JP4300982B2 - タイヤ状態判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両においてタイヤの状態を電気的に検出し、その検出結果に基づいてタイヤの状態を判定するタイヤ状態判定装置に関するものであり、特に、タイヤの状態を電気的に検出する技術の改良に関するものである。
車両においてタイヤの状態を電気的に検出し、その検出結果に基づいてタイヤの状態を判定する技術が既に知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、タイヤの状態を電気的に検出する技術がいくつか記載されている。
特許文献1に記載の第1の技術は、タイヤのトレッド部の摩耗を検出することを目的として、タイヤのトレッド部内に連続した導線を埋設する技術である。具体的には、この第1の技術によれば、導線が、トレッド部の表面に露出せず、かつ、そのトレッド部のうち、その表面に形成された縦溝を隔てて互いに対向する複数の接地部を通過するように埋設される。
この第1の技術によれば、導線に断線が発生しない状態では、導線に電流が流れる。これに対し、トレッド部のうちの各接地部が摩耗し、導線のうち各接地部に埋設されていた部分が欠損すれば、導線が切断されてその導線に電流が流れなくなる。この第1の技術によれば、導線に電流が流れない状態となったときに、トレッド部が摩耗していると判定される。
特許文献1に記載の第2の技術は、水膜で覆われた路面上をタイヤが走行している状態を検出することを目的として、タイヤのトレッド部の縦溝に2個の端子を、その縦溝の両側壁にそれぞれ露出する状態で装着する技術である。それら2個の端子は、タイヤが乾いた路面上を走行している状態においては、互いに電気的に絶縁させられる。それら2個の端子から2本の導線がそれぞれ延びており、各導線はトレッド部に埋設される。
この第2の技術によれば、縦溝内に水が進入し、2個の端子が電気的に導通する状態となれば、それら2個の端子間に電流が流れる状態となる。したがって、この第2の技術によれば、それら2個の端子間に電流が流れる状態となったときに、水膜で覆われた路面上をタイヤが走行していると判定される。
特公平7−71886号公報
特許文献1には、それに記載の技術によって検出可能なタイヤの状態として、タイヤ自体に関する状態と、タイヤが走行している路面に関する状態とが記載されている。タイヤ自体に関する状態として、タイヤのトレッド部の摩耗が記載され、路面に関する状態として、路面が冠水しているか否かに関する状態が記載されている。
検出したいタイヤの状態はその他にも存在する。例えば、タイヤ自体に関する状態としては、タイヤを構成するゴムの劣化度または硬化度に関する状態、タイヤのトレッド部のセパレーション、タイヤの亀裂、鋭利物(例えば、釘、ねじ、破片、刃物等)のタイヤへの刺さり等がある。
このような事情を背景として、本発明は、車両においてタイヤの状態を電気的に検出し、その検出結果に基づいてタイヤの状態を判定するタイヤ状態判定装置において、判定することが可能なタイヤの状態の種類を選択する自由度を容易に向上させることを課題としてなされたものである。
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈されるべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきである。
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈されるべきである。
(1) 車両においてタイヤの状態を電気的に検出し、その検出結果に基づいて前記タイヤの状態を判定するタイヤ状態判定装置であって、
前記タイヤの正常状態においてはそのタイヤを構成するゴムを隔てて互いに対向するように前記タイヤに埋設された複数の電極と、
それら複数の電極間の電圧と電流との少なくとも一方である電極間電気特性に基づき、前記タイヤの状態を判定する判定器とを含み、
前記判定器が、前記電極間電気特性に基づき、前記タイヤを構成するゴムが硬化することによって変化するタイヤ劣化度を判定するタイヤ劣化度判定手段を含むタイヤ状態判定装置。
この装置においては、タイヤの状態を電気的に検出するために、複数の電極がタイヤに埋設される。それら複数の電極は、タイヤの正常状態においてはそのタイヤを構成するゴムを隔てて互いに対向するようにタイヤに埋設される。したがって、この装置によれば、タイヤを構成するゴムの状態を直接に電気的に検出することが容易となる。この装置によれば、タイヤの状態を電気的に検出した結果に基づき、タイヤを構成するゴムの劣化度を判定することが可能となる。例えば、ゴムの劣化度が高いほど、ゴムの硬度が高くなり、ひいては、ゴムが変形し難くなるという現象に着目することにより、ゴムの変形し難さを表わす物理量を電気的に検出してタイヤの劣化度を判定することが可能である。
この装置は、例えば、複数の電極間の電流の量をその電流によって周辺に発生させられる磁界の強さとして検出し、その検出値に基づいてタイヤの状態を判定する態様で実施することが可能である。この態様によれば、電極間電気特性を検出するセンサをタイヤに装着してその電極間電気特性を直接に検出することが不可欠ではなくなり、そのセンサを例えば車体側に装着して電極間電気特性をタイヤの周辺において遠隔的に検出することが可能となる。
(2) 前記複数の電極が、前記タイヤの正常状態においては互いに電気的に導通しないように前記タイヤに埋設される(1)項に記載のタイヤ状態判定装置。
この装置においては、前記(1)項における複数の電極が、タイヤの正常状態においては互いに電気的に導通しないようにタイヤに埋設される。したがって、この装置によれば、それら複数の電極間の電気的流通状態が絶縁状態から導通状態に変化すれば、タイヤの状態に何らかの変化があったと判定することが可能となる。
(3) 前記複数の電極が、前記タイヤの正常状態においてはそのタイヤの表面に露出しないように前記タイヤに埋設される(1)または(2)項に記載のタイヤ状態判定装置。
この装置においては、前記(1)項における複数の電極が、タイヤの正常状態においてはそのタイヤの表面に露出しないようにタイヤに埋設される。したがって、この装置によれば、それら複数の電極がタイヤ表面に露出しない状態から少なくとも部分的に露出する状態に変化すれば、タイヤの状態に何らかの変化があったと判定することが可能となる。
さらに、この装置によれば、タイヤの表面ではなく、その内部の状態を電気的に検出し、その内部の状態に何らかの変化があったか否かを判定することが可能となる
5) 前記複数の電極が、前記タイヤの回転方向において局部的に、かつ、前記タイヤの半径方向に互いに対向するように配置されており、前記タイヤ劣化度判定手段が、前記タイヤを構成するゴムのうち前記複数の電極によって挟まれている被検出部に接地荷重が作用しているときにおける前記電極間電気特性に基づき、前記タイヤ劣化度を判定する()項に記載のタイヤ状態判定装置。
