JP4300670B2 - 媒体搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は金融機関で使用される証書発行装置や現金自動取引装置(ATM)に関する。
【0002】
【従来の技術】
銀行、証券会社などに設置されているATMや証書発行装置を初めとする金融端末装置は近年、人件費削減や顧客サービスの向上の必要性からますます設置台数は増加している。一方、営業時間内に効率良く顧客サービスを実施するために、これらの金融端末装置の使用稼動率を向上させて、システム全体の信頼性を高めることが必要となっている。そのために従来は、金融端末装置の媒体搬送に関しては、有価物である媒体搬送が正常に行われていることを媒体搬送路に設けた複数のセンサにより媒体の通過を監視して、特に厳しくチェックを行う必要がある。そして、この媒体搬送異常の原因の一つである検出センサに異常や故障が発生すると、装置を停止させてセンサの交換作業が必要であった。その交換作業のためのダウン時間を極力短縮化させるため、部品在庫を増やしたり、保守員を常時、待機させて障害復旧の迅速化を図るなどの方法がとられていた。しかし、いづれにしても、コストが嵩む上に部品交換の時間が必要であり、その間は装置を停止せざる得ない。そこで、例え部品故障が発生しても装置を停止することなく連続使用できる、低コストな方法が求められている。こうした要求に対して従来より、例え部品故障が発生しても装置を停止することなく連続使用する方法として、特開平10−139214で開示されているように「故障したセンサの監視を縮退し、正常なセンサの出力情報をもとに、故障したセンサの出力情報を加工するダミー出力手段を設け、センサが故障していても物体のジャム監視を行える」ようにしたり、また、特開平9−54860で開示されているように「センサ障害と判断されたセンサを除き、その他の紙幣搬送路通過センサにより枚数チェックと区間ジャムチェックを代用してジャム監視を行える」ようにして装置の継続使用を行うなどの各種の高稼動化対策を講じた技術が公開されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、「故障したセンサの監視を縮退し、正常なセンサの出力情報をもとに、故障したセンサの出力情報を加工するダミー出力手段を設け、センサが故障していても物体のジャム監視を行える」方法では、ダミー信号は実際の媒体の動きを表現したものはないため、搬送動作に狂いが生じやすく、異常検出動作が不安定になりやすい欠点を有する。
【0004】
また、「センサ障害と判断されたセンサを除き、その他の紙幣搬送路通過センサにより枚数チェックと区間ジャムチェックを代用してジャム監視を行える」ようにする方法では、障害センサを除いた結果、良好センサ間の物理的距離が長くなり、この長くなった搬送路間に複数枚の紙幣が同時に存在して搬送されることになる。もし何かの原因で紙幣がジャムを起こした場合、一度により多くの紙幣が破損することになり、その回復作業に多大の時間を必要とする欠点を有し、安定で確実な媒体搬送を行うことができなかった。
【0005】
しかして本発明の技術的課題は、このような従来の問題を解決し、搬送路上のセンサの故障が起こっても、安定して媒体搬送を行い、装置を継続して使用できるようにして、装置ダウンによる顧客サービスの低下を防止する制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の制御装置では、媒体搬送路上のセンサの異常や故障を検出した場合には、そのセンサの出力を切り離し、故障したセンサの位置に応じて、当該故障したセンサに隣接する媒体進行方向前方側の良好なセンサが媒体の先端を検出したとき、あるいは当該故障したセンサに隣接する媒体進行方向後方側の良好なセンサが媒体の後端を検出したとき、あるいは当該故障したセンサに隣接する媒体進行方向前方側の良好なセンサが媒体の後端を検出したとき、のいずれかのタイミングで、媒体繰出し機構部26に対して、次の媒体を搬送路上へ繰り出すことを指示する繰出し起動タイミングを発行するように制御することで安定で確実な媒体搬送を実現することができる。
【0007】
