JP4305638B2 - トレーチェンジャー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、加工、組み立て、検査等の作業における未加工品、部品、中間製品、最終製品等の物品を収納して作業位置に配置されるトレーを、順次作業位置に供給するとともに作業終了後のトレーを順次作業位置から排出するためのトレーチェンジャーに関するものであり、さらに詳しくは、駆動源の数を最小限とし全体のコストを大幅に低減させることのできるトレーチェンジャーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
加工、組み立て、検査等の作業においては、未加工品、部品、中間製品、最終製品等の作業対象の物品をトレーに収納して作業位置に配置し、これらの作業を行うことで作業の高能率化が計られている。そして、トレーチェンジャーによって、作業用のトレーが作業位置に供給されるとともに、作業終了後のトレーが作業位置から排出される。このようなトレーチェンジャーとしては、下記の特許文献1に記載されたものが公知である。
【0003】
特許文献1には、トレーを複数収容可能なラックを有し、トレー搬出入機構によりトレーをラック内の収容位置とトレー引込台上の位置とに相互に移動させ、また、トレー引込台を作業位置とラックのトレー収容位置に上下移動させることによりトレーの交換作業を行うトレーチェンジャーが記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特公平4−64963号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されたトレーチェンジャーによれば、作業の高能率化を実現することができる。ただし、特許文献1に記載されたトレーチェンジャーでは、トレー搬出入機構およびその駆動源、トレー引込台の上下移動機構およびその駆動源等の数多くの機構とその駆動源が必要であり、これがトレーチェンジャー全体のコストを上昇させる原因となっていた。また、このようなコスト上昇によりトレーチェンジャーの普及が遅れ、トレー作業の高能率化も順調には行われていないのが現状である。
【0006】
そこで、本発明は、トレーチェンジャーにおける駆動源の数を最小限とし全体のコストを大幅に低減させることのできるトレーチェンジャーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のトレーチェンジャーは、作業用の物品を収納した複数のトレーを積層して載置可能な分離ステージと、作業用のトレーを載置可能な作業ステージと、前記作業ステージより下方の位置に配置され、作業終了後のトレーを複数積層して載置可能な積層ステージと、前記分離ステージに載置された複数のトレーの下から2番目以上のトレーを保持して上昇および下降させる分離昇降機構と、前記分離ステージに載置された複数のトレーから最下層のトレーを分離して前記作業ステージに移動させる分離移動機構と、前記積層ステージに載置されたトレーを保持して上昇および下降させる積層昇降機構と、前記作業ステージに水平状態と傾斜状態とに回動可能に設置され、水平状態では作業用のトレーを載置して作業が可能であり、傾斜状態では作業終了後のトレーを重力により前記積層ステージに向けて排出可能である作業用支持部材と、前記積層ステージに水平状態と傾斜状態とに回動可能に設置され、水平状態では作業終了後のトレーを複数積層して載置可能であり、傾斜状態では前記作業ステージから排出された作業終了後のトレーを傾斜下方に移動可能である積層用支持部材と、前記分離昇降機構、前記分離移動機構および前記積層昇降機構を駆動するとともに、前記作業用支持部材および前記積層用支持部材を回動駆動するための単一の駆動源と、前記駆動源からの動力を前記分離昇降機構、前記分離移動機構および前記積層昇降機構に伝達するとともに、前記作業用支持部材および前記積層用支持部材に伝達する伝動機構とを有するものである。
【0009】
また、上記のトレーチェンジャーにおいて、傾斜状態の前記積層用支持部材は、傾斜状態の前記作業用支持部材と略連接し、前記作業用支持部材と協働して作業終了後のトレーを傾斜下方に移動させるものであることが好ましい。
【0010】
また、上記のトレーチェンジャーにおいて、前記積層用支持部材は、傾斜状態における下方端部に前記トレーの下方移動を停止させるストッパを備えたものであることが好ましい。
【0011】
また、上記のトレーチェンジャーにおいて、前記ストッパは、前記積層用支持部材が水平状態にあるときには、前記積層用支持部材の上面から突出しないものであることが好ましい。
【0013】
また、上記のトレーチェンジャーにおいて、前記駆動源は、前記作業用支持部材を回動させるシリンダ機構であり、前記作業用支持部材の回動運動を前記積層用支持部材の回動運動として伝達する第1の伝動機構と、前記分離昇降機構および前記積層昇降機構の昇降運動を発生させるための回転カムと、前記回転カムの回動運動により上下方向の運動を行うカムフォロアと、前記積層用支持部材の回動運動を前記回転カムの回動運動として伝達する第2の伝動機構とを有することが好ましい。
【0014】
また、上記のトレーチェンジャーにおいて、前記分離昇降機構および前記積層昇降機構は、前記カムフォロアに接続され前記カムフォロアと同じ上下方向の運動を行うとともに前記トレーを保持する保持部を備えたものであることが好ましい。
【0015】
また、上記のトレーチェンジャーにおいて、前記分離移動機構は、作業用のトレーを前記分離ステージから前記作業ステージへ水平方向に移動させるものであり、前記回転カムの回動運動を前記分離移動機構の水平方向直線運動として伝達する第3の伝動機構を有することが好ましい。
【0016】