この装置によれば、ゴムの変形し難さを、接地荷重に対するゴムの変形量という物理量として電気的に検出することが可能となり、ひいては、タイヤ劣化度を精度よく判定することが容易となる。
(6) 前記電極間電気特性が、前記複数の電極間の静電容量に応じて変化し、前記判定器が、その電極間電気特性に基づき、前記タイヤの異常であって前記静電容量を変化させるものが発生したか否かを判定する第1異常判定手段を含む(1)ないし(5)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
この装置によれば、タイヤに発生し得る複数種類の異常のうち、それが発生すると複数の電極間の静電容量が変化することとなる種類の異常を検出することが可能となる。
(7) 前記異常が、前記タイヤのトレッド部のセパレーションと、前記タイヤの亀裂と、前記タイヤの摩耗との少なくとも一つを含む(6)項に記載のタイヤ状態判定装置。
この装置においては、トレッド部のセパレーションによって複数の電極間の距離が変化すれば、それら複数の電極間の静電容量が変化する。タイヤの亀裂が発生し、その結果、少なくとも一つの電極の亀裂に進展すれば、電極の能力が低下するため、複数の電極間の静電容量が変化する。タイヤが摩耗し、その結果、タイヤの一部が欠損するのに伴って少なくとも一つの電極が欠損すれば、電極の能力が低下するため、複数の電極間の静電容量が変化する。
(8) 前記電極間電気特性が、前記複数の電極間の電気的流通状態が導通状態であるか絶縁状態であるかによって変化し、前記判定器が、その電極間電気特性に基づき、前記タイヤの異常であって前記電気的流通状態を絶縁状態から導通状態に変化させるものが発生したか否かを判定する第2異常判定手段を含む(1)ないし(7)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
この装置によれば、タイヤに発生し得る複数種類の異常のうち、それが発生すると複数の電極間の電気的流通状態が絶縁状態から導通状態に変化することとなる種類の異常を検出することが可能となる。
(9) 前記異常が、前記タイヤに導電性の鋭利物が前記複数の電極を貫通する状態で刺さった事象を含む(8)項に記載のタイヤ状態判定装置。
この装置においては、タイヤに導電性の鋭利物が複数の電極を貫通する状態で刺さると、それら複数の電極が、電気的に導通する状態に移行し、その結果、それら複数の電極間の電圧が変化する。したがって、このような電圧の変化が発生したか否かを判定すれば、タイヤに鋭利物が刺さっているか否かを判定することが可能となる。
タイヤに鋭利物が刺さったため、タイヤの空気室に亀裂が入った場合には、その亀裂が鋭利物によって完全にではないが閉塞されるのが通常である。タイヤは、そのタイヤを構成するゴムの弾性により、鋭利物の形状に追従して変形することが容易であるからである。そのため、タイヤに鋭利物が刺さっても、タイヤの空気圧が急速には低下しないが、空気室からの空気のもれはわずかな量ながらも進行する。
そのため、タイヤに鋭利物が刺さった場合には、タイヤの空気圧が正規値より低い状態で車両が継続的に走行させられる可能性がある。このような低タイヤ圧走行を早期に検出して車両のユーザに告知できれば、車両の信頼性が向上する。
本項に係る装置によれば、鋭利物の導電性を利用することにより、タイヤへの鋭利物の刺さりを検出することが可能となる。特に、この装置を、その鋭利物の刺さりを車両走行中に検出できる態様で実施する場合には、その早期発見が容易となるため、車両の信頼性がさらに向上する。
(10) さらに、前記タイヤの正常状態において前記複数の電極間に電位差を発生させる電位差発生器を含む(1)ないし(9)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
(11) 前記電位差発生器が、バッテリを含む(10)項に記載のタイヤ状態判定装置。
(12) 前記電位差発生器が、車両走行中に前記タイヤに発生する力を電気に変換する力−電気変換素子を含む(10)項に記載のタイヤ状態判定装置。
この装置によれば、タイヤの正常状態において複数の電極間に電位差を発生させるために、電力の消耗および補充に対する対策を講ずる必要性が解消されるか、その必要性があるにしても軽減される。
(13) 前記判定器が、前記電極間電気特性と、前記タイヤの空気圧と前記タイヤに作用する接地荷重との少なくとも一方とに基づき、前記タイヤの状態を判定する(1)ないし(12)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
前記(1)ないし(12)項のいずれかに係るタイヤ状態判定装置においては、タイヤを構成するゴムのうち複数の電極間に挟まれた被検出部の状態が、真に検出すべき物理量のみならず、タイヤの空気圧とタイヤの接地荷重との少なくとも一方にも依存する場合がある。この場合には、被検出部の状態を電気的に検出した結果から、空気圧と接地荷重との少なくとも一方に依存して発生した変化分をソフト的に(例えば、コンピュータの演算、特定の電子回路を用いて)除去することが、タイヤ状態の判定精度を向上させるために望ましい。
例えば、複数の電極がタイヤの半径方向に互いに対向するようにタイヤに埋設される場合には、それら複数の電極間の距離が、電気的に検出すべきタイヤの状態のみならず、タイヤの空気圧とタイヤの接地荷重との双方にも依存する可能性がある。この場合には、電気的な検出結果からそれら空気圧と接地荷重との影響が除去されるように、その検出結果をソフト的に処理することが望ましい。
以上説明した知見に基づき、本項に係る装置においては、電極間電気特性と、タイヤの空気圧と接地荷重との少なくとも一方とに基づき、タイヤの状態が判定される。
(14) 前記判定器が、前記タイヤの状態の判定が前記少なくとも一方の空気圧と接地荷重に依存しないように、前記電極間電気特性の検出値を補正し、その補正値に基づいて前記タイヤの状態を判定する(13)項に記載のタイヤ状態判定装置。
(15) 前記判定器が、前記電極間電気特性の検出値を互いに異なる複数の基準値と比較し、その比較結果に基づき、前記タイヤの状態に関して前記判定器によって判定可能な複数種類の異常のうち該当するものを選択する(1)ないし(14)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
この装置においては、電極間電気特性の検出値が、タイヤの状態に関して発生する異常の種類に応じて変化するという事実を利用することにより、電極間電気特性の検出値が互いに異なる複数の基準値と比較され、その比較結果に基づき、複数種類の異常のうち該当するものが選択される。
したがって、この装置によれば、タイヤの状態に関して発生する異常の種類を特定することが容易となる。
