するようにしている。
【0053】
しかし、券が複数枚投入されたときに、上搬送ベルト23と下搬送ベルト24とで券をグリップすると、分離ミス、重送が発生するため、この場合にはグリップを解除する。
【0054】
分離機構部では勿論、重なり合った複数枚の券を分離しなければならないが、分離の必要のない1枚投入の券は確実に搬送しなければならない。
【0055】
つまり、1枚投入時は券を確実に上下の搬送ベルト23,24でグリップして搬送する必要があるが、分離の際には、券をグリップして搬送力を持たせると分離ミス・重送が発生する。
【0056】
この実施の形態では、1枚投入時のみ乗車券をグリップして搬送力を持たせ、複数枚投入時(分離時)にはグリップを解除し、分離の障害にならない機構を採用している。
【0057】
券の長さが分離ローラ17と前テンションローラ9との間の距離よりも長いため、券をグリップすると、グリップした状態で分離しなければならず、分離できなくなる虞がある。
【0058】
なお、1枚搬送用の前テンションローラ9及び前ローラ10と、1枚搬送用の後テンションローラ11及び後ローラ12とは同様に構成されるため、ここでは、前テンションローラ9及び前ローラ10についてのみ説明する。
【0059】
図8及び図9に示すように、前テンションローラ9は支持シャフト50と、この支持シャフト50にベアリング51を介して回動自在に取り付けられるブラケット52と、このブラケット52の回動端にローラシャフト53を介して取り付けられるローラベアリング54と、ブラケット52を下方に回動するように付勢するスプリング55とから構成されている。前テンションローラ9のローラシャフト53には前テンションローラ9をスプリング55の付勢力に抗して上方へ移動させるソレノイド13が接続されている。
【0060】
前テンションローラ9は通常、スプリング55により前ローラ10の方向に押し付けられている。これにより、ローラベアリング54が上搬送ベルト23を押下げて下搬送ベルト24に接触させている。下搬送ベルト24は前ローラ10により支持されているため、上搬送ベルト23が押下げられると、券は上搬送ベルト23と下搬送ベルト24とにより所定のテンションでグリップされる。
【0061】
また、投入された券が厚さ検知センサ6で複数枚投入されたものであると判断されると、ソレノイド13が励磁される。これにより、ローラシャフト53がスプリング55の付勢力に抗して押し上げられ、ローラベアリング54が上昇する。この上昇により、上搬送ベルト23が下搬送ベルト24から離間して隙間T1(mm)が形成され、グリップが解除される。
【0062】
また、投入された券が厚さ検知センサ6で1枚投入であると判断されると、ソレノイド13が消磁される。これにより、ローラシャフト53がスプリング55の付勢力により下降され、ローラベアリング54が下降される。この下降により、上搬送ベルト23が下搬送ベルト24に押し付けられ、乗車券をグリップする。
【0063】
図10は分離機構部に券を押し込む押込機構を示すものである。
【0064】
分離ローラ17とフィードローラ16とからなる分離機構部では、券を1枚ずつ分離する機能と、券を確実に搬送する機能とが求められる。
【0065】
しかし、分離ローラ17とフィードローラ16との間には券の厚さT3(mm)以上のギャップT2(mm)が形成されているため、この部分では1枚投入時には搬送力が少なく、なおかつ、分離ローラ17が停止しているため券詰まりが発生し易すく、特に、変形券は券詰まりし易い。
【0066】
また、複数枚投入時の分離の際は、フィードローラ16に接している券から繰り出すが、この繰り出し性能を向上させるために繰り出す券にのみ搬送力を持たせる機構が求められる。
【0067】
そこで、この実施の形態では、分離機構部に対し券を押し込む押込機構部を設けた。
【0068】
押込機構部は上押込ローラ14とこの上押込ローラ14に対向する下押込ローラ15とからなる。上押込ローラ14は支持シャフト60と、この支持シャフト60にベアリング61を介して回動自在に取付けられるブラケット62と、このブラケット62の回動端にシャフト63を介して取付けられるローラベアリング64と、このローラベアリング63を下押込ローラ15に押し付けるように付勢するスプリング65とから構成されている。券はローラベアリング64と下押込ローラ15とにより、テンションF2でグリップされる。
【0069】
ローラベアリング64は金属ローラで、下押込ローラ15は摩擦係数の高いゴムローラからなる。下押込ローラ15は第2の駆動モータ21によって駆動力を得る駆動ローラである。
【0070】
券と下押込ローラ15との間の摩擦係数をμ3、券とローラベアリング64との間の摩擦係数をμ4とすると、μ4<μ3の関係となっている。(μ4は非常に小さい)
図12は上押込ローラ14と下押込ローラ15及び分離ローラ17とフィードローラ16を含めた券分離時の原理を示すものである。
【0071】
フィードローラ16で送り出される券P1にかかる力をF5、分離ローラ17で分離される券P2に掛かる力をF6とすると、F5はF1μ1−F1μ2+F2μ3−F2μ2となり、F6はF1μ1−F1μ2−F2μ2−F2μ4となる。F2はF1に比べ非常に小さい荷重であるため、F5>F6>0となっている。
【0072】
また、押込ローラ14がなかった時と比べると、F5>F3=F4>F6>0である。(しかしF2μ2F2μ4は非常に小さい力であるため、F5>F3=F4=F6>0となっているとも言える。)
これにより、1枚の搬送時では、券に荷重F2μ3を押込ローラ部で与えることができ券つまりが防止できた。また、分離時には分離機構部に残る券に対する抵抗力を最小限に抑え、フィードローラ16にのみ搬送力増加させることができたため、分離性能が向上した。
【0073】
図13は分離ローラ17の移動機構を示すものである。
【0074】
分離ローラ17とフィードローラ16からなる分離機構部では、乗車券を確実に搬送する機能と、1枚ずつ分離する機能が求められる。
【0075】
しかし、前述したように、分離ローラ17とフィードローラ16との間には券の厚さT3(mm)以上のギャップがあいているため、この部分では1枚投入時には搬送力がなく、なおかつ、分離ローラ17が停止しているため券詰まりが発生しやすい。特に、変形券は券詰まりし易い。
【0076】
そこで、乗車券の1枚投入時はフィードローラ16と分離ローラ17のギャップを大きく開けた状態にし、複数枚投入時には、フィードローラ16と分離ローラ17のギャップT2(mm)を、T3≦T2≦2×T3(乗車券の厚さT3)になるように移動させる。
【0077】
分離ローラ17は支持シャフト70と、この支持シャフト70にベアリング71を介して回動自在に取付けられるブラケット72と、このブラケット72の回動端に取付けられたローラベアリング78と、支持シャフト70を支持するアーム74と、アーム74を上昇させるソレノイド75と、アーム74を下方に付勢するスプリング73と、アーム74を当接させてギャップ量を調整する調整ストッパ76とを具備する。
【0078】
分離ローラ17の近傍には、乗車券をガイドするガイド77が設けられている。このガイド77はフィードローラ16の上方へ距離T4(mm)だけ離間して設けられている。距離T4(mm)はフィードローラ16と分離ローラとの間の距離T2(mm)より大となっている。
【0079】
券の1枚投入時には、ソレノイド75が励磁されて分離ローラ17がスプリング73の付勢力に抗して持上げられ、分離ローラ17はガイド77の上方へ上昇する。これにより、券の1枚投入時は分離ローラ17に接触することなく搬送され、券詰まりが防止できる。
【0080】
また、乗車券の複数枚投入時は、ソレノイド75が消磁されて、スプリング73の付勢力により分離ローラ17がフィードローラ16の方向に押し付けられ、分離時に押付力F1を乗車券に付与する。
【0081】
このとき、ギャップ調整ストッパ76により、フィードローラ16と分離ローラ17との間にはギャップT2がT3(券厚)≦T2≦2×T3になるように調整される。
【0082】
ところで、厚さ検知センサ6,7は4種類の状態が判るように厚さ検知センサ6,7の出力に対し、4種類のスライスレベルを設定する。
【0083】
設定方法は、券が投入されていないときの厚さ検知センサ6の出力に対し、1/2枚の出力レベル(スライスレベル1)、3/2の出力レベル(スライスレベル2)、5/2枚の出力レベル(スライスレベル3)、7/2枚の出力レベル(スライスレベル4)を加えたレベルを設定する。
【0084】
こうすることにより、スライスレベル1以下であれば0枚、スライスレベル2以下であれば1枚、スライスレベル3以下であれば2枚、スライスレベル4以下であれば3枚、スライスレベル4以上であれば4枚以上、というように判定が行なわれる。
【0085】
つまり、厚さ検知センサにより、4種類の状態(0枚、1枚、2枚、3枚、4枚以上)が判定できる。このことを利用して分離機構部の制御を行なっていく。
【0086】
なお、この4種類の設定は正常処理は3以下という製品仕様からこのような設定にした。
【0087】
図15は分離機構部の駆動制御系を示すブロック図である。
【0088】
厚さ検出センサ6、券検出センサ30〜43及びジャム検出手段81は信号路を介して制御手段82に接続されている。制御手段82には制御回路を介して第1及び第2の駆動モータ20,21,さらに第1及び第2のソレノイド13,75が接続されている。
【0089】
制御手段82は厚さ検出センサ6、券検出センサ30〜43及びジャム検出手段81からの検出信号を受けることにより、第1及び第2の駆動モータ20,21さらに、第1及び第2のソレノイド13,75の駆動を制御するようになっている。
【0090】
次に、券の分離動作について図16及び図17のフローチャートを参照して説明する。
【0091】
まず、メインループがスタートし(ステップ1)、検知センサ30またはセンサ31が券によって遮られて暗になったか否かが判別される(ステップ2)。検知センサ30またはセンサ31が暗であると判別されると、第2の駆動モータ21が速度V1で正回転し、搬送ベルト23,24、フィードローラ16が回転される(ステップ3)。しかるのち、厚さ検知センサ6により、券が1枚以上であるか否かが判別される(ステップ4)。1枚以上であると判別されると、厚さ検知センサ6により、券が2枚以上であるか否かが判別される(図17に示すステップ5)。券が2枚以上であると判別されると、厚さ検知センサ6の出力が4枚以上であるか否かが判別される(ステップ6)。券が4枚以上でなければ、ブッシュソレノイド13,13がオンされる(ステップ7)。これにより、搬送ベルト23,24のグリップ力が解除され分離し易い状態で券が搬送される。しかるのち、センサ36〜41が暗になったか否か判別され(ステップ8)、暗であると、第1の駆動モータ20が速度V3で逆回転されて分離ローラ17が逆回転され(ステップ9)、ついで、第2の駆動モータ21が分離性能を向上させるべく速度をV1からV2に減速して正方向に回転する(ステップ10)。これにより複数枚の券は一枚づつ分離されて送り出される。
【0092】
一方、ステップ6において、投入された券類が4枚以上であると判別されると、第1及び第2の駆動モータ20,21の回転が停止され(スッテップ11)、ついで、上位との通信により、返却可能であるか否かの判別が行われ(スッテップ12)、返却可能であれば、第1及び第2の駆動モータ20,21が速度V5で逆回転され(スッテップ13)、券を投入口1に返却する。ついで、券の返却が終了したか否かが判別され(スッテップ14)、抜き取られて返却が終了した場合には、上位に通知することにより次券受付待ち状態となり、第1及び第2の駆動モータ20,21の回転を停止させる(スッテップ15)。
【0093】
また、ステップ5で券は2枚以上ではなく、1枚であると判別された場合は、分離機構部が抵抗となるため、ソレノイド13がオフされてソレノイド75がオンされる(ステップ16)。これにより、分離ローラ17は上方へ移動されて退避され、券は搬送ベルト23,24によりグリップされて搬送され送り出される。
【0094】
上記したように複数枚で投入されて分離されて送り出される券或は一枚で投入されて送り出される券は、そのままセンサ42または43が暗になるまで搬送され、センサ42または43が暗になったか否かが判別される(図16に示すステップ17)。暗であると、第1及び第2の駆動モータ20,21さらに、ソレノイド13,75がそれぞれオフされる(ステップ18)。しかるのち、残券があるか否かが判別され(ステップ19)、残券がないと判別されると、メインループがエンドになり(ステップ20)、終了する。
【0095】
次に、券の分離リトライ動作を図18に示すフローチャートを参照して説明する。
【0096】
一般的に複数枚対応自動改札機の信頼性の問題として分離機構部におけるジャムが挙げられる。この分離機構部でのジャムを低減させるために分離リトライを行なう。分離リトライは分離機構部がジャムと判断した場合、券類を分離機構部にもう一度突入させるか、分離機構部から抜け出させる制御である。
【0097】
まず、分離機構部で券がジャムしたか否かが判別され(ステップ21)、ジャムの場合には、厚さ検知センサ6により、券の枚数が複数枚であるか否かが判別される(ステップ22)。複数枚であると判別されると、第1及び第2の駆動モータ20,21が停止され(ステップ23)、また、複数枚ではなく、一枚であると判別されると、第1の駆動モータ20が正回転される(ステップ24)。この第1の駆動モータ20の正回転により、分離機構部でジャムされた一枚の券類はそのまま送り出される。
【0098】
一方、ジャム券が複数枚であると判別されて停止された第1及び第2の駆動モータ20,21は、停止後に、速度V5で逆方向に回転される(ステップ25)。この第1及び第2の駆動モータ20,21の逆回転により、ジャム券が逆送りされて分離機構部から逆方向に送り出され、センサ30または31が暗になったか否かが判別される(ステップ26)。暗の場合には、第1及び第2の駆動モータ20,21が再び停止される(ステップ27)。しかるのち、第1の駆動モータ20が逆回転されて第2の駆動モータ21が正回転される(ステップ28)。これにより、複数枚の券類は再び、分離機構部の分離ローラ17とフィードローラ16途の間に搬送突入されて分離される。
【0099】
なお、この分離リトライ時の券の搬送速度はV5と遅く、分離リトライ動作の処理時間は通常の処理時間より掛かってしまい、乗客に不安感を与えてしまう。
【0100】
そこで、人間検知センサを介して乗客の現在の位置を認識した上で、乗客が取出口付近に来ていた場合は、乗客にそのことを音声案内で「処理中です。しばらくお待ち下さい。」と通知する。
【0101】
このような処理を行なうことで、複数枚対応自動改札機の信頼性の向上、かつ、お客の不安も解消され、円滑に自動改札機を利用できる。
【0102】
次に、投入される券の枚数判定動作について説明する。
【0103】
厚さ検知センサ6のみでの枚数判定を行なうと、点で見ることになり、実際の枚数を判定するのが困難になる。単純に、現在の値が、実際に投入された枚数であると判定するのは非常に危険である。そうなる可能性は低いが、まれにそれが誤認識となる場合がある。
【0104】
そこで、この実施の形態では、1つの厚さ検知センサ6の出力を時系列に記憶し、その厚さ検知センサ6の変化を利用したパターン認識を行なう。
【0105】
また、この時、センサ30から43の状態を検知し、券検知センサの情報も利用する。
【0106】
例えば、図19に示すように、大型券PAの上にエドモンソン券等の小型券PBが2枚重なった状態で投入された場合、パターン認識を行なわないで誤認識した例を下記に記す。
【0107】
(例)
厚さ検知センサ6の変化は0→1→2→1→2→1→0となり、実際の券の位置関係は3枚であるが、枚数判定結果は2枚となる。
【0108】
本発明のパターン認識は誤認識するパターンを登録し、そのパターンと異なる変化であれば、従来通りの枚数判定で行なう。パターンは下記に記す。
【0109】
センサ30,31とセンサ40,41の間は100mmある。これを利用してセンサ30または31が暗であり、かつセンサ40または41が暗であればパターン認識した結果にさらにプラス1をしたものが最終的な枚数判定となる。このセンサ情報により誤認識を避けることができ、枚数判定が確実になる。
【0110】
次に、媒体搬送時間測定による枚数判定方法について説明する。
【0111】
投入口1に投入された券の枚数を判定するために、厚さ検知センサ6がある。この厚さ検知センサ6は全く誤認識しないわけではない。誤認識すると考えると、現在の制御上、実際の投入枚数よりも少なく判定されると、重送(分離せずに複数枚が重なって搬送される)てしまう。このため券搬送時間の測定による枚数判定を行なう。分離部レイアウトに示すように分離機構部には多数の検知センサがある。これらセンサ間の媒体の通過時間を測定する。
【0112】
分離機構部の正常動作で説明した通り複数枚が投入された場合(厚さ検知センサ6で複数枚と判定できた場合)はブッシュソレノイド13をオンにする。これにより、分離機構部内のグリップ力が解除される。
【0113】
枚数が複数枚でないと誤認識した場合は、複数枚の券類がグリップ力がある分離機構内を搬送されるため、分離ローラ17に到達するまでの時間が掛かってしまう。この時間を検出し利用することにより、枚数判定を行なう。
【0114】
時間測定には、予め1枚を数回投入しその時の測定時間を保存する。
【0115】
測定結果の平均値を基準時間として下記のように判断する。
【0116】
また、測定する箇所はセンサ36,37からセンサ40,41の間で測定を行なう。これは旅客が券を引き抜けない所から分離ローラ17間での位置であり、判定するには影響の無い場所かつ、分離動作を行なうための最低の箇所である。
【0117】
Th=Ts×α とするとき、
Tr>Th のとき
複数枚判定
Tr≦Th のとき
1枚判定
但し Ts:基準時間 Th:枚数判定用時間 α:枚数判定用係数
Tr:測定時間
ここでαは上記判定で得た結果をフィードバックするために使用する係数である。フィードバック方法を下記に示す。
【0118】
αの基準値を1、2とし、誤認識すればαの値を修正する。分離機構から放出された枚数の結果から投入された枚数を判定する。ここでは繰り出し回数を投入枚数として数える。この時、エラー処理(ジャム、機器異常、重送)のときは分離結果を反映させない。分離結果と上記方法での判定結果が一致していればαはそのままの値とし、結果が異なれば修正する。詳細は下記に示す。
【0119】
Tr>Th のとき(複数枚判定)
M<2 のとき α=α+0.01
M≧2 のとき α=α
Tr≦Th のとき(1枚判定)
M=1 のとき α=α
M>1 のとき α=α+1
ここで、M:分離結果から判定した投入枚数
上記内容で機体固有の特性に限らず枚数判定を行なえるうえ、厚さ検知センサが無い場合や、故障した場合にも枚数判定ができて分離動作を行なうことができる。
【0120】
図20は時間測定による枚数判定を示すフローチャートである。
【0121】
まず、投入された券が一枚であるか否かが判別される(ステップ31)。一枚であると判別されると、検知センサ36,37が暗であるか否かが判別される(ステップ32)。暗であると判別されると、券の通過測定が開始される(ステップ33)。しかるのち、検知センサ40,41が暗か否かが判別される(ステップ34)。暗の場合には、券の通過測定を終了する(ステップ35)。しかるのち、通過時間がオーバしたか否かが判別され(ステップ36)、オ―バの場合には、投入された券は複数枚であると判定され(ステップ37)、オーバでない場合には、投入された券は一枚であると判別される(ステップ38)。投入された券が複数枚であると判別されると、第2の駆動モータ21が減速回転され(ステップ39)、ついで、第1の駆動モータ20が逆回転される(ステップ40)。
【0122】
このようにして投入された券の枚数が判別されたのちは、検知センサ42,43が暗か否かが判別され(ステップ41)、暗の場合には、第2の駆動モータ21の回転が停止され(ステップ42)、ついで、第1の駆動モータ20の回転が停止される(ステップ43)。しかるのち、測定がフィーードバックされて(ステップ44)終了する。
【0123】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、分離手段に券類を搬送する搬送手段を備え、前記搬送手段は券類が一枚投入されたときは、該券類を挟持部材により挟持搬送し、券類が複数枚重なる状態で投入されたときは、挟持部材による券類の挟持を解除して搬送するから、1枚投入された券類は確実に搬送できるとともに、複数枚投入された券類は分離ミスや重送することなく、確実に分離することができる。
【0124】
また、分離手段の上流側には券類を押し込むため押込手段を設けるから、投入された券類が1枚の場合には確実に搬送して分離手段を通過させることができ、複数枚の場合には一枚ずつ分離して確実に送り出すことができる。
【0125】
また、分離ローラとフィードローラとの間のギャップ量を券類の一枚投入時には増大させるため、分離ローラとフィードローラとの間での券類の詰りを防止することができる。
【0126】
さらに、券類の一枚投入時には分離ローラの回転を停止させ、複数枚投入時のみ回転させるから、分離ローラの摩耗を低減でき長寿命化できる。
【0127】
また、券類の一枚投入時には券類を高速搬送し、複数枚投入時には低速搬送するから、処理時間を短縮化できるとともに、分離性能も確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である券類分離装置を示す正面図。
【図2】券類分離装置を示す平面図。
【図3】券類の分離原理を示す図。
【図4】券類の厚さを示す図。
【図5】搬送ベルト及びテンションローラを示す正面図。
【図6】搬送ベルト及びテンションローラを示す側面図。
【図7】上下部の搬送ベルトが離間された状態を示す図。
【図8】テンションローラの駆動機構を示す正面図。
【図9】テンションローラの駆動機構を示す側面図。
【図10】押込ローラを示す正面図。
【図11】押込ローラを示す側面図。
【図12】分離ローラと押込ローラを示す正面図。
【図13】分離ローラの駆動機構を示す正面図。
【図14】分離ローラの駆動機構を示す側面図。
【図15】分離機構部の駆動制御系を示すブロック図。
【図16】券類の分離動作を示すフローチャート図。
【図17】券類の分離動作を示すフローチャート図。
【図18】券類の分離リトライ動作を示すフローチャート図。
【図19】大型券の上に小型券が重なった状態を示す平面図。
【図20】時間測定による券類の投入枚数判定を示すフローチャート図。
【符号の説明】
P…券類
1…投入口
2…シャッタ
3…シャッタソレノイド
4…上入口ローラ
5…下入口ローラ
6…厚さ検知センサ(判別手段)
7…下ローラ
8…上駆動ローラ
9…1枚搬送用の前テンションローラ(挟持部材)
10…1枚搬送用の前ローラ(挟持部材)
11…1枚搬送用の後テンションローラ(挟持部材)
12…1枚搬送用の後ローラ(挟持部材)
13…ソレノイド
14…押込ローラ(押込手段)
15…下駆動ローラ(押込手段)
16…フィードローラ(分離手段)
17…分離ローラ(分離手段)
18…上ピックアップローラ
19…下ピックアップローラ
23…上搬送ベルト(搬送ベルト)
24…下搬送ベルト(搬送ベルト)
26…上搬送ローラ
50…支持シャフト
51…ベアリング
52…ブラケット
53…ローラシャフト
54…ローラ
55…スプリング
60…支持シャフト
61…ベアリング
62…ブラケット
63…ローラシャフト
64…ローラベアリング
65…スプリング
70…支持シャフト
71…ベアリング
72…ブラケット
73…スプリング
74…アーム
75…ソレノイド
76…ストッパ
77…ガイド
82…制御手段
Claims (4)
- 投入された券類が一枚、或は重なった複数枚であるのかを判別する判別手段と、
この判別手段により判別された券類の枚数が一枚の場合には挟持部材により挟持して搬送し、券類の枚数が複数枚の場合には挟持部材による挟持を解除して搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送されてくる券類が一枚の場合には通過させ、複数枚の場合には一枚ずつに分離する分離手段と、
を具備したことを特徴とする券類分離装置。 - 投入された券類が一枚、或は重なった複数枚であるのかを判別する判別手段と、
この判別手段により判別された券類の枚数が一枚の場合には離間対向する一対の搬送ベルトにより挟持して搬送し、券類の枚数が複数枚の場合には一対の搬送ベルトによる挟持を解除して搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送されてくる券類が一枚の場合には通過させ、複数枚の場合には一枚ずつに分離する分離手段と、
を具備したことを特徴とする券類分離装置。 - 投入された券類が一枚、或は重なった複数枚であるのかを判別する判別手段と、
この判別手段により枚数が判別された券類を搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送されてくる券類が一枚の場合には分離ローラとフィードローラとの間を通過させ、複数枚の場合には分離ローラとフィードローラとにより一枚ずつに分離する分離手段と、
前記搬送手段と分離手段との間に設けられ、高摩擦ローラとこの高摩擦ローラに対向する低摩擦ローラを有し、前記搬送手段から搬出される券類が一枚の場合には該券類を前記分離手段に押し込み、複数枚の場合には前記フィードローラに接触する側の券類のみに前記高摩擦ローラにより搬送力を付与して分離手段に押し込む押込手段と、
を具備したことを特徴とする券類分離装置。 - 投入された券類が一枚、或は重なった複数枚であるのかを判別する判別手段と、
この判別手段により枚数が判別された券類を搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送されてくる券類が一枚の場合には通過させ、複数枚の場合には一枚ずつに分離する分離手段と、
前記判別手段により券類の枚数が一枚であると判別されたときは、前記搬送手段による券類の搬送速度を高速化し、券類の枚数が複数枚であると判別されたときは、前記搬送手段による券類の搬送速度を低速化する制御手段と、
を具備することを特徴とする券類分離装置。
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Family Applications (1)
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