また、上記のトレーチェンジャーにおいて、作業終了後のトレーが前記作業ステージから前記分離ステージに戻ることを防止するための戻り防止部を有することが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明のトレーチェンジャー1の構成を示す正面図である。トレーチェンジャー1には、図示のように搬入ステージ2、分離ステージ3、作業ステージ4、積層ステージ5、搬出ステージ6の各ステージが配置されている。これらの各ステージには、物品が収納されたトレー9または空のトレー9が載置可能である。
【0018】
トレー9は、加工、組み立て、検査等の作業における未加工品、部品、中間製品、最終製品等の物品を収納して作業位置(作業ステージ4)に配置されるものである。作業が終了したトレー9(空のトレー)は作業位置から排出されて、新しいトレー9が作業位置に配置される。このトレー9の交換作業がトレーチェンジャー1によって行われる。
【0019】
トレー9の構成は、図2に示されている。図2(a)はトレー9を短辺側から見た図であり、図2(b)はトレー9を図2(a)における上方向から見た平面図である。トレー9のトレー本体91の上端部にはフランジ92が水平方向に張り出すように形成されており、このフランジ92を支持してトレー9の搬送が可能となっている。また、トレー本体91の外周部には補強用のリブ93,94が形成されている。リブ93はトレー9の短辺部に垂直方向に形成され、リブ94はトレー9の長辺部に垂直方向に形成されている。トレー9の下端部は上端部にはまり込む形状に形成されており、複数のトレー9を積み重ねて積層状態としても、安定状態を保ち簡単にくずれることはない。
【0020】
搬入ステージ2には積み重ねられたトレー9が搬入されて載置される。図1ではトレー9が5段に積み重ねられて載置されている。搬入ステージ2に載置された積層状態のトレー9は、作業者により水平移動され分離ステージ3に配置される。分離ステージ3に配置された積層状態のトレー9からは、トレーチェンジャー1の動作により自動的に単独のトレー9が分離されて作業ステージ4に送られる。これらの搬入ステージ2、分離ステージ3、作業ステージ4は、ほぼ同一の高さに位置するように配置されている。
【0021】
作業ステージ4の斜め下方の位置には積層ステージ5が配置されている。なお、この実施の形態では積層ステージ5が分離ステージ3の真下の位置に配置されているが必ずしもこの位置でなくてもよい。搬出ステージ6は、この積層ステージ5とほぼ同一の高さ位置となるように配置されている。なお、この実施の形態では搬出ステージ6が搬入ステージ2の真下の位置に配置されているが必ずしもこの位置でなくてもよい。
【0022】
作業ステージ4の作業位置に載置され、作業の終了したトレー9(空のトレー)は作業位置から積層ステージ5に向けて排出される。積層ステージ5では、複数の空のトレー9が自動的に積み重ねられて積層状態とされる。積層ステージ5にて5段まで積み重ねられたトレー9は、作業者により水平に搬出ステージ6まで移動される。そして、搬出ステージ6のトレー9は台車等に積載されトレーチェンジャー1の外部に搬出される。なお、トレーチェンジャー1の分離ステージ3、作業ステージ4、積層ステージ5における、トレー9の分離、移動、排出、積層の各処理については、後に詳細な説明を行う。
【0023】
図3は、トレーチェンジャー1を図1における上方向から見た平面図である。トレーチェンジャー1の上部には、2本の載置部材21,21が水平面内で互いに平行に固定されている。載置部材21,21は、トレー9が載置可能となる間隔を保って配置されている。載置部材21,21には、それぞれ多段スライダ34,34が固定されている。多段スライダ34は、スライド部材34a,34bが順次突出可能に構成された伸縮可能なスライダである。先端側のスライド部材34b上にトレー9を載置して、トレー9を分離ステージ3から作業ステージ4に移動させる。
【0024】
トレーチェンジャー1の本体11上部の作業ステージ4側の端部には回転可能な回転軸41が水平に設けられている。回転軸41は載置部材21の長手方向および多段スライダ34の伸縮方向と直交する方向に設けられている。この回転軸41には作業用支持部材43が固定されている。したがって、作業用支持部材43は本体11に対して回転可能となっている。回転軸41と作業用支持部材43とは相対回転不能である。
【0025】
作業用支持部材43は、シリンダ機構45(図5参照)によって水平状態と水平から45度傾斜した傾斜状態との間を回動駆動される。作業用支持部材43が水平状態では上面の作業位置にトレー9を載置して所定の作業を行うことができる。作業が終了して空になったトレー9は、作業用支持部材43を傾斜状態に回動させることによって積層ステージ5に向けて排出される。
【0026】
図4は、トレーチェンジャー1の積層ステージ5および搬出ステージ6を示す平面図である。この図では積層ステージ5および搬出ステージ6以外の部材は図示しないようにしている。本体11の下方中央部には回転可能な回転軸51が水平に設けられている。回転軸51は回転軸41と平行に配置されている。この回転軸51には板状の積層用支持部材55が固定されている。したがって、積層用支持部材55は本体11に対して回転可能となっている。回転軸51と積層用支持部材55とは相対回転不能である。
【0027】
回転軸51の端部にはスプロケット52とスプロケット53とが固定されている。また、回転軸41の端部にはスプロケット42が固定されている。このスプロケット42とスプロケット52がチェーン44によって連結されている。スプロケット42とスプロケット52の歯数の比は1:1である。したがって、回転軸41がシリンダ機構45(図5参照)によって回動駆動されたときに、回転軸51も同じ角度だけ回動する。
