JP4304761B2 - 電気泳動表示装置 - Google Patents

電気泳動表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4304761B2
JP4304761B2 JP13497599A JP13497599A JP4304761B2 JP 4304761 B2 JP4304761 B2 JP 4304761B2 JP 13497599 A JP13497599 A JP 13497599A JP 13497599 A JP13497599 A JP 13497599A JP 4304761 B2 JP4304761 B2 JP 4304761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
electrode
display device
voltage
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13497599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000322006A (ja
Inventor
淳 伊神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP13497599A priority Critical patent/JP4304761B2/ja
Publication of JP2000322006A publication Critical patent/JP2000322006A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4304761B2 publication Critical patent/JP4304761B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気泳動表示装置の電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
従来、プラスとマイナスの電位にそれぞれ帯電させた2色の帯電粒子を液体分散媒に多数分散させて封入した透明の樹脂製のマイクロカプセルを層状に形成した記録媒体を用い、この記録媒体を挟むように配設された電極を備えた、この電極に所定の極性の電圧を印加して記録媒体に制御電界をかけることでマイクロカプセルに封入された帯電粒子を任意の方向に移動させ、表示面である記録媒体の一面に2色の帯電粒子のいずれかを集合させて観察者に対して画像を表示する電気泳動表示装置が提案されている。
このような電気泳動表示装置においては、記録媒体を挟んで対向して設けられた電極に電圧を印加することにより制御電界を生じさせ、記録媒体の帯電粒子を電界の向きに従って泳動させることにより、表示面に表示したい色の帯電粒子を集合させ、表示させたくない色の帯電粒子は、表示面と反対方向に泳動させて隠し、表示したい色のみを観察者に対して表示する。また、制御電界を消失させた後は、帯電粒子とマイクロカプセルの壁面との間に生じる鏡像効果により帯電粒子がマイクロカプセルの壁面に付着した状態が維持される、いわゆるメモリ効果で表示した画像が維持される。そのため、電極は、記録媒体上の所定の画素に制御電界が印加できるように、記録媒体に対して相対的に移動可能に構成されている。
上記のような電気泳動表示装置の記録媒体では、多数の球状のマイクロカプセルを層状に形成し表面は凹凸を有するものであったため、あまり記録媒体表面に近接して電極を配置すると電極と記録媒体が干渉して記録媒体を破損することがあった。そのため従来は電極を記録媒体表面の凹凸の影響を受けないように記録媒体表面から大きく離して配置していた。なお、記録媒体表面を平坦にするために大きな圧力をかけて平坦化することも考えられるが、あまり大きな圧力をかけることは内部のマイクロカプセルが破損することがあるので完全な平坦化は困難である。また、記録媒体の表面を平坦化するには透明な樹脂などでマイクロカプセルの凹凸を平坦に覆ってしまうような方法もあるが、この場合は厚い樹脂層を形成する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、記録媒体表面から電極を離れた位置に配置すると電極間の距離が離れ、所定の制御電界をマイクロカプセルに印加するためには大きな電圧を電極に印加しなければならず、電圧印加手段を大きな電圧をかけることが可能なものにすると、装置の大型化、コスト高を招き、電力消費も大きくなるという問題があった。
一方、樹脂層などで表面を平坦化すれば電極を記録媒体表面に近接して配置できるが、結局樹脂層の分だけ電極間の距離が離れるため大きな電圧を印加しなくてはならない点では同じであり、却って記録媒体が厚くなるために可撓性を持たせることが困難になり記録媒体の携帯性を損なうという問題があった。
また、電極間が離れることで一対の電極が印加する制御電界の制御範囲がぼけて、形成される画像の品質も低下するという問題があった。
【0005】
この発明は上記課題を解決するものであり、電極間の距離を小さくして、制御電界を印加するための電極に印加する電圧を小さくすることにより画像品質が良好で低コスト、省電力の電気泳動表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明の電気泳動表示装置では、帯電粒子と、当該帯電粒子を泳動可能に分散させる液体分散媒とを封入したマイクロカプセルが多数層状に形成されたシート状の記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、前記記録媒体に制御電界を印加する電極部と、当該電極部に電圧を印加する電圧印加手段と、当該電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段とを備え、前記電極部は、回転可能なローラ状に形成され、前記記録媒体の表面に所定の圧力で当接するように付勢する付勢手段を有し、当該記録媒体の搬送に従って回転しながら前記記録媒体に接触して電圧を印加する第1の電極と、前記搬送手段により搬送される記録媒体を挟むように前記第1の電極と対向して配設され、前記第1の電極と協働して前記記録媒体の画素単位毎に電圧を印加して制御電界を形成する第2の電極とを備えて構成されたことを特徴とする。
