JP2017095064A - 空気圧監視システム及びタイヤ - Google Patents

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【課題】メンテナンス性を向上させることができる空気圧監視システム及びタイヤの提供。【解決手段】車両に設けられたタイヤと路面との間の周方向の接地長に基づき、タイヤの空気圧の状態を監視する空気圧監視システムであって、タイヤに埋設してあり、タイヤの変形に伴う伸長又は圧縮により電圧を発生させる圧電素子と、通電により磁界を発生させるコイルと、ゴム弾性を有し、圧電素子とコイルとを電気的に接続する導電性の接続部材と、車両に設けられ、接続部材を介した圧電素子からの通電によりコイルから発せられる磁界を検出する磁界検出部と、車両の車輪速を検出する車輪速検出部と、磁界検出部が検出した磁界の変化に基づいて、タイヤが路面に接地してから離れるまでの時間長を算出し、算出した時間長と車速検出部が検出した車輪速とを用いて、タイヤと路面との間の周方向の接地長を算出する算出部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの空気圧を監視する空気圧監視システム及びタイヤに関する。
近年、車両が備えるタイヤの空気圧を監視してユーザに警告などを発するTPMS(Tire Pressure Monitoring System)が存在する。
タイヤの空気圧に係る情報を取得する手法の1つとして、例えば特許文献1には、タイヤのバルブ内に圧力センサを配置し、RF無線機(RF : Radio Frequency)による無線通信を利用して、圧力センサにより計測されるタイヤの空気圧に係る情報を車載装置側へ通知する手法が開示されている。
また、特許文献2には、圧電素子及び圧電素子に接続された導線をタイヤ内に埋設し、圧電素子から発せられる電流によって導線部にて磁界を発生させ、この磁界を車載側の検出コイルにより検出する手法が開示されている。
特開2003−72330号公報 特開2007−685871号公報
しかしながら、特許文献1では、圧力センサ及びRF無線機に対して電力を供給するために、例えばタイヤのバルブ内に電池を設ける必要がある。一般的にタイヤの寿命と電池の寿命とは異なり、タイヤの交換時期と電池の交換時期とが一致しないため、メンテナンス性が低下するという問題点を有している。
一方、特許文献2では、圧電素子からの通電により磁界を発生させることができるため、タイヤのバルブ内に電池を設ける必要はない。しかしながら、導電線がタイヤ内に埋設されているため、タイヤの変形に伴って導電線が断線する虞があり、導電線が断線した場合にはタイヤごと交換しなければならないという問題点を有している。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、メンテナンス性を向上させた空気圧監視システム及びタイヤを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る空気圧監視システムは、車両に設けられたタイヤと路面との間の周方向の接地長に基づき、前記タイヤの空気圧の状態を監視する空気圧監視システムであって、前記タイヤに埋設してあり、該タイヤの変形に伴う伸長又は圧縮により電圧を発生させる圧電素子と、通電により磁界を発生させるコイルと、ゴム弾性を有し、前記圧電素子と前記コイルとを電気的に接続する導電性の接続部材と、前記車両に設けられ、前記接続部材を介した前記圧電素子からの通電により前記コイルから発せられる磁界を検出する磁界検出部と、前記車両の車輪速を検出する車輪速検出部と、前記磁界検出部が検出した磁界の変化に基づいて、前記タイヤが路面に接地してから離れるまでの時間長を算出し、算出した時間長と前記車輪速検出部が検出した車輪速とを用いて、前記タイヤと路面との間の周方向の接地長を算出する算出部とを備える。
本発明の一態様に係るタイヤは、伸長又は圧縮により電圧を発生させる圧電素子と、通電により磁界を発生させるコイルと、ゴム弾性を有し、前記圧電素子と前記コイルとを電気的に接続する導電性の接続部材とを備える。
本願によれば、システムのメンテナンス性を向上させることができる。
