JP4308798B2 - イベント重要度調整方法とその方法を実施する装置 - Google Patents

イベント重要度調整方法とその方法を実施する装置 Download PDF

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Description

本発明は、映像コンテンツから高い重要度が付されたイベントを抽出してダイジェストを作成する際に、この重要度を調整するための方法と、その方法を実施する装置及びプログラムに関し、特に、映像コンテンツの流れを反映したイベントが抽出できるように、重要度を調整するものである。
放送局では、スポーツ中継の映像からダイジェストを作成し、中継の途中で“これまでのハイライトシーン”として放送したり、あるいは、その日のスポーツニュースで試合内容を掻い摘んで紹介したりしている。スポーツの試合は、シナリオが無いドラマであり、重要な場面が何時現れるか分からない。そのため、手作業でダイジェストを編集する場合は、重要シーンの選択に多くの時間と労力とが必要になる。この重要シーンを映像特徴量の変化やサポータの歓声の大きさに基づいて自動的に抽出する試みも行われているが、この方法では、試合の流れを決定付ける重要イベントを的確に抽出することが難しい。
また、下記特許文献1には、予め設定した内容に基づいて、野球における個々のイベントや状況を数値化し、この数値の変化を解析して、抽出するイベントを選択するダイジェスト作成装置が記載されている。この装置には、インデックス制作者がインデックスを付加した映像を入力する。インデックスは、試合開始、打席開始、投球、ストライク、ボール、1塁打、2塁打等、各種イベントに対して詳細に設定されている。
ダイジェスト作成装置は、インデックス毎の数値情報や、数値情報に付与する重み情報等が設定されたテーブルを保持し、映像情報の内容を数値の変化で表現した数値映像情報を生成する。そして、この数値の変化のピーク点にあるイベントを抽出してダイジェストを作成する。このインデックス情報がスポーツ映像情報と多重化されてディジタル放送で放送される場合には、ダイジェスト作成装置を備えた受信装置は、スポーツ中継映像を一度蓄積した後、そのダイジェストを生成して表示することができる。
特開2000−261754号公報
しかし、前記特許文献1に記載された方式では、イベントとその時点の状況のみによって、そのイベントの重要度を計算しているため、試合の流れを見た重要度付けができないという問題点がある。「試合の流れ」を考慮しないで、イベントとその時点の状況のみによって計算された重要度を利用してイベントを抽出すると、例えば、ある期間に重要度の高いイベントが密集している場合には、「短い期間に集中して発生したイベント」ばかりが抽出され、また、「逆転」のような得点イベントが何度も発生している試合では、「同じような内容のイベント」ばかりが抽出され、局所的で内容に偏りがあったり、内容が重複したりするダイジェストが作成されることになる。
また、前記特許文献1に記載された方式では、イベント間の繋がりを考慮していないため、後のイベントによって、前のイベントの価値を再評価することができないという問題がある。例えば、ホームランの直前に発生したヒットや四球は、ホームラン時の得点を増加させるのに貢献するため、通常のヒットや四球より、高く評価されるべきであるが、前記特許文献1に記載された方式では、こうしたイベントの再評価ができない。
本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、映像コンテンツの流れを反映したイベントを抽出し、また、相関関係のあるイベントを抽出し、これにより、映像コンテンツの流れを反映したシーンが抽出できるイベント重要度調整方法を提供し、また、その方法を実施する装置及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明のイベント重要度調整装置は、映像コンテンツの流れを表現する上で特徴となるイベントの抽出条件、抽出順序及びイベントの重要度調整ポイントが示されたダイジェストシナリオ情報を蓄積するダイジェストシナリオ情報格納部と、映像コンテンツにおける個々の事象を示すイベント及び前記イベントに対して付与された重要度を含む重要度付きイベント情報前記映像コンテンツの状況を示す状況情報と、受信する受信部と前記ダイジェストシナリオ情報格納部に蓄積された前記ダイジェストシナリオ情報を読み出し、前記状況情報に基づいて、前記ダイジェストシナリオ情報のシナリオパターンを決定し、決定したシナリオパターンに基づいて、前記重要度付きイベント情報から、該当するイベントを抽出し、前記抽出された重要度付きイベント情報の重要度を、前記シナリオパターンに応じて、調整するシナリオ重要度調整部と、を備えている。
そのため、ダイジェストに採用されるイベントの時間的集中や内容の重複を避けることができ、映像コンテンツの流れを反映したダイジェストの自動制作が可能になる。
また、本発明のイベント重要度調整装置は、上記ダイジェストシナリオ情報格納部及びシナリオ重要度調整部以外に、処理開始のトリガとなり、他のイベントの重要度の調整の基になるトリガイベント、前記トリガイベントに基づいて重要度の調整がされる相関イベントと、前記トリガイベントと前記相関イベントとの組み合わせによって決定される重要度調整ポイントと、が示されたイベント相関パターンテーブルを蓄積するイベント相関パターン情報格納部と、前記シナリオ重要度調整部で抽出されたイベント前記トリガイベントが含まれる場合、前記イベント相関パターンテーブルに該当する相関イベントを、前記重要度付きイベント情報から抽出し、前記重要度調整ポイントに応じて、前記抽出された相関イベントの重要度を調整するイベント相関重要度調整部とを備えている。

そのため、映像コンテンツの流れを表現する上で特徴となるイベントと相関関係を有する「イベント群」がダイジェストに採用され易くなり、映像コンテンツの流れを反映したダイジェストの自動制作が可能になる。
なお、本発明のイベント重要度調整装置は、上記ダイジェストシナリオ情報格納部及びシナリオ重要度調整部を備えず、上記イベント相関情報格納部及びイベント相関重要度調整部のみを備え、相関イベントの重要度の調整のみを行っても良い。
そのため、映像コンテンツにおいて重要なイベントと相関関係を有する「イベント群」がダイジェストに採用される。
本発明のイベント重要度調整方法とその方法を実施するイベント重要度調整装置では、ダイジェストに採用されるイベントの時間的集中や内容の重複を避けるように、映像コンテンツにおいて重要なイベントの重要度を調整することができ、また、イベント間の繋がりを考慮し、相関となるイベントが纏まってダイジェストに採用されるようにイベントの重要度を調整することができる。従って、映像コンテンツの流れを反映したイベントを抽出することができ、適切なダイジェストを自動制作することが可能になる。