【0028】
すなわち、作業用支持部材43が下方に45度傾斜した状態になったときには、積層用支持部材55も45度傾斜した状態となる。このときには、図5に示すように、作業用支持部材43が符号43aとして二点鎖線で示す位置に回動し、積層用支持部材55は符号55aとして二点鎖線で示す位置に回動する。作業用支持部材43と積層用支持部材55とがほぼ連続して一つの傾斜路を構成することになる。作業ステージ4から排出されたトレー9はこの傾斜路に沿って重力により滑り落ちる。
【0029】
積層用支持部材55の端部には、ストッパ56,56が積層用支持部材55の上面に突出するように設けられている。傾斜状態の積層用支持部材55を下方に滑り落ちたトレー9はストッパ56,56に係止されて停止する。ストッパ56,56は、後述するように、積層用支持部材55が水平状態となった場合には、積層用支持部材55の上面から突出しないように下方に引き込まれるようになっている。このため、積層ステージ5から搬出ステージ6にトレー9を移動する際には、ストッパ56,56がトレー9の移動を妨げることがない。
【0030】
搬出ステージ6には、板状の搬出載置部材61が水平状態の積層用支持部材55と同じ高さとなるように水平に固定されている。積層ステージ5にて積み重ねられた空のトレー9は、作業者により水平移動されて搬出載置部材61上に載置される。
【0031】
図5は、分離ステージ3、作業ステージ4、積層ステージ5の各機構に動力を伝達する伝動機構の主要部を示す図である。これらの各ステージの各機構は、単一の駆動源であるシリンダ機構45によって駆動される。シリンダ機構45の下端部は本体11に回動可能に軸支されている。シリンダ機構45の上部からはロッド46が軸線方向に移動可能に突出している。ロッド46は油圧によって軸線方向に駆動される。ロッド46の先端部は作業用支持部材43の下面側に相対回転可能に連結されている。
【0032】
このシリンダ機構45により、作業用支持部材43は水平状態と下方に45度傾斜した傾斜状態との間を回動駆動される。作業用支持部材43の回動は、スプロケット42、チェーン44、スプロケット52からなる伝動機構によって回転軸51(図4参照)に伝達され、積層用支持部材55を同じ回転角度だけ回動させる。なお、この伝動機構はチェーン・スプロケット機構に限らず、クランク・ロッド機構、リンク機構等の任意の伝動機構が使用できる。作業用支持部材43および回転軸41の回転角度は45度なので、この回転角度が伝達できる機構であればよい。
【0033】
そして、回転軸51の回動は、スプロケット53、チェーン54、スプロケット72からなる伝動機構によって回転軸71(図3参照)に伝達される。回転軸71は図3に示されているように、本体11に対して回転可能に水平方向に設けられている。回転軸71は回転軸41,51と平行に配置されている。この回転軸71には回転カム75、スプロケット73およびスプロケット72が固定されている。スプロケット53とスプロケット72の歯数の比は5:1である。したがって、回転軸41,51が45度回転する間に回転軸71はその5倍の225度回転する。
【0034】
回転カム75が回動すると、回転カム75の外周に当接するカムフォロア76が上下方向に移動する。カムフォロア76は、上下方向にのみ移動可能な昇降板78(図3、図9参照)に接続して設けられている。昇降板78は昇降ガイド79(図3、図9参照)により本体11に対して上下移動可能に設けられている。したがって、カムフォロア76も上下方向にのみ移動可能である。このカムフォロア76の上下方向移動が、後述するように、分離昇降機構および積層昇降機構の動力源となっている。
【0035】
さらに、回転軸71の回動は、スプロケット73、チェーン74、スプロケット32からなる伝動機構によって回転軸31(図3参照)に伝達される。回転軸31は図3に示されているように、本体11に対して回転可能に水平方向に設けられている。回転軸31は本体11上部に配置され、回転軸41と平行に設けられている。この回転軸31にはスプロケット32および2つのスプロケット33,33が固定されている。
【0036】
また、回転軸22が本体11に対して回転可能に水平方向に設けられている。回転軸22は本体11上部の搬入ステージ2側の端部に配置され、回転軸41と平行に設けられている。回転軸22には2つのスプロケット23,23が固定されている。スプロケット33,33とスプロケット23,23とは、チェーン24,24によって連結されている。このチェーン24,24には、連結部材25が接続されている。この連結部材25には接続部材26を介してコ字状の係合移動部材27が固定されており、さらに係合移動部材27は多段スライダ34の最も先端側のスライド部材34bに接続されている。
【0037】
連結部材25および係合移動部材27は、スプロケット33およびスプロケット23の回転に伴い、チェーン24とともに水平方向(図3における左右方向)に移動する。これにより、係合移動部材27と接続されたスライド部材34bも水平方向に移動し、トレー9を作業ステージ4に移動させる。図3は、スライド部材34bが最も突出した状態、すなわち連結部材25および係合移動部材27が最も作業ステージ4側に移動した状態を示している。これに対して、連結部材25がその反対方向のストローク端に達した状態は、符号25aとして二点鎖線で示されている。
【0038】
図6は、係合移動部材27の先端部に設けられた係合部材271の構成を示すものである。図6は、図5と同方向から見た係合移動部材27およびトレー9の拡大図であり、係合移動部材27およびトレー9が断面で示されている。係合移動部材27の先端側はコ字状に2つに別れており、その2つの先端部が2本のスライド部材34bにそれぞれ接続されている。また、2つの先端部にそれぞれ係合部材271が設けられている。係合部材271は、係合移動部材27の上面側に突出するように図示しないばねにより上方に付勢されて設けられている。係合移動部材27の下面側には、係合部材271を上下方向に移動可能に案内するガイド部材272が設けられている。