本実施の形態に係る空気圧監視システムの概略構成を示す模式図である。 判定部の構成を説明するブロック図である。 圧電素子、磁界コイル及び磁界検出部の位置関係を説明する説明図である。 タイヤと路面との接触状態を説明する模式図である。 圧電素子が受ける力の時間変化、及び圧電素子から出力される電圧の時間変化を示すグラフである。 判定部が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る空気圧監視システムのタイヤ側の構成を示す模式図である。 実施の形態3に係る空気圧監視システムのタイヤ側の構成を示す模式的側面図である。 実施の形態3に係る空気圧監視システムのタイヤ側の構成を示す模式的正面図である。
本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
本発明の一態様に係る空気圧監視システムは、車両に設けられたタイヤと路面との間の周方向の接地長に基づき、前記タイヤの空気圧の状態を監視する空気圧監視システムであって、前記タイヤに埋設してあり、該タイヤの変形に伴う伸長又は圧縮により電圧を発生させる圧電素子と、通電により磁界を発生させるコイルと、ゴム弾性を有し、前記圧電素子と前記コイルとを電気的に接続する導電性の接続部材と、前記車両に設けられ、前記接続部材を介した前記圧電素子からの通電により前記コイルから発せられる磁界を検出する磁界検出部と、前記車両の車輪速を検出する車輪速検出部と、前記磁界検出部が検出した磁界の変化に基づいて、前記タイヤが路面に接地してから離れるまでの時間長を算出し、算出した時間長と前記車速検出部が検出した車輪速とを用いて、前記タイヤと路面との間の周方向の接地長を算出する算出部とを備える。
上記一態様にあっては、圧電素子を用いて空気圧監視システムを構築することができるので、低コストでタイヤの空気圧を監視することができる。また、圧電素子を用いているため、電池等による電力供給が不要であり、タイヤ交換時期と電池交換時期との不一致に伴うメンテナンス性の低下を回避できる。
また、圧電素子とコイルとをゴム弾性を有する導電性の接続部材により電気的に接続しているので、タイヤの変形に伴う断線の発生を抑えることができ、メンテナンス性の低下を回避することができる。
更に、無線通信を用いることなく磁界検出部の検出結果を算出部へ出力することができるので、タイヤ毎に送信周波数を設定したり、チャンネルを設定したりする手間を省くことができる。
本発明の一態様に係る空気圧監視システムは、前記タイヤの回転軸を間にして前記圧電素子と対向する前記タイヤの位置に前記コイルを埋設してある。
上記一態様にあっては、タイヤが回転して圧電素子の周囲のトレッドゴム部分が路面に接触したとき、コイルは車体の近傍に位置することになるので、例えばタイヤハウスなどの車体部分に磁界検出部を設けることができる。
本発明の一態様に係る空気圧監視システムは、前記圧電素子、前記コイル及び前記接続部材を1つのタイヤにつき複数組設けてある。
上記一態様にあっては、1つのタイヤにつき、圧電素子、コイル及び接続部材を複数組備えるので、一のコイルから磁界を検出できない場合であっても、他のコイルから発せられる磁界を検出できる可能性があるため、システムの信頼性が向上する。
本発明の一態様に係る空気圧監視システムは、前記圧電素子を前記タイヤの周方向に間隔を隔てて設けてある。
上記一態様にあっては、一のコイルから磁界を検出できない場合であっても、他のコイルから発せられる磁界を検出できる可能性があるため、システムの信頼性が向上する。
本発明の一態様に係る空気圧監視システムは、各タイヤを収容するタイヤハウスの夫々に前記磁界検出部を設けてある。
上記一態様にあっては、磁界検出部が検出する磁界は、タイヤハウスの下方に存在するタイヤに埋設されたコイルから発せられる磁界のみであり、他のタイヤに埋設されたコイルからの磁界を検出しないので、判定結果と監視対象のタイヤとの対応付けが容易となる。
本発明の一態様に係る空気圧監視システムは、前記接続部材は、前記タイヤを構成する一のゴム材と同じ材料により形成されたゴム基材と、導電性物質とを含む。
