JP4302898B2 - 自動演奏装置、自動演奏方法および記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のパートからなる自動演奏データを再生する自動演奏装置、自動演奏方法および記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のパートからなる自動演奏データを再生する自動演奏装置として、次のものが知られている。すなわち、
(1)あるパートの再生の進行中に、他のパートの小節頭等の所定タイミングと自動的に同期をとって当該パートの再生を開始させるようにした自動演奏装置
(2)複数パートのそれぞれについて、自動演奏データを再生するかどうかをユーザが指定できるようにした自動演奏装置
(3)複数のパートからなるシーケンシャルな自動演奏データの中の少なくとも1つのパートに関する演奏をミュートし、このミュートしたパートに対して自動伴奏パターンに基づいた演奏を優先的に行うようにした自動演奏装置
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の(1)〜(3)のいずれの自動演奏装置でも、自動演奏データを再生する単位はパートより細分化されていないため、各パートにそれぞれ割り当てられた楽器(の楽音)毎に、複数の異なった役割を分担させることはできず、したがって、各楽器毎に異なった役割分担があることをユーザに提示することは困難であった。
【0004】
本発明は、この点に着目してなされたものであり、各パート毎に再生されている各楽音にも複数の異なった役割があることをユーザに対して意識させることが可能な自動演奏装置、自動演奏方法および記憶媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の自動演奏装置は、複数の演奏パートによって楽曲が構成された自動演奏データであって、前記各演奏パートそれぞれに対応して第1種および第2種の演奏トラックを備えたものを再生する再生手段であって、前記複数の演奏パートのうちのある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するとともに他の演奏パートについて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生する再生手段と、該再生手段による自動演奏データの再生が行われている期間にて、ユーザが前記第2種の演奏トラックの再生が行われている演奏パートのうちいずれかの演奏パートを選択するための選択手段と、該選択手段による演奏パートの選択に応じて、前記ある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックに代えて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生するように制御するとともに、前記選択された演奏パートについて前記第2種の演奏トラックに代えて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するように制御する切り替え手段とを有することを特徴とする。
【0006】
ここで、自動演奏データは、再生することができれば、それが存在する場所は問わない。すなわち、当該自動演奏装置に内蔵されたメモリに格納されているものであってもよいし、内部ネットワークや外部ネットワークに接続された他のコンピュータ(サーバ含む)内にあるものであってもよい。選択手段は、パートを選択できるものであれば、どのようなものであってもよい。選択手段の例としては、ポインティングデバイス、鍵盤、キーボード、リズムパッド等を挙げることができる。以上の事情は、請求項が変わっても同様である。
【0007】
また、請求項2に記載の自動演奏装置は、請求項1の自動演奏装置において、前記切り替え手段は、前記選択手段によって演奏パートが選択された時点から後の、小節の終端位置あるいは所定の拍位置で、当該選択された演奏パートに備えられた前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するように制御するとともに、前記ある1つの演奏パートに備えられた前記第2種の演奏トラックを選択的に再生するように制御することを特徴とする。
【0008】
さらに、請求項3に記載の自動演奏装置は、請求項1の自動演奏装置において、前記各演奏パート毎に、該各演奏パートにそれぞれ備えられた複数の演奏トラックの各演奏トラックに対応する複数のイメージデータを記憶する記憶手段と、前記各演奏パートについて、前記再生手段によって再生されている演奏トラックに対応するイメージデータを前記記憶手段から読み出して表示する表示手段とを有することを特徴とする。
【0009】
ここで、各パートにおけるソロトラックおよびバッキングトラックは、それぞれ単数である必要はなく、複数であってもよい。その場合に、あるパートにおいて、ソロトラック→バッキングトラック→ソロトラックと切り替えられたときには、最初のソロトラックと最後のソロトラックとで、切り替えられるソロトラックを変更するようにしてもよい。バッキングトラックが複数ある場合も、同様である。以上の事情は、請求項が変わっても同様である。
【0010】
またさらに、請求項4に記載の自動演奏装置は、請求項1〜3の自動演奏装置において、前記自動演奏データは、前記各演奏パート毎に、少なくとも前記第1種の演奏トラックとしてソロ演奏用の演奏トラックと前記2種の演奏トラックとしてバッキング演奏用の演奏トラックを備え、前記切り替え手段は、前記選択手段によってバッキング演奏用の演奏トラックが再生されている演奏パートが選択されたことに応じて、該演奏パートのバッキング演奏用の演奏トラックに代えてソロ演奏用の演奏トラックを再生することを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため、請求項5に記載の自動演奏方法は、複数の演奏パートによって楽曲が構成された自動演奏データであって、前記各演奏パートそれぞれに対応して第1種および第2種の演奏トラックを備えたものを再生する再生ステップであって、前記複数の演奏パートのうちのある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するとともに他の演奏パートについて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生する再生ステップと、該再生ステップによる自動演奏データの再生が行われている期間にて、ユーザが前記第2種の演奏トラックの再生が行われている演奏パートのうちいずれかの演奏パートを選択するための選択手段による演奏パートの選択に応じて、前記ある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックに代えて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