【0039】
係合移動部材27が前進移動(作業ステージ4方向への移動)する場合には、係合移動部材27の上面側に突出した係合部材271にトレー9が係合し、トレー9がスライド部材34b上に載置された状態のまま作業ステージ4まで移動される。係合移動部材27が後退移動(作業ステージ4と反対方向への移動)する場合には、係合部材271の後方の傾斜面が載置部材21上に既に置かれている別のトレー9に当たり、係合部材271はばねの付勢力に逆らって下方に移動する。この場合は、係合部材271がトレー9を移動させることはなく、トレー9の下側をくぐり抜ける。係合部材271がトレー9よりさらに後方まで移動すると、再び係合部材271が係合移動部材27の上面側に突出する。
【0040】
このように、係合移動部材27が前後方向に往復移動することにより、分離ステージ3のトレー9を1つずつ作業ステージ4に移動させることができる。すなわち、係合移動部材27および係合部材271が分離移動機構を構成する。なお、係合部材271の構成は図示のようなものに限ることはなく、回動したり揺動する係合部材でもよく、前進移動時にのみトレーに係合して移動させるものであればどのようなものでもよい。
【0041】
図7は、トレー9の戻り防止部48の構成を示す図である。作業ステージ4での作業が終わると、空になったトレー9は、作業ステージ4から積層ステージ5に向けて排出される。その際、スライド部材34bおよび係合移動部材27が後退移動するが、空のトレー9がスライド部材34b上に載置されているために、そのままでは空のトレー9もスライド部材34bとともに後退移動してしまう。そこで、空のトレー9の後退移動を防止するために戻り防止部48が設けられている。
【0042】
戻り防止部48は本体11に対して固定されている。分離ステージ3から作業ステージ4へのトレー9の通路の両側にそれぞれ戻り防止部48,48が配置されている。戻り防止部48には、回転軸482を中心として回動可能に揺動腕481が設けられている。この揺動腕481は矢印方向に回動可能であるが、これと反対方向の回動はストッパ483によって止められている。また、揺動腕481は、図示しないばねによってストッパ483に当接するように反矢印方向に付勢されている。
【0043】
したがって、トレー9が係合移動部材27によって係合押圧されて、分離ステージ3から作業ステージ4に移動される際には、揺動腕481の先端部がトレー9に当接して回動する。このときは揺動腕481が図7の符号481aとして示す位置まで回動し、トレー9の移動を妨げない。トレー9が図示の作業位置まで移動すると、揺動腕481はばねの付勢力により再びストッパ483に当接する位置まで戻される。
【0044】
作業が終わってスライド部材34bおよび係合移動部材27が後退移動する際には、トレー9が後方に移動しようとしても揺動腕481の先端部に当接して移動を止められる。このときには揺動腕481がストッパ483に当接しており回動できないからである。これにより、空のトレー9は戻り防止部48より後方には移動できず、下方に落下して積層ステージ5に向けて排出される。
【0045】
図8は、積層用支持部材55の端部に設けられたストッパ56の構成を示す図である。積層用支持部材55は断面で示されている。ストッパ56は積層用支持部材55の端部を貫通して厚み方向に移動可能に設けられている。また、ストッパ56は積層用支持部材55の上面側に突出するように図示しないばねにより付勢されている。積層用支持部材55の下面側では、ストッパ56に係合腕57が固定されている。係合腕57は搬出載置部材61側に突出するように設けられている。
【0046】
搬出載置部材61は本体に対して固定して設けられている。この搬出載置部材61の下面側に係合腕57と当接可能な当接部材62が固定されている。積層用支持部材55が水平状態にあるときは、係合腕57が当接部材62に当接して、ストッパ56を下方に移動させ、積層用支持部材55の上面から突出しないようにする。したがって、積層用支持部材55が水平状態であれば、ストッパ56がトレー9の移動を妨げることはない。
【0047】
積層用支持部材55が回動して傾斜状態になると、ストッパ56はばねの付勢力により積層用支持部材55の上面側に突出する。図示のように、積層用支持部材55が符号55aで示す位置まで回動すると、ストッパ56は符号56aで示すように積層用支持部材55の上面側に突出する。したがって、傾斜状態の積層用支持部材55を下方に滑り落ちたトレー9はストッパ56に係止されて停止する。
【0048】
図9は、分離昇降機構と積層昇降機構の構成を示す図である。この図はトレーチェンジャー1を図1における右側から見た側面図である。トレーチェンジャー1の本体11には、上下方向の複数位置に昇降ガイド79が設けられており、この昇降ガイド79によって上下移動可能に昇降板78が設けられている。昇降板78にはこれと一体に上下移動を行うカムフォロア76が接続されている。したがって、回転カム75が回動すると、回転カム75の外周に当接するカムフォロア76が上下方向に移動し、それに伴って昇降板78も上下方向に移動する。図示の昇降板78はストローク下端の状態を示している。
【0049】