上記一態様にあっては、接続部材は、タイヤを構成する一のゴム材と同じ材料により形成された基材を含むので、タイヤの変形と共に接続部材が伸長又は短縮することとなり、タイヤの変形に伴う断線の発生を抑えることができる。
本発明の一態様に係るタイヤは、伸長又は圧縮により電圧を発生させる圧電素子と、通電により磁界を発生させるコイルと、ゴム弾性を有し、前記圧電素子と前記コイルとを電気的に接続する導電性の接続部材とを備える。
上記一態様にあっては、圧電素子とコイルとを接続部材により電気的に接続しているので、タイヤの変形に伴う断線の発生を抑えることができ、メンテナンス性の低下を回避することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態に係る空気圧監視システムの概略構成を示す模式図である。本実施の形態に係る空気圧監視システムは、車両Cが備えるタイヤ1の空気圧の状態を判定するためのシステムであり、タイヤ側の構成として、それぞれのタイヤ1に設けられた圧電素子11、圧電素子11からの通電により磁界を発生させる磁界コイル12、及び圧電素子11と磁界コイル12とを電気的に接続する導電性ゴム13を備える。また、空気圧監視システムは、車両側の構成として、磁界コイル12から発せられる磁界を検出する磁界検出部21、車両Cの車輪速を検出する車輪速検出部22、磁界検出部21及び車輪速検出部22からの検出結果を受けてタイヤの空気圧の状態を判定する判定部23、並びに、判定結果を表示する表示部24を備える。
タイヤ1は、バイアスタイヤ、ラジアルタイヤ等のチューブレスタイヤであり、例えば、インナーライナ、ビードフィラー、カーカス、ベルトゴム、周方向補強層、トレッドゴムなどを備えた積層構造を有する。タイヤ1は、車両側の車軸に固定するためのフランジ51、及びフランジ51の外周部に連結されたリム52を備えたホイール50によって保持され、外周面に設けられたトレッドゴムで路面と接触するように構成されている(図3を参照)。
圧電素子11は、ユニモルフ型、バイモルフ型などのピエゾ素子であり、タイヤの周方向の適宜箇所において、例えばトレッドゴムとベルトゴムとの間の層間に埋設されている。車両Cが走行すべくタイヤ及びホイールが一体となって回転したとき、圧電素子11が埋設されているトレッドゴムの部分は、反復的に路面に接触することになる。タイヤ1は弾性体であるため、トレッドゴムはタイヤ1の回転により路面と接触する都度、車体重量による荷重を受けて変形し、その後変形状態から復元する。したがって、圧電素子11は、周囲のトレッドゴムが路面と接触したときには圧縮方向の荷重を受けて、正極性の電圧を発生させ、路面から離れるときには荷重が開放されることにより伸長して、負極性の電圧を発生させる。
磁界コイル12は、例えば電線を適宜の巻き数だけ環状に巻回したコイルであり、導電性ゴム13を介した圧電素子11からの通電によって磁界を発生させるように構成されている。
導電性ゴム13は、室温においてゴム弾性を有し、圧電素子11と磁界コイル12とを電気的に接続する導電性の接続部材である。ここで、ゴム弾性とは、破断伸長比以下の長さに導電性ゴム13を伸ばした後、外力を取り除いた場合に元の長さに戻る性質をいう。導電性ゴム13としては、例えば、BR(ブタジエンゴム)、IIR(イソブチエン・イソプレンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、シリコンゴム、ウレタンゴムなどのゴム基材に対し、導電性カーボンブラック、導電性フィラーなどの導電性物質を添加したものが用いられる。なお、導電性ゴム13のゴム基材は、圧電素子11の周囲に存在するトレッドゴム、ベルトゴムなどの材料と同じ材料又は同程度の引張弾性率を有する材料により形成されていることが好ましい。また、導電性ゴム13の体積抵抗率は、ゴム基材に添加する導電性物質の添加量により調整され、例えば104 Ω・cm〜108 Ω・cm程度の体積抵抗率を有する。
磁界検出部21は、磁界(又は磁界の変化)を検出する検出コイル、ホール素子などの磁界センサを備え、タイヤ側の磁界コイル12にて発生した磁界を適宜の時間間隔で検出し、検出した磁界に応じた電気信号(以下磁界信号ともいう)を判定部23へ出力するように構成されている。
