JPH10193911A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH10193911A
JPH10193911A JP9001670A JP167097A JPH10193911A JP H10193911 A JPH10193911 A JP H10193911A JP 9001670 A JP9001670 A JP 9001670A JP 167097 A JP167097 A JP 167097A JP H10193911 A JPH10193911 A JP H10193911A
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学 生田
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーカスとジエン系ゴムからなる他のタイヤ
部材とのあいだの接着性および熱的安定性にすぐれた、
空気入りタイヤをうること。 【解決手段】 ブチルゴムまたはハロゲン化ブチルゴム
を含むゴム組成物でトッピングしたカーカスとジエン系
ゴムを主成分とするタイヤ部材とのあいだに、ジエン系
ゴムと親和性を有するゴム成分およびシリカを含むゴム
組成物からなる接着層を有する空気入りタイヤであっ
て、該接着層を構成するゴム組成物が前記ジエン系ゴム
に親和性を有するゴム成分100重量部に対して4.5
〜36重量部の液状ゴムを含んでなる空気入りタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題への意識の高まりによ
り、従来にも増して省エネルギー化が求められるように
なってきている。限りあると思われる石油資源の有効利
用のためにも、自動車の低燃費化は必須課題であり、タ
イヤに関しても転がり抵抗の小さいものや軽量のものが
開発されている。
【0003】なかでも、タイヤの軽量化の方法として
は、タイヤを構成するプライ数を減らすこと(レスプラ
イ化)、プライの打ち込み本数を減らすこと(レスエン
ズ化)およびコードを細糸化してプライを薄肉化するこ
と(レスデニール化)などが行なわれているが、これら
の方法だけではタイヤの軽量化に限界がある。
【0004】そこで、タイヤを構成する多くの要素のう
ち、タイヤの重量の比較的大きな部分を占めるチューブ
およびインナーライナーを除去し、耐空気透過性のブチ
ルゴムまたはハロゲン化ブチルゴムにカーカスを埋設す
ることにより、カーカスに耐空気透過性をもたせて内圧
を保持する技術が、特開平7−329507号公報に提
案されている。
【0005】しかし、ブチルゴムおよびハロゲン化ブチ
ルゴムはタイヤの他の部材を構成するジエン系ゴムとの
接着性が低く、このようなタイヤを用いて走行すると、
カーカスとジエン系ゴムからなる他のタイヤ部材とのあ
いだに分離が発生し、タイヤとして充分な性能を発揮で
きないという問題があり、たとえば特願平8−2307
14号公報ではカーカスと他のタイヤ部材とのあいだに
ポリエチレングリコールを含有するゴム組成物からなる
接着層を設けることが提案されている。さらに、本発明
者らは、より熱的に安定な接着層をうるべく種々検討し
た結果、ポリエチレングリコールの代わりに液状ゴムを
用いることができることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ブチ
ルゴムまたはハロゲン化ブチルゴムでトッピングしたカ
ーカスとジエン系ゴムからなる他のタイヤ部材とのあい
だの接着性および熱的安定性にすぐれた空気入りタイヤ
をうることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブチルゴムま
たはハロゲン化ブチルゴムを含むゴム成分からなるゴム
組成物でトッピングしたカーカスとジエン系ゴムを主成
分とするタイヤ部材とのあいだに、ジエン系ゴムと親和
性を有するゴム成分およびシリカを含むゴム組成物から
なる接着層を有する空気入りタイヤであって、該接着層
を構成するゴム組成物が前記ジエン系ゴムに親和性を有
するゴム成分100重量部に対して4.5〜36重量部