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。なお、各実施の形態では、使用される映像コンテンツとして、野球を例にして説明するが、これ以外のスポーツの映像コンテンツでも良く、また、他の各種ジャンルの映像コンテンツに適用できるものである。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態におけるイベント重要度調整方法では、「両チームの得点の有無」及び「その推移」を基に設定された試合のパターンに応じて、映像コンテンツの流れを「起承転結」の要素を持つシナリオに見立て、「起」「承」「転」「結」となるイベントを抽出し、それぞれに対応するイベントの重要度を増加させることを特徴としている。図1は、この方法を実施するイベント重要度調整装置10の構成を示している。この装置10は、イベントの内容を示すイベント情報に重要度が付加された重要度付きイベント情報、及び、スコアやランナーの状況が示された状況情報を受信する受信部11と、受信した重要度付きイベント情報及び状況情報が蓄積される蓄積部12と、「起」「承」「転」「結」に対応するイベントの求め方や該当イベントの重要度増加量を設定するダイジェストシナリオ情報が格納された格納部13と、ダイジェストシナリオ情報に基づいて重要度付きイベント情報の重要度を調整するシナリオ重要度調整部14と、重要度の調整が行われた重要度付きイベント情報を出力する出力部17とを備えている。出力先は、モニターや記憶装置、プリンタ等、特に制限はない。
なお、シナリオ重要度調整部14は、イベント重要度調整装置10に内蔵されたコンピュータが、動作を設定するプログラムを実行することにより実現される。
イベント情報及び状況情報は、野球試合の映像を見た情報制作者により作成され、あるいは、試合の映像から自動的に作成される。このイベント情報に対して、例えば、前記特許文献1に記載されたダイジェスト作成装置で重要度が付与された重要度付きイベント情報と前記状況情報とがイベント重要度調整装置10の受信部11に入力される。重要度付きイベント情報は、図2に示すように、「イベント名」、イベントの「発生時刻」、イベントの「行為者」、イベントの実行チームを示す「行為者チーム」、及び、イベントの価値を数値化した「イベント重要度」の各情報を含み、イベント名は、「イベント名称」、イベントによる得点の発生の有無を表す「イベント属性」、及び、イベントがもたらした結果によって種類分けしたイベントの種類を示す「イベント結果」とから成る。
イベント名称には、例えば、「ヒット」「2塁打」「ホームラン」「犠牲フライ」「内野ゴロ」「暴投」「死球」「牽制成功」「盗塁成功」「ストライク」「ボール」「四球」「ピッチャー交代」「乱闘」などのイベントの名称が示される。また、イベント結果には、例えば、イベント属性が「有」となる、行為チームの最初のイベントに対して「先制」と示され、また、イベント属性が「有」で、勝敗が逆転した際のイベントに対して「逆転」、イベント属性が「有」で、得点が同点になった際のイベントに対して「同点」、イベント属性が「有」で、勝敗が「同点」から「勝ち」に変化した際のイベントに対して「勝越」、上記のいずれでもない、イベント属性が「有」のイベントに対して「得点」、また、上記のいずれでもないイベントに対して「攻撃」と示される。
また、状況情報は、図3に示すように、スコアとランナーとの情報を含み、スコア情報として、「ホームチーム」の得点、「アウェイチーム」の得点、その得点状況になった時刻を示す「開始時刻」、その得点状況でなくなった時刻を示す「終了時刻」が示され、また、ランナー状況として、「塁状況」を示す値、その塁状況になった時刻を示す「開始時刻」、その塁状況でなくなった時刻を示す「終了時刻」が示される。
また、ダイジェストシナリオ情報は、図4に示すように、点数の状況(両チームとも有る場合、一方のチームには有り他方のチームには無い場合、両チームとも無い場合)、両チームとも点数が有る場合の「同点/逆転/勝越の有無」(「/」は「及び・または」を表す)(同点/逆転/勝越あり、同点/逆転/勝越なし)、一方のチームには点数が有り他方のチームには無い場合の先制の位置(前半、後半)に応じて、5つのシナリオパターンが設定されている(シナリオパターン判定テーブル)。つまり、「両チームの得点の有無」及び「その推移」を基に試合のパターンを5つのパターンに区別し、各パターンにおいて、試合の流れを表現するのに必要なイベントを決定し、そのイベントを抽出するのに必要な条件を「イベント抽出条件」として設定している。また、上記決定されたイベントの中で重要なものから順に取得するように「イベント抽出順序」を設定している。
そして、それぞれのシナリオパターンごとに、「起」「承」「転」「結」に対応するイベントの検索順序が設定され、また、そのイベントの検索条件と、得られたイベントの重要度の調整ポイントとが設定されている(イベント抽出調整テーブル)。例えば、両チームとも点数が有り、かつ、同点/逆転/勝越ありの場合は「パターン1」によりイベントを検索する。「パターン1」では、起承転結のイベントをそれぞれ
「起」:最初に試合が動いた際のイベント
「承」:両チームの攻防
「転」:試合を決定付けたイベント
「結」:負けているチームの反撃を表すイベント
と考える。以上の内容に相応しいイベントを抽出するために、「パターン1」では「転」「起」「承」「結」の順に該当イベントを検索する。「転」のイベントは、試合開始(スタート)から「ダイジェスト作成対象区間の終端」(以下、「現在」と言う)までを検索対象区間に設定して、勝っているチーム、または、同点のチームにおける最後の逆転/同点/勝越のイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+10を加える。「起」のイベントは、試合開始(スタート)から「転」のイベントの発生時刻までを検索対象区間に設定して、先制チームにおける先制イベントを検索し、該当するイベントの重要度に+8を加える。「承」のイベントは、「起」のイベントの発生時刻から「転」のイベントの発生時刻までを検索対象区間に設定して、チームは限定せずに重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+7を加える。また、「結」のイベントは、「転」のイベントの発生時刻から現在までを検索対象区間に設定して、「転」と反対のチームにおける重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+8を加える。
両チームとも点数が有り、かつ、同点/逆転/勝越なしの場合は「パターン2」によりイベントを検索する。「パターン2」では、起承転結のイベントをそれぞれ
「起」:試合を決定付けたイベント
「承」:両チームの攻防
「転」:負けているチームの追い上げを表すイベント
「結」:勝っているチームの追加点、又は、負けているチームの反撃を表すイベントと考える。以上の内容に相応しいイベントを抽出するために、「パターン2」では、「起」「転」「承」「結」の順に該当イベントを検索する。「起」のイベントは、試合開始(スタート)から現在までを検索対象区間に設定して、先制チームにおける先制イベントを検索し、該当するイベントの重要度に+8を加える。「転」のイベントは、「起」のイベントの発生時刻から現在までを検索対象区間に設定して、「起」と反対のチームにおける最後の得点イベントを検索し、該当するイベントに+10を加える。「承」のイベントは、「起」のイベントの発生時刻から「転」のイベントの発生時刻までを検索対象区間に設定して、チームは限定せずに重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+6を加える。また、「結」のイベントは、「転」のイベントの発生時刻から現在までを検索対象区間に設定して、チームは限定せずに重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+7を加える。
点数が一方のチームにだけ有り、かつ、前半に先制された場合は「パターン3」によりイベントを検索する。「パターン3」では、起承転結のイベントをそれぞれ
「起」:試合を決定付けたイベント
「承」:両チームの攻防
「転」:負けているチームの反撃を表すイベント
