JP7429564B2 - 空気入りタイヤ及びタイヤ組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤ及びタイヤ組立体に関する。
従来から空気入りタイヤの異常(内圧低下、パンク等)を検知する技術が種々提案されている。
例えば、タイヤ側に共振回路等を設け、インピーダンスの変化に基づいて、タイヤの内圧低下、パンク等の異常を検知する技術が知られている(特許文献1)。
特開2019-1342号公報
しかしながら、上述した従来技術では、各タイヤごとに共振回路(二次共振回路)等を設ける必要がある。
そのため、二次共振回路の構成部材としてコンデンサやコイル等の電子部品が必須となり、部品点数が増えてコストが嵩むという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、比較的簡易な構成により低コストで異常を検知可能な空気入りタイヤ及びタイヤ組立体を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る空気入りタイヤは、路面と接するトレッド部(40)と、ホイール(W)に係止される一対のビード部(10)と、前記トレッド部と前記ビード部との間に設けられるタイヤサイド部(50)と、を備える空気入りタイヤ(T1)であって、タイヤ内面の周方向の全面または一部に形成された可撓性を有する導電性ポリマー層(100a)と、該導電性ポリマー層に通電するための電極(150)とを備えることを要旨とする。
また、本発明の他の態様に係るタイヤ組立体(400)は、本発明の一態様に係る空気入りタイヤと、当該空気入りタイヤが組付けられるホイールとを備えることを要旨とする。
このような構成によれば、電極を介して通電される導電性ポリマー層の抵抗値の変化に基づいて、タイヤの内圧低下、パンク等の異常検知を低コストで実現することができる。
本発明によれば、比較的簡易な構成により低コストで異常を検知可能な空気入りタイヤ及びタイヤ組立体を提供することができる。
第1の実施形態に係る空気入りタイヤの概略構成を示すトレッド幅方向断面図である。 第1の実施形態に係る空気入りタイヤを適用したタイヤ組立体の構成例を示す側方断面図(a)および正面図(b)である。 第1の実施形態に係る空気入りタイヤを適用したタイヤ異常検知システムの構成例を示す概略説明図である。 タイヤ異常検知システムで実行されるタイヤ異常検知処理の処理手順の例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る空気入りタイヤに適用される導電性ポリマー層を不連続とした場合の構成例を示す概略説明図である。 第1の実施形態に係る空気入りタイヤに適用される導電性ポリマー層を不連続とした場合の他の構成例を示す概略説明図である。 第2の実施形態に係る空気入りタイヤの概略構成を示すトレッド幅方向断面図である。 第3の実施形態に係る空気入りタイヤの概略構成を示すトレッド幅方向断面図である。
図1~図8を参照して、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤT1(T2、T3)及びタイヤ組立体400a(400b、400c)について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1の実施の形態]
図1~図6を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る空気入りタイヤT1及びタイヤ組立体400について説明する。
(空気入りタイヤT1の構成例)
図1を参照して空気入りタイヤT1の構成例について説明する。
ここで、図1は、第1の実施形態に係る空気入りタイヤT1の概略構成を示すトレッド幅方向断面図である。
空気入りタイヤT1は、ホイールWに接するビード部10と、空気入りタイヤT1の骨格を形成するカーカス層20と、カーカス層20のタイヤ径方向外側に配設される複数のベルト層30と、ベルト層30のタイヤ径方向外側に配設され、路面と接するトレッド部40とを備える。また、トレッド部40とビード部10との間には、タイヤサイド部50が形成されている。
なお、空気入りタイヤT1には、空気ではなく、窒素ガスなどの不活性ガスが充填されてもよい。
そして、図1に示すように、本実施の形態に係る空気入りタイヤT1は、タイヤ内面60の周方向の全面に、可撓性を有する導電性ポリマー層100aと、導電性ポリマー層100aに通電する電極150が設けられている。
ここで、導電性ポリマー層100aは、ヤング率が例えば1.0~10.0MPa、電気抵抗が例えば1.0~5.0×10-4Ω、厚さが例えば0.01mm~0.5mmとすることが好ましい。