の液状ゴムを含んでなる空気入りタイヤに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、ブチルゴムまたはハロ
ゲン化ブチルゴムを含むゴム成分からなるゴム組成物
(以下、「ゴム組成物A」という)でトッピングしたカ
ーカスとジエン系ゴムを主成分とするタイヤ部材とのあ
いだに、ジエン系ゴムと親和性を有するゴム成分および
シリカを含むゴム組成物(以下、「ゴム組成物B」とい
う)からなる接着層を有することを特徴とする空気入り
タイヤに関する。
【0009】本発明のタイヤに用いるカーカスを構成す
るタイヤコードとしてはナイロン、ポリエステル、レー
ヨン、アラミドなどからなる従来のものでよいが、より
軽量化するという点から撚数を減らしたものを用いるの
が好ましく、さらにプライについてはレスプライ化、レ
スエンズ化およびレスデニール化したものを用いるのが
好ましい。
【0010】カーカスを構成するタイヤコードをトッピ
ングするためのゴム組成物Aは、耐空気透過性をカーカ
スに付与するためにブチルゴムまたはハロゲン化ブチル
ゴムを含んでなる。
【0011】ブチルゴムとしては、高ムーニー品(たと
えばエクソン社製のエクソンブチル268など)、低ム
ーニー品(たとえばエクソン社製のエクソンブチル16
5など)などがあげられ、ハロゲン化ブチルゴムとして
は前記ブチルゴムをハロゲン化したもの、イソブチレン
−p−メチルスチレン共重合体の臭素化物、クロロブチ
ルおよびブロモブチルなどがあげられるが、加硫性に優
れ、他のジエン系ゴムとの相溶性が良い、さらに、コー
ドとの接着性が良好であるという点からイソブチレン−
p−メチルスチレン共重合体の臭素化物を用いるのが好
ましい。
【0012】ゴム組成物Aのゴム成分のブチルゴムまた
はハロゲン化ブチルゴム含有量としては、ゴム成分全体
に対して、タイヤ内圧保持のために低空気透過性が必要
であるという点から60〜100重量%であり、ブチル
ゴムまたはハロゲン化ブチルゴム単独であってもよい
が、対屈曲性を低下させないという点から60〜85重
量%であるのが好ましく、さらに、タイヤ内圧保持を考
慮し、空気透過性をより低く設定するという点から70
〜85重量%であるのがとくに好ましい。
【0013】また、ゴム組成物Aは、前記ブチルゴムま
たはハロゲン化ブチルゴム以外のゴム成分として、本発
明におけるカーカスの耐空気透過性を損なわない程度
に、通常のタイヤにおいて材料として用いられる天然ゴ
ム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタ
ジエンゴム(BR)および/もしくはイソプレンゴム
(IR)などのジエン系ゴム、ゴム成分以外の成分とし
てカーボンブラックなどの充填剤、ミネラルオイルなど
のプロセスオイル、ステアリン酸および/もしくは亜鉛
華などの硬化剤、イオウなどの加硫剤、ならびに/また
はN−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフ
ェンアミド(NS)などの加硫促進剤などを含んでよ
い。
【0014】前記ジエン系ゴムを主成分とするタイヤ部
材としては、たとえばサイドウォール部、トレッド部、
ベルトおよびビードなどがあげられる。
【0015】本発明において、ジエン系ゴムと親和性を
有するゴム成分およびシリカを含むゴム組成物Bは、従
来から問題となっていたブチルゴムまたはハロゲン化ブ
チルゴムを含むゴム成分からなるゴム組成物でトッピン
グしたカーカスとジエン系ゴムを主成分とするタイヤ部
材とのあいだの接着性を高める接着層としての役割を果
たす。
【0016】該ゴム組成物Bは、ジエン系ゴムと親和性
を有するゴム成分を含むことによりジエン系ゴムを主成
分とするタイヤ部材との接着性にすぐれ、かつシリカを
含むことにより前記カーカスをトッピングするゴム組成
物Aとの接着性にすぐれる。これは、シリカ表面に存在
する多数の官能基がブチルゴムまたはハロゲン化ブチル
ゴムと化学的に結合するためであると考えられる。
【0017】ゴム組成物Bに含まれる、ジエン系ゴムと
親和性を有するゴム成分としては、天然ゴム(NR)、
スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム
(BR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム
(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NB
R)、エチレン−プロピレンゴム(EPM)およびエチ
レン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)などのジエ
ン系ゴムがあり、これらを単独で、または任意に組合わ
せて用いてもよいが、機械的強度が高いという点からN
Rを用いるのが好ましく、さらに、他のタイヤ部材との
親和性が良くなるという点から、NRと前記合成ゴムと
のブレンド物を用いるのがとくに好ましい。
【0018】ゴム組成物Bに含まれるシリカとしては、
通常タイヤの分野で用いられるものであればよいが、た
とえば無水ケイ酸、含水ケイ酸、合成ケイ酸塩などがあ
げられるが、無水ケイ酸は補強性は良いが加工性に劣
り、合成ケイ酸塩は加工性が良いが補強性に劣るという
点から、使用するシリカは含水ケイ酸であるのが好まし
い。
【0019】また本発明においては、ゴム組成物Bは、
ブチルゴムまたはハロゲン化ブチルゴムとの接着性をよ
り向上させるために、液状ゴムを含む。これは、液状ゴ
ム分子中の官能基がブチルゴムまたはハロゲン化ブチル
ゴムと反応して化学的に結合するからであると考えられ
る。
【0020】該液状ゴムとしては、通常のものであれば
よいが、たとえば液状NR、液状IR、液状BR、液状
SBR、液状NBR、液状CR、液状ポリサルファイ
ド、液状ポリイソブチレンなどがあげられ、Tgが低く
低温特性にすぐれるという点から液状NR、液状BR、
液状IRを用いるのが好ましい。
【0021】また、液状ゴムの数平均分子量としては、
ゴム強度がよいという点から1000〜10万であれば
よいが、加工性がよいという点から1000〜5万であ
るのが好ましい。
【0022】さらに、該液状ゴムは反応性がよいという
点で分子鎖の側鎖および/または末端に官能基を有して
いるのが好ましく、なかでもとくに反応性のよい水酸
基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、エポキ
シ基、イソシアネート基を有するのが好ましい。また、
マレイン酸変性物の形で用いてもよい。
【0023】このような官能基含有液状ゴムについて、
市販のものとしては、たとえば出光石油化学(株)製の
R−15HT(水酸基末端液状ポリブタジエン)、
(株)クラレ製のLIR−30、LIR−410(カル
ボキシル基含有液状ポリイソプレン)、LIR−506
(水酸基含有ポリイソプレン)、出光石油化学(株)製
のCS−15(水酸基末端液状SBR)、宇部興産
(株)製のATBN1300×16(アミノ基含有液状
NBR)などを好ましく用いることができる。
【0024】ゴム組成物Bのシリカの含有量としては、
ジエン系ゴムとブチルゴムとの接着効果があり、かつゴ
ム硬度が増大しすぎないという点から前記ゴム成分10
0重量部に対してシリカ10〜70重量部であるが、充
分な補強性がえられゴム物性が低下しないという点から
45〜70重量部であるのが好ましい。
【0025】また、ゴム組成物Bの液状ゴム含有量とし
ては、ゴム成分100重量部に対して、接着性とゴム物
性の両方の観点から4.5〜36重量部であるが、接着
性という点から9〜36重量部であるのが好ましく、さ
らに、引張強度などのゴム物性という点から9〜18重
量部であるのがとくに好ましい。
【0026】ゴム組成物Bもまた、ゴム組成物Aでトッ
ピングされたカーカスとジエン系ゴムを主成分とする他
のタイヤ部材とのあいだの接着性を損なわない程度に、
カーボンブラックなどの充填剤、ミネラルオイルなどの
プロセスオイル、ステアリン酸および/もしくは亜鉛華
などの硬化剤、イオウなどの加硫剤、ならびに/または
NSなどの加硫促進剤などを含んでよい。
【0027】ゴム組成物Aによりカーカスをトッピング
するには、接着処理を行なったタイヤコードからなるス
ダレ状の織物を、厚さ0.4mmで押し出したシートで
トッピングするという方法で行なうのが好ましい。
