JP4300774B2 - ポジ型レジスト組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化学増幅型ポジ型レジスト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体の微細加工には通常、レジスト組成物を用いたリソグラフィプロセスが採用されており、リソグラフィにおいては、レイリー(Rayleigh)の回折限界の式で表されるように、原理的には露光波長が短いほど解像度を上げることが可能である。半導体の製造に用いられるリソグラフィ用露光光源は、波長436nmのg線、波長365nmのi線、波長248nmのKrFエキシマレーザー、波長193nmのArFエキシマレーザーと年々短波長になってきており、さらに次世代の露光光源として波長157nmのFエキシマレーザーが有望視されている。KrFエキシマレーザー露光やArFエキシマレーザー露光用には、露光により発生する酸の触媒作用を利用したいわゆる化学増幅型レジストが、感度に優れることから多く用いられている。そしてFエキシマレーザー露光用にも、感度の点で化学増幅型レジストが使われる可能性が高い。
【0003】
しかしながら、従来のKrFエキシマレーザー露光やArFエキシマレーザー露光用のレジストに用いられている樹脂(例えば、特許文献1参照。)は、170nm以下の波長の光、例えば、波長157nmのFエキシマレーザーに対して、充分な透過率を示さなかった。透過率が低いと、プロファイル、コントラスト、感度などの諸性能に悪影響を及ぼす。
【特許文献1】
特開2000−137327号公報(第9〜12頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、170nm以下の波長の光に対する透過率に優れ、特にFエキシマレーザーリソグラフィに適したレジスト組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、レジスト組成物を構成する樹脂として、特定のモノマーに由来する重合単位を有する樹脂を用いることにより、157nmのFエキシマレーザーの波長における透過率を改良し、感度・解像度など性能のバランスの良いレジストを作成できることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、一般式(I)および(II)で表される重合単位を有し、それ自体はアルカリ水溶液に不溶又は難溶であるが、酸の作用でアルカリ水溶液に可溶となる樹脂、および酸発生剤を含有してなるポジ型レジスト組成物に係るものである。
Figure 0004300774
(式中、R 、R 、R は、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、水酸基、炭素数1〜14のアルキル基、脂環式環もしくはラクトン環を表す。該アルキル基は、ハロゲン、水酸基及び脂環式環からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。該脂環式環及びラクトン環は、それぞれ独立に、ハロゲン、水酸基及びアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。n及びlは、それぞれ独立に、0〜4の整数を表す。R 、R は、それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。R とR は、炭素数1〜6のアルキル基を示し、該アルキル基のいずれか又は両方は、少なくとも1つのフッ素原子で置換されている。R は、酸の存在下で解離する酸不安定基を表す。)
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のポジ型レジスト組成物は、上記一般式(I)および(II)で表される重合単位を有する樹脂、および酸発生剤を含有してなる。
【0008】
一般式(I)および(II)中、R 、R 、R は、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、水酸基、炭素数1〜14のアルキル基、脂環式環もしくはラクトン環を表す。該アルキル基は、ハロゲン、水酸基及び脂環式環からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良く、直鎖、環状もしくは分岐状である。該脂環式環及びラクトン環は、それぞれ独立に、ハロゲン、水酸基及びアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。n及びlは、それぞれ独立に、0〜4の整数を表し、R 、R は、それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。R とR のいずれか又は両方は、少なくとも1つのフッ素原子で置換されている炭素数1〜6のアルキル基である。R は、酸の存在下で解離する酸不安定基を表す。
【0009】
ここで、ハロゲン原子で置換されてもよい炭素数1〜14のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso-プロピル基、n−ブチル基、tert-ブチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基などを挙げることができる。脂環式環としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを挙げることができる。水酸基で置換されたアルキル基としては、ヒドロキシメチル基などを挙げることができる。R とR は、炭素数1〜6のアルキル基を示し、該アルキル基のいずれか又は両方は、少なくとも1つのフッ素原子で置換されている。該アルキル基は、直鎖、分岐状又は環状でもよい。少なくとも1つのフッ素原子で置換されている炭素数1〜6のアルキル基としては、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、パーフルオロエチル基、−C(CFなどを挙げることができる。