分離ステージ3には、トレー9を幅方向(移動方向と直交する方向)から挟むようにガイド板83が配置されている。ガイド板83は本体11に対して固定されている。このガイド板83の部分には分離昇降爪82が設けられている。また、昇降板78の上端には水平方向に分離昇降腕80が固定されており、この分離昇降腕80には垂直方向に2枚の垂直連結板81,81が固定されている。したがって、昇降板78の上下動に伴って分離昇降腕80および垂直連結板81,81も上下動する。なお、これらの分離昇降腕80、垂直連結板81、分離昇降爪82、ガイド板83等は、図3においては図示を省略している。
【0050】
垂直連結板81の上下動が分離昇降爪82に伝達され、分離昇降爪82を上下動させるとともに、トレー9方向への進退移動を行わせる。分離昇降爪82のトレー9方向への進退移動は、ガイド板83に形成されたカム穴831によって生じるものである。分離昇降爪82のストローク下端では、分離昇降爪82がトレー9から後退した位置にある。分離昇降爪82が上昇するにつれて分離昇降爪82がトレー9方向に前進移動し、図示のように積層状態のトレー9の内、下から2段目以上のトレー9を持ち上げることになる。すなわち、一番下に位置するトレー9は載置部材21上に載置された状態で残される。
【0051】
このように、分離ステージ3における分離昇降機構は、分離昇降腕80、垂直連結板81、分離昇降爪82、ガイド板83等によって構成されている。なお、図示の分離昇降腕80はストローク下端の状態を示しているが、分離昇降腕80が上昇してストローク上端に達した位置は符号80aで示されている。
【0052】
昇降板78の下端には水平方向に積層昇降腕85が固定されており、この積層昇降腕85には2つの積層昇降爪86,86が設けられている。積層昇降爪86,86は、トレー9を幅方向の両側から支持可能な位置に設けられており、図の矢印方向に回転可能に設けられている。なお、積層昇降爪86は、図示の水平状態より下方には回転しないように、図示しないストッパによって回転を止められている。また、図示しないばねにより水平状態となるように付勢されている。
【0053】
したがって、積層昇降腕85が図示のストローク下端から上昇すると、積層ステージ5に置かれている全てのトレー9を積層昇降爪86によって持ち上げることができる。すなわち、積層ステージ5では一番下のトレー9を含めて全てのトレー9を上昇させる。また、積層昇降腕85が下降する際には、積層用支持部材55上に作業ステージ4から排出されたトレー9が置かれているが、積層昇降爪86が図示の矢印方向に回転するので、排出されたトレー9よりも下方のストローク下端位置に移動することができる。そして、上昇させたトレーを排出されてきたトレーの上に積み重ねる。
【0054】
このように、積層ステージ5における積層昇降機構は、積層昇降腕85および積層昇降爪86によって構成されている。なお、図示の積層昇降腕85はストローク下端の状態を示しているが、積層昇降腕85が上昇してストローク上端に達した位置は符号85aで示されている。また、積層昇降爪86によって上昇されたトレーが二点鎖線で示されている。
【0055】
図10は、分離昇降機構の構成および動作を示す拡大図である。また、図11は分離昇降機構を上方向から見た拡大平面図である。なお、図11ではトレー9に対して片側のみの分離昇降機構が示されている。図11に示すように、ガイド板83はトレー9の移動方向に2枚配置されており、そのガイド板83,83の間に分離昇降爪82が配置されている。また、垂直連結板81の下方部分もガイド板83,83の間に入り込んで上下移動するように配置されている。なお、図10においては分離昇降機構の構成を示すために手前側のガイド板83を図示省略している。
【0056】
ガイド板83には、図示のような平行四辺形形状を含むカム穴831が形成されている。分離昇降爪82の上面には2本のガイドピン821が水平に固定されている。これらのガイドピン821がガイド板83のカム穴831内を通るように分離昇降爪82が配置される。垂直連結板81の下端部には水平方向に3本のガイド棒811が固定されている。この3本のガイド棒811に挟まれて、分離昇降爪82がトレー9方向に進退移動可能に配置されている。ガイド棒811は2本が分離昇降爪82の下面側に配置され、1本が分離昇降爪82の上面側に配置されている。
【0057】
このような構成により、分離昇降爪82は、上下方向に関しては垂直連結板81と同じ昇降運動を行うが、水平方向に関してはトレー9方向に進退移動が可能となっている。分離昇降爪82のトレー9に対する進退移動は、カム穴831の内周面にガイドピン821が案内されることにより発生する。図10に示す分離昇降爪82のストローク下端位置では、分離昇降爪82はトレー9から最も遠ざかる後退位置にある。この位置から分離昇降爪82が上昇していくと、ガイドピン821がカム穴831の内周面に案内されて点線矢印で示すように移動する。すなわち、分離昇降爪82は、符号82a,82b,82cで示すように、上昇途中からトレー9方向への前進移動を開始する。
【0058】
これは、一番下に位置するトレー9を分離するために、最下段のトレー9を残して下から2段目以上のトレー9を持ち上げる必要があるからである。このような動作により、分離昇降爪82の上昇時には、積層状態のトレー9の下から2段目以上のトレー9を持ち上げることになる。すなわち、一番下に位置するトレー9は載置部材21上に載置された状態で残される。なお、ストローク上端の分離昇降爪82の位置は符号82cで示され、ストローク上端の分離昇降腕80の位置は符号80aで示されている。
【0059】
図12は、分離昇降爪82の下降時の動作を示す図である。図12に示すストローク上端位置から分離昇降爪82が下降していくと、ガイドピン821がカム穴831の内周面に案内されて点線矢印で示すように移動する。すなわち、分離昇降爪82は、符号82d,82eで示すように、下降終了の少し前からトレー9からの後退移動を開始する。このため、持ち上げていたトレー9を衝撃なく静かに載置部材21上に載置することができる。このように、分離昇降爪82およびガイドピン821は、上昇時と下降時とでは異なる経路を移動する。