生するように制御するとともに、前記選択された演奏パートについて前記第2種の演奏トラックに代えて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するように制御する切り替えステップとを有することを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するため、請求項6に記載のプログラムは、複数の演奏パートによって楽曲が構成された自動演奏データであって、前記各演奏パートそれぞれに対応して第1種および第2種の演奏トラックを備えたものを再生する再生機能であって、前記複数の演奏パートのうちのある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するとともに他の演奏パートについて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生する再生機能と、該再生機能による自動演奏データの再生が行われている期間にて、ユーザが前記第2種の演奏トラックの再生が行われている演奏パートのうちいずれかの演奏パートを選択するための選択手段による演奏パートの選択に応じて、前記ある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックに代えて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生するように制御するとともに、前記選択された演奏パートについて前記第2種の演奏トラックに代えて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するように制御する切り替え機能とをコンピュータに実行させるためのものであることを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するため、請求項7に記載の記憶媒体は、コンピュータが実行可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、該プログラムは請求項6に記載のプログラムを含むことを特徴とする。
【0014】
なお、本発明は、コンピュータにより所定のプロトコルに応じて種々のデータあるいはメッセージを授受する伝送媒体上のプログラムあるいは該伝送媒体としてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態に係る自動演奏装置の概略構成を示すブロック図である。
【0017】
同図に示すように、本実施の形態の自動演奏装置は、主に文字情報を入力するためのキーボード1と、マウス2等のポインティングデバイスと、キーボード1の各キーの操作状態を検出するキー操作検出回路3と、マウス2の操作状態を検出するマウス操作検出回路4と、装置全体の制御を司るCPU5と、該CPU5が実行する制御プログラムや、各種テーブルデータ等を記憶するROM6と、自動演奏データ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶するRAM7と、タイマ割込み処理における割込み時間や各種時間を計時するタイマ8と、各種情報等を表示する、たとえば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)若しくはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイあるいは発光ダイオード(LED:Light-Emitting Diode)等を備えた表示装置9と、記憶媒体であるフロッピディスク(FD)20をドライブするフロッピディスクドライブ(FDD)10と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種データ等を記憶するハードディスク(図示せず)をドライブするハードディスクドライブ(HDD)11と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種データ等を記憶するコンパクトディスク−リード・オンリ・メモリ(CD−ROM)21をドライブするCD−ROMドライブ(CD−ROMD)12と、外部からのMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データを入力したり、MIDIデータを外部に出力したりするMIDIインターフェース(I/F)13と、通信ネットワーク101を介して、たとえばサーバコンピュータ102とデータの送受信を行う通信インターフェース(I/F)14と、鍵盤1から入力された演奏データや予め設定された演奏データ等を楽音信号に変換する音源回路15と、該音源回路15からの楽音信号に各種効果を付与するための効果回路16と、該効果回路16からの楽音信号を音響に変換する、たとえば、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム17とにより構成されている。
【0018】
上記構成要素3〜16は、バス18を介して相互に接続され、CPU5にはタイマ8が接続され、MIDII/F13には他のMIDI機器100が接続され、通信I/F14には通信ネットワーク101が接続され、音源回路15には効果回路16が接続され、効果回路16にはサウンドシステム17が接続されている。
【0019】
なお、本実施の形態では、音源回路15や効果回路16等は、ハードウェアで構成するが、これに限らず、一部ソフトウェアで構成し、残りの部分をハードウェアで構成してもよいし、また、すべてソフトウェアで構成するようにしてもよい。
【0020】
HDD11のハードディスクには、前述のように、CPU5が実行する制御プログラムも記憶でき、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合には、このハードディスクに制御プログラムを記憶させておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU5にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
【0021】
CD−ROMドライブ12のCD−ROM21から読み出された制御プログラムや各種データは、HDD11内のハードディスクにストアされる。これにより、制御プログラムの新規インストールやバージョンアップ等が容易に行える。なお、このCD−ROMドライブ12以外にも、外部記憶装置として、光磁気ディスク(MO)装置等、様々な形態のメディアを利用するための装置を設けるようにしてもよい。
【0022】
MIDII/F13は、専用のものに限らず、RS−232CやUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインターフェースより構成してもよい。この場合、MIDIメッセージ以外のデータをも同時に送受信してもよい。
【0023】
