JP4301352B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、ランフラット性を付与するための断面三日月形状のサイド補強層を配置した空気入りタイヤにおいて、タイヤ重量を増加させることなく、バックリング現象を抑えランフラット耐久性を向上させることができる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤ内の空気がパンク等により抜けてしまった後も車両の走行を可能にするランフラット性を付与するようにした空気入りタイヤとして、従来、例えば、図1に示すように、サイドウォール部3のカーカス層4とインナーライナー層7との間に高硬度のゴムからなる断面三日月形状のサイド補強層10を設けたタイヤの提案がある。このように高硬度のゴムからなる断面三日月形状のサイド補強層10を配置することにより、サイドウォール部3の剛性を大幅に高め、空気が抜けてもサイドウォール部3をたわみ難くしている。
【0003】
しかし、空気が抜けた状態で走行させると、タイヤの断面形状が図2に示すようなたわんだ形状となり、トレッド部のクラウンセンターCの部分が浮き上がるとともにバットレス部付近が接地するバックリング現象を起こすため、接地部Sが偏摩耗してしまい、ランフラット耐久性に劣るという問題があった。
【0004】
このバックリング現象を抑えるために、カーカス層4間等のトレッド部1の内部に補強ゴム層を挿入して、トレッド部の曲げ剛性を向上させるというタイヤが提案されているが、タイヤ重量が増加してしまい、地球環境問題から要請される自動車の軽量化のためには、好ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、タイヤ重量を増加させることなく、バックリング現象を抑え、ランフラット耐久性を向上させることができる断面三日月形状のサイド補強層を配置した空気入りタイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、左右のビード部間にカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側にベルト層を配置し、カーカス層の内側に空気透過防止層を構成するインナーライナー層を配設し、サイドウォール部のカーカス層とインナーライナー層との間にランフラット性を付与するための断面三日月形状のサイド補強層を配置した空気入りタイヤにおいて、前記インナーライナー層が、共役ジエン単位の含有量が30%以下であるエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和ゴムを含むゴム100重量部に対し、メタクリル酸亜鉛を10〜120重量部およびカーボンブラックを0〜60重量部配合し、メタクリル酸亜鉛とカーボンブラックの配合量の合計が10〜120重量部であるゴム組成物からなり、前記インナーライナー層の厚さが0.5〜1.2mmでかつ50%引っ張りモジュラスが8〜24MPaであり、更に前記インナーライナー層の厚さ(mm)と50%引っ張りモジュラス(MPa)との積を10〜20とし、前記サイド補強層がメタクリル酸亜鉛含有ゴムからなる空気入りタイヤが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、空気入りタイヤの一例を示し、1はトレッド部、2はビード部、3はサイドウォール部である。左右のビード部2に連接してタイヤ径方向外側に左右のサイドウォール部3が延設され、この左右のサイドウォール部3間にタイヤ周方向に延在するトレッド部1が設けられている。タイヤ内側には左右のビード部2間に延設されたカーカス層4が3層配設されている。左右のビード部2にはタイヤ子午線断面形状が四角状に形成されたビードコア5がそれぞれ配置され、そのビードコア5の外周にはタイヤ子午線断面形状が三角状に形成されたビードフィラー6が設けられている。カーカス層4の内側には、タイヤ最内層として空気透過防止層を構成するインナーライナー層7が、タイヤ内側全面にわたって配設されている。
【0009】
トレッド部1のカーカス層外周側には、補強コードをタイヤ周方向に対して傾斜すると共に逆向きで互いに交差するように配列した2層のベルト層8が埋設されている。このベルト層8の外周には、該ベルト層を保護する2層のベルトカバー層9が積層されている。両サイドウォール部3には、内側のカーカス層4とインナーライナー層7との間に、ランフラット性能を付与するためのタイヤ子午線断面形状が三日月状に形成されたサイド補強層10が設けられている。このサイド補強層10はサイドウォール部3にタイヤ周方向に沿って延設された環状に形成されている。
【0010】
サイド補強層10の外周端部10aは、平面視において、ベルト層8のエッジ部8aと重複するように配置され、また、内周端部10bは、側面視においてビードフィラー6の外周端部6aと重複するように配設されている。
【0011】