「結」:勝っているチームの追加点、又は、負けているチームの反撃を表すイベントと考える。以上の内容に相応しいイベントを抽出するために、「パターン3」では、「起」「転」「承」「結」の順に該当イベントを検索する。「起」のイベントは、試合開始(スタート)から現在までを検索対象区間に設定して、先制チームにおける先制イベントを検索し、該当するイベントの重要度に+8を加える。「転」のイベントは、「起」のイベントの発生時刻から現在までを検索対象区間に設定して、「起」と反対のチームにおける重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントに+10を加える。「承」のイベントは、「起」のイベントの発生時刻から「転」のイベントの発生時刻までを検索対象区間に設定して、チームは限定せずに重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+5を加える。また、「結」のイベントは、「転」のイベントの発生時刻から現在までを検索対象区間に設定して、チームは限定せずに重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+5を加える。
点数が一方のチームにだけ有り、かつ、後半に先制された場合は「パターン4」によりイベントを検索する。「パターン4」では、起承転結のイベントをそれぞれ
「起」:両チームの攻防
「承」:両チームの攻防
「転」:試合を決定付けたイベント
「結」:負けているチームの反撃を表すイベント
と考える。以上の内容に相応しいイベントを抽出するために、「パターン4」では、「転」「承」「起」「結」の順に該当イベントを検索する。「転」のイベントは、試合開始(スタート)から現在までを検索対象区間に設定して、先制チームにおける先制イベントを検索し、該当するイベントの重要度に+8を加える。「承」のイベントは、試合開始(スタート)から「転」のイベントの発生時刻までを検索対象区間に設定して、チームは限定せずに重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+5を加える。「起」のイベントは、試合開始(スタート)から「承」のイベントの発生時刻までを検索対象区間に設定して、チームは限定せずに重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+6を加える。また、「結」のイベントは、「転」のイベントの発生時刻から現在までを検索対象区間に設定して、「転」と反対のチームにおける重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+5を加える。
また、両チームとも点数が無い場合は「パターン5」によりイベントを検索する。「パターン5」では、起承転結のイベントを、両チームの攻防を表しているイベントと考え、それらを抽出するため、「転」「承」「起」「結」の順に該当イベントを検索する。「転」のイベントは、試合開始(スタート)から現在までを検索対象区間に設定して、チームは限定せずに重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+7を加える。「承」のイベントは、試合開始(スタート)から「転」のイベントの発生時刻までを検索対象区間に設定して、チームは限定せずに重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+5を加える。「起」のイベントは、試合開始(スタート)から「承」のイベントの発生時刻までを検索対象区間に設定して、チームは限定せずに重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+6を加える。また、「結」のイベントは、「転」のイベントの発生時刻から現在までを検索対象区間に設定して、チームは限定せずに重要度が高いイベントを検索し、該当するイベントの重要度に+5を加える。
図5のフロー図は、このイベント重要度調整装置10の処理手順を示している。受信部11は、重要度付きイベント情報と状況情報とを受信し、これらを蓄積部12に蓄積する(ステップ1)。シナリオ重要度調整部14は、指定されたタイミングでダイジェストシナリオ情報格納部13からダイジェストシナリオ情報を取得し(ステップ2)、このダイジェストシナリオ情報に基づいて、重要度付きイベント情報に含まれるイベント重要度を再計算する(ステップ3)。
このシナリオ重要度調整部14での処理は、詳しくは図6に示す手順で行われる。即ち、取得した重要度付きイベント情報及び状況情報から、ダイジェストシナリオ情報の「シナリオパターン判定テーブル」を適用するための情報を読み出し、このテーブルに従ってシナリオパターンを決定する(ステップ31)。次に、決定されたシナリオパターンの「抽出順序」情報を取得し(ステップ32)、「抽出順序」に従って、「起」「承」「転」「結」のいずれかのダイジェストシナリオ情報のイベント抽出調整テーブルを取得し(ステップ33)、イベント抽出調整テーブルに示されたイベント抽出テーブル(検索対象区間、検索対象のチーム、検索対象のイベントの情報)に基づいて、該当するイベントを抽出する(ステップ34)。次いで、ダイジェストシナリオ情報のイベント抽出調整テーブルに示されたイベント重要度調整ポイント(P)に従って、抽出されたイベントの重要度の値を調整する(ステップ36)。ステップ33〜35の手順を、「起」「承」「転」「結」に該当するすべてのイベントを抽出するまで繰り返す(ステップ36)。出力部17は、シナリオ重要度調整部14がイベント重要度の値を調整した重要度付きイベント情報を出力する(ステップ4)。
図7〜図11は、Aチーム及びBチームのスコアボードの情報を用いて、各シナリオパターンに該当する試合展開の場合に、「起」「承」「転」「結」に対応するイベント、または、それを選ぶ範囲がどこになるかを示している。ここでは、ダイジェストの作成が7回の表に行われるものとしている。図7は、試合展開がシナリオパターン1に該当する場合であり、試合を決定付けた5回表のイベントが「転」のイベントとして選択され、最初に試合が動いた1回裏のイベントが「起」のイベントとして選択され、「承」のイベントは、2回表から4回裏までの範囲の中で重要度が高いイベントが選択され、また、「結」のイベントは、5回裏及び6回裏の中で重要度が高いイベントが負けているチームの反撃を示すイベントとして選択される。
図8は、試合展開がシナリオパターン2に該当する場合であり、試合を決定付けた1回表のイベントが「起」のイベントとして選択され、負けているチームの追い上げを示す4回裏のイベントが「転」のイベントとして選択され、「承」のイベントは、1回裏から4回表までの範囲の中で重要度が高いイベントが選択され、また、「結」のイベントは、5回表から6回裏までの範囲の中で、勝っているチームが追加点を上げたとき、あるいは、負けているチームが反撃したときの、重要度の高いイベントが選択される。
図9は、試合展開がシナリオパターン3に該当する場合であり、試合を決定付けた1回裏のイベントが「起」のイベントとして選択され、2回〜6回の各表の中から負けているチームの反撃を示すイベントが「転」のイベント(ここでは5回表に重要度の高いイベントが存在したとの仮定に基づいて5回表が「転」イベントと決定されている)として選択され、「承」のイベントは、2回表から4回裏までの範囲の中で重要度が高いイベントが選択され、また、「結」のイベントは、5回裏から6回裏までの範囲の中で、勝っているチームが追加点を上げたとき、あるいは、負けているチームが反撃したときの、重要度の高いイベントが選択される。