図1は本発明の構成図を示す。点線部分は制御部であり本装置の全体制御を行う主制御部1、センサが読み取った信号を検出するセンサ信号検出部2、センサの故障を検出し、センサの故障を検出した場合には故障したセンサの出力を切り離すセンサ故障検出部3、主制御部1からの指令によりセンサのジャム監視時間を切換えるジャム時間監視タイマ5、主制御部1からの指令により媒体繰出し機構部26に対して、次の媒体を搬送路上へ繰り出すことを指示する媒体繰出しタイミング制御部6などから構成される。
【0008】
また、本図の上側部分は機構部であり、媒体が収納される媒体収納庫20、媒体収納庫20に収納された媒体を1つずつ搬送路に繰り出す媒体繰出し機構部26、搬送路22、搬送路上で媒体を挟み込んで搬送するための搬送ローラ23、搬送路上に設けられ媒体を検出する複数のセンサ31〜34、媒体が格納される媒体排出部21などから構成される。
【0009】
この構成によりセンサの故障を検出した場合には、センサ故障検出部3が故障したセンサの出力を切り離し、主制御部1からの指令により、媒体繰出し機構部26に対して、次の媒体を搬送路上へ繰出すタイミングを制御することにより、搬送路上の正常な2つのセンサ間に1つの媒体のみを存在させることができ、安定で確実な媒体搬送が可能となるとともに、故障したセンサに隣接する媒体進行方向前方側のセンサの媒体検出所定時間値を故障したセンサの所定時間値を加えた値を持つように切換えて構成することにより、センサ故障のない通常使用時と同じ検出精度でのジャム検出が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により詳細に説明する。
【0011】
図2は本発明の一実施例における証書発行装置の構成図を示す。媒体収納庫20には有価証書、銀行証券などの未印刷の証書が収納される。操作員または、保守者が予め定められた所要数の証書をこの媒体収納庫20に収納する。この証書に払出金額、払出先名、払出日時、払出者名など必要な事項を証書上に印刷して、顧客に渡す。いま、一例として、上位装置から印刷指令を受信した場合の媒体搬送動作について説明する。
【0012】
まず、上位装置から印刷指令を受信すると、主制御部1を通じて媒体繰出しタイミング制御部6が媒体繰出し機構部26に指示を出すと、媒体収納庫20に収納されている証書が搬送路22上に1枚づつ繰り出され、搬送ローラ23により媒体が搬送される。搬送経路途中に設けられた印字部24により、上位装置から指示された所定事項が印刷され、再び搬送路22に設置された搬送ローラ23により媒体が搬送されて、媒体排出部21に格納される。こうした媒体の搬送状態を検出するセンサの配置位置は媒体検出精度を保証し、かつ低コスト化と効率化を図るため、媒体の最大長と同じか弱冠長めに設定するのが一般的である。本実施例においては、媒体最大長が約15cmであるため、センサの配置間隔を約20cm毎に設置した以下の4つのセンサを持つ証書発行装置の場合について説明する。
【0013】
媒体収納庫20の出口部に設けられ媒体の印字開始を監視するセンサ31、印字部24の入口部に設けられ媒体が印字部24に搬入されたことを監視するセンサ32、印字部24の出口部に設けられ媒体が印字部24から搬出されたことを監視するセンサ33、および媒体排出部21の入口部に設けられ媒体の排出完了を監視するセンサ34の4つのセンサを設置する。
【0014】
また、操作員が操作する各種キーと操作員に装置の状態を通知する表示部を備えた操作パネル25がある。
【0015】
図3は本発明の繰出し制御に関し、センサ32が故障している場合の媒体繰出し制御(間欠繰出し制御)を図示したものである。以下に各時間タイミング毎に媒体の搬送状態を説明する。
(1):媒体収納庫20から第一媒体を搬送路に繰出す。(t1 時間)
(2):第一媒体はセンサ31を通過する。(t2 時間)
(3):第一媒体の先端がセンサ33に到達した時点で第二媒体を媒体収納庫から繰出す。(t3 時間)
(4):第二媒体がセンサ31を通過し、第一媒体はセンサ34に到達する。
(t4 時間)
(5):第二媒体の先端がセンサ33に到達した時点で第三媒体を媒体収納庫から繰出す。(t5 時間)
(6):第三媒体がセンサ31を通過し、第二媒体がセンサ34に到達し、第一媒体が媒体排出部に排出される。(t6 時間)
(7):第三媒体がセンサ33に到達し、第二媒体は媒体排出部に排出される。(t7 時間)
(8):第三媒体がセンサ34に到達する。(t8 時間)
(9):第三媒体はセンサ34を通過して媒体排出部に排出される。(t9 時間)
