JP4300343B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄変動を保留可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一つであるパチンコ機の中には、パチンコ球が始動口に入賞すると液晶表示装置で図柄変動を始め、例えば「777」等のように特定の図柄パターンが表示されると大当たり遊技を行うものがある。ここで「図柄変動」は後述するように図柄群を用いた変動であり、「大当たり遊技」は大入賞口を例えば15回開閉して入賞機会を与える遊技である。始動口入賞によって始めた図柄変動を終えるには時間がかかるため、変動途中に別個のパチンコ球が始動口に入賞することがある。この例ではすぐに図柄変動を始められないので、現在行なっている図柄変動を終えた後に次回の図柄変動を可能にするべく保留機能を備える。
【0003】
ところで保留機能によって保留可能な保留数は上限値(現時点では4)を超えることができず、せっかく入賞できたとしても超過分については図柄変動が行われなかった。こうした措置はパチンコ遊技に対する遊技者の遊技意欲を低下させるので、上限値の撤廃が要請されている。従来のパチンコ機では保留ランプの表示により保留数を報知していたため、上限値の撤廃が実現した場合には相応の個数の保留ランプを備えたり、数字を表示可能な7セグメントLED等を用いて保留数を報知する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、保留ランプは液晶表示装置に近い位置に配置するのが望ましいが、配置可能なスペースにも限度がある。そのため、配置可能な保留ランプの個数も制限される。一方、7セグメントLED等を用いれば配置スペースの問題は解決できるとしても、遊技者は7セグメントLED等を見て保留数を確認しなければならない。ところが遊技中の遊技者は、発射したパチンコ球の動向を追っているか、液晶表示装置の図柄変動を見ているかが大半である。そのため、7セグメントLED等に保留数を表示する場合には、遊技者に負担を強いることになる。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、上限値の撤廃が実現した場合において、遊技者に負担を強いることなく保留数を報知可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段1】
課題を解決するための手段1に記載した用語については以下のように解釈する。当該解釈は他の解決手段および発明の詳細な説明についても同様である。
(1)「図柄変動」は、図柄群を用いて変動を行うことを意味する。当該図柄群はほぼ同じ図柄または異なる図柄を任意に複数個で構成したものであり、「図柄」は文字(英数字や漢字等),記号,符号,図形(キャラクタ等),映像などからなる特別図柄,普通図柄,装飾図柄(背景図柄)等が該当し、静止画であってもよく、アニメーション等の動画であってもよい。
(2)「特定数」は任意の値であって、1個または複数個からなる。
(3)「保留数」は、図柄変動を開始不能な期間中(例えば図柄変動中や大当たり遊技中等)において、検出器が遊技球を検出することを契機として保留された図柄変動の数を意味する。
(4)「演出」には伝達媒体を通じて対象者(遊技者やホール係員等)に伝達可能な手段を意味する。例えば、音(音声,音楽,効果音等を含む)を出す演出、装置や部材を振動する演出などが該当する。伝達媒体には、音響装置,振動体などが該当する。演出と伝達媒体との関係は任意であって、複数の伝達媒体を用いて一の演出を行う態様、一の伝達媒体を用いて複数の演出を行う態様、複数の伝達媒体を用いて複数の演出を行う態様がある。
【0006】
当該手段1によれば図1に模式的に示すように、遊技機は検出器3が遊技球Bを検出したことを契機として表示装置1で図柄変動2を時刻Taから開始し、時刻Tcまで行う当該図柄変動2の変動途中(時刻Tb)に検出器3が別個の遊技球Bを検出すると図柄変動2を保留するように構成する。さらに当該遊技機は、特定数6を記録する記録手段5と、保留した図柄変動2を計数する計数手段4と、その計数手段4によって計数した保留数4aが特定数6に達すると演出を切り換える演出切換手段7とを備える。すなわち演出切換手段7による演出が切り換わると、保留数4aが特定数6に達したことが分かる。この演出では主として音や振動等で伝達するので、遊技者9は眼球を動かす等をしなくても特定数6を認識可能になる。すなわち遊技球の動向を追っていたり、図柄変動2を見る等をしていても、特定数6を認識することが可能になる。よって上限値の撤廃が実現したときには、遊技者9に負担を強いることなく保留数4aを報知できる。
【0007】
【課題を解決するための手段2】
課題を解決するための手段2によれば、演出切換手段7は保留数4aが特定数6になると演出を切り換え、保留数4aが非特定数(≠特定数6)になると演出を切り換え前に戻す。すなわち、保留数4aが特定数6のときにのみ行う演出を非特定数のときに行う演出と異ならせる。例えば、高音を出す第1演出と、低音を出す第2演出とを設定したと仮定する。この仮定で保留数4aが特定数6になると第1演出を行うとすれば、保留数4aが非特定数のときは第2演出を行うことになる。よって、演出の相違による音調を聞き分けた遊技者9は特定の保留数4aに達したことが分かる。したがって、遊技者9は対応する特定数6を確実に認識できる。
【0008】
【課題を解決するための手段3】