【0007】
この構成に係る電気泳動表示装置では、電極部を構成する電極のうち第1の電極が付勢手段により付勢された回転可能なローラ状に形成されて記録媒体の表面に所定の圧力で当接して電界を印加するため、電極が記録媒体表面に対して転がり接触するため摺動することがなく、ローラ状の電極が記録媒体に接触しても記録媒体を破損することがない。そのため、第1の電極と記録媒体との間の距離を、第1の電極が記録媒体の表面に接触する位置まで近接させることができ、よって電極部の第1の電極と第2の電極の間の距離を小さくすることができる。そのため、所定の強さの制御電界を印加するために電極部の電極に印加する電圧を小さくすることができ、電気泳動表示装置の小型化・低コスト化・省電力化を図ることができる。さらに、電極間を近接させることで制御電界の制御範囲を明確にして、高品質な画像を形成できる。
【0008】
また、請求項2に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項1に記載の電気泳動表示装置の構成に加え、前記第2の電極は、前記記録媒体の画素毎に電圧の印加が可能な分割された多数の小電極を有するアレイ状の電極から構成されることを特徴とする。
【0009】
この構成に係る電気泳動表示装置では、一方の電極を記録媒体の画素毎に電圧の印加が可能な分割された多数の小電極を有するアレイ状の電極から構成することでローラ状に形成された電極を共通電極として、構成を簡単にすることができる。
【0010】
請求項3に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項1に記載の電気泳動表示装置の構成に加え、前記第2の電極は、前記記録媒体の画素毎に電圧の印加が可能な分割された多数の小電極を有するローラ状の電極から構成されることを特徴とする。
【0011】
この構成に係る電気泳動表示装置では、電極をいずれもローラ状の電極とすることで、記録媒体を破損しないで最も電極間の距離を小さくすることができる。そのため所定の制御電界を印加するために電極に印加する電圧も小さくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電気泳動表示装置を好ましい1の実施の形態である電気泳動表示装置1により、添付図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、電気泳動表示装置1の構成の概略を示す模式図である。図1に示すように、電気泳動表示装置1は、記録媒体PPを表裏から挟んで協働して搬送する2対の搬送ローラ51,52を有して、上電極部2・下電極部3と、記録媒体PPとを相対的に移動させる記録媒体搬送部5が備えられる。また、この2対の搬送ローラ51,52の間に配置され、記録媒体PPの表示面側(図1上側)に回転しながら付勢部25により付勢されて接触し、電極電圧印加回路6から電圧を印加する上電極部2と、記録媒体PPの表示面側と反対側(図1下側)に接触又は近接して電圧を印加する下電極部3とが備えられる。上電極部2は共通電極となっており、下電極部3は、画素毎に対応したセグメント電極として構成されており(図3参照)、それぞれの電極が配線8により制御部4に接続される。制御部4は、画像データに基づいて電極に電圧を印加し、記録媒体PPに制御電界を印加して画像を形成する。
【0014】
記録媒体搬送部5は、駆動モータ9を備える。この駆動モータ9は、制御部4のコンピュータ10から制御信号がモータ駆動回路7に送られ、この制御信号を受けてモータ駆動回路7からの駆動信号が駆動モータ9送られて、制御されて回転される。この回転が1対の搬送ローラ51に伝達され、搬送ローラ51は、記録媒体PPを挟持しながら協働して記録媒体PPを搬送方向であるX方向(図1左方向)に移動させるように回転する。同様に他の1対の搬送ローラ52も駆動モータ9から図示外の動力伝達手段を介して駆動されて搬送ローラ51と同期して回転する。搬送ローラ51,52は記録媒体PPの方向に付勢されて記録媒体を挟持するように圧接されており、摩擦力で記録媒体PPを搬送する。
【0015】
図3は、電気泳動表示装置1の上電極部2及び下電極部3の構成の一部を示す斜視図である。搬送される記録媒体PPの上側に配置されるローラ電極21は、その表面を電極22として構成されたステンレススチールや銅合金などの導電性に優れる金属からなる円筒ローラで、その両端部に突設された導電性の高い材料、例えばステンレススチールからなるローラ軸23が設けられ回転自在に軸支部24に軸支される。軸支部24は、その一端が図示外の本体フレームに固定された軸支部24の固定部24bが固定されており、且つ上下(図3Z方向及び反Z方向)に移動可能にローラ軸23を回転自在に軸支しするためのスリット状の開口部である支持孔24aが穿設されている。このように軸支された支持軸23を上から下(図3Z方向)に付勢する付勢手段である付勢部25を備える。付勢部25は、支持軸23を上から下(図3Z方向)に付勢する板ばね25aが配設され、その基部は固定部25bに固定されている。この板ばね25aは、接触子としての機能を有しており、配線8により電極電圧印加回路6(図1参照)に接続され、導電性の高いステンレススチールからなるローラ軸23に付勢されて圧接されて電極22に電圧を印加可能に構成されている。
【0016】