【0010】
で表される酸の存在下で解離する酸不安定基として、酸の存在下で解離してアルカリ水溶液に可溶となる酸不安定基が挙げられる。該酸不安定基として、公知の各種保護基を挙げることができる。該酸の存在下で解離する酸不安定基として、例えば、R が一般式(III)で表される基が挙げられる。
Figure 0004300774
(式中、R 、R 10 は、それぞれ独立に、ハロゲン、水酸基及び脂環式環からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い炭素数1〜14のアルキル基又は水素を表す。R 11 は、水素、炭素数1〜14のアルキル基、脂環式環、ラクトン環又は芳香環を表す。該アルキル基は、ハロゲン、水酸基、脂環式環及び芳香環からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。該脂環式環、ラクトン環及び芳香環は、それぞれ独立に、ハロゲン、水酸基、アルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。)該酸の存在下で解離する酸不安定基として、具体的には、tert−ブチル基、tert−ブトキシカルボニルメチル基などの4級炭素が酸素原子に結合した基;テトラヒドロ−2−ピラニル基、テトラヒドロ−2−フリル基、1−エトキシエチル基、1−(2−メチルプロポキシ)エチル基、1−(2−メトキシエトキシ)エチル基、1−(2−アセトキシエトキシ)エチル基、1−〔2−(1−アダマンチルオキシ)エトキシ〕エチル基、1−〔2−(1−アダマンタンカルボニルオキシ)エトキシ〕エチル基、メトシキメチル基、エトキシメチル基、ピバロイルオキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチル基などのアセタール型の基が挙げられる。
【0011】
特に、容易に購入し、合成できることから、メトシキメチル基、エトキシメチル基などのアセタール型の基を用いることが好ましい。
該酸不安定基が、アルカリ可溶性基の水素に置換することになる。
該酸不安定基は、公知の保護基導入反応を施すことによって、又はこのような基を有する不飽和化合物を一つのモノマーとする共重合を行うことによって、樹脂中に容易に導入することができる。
【0012】
上記重合単位(I)においては、R 〜R の少なくとも1つがトリフルオロメチル基および/または下記一般式(IV)で表される基であることが、157nmに代表される真空紫外光の透過率が高くなるため好ましい。
Figure 0004300774
式中、R 、R 、R は、前記の定義と同じである。R 8’ は、酸の存在下で解離する酸不安定基又は水素を表す。
【0013】
本発明で用いる樹脂は、公知の重合反応により重合することにより得ることができる。すなわち、溶媒の存在下もしくは非存在下で、上記重合単位を誘導し得る単量体と触媒を混合し、適温で攪拌することにより重合することができる。得られた重合体は、適当な溶媒中に沈殿させることにより精製することができる。本発明における樹脂として、一般式(II)で表される重合単位を有する樹脂の水酸基の水素を一部酸の存在下で解離する酸不安定基で置換して得られる樹脂が挙げられる。
Figure 0004300774
(式中、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R は、前記の定義と同じである。n、lは、前記の定義と同じである。)
【0014】
本発明で用いる樹脂は、パターニング露光用の放射線の種類や酸の作用により解裂する基の種類などによっても変動するが、一般には、酸の作用により解裂する基を有する重合単位を15〜50モル%含有することが好ましい。
【0015】
式(I)および(II)の重合単位を有する樹脂としては、例えば、以下の式で表されるものなどが挙げられる。
Figure 0004300774
【0016】
Figure 0004300774
本発明における樹脂として、具体的には一般式(I)で表される重合単位が、少なくともR が互いに異なる一般式(I)で表される2種以上の重合単位である樹脂が挙げられる。
【0017】
本発明において使用される酸発生剤は、酸発生剤自体に、又は酸発生剤を含むレジスト組成物に、光や電子線などの放射線を作用させることにより、酸発生剤が分解して酸を発生するものであれば特に限定されるものではない。該酸発生剤から発生する酸が前記樹脂に作用して、その樹脂中に存在する酸の作用で解裂する基を解裂させる。該酸発生剤としては、例えば、オニウム塩化合物、有機ハロゲン化合物、スルホン化合物、スルホネート化合物などが挙げられる。該スルホネート化合物として、一般式(V)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0004300774
