JP4303398B2 - 鉄筋付型枠鉄板および床スラブならびに鉄筋付型枠鉄板用中空の筒状部材の保持部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋付型枠鉄板、床スラブ、および鉄筋付型枠鉄板用中空の筒状部材の保持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、デッキプレートに、曲げ方向およびせん断方向の力を受ける補強部材をなす鉄筋を固定した鉄筋付型枠鉄板を工場で製作し、その型枠鉄板を建設現場に設置してコンクリートを打設することにより、鉄筋コンクリート床スラブを施工することが行なわれている。
この場合、中空の筒状部材をコンクリートの内部に埋め込むことで鉄筋コンクリート床スラブの軽量化を図ることが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の鉄筋付型枠鉄板において、補強部材をなす鉄筋は単一の鋼材で構成されているため、施工された床スラブの強度に劣り、そのため、鉄板には断面形状が凹凸のデッキプレートしか使用できない制約があった。
特に、軽量化を図るため、中空の筒状部材をコンクリートの内部に埋め込む場合には、床スラブの強度はさらに弱くならざるを得ず、何らかの改善が望まれていた。
本発明は、上記のような事情のもとになされたもので、その目的は、強度を確保でき、しかも軽量化を達成できる鉄筋付型枠鉄板、床スラブを提供することにある。
また、本発明の目的は、中空の筒状部材を鉄筋付型枠鉄板に簡単に取付けることができる保持部材を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の鉄筋付型枠鉄板は、平坦な薄板状で幅と長さを有する矩形の鉄板と、前記鉄板の上面と平行で前記鉄板の長さ方向に長手方向を有し、前記鉄板の幅方向に間隔をおいて延在し前記鉄板の上面に固定される複数の補強部材と、前記隣り合う補強部材の間に前記長さ方向に延在した状態で配設される非強度材料からなる中空の筒状部材と、前記筒状部材を前記補強部材または鉄板に対して移動不能に保持する保持部材とを備えた鉄筋付型枠鉄板であって、前記補強部材は、それぞれ1本の上弦材、2本の下弦材、2本の斜材とを備えて構成され、前記2本の各斜材は、前記鉄板の上面に位置する下端部と、下端部から斜めに起立し上端の屈曲部を介して斜めに下降する連結部とが繰り返して形成されることにより波形を呈し、前記2本の斜材は、それらの下端部が前記幅方向に間隔をおいて鉄板に固定されると共に前記長さ方向から見た場合に前記上端の屈曲部が互いに近づく方向に鉄板に対して斜めに起立し上端の屈曲部が互いに連結されて2等辺三角形の等しい2辺を構成するように設けられ、前記上弦材は前記2本の斜材の上端に連結して配設され、前記2本の下弦材は前記2本の各斜材の下部に連結して配設され、前記保持部材は、前記筒状部材の上方において前記幅方向に延在し前記複数の補強部材の部分に固定された第1部材と、前記筒状部材の下方において前記幅方向に延在し前記複数の補強部材の部分に固定された第2部材と、前記筒状部材の上方において前記幅方向に延在し前記複数の補強部材の部分に固定された第3部材とを有し、前記保持部材による前記筒状部材の保持は、前記第1部材が前記筒状部材の上部に当接して前記筒状部材の上方向への移動を規制し、前記第2部材が前記筒状部材の下部に当接して前記筒状部材の下方向への移動を規制し、前記第3部材が前記筒状部材の上部に固定されることで前記筒状部材の前記長さ方向および幅方向への移動を規制することによって行なわれることを特徴とする。