導電性ポリマー層100aは、例えばポリマー(アクリル樹脂等)中に導電性材料(カーボンナノチューブ、銀ペースト等)を分散させた柔軟な導電材料で構成することができる。
より具体的には、国際公開番号:WO2018/055890に開示の(メタ)アクリル系導電性材料等を適用可能である。
導電性ポリマー層100aの形成方法は、特には限定されないが、例えば上述の導電性材料をタイヤ内面60に対して、スプレー方式や各種印刷方式(例えば、スクリーン印刷方式等)を適用して塗布するようにできる。
また、上述の導電性材料を薄いシート状に成形し、接着剤によりタイヤ内面60に貼付するようにしてもよい。
なお、図1に示す構成例では、タイヤ内面60の周方向の全面に連続的に導電性ポリマー層100aを設けているが、導電性ポリマー層100aを周方向に不連続的に複数に亘って設け、各導電性ポリマー層100aを電気的に接続する構成としてもよい。具体例については図5,図6を参照して後述する。
電極150は、後述するホイールW側の電源(バッテリ)Bに接続されて導電性ポリマー層100aに直流電流を通電する部材である。
より具体的には、電極150は、アルミや銅などで構成される+電極102、-電極103を備える。各電極102、103は、ビード部10とホイールWのリム250とが対向する位置に設けられる。
各電極102、103は、可撓性を有するフレキシブルコネクタ101を介して導電性ポリマー層100aに電気的に接続される。
一方、ホイールWのリム250にも、タイヤ側の各電極102、103と対向する位置に電極202、203が設けられ、導線701a、701bを介して後述する電源Bに電気的に接続される。
このような構成によれば、電極150によって通電される導電性ポリマー層100aの抵抗値の変化に基づいて、タイヤの内圧低下、パンク等の異常検知を低コストで実現することができる。
なお、図1では、+電極102、-電極103が、対向するビード部10の双方(図1上のビード部10の左右双方)に設けられている例を示したが、これに限らず、一方のビード部10側(例えば、図1上の右側のみ)に+電極102、-電極103を配置するようにしてもよい。この場合には、他方側(図1上の左側)の導電性ポリマー層100aの端部からフレキシブルコネクタ101を延設して-電極103と接続する構成とする。
また、上記構成とした場合には、ホイールWのリム250側の電極202、203も+電極102、-電極103と対向する位置に設けられることは云うまでもない。
このような構成によれば、ホイールWの手前側(図上、右側)から電極同士の接触状態等を確認し易くなり、組立性やメンテナンス性が向上する。
なお、空気入りタイヤT1の異常検知の方法、タイヤの状況により導電性ポリマー層100aの抵抗値が変化する例等については後述する。
(タイヤ組立体の構成例)
図2を参照して、本実施の形態に係る空気入りタイヤT1とホイールWを用いたタイヤ組立体400の構成例について説明する。
ここで、図2(a)は、第1の実施形態に係る空気入りタイヤT1を適用したタイヤ組立体400の構成例を示す側方断面図、図2(b)はその正面図である。
図2に示すように、ホイールWの中央部には円筒状の凹部205が設けられ、この凹部205内に電源(バッテリ)Bが収容されている。
また、電源Bの近傍には、導電性ポリマー層100aに通電した際の電圧を測定する電圧測定部、測定した電圧情報を外部に送信する送信部を備える集積回路(IC等)301が設けられている。
電源BとホイールW側の電極202、203とは、導線701a、701bを介して電気的に接続されている。
なお、導線701a、701bは、電源(バッテリ)Bの+端子、-端子にそれぞれ接続されている。
そして、ホイールWのリム250に、本実施の形態に係る空気入りタイヤT1が嵌め込まれて、タイヤ組立体400が構成される。
なお、リム250に空気入りタイヤT1を嵌め込む際には、タイヤ側の+電極102、-電極103と、ホイールW側の電極202、203とが対向して接触するように嵌め込む。
これにより、電源Bから空気入りタイヤT1が備える導電性ポリマー層100aに対して給電され、導電性ポリマー層100aには微弱な電流が常時流れる状態となる。
そして、車両の走行中等に、空気入りタイヤT1の表面側から異物が刺さったり、道路の凹凸等により強い衝撃が加わると、導電性ポリマー層100aの弾性変形や、一部の損傷により、導電性ポリマー層100aの電気抵抗が変化する。
この導電性ポリマー層100aの電気抵抗の変化は、ホイールW側の集積回路301の電圧測定部により電圧の変化として検知される。測定された電圧情報は、集積回路301の送信部により外部装置(ECU(Electronic Control Unit)等)に送信される。