下電極部3は、多数の微小なステンレススチール等の金属片あるいは金属薄膜からなる電極32a,32b,32c,32d,32e,32f・・・32n(図示外)が、搬送される記録媒体PPの下面側の画素に対応した位置に接触可能に配置にされている。なお、下電極部3は、記録媒体PPの表示面側と反対面に接触しているため、記録媒体PPに摺動して多少の傷が付いてもその画像には影響を与えない。そのため、記録媒体PPの下側(図Z方向側)に極めて近接した位置に配設されている。そして記録媒体PPの搬送方向Xに垂直な記録媒体PPの幅方向に、セグメント電極が直線状に並べられて配置されアレイ電極31として構成されている。そして、それぞれの電極32a,32b,32c,32d,32e,32fから図示外の32nまでが、配線8により電極電圧印加回路6に接続されており、それぞれの電極32に個別に電圧を印加可能に構成されている。従って、本実施の形態では、このローラ電極21,アレイ電極31により記録媒体PPの幅方向を一括して画素ごとに電界を印加して画像形成しながら記録媒体PPをX方向に移動させて走査し、ページ全体の画像を形成するいわゆるページプリンタと同様な構成とされている。
【0017】
図1に示す制御部4は、制御用の図示しないCPU及びRAM、ROMを備えた周知のコンピュータ10を備える。このコンピュータ10は、外部コンピュータにより構成されるものであってもよい。制御部4には、図示しないインタフェイスを介して画像情報が取り込まれ、コンピュータ10はこの画像情報に基づいて制御信号を発生させる。このコンピュータ10からの微弱な制御信号に応じて各電極22,32から記録媒体PPに十分な電界を印加できるように電極電圧印加回路6を備える。電極電圧印加回路6には、図示を省略するが電圧印加のための電源部、コンピュータ10から送られる画像情報に基づいて回路の開閉や極性の選択を行う電圧制御部が設けられている。この電極電圧印加回路6から配線8を介して駆動信号を出力して各電極22,32に電圧を印加し、搬送される記録媒体PPに対して各画素に応じた電界の向きになるように各電極から電界を印加して画像を形成する。また、前述のように記録媒体搬送部5に備えられた駆動モータ9をコンピュータ10からの制御信号に基づいて駆動信号を出力して駆動するモータ駆動回路7を備える。
【0018】
ここで、本実施の形態1の電気泳動表示装置1に用いられる記録媒体PPについて説明する。図5(A)は、記録媒体PPの構成の1例を示す模式断面図である。
【0019】
図5(A)に示すように記録媒体PPは、可撓性を有する樹脂製の厚さ50(μm)のポリエチレンテレフタレート(PET)製の薄膜からなる基層P1の表面に多数のマイクロカプセルP10を面状に配列し、マイクロカプセルP10間の間隙を透明な可撓性を有する例えばPETからなる可撓性媒体P12で充填して厚さがおよそ150(μm)〜200(μm)の層状の帯電表示層P3を形成して構成される。この場合、可撓性媒体P12により記録媒体PPの表面を平坦に形成することはマイクロカプセルP10の形状から難しく、細かい凹凸が多数できる。なお、図5(A)においては、説明のためこの凹凸を強調している。この帯電表示層P3は、図5(A)に示すようにマイクロカプセルP10が1段の層状に形成されたもの以外にも複数段積層された層になっているものでもよい。
【0020】
薄くて強度が高いテープ状の基層1を設けることで、記録媒体PPの成形工程を容易にし、平坦性を高めることができる。また、記録媒体PPの強度を高め、伸びや亀裂等を効果的に防止できる。また、基層P1は帯電表示層P3と一体にPET等で形成されてもよいが、ここでは、基層P1は白色に着色されて、マイクロカプセルP10の表示面P11に白色の帯電粒子P2aが集合し白色を表示する場合に、マイクロカプセルP10の隙間から基層P1が見えても白色が濁らないように白色の着色層として構成されている。
【0021】
図5(B)は、基層1を有さない記録媒体PPの他の1例を示す模式断面図である。基層1は、必ずしも必須のものではなく、図5(B)に示すように、この基層P1なしで、マイクロカプセルP10と可撓性媒体P12により構成することもできる。この場合は、基層1を有さない分全体の厚みを薄くすることができるという有利な点があるが、平坦性や記録媒体としての強度の点で不利である。基層1がない場合には、可撓性媒体P3により強度を保持するため、図5(B)に示すように、マイクロカプセル層を表示面側に寄せ、他の一面側は可撓性媒体P12の連続した層を形成して記録媒体PPの強度を確保する。
【0022】
このように構成された記録媒体PPは、図1に示すように、電気泳動表示装置1に配設された上電極部2、下電極部3に挟まれ、帯電表示層P3に画像情報に基づいて画素単位で電界が印加されることにより、マイクロカプセルP10の内部に多数封入された帯電特性及び色の異なる2種類の帯電粒子P2a,P2b(図6参照)が移動し、図6の上側の表示面P11に所望の画像を表示させるものである。以下、この記録媒体PPの構成を詳細に説明する。
【0023】
図6(A),(B),(C)は、マイクロカプセルP10の変化の様子を表す図である。ここで、図6(A)は、本実施の形態の記録媒体PPにおいて制御電界が印加される前のマイクロカプセルP10の構造を示す模式図である。マイクロカプセルP10は、液体分散媒P4に帯電粒子P2a,P2bを分散させた分散系を、球状の透明な外殻部P5の中に内包する構造となっている。
【0024】
ここでまず、マイクロカプセルP10の製造方法の概略について説明する。マイクロカプセル化の方法としては、既に当業界において公知の技術となっている方法で作製することが可能である。例えば、米国特許第2800457号、同第2800458号明細書等に示されるような水溶液からの相分離法、特公昭38−19574号、特公昭42−446号、特公昭42−771号公報等に示されるような界面重合法、特公昭36−9168号、特開昭51−9079号公報等に示されるモノマーの重合によるイン・サイチュ(in−situ)法、英国特許第952807号、同第965074号明細書等に示される融解分散冷却法等があるが、これらに限定されるものではない。本実施の形態のマイクロカプセルP10の製造方法は、界面重合法により行っており、以下この場合に基づいてマイクロカプセルP10の製造方法を説明する。
【0025】