車輪速検出部22は、例えば車輪と共に回転する被検出体であるロータの回転による磁界変動を検出する回転検出センサを備え、適宜の時間間隔で車輪の角速度を検出し、角速度に応じた電気信号(以下車輪速信号ともいう)を判定部23へ出力するように構成されている。
判定部23は、磁界検出部21及び車輪速検出部22からの検出結果を受けて、タイヤ1の空気圧の状態を判定する。図2は判定部23の構成を説明するブロック図である。判定部23は、CPU(Central Processing Unit)231、ROM(Read Only Memory)232、入出力インタフェース233等を備えたマイコンである。判定部23のCPU231は、入出力インタフェース233を介して、磁界検出部21、車輪速検出部22、及び表示部24に接続されている。なお、CPU231は、図に示していないタイマを備えていてもよい。判定部23のROM232には、磁界検出部21により検出される磁界と、車輪速検出部22により検出される車輪速とに基づき、タイヤの空気圧の状態を判定するための判定プログラムが予め記憶されている。CPU231は、入出力インタフェース233を通じて磁界検出部21及び車輪速検出部22からの電気信号を取得した場合、ROM232に記憶された判定プログラムに従ってタイヤ1の空気圧の状態を判定し、判定結果を入出力インタフェース233に接続された表示部24に表示させる。
表示部24は、例えば、LEDランプ(LED : Light Emitting Diode)、液晶表示パネル、有機ELパネル(Electro Luminescence)などの表示装置を備え、入出力インタフェース233を通じてCPU231から出力される判定結果を表示する。
図3は圧電素子11、磁界コイル12及び磁界検出部21の位置関係を説明する説明図である。図3では、説明のために、タイヤ1が変形していない状態を示している。圧電素子11は、タイヤ1の周方向の適宜箇所にて、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。一方、磁界コイル12は、例えば車軸を間にして圧電素子11と対向する位置で、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。圧電素子11及び磁界コイル12は、導電性ゴム13を介して電気的に接続されている。このような圧電素子11と磁界コイル12との位置関係では、タイヤ1が回転して圧電素子11の周囲のトレッドゴム部分が路面と接触し、路面から最も近い位置に圧電素子11が存在する場合(路面からの高さが最も低い場合)、磁界コイル12は路面から最も遠い位置(路面からの高さが最も高い位置)に存在することになる。
車両側の磁界検出部21は、タイヤ1が回転して、路面からの高さが最も高い位置に磁界コイル12が存在するとき、例えばタイヤハウス内で磁界コイル12との距離が最も短くなるような位置に設けられる。
圧電素子11は、タイヤ1の変形に伴う力を受けた場合、高くても10kHz以下の周波数成分しか持たない直流信号に近い電圧信号を出力する。このため、導電性ゴム13を介した圧電素子11からの通電により磁界コイル12にて発生する磁界は近傍界磁界となり、距離の3乗で減衰する。よって、磁界検出部21が検出する磁界は、下方に位置するタイヤ1に埋設された磁界コイル12から発せられる磁界のみであり、当該磁界検出部21によって他のタイヤ1に埋設された磁界コイル12からの磁界を検出することはない。
なお、図3に示す圧電素子11、磁界コイル12、及び磁界検出部21の位置関係は例示に過ぎず、タイヤ1の変形に伴う力を圧電素子11が受けた場合に磁界コイル12から発せられる磁界を検出できる範囲内で、圧電素子11、磁界コイル12、及び磁界検出部21の配置を適宜変更してもよい。
以下、本実施の形態に係る空気圧監視システムの動作について説明する。