(16) 前記複数の電極間の距離が前記タイヤの状態に応じて変化し、その変化に応じて前記電極間電気特性が変化する(1)ないし(15)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
(17) 前記複数の電極間の静電容量が前記距離に応じて変化し、その変化に応じて前記電極間電気特性が変化する(16)項に記載のタイヤ状態判定装置。
(18) 前記複数の電極間の電気的流通状態が前記タイヤの状態に応じて導通状態と絶縁状態とに変化し、その変化に応じて前記電極間電気特性が変化する(1)ないし(17)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
(19) 前記複数の電極が、前記タイヤの半径方向に互いに隔たっている(1)ないし(18)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
(20) 前記複数の電極が、前記タイヤの回転方向において局部的に配置されている(1)ないし(19)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
(21) 前記複数の電極が、前記タイヤの回転方向において実質的に全体的に配置されている(1)ないし(19)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
(22) 前記複数の電極が、各々ベルト状を成して前記タイヤの回転方向に延び、かつ、互いに実質的に平行に配置されている(1)ないし(21)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
本項における「電極」としては、例えば、導電性フィルム、導電性シート等がある。
(22) 前記判定器が、前記車両の走行中に、前記タイヤ状態の判定を行う(1)ないし(21)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
(23) 前記(1)ないし(22)項のいずれかに記載のタイヤであって、前記複数の電極が、前記タイヤの正常状態においてそのタイヤを構成するゴムを隔てて互いに対向するように埋設されたタイヤ。
このタイヤによれば、前記(1)ないし(22)項のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置と組み合わせて使用するのに好適なタイヤが提供される。
以下、本発明のさらに具体的な実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に従うタイヤ劣化度判定装置(以下、単に「判定装置」という。)が平面図で示されている。この判定装置は、左右の前輪10,10と左右の後輪10,10とを備えた車両に搭載されている。この判定装置は、各車輪10のタイヤを構成するゴムの劣化度を検出するためにそのタイヤに搭載された部分と、その部分との無線通信によってタイヤの劣化度に関する情報を取得するために車体に搭載された部分とを備えている。それら部分については後に詳述する。
図2に示すように、各車輪10は、ゴムを主体として構成されたタイヤ12がホイール24(またはリム)に装着されて構成されている。各車輪10においては、それらタイヤ12とホイール24とが互いに気密に装着されてそれらの間に空気室26が形成されている。この空気室26に空気が圧力下に封入される。
タイヤ12は、概してC字状を成す断面でタイヤ12の周方向に延びている。タイヤ12は、車両走行中に路面に接する部分をトレッド部30として備えている。
図2に示すように、この判定装置は、トレッド部30を構成するゴムの劣化度を検出するためのセンサユニット40を備えている。センサユニット40は、各車輪10に1個ずつ、トレッド部30に、それの周方向における1箇所に配置されている。
図3には、そのセンサユニット40が拡大して示されている。センサユニット40は、図4にも示すように、たわみセンサ42と電圧検出回路44とを含むように構成されている。たわみセンサ42は、トレッド部30を構成するゴムのたわみを検出するために設けられており、トレッド部30内に埋設されている。
センサユニット40は、さらに、それらたわみセンサ42と電圧検出回路44とに電気エネルギーを供給する電源46を備えている。電源46は、たわみセンサ42については、一対の電極50,50間に電位差を発生させる電位差発生器として機能する。電源46は、例えば、充電式としたり、消耗式としたり、外部からの電磁エネルギーによって発電可能な形式とすることが可能である。
図3に示すように、たわみセンサ42は、タイヤ12の半径方向(タイヤ12の接地荷重が作用する方向)において互いに対向する一対の平板状の電極50,50を有しており、トレッド部30のうちそれら電極50,50に挟まれた被検出部54(図3において二点鎖線で示す。)のたわみ(例えば、圧縮量)に応じてそれら電極50,50間の距離dが変化する。
被検出部54を構成するゴムが劣化するほど、ゴムが硬化する。ゴムが硬化するほど、ゴムのたわみ難さが増す。ゴムのたわみ難さが増すほど、距離dがタイヤ12のうち被検出部54に対応する部分の接地に起因して減少する量Δdが減少する。その減少量Δdは、被検出部54の、タイヤ12の接地に起因したたわみFLXを意味する。
このような物理的な因果関係に着目することにより、本実施形態においては、減少量Δdで表わされるたわみFLXに基づき、タイヤ12のゴムが劣化しているか否かが判定される。具体的には、そのたわみFLXが0であるために、距離dの検出値を基準値d0で割り算した値が1である場合に、ゴムの劣化が最大であると判定される。
その割り算した値は、本実施形態においては、タイヤ12のゴムの劣化度を表わすタイヤ劣化度Dと称される。そのタイヤ劣化度Dがしきい値Dthより大きい場合には、タイヤ12のゴムの劣化が激しいという理由で、タイヤ12を交換することが車両のユーザに対して促される。
図5には、たわみFLXとタイヤ劣化度Dとの関係の一例がグラフで表わされており、この例においては、たわみFLXが減少するにつれてタイヤ劣化度Dが単調に増加する関係が表わされている。
図4に示すように、一対の電極50,50に電圧検出回路44が電気的に接続されており、それら電極50,50間の静電容量が電圧Vとして検出されるようになっている。すなわち、電圧検出回路44によって検出される電圧Vは、結局、一対の電極50,50間の距離dを反映し、さらに、被検出部54のたわみFLXを反映し、ひいては、タイヤ劣化度Dを反映しているのである。
本実施形態においては、図3に示すように、被検出部54がその周辺の部分より容易にたわむようにするためにたわみ拡大機構60が設けられている。具体的には、トレッド部30のうち一対の電極50,50間に介在する介在部62のうち被検出部54を除く部分に空洞64が設けられている。空洞64は、介在部62において2個、被検出部54を隔ててタイヤ12の横方向に互いに対向する2箇所にそれぞれ形成されている。