課題を解決するための手段3によれば、記録手段5には二以上の特定数6からなる特定数群6aを記録しておき、演出切換手段7は保留数4aが特定数群6aを構成するいずれかの特定数6に達するごとに演出を切り換えてゆく。例えば特定数群6aを{15,30,45,60}のように設定(記録)したときは、保留数4aが15,30,45,60にそれぞれ達するたびに演出が変化してゆく。よって演出の変化を認識した者は、現在の保留数4aが幾つなのかを正確に知ることができる。
【0009】
【課題を解決するための手段4】
課題を解決するための手段4は、課題を解決するための手段1から3のいずれか記載した遊技機において、計数手段4によって計数した保留数4aが特定数6に達するとカウントを行うカウント手段8を備え、演出切換手段7はカウント手段8によってカウントした値が所定値に達すると演出を切り換える。ここで「所定値」は遊技機の種類,日時,遊技状態等に応じて適切に設定可能な値であって、当該所定値は遊技中や非遊技中において固定してもよく変化させてもよい。当該手段4によれば、演出切換手段7はカウント手段8によってカウントした値が所定値に達して初めて演出を切り換える。言い換えれば、演出が切り換わると保留数4aが特定数6に達する状態を所定値の回数だけ繰り返したことが分かる。よって、保留数4aが多くなり過ぎないように警告を発することができる。
【0010】
【課題を解決するための手段5】
課題を解決するための手段5は、課題を解決するための手段1から3、上記手段4のいずれか記載した遊技機において、保留数4aとして取り得る値を二以上の区間に分け、演出切換手段は保留数4aに対応する区間ごとに行う演出を異ならせた。当該手段5によれば、二以上の区間は例えば[1〜4],[5],[6〜9],[10〜19]等のように括弧内に示す値の範囲(1個または複数個)で分ける。このような区間ごとに演出を異ならせると、当該演出を認識した者は保留数4aがどの区間内にあるのかを認識することができる。よって、保留数4aをより確実に把握することが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用し、区間に対応して図柄変動中における演出(例えば表示音)を切り換える例である。当該実施の形態は、図2〜図8を参照しながら説明する。
【0012】
まず、図2にはパチンコ機10の外観を正面図で示す。パチンコ機10の遊技盤12には、通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ58を有するゲート32、パチンコ球が通過可能な通過口24,62、入賞したパチンコ球を検出する始動口センサ60を有する始動口30、ソレノイド54によって開閉可能な開閉蓋74を有する大入賞口34、当該大入賞口34の下方に備えられパチンコ球を検出可能な始動口センサ66を有する始動口68、後述するように液晶表示器22や保留数ランプ20,28等を有する複合役物装置14、その他に一般の入賞口や風車,障害釘などを適宜に配置している。始動口30,68は同等の機能を備え、ともにパチンコ球が入賞すると通常の入賞口と同様に賞球を払い出す。
【0013】
複合役物装置14は、図柄を表示可能な液晶表示器22や、普通図柄の変動不能時にゲートセンサ58がパチンコ球を検出したことを契機として普通保留数(普通図柄にかかる図柄変動の保留数)を表示する保留数ランプ20、特別図柄の変動不能時に始動口センサ60,66がパチンコ球を検出したことを契機として特別保留数(特別図柄にかかる図柄変動の保留数)を表示する保留数ランプ28等を有する。液晶表示器22に表示する図柄は、例えば文字(英数字や漢字等),記号,符号,図形(キャラクタ等),映像などからなる抽選表示用図柄(特別図柄,普通図柄等),装飾用図柄(前景図柄,背景図柄等)などが該当し、静止画でもよく、アニメーション等の動画でもよい。最初のパチンコ球が始動口30,68に入賞すると特別図柄の図柄変動を始め、当該図柄変動を終えた後に特別保留数の範囲内で続けて次回以降の図柄変動を行うように構成する。保留数ランプ20,28は、それぞれが1個以上の発光体(例えば4個ずつ)からなる。
【0014】
遊技盤12に設けた通過口24には、例えば緑色や赤色等を発するLED等を用いて普通図柄の図柄変動が可能な発光体26を備える。当該発光体26は、パチンコ球がゲート32を通過すると点滅等による図柄変動を始めて、所要期間(例えば10秒間)を経過すると停止する。普通図柄が特定の表示態様(例えば特定のLEDが赤色で点灯する状態)になると、ソレノイド等によって始動口68の蓋を一定期間(例えば4秒間)だけ開ける。
【0015】
大入賞口34は上述した開閉蓋74の他に、パチンコ球が開放期間(例えば20秒間)内に入賞すると所要回数(例えば16回)を上限としてラウンドを継続可能なVゾーン56(特別領域)や、賞球を払い出すに過ぎない一般入賞口(通常領域)等を有する。パチンコ球をそれぞれ検出するため、Vゾーン56にはVゾーンセンサ52を備え、一般入賞口には入賞センサ70を備える。
【0016】
遊技盤12の下方には、パチンコ機10に対して指示する操作ボタン48(操作部)や、タバコの吸い殻等を入れる灰皿46、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留する下皿44、遊技者9の接触状態を検出するタッチセンサ42を備えたハンドル40、賞球の受皿である上皿38の内部に設けられて音(音声,音楽,効果音等)を出すスピーカ50などを備える。図示しないが、必要に応じてハンドル40を振動させる振動体(例えばバイブレータ等)を備えてもよい。また、ガラス枠18(金枠)の開放を検出する枠開放センサ36や、パチンコ機10の遊技内容等に合わせて適切な位置に配置したランプ類16(発光体)を備える。さらに、上皿38の上方には球貸を指示する球貸スイッチ64や、プリペイドカードの残高を表示する度数表示器、当該プリペイドカードの返却を指示する返却スイッチ72等を備える。発光体には例えばLEDを用いるが、電球,ランプ,7セグメント素子,液晶表示装置,プラズマ表示装置等を任意に用いてもよい。