マイクロカプセルP10の外殻部P5の形成材料としては、上述のカプセル製造方法にて外殻部P5が作製可能であれば、無機物質でも有機物質でもよいが、光を十分に透過させるような材質が好ましい。具体例としては、ゼラチン、アラビアゴム、デンプン、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリユリア、ポリスチレン、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂等、及びこれらの共重合物等が挙げられる。
【0026】
図6(A)に示すマイクロカプセルP10の粒子径Dは、高解像度の表示装置を実現するためには、理論的には小さいほど好ましいといえるが、帯電粒子P2a,P2bを内包する構造であるため、実際には、約5(μm)以上、約200(μm)以下であることが望ましい。本実施の形態の記録媒体PPでは、2種類の帯電粒子P2a,P2bは分散剤と共に約30〜100(μm)のマイクロカプセルP10に封入させている。
【0027】
帯電粒子P2a,P2bは、染料または顔料を分散した有機化合物や、顔料などの無機化合物が挙げられる。染料としては、以下のようなものがある。従来から油性インク組成物に用いられている染料であればどれでも使用可能であるが、アゾ染料、金属錯塩染料、ナフール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、カーボニウム染料、キノイミン染料、シアニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、ナフタルイミド染料、ペノリン染料、フタロシアニン染料、等の油溶性染料が好ましく、これらの染料は、組み合わせて使用することも可能である。
【0028】
また、顔料としては、以下のようなものが使用できる。日本で通用する有機顔料の通称名として、黄色では、Hansa Yellow、Benzine Yellow等が使用できる。赤色では、Parmanent Red、benzine orange、pyrazolone orange、vulcan orange、orange lake、para red、lake red、toluidine red、brill fast scarlet、brill carmine、brill scarlet、bordo、watchung red、lithol red、bon maroon、lake bordo、rhodamine、madder lake等が使用できる。紫色では、rhodamine b lake、dioxazine violet、crystal violet lake等が使用できる。青色では、victoria pure blue lake、victoria blue lake、phthalocyanine blue、fast sky blue、threne blue rs等が使用できる。緑色では、diamond green lake、phthalocyanine green、pigment green b、green gold等が使用できる。黒色では、diamond blackが使用できる。
【0029】
また、無機顔料としては以下のようなものが使用できる。黒色では、カーボンブラック等が使用でき、白色では、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化すずなどが使用できる。
【0030】
有機化合物としては、以下のような合成樹脂、合成ワックスなどの合成物や、天然ワックスなどが使用できる。
【0031】
合成樹脂、合成ワックスとして、その出発モノマーにメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、iso−ブチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、エチレン、プロピレン、イソプレン、クロロプレン、ブタジエン等を使用することが可能である。
【0032】
更に、前記モノマーには、カルボキシル基、水酸基、メチロール基、アミノ基、酸アミド基、グリシジル基等の官能基を有するモノマーが混合されても良い。カルボキシル基を有するものはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等、水酸基を有するものはβ−ハイドロキシエチルアクリレート、β−ハイドロキシエチルメタクリレート、β−ハイドロキシプロピルアクリレート、β−ハイドロキシプロピルメタアクリレート、アリルアルコール等、メチロール基を有するものはN−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド等、アミノ基を有するものはジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート等、酸アミド基を有するものはアクリルアミド、メタクリルアミド等、グリシジル基を有するものはグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルアリルエーテル等が例示される。また、これらのモノマーを単体、または、複数のモノマーを混合して使用することが可能である。
【0033】
天然ワックスとしては、以下のような植物系、動物系、鉱物系、石油系ワックスなどが使用できる。
【0034】
植物系ワックスとしては、キャンデリラワックス、カルナバワックス、ライスワックス、木ろう、ホホバ油などが使用できる。動物系ワックスとしては、みつろう、ラノリン、鯨ろうなどが、鉱物系ワックスとしては、モンタンワックス、オゾケライト、セレシンなどが、石油系ワックスとしては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタムなどがそれぞれ使用できる。
【0035】
次に、液体分散媒P4としては、少なくとも高絶縁性、無色透明性が求められ、水、アルコール類、各種エステル、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、四環式炭化水素、ハロゲン化炭化水素等のほか、天然または合成の各種の油などを使用できる。
【0036】