図4に示すように、各車輪10には、さらに、タイヤ12の空気圧Pを検出する空気圧センサ70と、タイヤ12の接地荷重FZを検出する接地荷重センサ72(車重センサまたは車高センサでも可。)とが装着されている。それら空気圧センサ70と接地荷重センサ72とには車輪側通信機74が電気的に接続されている。その車輪側通信機74には、電圧検出回路44も電気的に接続されている。
車輪側通信機74は、車体側通信機76(図1参照)との間において無線通信を行い、それにより、電圧検出回路44によって検出された電圧Vを表わす信号と、空気圧センサ70によって検出された空気圧Pを表す信号と、接地荷重センサ72によって検出された接地荷重FZを表わす信号とを車体側通信機76に向かって送信するように設計されている。
本実施形態においては、図4に示すように、センサユニット40、空気圧センサ70、接地荷重センサ72および車輪側通信機74が互いに共同して車輪側通信システム78を構成し、その車輪側通信システム78は、図1に示すように、各車輪10に設けられている。
各車輪側通信システム78においては、図4に示すように、その全体の作動を制御するためのコンピュータ79が設けられている。このコンピュータ79が図示しない通信制御プログラムを実行することにより、電圧検出回路44による電圧Vの検出およびその検出値を表わす電圧信号の送信と、空気圧センサ70による空気圧Pの検出およびその検出値を表わす空気圧信号の送信と、接地荷重センサ72による接地荷重FZの検出とその検出値を表わす接地荷重信号の送信とが行われる。
図1に示すように、車体側通信機74には判定器80が接続されている。この判定器80は、コンピュータ82を主体として構成されている。コンピュータ82は、よく知られているように、図6に示すように、CPU84とROM86とRAM88とがバス90によって互いに接続されて構成されている。
ROM86には、図7にフローチャートで概念的に表されているタイヤ劣化度判定プログラムを始めとして各種プログラムが予め記憶されている。CPU84は、ROM86から必要なプログラムを読み出し、RAM88を適宜利用しつつ、その読み出されたプログラムを実行する。
図1に示すように、判定器80にはさらに、警報器110も接続されている。この警報器110は、タイヤ12の劣化度が許容値に到達した場合に、そのタイヤ12を交換することを運転者に促すために作動させられる。警報器110は、必要な情報を視覚的に表示したり、聴覚的に表示することが可能である。
ここで、図7を参照することにより、前記タイヤ劣化度判定プログラムを説明する。
このタイヤ劣化度判定プログラムは、コンピュータ82の電源が投入されている間、繰り返し実行される。各回の実行時においては、まず、ステップS1(以下、単に「S1」で表わす。他のステップについても同じとする。)において、各車輪10の車輪側通信システム78から各種信号(前述の電圧信号と空気圧信号と接地荷重信号とを含む。)が、各車輪10に関連付けて受信される。
次に、S2において、各車輪10ごとに、その受信された各種信号のうちの電圧信号に基づき、電圧Vが検出される。正確には、電圧Vの時間的変化を表わす時系列データが作成される。
続いて、S3において、その作成された時系列データに対して周波数分析が行われる。このS3においては、さらに、その時系列データを構成する複数の周波数成分のうち設定周波数を有するものが、トレッド部30を構成するゴムのたわみFLXを表わすものとして抽出される。
図8には、その抽出された時系列データにより表されるたわみFLXの時間的推移が概念的にグラフで表わされている。このグラフは、被検出部54のたわみFLXが周期的に変化することを示している。
たわみセンサ42は、前述のように、タイヤ12の周方向における1箇所にのみ配置されている。一方、被検出部54のたわみFLXは、被検出部54を構成するゴムの劣化度(例えば、硬化度)によって変化するが、被検出部54に作用する接地荷重FZによっても変化する。接地荷重FZはタイヤ12の回転につれて周期的に変化するため、被検出部54のたわみFLXもタイヤ12の回転につれて周期的に変化することになるのである。
しかし、タイヤ12の劣化度を判定するために参照すべき被検出部54の真のたわみは、トレッド部30のうち被検出部54に対応する部分が接地している状態における被検出部54のたわみであるべきである。
一方、接地荷重FZがピーク値を示すときに、被検出部54のたわみFLXもピーク値を示す。したがって、被検出部54のたわみFLXのピーク値を検出すれば、そのピーク値が、接地荷重FZのもとに被検出部54に発生しているたわみを表わすこととなる。
そこで、本実施形態においては、S4において、たわみFLXの時系列的な検出値からピーク値が抽出される。その後、S5において、その抽出されたピーク値として、タイヤ12の劣化度を判定するために真に参照すべきタイヤゴムたわみFLXが決定される。
続いて、S6において、各車輪10ごとに、前記受信された各種信号のうちの空気圧信号に基づき、空気圧Pが検出される。その後、S7において、各車輪10ごとに、前記受信された各種信号のうちの接地荷重信号に基づき、接地荷重FZが検出される。
ところで、たわみFLXは、トレッド部30を構成するゴムの劣化度に依存するが、さらに、空気圧Pおよび接地荷重FZにも依存する。したがって、たわみFLXからタイヤ劣化度Dを正確に推定するために、たわみFLXの検出値をそのまま用いてタイヤ劣化度Dを推定するのではなく、たわみFLXの検出値から、空気圧Pの検出値の、基準値からの偏差の影響と、接地荷重FZの検出値の、基準値からの偏差の影響とを除去したうえで、そのたわみFLXを用いてタイヤ劣化度Dを推定することが望ましい。
このような知見に基づき、本実施形態においては、たわみFLXの検出値が、空気圧Pと接地荷重FZとに基づいて補正される。具体的には、たわみFLXの検出値に、空気圧Pと接地荷重FZとの双方に依存した補正係数K(P,FZ)が掛け算され、その掛け算値を用いてタイヤ劣化度Dが演算される。
タイヤ劣化度Dは、例えば、
D=f(FLX・K(P,FZ))
なる式を用いて演算することが可能である。ここに、「f」は、たわみFLXの検出値と補正係数K(P,FZ)との積すなわちたわみFLXの補正値を入力変数としてタイヤ劣化度Dを演算するための関数である。それらたわみFLXの補正値とタイヤ劣化度Dとの間の関係は例えば、図5にグラフで表わされる関係として定義される。
図9には、空気圧Pと接地荷重FZと補正係数Kとの間に予め定められた関係の一例であってROM86に記憶されているものがグラフで表わされている。この例においては、空気圧Pが基準値であり、かつ、接地荷重FZが基準値であるときに、補正係数Kが1をとる。さらに、空気圧Pが上昇するにつれて補正係数Kが減少し、接地荷重FZが増加するにつれて補正係数Kが減少するように増加する。