【0060】
なお、図12においては、分離昇降腕80および分離昇降爪82等はストローク上端にある状態を示している。ストローク下端の分離昇降爪82の位置は符号82eで示され、ストローク下端の分離昇降腕80の位置は符号80bで示されている。
【0061】
次に、トレーチェンジャー1の全体の動作を図13から図19により説明する。まず、図13は、トレーチェンジャー1の動作基準状態を示す。作業用支持部材43および積層用支持部材55は水平状態であり、回転カム75およびカムフォロア76は図示のような位置にある。ここでは、分離ステージ3に5段に積層されたトレーが載置されており、積層ステージ5には4段に積層されたトレーが載置されている。なお、ガイド部材47は、作業ステージ4から排出されたトレーを積層ステージ5に案内するためのものである。
【0062】
次に、図14は、動作基準状態から作業用支持部材43が回動を開始して下方に15度傾斜した状態を示す図である。積層用支持部材55は作業用支持部材43と同角度だけ回動するので15度傾斜した状態となる。回転カム75は作業用支持部材43の回転角度に対して5倍の角度だけ回転するので、動作基準状態から右回りに75度だけ回転する。これによりカムフォロア76とともに昇降板78が上昇を開始して、積層ステージ5にあるトレーを積層昇降機構により上昇させる。この時点では分離ステージ3の分離昇降機構はまだトレーを上昇させない。また、スライド部材34bが分離ステージ3方向に後退移動を開始するが、作業ステージ4のトレー9は戻り防止部48によって移動を止められている。
【0063】
次に、図15は、作業用支持部材43がさらに回動して30度傾斜した状態を示す図である。積層用支持部材55も30度傾斜した状態となり、回転カム75は動作基準状態から150度回転する。そして、カムフォロア76および昇降板78はストローク上端に達する。積層ステージ5にあるトレーは最高位置に上昇され、分離ステージ3にあるトレーは下から2段目以上のトレーが最高位置に上昇される。分離ステージ3の最下段のトレーは上昇されずに残されている。スライド部材34bはさらに後退する。作業用支持部材43上の空のトレー9は、傾斜面を滑り落ちようとするがガイド部材47により落下をとどめられている。
【0064】
次に、図16は、作業用支持部材43が最大に回動して45度傾斜した状態を示す図である。このとき作業用支持部材43を回動駆動するシリンダ機構45は収縮側のストローク端となる。そして、積層用支持部材55も45度傾斜した状態となり、作業用支持部材43と積層用支持部材55がほぼ連接して、トレー9を排出するための傾斜移動路を構成する。回転カム75は動作基準状態から225度回転する。回転カム75のこの部分は半径が一定であり、カムフォロア76および昇降板78はストローク上端位置に保たれる。
【0065】
スライド部材34bは最も後退した位置となる。このとき係合移動部材27の係合部材271は、分離ステージ3の最下段のトレーの下側をくぐり抜けてさらに後方の位置となる。作業用支持部材43上の空のトレー9は、ガイド部材47に案内されて、作業用支持部材43と積層用支持部材55とがほぼ連接した傾斜移動路を重力により下方に移動する。そして、空のトレー9は積層用支持部材55の端部に設けられたストッパ56に係止されその位置で停止する。
【0066】
次に、図17は、作業用支持部材43が最大回動状態から戻されて30度傾斜した状態を示す図である。積層用支持部材55も30度傾斜した状態に戻され、回転カム75は動作基準状態から150度の回転角度まで戻される。分離ステージ3の最下段のトレー9はスライド部材34b上に載置された状態で係合移動部材27の係合部材271に押され作業ステージ4方向に前進移動する。分離ステージ3および積層ステージ5において上昇されているトレーは、まだ最高位置に保たれている。
【0067】
次に、図18は、作業用支持部材43がさらに戻されて15度傾斜した状態を示す図である。積層用支持部材55も15度傾斜した状態に戻され、回転カム75は動作基準状態から75度の回転角度まで戻される。そして、カムフォロア76および昇降板78は下降され、分離ステージ3および積層ステージ5において上昇されていたトレーも下降される。スライド部材34b上に載置されたトレー9はさらに前進する。
【0068】
次に、図19は、作業用支持部材43が再び水平状態に戻された状態を示す図である。これにより、トレーチェンジャー1は再び動作基準状態となる。すなわち、作業用支持部材43および積層用支持部材55は水平状態となり、回転カム75およびカムフォロア76は図示のような位置となる。分離ステージ3にあったトレーは1つが作業ステージ4に分離移動されたため4段となり、積層ステージ5のトレーは1つ増加して5段となっている。
【0069】
図13から図19に示した動作により、トレーチェンジャー1の1回のトレー交換動作が終了する。そして、作業ステージ4に載置されたトレー9により、加工、組み立て、検査等の作業を行う。作業が終了したら、トレーチェンジャー1に再びトレー交換動作を行わせる。トレーチェンジャー1は、図13から図19に示した動作によりトレー交換動作を行う。積層ステージ5に空のトレーが満杯(図では5段)になったら、作業者が積層ステージ5のトレーを搬出ステージ6に移動させる。また、分離ステージ3のトレーがなくなったら、作業者が搬入ステージ2のトレーを分離ステージ3に移動させる。
【0070】
