JP4301390B2 - 省電力装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、待機時電力消費の節減機能を有する、省電力装置あるいは画像形成装置に関し、特に、装置内の状態を検出するセンサおよびそれに給電する電気回路を備える省電力装置あるいは画像形成装置に関する。これらの装置に含まれるものには具体的には、これに限定する意図では無いが、例えば、プリンタ,複写機,ファクシミリあるいはこれらの少なくとも1者を含む画像処理システム、がある。
【0002】
【従来技術】
例えば、感熱記録,熱定着,熱乾燥を利用するプリンタ,複写機,ファクシミリなどは、画像形成時の電力消費が大きい。そこで、画像形成を終了すると装置の電源スイッチを自動遮断する提案がある。
【0003】
例えば特開平7−129042号公報には、画像形成装置の電源回路とAC100Vプラグとの間に、使用者がオン/オフできるとともに、リレー機能を備えてCPUによってもオフできる電源スイッチを介挿して、画像形成を終えるとCPUが該電源スイッチをオフにして、画像形成装置の全電源を遮断する画像形成装置が提示されている。
【0004】
しかしながら、全電源を遮断すると、新たに使用者が電源スイッチをオンにしなければ画像形成装置を使用することができない。定着ヒータなどウォームアップに時間がかかる要素をもつ画像形成装置では、画像形成が必要なとき使用者は電源スイッチをオンにしてからも、ウオームアップが完了するまで待たなければならない。また、この種の画像形成装置は、外部機器例えばコンピュータのプリントアウトコマンドに自動応答してコンピュータのドキュメントをプリントアウトする用途には用いることができない。
【0005】
そこで使用者の使い勝手を良くするために、設定モードの画像形成を終えても、画像形成指示に応答して画像形成を開始可能スタンバイモードで待機するととともに、時間経過を計測して、新たに画像形成指示を受けるとそれに応答して画像形成を開始するが、画像形成指示を受けることなく設定時間が経過すると、復帰指示の到来を認知する待機回路やデータ保持が必要なメモリなど必要最小限の電気要素に給電を継続し他の電気回路または電気要素には待機電力給電も遮断する休止モード、に移行する画像形成装置が提示されている。スタンバイモードでは、例えば定着ローラを定着温度に維持するための電力消費がかなりあるが、休止モードではこの電力消費が無くなり、その他多くの電気回路への通電も止まるので、電力消費は極めて少ない。休止モードで、操作ボード入力あるいは通信によるプリントアウトコマンドなど、画像形成装置の使用アクセスがあると、復帰指示の到来を認知する待機回路が画像形成装置をスタンバイモードに復帰させる。
【0006】
例えば特開平8−251317号公報には、ホストからプリンタに通信が無い時にプリンタコントローラが省エネモードに切換り、このとき画像形成エンジンの電源をオフにする画像形成装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
短時間で休止モードに移行するような場合、複写モード設定の途中で操作者が何かの都合で規定時間間隔内で操作を行わないと従来の技術では、操作パネルの表示は、標準の操作モードの画面設定になってしまい、せっかく設定条件を確立しても、設定モードが表示されなくなったり、複写モード自体が消去されてしまうといったことになり、使い勝手が悪くなることも考えられる。休止モードへ移行する設定時間を長くするとこのような問題は少なくなるが、操作者が何もしないか、いないときも、スタンバイモードが長く持続して電力を消費する。
【0008】
例えば複写機には、コンタクトガラス上の原稿を照明するランプを搭載した走査キャリッジがホームポジションにあるかを検知するホームポジションセンサ,コンタクトガラス上に原稿があるかを検知する原稿センサ,ADF(自動原稿供給装置)に原稿がセットされているかを検知する原稿センサ,原稿サイズセンサ,原稿搬送路に原稿が滞留又はジャムしているかを検知する原稿搬送路のペーパセンサ,作像機構の給紙トレイ又はカセットの紙有無およびサイズ検知をするペーパセンサ,作像機構の給紙,搬送,排紙の残紙又はジャムを検知するペーパセンサ等があり、スタンバイモードでは、これらのセンサおよび検知回路に給電する。
【0009】
これはまず、ランプの位置検知は画像形成動作終了後、ランプが所定の位置に戻って次の画像形成動作を行える状態にあることを検知するために必要であり、また原稿,転写紙検知は、紙搬送を正常に行うことができる状態であるかを認識するために必要だからである。
【0010】
しかし、ランプ位置検出/紙搬送検知ともに、画像形成動作を行わない限り、各検知手段での電力消費は無駄になっているといえる。
【0011】
本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、無駄な電力消費を更に低減することを目的とし、具体的には、スタンバイモードから休止モードへ移行する設定時間を比較的に長くしても無駄な電力消費は抑制することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)オペレータが動作指示を入力するための操作部(20);電気負荷(モータ等)およびセンサ(14,72,42);操作部が与える又は遠隔から与えられる動作指示に応答して、電気負荷を駆動しセンサの検出信号を監視する負荷コントローラ(12,51,41);ならびに、動作指示に応答して負荷駆動を開始可能なスタンバイモードで待機し、該スタンバイモードに復帰可能な低電力消費の休止モードに移行できる省電力コントローラ(60);を備える省電力装置において、