通信I/F14は、上述のように、たとえばLAN(Local Area Network)やインターネット、電話回線等の通信ネットワーク101に接続されており、該通信ネットワーク101を介して、サーバコンピュータ102に接続される。HDD11内のハードディスクに上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていない場合には、通信I/F14は、サーバコンピュータ102からプログラムやパラメータをダウンロードするために用いられる。クライアントとなるコンピュータ(本実施の形態では、自動演奏装置)は、通信I/F14および通信ネットワーク101を介してサーバコンピュータ102へとプログラムやパラメータのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータ102は、このコマンドを受け、要求されたプログラムやパラメータを、通信ネットワーク101を介してコンピュータへと配信し、コンピュータが通信I/F14を介して、これらプログラムやパラメータを受信してHDD11内のハードディスクに蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0024】
この他、外部コンピュータ等との間で直接データのやりとりを行うためのインターフェースを備えてもよい。また、通信I/F14および通信ネットワーク101を介してサーバコンピュータ102等との間でMIDIメッセージなどをやり取りするようにしてもよい。
【0025】
なお、本実施の形態の自動演奏装置は、上述の構成から分かるように、汎用的なパーソナルコンピュータ上に構築されたものであるが、これに限らず、本発明を実施できる最小限要素のみから構成した専用装置上に構築してもよい。また、携帯電話機の一機能として構成するようにしてもよいし、ゲーム機の一アプリケーションとして構成するようにしてもよい。
【0026】
図2は、本実施の形態の自動演奏装置によって演奏される自動演奏データのパートおよびトラック構成を示す図である。同図に示すように、自動演奏データは、複数のトラックを備えたパート複数からなっている。
【0027】
図示例では、パートは4つのパートで構成され、各パートは、それぞれ、ソロトラックとバッキングトラックの2種類のトラックを備えている。ソロトラックは、ソロ演奏用の自動演奏データを再生するためのトラックであり、バッキングトラックは、バッキング演奏用の自動演奏データを再生するためのトラックである。自動演奏データのデータフォーマットは、本実施の形態では、たとえばSMF(Standard MIDI File)のフォーマットで構成している。
【0028】
自動演奏は、各パート毎にいずれか1つのトラックを選択し、この選択トラックに割り当てられた自動演奏データを順次再生して行くことにより、なされる。ソロ演奏は文字通り1つのパートでのみ行われるため、ソロトラックの自動演奏データが再生されているパートは1つであり、それ以外のパートでは、バッキングトラックの自動演奏データが再生される。
【0029】
なお、各パートのトラック構成は、2つに限る必要はなく、複数のソロトラックや、複数のバッキングトラックを設けるようにしてもよい。また、パート毎のトラック数も、同数である必要はなく、たとえば、あるパートには、複数のソロトラックと単数のバッキングトラックを設けるようにし、あるパートには、単数のソロトラックと単数のバッキングトラックを設けるようにするというように、パート毎にトラック数を異ならせるようにしてもよい。
【0030】
また、自動演奏データのフォーマットも、SMFフォーマットに限らず、規格化されていない独自のフォーマットを採用してもよい。
【0031】
図3は、自動演奏データを再生するときに同時に表示するアニメーションの一例を示す図である。
【0032】
本実施の形態では、アニメーションデータとして、2種類のパターンを用意しておき、自動演奏が拍位置を通過する度に、現在表示中のアニメーションデータのパターンをもう一方のパターンに切り替えるようにしている。
【0033】
より具体的には、各パート毎に、ソロトラックの自動演奏データを再生しているときに表示する2種類のソロ用パターン(パターン1,パターン2)と、バッキングトラックの自動演奏データを再生しているときに表示する2種類のバッキング用パターン(パターン3,パターン4)とを用意しておく。図3には、パート1のパターン1〜4を描画したときのキャラクタが図示されている。すなわち、パート1には、バイオリンが割り当てられ、そのバイオリンを猫のキャラクタが演奏している状態が表現されている。そして、パターン1および2は、猫のキャラクタがバイオリンをソロ演奏している状態を表現し、パターン3および4は、猫のキャラクタがバイオリンをバッキング演奏している状態を表現している。なお、パターン1〜4は、たとえば前記ROM6の所定位置に格納されているものとする。
【0034】
自動演奏が開始され、パート1がソロ指定されているとき、すなわちソロトラックの自動演奏データを再生するように指定されているときには、まずパターン1が表示され、自動演奏が進行して拍位置を通過すると、このパターン1の表示がパターン2の表示に切り替えられ、さらに自動演奏が進行して次の拍位置を通過すると、このパターン2の表示が再度パターン1の表示に切り替えられるというように、拍位置を通過する度に、パターン1とパターン2とが交互に切り替えられて表示されて行く。同様に、パート1がバッキング指定されているとき、すなわちバッキングトラックの自動演奏データを再生するように指定されているときには、パターン3とパターン4とが交互に切り替えられて表示されて行く。
【0035】
他のパートのアニメーションデータの構成およびその表示方法も、パート1のそれと同様であるので、その説明は省略する。
【0036】
なお、本実施の形態では、アニメーションデータは、各パートに対して、ソロ用パターン2種類、バッキング用パターン2種類を用意しているが、これは便宜上に過ぎず、より多数種類のパターンを用意するようにしてもよい。この場合には、各パターンを切り替えるタイミングとして、拍位置より短い単位のものを採用するようにすれば、アニメーションの動きがより滑らかになる。
【0037】
また、本実施の形態では、自動演奏が拍位置を通過するときに、描画すべきパターンを、ROM6から一々読み出すようにしたが、これに限らず、各拍位置にそれぞれ描画すべきパターンを対応付けて、自動演奏データと同様に、パターンのシーケンスを生成しておき、自動演奏の進行に従って、このパターンのシーケンスを読み出して行くようにしてもよい。
【0038】
以上のように構成された自動演奏装置が実行する制御処理を、まず、図4および図5を参照してその概要を説明し、次に、図6〜図11を参照して詳細に説明する。
【0039】
図4は、図1の表示装置9に表示された初期画面の一例を示す図である。ここで、初期画面とは、ユーザが自動演奏させたい曲目(自動演奏データのファイル)を選択した後、自動演奏の開始を指示する前までの表示画面を意味している。