そして、外部装置によって、各空気入りタイヤT1(車両が4輪車の場合にはT1a~T1dの計4つのタイヤ)の電圧情報の収集処理、判定処理等を行うことによって、空気入りタイヤT1の異常(内圧低下、パンク等)を検知することができる。
(タイヤ異常検知システムの構成例)
図3を参照して、空気入りタイヤT1を適用したタイヤ異常検知システムS1の構成例について説明する。
ここで、図3は、第1の実施形態に係る空気入りタイヤT1を適用したタイヤ異常検知システムS1の構成例を示す概略説明図である。
図3に示す構成例では、車両Vの4輪に、第1の実施形態に係る空気入りタイヤT1a~T1dおよびホイールWを用いたタイヤ組立体400を装着している。
車両Vは、各空気入りタイヤT1a~T1dの導電性ポリマー層100aの電圧情報D1a~D1dを受信する外部装置としてのECU(Electronic Control Unit)350を備える。
このECU350は、各空気入りタイヤT1a~T1dの電圧情報D1a~D1dの収集処理、判定処理等を行う。
なお、電圧情報D1a~D1dの送受信は、ブルートゥース(登録商標)や、CAN(Controller Area Network)等を介して行うことができる。
車両Vの外部には、ECU350によるタイヤ異常に関する判定情報(判定結果)D2を受信するクラウドコンピューティングシステム501が配置されている。
また、クラウドコンピューティングシステム501で収集、分析されたデータやアラーム信号D3を受信する管理センタ502が設置されている。
さらに、管理センタ502からの指示情報等D4を受信するロードサービスやタイヤショップ等503が配置されている。
そして、例えば車両Vにおいて、空気入りタイヤT1a~T1dの何れかで、電圧情報D1a~D1dに基づく電圧変化値が予め設定された閾値を超えた場合には、異常(内圧低下、パンク等)が発生したと判定される。
その判定情報D2のデータ等は、クラウドコンピューティングシステム501、管理センタ502を介してロードサービス等503に送信される。
判定情報D2のデータ等を受信したロードサービス等503は、車両Vに対して「タイヤに異常が発生している」旨を連絡し、状況に応じてタイヤ交換等の対処を行うことができる。
また、アラーム信号等D3を受信した管理センタ502は、各空気入りタイヤT1a~T1dの内圧をTPMS(Tire Pressure Monitoring System)でチェックすると共に、車両Vが停車した際に画像によって各空気入りタイヤT1a~T1dの異常発生の有無等をチェックするようにしてもよい。
(タイヤ異常検知処理について)
図4を参照して、タイヤ異常検知システムS1で実行されるタイヤ異常検知処理について説明する。
ここで、図4は、タイヤ異常検知システムS1で実行されるタイヤ異常検知処理の処理手順の例を示すフローチャートである。
図4に示すタイヤ異常検知処理が開始されると、ステップS1で、ECU350は空気入りタイヤT1a~T1dを備えるタイヤ組立体400から、導電性ポリマー層100aの電圧情報D1a~D1dを受信してステップS11に移行する。
ステップS11では、電圧情報D1a~D1dに基づく電圧変化値が予め設定された閾値を超えたか否かが判定される。
判定結果が「No」の場合にはステップS10に戻り、「Yes」の場合にはステップS12に移行する。
ステップS12では、空気入りタイヤT1に異常が発生したと判定してステップS13に移行する。
ステップS13では、判定結果をクラウドコンピューティングシステム501を介して管理センタ502に送信して処理を終了する。
なお、上述のタイヤ異常検知処理において、電圧情報は、タイヤの直近10回転の信号を平均化して使用するようにできる。また、次の1回転の信号強度が平均値よりも30%以上乖離した場合に異常発生と判定するようにしてもよい。
また、導電性ポリマー層100aから得られる伸びの情報が10%~13%の際、或いは13%以上の際に、異常発生と判定するようにしてもよい。
ここで、人為的に用意した状況において、空気入りタイヤT1の導電性ポリマー層100aの抵抗値の変化状態を検証した実験結果について簡単に説明する。
本実験においては、便宜上、空気入りタイヤT1の一部を切断し、その断片の内側に導電性ポリマー層100aを構成するシート状体を貼付したものを用いた。
そして、第1の状況では、上記断片を折り曲げた状態で抵抗値を測定したところ、平静時に比して比較的大きな抵抗値の上昇が検出された。
第2の状況では、上記断片に荷重を加えて抵抗値を測定したところ、平静時に比して比較的微弱な抵抗値の上昇が検出された。