センサへの通電をオン/オフするスイッチ手段(15,73,43);および、センサ省エネコントローラ(12,51,41);を備え、前記省電力コントローラ(60)は、スタンバイモードで負荷コントローラ(12,51,41)およびセンサ省エネコントローラ(12,51,41)に給電し、休止モードで該給電を停止し;前記センサ省エネコントローラ(12,51,41)は、前記給電があると前記スイッチ手段(15,73,43)をオンにし、電気負荷の駆動を終了し該駆動に関するセンサの検出信号の監視を終了すると前記スイッチ手段(15,73,43)をオフにする;ことを特徴とする省電力装置。
【0013】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は相当事項の符号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
【0014】
これによれば、電気負荷の駆動を終了しセンサの検出信号の監視を終了した後に、スタンバイモードであってもセンサへの給電が止まるので、スタンバイ電力が低減する。したがって、スタンバイモードから休止モードへ移行する設定時間を比較的に長くしても無駄な電力消費が抑制される。
【0015】
休止モードでは負荷コントローラ(12,51,41)およびセンサ省エネコントローラ(12,51,41)への給電が止まるので、電力消費が更に低減する。
【0016】
【発明の実施の形態】
前記スイッチ手段(15,73,43)は、スタンバイモードでは給電があり休止モードでは給電がない省電力給電線(+5V)とセンサ(14,72,42)の間に介挿された;上記(1)の省電力装置。
【0017】
休止モードでは、省電力給電線(+5V)およびスイッチ手段(15,73,43)の電力消費も無く、電力消費が更に低減する。
【0018】
2a)負荷コントローラ(12,51,41)およびセンサ省エネコントローラ(12,51,41)は省電力給電線(+5V)から給電され;省電力コントローラ(60)は、動作指示対応の電気負荷の駆動および該駆動に関するセンサの検出信号の監視を終了すると計時を開始し、動作指示がなく設定時間(Td1+Td2)が経過すると省電力給電線(+5V)への給電を止める;上記(2)の省電力装置。
【0019】
電気負荷の駆動を終了しセンサの検出信号の監視を終了してから、動作指示が無く設定時間(Td1+Td2)が経過すると、負荷コントローラ(12,51,41)およびセンサ省エネコントローラ(12,51,41)への給電が止まるので、装置は休止モードとなり、電力消費が更に低減する。
【0020】
(3)オペレータが動作モードを設定し動作指示を入力するための操作部(20);転写紙上に画像を形成する画像生成手段(100)およびセンサ(14,72,42);前記操作部が与える又は遠隔から与えられる動作指示に応答して設定があった動作モードで前記画像生成手段を駆動しセンサの検出信号を監視する画像形成コントローラ(12,51,41);ならびに、動作指示に応答して該駆動を開始可能なスタンバイモードで待機し、該スタンバイモードに復帰可能な低電力消費の休止モードに移行できる省電力コントローラ(60);を備える画像形成装置において、
センサへの通電をオン/オフするスイッチ手段(15,73,43);および、センサ省エネコントローラ(12,51,41);を備え、前記省電力コントローラ(60)は、スタンバイモードで負荷コントローラ(12,51,41)およびセンサ省エネコントローラ(12,51,41)に給電し、休止モードで該給電を停止し;前記センサ省エネコントローラ(12,51,41)は、前記給電があると前記スイッチ手段(15,73,43)をオンにし、設定があった動作モードの画像生成を終了し該画像生成に関するセンサの検出信号の監視を終了すると前記スイッチ手段(15,73,43)をオフにする;ことを特徴とする画像形成装置。
【0021】
これによれば、設定があった動作モードの画像生成を終了しセンサの検出信号の監視を終了した後に、スタンバイモードであってもセンサへの給電が止まるので、スタンバイ電力が低減する。したがって、スタンバイモードから休止モードへ移行する設定時間を比較的に長くしても無駄な電力消費が抑制される。
【0022】
休止モードでは画像形成コントローラ(12,51,41)およびセンサ省エネコントローラ(12,51,41)の電力消費もなくなるので、画像形成装置の電力消費が更に低減する。
【0023】
4)前記スイッチ手段(15,73,43)はスタンバイモードでは給電があり休止モードでは給電がない省電力給電線(+5V)とセンサ(14,72,42)の間に介挿された、上記(3)の画像形成装置。
【0024】
休止モードでは省電力給電線(+5V)およびスイッチ手段(15,73,43)の電力消費が無く、画像形成装置の電力消費が更に低減する。
【0025】
4a)負荷コントローラ(12,51,41)およびセンサ省エネコントローラ(12,51,41)は省電力給電線(+5v)から給電され;省電力コントローラ(60)は、設定があった動作モードの画像生成を終了し該画像生成に関するセンサの検出信号の監視を終了してから動作指示がなく省電力設定時間(Td1+Td2)が経過すると省電力給電線(+5v)への給電を止める;上記(4)の画像形成装置。
【0026】
設定があった動作モードの画像生成を終了しセンサの検出信号の監視を終了してから、動作指示が無く省電力設定時間(Td1+Td2)が経過すると、負荷コントローラ(12,51,41)およびセンサ省エネコントローラ(12,51,41)への給電が止まるので、画像形成装置は休止モードとなり、電力消費が更に低減する。
【0027】
(5)センサ省エネコントローラ(12,51,41)は、設定があった動作モードの画像生成を終了し該画像生成に関するセンサの検出信号の監視を終了してから動作指示がなくセンサ省エネ設定時間(Tds)が経過したときに、前記スイッチ手段(15,73,43)をオフにする;上記(3)乃至(4a)のいずれかの画像形成装置。
【0028】