図4はタイヤ1と路面との接触状態を説明する模式図である。車両Cのタイヤ1は、弾性体であるため、路面と接触する際に車両Cの荷重を受けて変形する。その結果、タイヤ1は、有限の接触面積をもって路面と接触する。タイヤ1と路面との間の周方向の接触幅を接地長Lとしたとき、タイヤ1の空気圧が高い場合には、路面との接触に伴うタイヤ1の変形が小さくなるため、タイヤ1と路面との間の接地長Lは短くなる。逆にタイヤ1の空気圧が低い場合には、路面との接触に伴うタイヤ1の変形が大きくなるため、タイヤ1と路面との間の接地長Lは長くなる。本実施の形態に係る空気圧監視システムでは、時間検出部31及び車輪速検出部22による検出結果に基づき、タイヤ1と路面との間の接地長Lを判定部23にて算出し、上記のようなタイヤ1の空気圧と接地長Lとの関係を利用してタイヤ1の空気圧の状態を判定する。
タイヤ1と路面との間の接地長Lは、タイヤ1に埋設された圧電素子11の周囲のトレッドゴム部分が、図4に示す接触開始点a(前記トレッドゴム部分が路面と接触し始める点)と接触終了点b(前記トレッドゴム部分が路面から離れ始める点)との間を通過する時間Tabと、車輪速検出部22により検出される角速度ωとを用いて算出することができる。
図5は圧電素子11が受ける力の時間変化、及び圧電素子11から出力される電圧の時間変化を示すグラフである。図5Aは、圧電素子11が受ける力の時間変化の一例を示したグラフであり、横軸は時間、縦軸は圧電素子11が受ける力の大きさを表している。車両Cが走行すべくタイヤ1及びホイール50が一体となって回転したとき、圧電素子11が埋設されているトレッドゴムの部分は、反復的に路面に接触することになる。圧電素子11が埋設されているトレッドゴム部分が時刻T1で路面に接触し始める際、タイヤ1の変形に伴い、圧電素子11は圧縮する方向の力を受ける。時刻T1以降、圧電素子11が受ける力は徐々に上昇する。タイヤ1が更に回転し、タイヤ1の変形量が最大となった時刻T2で圧電素子11が受ける力は最大となる。時刻T2から圧電素子11が埋設されているトレッドゴムの部分が路面から離れ始める時刻T3までの間は、タイヤ1の変形量は少ないため、圧電素子11が受ける力は略一定となる。
圧電素子11が埋設されているトレッドゴムの部分が路面から離れ始める時刻T3以降、タイヤ形状の復元に伴い、圧電素子11が受ける力は減少し、時刻T4で路面から完全に離れた場合、圧電素子11が受ける力は略ゼロとなる。
図5Bは、圧電素子11から出力される電圧の時間変化の一例を示したグラフであり、横軸は時刻、縦軸は圧電素子11の出力電圧を示している。圧電素子11は、時刻T1からT2の間に圧縮する方向の力を受けるので、正極性の電圧を出力する。圧電素子11の出力電圧は、時刻T2で電圧V2に達する。時刻T2からT3の間は、圧電素子11が受ける力は略一定であるので、圧電素子11の出力電圧はV2からV1(V1<V2)まで低下する。時刻T3からT4の間、圧電素子11は伸長する方向の力を受けるので、出力電圧は更に低下し、時刻T4には圧電素子11の出力電圧は負極性の電圧(例えば、−(V2−V1))となる。時刻T4以降、圧電素子11の出力電圧はゼロに漸近する。
本実施の形態では、圧電素子11及び磁界コイル12が導電性ゴム13を介して電気的に接続されているので、磁界コイル12は、圧電素子11からの通電により磁界を発生させる。また、磁界コイル12で発生する磁界(又は磁界の変化)を車両側の磁界検出部21において検出し、磁界コイル12での磁界の時間変化を調べることにより、判定部23は、圧電素子11の周囲のトレッドゴム部分が接触開始点aと接触終了点bとの間を通過する時間Tab(=T4−T2)を算出する。
また、判定部23の入出力インタフェース233には車輪速検出部22が接続されているので、車輪速検出部22が検出した角速度ωの情報を取得することにより、判定部23は、接触開始点a及び接触終了点bを通過する時間Tabと、角速度ωとを用いて、タイヤ1と路面との間の接地長Lを算出することができる。なお、接地長Lを算出するときに用いる角速度ωは、時刻T2又は時刻T4における角速度であってもよく、時刻T2から時刻T4までに得られる角速度の平均値又は中央値であってもよい。
判定部23は、算出した接地長Lを予め設定した上限閾値L1及び下限閾値L2と比較し、算出した接地長Lが上限閾値L1より長い場合、空気圧が設定範囲より低い旨の警告情報を表示部24に表示させ、算出した接地長Lが下限閾値L2より短い場合、空気圧が設定範囲より高い旨の警告情報を表示部24に表示させる。