【0040】
上述のように、本実施の形態では、パートは4つ設けられており、この各パートには、図4に示すように、バイオリン、ベース、ピアノおよびドラムスが割り当てられている。
【0041】
画面下部中央には、「ぼくをクリックするとスタートするよ。」と言っているフクロウが表示され、ユーザは、前記マウス2を用いて、このフクロウにカーソルCを合わせ、マウス2をクリック操作することにより、自動演奏を開始させる。
【0042】
図5は、自動演奏中の表示画面の一例を示す図であり、バイオリンがソロ指定されている状態を示している。このように、ユーザは、いずれかのパートの楽器をソロ演奏させることができる。ソロ演奏させる方法は、たとえば、前記カーソルCを、ソロ演奏させたい楽器あるいは楽器を持っているキャラクタあるいは楽器および楽器を持っているキャラクタを含む矩形等所定の形状の検出領域(以下、これらを総称して「キャラクタ」と呼ぶ)に合わせ、マウス2をクリック操作することによって行う。図示例では、ユーザが猫のキャラクタにカーソルCを合わせ、マウス2をクリック操作したため、バイオリンがソロ指定された状態が示されている。
【0043】
バイオリンがソロ指定されると、上述のように、バイオリンが割り当てられているパート(本実施の形態では、パート1)は、そのソロトラックの自動演奏データが再生され、他のパートは、それぞれバッキングトラックの自動演奏データが再生される。そして、猫のキャラクタの表示パターンは、拍位置毎にパターン1とパターン2とが交互に切り替えられて、ソロ演奏を行っていることが強調される。
【0044】
この状態から、ソロ演奏させたい楽器を他の楽器に変更する場合、たとえばピアノに変更する場合には、ユーザは、カーソルCを馬のキャラクタに合わせ、マウス2をクリック操作する。これに応じて、ソロ演奏は、バイオリンからピアノに変更される。具体的には、パート1では、自動演奏データを再生するトラックがソロトラックからバッキングトラックに切り替えられる一方、ピアノが割り当てられているパート(たとえば、パート3)では、自動演奏データを再生するトラックがバッキングトラックからソロトラックに切り替えられる。そして、猫のキャラクタの表示パターンは、ソロ用パターンからバッキング用パターン(パターン3およびパターン4)に切り替えられる一方、馬のキャラクタの表示パターンは、バッキング用パターンからソロ用パターンに切り替えられる。
【0045】
本実施の形態では、ユーザがソロ指定の変更を指示すると、直ちに指定された楽器をバッキング演奏からソロ演奏に切り替えるのではなく、所定タイミングで切り替えるようにしている。この所定タイミングとして、(1)小節を尊重するタイミング、および(2)小節を尊重しないタイミングの2種類を規定し、この2種類のいずれかをユーザが自由に選択できるようにしている。もちろん、この選択をユーザ側に任せずに、工場設定等により固定的に選択設定するようにしてもよい。
【0046】
(1)小節を尊重するタイミングでの切り替えは、ソロ指定されていないパートがソロ指定された場合には、次の小節の先頭まで待って、すなわち、次の小節の先頭まで現在のバッキングトラックにおける自動演奏データの再生を続け、次の小節の先頭になった時点で、ソロトラックの自動演奏データの再生に切り替えるというようにする。これとは逆に、ソロ指定されているパートが、他のパートが新たにソロ指定されたことにより、バッキング演奏に変更指示された場合には、現小節の末尾まで当該ソロトラックにおける自動演奏データの再生を続け、次の小節の先頭になった時点で、バッキングトラックの自動演奏データの再生に切り替えるというようにする。
【0047】
そして、キャラクタのアニメーションは、ソロ指定されていないパートがソロ指定された場合には、ソロ指定された時点で、バッキング用パターンの描画からソロ用パターンの第1フレーム目(パターン1)の描画に切り替えて、その状態を継続させ(ポーズ状態)、ソロ指定されているパートがバッキング演奏に変更指示された場合には、現小節の末尾までソロ用パターンの描画を続け、次の小節の先頭になった時点で、バッキング用パターンの描画に切り替える。
【0048】
(2)小節を尊重しないタイミングでの切り替えは、自動演奏データを再生する最小単位時間(本実施の形態では、タイマ割り込み周期)で行う。
【0049】
次に、この制御処理を詳細に説明する。
【0050】
図6は、本実施の形態の自動演奏装置 、特にCPU5が実行する自動演奏処理のメインルーチンの手順を示すフローチャートである。
【0051】
同図において、まず、デフォルトのテンポを設定したり、デフォルトの自動演奏データを、たとえば前記RAM7の自動演奏データ格納領域に記憶したり、表示装置9の画面表示を初期表示にしたりする等の初期設定を行う(ステップS1)。
【0052】
次に、ユーザがキーボード1またはマウス2を操作したときに発生する操作イベントがあるか否かを判別し(ステップS2)、操作イベントがないときには、操作イベントがあるまで待機する一方、操作イベントがあるときには、当該操作イベントが、本メインルーチンの終了を指示する終了イベントであるか否かを判別する(ステップS3)。
【0053】
ステップS3で、操作イベントが終了イベントでないときには、当該操作イベントの種類に応じたイベント処理を行った(ステップS4)後に、前記ステップS2に戻って上述の処理を繰り返す一方、操作イベントが終了イベントであるときには、終了処理を行った(ステップS5)後、本メインルーチンを終了する。
【0054】
図7は、演奏開始を指示する操作イベント(演奏開始操作イベント)が入力されたときに実行される演奏開始操作イベント処理の手順を示すフローチャートであり、本演奏開始操作イベント処理は、前記ステップS4のイベント処理の一処理である。
【0055】
図7において、まず、音源(音源回路15)を初期化する(ステップS11)。ここで、音源の初期化とは、たとえば、音源回路15内の各種レジスタをクリアする処理や、音源回路15に設定すべき各種パラメータをデフォルト値に設定する処理等を行うことを意味する。
【0056】
次に、ソロ演奏させる楽器のパートをデフォルトパート(たとえば、パート1)に指定する(ステップS12)。そして、自動演奏データの再生をスタートさせる(ステップS13)。具体的には、図10または図12を用いて後述するタイマ割り込み処理1または2が起動できるように、前記タイマ8をスタートさせるとともにタイマ割り込みを許可する。
【0057】
次に、新たな操作イベントが入力されたか否かをチェックし(ステップS14およびS15)、新たな操作イベントが入力されたときには、そのイベントの種類に応じた処理を行う(ステップS16〜S19)一方、新たな操作イベントが入力されないときには、新たな操作イベントが入力されるまで待機する。
【0058】