これによれば、画像生成を終了してからの状態検出を、センサ省エネ設定時間(Tds)の間継続することができる。たとえば、原稿押さえの開き,ADF(30)への原稿の挿入,転写紙の補充又は交換等をセンサで検出してこれをスタンバイモード継続条件或いは動作指示(スタンバイ継続指示)とする場合、画像生成を終了してからセンサ省エネ設定時間(Tds)の間、この動作指示(スタンバイ継続指示)を認知することができ、操作者の利便性が損なわれない。センサ省エネ設定時間(Tds)はいわば、スタンバイ継続指示の入力を待つ時間である。
【0029】
(6)操作部(20)はセンサ省エネ設定時間(Tds)を入力する手段を含み;画像形成装置は入力があったセンサ省エネ設定時間(Tds)を保持する不揮発メモリ手段(264)を備え;センサ省エネコントローラ(12,51,41)は、設定があった動作モードの画像生成を終了し該画像生成に関するセンサの検出信号の監視を終了してから動作指示がなく不揮発メモリ手段が保持するセンサ省エネ設定時間(Tds)が経過したときに、前記スイッチ手段(15,73,43)をオフにする;上記(5)の画像形成装置。
【0030】
すなわち、画像生成を終了してから、原稿押さえの開き,ADF(30)への原稿の挿入,転写紙の補充又は交換等であるスタンバイ継続指示、を画像形成装置が待つ時間(Tds)を操作者が操作部(20)を用いて設定できる。操作者は、利便性を損なわない待ち時間(Tds)を設定することができる。
【0031】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0032】
【実施例】
−第1実施例−
図1に本発明の第1実施例であるデジタル複写機の外観を示す。このデジタル複写機は、大略で、自動原稿送り装置〔ADF〕30と、操作部20と、スキャナ10と、プリンタ100と、中継ユニット32と、ステープラ及び作像された用紙を大量に積載可能なシフトトレイ付きのフィニッシャ34と、両面反転ユニット33と、給紙バンク35と、大容量給紙トレイ36及び1ビン排紙トレイ31、の各ユニットで構成されている。複写機本体であるプリンタ100は、感光体,チャージャ,画像書き込み部、現像部,転写部,定着部ならびに給紙搬送部など画像形成機構を備えている。
【0033】
図2に、図1に示す複写機の電気系システムの概要を示す。複写機メカ制御部すなわち画像読取りおよび画像形成プロセス制御の主要部に、メイン制御板50上の1つのMPU51と、スキャナ制御板11上の1つのCPU12が用いられている。MPU51は作像シーケンスおよび定着制御とシステム関係の制御を、CPU12はスキャナ関係の制御をそれぞれ行う。MPU51とCPU12とは、画像データインターフェース及びシリアルインターフエースによって接続されている。
【0034】
また、図2において、20は操作部、70はI/O制御板、92は画像露光用のレーザ光を制御するLD制御板、41は給紙制御板、13はCCDを搭載する読み取り制御板、90はマザーボード、60,91は、複合機能を実現するためのアプリケーション拡張ユニットで、91は、FAX機能を搭載したファクシミリ制御ユニット、60は、パソコン,ワープロなどホストのドキュメントを印刷するプリンタ機能及びコピー,ファクシミリ,プリンタの複合動作モードを制御するためのプリンタコントローラ(ボード)である。80は電源装置である。
【0035】
スキャナ10には、コンタクトガラス上の原稿を照明するランプを搭載した走査キャリッジがホームポジションにあるかを検知するホームポジションセンサ,往走査リミット位置にあるかを検知するリミット位置センサおよびコンタクトガラス上に原稿があるかを検知する原稿センサがある。これらのセンサを一括して図2には、センサ14と示した。スキャナ10に着脱可のADF30には、原稿がセットされているかを検知する原稿センサ,原稿サイズセンサおよび原稿搬送路に原稿が滞留又はジャムしているかを検知する原稿搬送路のペーパセンサがある。給紙ユニット40には、給紙トレイおよびカセットの装着を検知するセンサ,そこの紙有無およびサイズ検知をするペーパセンサおよび給送路の残紙又はジャムを検知するペーパセンサがあり、これらのセンサを一括して図2には、センサ42と示した。作像機構であるプリンタ100には、その内部の給紙,搬送,排紙の残紙又はジャムを検知するペーパセンサおよび給,排紙路の設定状態を検出するセンサがあり、これらのセンサを一括して図2には、センサ72と示した。
【0036】
図3に、電源装置80から、I/O制御板(入出力インターフエイス)70,メイン制御板(メインコントローラ)50,マザーボード90及びプリンタコントローラ60への給電系統の概要、ならびに、プリンタコントローラ60の概要を示す。
【0037】
図3を参照すると、画像形成プロセスを制御するメイン制御板50には、MPU51、CPU周辺ASIC(Application Specific IC)54、画像処理ASIC53、およびプリンタコントローラ60とのインタフェース機能および画像データの圧縮伸張機能を有したI/F(インターフェイス)52がある。
【0038】
システムの制御を司るプリンタコントローラ60には、複合機能を実現するためのMPU61とメイン制御板50とのインタフェースと操作部との通信機能およびメモリの制御機能を有した周辺ASIC64およびその他がある。
【0039】
原稿を光学的に読み取る原稿スキャナ10は、読み取りユニットにて、原稿に対するランプ照射の反射光をミラー及びレンズにより受光素子に集光する。受光素子(CCD)は、センサー・ボード・ユニット(SBU)13にあり、CCDに於いて電気信号に変換された画像信号は、SBU13上でディジタル信号すなわち読取った画像デ−タに変換された後、SBU13から、メイン制御板50上の画像処理ASIC53に出力される。
【0040】