以下、判定部23が実行する処理の手順について説明する。
図6は判定部23が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。判定部23が備えるCPU231は、入出力インタフェース233を通じて、磁界検出部21から出力される磁界信号を取得し(ステップS101)、取得した磁界信号に基づき、磁界コイル12での磁界の時間変化を調べることにより、圧電素子11の周囲のトレッドゴム部分が接触開始点aと接触終了点bとの間を通過する時間Tabを算出する(ステップS102)。
次いで、CPU231は、入出力インタフェース233を通じて、車輪速検出部22から出力される車輪速信号を取得し(ステップS103)、ステップS102で算出した時間Tabと、取得した車輪速信号から得られる角速度ωとに基づき、タイヤ1の接地長Lを算出する(ステップS104)。
次いで、CPU231は、算出した接地長Lと上限閾値L1との大小関係を比較し、L>L1であるか否かを判断する(ステップS105)。L>L1である場合(S105:YES)、CPU231は、タイヤ1の空気圧が設定範囲より低い旨の警告情報を入出力インタフェース233を通じて表示部24へ出力し、表示部24に警告情報を表示させる(ステップS106)。
L≦L1である場合(S105:NO)、CPU231は、算出した接地長Lと下限閾値L2との大小関係を比較し、L<L2であるか否かを判断する(ステップS107)。L<L2である場合(S107:YES)、CPU231は、タイヤ1の空気圧が設定範囲より高い旨の警告情報を入出力インタフェース233を通じて表示部24へ出力し、表示部24に警告情報を表示させる(ステップS108)。
なお、ステップS106又はステップS108で実行する警告情報の表示は、表示部24が液晶表示パネル等を備える場合、タイヤ1の空気圧が設定範囲より高い(又は低い)旨の文字情報を表示させることによって実現してもよく、表示部24がLEDランプを備える場合、所定の方法でLEDランプを点灯又は点滅させることによって実現してもよい。
L≧L2である場合(S107:NO)、CPU231は、警告情報を出力することなく本フローチャートによる処理を終了する。
以上のように、本実施の形態では、圧電素子11を用いて空気圧監視システムを構築することができるので、低コストでタイヤ1の空気圧を監視することができる。また、圧電素子11を用いているため、電池等による電力供給が不要であり、タイヤ交換時期と電池交換時期との不一致に伴うメンテナンス性の低下を回避できる。
また、本実施の形態では、圧電素子11と磁界コイル12とを導電性ゴム13により電気的に接続しているので、タイヤ1の変形に伴う断線の発生を抑えることができ、メンテナンス性の低下を回避することができる。
更に、本実施の形態では、無線通信を用いることなく磁界検出部21の検出結果を判定部23へ出力する構成であるため、タイヤ1毎に送信周波数を設定したり、チャンネルを設定したりする手間を省くことができる。
更に、本実施の形態では、各磁界検出部21が検出する磁界は、各磁界検出部21の下方に存在するタイヤ1に埋設された磁界コイル12から発せられる磁界のみであり、他のタイヤ1に埋設された磁界コイル12からの磁界を検出しないので、タイヤ1のローテーションを行ったとしても、監視対象となっているタイヤ1の特定が容易である。
(実施の形態2)
実施の形態2では、タイヤ1の周方向に、圧電素子11、磁界コイル12、及び導電性ゴム13を複数組備えた構成について説明する。
なお、空気圧監視システムの全体構成、判定部23が実行する処理の手順等は実施の形態1と同様であるため、その説明を省略することとする。
図7は実施の形態2に係る空気圧監視システムのタイヤ側の構成を示す模式図である。実施の形態2に係る空気圧監視システムは、それぞれのタイヤ1に設けられた圧電素子11A,11B、圧電素子11A,11Bからの通電により磁界を発生させる磁界コイル12A,12B、及び圧電素子11A,11Bと磁界コイル12A,12Bとをそれぞれ個別に接続する導電性ゴム13A,13Bを備える。