本発明では、上述した構成の空気入りタイヤにおいて、インナーライナー層7に極めて引っ張りモジュラスが大きく剛性を大幅に向上させた材料を用いることで、タイヤのバックリング現象を抑えることができ、偏摩耗を防止して、タイヤ耐久性を大幅に向上させることができる。図2に示すような、バックリング現象を起こす場合には、タイヤ内面側に図2のFの方向に張力が働く。この張力が作用するタイヤ内面側の最内層に位置するインナーライナー層7の引っ張りモジュラスを上げることで、上記張力が働いた場合にもタイヤ内面側の引っ張り変形を抑制し、トレッド部1のクラウンセンターCの部分の浮き上がりを抑え、トレッド部1の曲げ変形を抑えることができるため、バックリング現象を有効に防止することができる。しかも、他の補強層を追加して配設する必要がないので、タイヤ重量を抑えることができる。
【0012】
具体的には、上記インナーライナー層に使用できるものとして、インナーライナー層の厚さ(mm)と50%引っ張りモジュラス(MPa)との積が10〜20、好ましくは14〜20となるようなゴムを用いることで、バックリング現象を有効に防止することができる。
【0013】
インナーライナー層の厚さ(mm)は、0.5〜1.2mmであり、0.5mm未満では、剛性増加が不十分であり、1.2mmを超えると重量増加となってしまう。
【0014】
50%引っ張りモジュラス(MPa)は、8〜24MPaであり、8MPa以上とすることで、剛性を増加させることができ、24MPa以下とすることで接着性を向上させることができる。
【0015】
また、インナーライナー層7の材料としては、共ジエン単位の含有量が30%以下であるエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和ゴムを含むゴム100重量部に対し、メタクリル酸亜鉛を10〜120重量部およびカーボンブラックを0〜60重量部配合し、メタクリル酸亜鉛とカーボンブラックの配合量の合計が10〜120重量部であるゴム組成物(以下、メタクリル酸亜鉛含有ゴムという。)を用いる
【0016】
本発明のメタクリル酸亜鉛含有ゴムにおいて、共ジエン単位の含有量が30%以下であるエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和ゴムは、より好ましくはゴムの合計配合量100重量部のうち40重量部以上であるのがゴムの強度の点から好ましく、これが100重量部であっても一向に問題とならない。また、この水素化NBRを含むゴムに配合するメタクリル酸亜鉛とカーボンブラックの合計配合量が10重量部未満であると、強度が不十分となり、120重量部を超えると硬すぎて、いずれもタイヤ破壊に通じることになり、不都合となる。そして、このメタクリル酸亜鉛含有ゴムは、従来のジエン系ゴムと比較して破断強度、耐久性、耐疲労性に優れ、低発熱性であり、かつ高温での硬度低下が小さいうえに、引っ張りモジュラスも大きく、また耐空気透過性にも優れるため、インナーライナー層に使用することにより、バックリング現象を有効に防止することができる。
【0017】
前記のエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合ゴムは既に公知のものであり、アクリロニトリル、メタアクリロニトリルなどのエチレン性不飽和ニトリルと1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ぺンタジエンなどの共ジエンとの共重合体、上記の2種の単量体と共重合可能な単量体、例えば、ビニル芳香族化合物、(メタ)アクリル酸、アルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、シアノアルキル(メタ)アクリレートなどとの多元共重合体であって、具体的には、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−イソプレン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−イソプレン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−アクリレート共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−アクリレート−メタクリル酸共重合ゴム等を挙げることができる。これらのゴムは、エチレン性不飽和ニトリル単位を30〜60重量%含み、共役ジエン単位の部分水素化等の手段により共ジエン単位を30重量%以下、好ましくは20重量%以下としたものである。
【0018】
エチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和ゴムを含むゴムに対して、前記のメタクリル酸亜鉛(ジメタクリル酸亜鉛の形になっているものを含む)および/またはカーボンブラックを混合する方法は特に限定されないが、通常ゴム工業において用いられるロール、バンバリー、ニーダー、1軸混練機、2軸混練機などの混合機を使用することができる。