【0017】
次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技を実現するために接続構成をした各種基板の一例について図3を参照しながら説明する。CPU(プロセッサ)122を中心に構成したメイン制御基板120は、遊技制御プログラムや所要のデータ等を格納するROM124、乱数(RA,RB,RC,RD等)等の一時的なデータを格納するRAM126、必要に応じてハードウェアタイマ等を備える。CPU122はROM124に格納した遊技制御プログラムを実行してパチンコ機10による遊技を実現するが、当該遊技制御プログラムには後述する始動口処理や保留処理等のような手続きを実現するプログラムを含む。ROM124にはEPROMを用い、RAM126にはDRAMを用いるが、他種のメモリ(例えばEEPROM,SRAM,フラッシュメモリ等)を任意に用いてもよい。他の構成要素については周知の構成と同様であるので、図示および説明を省略する。
【0018】
メイン制御基板120には、タッチセンサ42や払出制御基板112からの信号を受けて発射用のモータ100を駆動制御する発射制御基板110や、駆動センサ104や計数センサ106等からの信号を受けて払い出し用のモータ102を駆動制御する払出制御基板112、液晶表示器22に表示する図柄を制御する図柄制御基板130、スピーカ50から出す音を制御する音声制御基板132、ランプ類16等の表示を制御するランプ制御基板134などを接続する。これらの各基板はメイン制御基板120と同様にCPUを中心に構成し、例えば音声制御基板132はCPU140,ROM142,RAM144等を有する。
なお、駆動センサ104はモータ102やパチンコ球を払い出しを行う払出装置等の駆動状態を監視する。計数センサ106は、実際に払い出したパチンコ球の個数をカウントする。駆動センサ104、計数センサ106、ゲートセンサ58、始動口センサ60,66、Vゾーンセンサ52等には、接触型センサ(例えばリードスイッチ,マイクロスイッチ,圧力センサ等)や、非接触型センサ(例えば近接センサ,光センサ,赤外線センサ等)を用いる。
【0019】
またメイン制御基板120には、上述した始動口センサ60,66等のほかに、パチンコ機10の外部装置に信号(例えば大当たり,図柄確定,確変中等の遊技情報を含む)を伝達可能な外部端子板108や、保留数ランプ20,28などを直接に接続する。さらに、メイン制御基板120から離れた位置に備えた装置(例えばゲートセンサ58、Vゾーンセンサ52、ソレノイド54等)は信号中継用の中継端子板136を介して接続する。ソレノイド54の作動を制御することにより、開閉蓋74を矢印D2方向に運動させて開閉を行うことができる。
【0020】
上述のように構成したパチンコ機10で本発明を実現するための手続きについて、図4および図5,図6を参照しながら説明する。図4にはメイン制御基板120で実行して始動口30,68に対するパチンコ球の入賞判別を実現する手続きを、図5,図6には音声制御基板132で実行してスピーカ50から出す音を制御する音制御処理をそれぞれフローチャートで示す。なお、図5と図6は結合子C1,C2を介してそれぞれ処理が継続する。
【0021】
ここで、図5のステップS40,図6のステップS58は計数手段4を具体化した処理であり、図5のステップS42,S44は演出切換手段7を具体化した処理である。また、図3のRAM144等は記録手段5に相当する。
その他、図柄変動の「停止」は完全に静止している表示に限らず、一時的に静止している表示を含む。すなわち「停止」には、基準位置を中心として任意の方向に任意の距離範囲で移動させる表示や、移動しないで図柄自体の大きさを変化させる表示等を含む。始動口30,68は同等に機能するので、説明を簡単にするために以下では始動口30を例にする。
【0022】
図4に示す始動口処理では、まず始動口30にパチンコ球が入賞したか否かを判別する〔ステップS10〕。例えば図2,図3に示す始動口センサ60からの検出信号があれば入賞した(YES)と判別し、当該検出信号がなければ入賞していない(NO)と判別する。もし始動口30にパチンコ球が入賞すると(YES)、各種乱数を読み込んでRAM126に記憶する〔ステップS12〕。ステップS12で読み込む各種乱数は、カウンタ等を用いたソフトウェア乱数と、発振器等を用いたハードウェア乱数とのいずれか一方または双方を用いる。
RAM126に記憶する各種乱数は、例えば大当たりか否かを決定する大当たり判定用乱数RAや、その大当たり判定用乱数RAに基づいて大当たりを決定した場合に表示する大当たり図柄(所定の図柄表示態様)を特定する大当たり図柄用乱数RB、リーチか否かを決定するリーチ判定用乱数RCなどが該当する。
【0023】
各種乱数をRAM126に記憶した後、図柄変動中の始動口入賞に対して特別保留数を増やし〔ステップS14〕、スピーカ50から入賞音を出すべく音コマンドを音声制御基板132に送信する〔ステップS16〕。なおステップS14では、特別保留数を増やし得る上限値(例えば20や100等)を設けてもよい。また、音コマンドを受けた音声制御基板132の作動については後述する。
【0024】