図10は、試合展開がシナリオパターン4に該当する場合であり、試合を決定付けた5回裏のイベントが「転」のイベントとして選択され、1回表から4回裏までの範囲の中で重要度の高いイベントが「起」「承」のイベントとして選択され、また、負けているチームの反撃を示す6回表の重要度の高いイベントが「結」のイベントとして選択される。また、図11は、試合展開がシナリオパターン5に該当する場合であり、1回表から6回裏までの範囲の中で、重要度が高いイベントが「起」「承」「転」「結」に対応するイベントとして選択される。
このように、試合展開をシナリオになぞらえて、シナリオの「起」「承」「転」「結」に対応するイベントを検索し、該当するイベントの重要度を調整することにより、試合の流れを反映させたダイジェストの自動制作が可能になる。この方式では、試合の流れを考えたイベント抽出範囲を設定し、試合の中で分散させてイベントを拾っているため、短い期間に集中して発生したイベントばかりを抽出することが改善できる(「時間的密集」の問題の解決)。また、意味のあるイベントの組合せを「起承転結」に合う形で抽出しているため、同じような内容のイベントばかりが重複して抽出されることを改善できる(「内容の重複」の問題の解決)。そのため、この調整済みの重要度付きイベント情報を用いて、局所的な部分のダイジェストではなく、試合の流れを概観することができるダイジェストを作成することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施形態におけるイベント重要度調整方法では、イベントの相関関係を考慮してイベントの重要度を調整することを特徴としている。図12は、この方法を実施するイベント重要度調整装置10の構成を示している。この装置10は、イベントの内容を示すイベント情報に重要度が付加された重要度付きイベント情報、及び、スコアやランナーの状況が示された状況情報を受信する受信部11と、受信した重要度付きイベント情報及び状況情報が蓄積される蓄積部12と、相関関係にあるイベントの重要度調整ポイントが示されたイベント相関パターンテーブルを格納する格納部15と、イベント相関パターンテーブルに基づいて重要度付きイベント情報の重要度を調整するイベント相関重要度調整部16と、重要度の調整が行われた重要度付きイベント情報を出力する出力部17とを備えている。なお、イベント相関重要度調整部16は、イベント重要度調整装置10に内蔵されたコンピュータが、動作を設定するプログラムを実行することにより実現される。
受信部11に入力する重要度付きイベント情報及び状況情報のデータ構成は第1の実施形態(図2、図3)と変わりが無い。イベント相関パターンテーブルには、図13に示すように、イベント重要度の再評価のトリガとなるトリガイベントの「トリガイベント名」、トリガイベントに関連する、再評価の対象となるイベントの検索範囲を示す「相関範囲」、トリガイベントに関連するイベント名を示す「相関対象イベント」、相関対象イベントの重要度を調整するための「相関イベント重要度の調整ポイント」が設定されている。
例えば、ホームランがトリガイベントの場合、イニングの開始からトリガイベントの発生時刻までの期間、または、初めてランナーが出塁した塁状況の開始時刻からトリガイベントの発生時刻までの期間のいずれか短い方が相関範囲と設定され、その相関範囲から相関対象イベントの3塁打が検索されたときは、そのイベント重要度に+7が加えられ、また、相関範囲から相関対象イベントのボークが検索されたときは、そのイベント重要度に+5が加えられる。また、ヒットがトリガイベントの場合、直前のイベントが相関範囲と設定され、直前に犠打が行われているときは、そのイベント重要度に+6が加えられ、また、直前に送りバントが行われているときは、そのイベント重要度に+3が加えられる。
図14のフロー図は、このイベント重要度調整装置10の処理手順を示している。受信部11は、重要度付きイベント情報と状況情報とを受信し、これらを蓄積部12に蓄積する(ステップ1)。イベント相関重要度調整部16は、イベント相関パターンテーブル格納部15に格納されたイベント相関パターンテーブルを参照し、そこに設定されたトリガイベントの情報を取得する(ステップ5)。そして、受信したイベントの情報から、そのイベントがトリガイベントであるか否かを識別し(ステップ6)、トリガイベントである場合は、相関対象イベントを抽出して、その重要度を調整する「相関イベント抽出調整処理」を実行する(ステップ7)。
この相関イベント抽出調整処理は、詳しくは図15に示す手順で行われる。
即ち、イベント相関パターンテーブルの「相関範囲」情報により、相関対象の検索範囲を特定し(ステップ71)、相関範囲の中で、イベント相関パターンテーブルに設定されている「相関対象イベント」(トリガイベントに影響を受けるイベント)を検索する(ステップ72)。この相関範囲に相関対象イベントが存在しない場合は処理を終了し、存在する場合は(ステップ73)、イベント相関パターンテーブルの「相関イベント重要度の調整テーブル」を取得し(ステップ74)、抽出されたイベントの重要度を、相関イベント重要度の調整テーブルに基づいて調整する(ステップ75)。出力部17は、イベント相関重要度調整部16がイベント重要度の値を調整した重要度付きイベント情報を出力する(ステップ8)。
図16及び図17は、相関イベント抽出調整処理の具体例を示している。図16は、重要度付きイベント情報及び状況情報に示されたイベント及びランナー状況を時系列で示している(pはイベント重要度を示す)。重要度付きイベント情報が(1)〜(6)の順で蓄積される。「ホームラン」が、イベント相関パターンテーブルにトリガイベントとして設定されているため、「(6)ホームラン」を受信したとき、相関イベント抽出調整処理が開始される。まず、イベント相関パターンテーブルの「相関範囲」情報を取得する。ダブルプレー時に、ランナーが一掃されているため、初めてランナーが出塁したイベントは、「(4)四球」となり、相関範囲は、図17に示すように「(4)四球」〜「(6)ホームラン」までの間となる。
イベント相関パターンテーブルの「相関対象イベント」情報に基づいて、「相関範囲」のイベントを抽出する。この相関範囲には、相関対象イベントの「(3)四球」及び「(5)ヒット」が存在しているため、この2つのイベントが抽出され、イベント相関パターンテーブルの「相関イベント重要度調整テーブル」に基づいて、「(3)四球」のイベント重要度(p=4)に7が加算され、「(3)四球」のイベント重要度は「11」に調整される。同様に、「(5)ヒット」のイベント重要度(P=5)に7が加算され、「(5)ヒット」のイベント重要度は「12」に調整される。イベント相関によるイベント重要度の調整が行われた結果、各イベントの重要度は図17のようになる。
このように、このイベント重要度調整装置10では、トリガとなるイベントの発生時に、イベント相関パターンテーブルに基づいて、指定された範囲のイベントの価値を再評価しており、イベントが発生した瞬間の評価だけではなく、後に生きた(つながった)イベントかどうかの観点から、イベント重要度の調整を行うことができる。この方式では、後のイベントによって、前のイベントの価値を再評価し、イベントの繋がりを考慮してイベント重要度の調整を行っているため、この調整済みの重要度付きイベント情報を用いることにより、より試合の流れを考えたダイジェストを自動作成することが可能になる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施形態では、第1の実施形態及び第2の実施形態の方式を組み合わせてイベント重要度を調整することを特徴としている。図18は、この方法を実施するイベント重要度調整装置10の構成を示している。この装置10は、イベントの内容を示すイベント情報に重要度が付加された重要度付きイベント情報、及び、スコアやランナーの状況が示された状況情報を受信する受信部11と、受信した重要度付きイベント情報及び状況情報が蓄積される蓄積部12と、ダイジェストシナリオ情報が格納された格納部13と、ダイジェストシナリオ情報に基づいて重要度付きイベント情報の重要度を調整するシナリオ重要度調整部14と、イベント相関パターンテーブルが格納された格納部15と、イベント相関パターンテーブルに基づいて重要度付きイベント情報の重要度を調整するイベント相関重要度調整部16と、重要度の調整が行われた重要度付きイベント情報を出力する出力部17とを備えている。