分散系を生成するには、まず液体分散媒P4にプラスの帯電極性を持つ黒色の帯電粒子P2aとマイナスの帯電極性を持つ白色の帯電粒子P2bとを均一分散させる。更に、この分散液と、界面活性剤を添加した蒸留水を撹拌混合させ、分散液のエマルジョンを作製する。分散液エマルジョンの大きさは、撹拌速度、または、乳化剤、界面活性剤の種類と量とにより所望の大きさに調節される。また、必要に応じて1種類以上の乳化剤、界面活性剤、電解質、潤滑剤、安定化剤などを適宜添加することができる。
【0037】
このとき、帯電粒子P2a,P2bは、体積平均粒子径/個数平均粒子径で表される粒度分布の分散度が約2以下であることが好ましい。
【0038】
また、図6(A)に示す帯電粒子P2a,P2bの平均粒子径dは、マイクロカプセルP10の粒子径Dに対し約1/1000以上、約1/5以下であることが好ましい。粒子径dがマイクロカプセルP10の粒子径Dの約1/5以上である帯電粒子P2a,P2bを内包したマイクロカプセルP10では、電界を印加して画像形成する際に、極性の異なる帯電粒子P2a,P2bがお互いの泳動の妨げとなり、応答速度が極端に低下する。また、粒子径dがマイクロカプセルP10の粒子径Dの約1/1000以下である帯電粒子P2a,P2bは、マイクロカプセルP10内で凝集してしまい、電界に対する応答性の低下や、表示ムラを引き起こしてしまうことがある。本実施の形態の記録媒体PPにおいては、微粒子は平均粒子径約1〜10(μm)であり、黒いプラスの帯電粒子P2aと、白いマイナスの帯電粒子P2bの2種類が用いられている。
【0039】
帯電粒子P2a,P2bの量は、マイクロカプセルP10中において、帯電粒子P2a,P2bの体積が、前記マイクロカプセルP10の容積に対し、各々約1.5%以上、約25%以下であり、且つマイクロカプセルP10に内包されているすべての帯電粒子P2a,P2bの体積の総和が、マイクロカプセルP10の容積に対して各々約1.5%以上、約50%以下であるように調整することが好ましい。
【0040】
マイクロカプセルP10に内包される帯電粒子P2a,P2bの体積が、マイクロカプセルP10の容積に対し各々約1.5%以下である場合、制御電界により帯電粒子P2a,P2bがマイクロカプセルP10の外殻部P5の壁端部に移動しても、カプセル半球面の1/2を占めることができず、低コントラストを招いたり、または背後の他色の帯電粒子や背面の電極等の色が観察者の目に触れてしまう。
【0041】
また、帯電極性の異なる帯電粒子P2a,P2bの体積がマイクロカプセルP10の容積に対し各々約25%以上であり、且つマイクロカプセルP10に内包されている帯電粒子P2a,P2bの体積の総和が、マイクロカプセルP10の容積に対して約50%以上であるような場合、制御電界に対し帯電粒子P2a,P2bが応答する際に、衝突によりお互いの帯電粒子P2a,P2bが泳動の妨げとなってしまう。このため、制御電界の印加から画像形成が完結するまでの応答速度が著しく低下してしまう。
【0042】
本実施の形態の記録媒体PPは、上述のような構成を備えるため以下のような作用を有する。ここで図6(A)に示すマイクロカプセルP10は、未だ電界を印加されない状態であり、帯電粒子P2a,P2bは、均一の状態でマイクロカプセル内に分散して存在する。なお、ここでは図の上方(反Z方向)が、マイクロカプセルP10の表示面P11である表示方向である。
【0043】
図7は、記録媒体PPに上電極部2の電極22a,22b及び下電極部3の電極32a,32bにより電界を印加した状態を表す模式図である。図7に示すように、対応する上電極部2と下電極部3のそれぞれの電極22aと32a,22bと32bに電圧が印加されると、印加された電圧の極性に応じた向きの電界が生じる。ここでは、電気力線をELで示す。図7左に示す上電極部2の電極22aは陰極で、下電極部3の電極32aは陽極である。従って、上向きの電界を生じるが、この電界の中におかれたマイクロカプセルP10aを例に説明する。図6(B)は、均一な上向きの電界を印加した状態のマイクロカプセルP10a内の帯電粒子P2a,P2bの状態を示す模式図である。図6(B)において、上電極部2を陰極、下電極部3を陽極とするように電圧を印加すると、上向きの電界が生じ、プラスに帯電した黒色の帯電粒子P2aは陰極である上の電極22aの方向に、マイナスに帯電した白色の帯電粒子P2bは陽極である下の電極32aの方向に、それぞれ引き寄せられ、帯電粒子P2a,P2bはマイクロカプセルP10aの外殻部P5の内壁面に付着する。
【0044】
図6(C)は帯電粒子P2a,P2bが、それぞれ電極22、32側に引き寄せられてマイクロカプセルP10aの外殻部P5の内壁面に付着した状態を示す。そのため、図7左側のようであれば上電極部2側、即ち表面側の表示面P11側からZ向きに観察すると、帯電粒子P2aのみが観察され、帯電粒子P2aが着色された黒色のみが表示面に表示される。
【0045】
なお、この状態で電圧の印加を停止しても、液体分散媒P4の粘度及び鏡像力により図6(C)に示す状態が維持される、いわゆるメモリ効果がある。また、この状態で、ある程度の強度までの電界を受けたとしても、ヒステリシスのためこの状態が維持される。すなわち、ここで形成された画像はこの記録媒体PPに安定して記録されることになる。
【0046】
一方、上電極部2と下電極部3に図6(B)と異なる極性で再び電圧を印加した場合、ヒステリシスの限界を超える電界が印加されれば、図7右側に示すように帯電粒子P2a,P2bは再び移動して位置が逆転し、マイクロカプセルP10の帯電粒子P2a,P2bにより形成される画像は書き替えられる。
【0047】
電気泳動表示装置1及び記録媒体PPは、以上のように構成される。次にこのように構成された電気泳動表示装置1の記録媒体PPに記録する場合の作用について、従来の電気泳動表示装置と比較しつつ説明する。
【0048】