イベントの種類に応じた処理とは、具体的には、ソロ指定を変更するためのマウスイベントが入力されたときに実行される(1)ソロパート選択処理(ステップS16→S17→S18)と、自動演奏を一時停止させるための停止イベントが入力されたときに実行される(2)再生ストップ処理(ステップS16→S19)の2種類である。もちろん、操作イベントの種類は、この2種類に限られるわけではなく、実際には他の操作イベントも入力されて、当該操作イベントに応じた処理を行うようにしているが、本発明を説明する上で必須のものではないため、その処理は図示されていない。
【0059】
上記(1)のソロパート選択処理は、前記2種類の切り替えタイミングに応じて、2種類の処理、すなわち(a)ソロパート選択処理1(後述する図9参照)と、(b)ソロパート選択処理2(後述する図12参照)を設け、前述したように、この2種類の処理のいずれかをユーザが自由に選択できるようにしている。
【0060】
上記(2)の再生ストップ処理は、現在実行中の自動演奏データの再生を一時停止させる処理であり、具体的には、タイマ8を停止させて、タイマ割り込みを禁止したり、音源回路15へキーオフデータを送出させて、音源回路15から出力中の楽音信号をダンプさせたりする処理を含んでいる。
【0061】
図8は、楽曲(自動演奏データ)を選択する操作イベント(楽曲選択操作イベント)が入力されたときに実行される楽曲選択操作イベント処理の手順を示すフローチャートであり、本楽曲選択操作イベント処理は、前記ステップS4のイベント処理の一処理である。
【0062】
図8において、まず、ユーザが好みの楽曲(曲目)を入力するためのダイアログ(図示せず)を、表示装置9上に表示する(ステップS21)。
【0063】
次に、表示されたダイアログから入力された楽曲に対応する自動演奏データのファイルが存在するか否かを判別し、存在するときには、ステップS23〜S25の処理を行った後、本楽曲選択操作イベント処理を終了する一方、存在しないときには、ステップS26で、表示装置9上にエラーを表示させて、本楽曲選択操作イベント処理を終了する。
【0064】
ステップS23では、対応する楽曲データ(自動演奏データのファイル)を、該楽曲データが存在する場所から読み出し、ステップS24では、この楽曲データに応じた音源(音源回路15)の初期化を行い、ステップS25では、この楽曲データに応じた初期画面を表示装置9に描画させる。
【0065】
図9は、ソロパート選択処理1の詳細な手順を示すフローチャートであり、本ソロパート選択処理1は、ユーザがソロ指定を変更したときに、その切り替えタイミングとして、前記小節を尊重するタイミングが選択されている場合に、起動される。
【0066】
図9において、まず、ソロ指定されたパート番号を取得する(ステップS31)とともに、現在ソロ指定されているパート番号を取得する(ステップS32)。
【0067】
次に、ソロ指定されたパートの次小節変更フラグをセット(“1”)する(ステップS33)とともに、現在ソロ指定されているパートの次小節変更フラグをセットした(ステップS34)後に、本ソロパート選択処理1を終了する。ここで、次小節変更フラグは、各パート毎にそれぞれ設けられ(本実施の形態では、パートは4つあるので、次小節変更フラグは、各パートに対して1つずつ、合計4つ設けられている)、自動演奏が次の小節に移行するときに、対応するパートの再生トラックを変更する指示(1:指示;0:不指示)をCPU5に与えるためのものである。すなわち、ステップS33でセットされる次小節変更フラグと、ステップS34でセットされる次小節変更フラグとは、名称は同じであっても別物である。
【0068】
図10は、タイマ割り込み処理1の手順を示すフローチャートである。本タイマ割り込み処理1は、自動演奏データの再生と、それに伴うアニメーションの描画を行うものであり、上記ソロパート選択処理1に対応するものである。なお、本タイマ割り込み処理1は、各パート毎に同様の処理を繰り返し行うようにしているが、便宜上同図には、ある一つのパートに対して行う処理のみが図示されている。
【0069】
同図において、まず、自動演奏データの再生が小節タイミングにあり、かつ、対象パートの次小節変更フラグの値が“1”であるか否かを判別し(ステップS41,S42)、この両条件を満足するときには、ステップS43およびS44の処理を実行する一方、自動演奏データの再生が小節タイミングにないとき、または、対象パートの次小節変更フラグの値が“0”であるときには、ステップS43およびS44の処理をスキップして、ステップS45に進む。
【0070】
ステップS43では、対象パートがソロまたはバッキングのいずれに指定されているかを示すソロ/バッキング情報(この情報も、たとえばフラグで構成し、ソロ指定されているときにセット(“1”)し、バッキング指定されているときにリセット(“0”)するようにすればよい)を反転する。すなわち、“1”が設定されているときには“0”とし、“0”が設定されているときには“1”とする。
【0071】
ステップS44では、対象パートの次小節変更フラグをリセット(“0”)する。
【0072】
ステップS45では、対象パートのソロ/バッキング情報を取得する。この取得したソロ/バッキング情報は、後述するステップS47およびS50の判別処理で用いる。
【0073】
続くステップS46〜S49では、アニメーションの描画処理を行い、ステップS50〜S52では、自動演奏データの再生処理を行う。
【0074】
すなわち、ステップS46で、自動演奏データの再生がアニメーション更新タイミング(本実施の形態では、拍タイミング)にあるか否かを判別し、拍タイミングにあるときには、対象パートがソロ指定されているか否かを判別し(ステップS47)、ソロ指定されているときには、ソロ用イメージデータを描画する(ステップS48)一方、ソロ指定されていないとき、すなわちバッキング指定されているときには、バッキング用イメージデータを描画する(ステップS49)。ここで、対象パートがパート1である場合には、ステップS48のソロ用イメージデータの描画処理では、前記パターン1または2のいずれかのイメージデータを交互に描画し、ステップS49のバッキング用イメージデータの描画処理では、前記パターン3または4のいずれかのイメージデータを交互に描画する。
【0075】
ステップS50では、対象パートがソロ指定されているか否かを判別し、ソロ指定されているときには、ソロ用自動演奏データ(本実施の形態では、MIDIデータ)を1タイマ割り込み周期分再生する(ステップS51)一方、バッキング指定されているときには、バッキング用自動演奏データ(MIDIデータ)を1タイマ割り込み周期分再生する(ステップS52)。
【0076】
図11は、切り替えタイミングとして小節タイミングが選択されている場合に、ソロ指定が変更されたときの各パートそれぞれのトラックおよびアニメーションの状態の変移の一例を示すタイムチャートである。なお、同図には、全4パートのうちの3パートが示されている。また、「拍タイミング」と記載された軸は、拍位置を示すためのもので、黒点が拍位置を示している。なお、拍タイミングは、自動演奏される曲のテンポに応じて決定される可変のタイミングであり、たとえば4分音符1つ分の長さに相当する時間間隔である。