【0019】
また、ゴムにメタクリル酸亜鉛を混合する方法としては、ゴムに直接メタクリル酸亜鉛を混合する方法のほかに、先ずゴムに酸化亜鉛、炭酸亜鉛などの亜鉛化合物を配合し、十分に分散させた後、メタクリル酸を混合または吸収させ、ポリマー中でメタクリル酸亜鉛を生成させる方法を採ってもよく、この方法は、メタクリル酸亜鉛の非常に良い分散が得られるので好ましい。また、ゴムにメタクリル酸亜鉛と亜鉛化合物が予め分散されている組成物を用いるのも好ましく、これは日本ゼオン(株)製の「ZSC」(商標名)シリーズ、例えばZSC2295、ZSC2295N、ZSC2395、ZSC2298などとして入手可能である。
【0020】
また、メタクリル酸亜鉛含有ゴムは、架橋剤として配合した有機過酸化物によって架橋されていることが好ましい。有機過酸化物としては、通常のゴムの過酸化物加硫に使用されているものを使用することができる。例えば、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−モノ(t−ブチルパ−オキシ)ヘキサン、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。これらの有機過酸化物は、1種または2種以上を使用し、ゴム100重量部に対して0.2〜10重量部、好ましくは0.2〜6重量部配合することが望ましい。
【0021】
このメタクリル酸亜鉛含有ゴムには、他の充填剤、例えばシリカ、炭酸カルシウム、タルクなどや、トリアリルイソシアヌレート、メタクリル酸の高級エステル、フタル酸ジアリルエステル、m−フェニレンビスマレインイミド、1,2−ポリブタジエンなどの架橋助剤、その他ゴム工業で一般的に用いられている可塑剤、老化防止剤、安定剤、接着剤、樹脂、加工助剤などを適宜配合してもよい。
【0022】
また、前記メタクリル酸亜鉛含有ゴムで構成されるインナーライナー層と隣接する他のパーツ部分のゴム層との間の接着性を向上させるために、接着ゴム層を挿入することができる。
【0023】
接着ゴム層に使用するゴムとしては、(A)天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、共役ジエン−芳香族ビニル共重合体ゴムから選ばれた少なくとも1種のジエン系ゴムと(B)アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムを配合し、その(A)+(B)合計100重量部に対して(C)平均分子量300〜1500、軟化点50〜160℃、ヨウ素吸着量20g/100g以上の芳香族系石油樹脂を5〜80重量部配合したゴムを使用するのが好ましい。前記(A)+(B)合計100重量部に対する前記(C)の芳香族系石油系樹脂の配合量が5重量部未満であると接着力が低下し、また、80重量部を超えると発熱が大きく、そのいずれの場合にもタイヤ破壊に通ずることになるので上記(C)の配合量とするのがよい。
【0024】
前記接着ゴム層に含まれる(A)ジエン系ゴムと(B)アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムの配合比は、(A):(B)=10:90〜90:10であることが接着力の点で好ましい。この配合比の範囲を超えると接着力が低下する。また、接着ゴム層の厚さは、0.1〜2.0mmとするのが良く、より好ましくは0.2〜0.8mmとする。この厚さが0.1mmより薄いと、生産時に接着ゴム層に切れが発生するなど、加工が困難であり、また、2.0mmより厚いと、通常走行では問題とならないものの、長時間走行においてこの接着ゴム層が発熱し、接着層が破壊するので好ましくない。
【0025】
前記接着ゴム層は、更に、メタクリル酸高級エステル、トリアリルイソシアヌレート、メタクリル酸またはアクリル酸の金属塩、フタル酸ジアリルエステル、1,2−ポリブタジエンから選ばれる少なくとも1種の共架橋剤を含み、有機過酸化物で架橋することが一層好適である。
【0026】
また、この接着ゴム層を構成するゴム組成物には、前記(C)芳香族系石油樹脂の他に、一般的にゴムに配合される配合剤、例えば、カーボン、シリカ、タルクなどの充填剤、老化防止剤、可塑剤、加工助剤、樹脂、接着剤、架橋助剤、加硫促進剤、粘着付与剤などを適宜配合してもよい。
【0027】
また、接着ゴム層はインナーライナー層と隣接する他のゴム層との間の全面に挿入してもよく、屈曲変形の大きな部分等の一部分にのみ挿入するように構成してもよい。
【0028】
サイド補強層は、サイドウォール部のたわみを抑制できる硬度(例えば、JIS A硬度70以上)を示すものであり、本発明のインナーライナー層と同様、メタクリル酸亜鉛含有ゴムを用いて構成されており、このゴムは高強度で低発熱であるため、サイド補強ゴムとして好適であり、この構成とすることでインナーライナー層とサイド補強層の間に接着ゴム層が不要になる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでないことは言うまでもない。
【0030】
以下の各例に用いた試験タイヤは、次のように作製した。
試験タイヤの作成
下記表1に示した配合組成(重量部)、厚さ、50%引っ張りモジュラス(JISK6251に準拠)からなるインナーライナー層7を、図1に示すように、配置した断面三日月形状のサイド補強層10を有するタイヤサイズ225/60R16の試験タイヤ(従来タイヤと試験タイヤ1〜4)を作製した。なお、メタクリル酸亜鉛含有ゴムを用いたタイヤには、インナーライナー層7と隣接するゴム層との間に図示しない0.8mmの下記に示す配合組成の接着ゴム層を挿入させてある。
【0031】
Figure 0004301352
【0032】
上記で得られた各試験タイヤを以下の試験に供し、その結果を下記表1に示した。
ランフラット耐久性
各試験タイヤをリムサイズ16×71/2JJのリムに組み付けた後、空気を抜いた状態で、後輪駆動4000CCの車の前輪右側に装着して、楕円形の周回コースを80km/hの速度で反時計廻りに走行し、テストドライバーがタイヤ故障による異常振動を感じ、走行を中止するまでの距離を測定した。従来例(従来タイヤ)を100とする指数で表示した。この指数が大きいほどランフラット耐久性が優れている。
【0033】
【表1】
Figure 0004301352
【0034】
上記配合剤は、以下のものを使用した。
NR:RSS#3
H−NBR(水素化NBR):Zetpol 2020、日本ゼオン社、共投ジエン単位の含有量約10%
IIR:Exxon Bromobutyl 2244、日本ブチル社
メタクリル酸亜鉛:R−205、浅田化学社
HAFカーボンブラック:シースト300、東海カーボン社
亜鉛華:亜鉛華#3、正同化学工業社
ステアリン酸:ビーズステアリン酸、日本油脂社
老化防止剤1:ノクラック6C、大内新興化学工業社
老化防止剤2:ノクラック224、大内新興化学工業社
老化防止剤3:ナウガード445、ユニロイヤル社
架橋剤:パーカドックス14/40、化薬アクゾ社
共架橋剤:TAIC、日本化成社
硫黄:クリステックスHSOT−20、フレキシス社
加硫促進剤:ノクセラーDZ−G、大内新興化学工業社
【0035】
上記表1に示すように、厚さ(mm)と50%引っ張りモジュラス(MPa)との積が10未満であるインナーライナー層を用いた試験タイヤ4に比べて、試験タイヤ1〜3は、バックリング現象が抑えられランフラット耐久性に優れるという良好な結果が得られた。
【0036】
【発明の効果】
本発明に従って、断面三日月形状のサイド補強層を配置した空気入りタイヤのインナーライナー層の厚さ(mm)と50%引っ張りモジュラス(MPa)との積を10以上とすることによって、タイヤ重量を増加させることなく、バックリング現象を抑え、ランフラット耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断面三日月形状のサイド補強層を配置した空気入りタイヤの子午線方向部分断面図である。
【図2】空気が抜けたタイヤのバックリング現象を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部
2 ビード部
3 サイドウォール部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
6a 外周端部
7 インナーライナー層
8 ベルト層
9 ベルトカバー層
10 サイド補強層
10a 外周端部
10b 内周端部

Claims (2)

  1. 左右のビード部間にカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側にベルト層を配置し、カーカス層の内側に空気透過防止層を構成するインナーライナー層を配設し、サイドウォール部のカーカス層とインナーライナー層との間にランフラット性を付与するための断面三日月形状のサイド補強層を配置した空気入りタイヤにおいて、前記インナーライナー層が、共役ジエン単位の含有量が30%以下であるエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和ゴムを含むゴム100重量部に対し、メタクリル酸亜鉛を10〜120重量部およびカーボンブラックを0〜60重量部配合し、メタクリル酸亜鉛とカーボンブラックの配合量の合計が10〜120重量部であるゴム組成物からなり、前記インナーライナー層の厚さが0.5〜1.2mmでかつ50%引っ張りモジュラスが8〜24MPaであり、更に前記インナーライナー層の厚さ(mm)と50%引っ張りモジュラス(MPa)との積を10〜20とし、前記サイド補強層がメタクリル酸亜鉛含有ゴムからなる空気入りタイヤ。
  2. 前記カーカス層が3層である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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