SBU13からの読取り画像デ−タは、画像処理ASIC53に転送され、画像処理ASIC53が、光学系及びディジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化:スキャナ特性による読取り画像デ−タの歪)を補正し、該画像デ−タをプリンタコントローラ60に転送してメモリMEM65に書込む。又は、プリンタ出力のための処理を施してプリンタ100のLD制御板92に与える。
【0041】
すなわち、画像処理ASIC53には、読取り画像デ−タをメモリMEM65に蓄積して再利用するジョブと、メモリMEM65に蓄積しないでLD制御板92上のビデオ・データ制御(VDC)に出力してレ−ザプリンタ機能で作像出力するジョブとがある。メモリMEM65に蓄積する例としては、1枚の原稿を複数枚複写する場合、スキャナ10を1回だけ動作させ、読取り画像デ−タをメモリMEM65に蓄積し、蓄積データを複数回読み出す使い方がある。メモリMEM65を使わない例としては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合、読取り画像デ−タをそのままプリンタ出力用に処理すれば良いので、メモリMEM65への書込みを行う必要はない。
【0042】
まず、メモリMEM65を使わない場合、画像処理ASIC53は、読取り画像データに画像読取り補正を施してから、面積階調に変換するための画質処理を行う。画質処理後の画像データはLD制御板92上のVDCに転送する。面積階調に変化された信号に対し、ドット配置に関する後処理及びドットを再現するためのパルス制御をVDCで行い、レ−ザプリンタ機能によって転写紙上に再生画像を形成する。
【0043】
メモリMEM65に蓄積し、それからの読み出し時に付加的な処理、例えば画像方向の回転,画像の合成等を行う場合は、画像読取り補正を施した画像データは、プリンタコントローラ60の、画像メモリアクセス制御機能がある周辺ASIC64に送られる。ここではMPU61の、フラッシュEEPROMに格納された動作プログラムに従った制御によって、画像データとメモリモジュ−ルMEM65のアクセス制御,外部パソコンPCのプリント用データの展開(文字コ−ド/キャラクタビット変換),メモリー有効活用のための画像データの圧縮/伸張を行う。周辺ASIC64へ送られたデータは、データ圧縮後MEM65へ蓄積し、蓄積データを必要に応じて読み出す。読み出しデータは伸張し、本来の画像データに戻し周辺ASIC64から画像処理ASIC53へ戻される。
【0044】
画像処理ASIC53へ戻されると、そこで画質処理を、そしてLCD制御板92上のVDCでのパルス制御を行い、レーザプリンタ機能によって転写紙上に顕像(トナ−像)を形成する。
【0045】
複合機能の1つであるFAX送信機能は、原稿スキャナ10の読取り画像データを画像処理ASIC53にて画像読取り補正を施し、FAX制御ユニット(FCU)91へ転送する。FCU91にて公衆回線通信網へのデータ変換を行い、該通信網へFAXデータとして送信する。FAX受信は、通信網からの回線データをFCU91にて画像データへ変換し、画像処理ASIC53へ転送される。この場合特別な画質処理は行わず、LCD制御板92上のVDCにおいてドット再配置及びパルス制御を行い、レーザプリンタ機能によって転写紙上に顕像を形成する。
【0046】
メイン制御板50のMPU51は、画像データの流れを制御し、システムコントローラ60のMPU61はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。このデジタル複合機能複写機の機能選択は、操作部20にて選択入力し、コピー機能,FAX機能等の処理内容を設定する。
【0047】
プリンタコントローラ60には、休止モード時でも通電状態にある+5VEが供給される。メイン制御板50には、休止モード時に通電がオフされる+5Vが供給される。I/O制御板70には、同じく休止モード時に通電がオフされる+5Vと+24Vがそれぞれ供給される。
【0048】
DC電源/AC制御板80には、コンバータ出力の+24Vと+5VE(+5Vの電圧)にそれぞれスイッチ83,84が接続されている。これらのスイッチ83,84のオン/オフを行うための制御信号がプリンタコントローラ60からスイッチ83,84に与えられる。休止モードに移行するとき、プリンタコントローラ60はこの制御信号でスイッチ83および84を共にオフにする。
【0049】
定着装置の目標温度を、トナー像を転写した転写紙の定着処理に定められた定着動作温度として定着ローラの温度をそれに維持する、コピースタートあるいはプリントコマンドに応答して実質上遅れ時間無く画像形成を開始することが出来る「スタンバイモード」(作動モード)では、プリンタコントローラ60は上記制御信号でスイッチ83および84を共にオンにしている。
【0050】
定着装置のヒータ86に通電するAC回路85は、スイッチ83を通してあたえられる+24Vによって閉じられる電源リレーがあり、この電源リレーが閉じることにより、商用交流ACが印加される。AC回路85は、トライアック(位相制御スイッチング素子)を用いる位相制御の交流通電回路であり、図示しない定着温度センサの温度検出信号を参照して、定着温度が目標温度になるように、トライアックの導通位相を制御する。
【0051】
「低電力モード」ではプリンタコントローラ60は、定着装置のヒータ86およびAC回路ならびに動力系に+24Vを給電するスイッチ83をオフとし、制御系および通信系に+5Vを給電するスイッチ84はオンを継続する。
【0052】
「休止モード」ではプリンタコントローラ60は、+24Vを給電するスイッチ83および+5Vを給電するスイッチ84を、ともにオフにする。
【0053】
しかし休止モードではスイッチ83,84がオフで、プリンタコントローラ60および操作部20の、複写機使用の可能性を伺わせるオペータの行為又はパソコンPCのプリントコマンドを検知するに最小限の電気素子又は回路に+5VEが継続して印加される。プリンタコントローラ60においては、該検知を待ちそれに応答してスイッチ83,84をオンにする回路ならびに不揮発保持が必要とされるデータを格納するメモリに+5VEが継続して印加される。