また、本発明の鉄筋付型枠鉄板は、平坦な薄板状で幅と長さを有する矩形の鉄板と、前記鉄板の上面と平行で前記鉄板の長さ方向に長手方向を有し、前記鉄板の幅方向に間隔をおいて延在し前記鉄板の上面に固定される複数の補強部材と、前記隣り合う補強部材の間に前記長さ方向に延在した状態で配設される非強度材料からなる中空の筒状部材と、前記筒状部材を前記補強部材または鉄板に対して移動不能に保持する保持部材とを備えた鉄筋付型枠鉄板であって、前記補強部材は、それぞれ1本の上弦材、2本の下弦材、2本の斜材とを備えて構成され、前記2本の各斜材は、前記鉄板の上面に位置する下端部と、下端部から斜めに起立し上端の屈曲部を介して斜めに下降する連結部とが繰り返して形成されることにより波形を呈し、前記2本の斜材は、それらの下端部が前記幅方向に間隔をおいて鉄板に固定されると共に前記長さ方向から見た場合に前記上端の屈曲部が互いに近づく方向に鉄板に対して斜めに起立し上端の屈曲部が互いに連結されて2等辺三角形の等しい2辺を構成するように設けられ、前記上弦材は前記2本の斜材の上端に連結して配設され、前記2本の下弦材は前記2本の各斜材の下部に連結して配設され、前記保持部材は、筒状部材の外周部分を抱持し筒状部材の半径方向および長手方向の移動を不能とする湾曲部と、この湾曲部の両端に設けられ前記補強部材の部分または前記鉄板の部分に係脱可能な係止部とで構成されていることを特徴とする。
そのため、補強部材は、2本の斜材がそれらの下端部が幅方向に間隔をおいて鉄板の上面に固定されると共に上端の屈曲部が互いに連結されて、長さ方向から見た場合に2等辺三角形の等しい2辺を構成する、いわゆる立体構造となっているため、高い強度を得ることができる。
また、中空の筒状部材を用いても、断面が凹凸のデッキプレートの制約を受けること無く、平坦な鉄板を用いることが可能となる。
また、筒状部材がコンクリート内に埋め込まれているため、鉄筋付型枠鉄板の長さ方向の寸法をより大きく確保することができる。
【0005】
また、本発明の床スラブは、請求項1乃至5の何れかに記載の鉄筋付型枠鉄板の前記鉄板の上面に、前記補強部材と筒状部材と保持部材とが埋設されるようにコンクリートが打設されて形成されることを特徴とする。
そのため、上記した鉄筋付型枠鉄板と同様の作用効果を奏することができる。
【0006】
また、本発明の鉄筋付型枠鉄板用中空の筒状部材の保持部材は、幅と長さを有する鉄板と、前記鉄板の上面に前記長さ方向に延在し前記幅方向に間隔をおいて設けられた複数の補強部材を備える鉄筋付型枠鉄板に、前記鉄板の上面で隣り合う複数の補強部材の間に前記長さ方向に延在して非強度材料からなる中空の筒状部材を配設するための保持部材であって、前記保持部材は、筒状部材の外周部分を抱持し筒状部材の半径方向および長手方向の移動を不能とする湾曲部と、この湾曲部の両端に設けられ前記補強部材の部分または鉄板の部分に係脱可能な係止部とで構成されていることを特徴とする。
【0007】
そのため、保持部材の湾曲部で筒状部材を抱持させるとともに、保持部材の係止部を補強部材の部分または鉄板の部分に係止させることで筒状部材を補強部材の部分または鉄板の部分に容易に固定することができ、床スラブの施工を簡素化することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の鉄筋付型枠鉄板の実施の形態について説明する。
図1は本発明の鉄筋付型枠鉄板の第1の実施の形態の構成を示す構成図であり、図1(A)は側面図、図1(B)は図1(A)を矢印A方向から見た状態を示す正面図である。
以下では、鉄筋付型枠鉄板の第1の実施の形態を説明することで本発明の床スラブの実施の形態についての説明を兼ねることにする。
まず、図1を参照して第1の実施の形態の鉄筋付型枠鉄板の構成について説明する。
鉄筋付型枠鉄板100は、1枚の鉄板10、複数の補強部材20、複数の筒状部材30、保持部材40などを備えて構成されている。
鉄板10は、平坦な薄板状で幅と長さを有する矩形を呈している。図中、矢印Xは幅方向を矢印Yは長さ方向を示している。
【0009】