トレーチェンジャー1における以上のトレー交換動作は、単一の駆動源であるシリンダ機構45を往復駆動することだけで発生する。すなわち、シリンダ機構45を伸長側のストローク端から収縮側のストローク端に駆動し、続いて収縮側のストローク端から伸長側のストローク端に駆動するだけである。作業用支持部材43および積層用支持部材55の回動運動や、分離昇降機構、分離移動機構および積層昇降機構の動作は、全て、シリンダ機構45の駆動力が伝動機構によって伝達されて適切なタイミングで生じるものである。このため、各昇降機構や移動機構の動作を連係制御するための制御装置も不要である。
【0071】
以上のようにして、トレー交換を自動的に行うことにより、トレーを利用した種々の作業を高能率で行うことができる。トレーチェンジャー1は各機構の駆動源としてシリンダ機構45のみを備えるものである。駆動源の数が最小限であり、さらに各部の動作を連係制御するための制御装置も不要となるため、トレーチェンジャー全体のコストを大幅に低減させることができる。また、作業ステージ4からトレーを排出するための機構は、作業用支持部材43を傾斜させて重力により排出するものであるため、トレーを積極的に排出移動させるための機構が不要となり、装置の簡素化とコスト低減とを可能とする。
【0072】
なお、以上の実施の形態では、トレーチェンジャー1に搬入ステージ2、分離ステージ3、作業ステージ4、積層ステージ5、搬出ステージ6の各ステージを設置しているが、搬入ステージ2および搬出ステージ6は必ずしも必要ではない。すなわち、トレーを分離ステージ3に直接搬入するようにしてもよいし、また、積層ステージ5から装置外部に直接搬出するようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下のような効果を奏する。
【0074】
作業ステージに水平状態と傾斜状態とに回動可能な作業用支持部材を設け、作業終了後のトレーは作業用支持部材を傾斜させて重力により排出するようにしたので、トレーを積極的に排出移動させるための機構が不要となり、装置の簡素化とコスト低減が可能となる。これにより、低コストでトレーの自動交換を行うことができ、トレーを利用した種々の作業を高能率で行うことができる。
【0075】
積層ステージに水平状態と傾斜状態とに回動可能な積層用支持部材を設けたので、作業終了後のトレーの積層ステージへの移動機構を簡素化でき、装置の簡素化とコスト低減が可能となる。
【0076】
傾斜状態の作業用支持部材と積層用支持部材とがほぼ連接して作業終了後のトレーを傾斜下方に移動させる傾斜移動路を形成するようにしたので、トレーを円滑に作業ステージから積層ステージに移動できる。
【0077】
積層用支持部材の傾斜下方端部にトレーの下方移動を停止させるストッパを設けたので、トレーを積層ステージの所定位置に正確かつ確実に停止させることができる。
【0078】
積層用支持部材が水平状態にあるときにはストッパが積層用支持部材の上面から突出しないようにしたので、積層ステージからトレーを移動する際に移動を妨げることがない。このため積層ステージからのトレーの移動を円滑に行うことができる。
【0079】
各ステージの各機構を単一の駆動源と伝動機構により駆動するようにしたので、駆動源の数が最小限となり、さらに各機構の動作を連係制御するための制御装置も不要となるため、トレーチェンジャー全体のコストを大幅に低減させることができる。
【0080】
駆動源として作業用支持部材を回動させるシリンダ機構を使用し、分離昇降機構および積層昇降機構の昇降運動を回転カムによって発生させるようにしたので、シリンダ機構を往復駆動するだけでトレー交換動作の全てを発生させることができる。これにより、伝動機構が簡素化でき、制御装置も不要となる。
【0081】
分離昇降機構および積層昇降機構にカムフォロアと同じ上下方向の運動を行うとともにトレーを保持する保持部を設けたので、保持部の上下移動によりトレーの昇降移動を行うことができる。
【0082】
分離移動機構は作業用のトレーを水平方向に移動させるものであるから、分離ステージから作業ステージへのトレーの移動を円滑に行うことができる。
【0083】
作業終了後のトレーが作業ステージから分離ステージに戻ることを防止するための戻り防止部を設けたので、作業終了後のトレーを確実に積層ステージに向けて排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のトレーチェンジャーの構成を示す正面図である。
【図2】図2は、トレーの構成を示す図である。
【図3】図3は、トレーチェンジャーを上方向から見た平面図である。
【図4】図4は、トレーチェンジャーの積層ステージおよび搬出ステージを示す平面図である。
【図5】図5は、各機構に動力を伝達する伝動機構の主要部を示す図である。
【図6】図6は、係合移動部材の先端部の構成を示す図である。
【図7】図7は、トレーの戻り防止部の構成を示す図である。
【図8】図8は、積層用支持部材の端部に設けられたストッパの構成を示す図である。
【図9】図9は、分離昇降機構と積層昇降機構の構成を示す図である。
【図10】図10は、分離昇降機構の構成および動作を示す拡大図である。
【図11】図11は分離昇降機構を上方向から見た拡大平面図である。
【図12】図12は、分離昇降機構の構成および動作を示す拡大図である。
【図13】図13は、トレーチェンジャーの動作を示す図である。
【図14】図14は、トレーチェンジャーの動作を示す図である。
【図15】図15は、トレーチェンジャーの動作を示す図である。
【図16】図16は、トレーチェンジャーの動作を示す図である。
【図17】図17は、トレーチェンジャーの動作を示す図である。
【図18】図18は、トレーチェンジャーの動作を示す図である。
【図19】図19は、トレーチェンジャーの動作を示す図である。
【符号の説明】
1…トレーチェンジャー
2…搬入ステージ
3…分離ステージ
4…作業ステージ
5…積層ステージ
6…搬出ステージ
9…トレー
91…トレー本体
92…フランジ