図7におけるS6およびS7の実行が終了すると、S8において、各車輪10ごとに、今回検出された空気圧Pと接地荷重FZとの双方に対応する補正係数Kが、上記の関係に従って決定される。その後、S9において、各車輪10ごとに、その決定された補正係数Kと、前記決定されたたわみFLXとを用いることにより、タイヤ劣化度Dが演算される。
続いて、S10において、各車輪10ごとに、その演算されたタイヤ劣化度Dが前述のしきい値Dthより大きいか否かが判定される。今回は、大きいと仮定すれば、判定がYESとなり、S11において、前記警報器110を用いることにより、該当するタイヤ12を新品に交換することを車両のユーザに促すための視覚的または聴覚的な表示が行われる。
これに対して、今回は、演算されたタイヤ劣化度Dがしきい値Dthより大きくはないと仮定すれば、S10の判定がNOとなり、S11がスキップされる。
いずれにしても、以上で、このタイヤ劣化度判定プログラムの一回の実行が終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、2個の電極50,50が前記(1)項ないし(3)項および(5)項のいずれかにおける「複数の電極」の一例を構成し、電圧Vが前記(1)項における「電極間電気特性」の一例を構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、判定器80が前記(1)項、(13)項または(14)項における「判定器」の一例を構成し、コンピュータ92のうち図7のタイヤ劣化度判定プログラムを実行する部分が、前記(4)項または(5)項における「タイヤ劣化度判定手段」の一例と、前記(6)項における「第1異常判定手段」の一例とを構成しているのである。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施形態と共通する要素があるため、共通する要素については、同一の符号または名称を使用して引用することにより、詳細な説明を省略し、異なる要素についてのみ詳細に説明する。
本実施形態に従うタイヤ状態判定装置においては、複数種類の異常のうちの少なくとも一つがタイヤに発生したか否かが判定される。それら複数種類の異常としては、次のものがある。
(1)タイヤのトレッド部にセパレーションが発生するという異常
(2)タイヤに亀裂が発生するという異常
(3)タイヤが摩耗するという異常
(4)タイヤに釘、ねじ、金属破片、刃物等、導電性の鋭利物が刺さっているという異常
その判定を行うために、本実施形態においては、図10に示す車輪130が用いられる。この車輪130は、前記車輪10と同様に、タイヤ132にホイール134が気密に装着されて構成され、それらタイヤ132とホイール134との間に空気室136が形成されている。タイヤ132は、概してC字状を成す断面でタイヤ132の周方向に延びている。タイヤ132の全体は、トレッド部140と、一対のショルダ部142,142と、一対のサイドウォール部144,144と、一対のビード部146,146とに分類される。
トレッド部140は、タイヤ132のうち、車両走行中に路面に接する部分であり、本実施形態においては、タイヤ132の周方向に延びる少なくとも1枚のスチールベルト150がトレッド部140に埋め込まれている。
前述の複数種類の異常がタイヤ132に発生しているか否かを判定するために、タイヤ132にセンサユニット160が埋設されている。センサユニット160は、図11にブロック図で示すように、検出体162と、電圧検出回路164と、電源166とを含むように構成されている。
検出体162は、タイヤ132に埋設された一対の導電性フィルム170,170(または導電性シート)を用いて構成されている。一対の導電性フィルム170,170は、ベルト状を成し、タイヤ132の全周にわたって延びるとともに、タイヤ132の各断面内においては、それのほぼ全長にわたり、すなわち、一方のビード部146から他方のビード部146まで延びている。それら一対の導電性フィルム170,170は、非導電性であるゴムの部分を隔てて互いに対向させられており、その結果、タイヤ132が正常である場合には、それら一対の導電性フィルム170,170が電気的に絶縁される。
それら一対の導電性フィルム170,170は、後に詳述するように、トレッド部140のセパレーションを発見するために用いられる。そのセパレーションは通常、トレッド部140のうちスチールベルト150より半径方向外側の部分において発生し易い。その発生箇所が確実に一対の導電性フィルム170,170間に位置することとなるように、本実施形態においては、スチールベルト150を隔ててそれら一対の導電性フィルム170,170が互いに対向するように配置されている。
それら一対の導電性フィルム170,170に電源166が接続されており、それら一対の導電性フィルム170,170に電位差が発生させられる。さらに、それら一対の導電性フィルム170,170に電圧検出回路164も接続されている。電圧検出回路164は、それら一対の導電性フィルム170,170間の電圧Vを検出するために設けられている。
図11に示すように、車輪130には、さらに、車輪側通信機174と、コンピュータ176とが搭載されており、それらと、上述のセンサユニット160とが互いに共同することにより、車輪側通信システム180が構成されている。コンピュータ176は、図示しない通信制御プログラムを実行することにより、センサユニット160を介して一対の導電性フィルム170,170間の電圧Vを検出し、その検出値を表わす信号を車体側通信機76に向かって送信するように車輪側通信システム180の全体の作動を制御する。
図12には、一対の導電性フィルム170,170間の電圧Vと、それら一対の導電性フィルム170,170間の距離disとの関係の一例がグラフで表わされている。一対の導電性フィルム170,170は、コンデンサの如く、静電容量を有し、その静電容量は距離disが大きいほど減少し、これに伴って電圧Vが低下する。一対の導電性フィルム170,170が互いに離間する離間状態から、現実に互いに接触する導通状態、または、現実にではないが、それら一対の導電性フィルム170,170を前述の導電性の鋭利物が貫通したためにそれら一対の導電性フィルム170,170が見かけ上互いに接触する導通状態に移行すると、電圧Vが0に低下する。
ここで、一対の導電性フィルム170,170間の電圧Vが前述の複数種類の異常の発生によって変化する態様を具体的に説明する。
図13には、トレッド部140のうち、図10においてAを付して丸で囲まれた部分が拡大して示されている。さらに、図13には、トレッド部140がそれにセパレーションが発生した状態で示されている。図13においてぎざぎざの線で囲む領域が、そのセパレーションによって発生した空洞184を示している。
図13に示すように、トレッド部140にセパレーションが発生すると、一対の導電性フィルム170,170間の距離disが増加し、その結果、それら一対の導電性フィルム170,170間の静電容量が、距離disが正規値である場合より減少する。この静電容量の減少は、それら一対の導電性フィルム170,170間の電圧Vの低下を招来する。