受信部11に入力する重要度付きイベント情報及び状況情報のデータ構成は第1の実施形態(図2、図3)と変わりが無い。また、ダイジェストシナリオ情報は、第1の実施形態(図4)で説明したものと同じであり、イベント相関パターンテーブルは、第2の実施形態(図13)で説明したものと同じである。
図19のフロー図は、このイベント重要度調整装置10の処理手順を示している。受信部11は、重要度付きイベント情報と状況情報とを受信し、これらを蓄積部12に蓄積する(ステップ1)。シナリオ重要度調整部14は、指定されたタイミングでダイジェストシナリオ情報格納部13からダイジェストシナリオ情報を取得し(ステップ2)、このダイジェストシナリオ情報に基づいて、重要度付きイベント情報に含まれるイベント重要度を再計算する(ステップ3)。
このシナリオ重要度調整部14の処理は、第1の実施形態で説明したように、図6に示す手順で行われ、シナリオ重要度調整部14は、「起」「承」「転」「結」に該当するイベントを抽出し、それらのイベントの重要度を調整する。
イベント相関重要度調整部16は、状況情報と、シナリオ重要度調整部14により「起」「承」「転」「結」に該当するイベントの重要度が調整された重要度付きイベント情報とを取得する(ステップ4)。また、イベント相関パターンテーブル格納部15に格納されたイベント相関パターンテーブルを参照し、そこに設定されたトリガイベントの情報を取得する(ステップ5)。そして、「起」「承」「転」「結」に該当するイベントがトリガイベントであるか否かを識別し(ステップ6)、トリガイベントでないときは、取得した重要度付きイベント情報を出力部17に出力する。「起」「承」「転」「結」に該当するイベントがトリガイベントである場合は、相関対象イベントを抽出し、得られたイベントの重要度を調整する「相関イベント抽出調整処理」を実行する(ステップ7)。
この相関イベント抽出調整処理は、第2の実施形態で説明したように、図15に示す手順で行われる。イベント相関重要度調整部16は、相関イベント抽出調整処理によりイベント重要度の値を調整した重要度付きイベント情報を出力部17に出力し、出力部17は、シナリオ重要度調整部14及びイベント相関重要度調整部16によって重要度が調整された重要度付きイベント情報を出力する(ステップ8)。
図20〜図23は、この装置での処理の具体例を示している。図20は、重要度付きイベント情報及び状況情報に示されたイベント及びスコア情報を時系列で示している(pはイベント重要度を示す)。また、図21は、スコアボードの情報を表示し、(1)〜(6)の番号は、図20に示す重要度の高いイベントが発生したイニングを示している。シナリオ重要度調整部14は、イベント抽出調整テーブルに基づいて、「起」「転」「承」「結」の各イベントとして、次のイベントを抽出し、そのイベントの重要度を以下のように調整する。
「起」イベント: 「(1)A先制HR」イベント 重要度 10→18 に調整
「承」イベント: 「(3)A得点H」イベント 重要度 8→14 に調整
「転」イベント: 「(5)B得点H」イベント 重要度 6→16 に調整
「結」イベント: 「(6)A得点HR」イベント 重要度 5→12 に調整
図22は、「起」「転」「承」「結」の各イベントが発生したイニングを表示している。イベント相関重要度調整部16は、「起」「承」「転」「結」に対応する各イベントの中から、トリガイベントに成り得るイベントをイベント相関パターンテーブルに基づいて選択する。トリガイベントとして次のイベントが選択される。
「起」イベント: 「(1)A先制HR」イベント
「結」イベント: 「(6)A得点HR」イベント
そして、イベント相関重要度調整部16は、相関イベント抽出調整処理を実施し、次の相関対象イベントの重要度を調整する。
「(1)A先制HR」の相関対象イベント:
「H(1)」イベント 重要度 +7
「H(2)」イベント 重要度 +7
「(6)A得点HR」の相関対象イベント
「3BH(8)」イベント 重要度 +7
図23には、シナリオ重要度調整部14及びイベント相関重要度調整部16によって調整された各イベントの重要度を示している。
このように、このイベント重要度調整装置10では、これにより、「両チームの得点の有無」及び「その推移」を基に設定された試合のパターンに応じて、試合の流れ、及び、イベント相関の両方を加味した重要度調整が可能である。この場合、「起承転結」に対応するイベントがトリガイベントになるため、「起承転結」に関連する相関イベントの重要度も高くなり、「起承転結」を設定することの効果が、第1の実施形態に比較して、より大きくなる。これは、「起承転結」イベント単体のイベント重要度の調整だけでなく、そのイベントと相関関係を有するイベントの重要度調整を続けて行うことで、「イベント群」に対して、「起承転結」の考え方を影響させることが可能となるためである。
(第4の実施の形態)
上記実施形態1乃至3では、「両チームの得点の有無」及び「その推移」を基にダイジェストシナリオ情報を設定している。本発明の第4の実施形態では、「両チームの得点差の有無」及び「その推移」を基に試合のパターンを7つのパターンに区別し、各パターンにおいて、試合の流れを表現するのに必要なイベントを決定し、そのイベントを抽出するのに必要な条件を「イベント抽出条件」として設定することを特徴としている。また、上記決定されたイベントの中で重要なものから順に取得するように「イベント抽出順序」を設定することを特徴としている。なお、試合の流れを表現する上で選択するイベントを「起」「承」「転」「結」の4ポイントに限定しないことも特徴としている。
「両チームの得点差の有無」及び「その推移」を基に試合のパターンを区別した場合、試合のパターンには、例えば、どちらかのチームが圧倒的に優位な場合、両チームでシーソーゲームを繰り広げる場合、両チームとも得点が入らない場合など様々なパターンがある。また、試合のパターンによって試合の流れを表現する上で重要なイベントは異なるものである。例えば、どちらかのチームが圧倒的に優位な試合には、「打者の得点シーン」が重要なイベントであり、ダイジェストシーンには、それらのイベントが複数抽出されるのが好ましい。また、両チームでシーソーゲームを繰り広げる試合は、「逆転シーン」が重要なイベントであり、ダイジェストシーンには、それらのイベントが複数抽出されるのが好ましい。さらに、両チームとも得点が入らない試合には、「投手の好投シーン」が重要なイベントであり、それらのイベントが複数抽出されるのが好ましい。
図24は、この方法を実施するイベント重要度調整装置10の構成を示している。この装置10は、イベントの内容を示すイベント情報に重要度が付加された重要度付きイベント情報、及びスコアやランナーの状況が示された状況情報を受信する受信部11と、受信した重要度付きイベント情報及び状況情報が蓄積される蓄積部12と、ダイジェストシナリオ情報が格納された格納部13と、ダイジェストシナリオ情報に基づいて重要度付きイベント情報の重要度を調整するシナリオ重要度調整部14と、イベント相関パターンテーブルが格納された格納部15と、イベント相関パターンテーブルに基づいて重要度付きイベント情報の重要度を調整するイベント相関重要度調整部16と、重要度の調整が行われた重要度付きイベント情報を出力する出力部17とを備えている。