ここで、図8は、従来の電気泳動表示装置101の構成の概略を示す模式図である。また、図9は、従来の電気泳動表示装置101の上電極部2及び下電極部3の配置を模式的示す斜視図である。従来の電気泳動表示装置101は、図9に示すように上電極部102は、多数の微小なステンレススチール等の金属片あるいは金属薄膜からなる電極122a,122b,122c,・・・122nが、搬送される記録媒体PPの表面側の画素に対応した位置からの距離L1がおよそ500(μm)になるように反Z方向に離して記録媒体PP表面と干渉が起こらないような間隙を有して配置される。従って、電極間の距離L2はおよそ650〜700(μm)の距離離れる。記録媒体PPの搬送方向Xに垂直、つまり記録媒体PPの幅方向に、セグメント電極122a・・・が直線状に並べられて配置され電極アレイ121として構成されている。また、下電極部103は、上電極部102と同様な構成とされて、上電極部102のそれぞれの電極122a,122b,122c,・・・122nに対応した電極132a,132b,132c,・・・132nを備えた電極アレイ131が、記録媒体PPの下面(Z方向側)に接触又は近接して対向配置される。従って、電気泳動表示装置1とは、上電極部2の構成のみが異なる。つまり従来の上電極部102は、本実施の形態の電気泳動表示装置1の上電極部2がローラ電極21を備えるのに対して、下電極部103と同様な固定されたアレイ電極121が記録媒体PPから一定間隔離して配置されて構成されることで異なる。
【0049】
このような構成の違いから、本実施の形態の電気泳動表示装置1では、従来の電気泳動表示装置101の作用と異なり以下のような作用及び効果がある。従来の電気泳動表示装置101では、マイクロカプセルP10に対しておよそ400(V/mm)の制御電界を印加するために、およそ700(μm)離れた電極に280(V)の電圧を0.5秒程度印加する必要があった。これに対し、本実施の形態の電気泳動表示装置1では、上電極部2が記録媒体PPの表面に接触しているので、上電極部2と下電極部3との距離が、記録媒体PPの厚さである150(μm)〜200(μm)とすることができるので、従来と同じ制御電界を記録媒体PPに印加するために電極に印加する電圧は70(V)にすることができる。
【0050】
従って、電極に印加する電圧が従来より低くてもよいため、本実施の形態の電気泳動表示装置1では、電極電圧印加回路6(電圧印加手段)の出力を小さなものにできるという効果がある。そのため、電極電圧印加回路6も従来より低電圧の回路構成とすることができる。また、印加する電圧を下げることができることから消費する電力も少なくすることができ、省電力化を図ることができる。さらに、上電極部2と下電極部3と電極間の距離を小さなものとすることで、記録媒体PPの画素に対する制御がより正確にできるという効果があり、もって形成される画像の品質も向上させることができるという効果がある。
【0051】
以上、1の実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は以下の変形例のように変形しても実施できる。
【0052】
図2は、電気泳動表示装置1の変形例1の構成の概略を示す模式図である。例えば図2に示す変形例1では、上電極部202ばかりでなく下電極部203もローラ電極にするような構成で本発明の実施をするものである。尚電極以外の他の構成については電気泳動表示装置1と同様に構成される。
【0053】
図4は、電気泳動表示装置1の変形例1における上電極部202及び下電極部203の構成の一部を示す斜視図である。図4に示すように、上電極部202は、その表面を絶縁体により覆われた円筒ローラと、リング状に構成され、円筒ローラに環装されたステンレススチールや銅合金などの導電性に優れる金属からなる電極部222a,222b,222c,222d,222eから、図示しない222nまでが記録媒体PPの画素に対応した位置に設けられて構成される。その両端部に突設されたローラ軸223が設けられ回転自在に軸支部224のに軸支される。軸支部224は、上部224aと下部224bからなり、上部224aの突出部が下部224bに設けられた孔に挿入可能に形成され、軸支部224全体が伸縮可能に構成されている。上部224aの一端が図示外の本体フレームに固定され、下部224bの下端部に配置された図示しないベアリングにより回転自在にローラ軸223が軸支される。このように軸支された支持軸223を上から(図3Z方向)に付勢する付勢手段である付勢部225が設けられる。付勢部225には圧縮コイルスプリングであるスプリング225aを備える。付勢部225は、支持軸223を上から(図3Z方向)に付勢するようにスプリング225aが上部を軸支部224の上部224aに設けられたばね受け部225c固定され、下部を軸支部224の下部224bに設けられたばね受け部225bに固定されて軸支部224を伸長するように付勢している。なお、図示しないが下電極部203のローラ軸233も上電極部203と同様に支持されるように構成される。
【0054】
ローラ電極221の一端部には、例えば8本の環状の電極228が設けられ、この電極にそれぞれ接触子226が接触し、制御信号及び駆動電流を伝える。接触子226は、配線8により電極電圧印加回路6に接続され制御信号を受ける。ローラ電極221内には図示しないフリップフロップ回路が設けられて、必要な電圧が画素に応じた所定の電極にそれぞれ印加される。
【0055】
このように構成された変形例1の電気泳動表示装置では、上電極部202及び下電極部203をいずれもローラ状の電極とすることで、記録媒体PPに転がり接触による接触のみで、摺動することがないので、記録媒体PPを破損する事なしに最も上電極部202及び下電極部203の電極間の距離を記録媒体PPの厚みまで小さくすることができる。そのため所定の制御電界を印加するために電極に印加する電圧も最も小さくすることができる。
【0056】
以上、本発明を1の実施の形態及び変形例により説明したが、さらに以下のようにしても実施できる。
【0057】
電極部は、少なくともいずれか一方が画素毎に電界を印加できればよく、また電極の配列も種々の変形ができる。
【0058】
また、付勢手段は、電気泳動表示装置1に示す板ばね25aを用いたものや、変形例1に用いたコイルスプリング225a等の他にも、各種のばね或いはトーションバーやゴムなどの弾性体等を用いてもよく、何らかの方法で付勢できればよい。