【0054】
操作部20からのキーインデータの解析や表示の制御は、プリンタコントローラ60のMPU61が行い、操作部20とのインターフェイスは周辺ASIC64が受け持っている。周辺ASIC64と操作部20とは、この実施例では、マザーボード90とメイン制御板50およびスキャナ制御板11を経由して接続されている。
【0055】
図4に、図2に示すブロック区画14,30,42および72の中の前述の各種センサと、それへの給電をオン/オフするセンサスイッチ15,43,73と、オン/オフ制御をするCPU12,MPU51,給紙制御板41との電気接続を、簡略化して示す。
【0056】
図4の(a)はプリンタ100内のセンサ72の給電系統を示す。プリンタコントローラ60によってオン/オフ制御されるスイッチ84の出力電圧+5Vがセンサスイッチ73に印加され、センサスイッチ73がMPU51によってオンにされているときに、センサ72に動作電圧+5Vが印加される。センサ72内の主要なセンサは、反射型フォトセンサおよび透過型フォトセンサである。
【0057】
1つの反射型フォトセンサは、発光ダイオード72bとフォトトランジスタ72aでなり、紙又は反射片72cが反射した発光ダイオード72bの光をフォトトランジスタ72aが受光するとフォトトランジスタ72aがオン(導通)となり、そのコレクタ電位である検知信号が、機器アースレベル(低レベル)Lとなる。紙又は反射片72cがなくなると、発光ダイオード72bの光がフォトトランジスタ72aに当たらなくなるため、フォトトランジスタ72aがオフ(非導通)となり、そのコレクタ電位である検知信号が、略+5V(高レベル)Hとなる。検知信号はMPU71に与えられる。
【0058】
この反射型フォトセンサ(72a,72b)が通紙路に、通紙の表面又は裏面に対向するように設置されているときには、その検知信号のLが紙72cありを表し、Hは紙なしを表す。仮に、到来する紙の先端が当たると突出位置から待避位置に押される回動レバーを通紙路に装備してそれと一体又は連結した反射片(フィラー)72cが、紙によって押されているときには反射型フォトセンサ(72a,72b)の検出視野に入り、紙がないときには該検出視野の外に移動する態様でも、その検知信号のLが紙72cありを表し、Hは紙なしを表す。
【0059】
1つの透過型フォトセンサは、発光ダイオード72eとフォトトランジスタ72dでなり、紙又は遮光片72fが発光ダイオード72bとフォトトランジスタ72aとの間に入るとフォトトランジスタ72aがオフとなり、そのコレクタ電位である検知信号がHとなる。紙又は遮光片72fがなくなると、発光ダイオード72bの光がフォトトランジスタ72aに当たるため、フォトトランジスタ72aがオンとなり、そのコレクタ電位である検知信号がLとなる。
【0060】
この透過型フォトセンサ(72e,72d)が通紙路に、通紙を間に置いて相対向するように設置されているときには、その検知信号のLが紙72fなしを表し、Hは紙ありを表す。仮に、到来する紙の先端が当たると突出位置から待避位置に押される回動レバーを通紙路に装備してそれと一体又は連結した遮光片(フィラー)72fが、紙によって押されているときには透過型フォトセンサ(72e,72d)の検出視野に入り、紙がないときには該検出視野の外に移動する態様でも、その検知信号のLが紙なしを表し、Hは紙ありを表す。
【0061】
いずれのタイプのセンサを用いても、センサスイッチ73がオンでセンサ72に+5Vが加わっている間、発光ダイオード72bに電流が流れるので、センサ72が電力を消費する。上述の反射型フォトセンサ(72b,72a)の場合は、検知信号がL(紙あり)の間は、フォトトランジスタ72aがオンでそれに接続された限流抵抗に電流が流れるのでセンサでの電力消費が少しあがる。上述の透過型フォトセンサ(72e,72d)の場合は、検知信号がL(紙なし)の間は、フォトトランジスタ72dがオンでそれに接続された限流抵抗に電流が流れるのでセンサでの電力消費が少しあがる。
【0062】
図4の(b)は、スキャナ10およびADF30内のセンサ14等の給電系統を示す。これにおいては、プリンタコントローラ60によってオン/オフ制御されるスイッチ84の出力電圧+5Vがセンサスイッチ15に印加され、センサスイッチ15がCPU12によってオンにされているときに、センサ14等に動作電圧+5Vが印加される。センサ14等の検知信号はCPU12に与えられる。センサ14等の内容は、前述のセンサ72と同様である。
【0063】
図4の(c)は、給紙バンク35および大容量給紙トレイ36を含む給紙ユニット40内のセンサ42の給電系統を示す。これにおいては、プリンタコントローラ60によってオン/オフ制御されるスイッチ84の出力電圧+5Vがセンサスイッチ43に印加され、センサスイッチ43が給紙制御板41(の図示しないCPU)によってオンにされているときに、センサ42に動作電圧+5Vが印加される。センサ42の検知信号は給紙制御板41(の図示しないCPU)に与えられる。センサ42の内容は、前述のセンサ72と同様である。
【0064】
なお、上述のセンサ72,14等,42には、キャリッジ位置センサなど、原稿,転写紙検出用のペーパセンサとは別のセンサも含まれる。これらの別のセンサでは、反射片(72a相当)あるいは遮光片(72f相当)は、例えばキャリッジなどの、被駆動部材に装着されている。
【0065】
図5の(a)に、操作部20の上面を拡大して示し、図5の(b)には、操作部20の回路ブロックを示す。操作部20は、ケース,液晶表示装置(LCD)260,操作キー群254,262,263,表示LED(発光ダイオード)261によって構成されている。
【0066】