受信部11に入力する重要度付きイベント情報及び状況情報のデータ構成は第1の実施形態(図2、図3)とほぼ同じものである。ただし、図25に示すように、本実施形態の重要度付きイベント情報はイベント識別子を有し、また、図26に示すように、状況情報はスコア情報識別子及びランナー状況識別子を有している。例えば、状況情報のスコア情報識別子はスコアの変動があるたびに識別子が付与され、ランナー状況識別子はランナーが出塁するたびに識別子が付与されている(図27)。
また、本実施形態のダイジェストシナリオ情報は、図28に示すように、試合内容毎に分けたパターンナンバー(1〜7)、得点状況(勝ちチームの得点/負けチームの得点)、得点差、得点差の推移、逆転回数、及び同点回数等を関連付けている(シナリオパターン判定テーブル)。試合内容には、例えば、圧勝、大勝、完勝、辛勝、接戦、粘勝、スコアドローなどがあり、これらに相当するのがパターンナンバー1乃至7である。そして、それぞれのパターン毎に試合の流れを表現する上で選択するイベントとその抽出順序、検索対象区間、イベント重要度の調整ポイントとが設定されている(イベント調整抽出テーブル)。例えば、両チームの得点状況から得点差が「7点以上(大)」、得点差の推移が「中盤までに4〜6点以上」、逆転回数が「中盤以降0回」、同点回数が「中盤以降0回」であった場合には、「パターン1(圧勝)」を抽出し、これによりイベントを検索する。「パターン1」では、検索対象となるイベントをそれぞれ
「シーン1」:勝ちチームの得点イベント(決勝点)
「シーン2」:勝ちチームの得点イベント(追加点)
「シーン3」:負けチームの凡打、三振イベント
「シーン4」:勝ちチームの得点イベント(駄目押しの追加点)
「シーン5」:負けチームの凡打、三振イベント
と設定している。
以上の内容に相応しいイベントを抽出するために「パターン1」では「シーン1」、「シーン4」、「シーン2」、「シーン3」、「シーン5」の順に該当イベントを検索する。得点差の有無やその推移などに応じて、最初に、「試合を決定付けたイベント」や「イベント重要度の高いイベント」から検索している。つまり、試合において最も重要であると思われるポイントから検索しており、この考え方は上記実施形態1乃至3の説明で示した抽出順序から導出し、設定している。そして、例えば、試合のパターン(得点差及びその推移など)に応じて、イベントを抽出する順序を決定する手段として、「起」「承」「転」「結」の順番を決定したように、試合のパターンに応じて、「起1」、「起2」、「承1」「転1」「転2」「転3」「結1」と決定し、「起」や「転」の候補を複数抽出するよう設定している。
「シーン1」のイベントは、試合開始(スタート)から現在までを検索対象区間に設定して、勝ちチームにおける決勝点となる得点イベントを検索し、該当するイベントの重要度に+1000を加える。「シーン4」のイベントは、「シーン1」のイベントの発生時刻から現在までを検索対象区間に設定して、勝ちチームにおける駄目押しの追加点となる得点イベントを後ろから検索し、該当するイベントに+1000を加える。「シーン2」のイベントは、「シーン1」のイベントの発生時刻から現在までを検索対象区間に設定して、勝ちチームにおける追加点となる得点イベントを前から検索し、該当するイベントに+3000を加える。「シーン3」のイベントは、試合開始(スタート)から「シーン4」のイベントの発生時刻までを検索対象区間に設定して、負けチームにおける凡打、三振イベントを前から検索し、該当するイベントに+2000を加える。また、「シーン5」のイベントは、「シーン4」のイベントの発生時刻から現在までを検索対象区間に設定して、負けチームにおける凡打、三振イベントを後ろから検索し、該当するイベントに+1000を加える。
また、本実施形態のイベント相関パターンテーブルには、図32に示すように、イベント抽出調整テーブルを基に選択されたイベントのシーンに対応する「シーン番号」、「対象チーム」、上記選択されたイベントに関連するイベント名を示す「相関対象イベント」、相関対象イベントの検索範囲を示す「相関範囲」、相関対象イベントの重要度を調整するための「相関対象イベント重要度の調整ポイント」が設定されている。
例えば、ダイジェストシナリオ情報のシナリオパターン判定テーブルを用いてパターン1を選択し、イベント抽出テーブルを用いてシーン1のイベントを選択した場合、これに対応するパターン1のイベント相関パターンテーブルにおける相関イベントについて検索すると、「ヒット、進塁」や「進塁・ホームイン」がある。これらを「相関範囲」に示されている範囲で検索し、「ヒット、進塁」がある場合には、そのイベント重要度に+400が加えられ、また、「進塁・ホームイン」がある場合には、そのイベント重要度に+100が加えられる。
図30のフロー図は、このイベント重要度調整装置10の処理手順を示している。受信部11は、重要度付きイベント情報と状況情報とを受信し、これらを蓄積部12に蓄積する(ステップ11)。シナリオ重要度調整部14は、蓄積された重要度付きイベント情報及び状況情報を指定されたタイミングで取得し(ステップ12)、これらをダイジェストシナリオ情報格納部13へ入力する。ダイジェストシナリオ情報格納部13は、これらの情報を基に「シナリオパターン判定テーブル」からパターンナンバーを選択し、選択したパターンナンバーの「イベント抽出調整テーブル」を取得し、これをシナリオ重要度調整部14に入力する(ステップ13)。そして、シナリオ重要度調整部14は「イベント抽出調整テーブル」に基づいて、調整対象となるイベント(シナリオイベント)を選択し、当該選択されたシナリオイベントの重要度を調整する(ステップ14)。
シナリオ重要度調整部14での処理の詳細について図31を用いて説明する。シナリオ重要度調整部14では、取得した重要度付きイベント情報及び状況情報から、ダイジェストシナリオ情報の「シナリオパターン判定テーブル」を適用するための情報、例えば、得点状況、得点差、得点差の推移、逆転回数、同点回数などを抽出する。状況情報からは得点状況から得点差とその推移等の情報が抽出され、また、重要度付きイベント情報からは、逆転や同点の回数等の情報が抽出される(図27及び図34)。そして、これらの情報を基にダイジェストシナリオ情報格納部13ではパターンナンバーを判定し、当該パターンナンバーの「イベント抽出調整テーブル」を取得し、これがシナリオ重要度調整部14に入力される(ステップ22)。つづいて「イベント抽出調整テーブル」に示される抽出順序、対象チーム、対象イベント、検索対象区間に従って、該当するイベントを抽出する(ステップ23)。なお、該当するイベントが無い場合は次のイベントを検索する。例えば、図29において、「シーン3」のイベントを検索し、負けチームの凡打、三振イベントが無い場合には、次の「シーン5」のイベントを検索する。次いで、イベント抽出調整テーブルに示されたイベント重要度調整ポイントに従って、抽出されたイベントの重要度の値を調整し(ステップ24)、当該イベントには、イベント抽出調整テーブルに示されるシーン番号を付与する(図35)。シナリオイベントを抽出し(ステップ23)、その重要度を調整する(ステップ24)処理を「イベント抽出調整テーブル」に示される抽出順序に従って処理を繰り返すことにより(ステップ25)、試合のポイントを抑え、試合の流れを表現することができる。