図14には、タイヤ132に発生する亀裂188の一例が示されている。図15には、図14におけるB−B断面図が拡大されて示されている。この例においては、タイヤ132の表面に発生した亀裂188が、一対の導電性フィルム170,170のうち外側のものにまで及んでいる。亀裂188が発生した場合には、一対の導電性フィルム170,170間の静電容量が減少し、電圧Vが正規値より低下する。
図16には、タイヤ132が、トレッド部140の表面が摩耗によって欠損した状態で例示されている。この例においては、外側の導電性フィルム170も部分的に欠損している。そのため、一対の導電性フィルム170,170間の静電容量が減少し、電圧Vが正規値より低下する。
図17には、タイヤ132が、前述の鋭利物の一例である釘192がスチールベルト150を貫通した状態で示されている。この例においては、一対の導電性フィルム170,170が釘192によって互いに導通させられている。したがって、それら一対の導電性フィルム170,170間の電圧Vは0に低下する。
図12に示すように、本実施形態においては、距離disの適正範囲の上限値に対応する電圧Vが第1しきい値Vth1とされ、その第1しきい値Vth1より低く、0に十分に近い電圧Vが第2しきい値Vth2とされている。
それを前提として、本実施形態においては、電圧Vの検出値が第1しきい値Vth1より低い場合には、種類の如何を問わず、タイヤ132に異常が発生したと判定される。さらに、第2しきい値Vth2より低くはない場合には、トレッド部140のセパレーション、亀裂または摩耗という異常がタイヤ132に発生したと判定され、一方、第2しきい値Vth2より低い場合には、タイヤ132に鋭利物が刺さるという異常がタイヤ132に発生したと判定される。
図10に示すように、本実施形態に従うタイヤ状態判定装置においては、第1実施形態と同様に、判定器200が車体に搭載されている。その判定器200は、前記判定器80と同様に、コンピュータ202を主体として構成されている。
図18には、そのコンピュータ202によって実行されるタイヤ状態判定プログラムの内容が概念的にフローチャートで表されている。
このタイヤ状態判定プログラムは、第1実施形態におけるタイヤ劣化度判定プログラムと同様にして繰返し実行される。各回の実行時には、まず、S101において、車輪側通信機174から信号が受信される。次に、S102において、その受信された信号に基づき、電圧Vが検出される。
続いて、S103において、その検出された電圧Vが前記第1しきい値Vth1より低いか否かが判定される。今回は、低いと仮定すれば、判定がYESとなり、S104に移行する。このS104においては、検出された電圧Vが前記第2しきい値Vth2より高いか否かが判定される。
今回は、検出された電圧Vが第2しきい値Vth2より高いと仮定すれば、S104の判定がYESとなり、S105において、一対の導電性フィルム170,170間の静電容量が0ではないが、正規値より減少したと判定される。
続いて、S106において、トレッド部140のセパレーション、亀裂または摩耗がタイヤ132に発生したと判定される。その後、S107において、その判定の内容が警報器110を介して車両にユーザに告知される。以上で、このタイヤ状態判定プログラムの一回の実行が終了する。
これに対し、今回は、検出された電圧Vが第2しきい値Vth2より高くはないと仮定すれば、S104の判定がNOとなり、S108において、一対の導電性フィルム170,170が互いに導通させられたと判定される。
続いて、S109において、タイヤ132に鋭利物が刺さっていると判定される。その後、S110において、その判定の内容が警報器110を介して車両にユーザに告知される。以上で、このタイヤ状態判定プログラムの一回の実行が終了する。
また、今回は、検出された電圧Vが第1しきい値Vth1より低くはないと仮定すれば、S103の判定がNOとなり、直ちにこのタイヤ状態判定プログラムの一回の実行が終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、2枚の導電性フィルム170,170が前記(1)項ないし(3)項のいずれかにおける「複数の電極」の一例を構成し、電圧Vが前記(1)項における「電極間電気特性」の一例を構成し、判定器200が前記(1)項における「判定器」の一例を構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、コンピュータ202のうち、図18のタイヤ状態判定プログラムのうちS101ないしS107を実行する部分が、前記(6)項における「第1異常判定手段」の一例を構成し、S101ないしS104およびS108ないしS110を実行する部分が、前記(8)項における「第2異常判定手段」の一例を構成しているのである。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施形態と共通する要素については、同一の符号または名称を使用して引用することにより、詳細な説明を省略し、異なる要素についてのみ詳細に説明する。
図19には、本実施形態に従うタイヤ状態判定装置(以下、単に「判定装置」という。)と共に使用されるタイヤ230の要部が断面図で示されている。具体的には、図19には、タイヤ230のうちトレッド部232と一対のショルダ部234,234とが示されている。
トレッド部232には、トレッド部232を構成するゴムを隔てて互いに対向する2枚のスチールベルト236,236が埋設されている。それらスチールベルト236,236は、タイヤ230の強度を向上させるべく、トレッド部232の断面形状に沿って配置されており、結果的に、タイヤ230の半径方向に互いに対向する姿勢で配置されている。それらスチールベルト236,236は、共に導電性を有している。トレッド部232と一対のショルダ部234,234とには、カーカス238も埋設されている。
図20には、本実施形態に従う判定装置の構成が概念的にブロック図で表されている。この判定装置は、図19に示すように、タイヤ230に鋭利物240(図19の例においては、釘またはねじ)が、2枚のスチールベルト236,236を同時に貫通するように刺さっているか否かを判定するように設計されている。図19に示す例においては、鋭利物240がカーカス238を貫通して空気室242内に臨まされている。
そのため、図20に示すように、この判定装置は、車輪側に、鋭利物240を検出するための検出体244を備えている。本実施形態においては、その検出体244が、上述の2枚のスチールベルト236,236として構成されている。本実施形態においては、それらスチールベルト236,236が、タイヤ230の強度を向上させるという本来の用途と、検出体244としての用途との双方を有するように使用される。