ステップS16で音コマンドを送信した後、あるいはステップS10で始動口30にパチンコ球が入賞していなかったときは(NO)、ステップS18に進む。当該ステップS18では、変動不能か否か、あるいは特別保留数が1より小さい(特別保留数≦0)か否かを判別する。例えば図柄変動中のときや、大当たり遊技中であるとき等は変動不能と判別する。もし変動可能であって且つ特別保留数が1以上のときは(ステップS18のNO)、大当たり判定用乱数RA等に基づいて行なった抽選結果や大当たり図柄等のデータを含む表示コマンドを図柄制御基板130に送信して図柄変動を始め〔ステップS20〕、当該図柄変動を停止するまでの期間を待機した後に次回以降の処理に備えて特別保留数を減らす〔ステップS22〕。なおステップS20では、当該図柄変動の表示に合わせてスピーカ50から音楽を演奏するために表示コマンド(あるいは同等のコマンド)を音声制御基板132にも送信する。
【0025】
液晶表示器22における図柄変動を終えると、今回の抽選の結果が大当たりか否かを判別する〔ステップS24〕。外来ノイズ等の影響を受けにくく信頼性が高いパチンコ機10では、大当たり判定用乱数RAに基づいて大当たりか否かを判別する。すなわち、大当たり判定用乱数RA=大当たり値か否かで判別する。もし大当たりならば(YES)、賞球を得る機会を遊技者9に与えるために大当たり処理を実行する〔ステップS26〕。大当たり処理は、例えば大入賞口34の開閉蓋74を一定期間(具体的には30秒間)だけ開放し、当該大入賞口34等に入賞したパチンコ球の数に応じて賞球を払い出す等のような大当たり遊技を実現する。当該大当たり処理の具体的な手続きは周知であるので、その説明および図示を省略する。これに対して、ステップS10の判別で始動口30にパチンコ球が入賞していない場合(NO)や、ステップS24の判別でハズレならば(NO)、そのまま始動口処理を終了する。
【0026】
なお、必要に応じて液晶表示器22に停止して表示された確定図柄(特別図柄)が大当たり図柄と一致するか否かによって大当たりか否かを判別してもよく、ステップS24の判別を行わずにステップS26の大当たり処理を実行してもよい。また大当たり処理の前後には、必要に応じて次回以降の抽選で大当たりになる確率(期待度)を変更する確率変動処理を実行してもよい。こうすれば、次回以降の大当たりを期待する遊技者9の期待感を向上させることができる。
【0027】
次に図5,図6に示す音制御処理では、大別すると図5のステップS30〜S44において受信したコマンドを処理し、図6のステップS46〜S60においてスピーカ50から音を出す処理および後処理を行なっている。
【0028】
まず表示コマンドを受信したときは(ステップS30のYES)、当該受信した表示コマンドに対応した音パターンを設定してRAM144に記憶する〔ステップS32〕。当該表示コマンドは厳密には図柄制御基板130で受信するデータ内容と異なる場合もあるが、液晶表示器22で表示する図柄変動に対応して出す音を指示するデータを含む。また、音パターンは図柄変動に合わせて演奏する音楽Ma(例えばギター音による第1BGM)や音楽Mb(例えばギター音による第2BGM)等を実現するためのデータ(音符や音色等)であって、所定数の相異なるパターンをRAM144(あるいはROM142)等に予め記憶しておく。ステップS32で音パターンを設定した後、あるいはステップS30で表示コマンドを受信しなかったときは(NO)、次のステップS34に進む。
【0029】
そして音コマンドを受信したときは(ステップS34のYES)、始動口入賞に対する音を出すための入賞音を設定する〔ステップS36〕。さらに既に音パターンが設定されて図柄変動中であれば(ステップS38のYES)、音制御処理内で用いる保留数(以下単に「制御保留数」と呼ぶ。)を増やす〔ステップS40〕。当該制御保留数は上述した特別保留数と一致し、RAM144に記憶する。こうして増やした制御保留数がRAM144(あるいはROM142)に予め記憶した切換値と一致するときは(ステップS42のYES)、当該切換値に対応した音パターンを設定する〔ステップS44〕。特定数6に相当する切換値は、例えば{15}等の単数であってもよく、例えば{15,30,45,60}からなる切換値群(特定数群6a)であってもよい。切換値群を適用した例では、制御保留数に応じて次の表1で示す音パターンになる。なおパチンコ機10の機種や遊技状態等によっては、乱数を用いて音パターンを選択してもよい。
【0030】
【表1】
Figure 0004300343
【0031】
ステップS44で音パターンを設定した後、あるいはステップS34で音コマンドを受信しなかったときや(NO)、ステップS38において非図柄変動中で音パターンが未設定のとき(NO)、ステップS42で制御保留数が切換値と一致しないときは(NO)、いずれも図6のステップS46に進む。
なお、上述した第1BGMから第7BGMのうち、二以上が同じ曲や同じメロディ等であってもよい。
【0032】
図6に移って、既に音パターンが設定されて図柄変動中であれば(ステップS46のYES)、時間の経過とともに出す音を変化させるためにスピーカ50から出す音(以下単に「表示音」と呼ぶ。)を音パターンに沿って設定する〔ステップS48〕。これに対して非図柄変動中で音パターンが未設定のときは(ステップS46のNO)、表示音も設定しない。
また、表示音と入賞音の双方が設定されているときは(ステップS50のYES)、当該表示音および入賞音を加工(音合成等)して合成音を設定する〔ステップS52〕。これに対して表示音と入賞音のいずれか少なくとも一方が設定されていないときは、加工する必要もなく合成音も設定しない。