1つの補強部材20は、鉄板10の上面12と平行で鉄板10の長さ方向に長手方向を有し、鉄板10の幅方向に間隔をおいて延在し鉄板10の上面12に固定されている。
補強部材20は、曲げ方向およびせん断方向の力を受けるものであって、一本の上弦材22、2本の下弦材24、24、2本の斜材26、26から構成されている。
2本の各斜材26、26は、鉄板10の上面12に位置する下端部26Aと、下端部26Aから斜めに起立し上端の屈曲部26Bを介して斜めに下降する連結部26Cとが繰り返して形成されることにより波形を呈している。
【0010】
そして、2本の斜材26、26は、それらの下端部26Aが幅方向に間隔をおいて鉄板10の上面12に溶接によって固定されると共に、長さ方向から見た場合に上端の屈曲部26Bが互いに近づく方向に鉄板10に対して斜めに起立し、本例では上端の屈曲部26Bが上弦材22を介して互いに溶接によって連結されている。
すなわち、図1(B)に示されているように、2本の斜材26、26は、長さ方向から見た場合に2等辺三角形の等しい2辺を構成するように設けられている。なお、上端の屈曲部26B同士を直接連結し、その連結した箇所に上弦材22を固定してもかまわない。
また、上弦材22は2本の斜材26の上端の屈曲部26Bに連結して配設され、本例では2本の下弦材24は2本の各斜材26の連結部26Cの下部のうち上記2等辺三角形の内側の箇所に連結して配設されている。なお、2本の下弦材24は2本の各斜材26の連結部26Cの下部のうち上記2等辺三角形の外側の箇所に連結して配設されてもかまわない。
また、これら上弦材22、下弦材24は鉄板10から立設された固定柱14に固定されている。
【0011】
筒状部材30は、隣り合う補強部材20の間に鉄板10の長さ方向に延在した状態で配設される中空の円筒状を呈しており、円筒状壁部32とその両端の開口部34を閉塞する蓋部から構成されている。また、筒状部材30にはせん断方向の強度を持たせる必要が無いため、非強度材料、例えば紙、合成樹脂、金属などから形成されている。
【0012】
保持部材40は、筒状部材30を補強部材20に対して移動不能に保持するものであり、第1、第2、第3部材42、44、46を有している。
第1部材42は、筒状部材30の上方において幅方向に複数の補強部材20にわたって延在する鉄筋から構成されており、複数の補強部材20の部分である上弦材22に固定されている。
第2部材44は、筒状部材30の下方において幅方向に複数の補強部材20にわたって延在する鉄筋から構成されており、複数の補強部材20の部分である下弦材24に固定されている。
第3部材46は、筒状部材30の上方において幅方向に複数の補強部材20にわたって延在するゴムや合成樹脂からなるベルトなどの帯板状の部材から構成され、補強部材20の部分に固定されている。
【0013】
第1部材42は、筒状部材30の上部に当接して筒状部材30の上方向への移動を規制するように構成されている。
第2部材44は、筒状部材30の下部に当接して筒状部材30の下方向への移動を規制するように構成されている。
第3部材46は、筒状部材30の上部にねじ止めなどによって固定されることで筒状部材30の長さ方向および幅方向への移動を規制するように構成されている。
このような鉄筋付型枠鉄板100は工場において製造することができ、完成した鉄筋付型枠鉄板100を施工現場の建物に建て込んで床スラブを施工することができる。
【0014】
次に上述した構成の鉄筋付型枠鉄板100を用いた床スラブの施工方法について説明する。
まず、建築物1の所要位置に複数の鉄筋付型枠鉄板100を長さ方向および幅方向に並べて建て込む。図中2は、建物1に設けられた例えば鉄骨などの構造物であり、この構造物2に鉄筋付型枠鉄板100の鉄板10が固定されるようになっている。
次いで補強部材20と筒状部材30と保持部材40とが埋設されるようにコンクリートを鉄板10の上面12に打設する(図1(B)において符号Cは、打設されたコンクリート面を示す)。