電源キー254は、休止モードからスタンバイモードに、またその逆への切換えを指示するための操作キーである。休止モードが設定されている時に電源キー254が一回押されると、休止モードからスタンバイモードに切換る。スタンバイモードであるときに電源キー254が一回押されると、スタンバイモードから休止モードに切換る。
【0067】
図4の(b)に示す操作部20の電気制御系の主体は、プリンタコントローラ60のMPU61とコミュニケーションし、操作部20の入力を読取り、ボード上の表示を制御するCPU253,このCPU253の制御プログラムが格納されているROM265,制御時にデータの一時格納等を行うためのRAM266,LCD260の描画データを格納するVRAM268,このVRAM268に接続されLCD260の描画タイミング制御等を行う液晶表示コントローラ(LCDC)267等がある。LCDC267には、CFLの光源をバックライト270として有するLCD260が接続される。CPU253には更に、CFLバックライト270を駆動するインバータ269,操作キー群254,262,263のキーマトリクス271,表示LED261のLEDマトリクス272およびそれらのLEDを駆動するLED駆動装置273等が接続されている。また、CPU253が接続されたデータバスには、画像処理モード記憶用の不揮発性RAM(NVRAM)264が接続されている。
【0068】
図6および図7に、プリンタコントローラ60のMPU61の、操作部20のCPU253と共同して実行する、スタンバイモード/低電力モード/休止モード間の切換え制御を示す。まず図6を参照すると、図3に示すDC電源/AC制御板80と商用交流電源(コンセント)との間の元電源スイッチが閉じてDC電源/AC制御板80が動作電圧を与えると(ステップ1)、MPU61は、電源オン応答の初期化処理(ステップ2)をしてから、入力読取(ステップ3)を行う。なお、以下においては、カッコ内にはステップと言う語を省略してステップ番号数字のみを記す。
【0069】
初期化処理(2)においては、プリンタコントローラ60のMPU61がスイッチ83および84をともにオンにしてから、すなわちスタンバイモードの各部給電を設定してから、操作部20のCPU253がMPU61の指示に応じて、NVRAM264にある標準処理モードのコピー条件を読み出してLCD260に表示する。入力読取(3)では、操作部20のCPU253が操作部20に対するユーザの操作を読み込んでプリンタコントローラ60のMPU61に報知し、また、プリンタコントローラ60のMPU61が、パソコンPCおよびフアクシミリ91からのコマンドを解読する。次に、入力読取(3)の概要を示す。
【0070】
ユーザがコピーのモード設定のために操作部20に入力操作をすると、操作部20のCPU253がこれをMPU61に報知し、MPU61が、この入力操作の時間間隔をセーブするレジスタRTiに、そこまでの時間間隔(経過時間)計測値Tiを書込んで(4a,4b,5,6)、新たにモード設定入力間隔の計測を開始し(7)、この計測を行っていることを示す情報1をレジスタFTiに書込む(8)。
【0071】
モード登録キーの押下,コピースターキーの押下等、画像処理モードの設定の完了とみなしうる入力がありこれをCPU253が報知するとMPU61は、レジスタFTiをクリアする(9,10)。すなわち、レジスタFTiの、モード入力の時間間隔データを0にクリアする。この0は、タイマTd1のタイムオーバによりスタンバイモードから低電力モード又は休止モードに切換った時、画像処理モードの設定途中ではなかったことを意味する。レジスタFTiの1は、該設定途中であった可能性が高いことを意味する。
【0072】
コピースターキーの押下、あるいは、パソコンPC43またはFAXコントローラ91からの画像処理要求に応じて画像処理を開始される時には、MPU61は、Td1(例えば10sec)時限のタイマTd1の計時動作を停止し(11,12)、設定モードの画像形成が終了し、転写紙排紙を監視する期間のセンサ検出信号の監視を終了した後に、センサスイッチ73,15および43のオフをそれぞれMPU51,CPU12および給紙制御板41に指示し(13,14a)、タイマTd1の、新たなTd1時限の計時動作をスタートする(14b)。オフ指示に応答してMPU51,CPU12および給紙制御板41はそれぞれ、センサスイッチ73,15および43をオフにする(14a)。
【0073】
図7を参照する。入力が無くタイマTd1がタイムオーバすると、MPU61は、図6のステップ3,4aおよび21を経て、図7のステップ22から35に進んで、Td2(例えば10sec)時限のタイマTd2をスタートして、低電力モードであることを示す「1」をレジスタFLPに書込んで(36)、低電力モードに移行する(37)。すなわち、スイッチ83をオフにする。スイッチ84はオンを継続する。そしてその後、入力が無くタイマTd2がタイムオーバすると、休止モードへ移行する(3−4a−21−38−24−25)。しかし、入力があると、スタンバイモードに移行して、タイマTd1を再スタートする(3−4a−4b−4c)。そして、センサスイッチ73,15および43のオンをそれぞれMPU51,CPU12および給紙制御板41に指示する(4d)。このオン指示に応答してMPU51,CPU12および給紙制御板41はそれぞれ、センサスイッチ73,15および43をオンにする(4d)。
【0074】
ステツプ25で休止モードに移行した場合には、その後、電源キー254の押下があると、現在休止モードであるかをチエックして(3−4a−5−5−9−11−13−15,16)、休止モードであると、ユーザがスタンバイモードへの復帰を指示したとみなして、スタンバイモードに移行し(26a)、センサスイッチ73,15および43のオンをそれぞれMPU51,CPU12および給紙制御板41に指示し(26b)、タイマTd1をスタートし(27)、レジスタFTiのデータをチエックする(28)。レジスタFTiのデータが1(前回のスタンバイモードから休止モードへの切換りが、ユーザの画像処理条件入力作業中であった可能性が高い)であると、レジスタFTiをクリアして(29)、画像処理条件入力の時間間隔Ti(レジスタRTiのデータ)が、設定値Tp以上(これを画像処理モードの設定にてこずっていたと見なす)かをチエックして(30)、そうであると、NVRAM228から、前回モードの画像処理条件(コピーモード)を読み出してLCD260に表示する(31)。