【0033】
こうして設定された入賞音,表示音,合成音のいずれかについて信号変換してスピーカ50に出力することにより、スピーカ50から音を出す〔ステップS54〕。表示音については、表示コマンドに対応した音楽や、上述した音楽M2,M4,M6,M8のいずれかを演奏することになる。なお入賞音,表示音,合成音等のいずれもが未設定のときは出す音もないので、結果的に無音となる。
図柄変動に合わせてステップS34〜S56を繰り返し、スピーカ50から出す音を変化させて音楽を演奏する〔ステップS56〕。そして図柄変動の終了(停止)とともに(ステップS56のYES)、当該音楽の演奏も停止する。こうして音出力を終えると、次回以降の処理(具体的には図柄変動)に備えて制御保留数を減らすとともに〔ステップS58〕、設定していた音パターンを解除したうえで〔ステップS60〕、音制御処理を終了する。
【0034】
次に、図4〜図6に示す各処理を実行して保留数が特定数に達すると演出を切り換える例について、図7,図8のタイムチャート(「タイミングチャート」とも呼ぶ。)を参照しながら説明する。当該図7,図8では上から順番に、始動口センサ60,始動口入賞に伴ってスピーカ50から出す入賞音,特別保留数に対応する制御保留数,液晶表示器22の表示内容,図柄変動に合わせてスピーカ50から出す表示音(音楽)にかかる時系列的な変化を示す(図面左側から右側へ移行する)。なお、図7の例では制御保留数が15,30等の前後において上述した表1に示す音パターンに従って表示音を変化させ、図8の例では制御保留数が[11〜14],[15〜20],[25〜30],[31〜35]等の区間ごとに対応して表示音を変化させる。
【0035】
まず図7のタイムチャートにおいて、パチンコ球が時刻t14,t18,t20,t22,t24,t30,t32,t34,t36にそれぞれ始動口30に入賞し、各入賞を検出した始動口センサ60が信号を出力している。各入賞時には制御保留数がそれぞれ1ずつ増えており(図4のステップS14,図5のステップS40)、上記時刻t14,t18,t20,t22,t24,t30,t32,t34,t36とほぼ同時刻にスピーカ50から入賞音を出している(図4のステップS14,図5のステップS36,図6のステップS54)。例えば時刻t14には制御保留数が12から13に増え、入賞音も出している。
【0036】
液晶表示器22では、時刻t10まで、時刻t12から時刻t26まで、時刻t28以降、時刻t38まで、時刻t40以降でそれぞれ図柄変動を行なっている。よって図柄変動をそれぞれ終える時刻t10,t26,t38では、演奏も終えるので制御保留数がそれぞれ1ずつ減っている(図6のステップS58)。例えば、時刻t26には制御保留数が17から16に減っている。
また図柄変動に合わせて演奏する音楽は、制御保留数が切換値に達するごとに切り換わる。表1の設定に従えば、制御保留数が15に達した時刻t20には表示音が音楽Maの途中から音楽M2に切り換わり、同じく制御保留数が30に達した時刻t32には表示音が音楽Mbの途中から音楽M4に切り換わっている。ここで、音楽Ma,Mbは表示コマンドに対応して設定された音パターンに従って実現される(図5のステップS32)。よって遊技者9は図柄変動中に演奏される音楽が切り換わると制御保留数に対応する特別保留数の節目を認識でき、しかも切り換わった音色が分かれば当該特別保留数が幾つになったのかを認識することも可能になる。
【0037】
次に図8のタイムチャートでは、図7の場合と比べると時刻t22,t24にパチンコ球が始動口30に入賞していない点が異なる。よって図柄変動を開始する時刻t28の時点における制御保留数は、図7の例では切換値(=15)よりも大きな値(=16)であるのに対し、図8の例では当該切換値よりも小さな値(=14)である。時刻t20で切り換わった音楽M2は、時刻t28に音楽Maに戻っている。一方、時刻t32で切り換わった音楽M4は、時刻t40になっても制御保留数が[30〜35]の区間内であるので音楽M4のままになる。よって遊技者9は図柄変動中に演奏される音楽が切り換わると制御保留数に対応する特別保留数の節目を認識でき、しかも区間内であれば音楽の内容が変わらないので当該特別保留数のおおよその数量を認識することも可能になる。
【0038】
本例では制御保留数として取り得る値を二以上の区間に分け、各区間ごとに音楽を切り換えた。この形態に代えて、制御保留数が一または二以上の切換値になると音楽を切り換え、制御保留数が非切換値になると音楽を切り換え前に戻してもよい。図8の例では、制御保留数が切換値(=30)になる時刻t32から時刻t34までは音楽M4になり、時刻t34以降は制御保留数が非切換値(=31,32)になるので音楽Mbに戻ることになる。よって制御保留数が切換値になったときに音楽が変化するので、遊技者9は節目の数量を認識できる。
【0039】
上述した実施の形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(a1)図7のタイムチャートにおける時刻t10から時刻t28までを例にすると、始動口センサ60(検出器3)がパチンコ球(遊技球B)を検出したことを契機として液晶表示器22(表示装置1)で図柄変動2を時刻t12(時刻Ta)から開始し、時刻t26(時刻Tc)まで行う当該図柄変動2の変動途中(時刻t14,t18,t20,t22,t24;時刻Tb)に始動口センサ60が別個のパチンコ球を検出すると図柄変動2を保留するように構成する。図7の例では、特別保留数に対応する制御保留数(保留数4a)が13から17に変化している。さらに、RAM144(あるいはROM142;記録手段5)に切換値(特定数6)を予め記憶(記録)し、保留した図柄変動2に対応する制御保留数を計数し{計数手段4;図5のステップS40,図6のステップS58を参照}、計数した制御保留数が切換値に達すると音楽(演出)を切り換えた{演出切換手段7;図5のステップS44,図6のステップS54を参照}。すなわち音楽Maが音楽M2に切り換わると、これを聞いた遊技者9は眼球を動かす等をしなくても制御保留数が切換値に達したことが分かる。よってパチンコ球の動向を追っていたり、図柄変動2を見る等をしていても、切換値を認識することが可能になる。よって上限値の撤廃が実現したときには、遊技者9に負担を強いることなく制御保留数(すなわち特別保留数;保留数4a)を報知できる。