この際、打設されたコンクリートによって筒状部材30は上方に浮き上がったり、また下方に沈みこんだりするが第1、第2保持部材42、44の作用によって上方向、下方向の位置が規制される。また、鉄板10の幅方向と長さ方向に対する筒状部材30の移動は第3保持部材46の作用によって規制される。
したがって、筒状部材30は、コンクリートの打設中に移動すること無く、コンクリート内の位置に保持される。
【0015】
以上詳述したように、第1の実施の形態によれば、補強部材20は、2本の斜材26、26がそれらの下端部26Aが幅方向に間隔をおいて鉄板10の上面12に溶接によって固定されると共に上端の屈曲部26Bが上弦材22を介して互いに溶接によって連結されて図1(B)に示されているように、長さ方向から見た場合に2等辺三角形の等しい2辺を構成しており、いわゆる立体構造となっているため、高い強度を得ることができる。
そのため、中空の筒状部材を用いても、断面が凹凸のデッキプレートの制約を受けること無く、平坦な鉄板10を用いることが可能となる。
また、筒状部材30がコンクリート内に埋め込まれているため、鉄筋付型枠鉄板100の長さ方向の寸法をより大きく確保することができる。
【0016】
図2は、本発明の鉄筋付型枠鉄板の第2の実施の形態の構成を示す構成図であり、図2(A)は側面図、図2(B)は図2(A)を矢印A方向から見た状態を示す正面図である。図2において図1と同一の部分または対応する部分には同一の符号を付しその説明を省略する。
また、以下では、本発明の鉄筋付型枠鉄板の第2の実施の形態を説明することで本発明の床スラブ、床スラブの施工方法および鉄筋付型枠鉄板用中空の筒状部材の保持部材の実施の形態の説明を兼ねることにする。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なっているのは、保持部材50の構成であり、保持部材50が筒状部材30と補強部材20に対して着脱可能に設けられている点である。
まず、図2を参照して第2の実施の形態の鉄筋付型枠鉄板の構成について説明する。
保持部材50は、筒状部材30の円筒状壁部32の外周部分を抱持し筒状部材30の半径方向および長手方向の移動を不能とする湾曲部52と、この湾曲部52の両端に設けられ補強部材20のうち、第2部材24の部分に係脱可能な係止部54とで構成されている。
【0017】
このような鉄筋付型枠鉄板200によれば、鉄板10と補強部材20を工場で製造しておき、その状態で施工現場の建物に建て込んでから筒状部材30を保持部材50で補強部材20に組み込んでから床スラブを施工することができる。
すなわち、まず、建築物1の所要位置に、鉄板10に補強部材20を固定した状態の複数の鉄筋付型枠鉄板200を長さ方向および幅方向に並べて建て込む。
【0018】
次いで、隣り合う補強部材20の間に筒状部材30を配設する。この際、保持部材50の湾曲部52を拡張して筒状部材30の円筒状壁部32の外周部分に嵌め込んで抱持させ、湾曲部52の両端に設けられた2つの係止部54を、第2部材24の部分に嵌め込む。すなわち、筒状部材20は、保持部材50により補強部材20に対して着脱可能に設けられている。
これによって筒状部材30は、湾曲部52によって抱持された状態で補強部材20に固定され筒状部材30の半径方向および長手方向の移動が不能となるため、上下方向、鉄板10の長さ方向および幅方向の位置が規制されることになる。
【0019】
そして、補強部材20と筒状部材30と保持部材50とが埋設されるようにコンクリートを鉄板10の上面12に打設する(図2(B)において符号Cは、打設されたコンクリート面を示す)。
この際、打設されたコンクリートによって筒状部材30は保持部材50の作用によって鉄板10に対して上下方向、長さ方向、幅方向の位置が規制される。