93,94…リブ
11…本体
21…載置部材
22,31,41,51,71…回転軸
23,32,33,42,52,53,72,73…スプロケット
24,44,54,74…チェーン
25…連結部材
26…接続部材
27…係合移動部材
271…係合部材
272…ガイド部材
34…多段スライダ
34a,34b…スライド部材
43…作業用支持部材
45…シリンダ機構
46…ロッド
47…ガイド部材
48…戻り防止部
481…揺動腕
483…ストッパ
55…積層用支持部材
56…ストッパ
57…係合腕
61…搬出載置部材
62…当接部材
75…回転カム
76…カムフォロア
78…昇降板
79…昇降ガイド
80…分離昇降腕
81…垂直連結板
811…ガイド棒
82…分離昇降爪
821…ガイドピン
83…ガイド板
831…カム穴
85…積層昇降腕
86…積層昇降爪

Claims (8)

  1. 作業用の物品を収納した複数のトレー(9)を積層して載置可能な分離ステージ(3)と、
    作業用のトレー(9)を載置可能な作業ステージ(4)と、
    前記作業ステージ(4)より下方の位置に配置され、作業終了後のトレー(9)を複数積層して載置可能な積層ステージ(5)と、
    前記分離ステージ(3)に載置された複数のトレー(9)の下から2番目以上のトレー(9)を保持して上昇および下降させる分離昇降機構(80〜83)と、
    前記分離ステージ(3)に載置された複数のトレー(9)から最下層のトレー(9)を分離して前記作業ステージ(4)に移動させる分離移動機構(27,271)と、
    前記積層ステージ(5)に載置されたトレー(9)を保持して上昇および下降させる積層昇降機構(85,86)と、
    前記作業ステージ(3)に水平状態と傾斜状態とに回動可能に設置され、水平状態では作業用のトレー(9)を載置して作業が可能であり、傾斜状態では作業終了後のトレー(9)を重力により前記積層ステージ(5)に向けて排出可能である作業用支持部材(43)と
    前記積層ステージ(5)に水平状態と傾斜状態とに回動可能に設置され、水平状態では作業終了後のトレー(9)を複数積層して載置可能であり、傾斜状態では前記作業ステージ(3)から排出された作業終了後のトレー(9)を傾斜下方に移動可能である積層用支持部材(55)と、
    前記分離昇降機構(80〜83)、前記分離移動機構(27,271)および前記積層昇降機構(85,86)を駆動するとともに、前記作業用支持部材(43)および前記積層用支持部材(55)を回動駆動するための単一の駆動源(45)と、
    前記駆動源(45)からの動力を前記分離昇降機構(80〜83)、前記分離移動機構(27,271)および前記積層昇降機構(85,86)に伝達するとともに、前記作業用支持部材(43)および前記積層用支持部材(55)に伝達する伝動機構とを有するトレーチェンジャー。
  2. 請求項に記載したトレーチェンジャーであって、
    傾斜状態の前記積層用支持部材(55)は、傾斜状態の前記作業用支持部材(43)と略連接し、前記作業用支持部材(43)と協働して作業終了後のトレー(9)を傾斜下方に移動させるものであるトレーチェンジャー。
  3. 請求項に記載したトレーチェンジャーであって、
    前記積層用支持部材(55)は、傾斜状態における下方端部に前記トレー(9)の下方移動を停止させるストッパ(56)を備えたものであるトレーチェンジャー。
  4. 請求項に記載したトレーチェンジャーであって、
    前記ストッパ(56)は、前記積層用支持部材(55)が水平状態にあるときには、前記積層用支持部材(55)の上面から突出しないものであるトレーチェンジャー。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載したトレーチェンジャーであって、
    前記駆動源は、前記作業用支持部材(43)を回動させるシリンダ機構(45)であり、
    前記作業用支持部材(43)の回動運動を前記積層用支持部材(55)の回動運動として伝達する第1の伝動機構(42,44,52)と、
    前記分離昇降機構(80〜83)および前記積層昇降機構(85,86)の昇降運動を発生させるための回転カム(75)と、
    前記回転カム(75)の回動運動により上下方向の運動を行うカムフォロア(76)と、
    前記積層用支持部材(55)の回動運動を前記回転カム(75)の回動運動として伝達する第2の伝動機構(53,54,72)とを有するトレーチェンジャー。
  6. 請求項に記載したトレーチェンジャーであって、
    前記分離昇降機構(80〜83)および前記積層昇降機構(85,86)は、前記カムフォロア(76)に接続され前記カムフォロア(76)と同じ上下方向の運動を行うとともに前記トレーを保持する保持部(82,86)を備えたものであるトレーチェンジャー。
  7. 請求項5,6のいずれか1項に記載したトレーチェンジャーであって、
    前記分離移動機構(27,271)は、作業用のトレー(9)を前記分離ステージ(3)から前記作業ステージ(4)へ水平方向に移動させるものであり、
    前記回転カム(75)の回動運動を前記分離移動機構(27,34)の水平方向直線運動として伝達する第3の伝動機構(73,74,32,33,24,23)を有するトレーチェンジャー。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載したトレーチェンジャーであって、
    作業終了後のトレー(9)が前記作業ステージ(4)から前記分離ステージ(3)に戻ることを防止するための戻り防止部(48)を有するトレーチェンジャー。
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