また、区間ごとに対応して表示音を切り換えたので{図5のステップS42,S44、図6のステップS54を参照}、当該表示音を聞き分けた遊技者9に負担を強いることなく制御保留数がどの区間内かを認識させることができる。
【0040】
(a2)制御保留数(保留数4a)が切換値(特定数6)になると音楽を切り換え、制御保留数が非切換値(非特定数)になると音楽を切り換え前に戻した{図5のステップS44,図6のステップS54を参照}。すなわち、制御保留数が切換値のときにのみ出す音楽M2,M4等を非切換値で出す音楽Ma,Mb等と異ならせた。よって音楽の内容を聞き分けた者(特に遊技者9)は切換値に達したことが分かるので、当該切換値を確実に認識することができる。
【0041】
(a3)RAM144等には二以上の切換値からなる切換値群(特定数群6a)を記憶した{表1を参照}。図7のタイムチャートを例にすると、制御保留数が切換値群を構成するいずれかの切換値に達するごとに音楽を切り換えた{図5のステップS42,S44を参照}。図7の例では、切換値が15に達した時刻t20には音楽Maを音楽M2に切り換え、同じく切換値が30に達した時刻t32には音楽Mbを音楽M4に切り換えている。よって音楽の変化や当該変化した音楽の内容を認識した者(特に遊技者9)は、現在の制御保留数(すなわち特別保留数)が幾つなのかを正確に知ることができる。
【0042】
〔他の実施の形態〕
上述したパチンコ機10(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大きさ,材質,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
(b1)上記実施の形態では、パチンコ機10に本発明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊技機(例えばアレンジボール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であって図柄変動を保留可能なものにも同様に本発明を適用することができる。当該他の遊技機であっても上限値の撤廃が実現した場合には、遊技者9に負担を強いることなく保留数を報知できる。
【0043】
(b2)上記実施の形態では、演出を切り換える(音楽の演奏途中から他の音楽に表示音を切り換える)には音パターンを変更することで実現した{図5のステップS44}。この形態に代えて、以下に示す▲1▼〜▲3▼の各形態で表示音を切り換える構成としてもよい。これらの形態はいずれも図3に示す音声制御基板132に係る例であるが、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0044】
▲1▼音楽ごとに対応する複数の音データを記憶するROM142(RAM144)と、音データが格納されたアドレスを受けて当該音データを解析し波形データを作成するCPU140と、デジタルの波形データを受けてアナログ信号に変換してスピーカ50に出力するD/Aコンバータとを備える。本構成において制御保留数が切換値に達すると、CPU140は切換値に対応する音データのアドレスを取得し、取得したアドレスから記憶されたデータに基づいて波形データを作成する。なおCPU140で波形データを作成する際には、現在演奏中の音データと同じ演奏時間(演出期間)の分だけ切換後の音データについて開始アドレスをオフセットするとよい。こうすれば、途中で音楽を切り換えても図柄変動の終了時には同じタイミングで音楽の演奏も終わらせることができる。
【0045】
▲2▼複数のチャンネル(例えば8チャンネル)で個別に演奏が可能であって許可されたチャンネルにかかる演奏を合成してスピーカ50に出力する音源ICと、メイン制御基板120から伝達されたコマンドを受けて解析(入賞音や表示音等を判別等)を行なって許可すべきチャンネルを上記音源ICに指示するCPU140とを備える。どのチャンネルにおいてどの音色で演奏するかは、初期化時やコマンド等によって音源ICに予め設定しておく必要がある。音源ICとしては、例えばヤマハ株式会社製の型番YMZ735−Fを用いる。本構成において制御保留数が切換値に達すると、CPU140は切換値に対応するチャンネルを取得する。そしてCPU140はチャンネルを切り換えるべく、取得したチャンネルを許可し、現在演奏中のチャンネルを不許可にするべく音源ICに信号を伝達する。各チャンネルで演奏する演奏時間を同じに設定すれば、演奏途中にチャンネルを切り換えても図柄変動の終了時には同じタイミングで音楽の演奏も終わらせることができる。
【0046】