第3の状況では、タイヤがバウンドした状態に近似させて上記断片を所定の高さから落下させて抵抗値を測定したところ、平静時に比して比較的微弱な抵抗値の上昇が検出された。
第4の状況では、タイヤがパンクした状態に近似させて上記断片に釘を刺して穴を開けて抵抗値を測定したところ、平静時に比して比較的大きな抵抗値の上昇が検出された。
なお、第4の状況における抵抗値の変化は、上述の第1から第3の状況の何れよりも大きかった。
以上の実験結果から、タイヤ異常検知処理において、適切な閾値を設定することにより空気入りタイヤT1の異常(内圧低下、パンク等)を検出できることを確認できた。
(導電性ポリマー層の他の構成例)
図5および図6を参照して、空気入りタイヤT1に適用可能な導電性ポリマー層の他の構成例について説明する。
ここで、図5は、第1の実施形態に係る空気入りタイヤT1に適用される導電性ポリマー層を不連続とした場合の構成例を示す概略説明図、図6は、導電性ポリマー層を不連続とした場合の他の構成例を示す概略説明図である。
図1に示す構成例では、タイヤ内面60の周方向の全面に連続的に導電性ポリマー層100aを設けていた。
これに対して、図5に示す構成例では、タイヤ内面60の周方向に沿って短冊状の導電性ポリマー層100a1~100a4等を不連続的に複数に亘って設けている。なお、各導電性ポリマー層100a1~100a4等の間は、導線601によって電気的に接続されている。
また、導電性ポリマー層100a1~100a4等の少なくとも1つ(図5上では導電性ポリマー層100aは+電極102、-電極103に接続されている。
図6に示す構成例では、タイヤ内面60の周方向および幅方向に沿って矩形状の導電性ポリマー層100a1~100a9等を不連続的に複数に亘って設けている。なお、各導電性ポリマー層100a1~100a9等の間は、導線601、602によって電気的に接続されている。
また、図5に示す例では、導電性ポリマー層100a4、100a6が+電極102、-電極103に接続されている。
図5、図6に示す構成例によっても、タイヤ異常検知処理において、適切な閾値を設定することにより空気入りタイヤT1の異常(内圧低下、パンク等)を検出できる。
また、図5、図6に示す構成例では、導電性ポリマー層の面積を低減することができ、材料費を低減してコストをより低廉化することができる。
(作用・効果)
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
即ち、空気入りタイヤT1は、路面と接するトレッド部40と、ホイールWに係止される一対のビード部10と、トレッド部40とビード部10との間に設けられるタイヤサイド部50とを備え、タイヤ内面60の周方向の全面または一部に形成された可撓性を有する導電性ポリマー層100aと、この導電性ポリマー層100aに通電するための電極150とを備える。これにより、電極150によって通電される導電性ポリマー層100aの抵抗値の変化に基づいて、タイヤの内圧低下、パンク等の異常検知を低コストで実現することができるという効果が得られる。
また、導電性ポリマー層100aは、ヤング率が1.0~10.0MPa、電気抵抗が1.0~5.0×10-4Ω、厚さが0.01mm~0.5mmに設定されるので、可撓性を担保できると共に、タイヤの内圧低下、パンク等の異常検知を正確に検知することができる。
また、電極150(+電極102、-電極103)は、ビード部10とホイールWのリム250とが対向する位置に設けられている。これにより、簡易な構成で、導電性ポリマー層100aに通電することができる。
また、空気入りタイヤT1が組付けられるホイールWは、タイヤ側の電極に給電する電源を備えるので、タイヤの回転性能を損なうことなく、簡易な構成で、導電性ポリマー層100aに通電することができる。
[第2の実施の形態]
図7を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る空気入りタイヤT2について説明する。
なお、第1の実施の形態に係る空気入りタイヤT1と同様の構成については同一符号を付して重複した説明は省略する。
第2の実施の形態に係る空気入りタイヤT2において、第1の実施の形態に係る空気入りタイヤT1と異なる点は、図8に示すように、導電性ポリマー層100bが、タイヤ内面60の周方向のトレッド部40と対向する位置に形成されている点である。
導電性ポリマー層100bの形成方法は、第1の実施の形態における導電性ポリマー層100aと同様である。
導電性ポリマー層100bは、フレキシブルコネクタ801a、801bを介して+電極102、-電極103に電気的に接続されている。