【0077】
同図において、時刻tstartで自動演奏が開始される。最初は、パート1がデフォルトでソロ指定され、パート1では、ソロトラックの自動演奏データ(ソロ用MIDIデータ)が再生されるとともに、ソロ用イメージデータが描画され、他のパートでは、バッキングトラックの自動演奏データ(バッキング用MIDIデータ)が再生されるとともに、バッキング用イメージデータが描画される。そして、時刻tk-1と時刻tkとの間の矢印で示される時刻に、マウス2がクリック操作されてパート2がソロ指定されると、この時点から現小節の終端である時刻tk+2までは、パート2のアニメーションがソロ用イメージデータのパターン1(1フレーム目のパターン)に書き換えられて、そのままの状態(ポーズ状態)を継続する。
【0078】
なお、このアニメーションの処理は、上記図10のタイマ割り込み処理1には記載されていないが、たとえば、ステップS46〜S49のアニメーションの描画処理の後で、バッキング指定からソロ指定に切り替わった時点を検出し、この検出された時点から現小節の終端まで、ソロ用イメージデータのパターンのうち最初に描画すべきパターン(パターン1)を継続して描画するようにすればよい。
【0079】
図11に戻り、現小節の終端(=次小節の先頭)である時刻tk+2になると、パート1では、自動演奏データの再生をソロトラックからバッキングトラックに変更するとともに、アニメーションをソロ用イメージデータからバッキング用イメージデータに変更し、パート2では、自動演奏データの再生をバッキングトラックからソロトラックに変更するとともに、アニメーションをポーズ状態から動作状態にする、すなわち拍タイミングでパターン1とパターン2とを交互に切り替えて描画するようにする。なお、パターン3については、トラックおよびアニメーションともに初期状態のままである。
【0080】
図12は、ソロパート選択処理2の詳細な手順を示すフローチャートであり、本ソロパート選択処理2は、ユーザがソロ指定を変更したときに、その切り替えタイミングとして、前記小節を尊重しないタイミング、すなわち本実施の形態では、タイマ割り込みタイミングが選択されている場合に、起動される。
【0081】
図12において、まず、図9のステップS31およびS32と同様に、ソロ指定されたパート番号を取得する(ステップS61)とともに、現在ソロ指定されているパート番号を取得する(ステップS62)。
【0082】
次に、ソロ指定されたパートのソロ/バッキング情報をソロにセットする(ステップS63)とともに、現在ソロ指定されているパートのソロ/バッキング情報をバッキングにセットした(ステップS34)後に、本ソロパート選択処理2を終了する。ここで、ソロ/バッキング情報は、たとえばフラグで構成し、ソロ指定されているときにセット(“1”)し、バッキング指定されているときにリセット(“0”)するようにすればよい。
【0083】
図13は、タイマ割り込み処理2の手順を示すフローチャートである。本タイマ割り込み処理2は、自動演奏データの再生と、それに伴うアニメーションの描画を行うものであり、上記ソロパート選択処理2に対応するものである。なお、本タイマ割り込み処理2は、各パート毎に同様の処理を繰り返し行うようにしているが、便宜上同図には、ある一つのパートについての処理のみが図示されている。
【0084】
図13と図10とを比較すれば分かるように、本タイマ割り込み処理2は、図10のタイマ割り込み処理1のステップS41〜S44の処理を省略したものである。このように変更することで、ソロ指定されたときの切り替えタイミングを、小節タイミングからタイマ割り込みタイミングに変更することができる。
【0085】
図14は、切り替えタイミングとしてタイマ割り込みタイミングが選択されている場合に、ソロ指定が変更されたときの各パートそれぞれのトラックおよびアニメーションの状態の変移の一例を示すタイムチャートである。なお、図14中、図13と同様の項目には同一名称を付し、その説明は省略する。
【0086】
図14において、時刻tstartで自動演奏が開始されると、図11と同様に、パート1では、ソロトラックの自動演奏データ(ソロ用MIDIデータ)が再生されるとともに、ソロ用イメージデータが描画され、他のパートでは、バッキングトラックの自動演奏データ(バッキング用MIDIデータ)が再生されるとともに、バッキング用イメージデータが描画される。そして、時刻tk-1と時刻tkとの間の矢印で示される時刻に、マウス2がクリック操作されてパート2がソロ指定されると、次のタイマ割り込みタイミングにおいて、パート1では、自動演奏データの再生をソロトラックからバッキングトラックに変更するとともに、アニメーションをソロ用イメージデータからバッキング用イメージデータに変更し、パート2では、自動演奏データの再生をバッキングトラックからソロトラックに変更するとともに、アニメーションをバッキング用イメージデータからソロ用イメージデータに変更する、すなわちアニメーション更新タイミング(本実施の形態では、拍タイミング)でパターン1とパターン2とを交互に切り替えて描画するようにする。なお、パターン3については、トラックおよびアニメーションともに初期状態のままである。
【0087】
同様に、時刻tk+1と時刻tk+2との間の矢印で示される時刻に、マウス2がクリック操作されてパート3がソロ指定されると、次のタイマ割り込みタイミングにおいて、パート2では、自動演奏データの再生をソロトラックからバッキングトラックに変更するとともに、アニメーションをソロ用イメージデータからバッキング用イメージデータに変更し、パート3では、自動演奏データの再生をバッキングトラックからソロトラックに変更するとともに、アニメーションをソロ用イメージデータに変更する。なお、パターン1については、トラックおよびアニメーションともに時刻tk以降の状態のままである。
【0088】
このように、本実施の形態では、楽曲の各パートを担当するキャラクタをマウスクリック操作という簡単な操作で選択するだけで、そのキャラクタが担当するパートをソロ指定できるので、年齢や音楽経験に拘わらず、平易な操作で指揮者の感覚を味わうことができ、これにより、音楽的興味や音楽的感覚を養うことができる。
【0089】
また、本実施の形態では、自動演奏データを再生するトラック、すなわちソロトラックとバッキングトラックとを切り替えるときに、再生中の自動演奏データの小節を尊重する切り替えと小節を尊重しない切り替えの2種類を設けている。小節を尊重する切り替えでは、小節途中でソロ指定が変更されたとしても、再生トラックの切り替えは次小節の先頭まで待って行い、ビジュアル的にはユーザが次のソロ役を判別できるようにしているので、ユーザは実際のアンサンブルの規則性を学習することができる。他方、小節を尊重しない切り替えでは、ユーザの切り替え操作に対して忠実に再生トラックが切り替わって行くので、ユーザは自然に楽曲をより注意深く聞くようになり、これにより音楽的な理解力を養うことができる。なお、本実施の形態では、小節を尊重しない切り替えのタイミングとして、タイマ割り込みタイミングを採用したが、これに限らず、たとえば拍タイミング等を採用するようにしてもよい。