それらスチールベルト236,236は、タイヤ230に鋭利物240が刺さっていない状態においては、互いに電気的に絶縁された状態にある。しかし、タイヤ230に鋭利物240が刺さってその鋭利物240が2枚のスチールベルト236,236を同時に貫通すると、それらスチールベルト236,236が電気的に導通させられる状態に至る。
一方、それらスチールベルト236,236間に予め電位差を与えておけば、タイヤ230に鋭利物240が刺さっていない正常状態と、刺さっている異常状態とで、それらスチールベルト236,236間の電位差が互いに異なり、ひいては、その電位差によって周辺に形成される磁界の強さも互いに異なる。タイヤ230に鋭利物240が刺さっている状態においては、スチールベルト236,236間の電位差が0となり、周囲の磁場、例えば、車体がタイヤ230を収容する空間であるホイールハウス(図示しない)内の磁場に変化を与えない。
この磁気的な現象を利用することにより、本実施形態においては、タイヤ230への鋭利物240の刺さりが検出される。そのため、図19および図20に示すように、検出体244である2枚のスチールベルト236,236間に電位差を与えるバッテリ248が車輪側に設けられる。
さらに、図20に示すように、スチールベルト236,236間の電位差によって磁場が変化したか否かを判定するために、磁気センサ250が車体側、例えば、前述のホイールハウスを構成する図示しないフレームに取り付けられる。図20に示すように、磁気センサ250は、第1実施形態における判定器80とハードウエア構成が共通する判定器260に接続されている。判定器260は、コンピュータ262を主体として構成されており、そのコンピュータ262によってタイヤ状態判定プログラムが実行される。
図21には、そのタイヤ状態判定プログラムの内容がフローチャートで概念的に表されている。このタイヤ状態判定プログラムは繰返し実行され、各回の実行時には、まず、S201において、磁気センサ250の出力信号に基づき、上述のホイールハウス内に発生している磁界の強さHが検出される。
次に、S202において、その検出された磁界の強さHがしきい値Hthより大きいか否かが判定される。この判定は、2枚のスチールベルト236,236が導電性の鋭利物240によって互いに導通させられ、その結果、それらスチールベルト236,236間を流れる電流によって磁界が発生させられているか否かを判定するために行われる。
今回は、磁界の強さHがしきい値Hthより大きいと仮定すると、S202の判定がYESとなり、S203において、タイヤ230に鋭利物240が刺さっていると判定され、続いて、S204において、そのことが警報器110を介して車両のユーザに告知される。以上で、このタイヤ状態判定プログラムの一回の実行が終了する。
これに対し、今回は、磁界の強さHがしきい値Hthより大きくはないと仮定すると、S202の判定がNOとなり、S203およびS204がスキップされて、このタイヤ状態判定プログラムの一回の実行が終了する。
バッテリ248は、少なくとも車両走行中に2枚のスチールベルト236,236間に電位差を発生させる。また、上述のタイヤ状態判定プログラムは、少なくとも車両走行中に実行される。したがって、車両走行中に、タイヤ230に鋭利物240が刺さったか否かを判定することが可能となり、その結果、鋭利物240の刺さりが原因となってタイヤ230に異常変形が発生する可能性を早期に予測することが可能となり、車両の信頼性が向上する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、2枚のスチールベルト236,236が前記(1)ないし(3)項のいずれかにおける「複数の電極」の一例を構成し、スチールベルト236,236間を流れる電流によって発生する磁界の強さHが、前記(1)項における「電極間電気特性」の一例であるスチールベルト236,236間の電流を反映しているのである。
さらに、本実施形態においては、判定器260が前記(1)項における「判定器」の一例を構成し、コンピュータ262のうち図21のタイヤ状態判定プログラムを実行する部分が前記(8)項における「第2異常判定手段」の一例を構成し、バッテリ248が前記(10)項における「電位差発生器」の一例と、前記(11)項における「バッテリ」の一例とを構成しているのである。
次に、本発明の第4実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、第3実施形態と共通する要素が多いため、共通する要素については、同一の符号または名称を使用して引用することにより、詳細な説明を省略し、異なる要素についてのみ詳細に説明する。
第3実施形態においては、タイヤ230に鋭利物240が刺さっていない正常状態において2枚のスチールベルト236,236に電位差を与えるためにバッテリ248が使用されている。これに対し、本実施形態においては、車両走行中にタイヤ230に作用する力を電気に変換し、その電気によって2枚のスチールベルト236,236間に電位差を与えるようになっている。
具体的には、図22に示すように、2枚のスチールベルト236,236のうちの少なくとも一方に圧電素子280が、その圧電素子280にタイヤ230から力が作用する状態で装着されている。本実施形態においては、2枚のスチールベルト236,236に2個の圧電素子280,280がそれぞれ、タイヤ230の全周にわたって装着されている。そのため、それらスチールベルト236,236間に電位差を発生させるために、それら2個の圧電素子280,280の設計出力電圧が互いに異ならせられている。
本実施形態においては、各スチールベルト236,236の幅寸法より短い幅寸法を有して各スチールベルト236,236に沿って延びるように各圧電素子280,280が各スチールベルト236,236に埋設されているが、各スチールベルト236,236の幅寸法と実質的に等しい幅寸法を有して各スチールベルト236,236に沿って延びる態様、各スチールベルト236,236自体が圧電素子280として作用する態様、または、いずれかのスチールベルト236,236のみに圧電素子280が電気的に接続される態様で本発明を実施することが可能である。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、2個の圧電素子280,280が前記(10)項における「電位差発生器」の一例と、前記(12)項における「力−電気変換素子」の一例とを構成しているのである。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、前記[課題を解決するための手段]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明の第1実施形態に従うタイヤ劣化度判定装置を系統的に示す平面図である。 図1における車輪10の一部を示す断面図である。 図2におけるセンサユニット40を拡大して示す断面図である。 