上記の通り、媒体進行方向に対して、故障したセンサ32の前方側に隣接する良好センサ(この場合はセンサ33)が媒体の先端を検出した時点で次の媒体の搬送路上への繰出しを指示することにより、センサ31とセンサ33間に1枚のみの媒体を搬送することができる。
【0016】
図4はセンサ33が故障している場合の媒体繰出し制御(間欠繰出し制御)を図示したものである。上記と同様に、以下に各時間タイミング毎に媒体の搬送状態を説明する。
(1):媒体収納庫20から第一媒体を搬送路に繰出す。(t1 時間)
(2):第一媒体はセンサ31を通過する。(t2 時間)
(3):第一媒体の後端がセンサ32を通過し終わった時点で第二媒体を媒体収納庫から繰出す。(t3 時間)
(4):第二媒体がセンサ31を通過し、第一媒体はセンサ34に到達する。
(t4 時間)
(5):第二媒体の後端がセンサ32を通過し終わった時点で第三媒体を媒体収納庫から繰出す。(t5 時間)
(6):第三媒体がセンサ31を通過し、第二媒体がセンサ34に到達し、第一媒体が媒体排出部に排出される。(t6 時間)
(7):第二媒体は媒体排出部に排出される。(t7 時間)
(8):第三媒体がセンサ34に到達する。(t8 時間)
(9):第三媒体はセンサ34を通過して媒体排出部に排出される。(t9 時間)
上記の通り、媒体進行方向に対して、故障したセンサ33の後方に隣接する良好センサ(この場合はセンサ32)が媒体の後端を検出した時点で次の媒体の搬送路上への繰出しを指示することにより、センサ32とセンサ34間に1枚のみの媒体を搬送することができる。
【0017】
また、図5は本発明の繰出し制御に関し、センサ32とセンサ33の両方とも故障している場合の媒体繰出し制御(1枚繰出し制御)を図示したものである。上記と同様に、以下に各時間タイミング毎に媒体の搬送状態を説明する。
(1):媒体収納庫20から第一媒体を搬送路に繰出す。(t1 時間)
(2):第一媒体がセンサ31を通過する。(t2 時間)
(3):第一媒体の後端がセンサ34を通過した時点で第二媒体を媒体収納庫から繰出す。(t3 時間)
(4):第二媒体がセンサ31を通過する。(t4 時間)
(5):第二媒体の後端がセンサ34を通過した時点で第三媒体を媒体収納庫から繰出す。(t5 時間)
(6):第三媒体がセンサ31を通過する。(t6 時間)
(7):第三媒体はセンサ34を通過した後、媒体排出部に排出される。
(t7 時間)
上記の通り、媒体進行方向に対して、故障したセンサ32およびセンサ33の前方側に隣接する良好センサ(この場合はセンサ34)が媒体の後端を検出した時点で次の媒体の繰出しを指示することにより、センサ31とセンサ34間に1枚のみの媒体を搬送することができる。
【0018】
次に、図6に本発明のジャム時間監視タイマ表を示す。
【0019】
センサが故障していない場合の正常時(第1のタイマ値)は各センサ31〜34毎にそれぞれT1〜T4と割りつけられている。全てのセンサが正常な通常運用時には、このT1〜T4の時間がそのままジャム監視時間Ti(i=1、2、3、4)として使用される。そこで今、センサ32が故障した場合を例にとり、以下に説明する。
【0020】
センサ32、あるいはセンサ33のどちらかが故障した場合や両方のセンサともに故障した場合には、ジャム監視時間としてTai(i=1、2、3、4)が使用される。センサの故障(この場合センサ32)が発生した場合、媒体進行方向に対して上位に隣接する良好センサ(この場合はセンサ33)のタイマ値に故障したセンサ32のタイマ値(この場合T2)を加えたT2+T3をTa3の新タイマ値(第2のタイマ値)として設定する。
【0021】
また、センサ32とセンサ33の両方ともに故障した場合も上記と同様に媒体進行方向に対して上位に隣接する良好センサ(この場合はセンサ34)のタイマ値に故障したセンサ32のタイマ値(この場合T2)とセンサ33のタイマ値(この場合T3)とを加えたT2+T3+T4をTa4の新タイマ値(第2のタイマ値)として設定する。
【0022】
図7はセンサ故障判定フロー(1)である。
【0023】