以上の処理を行ったシナリオ重要度調整部14は、ダイジェストシナリオ情報を用いて調整を行った重要度付きイベント情報(図35)、及びパターンナンバーをイベント相関重要度調整部16へ入力し(ステップ15)、イベント相関重要度調整部16は、パターンナンバーをイベント相関パターンテーブル格納部15へ入力する。イベント相関パターンテーブル格納部15ではパターンナンバーを判定し、当該パターンナンバーの「イベント相関パターンテーブル」を取得し、これをイベント相関重要度調整部16に入力する(ステップ16)イベント相関重要度調整部16は「イベント相関パターンテーブル」に基づいて、シナリオ重要度調整部14で調整対象となったシナリオイベントに関連する相関イベントを選択し、当該選択されたシナリオイベントの重要度を調整する(ステップ17)。
イベント相関重要度調整部16での処理の詳細について図33を用いて説明する。イベント相関重要度調整部16は取得したパターンナンバーをイベント相関パターンテーブル格納部15に入力することにより、当該パターンナンバーの「イベント相関パターンテーブル」を取得する(ステップ31)。つづいて「イベント相関パターンテーブル」に示されるシーン番号、対象チーム、対象イベント、相関範囲に従って、該当する相関イベントを抽出する(ステップ32)。次いで、「イベント相関パターンテーブル」に示されたイベント重要度調整ポイントに従って、抽出されたイベントの重要度の値を調整し(ステップ33)、当該イベントには、イベント相関パターンテーブルに示されるシーン番号を付与する(図36)。相関イベントを抽出し(ステップ32)、その重要度を調整する(ステップ33)処理を「イベント相関パターンテーブル」に示される抽出順序に従って処理を繰り返すことにより(ステップ34)、試合において重要なイベント、及び相関イベントの両方を加味した重要度調整が可能である。イベント相関パターンテーブルを用いることにより、シナリオ重要度調整部14で調整を行ったイベントに関連するイベントの重要度も高くなるので、試合の流れを設定することの効果がより大きくなる。これは、シナリオイベント単体のイベント重要度の調整だけでなく、そのイベントと相関関係を有するイベントの重要度調整を続けて行うことで、試合のパターンに応じて異なる重要な複数のイベントを抽出、つまり、試合において重要なシーンを的確に抽出することができる。
以上の処理を行ったイベント相関重要度調整部16は、調整を行った重要度付きイベント情報(図36)を出力部17へ入力し、出力部17は、これを出力する(ステップ18)。
このように、このイベント重要度調整装置10では、入力される重要度付きイベント情報(図34)及び状況情報を用いて、はじめに、試合のパターンを判定し(パターン1)、当該試合のパターンのイベント抽出調整テーブルを用いて、試合において重要なイベントを選択する。そして、選択したイベントを、抽出する重要なシーンの一部と特定し、次に、当該試合のパターンのイベント相関パターンテーブルを用いて、特定したイベントに関連する相関イベントを選択する。これにより、「両チームの得点差の有無」及び「その推移」を基に設定された試合のパターンに応じて、試合の流れ、イベント相関の両方を加味し、重要度調整が可能であり、図37に示すように、重要なシーンを的確に抽出することができる。
本発明のイベント重要度調整装置は、映像コンテンツからダイジェストを自動作成する装置と組み合わせて利用することができ、例えば、放送局においてスポーツ試合のダイジェスト映像を編集する編集装置や、スポーツの受信映像からダイジェストを作成する家庭用装置等に組み入れ、あるいは、それらの装置の前置装置として使用することができる。
また、本発明のイベント重要度調整装置は、映像コンテンツを野球、サッカー、テニス、ゴルフ、水泳、マラソン等のスポーツに限定することなく、他の各種ジャンルの映像コンテンツに適用できるものである。例えば、映画、ドラマ、あるいはニュースなどにも適用できる。つまり、あるジャンルについて所定情報(ジャンルがスポーツである場合には「得点及びその推移」または「得点差およびその推移」)に基づいてパターンを決定し、パターン毎に映像コンテンツの流れを表現するのに必要なイベントを決定し、そのイベントを抽出するのに必要な抽出条件とそのイベントの抽出順序を設定したダイジェストシナリオ情報を示すテーブルを管理しておくことにより、パターン毎に異なる映像コンテンツの流れを表現するイベントを抽出することができる。なお、各イベントの相関パターン情報を設定し、管理しておくことにより、映像コンテンツにおいて重要なイベントと相関関係を有するイベントを抽出することができる。
また、上記各実施形態では、イベント重要度調整装置に、重要度付きイベント情報と状況情報とが入力する場合について示したが、イベント情報から重要度を算出する重要度算出部をイベント重要度調整装置の中に設け、イベント重要度調整装置にはイベント情報と状況情報とを供給し、イベント情報から重要度付きイベント情報を生成する処理をイベント重要度調整装置の内部で行うようにしても良い。
本発明の第1の実施形態におけるイベント重要度調整装置の構成を示すブロック図 本発明の第1の実施形態におけるイベント重要度調整装置に入力する重要度付きイベント情報のデータ構成図 本発明の第1の実施形態におけるイベント重要度調整装置に入力する状況情報のデータ構成図 本発明の第1の実施形態におけるダイジェストシナリオ情報のデータ構成を示す図 本発明の第1の実施形態におけるイベント重要度調整装置の処理手順を示すフロー図 本発明の第1の実施形態におけるイベント抽出調整処理の手順を示すフロー図 本発明の第1の実施形態におけるイベント抽出調整処理により設定される起承転結の位置または範囲を示す図(シナリオパターン1の場合) 本発明の第1の実施形態におけるイベント抽出調整処理により設定される起承転結の位置または範囲を示す図(シナリオパターン2の場合) 本発明の第1の実施形態におけるイベント抽出調整処理により設定される起承転結の位置または範囲を示す図(シナリオパターン3の場合) 本発明の第1の実施形態におけるイベント抽出調整処理により設定される起承転結の位置または範囲を示す図(シナリオパターン4の場合) 本発明の第1の実施形態におけるイベント抽出調整処理により設定される起承転結の位置または範囲を示す図(シナリオパターン5の場合) 本発明の第2の実施形態におけるイベント重要度調整装置の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態におけるイベント相関パターン情報のデータ構成を示す図 本発明の第2の実施形態におけるイベント重要度調整装置の処理手順を示すフロー図 本発明の第2の実施形態における相関イベント抽出調整処理の手順を示すフロー図 本発明の第2の実施形態における相関イベント抽出調整処理の具体例を説明する図(調整前のイベントを示す図) 本発明の第2の実施形態における相関イベント抽出調整処理の具体例を説明する図(調整後のイベント重要度を示す図) 本発明の第3の実施形態におけるイベント重要度調整装置の構成を示すブロック図 本発明の第3の実施形態におけるイベント重要度調整装置の処理手順を示すフロー図 本発明の第3の実施形態におけるイベント重要度調整処理の具体例を説明する図(調整前のイベント重要度を示す図) 本発明の第3の実施形態におけるイベント重要度調整処理の具体例を説明する図(スコアボードの表示とイベントとの関係を示す図) 本発明の第3の実施形態におけるイベント重要度調整処理の具体例を説明する図(スコアボードの表示と起承転結のイベントとの関係を示す図) 本発明の第3の実施形態におけるイベント重要度調整処理の具体例を説明する図(調整後のイベント重要度を示す図) 本発明の第4の実施形態におけるイベント重要度調整装置の構成を示すブロック図 本発明の第4の実施形態におけるイベント重要度調整装置に入力する重要度付きイベント情報のデータ構成図 