【0059】
記録媒体PPも、例示のような構成に限らず電極に挟まれて電気泳動により画像が表示できるものであれば、種々のものが使用できる。
【0060】
以上、1の発明の実施の形態である電気泳動表示装置1及びその変形例1により本発明を説明したが、本発明は発明の実施の形態である電気泳動表示装置1及びその変形例1に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明を逸脱しない限り種々変更して実施できることはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】
上記説明より明らかなように、請求項1に係る発明の電気泳動表示装置によれば、電極部を構成する電極のうち第1の電極が付勢手段により付勢された回転可能なローラ状に形成されて記録媒体の表面に所定の圧力で当接して電界を印加するため、電極が記録媒体表面に対して転がり接触するため摺動することがなく、ローラ状の電極が記録媒体に接触しても記録媒体を破損することがないという効果がある。そのため、第1の電極と記録媒体との間の距離を、第1の電極が記録媒体の表面に接触する位置まで近接させることができ、よって電極部の第1の電極と第2の電極の間の距離を小さくすることができるという効果を奏する。そのため、所定の強さの制御電界を印加するために電極部の電極に印加する電圧を小さくすることができ、電気泳動表示装置の小型化・低コスト化・省電力化を図ることができるという効果も奏する。さらに、電極間を近接させることで制御電界の制御範囲を明確にして、高品質な画像を形成できるという効果がある。
【0062】
また、請求項2に係る発明の電気泳動表示装置によれば、請求項1に係る発明の電気泳動表示装置の効果に加え、一方の電極を記録媒体の画素毎に電圧の印加が可能な分割された多数の小電極を有するアレイ状の電極から構成することでローラ状に形成された電極を共通電極として構成を簡単にすることができるという効果がある。
【0063】
請求項3に係る発明の電気泳動表示装置によれば、請求項1に係る発明の電気泳動表示装置の効果に加え、電極をいずれもローラ状の電極とすることで、記録媒体を破損しないで最も電極間の距離を小さくすることができるという効果がある。そのため所定の制御電界を印加するために電極に印加する電圧も小さくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気泳動表示装置1の構成の概略を示す模式図である。
【図2】電気泳動表示装置1の変形例1の構成の概略を示す模式図である。
【図3】電気泳動表示装置1の上電極部2及び下電極部3の構成の一部を示す斜視図である。
【図4】電気泳動表示装置1の変形例1における上電極部202及び下電極部203の構成の一部を示す斜視図である。
【図5】(A) 記録媒体PPの構成の1例を示す模式断面図である。
(B) 基層1を有さない記録媒体PPの他の1例を示す模式断面図である。
【図6】マイクロカプセルP10の変化の様子を表す図である。
(A) 本実施の形態の記録媒体PPにおいて制御電界が印加される前のマイクロカプセルP10の構造を示す模式図である。
(B) 均一な上向きの電界を印加した状態のマイクロカプセルP10a内の帯電粒子P2a,P2bの状態を示す模式図である。
(C) 電粒子P2a,P2bが、それぞれ電極32,22側に引き寄せられてマイクロカプセルP10aの外殻部P5の内壁面に付着した状態を示す。
【図7】記録媒体PPに上電極部2の電極22a,22b及び下電極部3の電極32a,32bにより電界を印加した状態を表す模式図である。
【図8】従来の電気泳動表示装置101の構成の概略を示す模式図である。
【図9】従来の電気泳動表示装置101の上電極部2及び下電極部3の配置を模式的示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電気泳動表示装置
2 上電極部2(電極部/第1の電極)
3 下電極部3(電極部/第2の電極)
4 制御部4(制御手段)
5 記録媒体搬送部
6 電極電圧印加回路6(電圧印加手段)
7 モータ駆動回路
8 配線
9 駆動モータ
10 コンピュータ
21 ローラ電極
22 電極
23 ローラ軸
24 軸支部
25 付勢部
31 アレイ電極
32 電極
PP 記録媒体
P1 基層
P2a,P2b 帯電粒子
P3 帯電表示層
P4 液体分散媒
P5 外殻部
P10 マイクロカプセル
P11 表示面
P12 可撓性媒体

Claims (3)

  1. 帯電粒子と、当該帯電粒子を泳動可能に分散させる液体分散媒とを封入したマイクロカプセルが多数層状に形成されたシート状の記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体に制御電界を印加する電極部と、
    当該電極部に電圧を印加する電圧印加手段と、
    当該電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段とを備え、
    前記電極部は、
    回転可能なローラ状に形成され、前記記録媒体の表面に所定の圧力で当接するように付勢する付勢手段を有し、当該記録媒体の搬送に従って回転しながら前記記録媒体に接触して電圧を印加する第1の電極と、
    前記搬送手段により搬送される記録媒体を挟むように前記第1の電極と対向して配設され、前記第1の電極と協働して前記記録媒体の画素単位毎に電圧を印加して制御電界を形成する第2の電極と
    を備えて構成されたことを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 前記第2の電極は、前記記録媒体の画素毎に電圧の印加が可能な分割された多数の小電極を有するアレイ状の電極から構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  3. 前記第2の電極は、前記記録媒体の画素毎に電圧の印加が可能な分割された多数の小電極を有するローラ状の電極から構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