まず、証書発行装置の電源が投入されると、センサ故障判定部4を起動し、センサが故障しているか否かの判定を行う。即ち、センサ31〜34の内いづれかのセンサがオンになっているか否かを判定する(SA1)。センサ31〜34の内いづれかのセンサがオンになっている場合、操作パネルに「媒体あり」表示を行う(SA2)。操作員は、この表示により「リセットキー」を押下する(SA3)。「リセットキー」が押下されると、搬送路上に媒体が存在しているか否かを確認するため、搬送モータを正方向に所定時間オンにする(SA4)。このとき、センサ31〜34の内いづれかのセンサ出力に変化があるか否かを判定する(SA5)。センサ出力に変化がないときは、搬送モータを逆方向に所定時間オンにする(SA6)。再度、センサ31〜34の内いづれかのセンサ出力に変化があるか否かを判定する(SA7)。SA5、SA7のいづれにおいても変化ないときは、センサ31〜34の内いづれかのセンサ出力が故障でオン状態になっていると判断する(SA8)。このときは、操作パネル25に「センサ異常」の表示を行い(SA11)、交換作業を促す(SA12)。センサ31〜34の全てのセンサがオフになっている場合、センサ異常はないとみなし、操作パネル25に「連続繰出モード」の表示を行い、内部フラグ類をセットして実行可能状態とし、上位装置の証書発行指示を待つオンライン状態にする(SA9)。
【0024】
図8はセンサ故障判定フロー(2)である。
【0025】
ここでは、センサ32、33の故障の判定方法と故障と判定された場合の内部フラグ類の設定について記載する。
【0026】
まず、センサ32と33が両方共にオン状態のときは、センサ32と33が共に故障と判断し(SB1)、このときは、実際の媒体搬送の動作制御時に必要なことから、それぞれのセンサ故障フラグ(この場合センサ32故障フラグ、センサ33故障フラグ)をオンにする。また、併せて正常なセンサ31と34に対するジャム検出時間のタイマ値を設定する。センサ31に対するタイマ値は、センサ32と33が搬送路上で媒体の進行方向の後位置になることから初期値のT1を設定する。しかし、センサ34に対するタイマ値は、センサ32と33が両方共にセンサ34の搬送路上で媒体の進行方向の前位置になり、かつ両方共に故障していることから、T2+T3+T4の合計値を設定する(SB6)。
【0027】
次に操作パネル25に第2の搬送制御を行う旨の表示(この場合「1枚繰出モード」)を行い、内部フラグ類をセットして実行可能状態とし、上位装置の証書発行指示待つオンライン状態にする(SB7)。また、センサ32がオン状態のときは、センサ33が故障と判断し(SB2)、この時は上記と同様に実際の媒体搬送の動作制御時に必要なことから、センサ故障フラグ(この場合センサ33故障フラグ)をオンにする。また、併せて正常なセンサ31と34に対するジャム検出時間のタイマ値を設定する。センサ32に対するタイマ値は、センサ33が搬送路上で媒体の進行方向の後位置になることから初期値のT2を設定する。しかし、センサ34に対するタイマ値は、センサ33がセンサ34の搬送路上で媒体の進行方向の前位置になることから、T3+T4の合計値を設定する(SB3)。また、同様にセンサ31に対するタイマー値は、センサ33が搬送路上で媒体の進行方向の後位置になることから初期値のT1を設定する(SB4)。
【0028】
次に操作パネル25に第2の搬送制御を行う旨の表示(この場合「間欠繰出モード」)を行い、内部フラグ類をセットして実行可能状態とし、上位装置の証書発行指示待つオンライン状態にする(SB5)。
【0029】
SB2において、センサ32がオン状態のときは、センサ32が故障と判断し、このときは、上記と同様にセンサ故障フラグ(この場合センサ32故障フラグ)をオンにする。また、併せて正常なセンサ31と33および34に対するジャム検出時間のタイマ値を設定する。センサ31に対するタイマ値は初期値のT1を設定する。また、センサ33に対するタイマ値は、センサ33がセンサ32の搬送路上で媒体の進行方向の前位置になることから、T2+T3の合計値を設定する。センサ34に対するタイマ値は初期値のT4を設定する(SB8)。
【0030】
図9はオンライン処理時の媒体繰出し制御フロー(1)である。
【0031】
ここでは、上位装置からのコマンドを受信したときの装置の動作について、主として媒体繰出し制御を中心に記載する。
【0032】
まず、装置がレディ状態になると上位装置からのコマンドを受信可能となる。上位装置からのコマンドを受信すると(SC1)、媒体収納庫20に格納されている媒体を1枚繰り出すため繰出し要求フラグ(FDR)をオンとする(SC2)。上位装置からは1つのコマンドで複数枚(N枚)の印字指令が一般的であり、ここで最終ページの媒体かどうかのチェックを行う(SC3)。最終ページでない時は、繰出し要求フラグ(FDR)がオンであることを確認して(SC6)、媒体収納庫から媒体をピックアップするためにDFDをオンにして駆動モータを回転させ、搬送路モータをオン(DMT→オン)にして搬送路ローラ23を回転させ、更にジャムの検出を行うためにセンサ31ジャム時間(Ta1)を起動する。また、センサ31に向かって媒体が移動していることを示す媒体フラグ1(MDM1)をオンにする(SC7)。