【0075】
このような処理があることにより、ユーザのコピー処理モード(画像処理モード)を設定する操作時間(RTi)が設定時間(Tp)を経過した場合には、ユーザが複雑なモード設定をしていると見なし、スタンバイモードから休止モードに移行してしまっても、その後のスタンバイモードへの復帰時には、先ず前回モード設定画面が、LCD260に表示される。
【0076】
ところで、スタンバイモードに復帰する時にレジスタFTiのデータが0のときには、前回の休止モードへの移行はユーザのモード設定を阻害していないと見なす。この場合には、NVRAM228から、標準処理モードのコピーモード(画像処理条件)を読み出してLCD260に表示する(33)。
【0077】
電源キー254がオンのときに休止モードでないと、つまりスタンバイモードであると、画像処理指示(要求)を待っているレディ状態であるかをチエックして(17)、そうであるとユーザが休止モードへの切換えを指示したとみなして、LCD260に表示中の画像処理モードを、NVRAM264に前回モードとして書込み(24)、休止モードに移行する(25)。
【0078】
外部(パソコンPC/ファクシミリ91)からの画像処理要求があると(18)、現在が休止モードであるかをチエックして(18,19)、休止モードであると、「スタンバイモードに移行」(26a)以下の、前述の処理に進む。
【0079】
操作部20のCPU253は、以上に説明した入力読取と入力対応処理に関連する処理の他に、置数キーの押下の読込と入力数字データの生成,スタートキーの押下の読込みと、スタート指示のプリンタコントローラ60への転送,用紙サイズの切換え入力の読取りなど、通常の複写機の操作/表示ボードの入出力制御を行う。これらの処理を一括して、「その他の入力処理」(20)として図7に示した。
【0080】
この第1実施例では、スタンバイモードにあって休止モードへの移行条件(Td1経過)が成立した場合に低電力モードに移行するので、すなわち、操作部20の表示はそのままで、スイッチ83をオフにして定着装置のヒータ86ならびに動力系への通電は止めるので、電力消費が低減する。しかし、操作部20の表示はそのままで、入力読取は継続するので、オペレータの設定がキャンセルされることはなく、オペレータは操作部20に対する入力をさらに行うことが出来、再設定の煩わしさが改善し、操作性が向上する。
【0081】
低電力モードに移行してからそのまま設定時間Td2が経過すると休止モードに移行し、休止モードでは操作部20ではスイッチ84もオフにして、+5Vも遮断して操作部20の表示も消すので、省エネ効果が高い。設定時間Td2内に入力又は動作指示があるとスタンバイモードに復帰するので、オペレータの操作性は高い。
【0082】
−第2実施例−
第2実施例のハードウエア構成と制御概要は、前述の第1実施例のものと同様である。しかし、第2実施例のプリンタコントローラ60のMPU61の、休止モードに移行してからの、省エネモード切換え制御の内容が少し異なる。第1実施例の図6に示す処理とは異なっている処理を図8に示す。図7に示す処理は、第2実施例でも同じである。以下、第1実施例と異なる部分のみを説明する。
【0083】
第2実施例では、プリンタコントローラ60のMPU61は、設定モードの画像形成が終了し、転写紙排紙を監視する期間のセンサ検出信号の監視を終了したときに、タイマTdsのTds時限の計時動作をスタートし(14c)、タイマTd1のTd1時限の計時動作をスタートする(14b)。その後オペレータの入力がなくタイマTdsがタイムオーバすると(3−4a−2114d)、センサスイッチ73,15および43のオフをそれぞれMPU51,CPU12および給紙制御板41に指示する(14e)。このオフ指示に応答してMPU51,CPU12および給紙制御板41はそれぞれ、センサスイッチ73,15および43をオフにする(14e)。
【0084】
ここで、タイマTdsに設定する時限値Tdsは、操作部20から入力できるものであり、入力値が図5の(b)に示すNVRAM264に格納されているものである。「入力読取」(3)で、操作キー群262の中の設定キーのオペレータ操作を読取るとCPU253が設定メニュー画面を液晶ディスプレイ260に表示する。
【0085】
オペレータが設定メニュー画面上の省エネ切換え待ち時間の欄を指定すると、CPU253は、液晶ディスプレイ260の表示面の一部に、図9に示す省エネ切換え待ち時間設定画面260tiを表示する。オペレータはここで、画面260ti上のアップ/ダウンボタンを操作して、タイマTdsに設定する時限値Tds,タイマTd1に設定する時限値Td1およびタイマTd2に設定する時限値Td2を調整することができる。液晶ディスプレイ260の表示面上の、図示を省略したEnterボタンをオペレータが操作すると、CPU253がそのとき省エネ切換え待ち時間設定画面260tiに表示している時限値Tds(A),Td1(B)およびTd2(C)をNVRAM264に更新書込み(上書き)、かつ、プリンタコントローラ60のMPU61に転送する。MPU61はRAMの該当データを転送を受けたデータに更新して、ステップ14dで参照する。
【0086】
なお、その後NVRAM264上のこれらの時限値Tds,Td1およびTd2は、初期化処理(2)において、操作部20のCPU253がMPU61の指示に応じてNVRAM264にある標準処理モードのコピー条件を読み出してLCD260に表示するときに、CPU253がMPU61に転送する。MPU61はこれらのデータTds,Td1およびTd2をRAMに保持して、その後ステップ14d,22,38で参照する。