JP13497599A 1999-05-14 1999-05-14 電気泳動表示装置 Expired - Fee Related JP4304761B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13497599A JP4304761B2 (ja) 1999-05-14 1999-05-14 電気泳動表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13497599A JP4304761B2 (ja) 1999-05-14 1999-05-14 電気泳動表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000322006A JP2000322006A (ja) 2000-11-24
JP4304761B2 true JP4304761B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=15140994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13497599A Expired - Fee Related JP4304761B2 (ja) 1999-05-14 1999-05-14 電気泳動表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4304761B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012148134A2 (ko) * 2011-04-29 2012-11-01 인텔렉추얼디스커버리 주식회사 전자 종이용 데이터 기록 장치 및 이를 이용한 데이터 기록 방법

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6816147B2 (en) 2000-08-17 2004-11-09 E Ink Corporation Bistable electro-optic display, and method for addressing same
US6937357B1 (en) * 2001-10-30 2005-08-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Hard copy system including rewritable media
KR101395783B1 (ko) * 2007-09-10 2014-05-19 삼성전자주식회사 디스플레이장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012148134A2 (ko) * 2011-04-29 2012-11-01 인텔렉추얼디스커버리 주식회사 전자 종이용 데이터 기록 장치 및 이를 이용한 데이터 기록 방법
WO2012148134A3 (ko) * 2011-04-29 2012-12-20 인텔렉추얼디스커버리 주식회사 전자 종이용 데이터 기록 장치 및 이를 이용한 데이터 기록 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000322006A (ja) 2000-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4385438B2 (ja) 記録媒体、電気泳動表示装置及び記録媒体の制御方法
JP4061734B2 (ja) 表示媒体の表示方法及び表示装置
TWI484275B (zh) 光電顯示器及其驅動方法、微型空腔電泳顯示器
US7848007B2 (en) Electrophoretic medium and process for the production thereof
CN1331002C (zh) 电泳装置、电子器械
JPH10149118A (ja) 電気泳動表示装置
JP4765417B2 (ja) 表示装置
US9335454B2 (en) Color filter and display apparatus including the same
JP2007213014A (ja) 電気泳動シート、電気泳動装置、電気泳動装置の製造方法および電子機器
JP4491854B2 (ja) 電気泳動表示装置
WO2005121887A1 (en) Particle movement-type display apparatus and driving method thereof
US20230205037A1 (en) Color electrophoretic layer including microcapsules with nonionic polymeric walls
JP4207448B2 (ja) 多色表示パネルの表示方法及び多色表示パネルの製造方法
JP4304761B2 (ja) 電気泳動表示装置
JP2000122103A (ja) 表示装置
JP5385577B2 (ja) 表示装置の駆動方法、表示装置および電子機器
CN112912785B (zh) 电光介质和包含其的可写装置
JP2000066249A (ja) 電気泳動表示装置
JP4099847B2 (ja) 表示機構
CN214846771U (zh) 一种烧录设备
JP4506131B2 (ja) 電気泳動表示装置の製造方法、電気泳動表示装置および電子機器
JP4143289B2 (ja) 表示媒体及びそれを用いた表示装置並びに表示体
JP2011158787A (ja) 表示装置および電子機器
JP2000218852A (ja) 画像形成装置
CN115639694A (zh) 一种图像显示系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees