JP4302796B2 - モータ及びモータの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
電線等の線材、あるいは棒状物体に対して電気的絶縁を行う絶縁チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】
モータのコイルの絶縁に使用される絶縁チューブの例を図6を用いて説明する。図6は、従来におけるモータの固定子の正面図である。
【0003】
図6において、モータの固定子コア11は、筒状に形成されたバックヨーク12と、このバックヨーク12の内周面より軸中心に向かって延出したティース13とで構成されている。
【0004】
固定子14は、固定子コア11と、この固定子コア11のティース13とティース13の間のスロット15に収納されたコイル16とで構成されている。そして、固定子コア11とコイル16との間には、絶縁紙が挿入され電気的絶縁を行っている。また、任意のスロット15から他の任意のスロット15にコイル16を渡して収納されているため、固定子コア11の端面には、円筒状のコイルエンドが形成される。
【0005】
そして、任意のコイル16の端末と他のコイル16の端末を接続するための渡り線17が設けられており、この渡り線17は、断面が無開口の円である筒状の絶縁チューブ18で覆われている。渡り線17を絶縁チューブ18で覆うためには、予め、コイル16の先端より、渡り線17に必要な本数を挿入しておき、スロット15内にコイル16を納める毎に、絶縁チューブ18を渡り線17となるコイル16の場所に配設する。
【0006】
他の任意のコイル16の端末は、リード線19と半田付けして接続されている。そして、この半田付け部は、電気的絶縁のための保護チューブ20で覆われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来における絶縁チューブでは、コイルの先端からチューブを挿入した後にコイルの端末処理を行う必要があった。
【0008】
すなわち、従来の絶縁チューブでは、コイルに挿入途中に挿入の障害となる形状のものが存在する場合、これを避けて挿入する必要があるなど、作業に手間がかかることがあった。
【0009】
さらに、固定子等の製品が完成した後に、絶縁チューブに不具合が発生した場合等、これの引き替える作業も非常に困難であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明によれば、ドーナツ状に形成されたバックヨークと、バックヨークから延出したティースとからなる積層された固定子コアと、前記固定子コアのティースとティースの間のスロットに収納されるコイルと、前記固定子コアに該コイルが収納されることで形成された固定子と、任意のコイルの端末と他のコイルの端末を接続するための渡り線が設けられ、この渡り線を覆う絶縁チューブと、を備えたモータにおいて、前記絶縁チューブは、断面が渦巻状に形成され、この渦巻きが連続し1層目の外周面を人の手指で押圧することにより、容易に1層目と2層目の境を開口することのできる程度の柔軟性を有する材質で形成され、前記絶縁チューブの1層目と2層目の境目付近に渡り線を押し当て、この押し当てた圧力で、1層目と2層目の境目を開口させて、渡り線を絶縁チューブ内部へ挿入することにより渡り線を絶縁したことを特徴とするモータを提供する。
【0011】
【作用】
電線等の線あるいは棒状物体の任意の箇所に、渦巻状に形成された絶縁チューブの1層目と2層目の境目付近を押し当てる。そして、この押し当てた圧力で、あるいは指の力で1層目と2層目の境を開口させて、線あるいは棒状物体を絶縁チューブ内部へ挿入する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明による実施例を図1〜図5を用いて説明する。図1は、本発明における絶縁チューブの斜視図である。図2は、図1の絶縁チューブの断面図である。図3は、固定子に絶縁チューブを取り付けた際の固定子の正面図である。図4は、絶縁チューブ内にコイルを挿入する際の絶縁チューブの断面図である。図5は、本発明における他の実施例の絶縁チューブの断面図である。
【0013】
図1および図2において、絶縁チューブ1は、断面が渦巻き状であって、この断面が連続的に形成されている。この絶縁チューブ1は、電気的絶縁性を備えており、また、ある程度の耐熱性を備えている。そして、渦巻き部の1層目の外周面を人の手指で押圧すると、容易に1層目と2層目の境を開口するこのできる程度の柔軟性を有する材質で形成されている。
【0014】
例えば、非金属であり、高分子化合物もしくは有機物で絶縁チューブを形成する。
【0015】
また、絶縁チューブ1は、任意の幅のテープ状の材料を巻き曲げて形成されている。あるいは、無開口の円形絶縁チューブの一部を切り裂き、この材料の残留応力を利用して渦巻き状にしても良い。また、残留応力を利用する他に熱収縮性材料を使用し、熱成形により渦巻き状にしても良い。
【0016】
また、渦巻きを1.2巻〜1.5巻きの範囲で形成することにより、絶縁チューブ1で電線等の線あるいは棒状物体を覆う被覆作業が容易であり、また、外れ難くいという2点を両立させている。
【0017】
さらに、単純な開口部が形成されている、例えば、断面がC字状の絶縁チューブでなく0.2〜0.5の重なり部を有するので電気絶縁として沿面距離を確保することにも有利である。
【0018】
図3および図4において、固定子2にリード線3、保護チューブ4を取り付けた後、固定子2の任意の渡り線5に絶縁チューブ1を取り付ける。
【0019】
すなわち、絶縁チューブ1の1層目と2層目の境目付近に渡り線5を押し当てる。そして、この押し当てた圧力で、あるいは指の力で1層目と2層目の境目を開口させて、渡り線5を絶縁チューブ1内部へ挿入する。
【0020】
図5において、絶縁チューブ6の渦巻き部の端部を絶縁チューブ6の外側方向に反らして形成する、あるいは、渦巻き部を”6”の字状に形成することにより、渡り線5を絶縁チューブ6の内部に挿入する入り勝手6aを形成しても良い。すなわち、入り勝手6aを形成することにより、渡り線5の挿入を容易にすることができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、電線等の線あるいは棒状物体の任意の箇所に、容易に絶縁チューブを取り付けることができ、また、取り付け後、簡単に外れ難くすることができる。
【0022】
さらに、製造ラインのどこで絶縁チューブを投入するか、この絶縁チューブを投入するタイミング、時期の自由度を上げることができる。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における絶縁チューブの斜視図。
【図2】図1の絶縁チューブの断面図。
【図3】固定子に絶縁チューブを取り付けた際の固定子の正面図。
【図4】本発明における他の実施例の絶縁チューブの断面図。
【図5】絶縁チューブ内にコイルを挿入する際の絶縁チューブの断面図。
【図6】従来におけるモータの固定子の正面図。
【符号の説明】
1、6、18…絶縁チューブ
2、14…固定子
3、19…リード線
4、20…保護チューブ
5、17…渡り線
11…固定子コア
12…バックヨーク
13…ティース
15…スロット
16…コイル
Claims (3)
- ドーナツ状に形成されたバックヨークと、バックヨークから延出したティースとからなる積層された固定子コアと、
前記固定子コアのティースとティースの間のスロットに収納されるコイルと、
前記固定子コアに該コイルが収納されることで形成された固定子と、
任意のコイルの端末と他のコイルの端末を接続するための渡り線が設けられ、この渡り線を覆う絶縁チューブと、を備えたモータにおいて、
前記絶縁チューブは、断面が渦巻状に形成され、この渦巻きが連続し1層目の外周面を人の手指で押圧することにより、容易に1層目と2層目の境を開口することのできる程度の柔軟性を有する材質で形成され、
前記絶縁チューブの1層目と2層目の境目付近に渡り線を押し当て、この押し当てた圧力で、1層目と2層目の境目を開口させて、渡り線を絶縁チューブ内部へ挿入することにより渡り線を絶縁したことを特徴とするモータ。 - ドーナツ状に形成されたバックヨークと、バックヨークから延出したティースとからなる積層された固定子コアと、
前記固定子コアのティースとティースの間のスロットに収納されるコイルと、
前記固定子コアに該コイルが収納されることで形成された固定子と、
任意のコイルの端末と他のコイルの端末を接続するための渡り線が設けられ、この渡り線を覆う絶縁チューブと、を備えたモータにおいて、
前記絶縁チューブは、断面が渦巻状に形成され、この渦巻きが連続し1層目の外周面を人の手指で押圧することにより、容易に1層目と2層目の境を開口することのできる程度の柔軟性を有する材質で形成され、
前記絶縁チューブの1層目と2層目の境目付近に渡り線を押し当て、この押し当てた圧力で、1層目と2層目の境目を開口させて、渡り線を絶縁チューブ内部へ挿入することにより渡り線を絶縁したことを特徴とするモータの製造方法。 - 前記渦巻きの巻き数が1.2巻き〜1.5巻きで形成したことを特徴とする請求項1記載の絶縁チューブ。
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JP25190898A Expired - Fee Related JP4302796B2 (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | モータ及びモータの製造方法 |
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