【0028】また、ゴム組成物Bからなる接着層を、ゴ
ム組成物Aでトッピングしたカーカスとジエン系ゴムを
主成分とする他のタイヤ部材とのあいだに設けるには、
厚さ0.2mmに押し出したゴム組成物Bからなるシー
トを裁断し、タイヤ成形時にトップ反に貼り合わせると
いう方法で行なうのが好ましいが、他は従来のタイヤ製
造における条件および方法により、本発明の空気入りタ
イヤをうることができる。
【0029】なお、本発明の空気入りタイヤはインナー
ライナー、チューブを有していてもよいが、タイヤを軽
量化するという点からインナーライナーを備えたチュー
ブレスタイヤの構造をもってもよく、また前記ゴム組成
物Aでトッピングされたカーカスは充分な耐空気透過性
を有するため、さらにタイヤを軽量化するという点から
インナーライナーのないチューブレスタイヤの構造をも
つこともできる。また本発明の空気入りタイヤはラジア
ルタイヤの構造をもってもよい。
【0030】
【実施例】以下、実施例にもとづいて本発明を説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0031】製造例1 表1に示す配合で、1分間ゴムを素練後、イオウおよび
NS以外のものを投入して3分間B型バンバリーミキサ
ーを用いて混練りし、さらにイオウおよびNSをロール
練りにて混入するという条件および方法で、本発明にお
いてカーカスをトッピングするためのゴム組成物A−1
〜6をえた。なお、ハロゲン化ブチルゴムとしてエクソ
ン化学社製のEXXPRO90−10(イソブチレン−
p−メチルスチレン共重合体の臭素化物)、SBRとし
て日本合成ゴム(株)製のSBR1500、カーボンブ
ラックとして昭和キャボット(株)製のN330(ヨウ
素吸着量80mg/g、吸油量101ml/100
g)、加硫促進剤として大内新興化学工業(株)製のノ
クセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチア
ゾリルスルフェンアミド)を用いた。
【0032】えられたゴム組成物A−1〜6を用いて、
厚さ0.5mmのスラブモールドにて160℃で30分
間の加硫を行ない、加硫ゴム組成物A−1〜6をえた。
これらの空気透過性をASTM D−1434−75M
法にしたがって測定した。結果を指数にして表1に示
す。なお、ゴム組成物A−6の空気透過性を100とし
た。指数が小さいほど空気透過性が低く好ましい。
【0033】また、加硫ゴム組成物A−1〜6につい
て、クラックの成長度合いを調べるためにJIS K6
260にしたがって屈曲亀裂(耐屈曲性)試験を行なっ
た。クラックが10mmになるまでに要した時間を、ゴ
ム組成物A−6のばあいを100として、指数で示し
た。結果を表1に示す。指数が大きいほど耐屈曲性にす
ぐれており好ましい。
【0034】
【表1】
【0035】表1より、ブチルゴムがゴム成分中85重
量%以上であると耐屈曲性が低下する。
【0036】製造例2 表2に示す配合で、1分間ゴムを素練後、イオウおよび
NS以外のものを投入して3分間B型バンバリーミキサ
ーを用いて混練りし、さらにイオウおよびNS成分をロ
ール練りにて混入するという条件および方法で本発明の
接着層用のゴム組成物B−1〜7をえた。なお、シリカ
としては日本シリカ工業(株)製のNIPSIL VN
3、液状ゴムとしては出光石油化学(株)製のR−15
HT(水酸基末端液状ポリブタジエン、数平均分子量1
200)を用いた。なお、SBRおよびNSについては
製造例1と同じものを用いた。
【0037】ついでゴム組成物B−1〜7から、厚さ2
mmのスラブモールドにて150℃で30分間の加硫を
行ない、加硫ゴム組成物B−1〜7をえた。これら加硫
ゴム組成物B−1〜7について、JIS K6301に
したがい、引張り強さ(TB)および硬さ(Hd)を測
定した。
【0038】また、加硫ゴム組成物B−1〜7につい
て、動的粘弾性スペクトルを測定し、E*が室温から1
20℃位までなだらかな減少を示すものが○、屈曲点を
示すものが×として熱的安定性を評価した。
【0039】結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】表2より、液状ゴムの量がゴム成分100
重量部に対して36重量部を超えると硬さが大きくなり
すぎると考えられる。また、シリカの量がゴム成分10
0重量部に対して45重量部に満たないと充分な引張り
強さおよび硬さがえられない。さらに、シリカ量が70
重量部を超えると引張り強さは低く、硬さは増大してし
まう。
【0042】実験例1−1〜13 製造例2でえた本発明の接着層用ゴム組成物B−1〜7
からロールにてシート出しするという方法で厚さ0.5
mm、長さ160mm、幅25mmの接着層用ゴムシー
ト1〜7をえた。また、同様にして、製造例1でえたト
ッピング用ゴム組成物A−1〜6それぞれと天然ゴム4
0重量%およびブタンジエンゴム60重量%からなるジ
エンゴムとから、厚さ2mm、長さ160mm、幅25
mmのトッピング用ゴムシートとジエンゴムシートとを
えた。
【0043】ついで表3に示す組合せで、接着層用ゴム
シートをトッピング用ゴムシートおよびジエンゴムシー
トのあいだに挿入して貼り合わせ、さらに表と裏に厚織
(厚さ1mm、長さ160mm、幅25mmのナイロン
キャンバスからなるもの)を貼り、剥離テスト用サンプ
ルを作製した。
【0044】これらサンプルを、160℃で30分間の
加硫をしたのち、25mm幅に切断し、JIS K62
56にしたがって接着層を境目に180°剥離テストを
行ない、接着力を測定した。結果を表3に示す。
【0045】また、剥離後の状態について、接着層用ゴ
ムシートが破壊しているばあいをA、トッピング用ゴム
シートと接着層用ゴムシートの界面で剥離しているばあ
いをB、ジエンゴムシートと接着用ゴムシートの界面で
剥離しているばあいをCとして評価した。結果を表3に
示す。
【0046】さらに、剥離テスト用サンプルそれぞれに
ついて製造例1のばあいと同様にして空気透過性を、ま
た製造例2のばあいと同様にして熱的安定性を測定し
た。結果を表3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】表3より、ゴム組成物Bの液状ゴムの量が
9重量部に満たないばあい(実験例1−1)、およびシ
リカの量が45重量部に満たないばあい(実験例1−
6)、充分な接着性がえられない。
【0049】実験例2−1〜3 カーカスをトッピングするために前記ゴム組成物A−3
を用い、かつ接着層用のゴム組成物として前記ゴム組成
物B−3を用い、その他は従来の方法でTL185/7
0 R14のサイズの本発明のタイヤ1を作製した。
【0050】また、カーカスをトッピングするために前
記ゴム組成物A−3を用い、接着層を設けずに、タイヤ
1のばあいと同様にして同じサイズのタイヤ2をえた。
【0051】さらに、タイヤ1と同様のサイズを有し、
カーカス部がジエン系ゴムで構成され、その内側にイン
ナーライナーをもつ構造を有する現行のタイヤをタイヤ
3とした。
【0052】ついでタイヤ1〜3の重量を測定した後、
タイヤをリムに装着して走行速度80km/h、内圧1
90kPa、加重646kgという条件で室内でのドラ
ム耐久テストを行なった。結果を表4に示す。
【0053】
【表4】
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、カーカスとジエン系ゴ
ムからなるタイヤ部材とのあいだの接着性および熱的安
定性にすぐれた空気入りタイヤをうることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブチルゴムまたはハロゲン化ブチルゴム
    を含むゴム成分からなるゴム組成物でトッピングしたカ
    ーカスとジエン系ゴムを主成分とするタイヤ部材とのあ
    いだに、ジエン系ゴムと親和性を有するゴム成分および
    シリカを含むゴム組成物からなる接着層を有する空気入
    りタイヤであって、該接着層を構成するゴム組成物が前
    記ジエン系ゴムと親和性を有するゴム成分100重量部
    に対して4.5〜36重量部の液状ゴムを含んでなる空
    気入りタイヤ。
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