圧電素子11Aは、タイヤ1の周方向の適宜箇所にて、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。また、磁界コイル12Aは、例えば車軸を間にして圧電素子11Aと対向する位置で、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。圧電素子11A及び磁界コイル12Aは、導電性ゴム13Aを介して電気的に接続されている。
一方、圧電素子11Bは、圧電素子11Aからタイヤ1の周方向に適宜の間隔(例えば半周程度)を隔てて、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。また、磁界コイル12Bは、例えば車軸を間にして圧電素子11Bと対向する位置で、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。圧電素子11B及び磁界コイル12Bは、導電性ゴム13Bを介して電気的に接続されている。
よって、実施の形態2に係る空気圧監視システムでは、タイヤ1が一回転する間に、磁界コイル12A,12Bからそれぞれ発せられる磁界を車両側の磁界検出部21にて検出することができる。
以上のように、実施の形態2に係る空気圧監視システムでは、1つのタイヤ1につき、圧電素子11、磁界コイル12、及び導電性ゴム13を複数組備えるので、一方の組の磁界コイル12A(12B)から磁界を検出できない場合であっても、他方の組の磁界コイル12B(12A)から発せられる磁界を検出できる可能性があるため、システムの信頼性が向上する。
(実施の形態3)
実施の形態3では、タイヤ1の幅方向に、圧電素子11、磁界コイル12、及び導電性ゴム13を複数組備えた構成について説明する。
なお、空気圧監視システムの全体構成、判定部23が実行する処理の手順等は実施の形態1と同様であるため、その説明を省略することとする。
図8は実施の形態3に係る空気圧監視システムのタイヤ側の構成を示す模式的側面図であり、図9はその模式的正面図である。実施の形態3に係る空気圧監視システムは、それぞれのタイヤ1に設けられた圧電素子11A〜11D、圧電素子11A〜11Dからの通電により磁界を発生させる磁界コイル12A〜12D、及び圧電素子11A〜11Dと磁界コイル12A〜12Dとをそれぞれ個別に接続する導電性ゴム13A〜13Dを備える。
圧電素子11Aは、タイヤ1の周方向の適宜箇所にて、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。また、磁界コイル12Aは、例えば車軸を間にして圧電素子11Aと対向する位置で、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。圧電素子11A及び磁界コイル12Aは、導電性ゴム13Aを介して電気的に接続されている。
圧電素子11Bは、圧電素子11Aからタイヤ1の周方向及び幅方向に適宜の間隔(例えば周方向に半周程度、幅方向にタイヤ幅の1/5程度)を隔てて、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。また、磁界コイル12Bは、例えば車軸を間にして圧電素子11Bと対向する位置で、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。圧電素子11B及び磁界コイル12Bは、導電性ゴム13Bを介して電気的に接続されている。
圧電素子11Cは、圧電素子11Bからタイヤ1の周方向及び幅方向に適宜の間隔(例えば周方向に1/4周程度、幅方向にタイヤ幅の1/5程度)を隔てて、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。また、磁界コイル12Cは、例えば車軸を間にして圧電素子11Cと対向する位置で、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。圧電素子11C及び磁界コイル12Cは、導電性ゴム13Cを介して電気的に接続されている。