【0090】
なお、本実施の形態では、ソロ指定の変更は、ユーザがマウス2を用いて、表示されたキャラクタにカーソルを合わせ、クリック操作することで行うようにしたが、これに限らず、複数のパッドを備えたリズムパッドやドラムパッドの各パッドにそれぞれパートを割り当て、パッドを叩くことによって、対応するパートをソロ指定するようにしてもよい。また、本実施の形態の自動演奏装置を携帯電話機の一機能として構成したときには、テンキーの各キーにそれぞれパートを割り当て、キーを操作することによって、対応するパートをソロ指定するようにしてもよい。もちろん、携帯電話機に限らず、本実施の形態の自動演奏装置でも、キーボード1中、特定の複数のキー(たとえばテンキー)にそれぞれパートを割り当て、キーを操作することによって、対応するパートをソロ指定するようにしてもよい。さらに、MIDII/F13に鍵盤装置を接続し、この鍵盤中、特定の複数の鍵にそれぞれパートを割り当て、鍵を操作することによって、対応するパートをソロ指定するようにしてもよい。また、特に図示しないマイクなどの音声入力装置を介してユーザの音声を入力し、該入力された音声信号を解析し、話者であるユーザの発した単語(たとえば「ピアノ」等)を認識することによってソロ指定を行うようにしてもよい。
【0091】
また、本実施の形態では、ユーザは、ソロ指定されているか否かを、対応するキャラクタの表示形態の違いによって認識できるようにしたが、その表示形態によってはソロ演奏とバッキング演奏との違いを認識しづらい場合があるので、その場合には、両演奏の違いを認識しやすいように、ソロ演奏しているキャラクタにスポットライトを当てたり、ソロ演奏しているキャラクタの動きとバッキング演奏しているキャラクタの動きとを異ならせたり、ソロ演奏しているキャラクタやその背景に特殊効果を施したりするようにすればよい。
【0092】
さらに、本実施の形態では、各パートに対してソロトラックとバッキングトラックの2種類のトラックのみ設けているため、あるパートが、ソロ演奏からバッキング演奏に移行し、再びバッキング演奏からソロ演奏に移行したときでも、自動演奏は最初のソロトラックに戻るだけであったが、前述のように、ソロトラックをパート毎に複数設け、自動演奏が再びソロトラックに移行したときには、最初のソロトラックとは別のソロトラックの自動演奏データを再生するようにしてもよい。また、ソロトラックだけではなく、バッキングトラックもパート毎に複数設け、上記複数のソロトラックと同様の制御を行うようにしてもよい。
【0093】
また、本実施の形態では、ソロ指定を行うタイミングに拘わらず、所定のタイミングで当該パートの自動演奏をバッキング演奏からソロ演奏に切り替えるようにしたが、ユーザが音楽的に間違ったタイミングでソロ指定を行ったときには、それを警告する目的で、たとえば、「タイミング間違い」である旨を表示したり、当該パートの自動演奏をソロ演奏に切り替えないようにしたり、故意に自動演奏のテンポを本来のテンポからランダムにずらしたりするようにしてもよい。音楽的に間違ったタイミングか否かの判別は、たとえば、音楽的に正しいタイミング位置(たとえば、曲の先頭からの相対的なイベント発生時刻で表現すればよい)をテーブルデータとして持ち、このテーブルと、ユーザがマウス操作したときのタイミングとの差をとり、その差がある閾値内にあるか否かをチェックすることによって行うようにすればよい。
【0094】
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU5やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0095】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0096】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、前記フロッピーディスク20、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM21、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM6などを用いることができる。また、他のMIDI機器100や通信ネットワーク101を介してサーバコンピュータ102からプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
【0097】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU5などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1,5または6のいずれかに記載の発明によれば、自動演奏データの再生が行われている期間にて、ユーザが第2種の演奏トラックの再生が行われている演奏パートのうちいずれかの演奏パートを選択するための選択手段による演奏パートの選択に応じて、前記ある1つの演奏パートについて第1種の演奏トラックに代えて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生するように制御されるとともに、前記選択された演奏パートについて前記第2種の演奏トラックに代えて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するように制御されるので、各演奏パート毎に再生されている各楽音にも複数の異なった役割があることをユーザに対して意識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る自動演奏装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の自動演奏装置によって演奏される自動演奏データのパートおよびトラック構成を示す図である。
【図3】 自動演奏データを再生するときに同時に描画するアニメーションの一例を示す図である。
【図4】 図1の表示装置に表示された初期画面の一例を示す図である。
【図5】 図1の表示装置に表示された自動演奏中の表示画面の一例を示す図である。
【図6】 図1の自動演奏装置 、特にCPUが実行する自動演奏処理のメインルーチンの手順を示すフローチャートである。
【図7】 演奏開始操作イベントが入力されたときに実行される演奏開始操作イベント処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】 楽曲選択操作イベントが入力されたときに実行される楽曲選択操作イベント処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】 ソロパート選択処理1の詳細な手順を示すフローチャートである。