▲3▼▲1▼と▲2▼によって演奏する音楽は、一回の図柄変動にかかるほぼ全期間に対応させている。この形態に代えて、当該図柄変動を複数のブロックに区分し、各ブロックごとに適切な音楽の演奏を行うように構成してもよい。例えばリーチ前,リーチ後,停止後の全図柄同期変動等のように、ブロックは図柄変動に合わせて大きく変化する時期で区分するのが望ましい。ここで▲1▼の例では各ブロックごとに対応する音データを記憶した上でアドレスを指定し、▲2▼の例では各ブロックごとにチャンネルを切り換えれば実現可能である。特にスーパーリーチへの発展や変動速度の変化等でブロックに区分すると、音楽の切り換わりによって遊技者9に期待感を持たせることができる。
【0047】
(b3)上記実施の形態では、区間ごとに対応して図柄変動中における表示音を切り換えた{図5のステップS44,図6のステップS54を参照}。この形態に代えて逆の態様、すなわち区間ごとに対応して入賞音の音調を切り換えてもよく、切換値に達するごとにのみ図柄変動中における表示音を切り換えてもよい。さらには区間ごとに対応して、あるいは切換値に達するごとにのみ、図柄変動中における表示音と入賞音の音調との双方を切り換えてもよい。これらの形態でも、遊技者9に負担を強いることなく区間や切換値を認識させることができる。
【0048】
(b4)上記実施の形態では、特定数6に達して切り換える演出として表示音を適用した{図5のステップS44,図6のステップS54,図7を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、演出として振動を適用してもよい。例えばハンドル40や椅子等のように遊技者9が接触可能な部材に備えた振動体によって、当該ハンドル40や椅子等を振動させる。この振動について制御保留数や特別保留数(保留数4a)が取り得る値を二以上に分けた区間ごとや、ROM142等に記憶した切換値ごとなどに対応して振動パターンを変化させると、遊技者9は区間や切換値を認識できる。
さらに音・振動に加えて、液晶表示器22やランプ類16等の発光体による表示や、キャラクタや動物等を模した可動体の動作を適用してもよい。これらの表示や動作についても区間ごとや切換値ごと等に対応して表示内容や動作内容を変化させると、なおよい。パチンコ球の動向を追っているとき等であっても、視野に入った表示内容(発光や点滅パターン等)や動作内容によっては遊技者9に負担を強いることなく区間や切換値を認識させることができる。
【0049】
(b5)上記実施の形態では、特定数6に相当する切換値として{15}等の単数や、{15,30,45,60}からなる切換値群を適用した{図5のステップS45,図8のステップS45を参照}。このうち切換値群としては、例えば{1,5,8,9,10,15,20}のように連続する要素(本例では8,9,10)を含んだり、{1,5,10,15,20}のように不連続な要素のみで構成してもよい。この形態であっても上限値の撤廃が実現した場合には、遊技者9に負担を強いることなく特別保留数等を報知することができる。
【0050】
(b6)上記実施の形態では、特定数6(切換値)や特定数群6a(切換値群等)を変化させず{図5,図8のステップS42を参照}、当該特定数6に対応した演出(表示音や入賞音等)を変化させていない{図5のステップS44,図8のステップS45を参照}。この形態に代えて、所要の条件を満たすと特定数6および演出の一方または双方を変化させる構成としてもよい。当該所要の条件としては、例えばパチンコ機の場合では乱数が特定の値になったことや、図柄変動によって図柄が特定の表示態様になったこと等が該当する。特定数6については、例えば{15,30,45,60}からなる切換値群を{1,5,8,9,10,15,20}に変化させる。演出については切換値ごとに対応する音調,音の長さ,単音と和音の切り換え,音色等を変化させ、例えば切換値=5の音調をドからミに変えたり、音色をブザーの音からピアノの音に変える等を行う。こうすれば所要の条件を満たすごとに特定数や演出が変化してゆくので、演出が切り換わるタイミングや演出内容も変化してゆくことになる。よって、遊技者9に負担を強いることなく遊技状態等に応じた報知形態や演出形態を実現できる。
【0051】
(b7)上記実施の形態では、特別図柄の図柄変動について本発明を適用して特別保留数(具体的には制御保留数)が切換値に達すると演出を切り換えた{図4〜図6を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、普通図柄の図柄変動について本発明を適用して普通保留数が切換値に達すると演出を切り換えてもよい。すなわち特別保留数を普通保留数に置き換えて適用可能な形態を実現してもよい。もし双方を実現する際には、例えば特別図柄にかかる音楽(音色)と、普通図柄にかかる音楽(音色)とを異ならせると遊技者9が識別しやすくなる。
【0052】
(b8)上記実施の形態では、特定数6(切換値)や特定数群6a(切換値群等)を記録する記録手段5としてRAM144やROM142を適用した{図3を参照}。この形態に代えて、他の基板(例えばメイン制御基板120等;図3を参照)内のRAMやROM、あるいは通信回線を介して接続されるホールコンピュータ等の管理コンピュータに備えた記録媒体や伝送媒体等を適用してもよい。記録媒体は所要のデータ等を記録可能な媒体を意味し、例えば光(光磁気)ディスク、ICカードや磁気カード等、文字や符号等を印刷した印刷物等が該当する。伝送媒体は通信網や通信線路等のように情報を伝送可能な媒体を意味し、例えばインターネット等を介してアクセス可能なコンピュータ等が該当する。さらには、RAM144等に記録した切換値や切換値群の内容を管理コンピュータから設定可能に構成するとなおよい。これらの形態であっても、遊技者9に負担を強いることなく区間や切換値等を認識させることができる。
【0053】