【0033】
ここでセンサ31で媒体を検出していない時は、次の媒体繰出し制御フロー(2)にジャンプする(SC8)。センサ31で媒体を検出している時はセンサ31〜34でタイムアウトが発生しているか否かを判定し、タイムアウトが発生していない場合はSC3に戻り、タイムアウトが発生している場合はジャム処理を行う(SC9)。ジャム状態が検出されると、操作パネル25に「ジャム」表示を行う(SC10)。更に、モータ駆動(DMT)をオフとしてモータを停止する(SC11)。ここで、操作者はジャム状態の媒体を除去して(SC12)、リセットキーを押下すると装置は初期状態に戻る(SC13)。
【0034】
次に図10はオンライン処理時の媒体繰出し制御フロー(2)を示し、上位装置からのコマンドにより搬送路22上に繰り出された媒体がセンサ31で後端が検出された以降の媒体の繰出し制御について記載する。
【0035】
センサ31上を媒体が通過し終わるのを待つ(SD1)。センサ31上を媒体が通過し終わった時点で、媒体繰出しモードが「連続繰出しモード」時には、媒体繰出し起動信号のFDRをオンとして、次の媒体を媒体収納庫から繰り出す(SD3)。この「連続繰出しモード」は搬送路上の全てのセンサが正常な場合にセットされるフラグである。媒体繰出しモードが「連続繰出しモード」以外の時は、FDRをオンとせずに、証書印刷にジャンプする(SD2)。媒体(証書)への印刷を実行する(SD4)。証書印刷が完了すると、再び繰出しモードをチェックし、間欠繰出しモードで、かつセンサ33が故障の時は、センサ31〜34のタイムアウトが発生している場合はジャム処理を実行し、センサ31〜34のタイムアウトが発生していない場合は、センサ32が媒体の後端を検出した時点で、媒体繰出し起動信号のFDRをオンとして、次の媒体を媒体収納庫から繰り出す(SD5〜SD9)。
【0036】
図11および図12は各割り込み処理ルーチンを示す。
【0037】
ここでの割り込みルーチンとは、割り込み5を除き、各センサが媒体の先端を検出した時に、通常の処理ルーチンとは別に独立に走り出し、パラメータやフラグを設定することにより、タイマ値をセットしたり、モータ駆動のオン/オフの指令を発行するものである。ただ割り込み5だけは媒体の最終処理のため、センサ34が媒体の後端を検出することにより起動される。
(イ)この割り込み1はセンサ31が媒体の先端を検出すると起動される。割り込み1が起動されると、媒体フラグ1(MDM1)をオフとし、ジャム監視時間のタイマ1(Ta1)を停止する(SE1)。センサ故障フラグ2および3(SDF2、SDF3)がともにオンの時は、センサ32とセンサ33の両方とも故障していることを示し、この時はジャム監視時間のタイマ4(Ta4)を起動し、媒体フラグ4(MDM4)をオンとして割り込みを終了する(SE6)。センサ故障フラグ2(SDF2)がオンの時は、センサ32が故障していることを示し、この時は、ジャム監視時間のタイマ3(Ta3)を起動し、媒体フラグ3(MDM3)をオンとして割り込みを終了する(SE3、SE4)。また、センサ故障フラグ2(SDF2)がオフの時は、センサ33が故障していることを示し、この時は、ジャム監視時間のタイマ2(Ta2)を起動し、媒体フラグ2(MDM2)をオンとして割り込みを終了する(SE3、SE5)。
(ロ)この割り込み2はセンサ32が媒体の先端を検出すると起動される。割り込み2が起動されると、媒体フラグ2(MDM2)をオフとし、ジャム監視時間のタイマ2(Ta2)を停止する(SF1)。次に、センサ故障フラグ3(SDF3)がオンの時は、センサ33が故障していることを示し、この時は、ジャム監視時間のタイマ4(Ta4)を起動し、媒体フラグ4(MDM4)をオンとして割り込みを終了する(SF2、SF4)。
【0038】
センサ故障フラグ3(SDF3)がオフの時は、センサ32が故障していることを示し、この時は、ジャム監視時間のタイマ3(Ta3)を起動し、媒体フラグ3(MDM3)をオンとして割り込みを終了する(SF2、SF3)。