なお、図2に示すタイヤ組立体400の構成例、図3に示すタイヤ異常検知システムS1の構成例および図4に示すタイヤ異常検知処理は、第2の実施の形態に係る空気入りタイヤT2にも適用することができる。
そして、導電性ポリマー層100bを備える空気入りタイヤT2によれば、トレッド部40に発生したパンク等の異常を検知することができる。
なお、導電性ポリマー層100bは、タイヤ内面60の周方向に連続的に形成する場合に限らず、不連続に形成してもよい。
即ち、第1の実施の形態に係る空気入りタイヤT1と同様、前出の図5、図6に示すように、短冊状あるいは矩形状の導電性ポリマー層を不連続的に複数に亘って設け、導線によって互いを電気的に接続するようにしてもよい。
[第3の実施の形態]
図8を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る空気入りタイヤT3について説明する。
なお、第1の実施の形態に係る空気入りタイヤT1と同様の構成については同一符号を付して重複した説明は省略する。
第3の実施の形態に係る空気入りタイヤT3において、第1の実施の形態に係る空気入りタイヤT1と異なる点は、図8に示すように、導電性ポリマー層100cが、タイヤ内面60の周方向のタイヤサイド部50と対向する位置に形成されている点である。
導電性ポリマー層100cの形成方法は、第1の実施の形態における導電性ポリマー層100aと同様である。
導電性ポリマー層100c同士は、導線801cによって電気的に接続されている。
また、各導電性ポリマー層100cは、フレキシブルコネクタ101を介して+電極102、-電極103に電気的に接続されている。
なお、図2に示すタイヤ組立体400の構成例、図3に示すタイヤ異常検知システムS1の構成例および図4に示すタイヤ異常検知処理は、第2の実施の形態に係る空気入りタイヤT2にも適用することができる。
そして、導電性ポリマー層100cを備える空気入りタイヤT2によれば、タイヤサイド部50に発生したパンク等の異常を検知することができる。
なお、各導電性ポリマー層100cは、タイヤ内面60の周方向に連続的に形成する場合に限らず、不連続に形成してもよい。
即ち、第1の実施の形態に係る空気入りタイヤT1と同様、前出の図5、図6に示すように、短冊状あるいは矩形状の導電性ポリマー層を不連続的に複数に亘って設け、導線によって互いを電気的に接続するようにしてもよい。
以上、本発明の空気入りタイヤ及びタイヤ組立体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、ランフラットタイヤに本発明を適用し、導電性ポリマー層をサイド補強ゴムに沿って配置することで、ランフラット走行によるサイドゴムの破壊を検知するようにしてもよい。
T1~T3 空気入りタイヤ
B 電源
W ホイール
10 ビード部
20 カーカス層
30 ベルト層
40 トレッド部
50 タイヤサイド部
60 タイヤ内面
100a~100c 導電性ポリマー層
101 フレキシブルコネクタ
150 電極
400 タイヤ組立体

Claims (6)

  1. 路面と接するトレッド部と、
    ホイールに係止される一対のビード部と、
    前記トレッド部と前記ビード部との間に設けられるタイヤサイド部と、
    を備える空気入りタイヤであって、
    タイヤ内面の周方向の全面または一部に形成された可撓性を有する導電性ポリマー層と、
    該導電性ポリマー層に通電するための電極と、
    を備え
    前記電極は、前記ビード部のタイヤ径方向における内側面において、前記ホイールのリム側の電極と対向する位置に設けられる空気入りタイヤ。
  2. 前記導電性ポリマー層は、ヤング率が1.0~10.0MPa、電気抵抗が1.0~5.0×10-4Ω、厚さが0.01mm~0.5mmである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記導電性ポリマー層は、前記タイヤ内面の周方向の前記トレッド部と対向する位置に形成される請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記導電性ポリマー層は、前記タイヤ内面の周方向の前記タイヤサイド部と対向する位置に形成される請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記請求項1から前記請求項の何れか1項に記載された空気入りタイヤと、
    当該空気入りタイヤが組付けられるホイールと、
    を備えたタイヤ組立体。
  6. 前記ホイールは、前記タイヤ側の電極に給電する電源を備える請求項に記載のタイヤ組立体。
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