(式中、R 12 、R 13 、R 14 は、水素、ハロゲン、水酸基、炭素数1〜14のアルキル基、アルコキシ基、を表す。該アルキル基は、ハロゲン、水酸基、脂環式環及び芳香環からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。該アルコキシ基は、ハロゲン、水酸基、脂環式環及び芳香環からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。該脂環式環、ラクトン環及び芳香環は、それぞれ独立に、ハロゲン、水酸基及びアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。R 15 は、ハロゲンで置換されても良い炭素数8以上のアルキル鎖を表し、直鎖でも分岐していてもよく、脂環式でも良い。)
該化合物において、R 15 が炭素数8以上のアルキル鎖における水素が全てフッ素で置換されているフッ化炭素鎖であるものが好ましい。
【0018】
本発明における酸発生剤として、具体的には、次のような化合物を挙げることができる。
ジフェニルヨードニウム トリフルオロメタンスルホネート、
4−メトキシフェニルフェニルヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
4−メトキシフェニルフェニルヨードニウム トリフルオロメタンスルホネート、
ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム テトラフルオロボレート、
ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム パ−フルオロブタンスルホネート
、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロホスフェート、
ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム トリフルオロメタンスルホネート、
ビス(4-t-ブチルフェニル)ヨードニウム カンファースルホネート、
【0019】
トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、
トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
トリフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、
4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、
p−トリルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、
p−トリルジフェニルスルホニウム パーフルオロブタンスルホネート、
p−トリルジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート、
2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、
4−tert−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、
4−フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、
4−フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
1−(2−ナフトイルメチル)チオラニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
1−(2−ナフトイルメチル)チオラニウム トリフルオロメタンスルホネート、
4−ヒドロキシ−1−ナフチルジメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
4−ヒドロキシ−1−ナフチルジメチルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、
【0020】
2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(4−クロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(4−メトキシ−1−ナフチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソラン−5−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(4−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(3,4,5−トリメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(3,4−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(2,4−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(2−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(4−ブトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(4−ペンチルオキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
【0021】
1−ベンゾイル−1−フェニルメチル p−トルエンスルホネート(通称ベンゾイントシレート)、
2−ベンゾイル−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル p−トルエンスルホネート(通称α−メチロールベンゾイントシレート)、
1,2,3−ベンゼントリイル トリスメタンスルホネート、
2,6−ジニトロベンジル p−トルエンスルホネート、
2−ニトロベンジル p−トルエンスルホネート、
4−ニトロベンジル p−トルエンスルホネート、
【0022】
ジフェニル ジスルホン、
ジ−p−トリル ジスルホン、
ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、
ビス(4−クロロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、
ビス(p−トリルスルホニル)ジアゾメタン、
ビス(4−tert−ブチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、
ビス(2,4−キシリルスルホニル)ジアゾメタン、
ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、
(ベンゾイル)(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、
【0023】
N−(フェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、
N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、
N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)フタルイミド、
N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド、
N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタルイミド、
N−(10−カンファースルホニルオキシ)ナフタルイミドなど。
【0024】
また、本発明のポジ型レジスト組成物には、塩基性化合物をクェンチャーとして添加してもよく、該塩基性化合物としては、アミン類などの塩基性含窒素有機化合物などが挙げられる。
該塩基性化合物をクェンチャーとして添加することにより、露光後の引き置きに伴う酸の失活による性能劣化を改良できるので、該塩基性化合物を配合することが好ましい。
該塩基性化合物の具体例としては、以下の各式で表される化合物が挙げられる。
【0025】
Figure 0004300774
【0026】
Figure 0004300774
【0027】
式中、R 17 、R 18 、R 19 、R 20 、及びR 21 は、それぞれ独立に、水素、アルキル基、シクロアルキル基又はアリールを表す。該アルキル基、シクロアルキル基及びアリール基は、それぞれ独立に、水酸基、アミノ基及び炭素数1〜6のアルコキシ基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。該アミノ基は、炭素数1〜18のアルキル基で置換されていてもよい。また、該アルキル基は、炭素数1〜8程度が好ましく、該シクロアルキル基は、炭素数5〜10程度が好ましく、該アリール基は、炭素数6〜10程度が好ましい。Aは、アルキレン、カルボニル、イミノ、スルフィド又はジスルフィドを表す。該アルキレンは、炭素数2〜6程度であることが好ましい。また、R 17 〜R 21 において、直鎖構造と分岐構造の両方をとり得るものについては、そのいずれでもよい。特に式(VI)で表される構造の化合物をクェンチャーとして用いると、解像度向上の点で好ましい。具体的には、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラヘキシルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラオクチルアンモニウムハイドロオキサイド、フェニルトリメチルアンモニウムハイドロオキサイド、3−トリフルオロメチル−フェニルトリメチルアンモニウムハイドロオキサイドなどが挙げられる。
【0028】
本発明のレジスト組成物は、その全固形分量を基準に、樹脂を80〜99.9重量%、そして酸発生剤を20〜0.1重量%の範囲で含有することが好ましい。
また、クェンチャーとしての塩基性化合物を用いる場合は、樹脂100重量部に対して、塩基性化合物を0.001〜1重量部の範囲で含有することが好ましく、0.01〜1重量部の範囲で含有することがさらに好ましい。
この組成物は、また必要に応じて、増感剤、溶解抑止剤、他の樹脂、界面活性剤、安定剤、染料など、各種の添加物を少量含有することもできる。
【0029】
本発明のレジスト組成物は、通常、上記の各成分が溶剤に溶解された状態でレジスト液となり、シリコンウェハーなどの基体上に、スピンコーティングなどの常法に従って塗布される。ここで用いる溶剤は、各成分を溶解し、適当な乾燥速度を有し、溶剤が蒸発した後に均一で平滑な塗膜を与えるものであればよく、この分野で一般に用いられている溶剤が使用しうる。
【0030】
例えば、エチルセロソルブアセテート、メチルセロソルブアセテート又はプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートのようなグリコールエーテルエステル類;ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;乳酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル又はピルビン酸エチルのようなエステル類;アセトン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン又はシクロヘキサノンのようなケトン類;γ−ブチロラクトンのような環状エステル類などを挙げることができる。これらの溶剤は、それぞれ単独で、又は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0031】
基体上に塗布され、乾燥されたレジスト膜には、パターニングのための露光処理が施され、次いで脱保護基反応を促進するための加熱処理を行った後、アルカリ現像液で現像される。ここで用いるアルカリ現像液は、この分野で用いられる各種のアルカリ性水溶液であることができるが、一般には、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドや(2−ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウムヒドロキシド(通称コリン)の水溶液が用いられることが多い。
【0032】
【実施例】
次に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定されるものではない。例中にある部は、特記しないかぎり重量基準である。また、重量平均分子量及び分散度は、ポリスチレンを標準品として、ゲルパーミェーションクロマトグラフィーにより求めた値である。
【0033】
樹脂合成例1
ポリ5−ノルボルネン−2−(2,2−ジトリフルオロメチル−2−ヒドロキシ)エチル(以下、pNBHFAということがある。)の合成
スクリュー管にテトラフルオロほう酸銀を4.3g量り取り、1,2−ジクロロエタン45gを加え、ついで、π−アリルパラジウムクロロブリッジダイマー2.0gを添加し、撹拌し、錯体を調製した。30分撹拌後、フィルター濾過し、フラスコ中の5−ノルボルネン−2−(2,2−ジトリフルオロメチル−2−ヒドロキシ)エチル(セントラル硝子(株)より入手)75gと1,2−ジクロロエタン75gの混合溶液中に滴下した。室温で、24時間撹拌後、適量のテトラヒドロフランを加え、溶液に水素を吹き込み、析出した黒色物を濾過によって除去した。得られたろ液を、酢酸エチル溶液に溶媒置換し、水洗を6回行った。有機層を濃縮後、適量のアセトンで希釈し、ヘプタン中にチャージ、樹脂を析出させた。その後、デカントにより溶媒を廃棄し、固体を真空乾燥した。得られたポリ5−ノルボルネン−2−(2,2−ジトリフルオロメチル−2−ヒドロキシ)エチル(pNBHFA)の結晶は60.7gであった。また、重量平均分子量は約14300、分散度1.87(GPC法:ポリスチレン換算)であった。
【0034】
樹脂合成例2:樹脂A1の合成例
フラスコに、合成例1で得られたpNBHFA6gとメチルイソブチルケトン60gとジイソプロピルエチルアミン7.5gを仕込んで、メトキシメチルクロライド3.9gを滴下し、室温で反応させた。反応開始より14時間後、適当量のメチルイソブチルケトンを加え、水洗を6回行った。有機層を濃縮後、適量のアセトンで希釈し、水360g、メタノール240gの混合液中にチャージし、樹脂を析出させた。濾過後、固体を真空乾燥した。得られたpNBHFAの部分メトキシメチル化した樹脂A1の結晶は6.0gであった。また、メトキシメチル化率は、核磁気共鳴(H−NMR)分光計により、約24%と求めることができた。
Figure 0004300774
【0035】
樹脂合成例3:樹脂A2の合成例
フラスコに、合成例1で得られたpNBHFA2.5gとメチルイソブチルケトン25gとジイソプロピルエチルアミン1.8gを仕込んで、エトキシメチルクロライド1.1gを滴下し、室温で反応させた。反応開始より14時間後、適当量のメチルイソブチルケトンを加え、水洗を6回行った。有機層を濃縮後、適量のアセトンで希釈し、水150g、メタノール100gの混合液中にチャージし、樹脂を析出させた。濾過後、固体を真空乾燥した。得られたpNBHFAの部分エトキシメチル化した樹脂A2の結晶は2.3gであった。また、エトキシメチル化率は、核磁気共鳴(H−NMR)分光計により、約20%と求めることができた。
【0036】
Figure 0004300774
【0037】
樹脂合成例4:樹脂A3の合成例
フラスコに、合成例1で得られたpNBHFA6.0gとメチルイソブチルケトン60gとジイソプロピルエチルアミン5.8gを仕込んで、エトキシメチルクロライド3.5gを滴下し、室温で反応させた。反応開始より14時間後、適当量のメチルイソブチルケトンを加え、水洗を6回行った。有機層を濃縮後、適量のアセトンで希釈し、水360g、メタノール240gの混合液中にチャージし、樹脂を析出させた。濾過後、固体を真空乾燥した。得られたpNBHFA部分エトキシメチル化した樹脂A3の結晶は5.3gであった。また、エトキシメチル化率は、核磁気共鳴(H−NMR)分光計により、約25%と求めることができた。
Figure 0004300774
【0038】
樹脂合成例5:樹脂A4の合成例
フラスコに、合成例1で得られたpNBHFA8.0gとテトラヒドロフラン40gとジメチルアミノピリジン0.4gを仕込んで、二炭酸ジ−tert−ブチルを加え、室温で6時間した。その後、適当量のメチルイソブチルケトンを加え、5%酢酸水で2回、ついでイオン交換水で6回洗浄を行った。有機層を濃縮後、適量のアセトンで希釈し、水240g、メタノール360gの混合液中にチャージし、樹脂を析出させた。デカント後、固体を真空乾燥して得られたpNBHFAの部分tert−ブトキシカルボニル化した樹脂A8の結晶は7.7gであった。また、tert−ブトキシカルボニル化率は、核磁気共鳴( 3C−NMR)分光計により、約11%と求めることができた。さらにフラスコに、後述の合成例10で得られた樹脂AY5.0gとメチルイソブチルケトン50gとジイソプロピルエチルアミン4.4gを仕込んで、メトキシメチルクロライド2.3gを滴下し、室温で反応させた。反応開始より14時間後、適当量のメチルイソブチルケトンを加え、水洗を6回行った。有機層を濃縮後、適量のアセトンで希釈し、水300g、メタノール200gの混合液中にチャージし、樹脂を析出させた。濾過後、固体を真空乾燥した。得られたpNBHFAの部分メトキシメチル化した樹脂A4の結晶は3.8gであった。また、メトキシメチル化率は、核磁気共鳴(H−NMR)分光計により、約17%と求めることができた。
【0039】
樹脂合成例6:樹脂A5の合成例
フラスコに、合成例1で得られたpNBHFA3.0gとメチルイソブチルケトン30gとジイソプロピルエチルアミン4.2gを仕込んで、2−メトキシエトキシメチルクロライド3.4gを滴下し、室温で反応させた。15時間後、ジイソプロピルエチルアミン1.7g、2−メトキシエトキシメチルクロライド1.4gを追加し、さらに室温で7時間撹拌した。その後、適当量のメチルイソブチルケトンを加え、水洗を6回行った。有機層を濃縮後、適量のアセトンで希釈し、水180g、メタノール120gの混合液中にチャージし、樹脂を析出させた。濾過後、固体を真空乾燥した。得られたpNBHFAの部分2−メトキシエトキシメチル化した樹脂の結晶は2.6gであった。また、2−メトキシエトキシメチル化率は、核磁気共鳴(H−NMR)分光計により、約23%と求めることができた。
【0040】
樹脂合成例7:樹脂A6の合成例
四つ口フラスコに合成例1で得られたpNBHFA3.00gを加えてメチルイソブチルケトン30.00gに溶解した。ジイソプロピルエチルアミン3.39gを加えた後、ベンジルクロロメチルエーテル3.34gを滴下し、室温で21時間攪拌した。反応後、水洗を繰返した。有機層を濃縮し、n−ヘキサン中に滴下した。得られた凝集物をデカント後、減圧乾燥した。平均分子量約13000の下記樹脂を得た。NMRにより、ベンジルオキシメチル化率は13%と算出した。この共重合体を樹脂A6とする。
Figure 0004300774
【0041】
樹脂合成例8:樹脂A7の合成例
四つ口フラスコに合成例1で得られたpNBHFA3.00gを加えてDMF15.00gに溶解した。ヨウ化カリウム0.17gと炭酸カリウム0.57gを加えた後、クロロメチルピバレート0.41gを加えて、室温で4時間攪拌した。さらにクロロメチルピバレート0.41gを加えて室温で4時間攪拌した。反応後、メチルイソブチルケトンを加えて希釈した後水洗を繰返した。有機層を濃縮し、n−ヘキサン中に滴下した。得られた凝集物をデカント後、減圧乾燥した。平均分子量約13000の下記樹脂を得た。NMRにより、ピバロイルオキシメチル化率は15%と算出した。この共重合体を樹脂A7とする。
Figure 0004300774
【0042】
樹脂合成例9:樹脂AXの合成例
(メタクリル酸2−エチル−2−アダマンチル/メタクリル酸3−ヒドロキシ−1−アダマンチル/α−メタクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン共重合体(樹脂AX)の合成)
メタクリル酸2−エチル−2−アダマンチル、アクリル酸3−ヒドロキシ−1−アダマンチル及びα−メタクリロイロキシ−γ−ブチロラクトンを2:1:1のモル比(20.0g:8.9g:6.8g)で仕込み、全モノマーの2重量倍のメチルイソブチルケトンを加えて溶液とした。そこに、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを全モノマー量に対して2モル%添加し、85℃に昇温して約5時間攪拌した。反応マスを冷却した後、大量のヘプタンに注いで沈澱させる操作を3回行い精製した。その結果、重量平均分子量が約8000の共重合体を収率60%で得た。これを樹脂AXとする。
【0043】
樹脂合成例10:樹脂AYの合成例
(1)
フラスコに、合成例1で得られたpNBHFA2.5gとテトラヒドロフラン12.5gとジメチルアミノピリジン0.11gを仕込んで、二炭酸ジ−tert−ブチル1.0gを加え、室温で6時間した。その後、適当量のメチルイソブチルケトンを加え、5%酢酸水で2回、ついでイオン交換水で6回洗浄を行った。有機層を濃縮後、適量のアセトンで希釈し、水125g、メタノール75gの混合液中にチャージし、樹脂を析出させた。デカント後、固体を真空乾燥して得られたNBHFAホモポリマーの部分tert−ブトキシカルボニル化した樹脂の結晶は2.6gであった。また、tert−ブトキシカルボニル化率は、核磁気共鳴( 3C−NMR)分光計により、約30%と求めることができた。
【0044】
実施例及び比較例
表1に示される種類の樹脂を10重量部と下表に示す光酸発生剤とクェンチャーの組み合わせで、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート/γ−ブチロラクトン=95/5に溶解し、さらに孔径0.2μmのフッ素樹脂製フィルターで濾過して、レジスト液を調製した。
【0045】
光酸発生剤
A p-トリルジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート
B p-トリルジフェニルスルホニウム パーフルオロブタンスルホネート
C p-トリルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート
クェンチャー
D 2,6−ジイソプロピルアニリン
E テトラブチルアンモニウムハイドロオキサイド
F テトラヘキシルアンモニウムハイドロオキサイド
G テトラオクチルアンモニウムハイドロオキサイド
H フェニルトリメチルアンモニウムハイドロオキサイド
I 3−トリフルオロメチル−フェニルトリメチルアンモニウムハイドロオキサイド
とする。
【0046】
【表1】
例番号 樹脂 光酸発生剤(重量部)クェンチャー(重量部)
実施例1 A1 A(0.2) D(0.0075)
実施例2 A1 A(0.2) E(0.03)
実施例3 A2 A(0.2) D(0.0075)
実施例4 A3 A(0.2) D(0.0075)
実施例5 A4 A(0.2) D(0.0075)
実施例6 A5 A(0.2) D(0.0075)
実施例7 A6 A(0.2) D(0.0075)
実施例8 A7 A(0.2) D(0.0075)
参考例9 A1 B(0.15) D(0.0075)
参考例10 A1 C(0.11) D(0.0075)
実施例11 A1 A(0.2) F(0.03)
実施例12 A1 A(0.2) G(0.03)
実施例13 A1 A(0.2) H(0.03)
実施例14 A1 A(0.2) I(0.03)
実施例15 AY A(0.2) E(0.03)
比較例1 AX A(0.2) D(0.0075)
比較例2 AY A(0.2) D(0.0075)
【0047】
感度・解像度の特性
Brewer社製の有機反射防止膜用組成物である「DUV−30J−14」を塗布して215℃、60秒の条件でベークすることによって厚さ1600Åの有機反射防止膜を形成させたシリコンウェハーに、上で調製したレジスト液を乾燥後の膜厚が0.19μmとなるようにスピンコートした。レジスト液塗布後は、ダイレクトホットプレート上にて、実施例1〜15及び比較例2は、160℃60秒の条件で、比較例1は、130℃60秒の条件で60秒間プリベークした。こうしてレジスト膜を形成したウェハーに、ArFエキシマステッパー〔(株)ニコン製の「NSR ArF」、NA=0.55、σ=0.6〕を用い、露光量を段階的に変化させてラインアンドスペースパターンを露光した。
露光後は、ホットプレート上にて130℃で60秒間ポストエキスポジャーベークを行い、さらに2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間のパドル現像を行った。
有機反射防止膜基板上のもので現像後のラインアンドスペースパターンを走査型電子顕微鏡で観察し、以下の方法で実効感度、解像度を調べて、その結果を表2に示した。
【0048】
実効感度:0.18μmのラインアンドスペースパターンが1:1となる露光量で表示した。
解像度:実効感度の露光量で分離するラインアンドスペースパターンの最小寸法で表示した。
プロファイルT/B:0.18μmのライン断面の上辺の長さ(Tと示す)と底辺(Bと示す)の長さの比で表示した。1に近いほどプロファイルが良好であることを意味します。
【0049】
Brewer社製の有機反射防止膜用組成物である「DUV−30J−14」を塗布して215℃、60秒の条件でベークすることによって厚さ1600Åの有機反射防止膜を形成させたシリコンウェハーに、上で調製したレジスト液を乾燥後の膜厚が0.13μmとなるよう塗布した。プリベークは、実施例1〜15及び比較例2は、160℃60秒の条件で、比較例1は、130℃60秒の条件で、ダイレクトホットプレート上にて行った。こうしてレジスト膜を形成したウェハーに、簡易型F エキシマレーザー露光機〔リソテックジャパン(株)から入手した「VUVES−4500」〕を用い、露光量を段階的に変化させてオープンフレーム露光した。露光後は、ダイレクトホットプレート上にて、130℃で60秒間のポストエキスポジャーベーク(PEB)を行い、さらに2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間のパドル現像を行った。現像後のウェハーを目視観察して、レジストが膜抜けする最少露光量(膜抜け感度)を求め、表2の結果を得た。
【0050】
一方、フッ化マグネシウムウェハーに、先に調製したレジスト液及び樹脂のみをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶媒に溶解した液を乾燥後の膜厚が0.1μmとなるよう塗布し、130℃、60秒の条件で、ダイレクトホットプレート上にてプリベークして、レジスト膜を形成させた。こうして形成されたレジスト膜の波長157nmにおける透過率を、真空紫外分光器(日本分光製 VUV−200)用いて測定し、表2に示す結果を得た。
【0051】
【表2】
Figure 0004300774
【0052】
表2から明らかなように、実施例のレジストは、157nmの波長に高い透過率を示すとともに性能のバランスに優れる。また、実施例のレジストは、前記の式(VI)の構造を有する化合物をクェンチャーとして用いることで、さらに解像度・プロファイルが向上する。
【0053】
【発明の効果】
本発明の化学増幅型ポジ型レジスト組成物は、157nmの波長に高い透過率を示すとともに性能のバランスに優れる。したがって、この組成物は、Fレーザー用レジストとして優れた性能を発揮することができる。

Claims (10)

  1. 一般式(I)および(II)で表される重合単位を有し、それ自体はアルカリ水溶液に不溶又は難溶であるが、酸の作用でアルカリ水溶液に可溶となる樹脂、および式(V)で表される酸発生剤を含有してなることを特徴とするポジ型レジスト組成物。
    Figure 0004300774
    (式中、R 、R 、R は、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、水酸基、炭素数1〜14のアルキル基、脂環式環もしくはラクトン環を表す。該アルキル基は、ハロゲン、水酸基及び脂環式環からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。該脂環式環及びラクトン環は、それぞれ独立に、ハロゲン、水酸基及びアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。nは、0〜1の整数を表す。lは、1〜4の整数を表す。R 、R は、それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。R とR は、炭素数1〜6のアルキル基を示し、該アルキル基のいずれか又は両方は、少なくとも1つのフッ素原子で置換されている。R は、酸の存在下で解離する酸不安定基を表す。)
    Figure 0004300774
    (式中、R 12 、R 13 、R 14 は、水素、ハロゲン、水酸基、炭素数1〜14のアルキル基、アルコキシ基、を表す。該アルキル基は、ハロゲン、水酸基、脂環式環及び芳香環からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。該アルコキシ基は、ハロゲン、水酸基、脂環式環及び芳香環からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。該脂環式環及び芳香環は、それぞれ独立に、ハロゲン、水酸基及びアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。R 15 は、ハロゲンで置換されても良い炭素数8以上のアルキル鎖を表し、直鎖でも分岐していてもよく、脂環式でも良い。)
  2. が一般式(III)で表される請求項1に記載の組成物。
    Figure 0004300774
    (式中、R 、R 10 は、それぞれ独立に、ハロゲン、水酸基及び脂環式環からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い炭素数1〜14のアルキル基又は水素を表す。
    11 は、水素、炭素数1〜14のアルキル基、脂環式環、ラクトン環又は芳香環を表す。該アルキル基は、ハロゲン、水酸基、脂環式環及び芳香環からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。該脂環式環、ラクトン環及び芳香環は、それぞれ独立に、ハロゲン、水酸基、アルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。)
  3. 一般式(I)で表される重合単位が一般式(IV)で表される請求項1又は2に記載のポジ型レジスト組成物。
    Figure 0004300774
    (式中、R 、R 、R は、前記の定義と同じである。R 8’ は酸の存在下で解離する酸不安定基を表す。)
  4. 15 が炭素数8以上のアルキル鎖における水素が全てフッ素で置換されているフッ化炭素鎖である請求項1〜3のいずれか記載の組成物。
  5. 樹脂と酸発生剤の合計重量に対して、樹脂が80〜99.9重量%、酸発生剤が20〜0.1重量%である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. さらに、塩基性化合物をクェンチャーとして含有してなる請求項5に記載の組成物。
  7. 樹脂100重量部に対して、塩基性化合物が0.001〜1重量部の範囲である請求項6記載の組成物。
  8. 塩基性化合物が下式(VI)で表される化合物である請求項6又は7に記載の組成物。
    Figure 0004300774
    式中、R 17 、R 18 、R 19 、及びR 20 は、それぞれ独立に、水素、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。該アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基は、それぞれ独立に、水酸基、アミノ基及び炭素数1〜6のアルコキシ基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を有しても良い。該アミノ基は、炭素数1〜18のアルキル基で置換されていてもよい。
    また、R 17 〜R 20 において、直鎖構造と分岐構造の両方をとり得るものについては、そのいずれでもよい。
  9. 一般式(II)で表される重合単位を有する樹脂の水酸基の水素を一部酸の存在下で解離する酸不安定基で置換して得られる樹脂を含む請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
    Figure 0004300774
    (式中、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R は、前記の定義と同じである。n、lは、前記の定義と同じである。)
  10. 一般式(I)で表される重合単位として、少なくともR が互いに異なる一般式(I)で表される2種以上の重合単位を含む請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
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