したがって、筒状部材30は、コンクリートの打設中に移動すること無く、コンクリート内の位置に保持される。
【0020】
以上詳述したように、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、保持部材40によって筒状部材30の補強部材20に対する着脱が容易であるため、施工現場での作業が容易となる利点がある。
【0021】
また、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、鉄板10、補強部材20、筒状部材30、保持部材50を組み立てて完成品として工場で製造しておき、この完成した鉄筋付型枠鉄板200を施工現場の建物に建て込んで床スラブを施工することもできる。
【0022】
なお、上述した第1、第2の実施の形態では、保持部材30、50を補強部材20に固定した構成例を示したが、保持部材30、50を鉄板10に固定しても良い。
また、第2の実施の形態では、保持部材50によって筒状部材30が固定される鉄筋付型枠鉄板200の補強部材20の構成は図2に示されているものに限定されるものではない。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の鉄筋付型枠鉄板によれば、補強部材は、2本の斜材がそれらの下端部が幅方向に間隔をおいて鉄板の上面に固定されると共に上端の屈曲部が互いに連結されて、長さ方向から見た場合に2等辺三角形の等しい2辺を構成する、いわゆる立体構造となっているため、高い強度を得ることができる。
また、中空の筒状部材を用いても、断面が凹凸のデッキプレートの制約を受けること無く、平坦な鉄板を用いることが可能となる。
また、筒状部材がコンクリート内に埋め込まれているため、鉄筋付型枠鉄板の長さ方向の寸法をより大きく確保することができる。
【0024】
また、本発明の床スラブは、上記鉄筋付型枠鉄板を用いることによって設けられるため、上記鉄筋付型枠鉄板と同様の作用効果を奏することができる。
【0026】
また、本発明の鉄筋付型枠鉄板用中空の筒状部材の保持部材によれば、保持部材の湾曲部で筒状部材を抱持させるとともに、保持部材の係止部を補強部材の部分または鉄板の部分に係止させることで筒状部材を補強部材の部分または鉄板の部分に容易に固定することができ、床スラブの施工を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄筋付型枠鉄板の第1の実施の形態の構成を示す構成図であり、図1(A)は側面図、図1(B)は図1(A)を矢印A方向から見た状態を示す正面図である。
【図2】本発明の鉄筋付型枠鉄板の第2の実施の形態の構成を示す構成図であり、図2(A)は側面図、図2(B)は図2(A)を矢印A方向から見た状態を示す正面図である。
【符号の説明】
100、200 鉄筋付型枠鉄板
10 鉄板
20 補強部材
22 上弦材
24 下弦材
26 斜材
30 筒状部材
40、50 保持部材
Claims (7)
- 平坦な薄板状で幅と長さを有する矩形の鉄板と、
前記鉄板の上面と平行で前記鉄板の長さ方向に長手方向を有し、前記鉄板の幅方向に間隔をおいて延在し前記鉄板の上面に固定される複数の補強部材と、
前記隣り合う補強部材の間に前記長さ方向に延在した状態で配設される非強度材料からなる中空の筒状部材と、
前記筒状部材を前記補強部材または鉄板に対して移動不能に保持する保持部材とを備えた鉄筋付型枠鉄板であって、
前記補強部材は、それぞれ1本の上弦材、2本の下弦材、2本の斜材とを備えて構成され、
前記2本の各斜材は、前記鉄板の上面に位置する下端部と、下端部から斜めに起立し上端の屈曲部を介して斜めに下降する連結部とが繰り返して形成されることにより波形を呈し、
前記2本の斜材は、それらの下端部が前記幅方向に間隔をおいて鉄板に固定されると共に前記長さ方向から見た場合に前記上端の屈曲部が互いに近づく方向に鉄板に対して斜めに起立し上端の屈曲部が互いに連結されて2等辺三角形の等しい2辺を構成するように設けられ、