圧電素子11Dは、圧電素子11Cからタイヤ1の周方向及び幅方向に適宜の間隔(例えば周方向に半周程度、幅方向にタイヤ幅の1/5程度)を隔てて、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。また、磁界コイル12Dは、例えば車軸を間にして圧電素子11Dと対向する位置で、タイヤ1が備える積層構造の層間に埋設されている。圧電素子11D及び磁界コイル12Dは、導電性ゴム13Dを介して電気的に接続されている。
よって、実施の形態3に係る空気圧監視システムでは、タイヤ1が一回転する間に、磁界コイル12A〜12Dのそれぞれから発せられる磁界を車両側の磁界検出部21にて検出することができる。
以上のように、実施の形態3に係る空気圧監視システムでは、1つのタイヤ1につき、圧電素子11、磁界コイル12、及び導電性ゴム13を複数組備えるので、一の磁界コイル12(例えば磁界コイル12A)から磁界を検出できない場合であっても、他の磁界コイル12(例えば磁界コイル12B〜12D)から発せられる磁界を検出できる可能性が高いため、システムの信頼性が向上する。なお、1組当たりの故障率をλ(λ<1)とし、信頼度Rを1−λとした場合、実施の形態3に係る空気圧監視システムの信頼度は、R=1−λ4 となるので、圧電素子11、磁界コイル12、及び導電性ゴム13を1組のみ備えた構成と比較して、システムの信頼性を更に向上させることができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
C 車両
1 タイヤ
11 圧電素子
12 磁界コイル
13 導電性ゴム
21 磁界検出部
22 車輪速検出部
23 判定部
24 表示部
231 CPU
232 ROM
233 入出力インタフェース

Claims (7)

  1. 車両に設けられたタイヤと路面との間の周方向の接地長に基づき、前記タイヤの空気圧の状態を監視する空気圧監視システムであって、
    前記タイヤに埋設してあり、該タイヤの変形に伴う伸長又は圧縮により電圧を発生させる圧電素子と、
    通電により磁界を発生させるコイルと、
    ゴム弾性を有し、前記圧電素子と前記コイルとを電気的に接続する導電性の接続部材と、
    前記車両に設けられ、前記接続部材を介した前記圧電素子からの通電により前記コイルから発せられる磁界を検出する磁界検出部と、
    前記車両の車輪速を検出する車輪速検出部と、
    前記磁界検出部が検出した磁界の変化に基づいて、前記タイヤが路面に接地してから離れるまでの時間長を算出し、算出した時間長と前記車輪速検出部が検出した車輪速とを用いて、前記タイヤと路面との間の周方向の接地長を算出する算出部と
    を備える空気圧監視システム。
  2. 前記タイヤの回転軸を間にして前記圧電素子と対向する前記タイヤの位置に前記コイルを埋設してある請求項1に記載の空気圧監視システム。
  3. 前記圧電素子、前記コイル及び前記接続部材を1つのタイヤにつき複数組設けてある請求項1に記載の空気圧監視システム。
  4. 前記圧電素子を前記タイヤの周方向に間隔を隔てて設けてある請求項3に記載の空気圧監視システム。
  5. 各タイヤを収容するタイヤハウスの夫々に前記磁界検出部を設けてある請求項1から請求項4の何れか1つに記載の空気圧監視システム。
  6. 前記接続部材は、前記タイヤを構成する一のゴム材と同じ材料により形成されたゴム基材と、導電性物質とを含む請求項1から請求項5の何れか1つに記載の空気圧監視システム。
  7. 伸長又は圧縮により電圧を発生させる圧電素子と、
    通電により磁界を発生させるコイルと、
    ゴム弾性を有し、前記圧電素子と前記コイルとを電気的に接続する導電性の接続部材と
    を備えるタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019077296A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 東洋紡株式会社 電子回路を内蔵したタイヤ
JP2021011234A (ja) * 2019-07-09 2021-02-04 株式会社ブリヂストン タイヤ

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