【図10】 タイマ割り込み処理1の手順を示すフローチャートである。
【図11】 切り替えタイミングとして小節タイミングが選択されている場合に、ソロ指定が変更されたときの各パートそれぞれのトラックおよびアニメーションの状態の変移の一例を示すタイムチャートである。
【図12】 ソロパート選択処理2の詳細な手順を示すフローチャートである。
【図13】 タイマ割り込み処理2の手順を示すフローチャートである。
【図14】 切り替えタイミングとしてタイマ割り込みタイミングが選択されている場合に、ソロ指定が変更されたときの各パートそれぞれのトラックおよびアニメーションの状態の変移の一例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
2 マウス(選択手段)
5 CPU(再生手段、選択手段、切り替え手段、表示手段)
6 ROM(記憶手段)
7 RAM(記憶手段)
9 表示装置(表示手段)
11 HDD(記憶手段)

Claims (7)

  1. 複数の演奏パートによって楽曲が構成された自動演奏データであって、前記各演奏パートそれぞれに対応して第1種および第2種の演奏トラックを備えたものを再生する再生手段であって、前記複数の演奏パートのうちのある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するとともに他の演奏パートについて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生する再生手段と、
    該再生手段による自動演奏データの再生が行われている期間にて、ユーザが前記第2種の演奏トラックの再生が行われている演奏パートのうちいずれかの演奏パートを選択するための選択手段と、
    選択手段による演奏パートの選択に応じて、前記ある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックに代えて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生するように制御するとともに、前記選択された演奏パートについて前記第2種の演奏トラックに代えて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するように制御する切り替え手段と
    を有することを特徴とする自動演奏装置。
  2. 前記切り替え手段は、前記選択手段によって演奏パートが選択された時点から後の、小節の終端位置あるいは所定の拍位置で、当該選択された演奏パートに備えられた前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するように制御するとともに、前記ある1つの演奏パートに備えられた前記第2種の演奏トラックを選択的に再生するように制御することを特徴とする請求項1に記載の自動演奏装置。
  3. 前記各演奏パート毎に、該各演奏パートにそれぞれ備えられた複数の演奏トラックの各演奏トラックに対応する複数のイメージデータを記憶する記憶手段と、
    前記各演奏パートについて、前記再生手段によって再生されている演奏トラックに対応するイメージデータを前記記憶手段から読み出して表示する表示手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の自動演奏装置。
  4. 前記自動演奏データは、前記各演奏パート毎に、少なくとも前記第1種の演奏トラックとしてソロ演奏用の演奏トラックと前記2種の演奏トラックとしてバッキング演奏用の演奏トラックを備え、
    前記切り替え手段は、前記選択手段によってバッキング演奏用の演奏トラックが再生されている演奏パートが選択されたことに応じて、該演奏パートのバッキング演奏用の演奏トラックに代えてソロ演奏用の演奏トラックを再生する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動演奏装置。
  5. 複数の演奏パートによって楽曲が構成された自動演奏データであって、前記各演奏パートそれぞれに対応して第1種および第2種の演奏トラックを備えたものを再生する再生ステップであって、前記複数の演奏パートのうちのある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するとともに他の演奏パートについて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生する再生ステップと、
    該再生ステップによる自動演奏データの再生が行われている期間にて、ユーザが前記第2種の演奏トラックの再生が行われている演奏パートのうちいずれかの演奏パートを選択するための選択手段による演奏パートの選択に応じて、前記ある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックに代えて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生するように制御するとともに、前記選択された演奏パートについて前記第2種の演奏トラックに代えて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するように制御する切り替えステップと
    を有することを特徴とする自動演奏方法。
  6. 複数の演奏パートによって楽曲が構成された自動演奏データであって、前記各演奏パートそれぞれに対応して第1種および第2種の演奏トラックを備えたものを再生する再生機能であって、前記複数の演奏パートのうちのある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するとともに他の演奏パートについて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生する再生機能と、
    該再生機能による自動演奏データの再生が行われている期間にて、ユーザが前記第2種の演奏トラックの再生が行われている演奏パートのうちいずれかの演奏パートを選択するための選択手段による演奏パートの選択に応じて、前記ある1つの演奏パートについて前記第1種の演奏トラックに代えて前記第2種の演奏トラックを選択的に再生するように制御するとともに、前記選択された演奏パートについて前記第2種の演奏トラックに代えて前記第1種の演奏トラックを選択的に再生するように制御する切り替え機能と
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. コンピュータが実行可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、該プログラムは請求項6に記載のプログラムを含むことを特徴とする記憶媒体。
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