【他の発明の態様】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するものである。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
【0054】
〔態様1〕 請求項1から3、課題を解決するための手段4から6のいずれか一項に記載した遊技機において、二以上の要素について少なくとも一部に不連続的な値を含む特定数群を設定したとき、演出切換手段は前記特定数群で行う演出と、前記特定数群に含まれない非特定数で行う演出とを異ならせた遊技機。
〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、二以上の要素について少なくとも一部に不連続的な値を含む特定数群を設定したとき、演出切換手段は特定数群で行う演出と、当該特定数群に含まれない非特定数で行う演出とを異ならせた。特定数群は、例えば{1,5,8,9,10,15,20}のように連続する要素(本例では8,9,10)を含んだり、{1,5,10,15,20}のように不連続な要素のみからなる場合もある。本例では、特定数群の要素として含まれる特定数と、2,3,4,6,7等のような非特定数とで演出が異なってくる。よって、保留数が節目に達するごとに報知することが可能になる。
【0055】
〔態様2〕 請求項1から3、課題を解決するための手段4から6、上記態様1のいずれか一項に記載した遊技機において、所要の条件を満たすと、特定数および演出の一方または双方を変化させる手段を有する。
ここで「所要の条件」は遊技機の種類,日時,遊技状態等に応じて適切に設定可能な条件であって、当該条件は不変としてもよく変化させてもよい。
〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、所要の条件を満たすごとに特定数や演出が変化してゆくので、演出が切り換わるタイミングや演出内容も変化してゆく。そのため、遊技状態等に応じた報知形態や演出形態を実現できる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技者に負担を強いることなく保留数を報知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を模式的に示す図である。
【図2】パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図3】各種基板と各種装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】始動口処理の手続きを示すフローチャートである。
【図5】音制御処理の手続きを示すフローチャートである。
【図6】図5に続く音制御処理の手続きを示すフローチャートである。
【図7】保留数に基づいて音楽を切り換える例を示すタイムチャートである。
【図8】保留数に基づいて音楽を切り換える例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 表示装置
2 図柄変動
3 検出器
4 計数手段
4a 保留数
5 記録手段
6 特定数
6a 特定数群
7 演出切換手段
8 カウント手段
9 遊技者
B 遊技球
10 パチンコ機(遊技機)
20,28 保留数ランプ
22 液晶表示器(表示装置)
50 スピーカ
60,66 始動口センサ(検出器)
110 発射制御基板
112 払出制御基板
120 メイン制御基板
122 CPU
124 ROM
126 RAM
130 図柄制御基板
132 音声制御基板
134 ランプ制御基板
136 中継端子板
140 CPU
142 ROM(記録手段)
144 RAM(記録手段)

Claims (1)

  1. 遊技盤に表示装置と検出器を備え、該検出器が始動口へ入賞した遊技球を検出したことを契機として前記表示装置で図柄変動を開始し、当該図柄変動を開始不能な遊技期間中に前記検出器が別個の遊技球を検出すると前記表示装置の図柄変動を保留し、この図柄変動の開始から予め設定された所定期間が経過して図柄変動が停止し、所定の図柄表示態様になると大当たり遊技を実現する制御を行う制御手段を有する遊技機において、
    前記制御手段は、
    保留した前記図柄変動を特別保留数として計数する計数手段と、
    所定数値を順次整数倍することにより得られる複数の特定数からなる特定数群を記録する記録手段と、
    表示コマンドに基づいて図柄変動に合わせてスピーカから出力する表示音パターンを設定する手段と、
    前記特定数群の各特定数の区間ごとに対応するとともに前記特別保留数を報知するため図柄変動に合わせてスピーカから出力する表示音の複数のパターンを設定する手段と、
    前記計数手段によって計数した特別保留数が、前記特定数群の各特定数になるごとに音を出す演出を切り換える演出切換手段と、を具備し、
    前記演出切換手段は、
    前記表示装置の図柄変動が開始してから停止する前記所定期間の図柄変動中に、前記検出器による遊技球の検出に基づき前記特別保留数が所定の特定数に達した場合には、表示コマンドに基づく表示音から前記所定の特定数に対応した表示音に切り換えてスピーカから出力し、前記検出器が新たに入賞した遊技球を検出して前記特別保留数が増加しても前記特別保留数が次の特定数に達するまでの期間内では、前記所定期間が終了するまで、当該切り換えた表示音をそのままスピーカから出力するようにした遊技機。
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