(ハ)この割り込み3はセンサ33が媒体の先端を検出すると起動される。割り込み3が起動されると、媒体フラグ3(MDM3)をオフとし、ジャム監視時間のタイマ3(Ta3)を停止し、同じくジャム監視時間のタイマ4(Ta4)を起動し、媒体フラグ4(MDM4)をオンとする(SG1)。更に、媒体繰出しモードが「間欠モード」であり、かつセンサ32が故障の時は、媒体繰出し起動信号のFDRをオンとして、次の媒体を媒体収納庫から繰り出す(SG2〜SG4)。
(ニ)この割り込み4はセンサ34が媒体の先端を検出すると起動される。割り込み4が起動されると、媒体フラグ4(MDM4)をオフとし、ジャム監視時間のタイマ4(Ta4)を停止して割り込み処理を終了する(SH1)。
(ホ)この割り込み5は前述の通り、センサ34が媒体の後端を検出すると起動される。割り込み5が起動されると、媒体フラグ4(MDM4)をオフとし、ジャム監視媒体繰出しモードが「1枚繰出しモード」の時のみ、媒体繰出し起動信号のFDRをオンとして、次の媒体を媒体収納庫から繰り出す(SJ1〜2)。
【0039】
【発明の効果】
以上、説明してきたように、本発明によれば、センサの異常や故障を検出した場合には、そのセンサを切り離し、故障したセンサの位置に応じて、故障したセンサに隣接する媒体進行方向前方側のセンサが媒体の先端あるいは後端を検出したとき、あるいは故障したセンサに隣接する媒体進行方向後方側のセンサが媒体の後端を検出したとき、次の媒体の搬送路上への繰り出しを指示する繰出し起動タイミングを発行するように制御することで2つの良好センサ間に1枚のみの媒体を搬送することができ、安定で確実な媒体搬送を実現することができる。こうして装置を停止させてセンサの交換作業をする必要がなく、継続して使用することができる。またセンサ故障の検出も自動的に行う方式であり、低コストな装置の継続使用の手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成図
【図2】 実施例の構成図
【図3】 本発明の媒体繰出し制御方法(1)
【図4】 本発明の媒体繰出し制御方法(2)
【図5】 本発明の媒体繰出し制御方法(3)
【図6】 本発明のジャム時間監視タイマ表
【図7】 センサ故障判定とパラメータ設定フロー(1)
【図8】 センサ故障判定とパラメータ設定フロー(2)
【図9】 オンライン処理時の媒体繰出し制御フロー(1)
【図10】オンライン処理時の媒体繰出し制御フロー(2)
【図11】割り込みルーチン(1)
【図12】割り込みルーチン(2)
【符号の説明】
1:主制御部
2:センサ信号検出部
3:センサ故障検出部
4:回線制御部
5:ジャム時間監視タイマ
6:媒体繰出しタイミング制御部
20:媒体収納庫
21:媒体排出部
22:搬送路
23:搬送ローラ
24:印字部
25:操作パネル
26:媒体繰出し機構部
31:センサ31
32:センサ32
33:センサ33
34:センサ34

Claims (2)

  1. 媒体を搬送する搬送路と、
    搬送路上の媒体を検出する3個以上のセンサと、
    センサの故障を検出した場合には、故障したセンサの出力を切り離すセンサ故障検出手段と、
    媒体を1つずつ搬送路上へ繰り出す媒体繰出し機構部と、
    前記センサ故障検出手段がセンサの故障を検出した場合、故障したセンサの位置に応じて、当該故障したセンサに隣接する媒体進行方向前方側の良好なセンサが媒体の先端を検出したとき、あるいは当該故障したセンサに隣接する媒体進行方向後方側の良好なセンサが媒体の後端を検出したとき、あるいは当該故障したセンサに隣接する媒体進行方向前方側の良好なセンサが媒体の後端を検出したとき、のいずれかのタイミングで、前記媒体繰出し機構部に対して、次の媒体を搬送路上へ繰り出すことを指示する媒体繰出しタイミング制御部とを備えることを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記センサ故障検出手段がセンサの故障を検出した場合には、故障したセンサに隣接する媒体進行方向前方側のセンサの媒体検出所定時間値を故障したセンサの所定時間値を加えた値を持つように構成したことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
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