図1における車輪側通信システム78の構成を概念的に表わすブロック図である。 第1実施形態に従うタイヤ劣化度判定装置におけるタイヤのたわみFLXとタイヤ劣化度Dとの関係を説明するためのグラフである。 図1におけるコンピュータ82のハードウエア構成を概念的に表わすブロック図である。 図6におけるタイヤ劣化度判定プログラムの内容を概念的に表わすフローチャートである。 図7におけるS4およびS5の実行内容を説明するためのグラフである。 図7におけるS8の実行内容を説明するためのグラフである。 本発明の第2実施形態に従うタイヤ状態判定装置と共に使用される車輪130の要部を示す断面図である。 図10における車輪側通信システム180の構成を概念的に表わすブロック図である。 第2実施形態に従うタイヤ状態判定装置における電極間距離disと電極間電圧Vとの関係を説明するためのグラフである。 第2実施形態に従うタイヤ状態判定装置によって存否が判定されるトレッド部のセパレーションを説明するために、図10においてAで示す丸で囲まれた部分を拡大して示す断面図である。 第2実施形態に従うタイヤ状態判定装置によって存否が判定されるタイヤ132の亀裂188を説明するために、タイヤ132の一部を示す正面図である。 図14におけるB−B断面図である。 第2実施形態に従うタイヤ状態判定装置によって存否が判定されるタイヤ132の摩耗を説明するために、タイヤ132の一部を示す断面図である。 第2実施形態に従うタイヤ状態判定装置によって存否が判定されるタイヤ132への鋭利物192の刺さりを説明するために、タイヤ132の一部を示す断面図である。 図10におけるコンピュータ202によって実行されるタイヤ状態判定プログラムの内容を概念的に表わすフローチャートである。 本発明の第3実施形態に従うタイヤ状態判定装置と共に使用されるタイヤ230の要部を示す断面図である。 第3実施形態に従うタイヤ状態判定装置の構成を概念的に表わすブロック図である。 図20におけるコンピュータ262によって実行されるタイヤ状態判定プログラムの内容を概念的に表わすフローチャートである。 本発明の第4実施形態に従うタイヤ状態判定装置と共に使用されるタイヤ230の要部を示す断面図である。 第4実施形態に従うタイヤ状態判定装置の構成を概念的に表わすブロック図である。
符号の説明
10,130 車輪
12,132,230 タイヤ
42 たわみセンサ
44,164 電圧検出回路
46,166 電源
50 電極
54 被検出部
70 空気圧センサ
72 接地荷重センサ
80,200,260 判定器
82,176,202,262 コンピュータ
150,236 スチールベルト
162,244 検出体
170 導電性フィルム
248 バッテリ
280 圧電素子

Claims (14)

  1. 車両においてタイヤの状態を電気的に検出し、その検出結果に基づいて前記タイヤの状態を判定するタイヤ状態判定装置であって、
    前記タイヤの正常状態においてはそのタイヤを構成するゴムを隔てて互いに対向するように前記タイヤに埋設された複数の電極と、
    それら複数の電極間の電圧と電流との少なくとも一方である電極間電気特性に基づき、前記タイヤの状態を判定する判定器とを含み、
    前記判定器が、前記電極間電気特性に基づき、前記タイヤを構成するゴムが硬化することによって変化するタイヤ劣化度を判定するタイヤ劣化度判定手段を含むタイヤ状態判定装置。
  2. 前記複数の電極が、前記タイヤの正常状態においては互いに電気的に導通しないように前記タイヤに埋設される請求項1に記載のタイヤ状態判定装置。
  3. 前記複数の電極が、前記タイヤの正常状態においてはそのタイヤの表面に露出しないように前記タイヤに埋設される請求項1または2に記載のタイヤ状態判定装置。
  4. 前記複数の電極が、前記タイヤの回転方向において局部的に、かつ、前記タイヤの半径方向に互いに対向するように配置されており、前記タイヤ劣化度判定手段が、前記タイヤを構成するゴムのうち前記複数の電極によって挟まれている被検出部に接地荷重が作用しているときにおける前記電極間電気特性に基づき、前記タイヤ劣化度を判定する請求項1ないし3のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
  5. 前記電極間電気特性が、前記複数の電極間の静電容量に応じて変化し、前記判定器が、その電極間電気特性に基づき、前記タイヤの異常であって前記静電容量を変化させるものが発生したか否かを判定する第1異常判定手段を含む請求項1ないしのいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
  6. 前記異常が、前記タイヤのトレッド部のセパレーションと、前記タイヤの亀裂と、前記タイヤの摩耗との少なくとも一つを含む請求項に記載のタイヤ状態判定装置。
  7. 前記電極間電気特性が、前記複数の電極間の電気的流通状態が導通状態であるか絶縁状態であるかによって変化し、前記判定器が、その電極間電気特性に基づき、前記タイヤの異常であって前記電気的流通状態を絶縁状態から導通状態に変化させるものが発生したか否かを判定する第2異常判定手段を含む請求項1ないしのいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
  8. 前記異常が、前記タイヤに導電性の鋭利物が前記複数の電極を貫通する状態で刺さった事象を含む請求項に記載のタイヤ状態判定装置。
  9. さらに、前記タイヤの正常状態において前記複数の電極間に電位差を発生させる電位差発生器を含む請求項1ないしのいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
  10. 前記電位差発生器が、バッテリを含む請求項に記載のタイヤ状態判定装置。
  11. 前記電位差発生器が、車両走行中に前記タイヤに発生する力を電気に変換する力−電気変換素子を含む請求項に記載のタイヤ状態判定装置。
  12. 前記判定器が、前記電極間電気特性と、前記タイヤの空気圧と前記タイヤに作用する接地荷重との少なくとも一方とに基づき、前記タイヤの状態を判定する請求項1ないし11のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
  13. 前記判定器が、前記タイヤの状態の判定が前記少なくとも一方の空気圧と接地荷重に依存しないように、前記電極間電気特性の検出値を補正し、その補正値に基づいて前記タイヤの状態を判定する請求項12に記載のタイヤ状態判定装置。
  14. 前記判定器が、前記電極間電気特性の検出値を互いに異なる複数の基準値と比較し、その比較結果に基づき、前記タイヤの状態に関して前記判定器によって判定可能な複数種類の異常のうち該当するものを選択する請求項1ないし13のいずれかに記載のタイヤ状態判定装置。
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