前記上弦材は前記2本の斜材の上端に連結して配設され、
前記2本の下弦材は前記2本の各斜材の下部に連結して配設され、
前記保持部材は、前記筒状部材の上方において前記幅方向に延在し前記複数の補強部材の部分に固定された第1部材と、前記筒状部材の下方において前記幅方向に延在し前記複数の補強部材の部分に固定された第2部材と、前記筒状部材の上方において前記幅方向に延在し前記複数の補強部材の部分に固定された第3部材とを有し、
前記保持部材による前記筒状部材の保持は、前記第1部材が前記筒状部材の上部に当接して前記筒状部材の上方向への移動を規制し、前記第2部材が前記筒状部材の下部に当接して前記筒状部材の下方向への移動を規制し、前記第3部材が前記筒状部材の上部に固定されることで前記筒状部材の前記長さ方向および幅方向への移動を規制することによって行なわれる、
ことを特徴とする鉄筋付型枠鉄板。 - 前記第1部材と第2部材は鉄筋で構成され、第3部材はベルトで構成されていることを特徴とする請求項1記載の鉄筋付型枠鉄板。
- 平坦な薄板状で幅と長さを有する矩形の鉄板と、
前記鉄板の上面と平行で前記鉄板の長さ方向に長手方向を有し、前記鉄板の幅方向に間隔をおいて延在し前記鉄板の上面に固定される複数の補強部材と、
前記隣り合う補強部材の間に前記長さ方向に延在した状態で配設される非強度材料からなる中空の筒状部材と、
前記筒状部材を前記補強部材または鉄板に対して移動不能に保持する保持部材とを備えた鉄筋付型枠鉄板であって、
前記補強部材は、それぞれ1本の上弦材、2本の下弦材、2本の斜材とを備えて構成され、
前記2本の各斜材は、前記鉄板の上面に位置する下端部と、下端部から斜めに起立し上端の屈曲部を介して斜めに下降する連結部とが繰り返して形成されることにより波形を呈し、
前記2本の斜材は、それらの下端部が前記幅方向に間隔をおいて鉄板に固定されると共に前記長さ方向から見た場合に前記上端の屈曲部が互いに近づく方向に鉄板に対して斜めに起立し上端の屈曲部が互いに連結されて2等辺三角形の等しい2辺を構成するように設けられ、
前記上弦材は前記2本の斜材の上端に連結して配設され、
前記2本の下弦材は前記2本の各斜材の下部に連結して配設され、
前記保持部材は、筒状部材の外周部分を抱持し筒状部材の半径方向および長手方向の移動を不能とする湾曲部と、この湾曲部の両端に設けられ前記補強部材の部分または前記鉄板の部分に係脱可能な係止部とで構成されている、
ことを特徴とする鉄筋付型枠鉄板。 - 前記筒状部材は、前記保持部材により前記補強部材または鉄板に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項3記載の鉄筋付型枠鉄板。
- 前記非強度材料は紙、合成樹脂、金属の何れかであることを特徴とする請求項1乃至4に何れか1項記載の鉄筋付型枠鉄板。
- 請求項1乃至5の何れかに記載の鉄筋付型枠鉄板の前記鉄板の上面に、前記補強部材と筒状部材と保持部材とが埋設されるようにコンクリートが打設されて形成された構造物の床スラブ。
- 幅と長さを有する鉄板と、前記鉄板の上面に前記長さ方向に延在し前記幅方向に間隔をおいて設けられた複数の補強部材を備える鉄筋付型枠鉄板に、前記鉄板の上面で隣り合う複数の補強部材の間に前記長さ方向に延在して非強度材料からなる中空の筒状部材を配設するための保持部材であって、
前記保持部材は、筒状部材の外周部分を抱持し筒状部材の半径方向および長手方向の移動を不能とする湾曲部と、この湾曲部の両端に設けられ前記補強部材の部分または鉄板の部分に係脱可能な係止部とで構成されている、
ことを特徴とする鉄筋付型枠鉄板用中空の筒状部材の保持部材。
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