本発明の第4の実施形態におけるイベント重要度調整装置に入力する状況情報のデータ構成図 本発明の第4の実施形態における状況情報について識別子を付与したデータ構成を示す図 本発明の第4の実施形態におけるダイジェストシナリオ情報のシナリオパターン判定テーブルのデータ構成を示す図 本発明の第4の実施形態におけるダイジェストシナリオ情報のイベント抽出調整テーブルのデータ構成を示す図 本発明の第4の実施形態におけるイベント重要度調整装置の処理手順を示すフロー図 本発明の第4の実施形態におけるイベント抽出調整処理の手順を示すフロー図 本発明の第4の実施形態におけるイベント相関パターン情報のデータ構成を示す図 本発明の第4の実施形態における相関イベント抽出調整処理の手順を示すフロー図 本発明の第4の実施形態におけるシナリオ重要度調整部に入力する重要度付きイベント情報(入力データ)のデータ構成図 本発明の第4の実施形態におけるシナリオ重要度調整部から出力される重要度付きイベント情報(中間データ)のデータ構成図 本発明の第4の実施の形態におけるイベント相関重要度調整部から出力される重要度付きイベント情報(出力データ)のデータ構成図 本発明の第4の実施の形態におけるイベント抽出調整処理及び相関イベント抽出調整処理により抽出される各種シーンを示す図
符号の説明
10 イベント重要度調整装置
11 受信部
12 重要度付きイベント情報及び状況情報蓄積部
13 ダイジェストシナリオ情報格納部
14 シナリオ重要度調整部
15 イベント相関パターン情報格納部
16 イベント相関重要度調整部
17 出力部

Claims (8)

  1. 映像コンテンツの流れを表現する上で特徴となるイベントの抽出条件、抽出順序及びイベントの重要度調整ポイントが示されたダイジェストシナリオ情報を蓄積するダイジェストシナリオ情報格納部と、
    映像コンテンツにおける個々の事象を示すイベント及び前記イベントに対して付与された重要度を含む重要度付きイベント情報と、前記映像コンテンツの状況を示す状況情報と、を受信する受信部と、
    前記ダイジェストシナリオ情報格納部に蓄積された前記ダイジェストシナリオ情報を読み出し、
    前記状況情報に基づいて、前記ダイジェストシナリオ情報のシナリオパターンを決定し、決定したシナリオパターンに基づいて、前記重要度付きイベント情報から、該当するイベントを抽出し、
    前記抽出された重要度付きイベント情報の重要度を、前記シナリオパターンに応じて、調整するシナリオ重要度調整部と、
    を備えるイベント重要度調整装置。
  2. 処理開始のトリガとなり、他のイベントの重要度の調整の基になるトリガイベントと、前記トリガイベントに基づいて重要度の調整がされる相関イベントと、
    前記トリガイベントと前記相関イベントとの組み合わせによって決定される重要度調整ポイントと、
    が示されたイベント相関パターンテーブルを蓄積するイベント相関パターン情報格納部と、
    前記シナリオ重要度調整部で抽出されたイベントに前記トリガイベントが含まれる場合、
    前記イベント相関パターンテーブルに該当する相関イベントを、前記重要度付きイベント情報から抽出し、
    前記重要度調整ポイントに応じて、前記抽出された相関イベントの重要度を調整するイベント相関重要度調整部と、
    を備える請求項1に記載のイベント重要度調整装置。
  3. 前記映像コンテンツがスポーツ映像である場合に、
    前記ダイジェストシナリオ情報は、スポーツの得点の有無及び前記得点の推移を基にパターンを設定し、当該パターン毎にイベントの抽出順序及び抽出条件を設定したイベント抽出調整テーブルを有する請求項1に記載のイベント重要度調整装置。
  4. 前記映像コンテンツがスポーツ映像である場合に、
    前記ダイジェストシナリオ情報は、スポーツの得点差の有無及び前記得点差の推移を基にパターンを設定し、当該パターン毎にイベントの抽出順序及び抽出条件を設定したイベント抽出調整テーブルを有する請求項1に記載のイベント重要度調整装置。
  5. 映像コンテンツにおける個々の事象を示すイベント及び前記イベントに対して付与された重要度を含む重要度付きイベント情報と、当該映像コンテンツの状況を示す状況情報とを用いて、前記重要度付きイベント情報の重要度を調整するイベント重要度調整方法であって、
    受信部が、前記重要度付きイベント情報と、状況情報とを受信し、
    シナリオ重要度調整部が、映像コンテンツの流れを表現する上で特徴となるイベントの抽出条件、抽出順序及びイベントの重要度調整ポイントが示されたダイジェストシナリオ情報をダイジェストシナリオ情報格納部から読み出し、
    シナリオ重要度調整部が、前記状況情報に基づいて、前記ダイジェストシナリオ情報のシナリオパターンを決定し、
    シナリオ重要度調整部が、決定したシナリオパターンに基づいて、前記重要度付きイベントから、該当するイベントを抽出し、
    シナリオ重要度調整部が、前記抽出された重要度付きイベント情報の重要度を、前記シナリオパターンに応じて、調整する
    イベント重要度調整方法。
  6. イベント相関重要度調整部が、
    処理開始のトリガとなり、他のイベントの重要度の調整の基になるトリガイベントと、
    前記トリガイベントに基づいて重要度の調整がされる相関イベントと、
    前記トリガイベントと前記相関イベントとの組み合わせによって決定される重要度調整ポイントと、
    が示されたイベント相関パターンテーブルをイベント相関パターン情報格納部から読み出し、
    前記抽出されたイベントに前記トリガイベントが含まれる場合、
    前記イベント相関重要度調整部が、イベント相関パターンテーブルに該当する相関イベントを、前記重要度付きイベント情報から抽出し、
    前記イベント相関重要度調整部が、当該相関イベントの重要度を、前記重要度調整ポイントに応じて調整する
    請求項5に記載のイベント重要度調整方法。
  7. 映像コンテンツにおける個々の事象を示すイベント及び前記イベントに対して付与された重要度を含む重要度付きイベント情報と、当該映像コンテンツの状況を示す状況情報と、を用いて、前記重要度付きイベント情報の重要度を調整する装置に内蔵されたコンピュータに、
    映像コンテンツの流れを表現する上で特徴となるイベントの抽出条件、抽出順序及びイベントの重要度調整ポイントが示され、前記装置に蓄積され前記ダイジェストシナリオ情報を読み出し、前記状況情報に基づいて、前記ダイジェストシナリオ情報のシナリオパターンを決定する手順と、決定したシナリオパターンに基づいて、前記重要度付きイベント情報から、該当するイベントを抽出する手順と、
    前記抽出された重要度付きイベント情報の重要度を、前記シナリオパターンに応じて、調整する手順を実行させるためのプログラム。
  8. 前記コンピュータに、
    処理開始のトリガとなり、他のイベントの重要度の調整の基になるトリガイベントと、前記トリガイベントに基づいて重要度の調整がされる相関イベントと、
    前記トリガイベントと前記相関イベントとの組み合わせによって決定される重要度調整ポイントと、
    が示されたイベント相関パターンテーブルをイベント相関パターン情報格納部に蓄積し、前記抽出されたイベントに前記トリガイベントが含まれる場合、
    前記イベント相関パターンテーブルに該当する相関イベントを、前記重要度付きイベント情報から抽出させ、
    当該相関イベントの重要度を、前記重要度調整ポイントに応じて調整する手順を実行させるための請求項7に記載のプログラム。

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