【0087】
【発明の効果】
以上のように、設定があった動作モードの画像生成を終了し該画像生成に関するセンサの検出信号の監視を終了した後に、スタンバイモードであってもセンサへの給電を止める(図6の14a,図8の14e)ので、スタンバイ電力が低減する。したがって、スタンバイモードから休止モードへ移行する設定時間(Td1+Td2)を比較的に長くしても無駄な電力消費が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の1実施例である複写機の外観を示す正面図である。
【図2】 図1に示す複写機の電気系統のシステム構成を示すブロック図である。
【図3】 図2に示すDC電源/AC制御板80とプリンタコントローラ60の構成の概要を示すブロック図である。
【図4】 図2に示すブロック区画14,30,42および72の中の各種センサと、それへの給電をオン/オフするセンサスイッチ15,43,73と、オン/オフ制御をするCPU12,MPU51,給紙制御板41との電気接続を、簡略化して示す電気回路図であり、(a)はプリンタ100内のセンサ72の給電系統を、(b)はスキャナ10およびADF30の内部のセンサ14等の給電系統を、また、(c)は給紙バンク35および大容量給紙トレイ36を含む給紙ユニット40内のセンサ42の給電系統を、それぞれ示す。
【図5】 (a)は図1に示す操作部20の拡大平面図、(b)はその電気系統のシステム構成を示すブロック図である。
【図6】 図3に示すプリンタコントローラ60のMPU61の省エネモード制御の前半を示すフローチャートである。
【図7】 図3に示すプリンタコントローラ60のMPU61の省エネモード制御の後半を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第2実施例の、プリンタコントローラ60のMPU61の省エネモード制御の前半を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の第2実施例の、操作部20の液晶ディスプレイ260に表示される切換え待ち時間設定画面260tiの表示を示す平面図である。
【符号の説明】
13:センサー・ボード・ユニット
20:操作部
262:テンキー,クリア/ストップキー,コピースタートキー
254:電源キー 255:指定キー
256:LED 260:パネル
261:LED 262:操作キー

Claims (6)

  1. オペレータが動作指示を入力するための操作部;電気負荷およびセンサ;操作部が与える又は遠隔から与えられる動作指示に応答して、電気負荷を駆動しセンサの検出信号を監視する負荷コントローラ;ならびに、動作指示に応答して負荷駆動を開始可能なスタンバイモードで待機し、該スタンバイモードに復帰可能な低電力消費の休止モードに移行できる省電力コントローラ;を備える省電力装置において、
    センサへの通電をオン/オフするスイッチ手段;および、センサ省エネコントローラ;を備え、前記省電力コントローラは、スタンバイモードで負荷コントローラおよびセンサ省エネコントローラに給電し、休止モードで該給電を停止し;前記センサ省エネコントローラは、前記給電があると前記スイッチ手段をオンにし、電気負荷の駆動を終了し該駆動に関するセンサの検出信号の監視を終了すると前記スイッチ手段をオフにする;ことを特徴とする省電力装置。
  2. 前記スイッチ手段は、スタンバイモードでは給電があり休止モードでは給電がない省電力給電線とセンサの間に介挿された;請求項1に記載の省電力装置。
  3. オペレータが動作モードを設定し動作指示を入力するための操作部;転写紙上に画像を形成する画像生成手段およびセンサ;前記操作部が与える又は遠隔から与えられる動作指示に応答して設定があった動作モードで前記画像生成手段を駆動しセンサの検出信号を監視する画像形成コントローラ;ならびに、動作指示に応答して該駆動を開始可能なスタンバイモードで待機し、該スタンバイモードに復帰可能な低電力消費の休止モードに移行できる省電力コントローラ;を備える画像形成装置において、
    センサへの通電をオン/オフするスイッチ手段;および、センサ省エネコントローラ;を備え、前記省電力コントローラは、スタンバイモードで負荷コントローラおよびセンサ省エネコントローラに給電し、休止モードで該給電を停止し;前記センサ省エネコントローラは、前記給電があると前記スイッチ手段をオンにし、設定があった動作モードの画像生成を終了し該画像生成に関するセンサの検出信号の監視を終了すると前記スイッチ手段をオフにする;ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記スイッチ手段はスタンバイモードでは給電があり休止モードでは給電がない省電力給電線とセンサの間に介挿された、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. センサ省エネコントローラは、設定があった動作モードの画像生成を終了し該画像生成に関するセンサの検出信号の監視を終了してから動作指示がなくセンサ省エネ設定時間が経過したときに、前記スイッチ手段をオフにする;請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 操作部はセンサ省エネ設定時間を入力する手段を含み;画像形成装置は入力があったセンサ省エネ設定時間を保持する不揮発メモリ手段を備え;センサ省エネコントローラは、設定があった動作モードの画像生成を終了し該画像生成に関するセンサの検出信号の監視を終了してから動作指示がなく不揮発メモリ手段が保持するセンサ省エネ設定時間が経過したときに、前記スイッチ手段をオフにする;請求項5に記載の画像形成装置。
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