JP4299758B2 - 耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトおよびその耐遅れ破壊特性向上方法 - Google Patents

耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトおよびその耐遅れ破壊特性向上方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4299758B2
JP4299758B2 JP2004295857A JP2004295857A JP4299758B2 JP 4299758 B2 JP4299758 B2 JP 4299758B2 JP 2004295857 A JP2004295857 A JP 2004295857A JP 2004295857 A JP2004295857 A JP 2004295857A JP 4299758 B2 JP4299758 B2 JP 4299758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
ultrasonic
delayed fracture
strength
fracture resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004295857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006104549A (ja
Inventor
敏三 樽井
崇史 藤田
卓 吉田
徹志 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2004295857A priority Critical patent/JP4299758B2/ja
Publication of JP2006104549A publication Critical patent/JP2006104549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4299758B2 publication Critical patent/JP4299758B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Description

本発明は、土木・建築、自動車や各種産業機械等に広く使用されているボルトに関するものであり、特に強度が1500MPa以上で且つ耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトおよびその耐遅れ破壊特性向上方法に関する。
自動車や各種産業機械の軽量化、高性能化あるいは土木・建築構造物の建設費削減のために、高強度ボルトのニーズが高まっている。高強度ボルトは、例えばJIS G4105で規定されているSCM435やSCM440などの低合金鋼を使い、所定の形状に冷間成形後、焼入れ・焼戻し処理によって製造されている。しかし、引張強さが1200MPaを超えると遅れ破壊が発生しやすくなるという問題があった。
高強度鋼の耐遅れ破壊特性を向上させる技術として、例えば、特許文献1にはP、S含有量を低減することが有効であり、また、特許文献2にはSi、Mn含有量を規制するとともに焼入れ処理後、焼戻し工程中で曲げ加工または引き抜き加工を施す方法が開示されている。更に、特許文献3〜6には、合金元素や熱処理時に析出する炭化物に着目した耐遅れ破壊特性向上技術が開示されている。更に、特許文献7、8には、パーライト鋼を伸線加工により強化したボルトが開示されている。これらの技術によって、高強度ボルトの耐遅れ破壊特性は、ある程度向上するものの、抜本的な解決には至っていなかった。
特公平5−59967号公報 特公平5−41684号公報 特開平7−70695号公報 特開平8−60291号公報 特開平11−236617号公報 特開2001−32044号公報 特開昭54−101743号公報 特開平11−315348号公報
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、強度が1500MPa以上の耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトおよびその耐遅れ破壊特性向上方法を提供することを課題とする。
ボルトの高強度化と耐遅れ破壊特性を両立する鋼材成分や組織について詳細に解析した。この結果、高強度ボルトの耐遅れ破壊特性を向上させるためには、従来使用されていなかった高C鋼を用いて、焼戻しマルテンサイト組織もしくは伸線加工したパーライト組織にすることが有効であることを明らかにした。また、析出強化と水素トラップ効果のある合金炭化物を利用することが高強度ボルトの耐遅れ破壊特性の向上に対して極めて有効であることを明らかにした。更に、合金炭化物による析出強化と水素トラップ効果を最大限に発揮するための鋼材成分、熱処理条件を明確にした。これらの知見を元に、種々の強度レベルの実ボルトを用いて、遅れ破壊特性を詳細に解析した。この結果、ナットを完全に締め付けた場合、ボルトの強度が1500MPaを超えると、ねじ部よりもボルト首下部で遅れ破壊しやすいことが明らかになった。そこで、ボルト首下部の耐遅れ破壊特性を向上させる手段について種々検討した結果、圧縮残留応力を付与させることが有効なこと、更に圧縮残留応力の付与方法として従来のショットピーニングよりも超音波打撃処理が遅れ破壊特性の向上に対して極めて有効なことを見出した。
以上の検討結果に基づき、鋼材組成、組織、圧縮残留応力および超音波打撃処理による圧縮残留応力の付与方法を最適に選択すれば、耐遅れ破壊特性の優れた高強度ボルトを実現できると言う結論に達し、本発明をなしたものである。
本発明は以上の知見に基づいてなされたものであって、その要旨とするところは、次の通りである。
(1)質量%で、C:0.65〜1.1%、Si:0.05〜2%、Mn:0.2〜2%、Al:0.002〜0.1%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつ、引張強さが1500MPa以上の鋼材で構成された高強度ボルトであって、前記ボルトの首下部表層の圧縮残留応力が前記鋼材の引張強さの20〜90%であることを特徴とする耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルト。
(2)さらに、質量%で、Cr:0.1〜2%、Mo:0.05〜3%、V:0.05〜1%、Ti:0.002〜0.5%、Nb:0.002〜0.5%の1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)に記載の耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルト。
(3)(1)または(2)に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法であって、前記鋼材を900℃以上に加熱し、熱間でボルト成形した後、焼入れ処理および500〜700℃で焼戻し処理を行った後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。
(4)(1)または(2)に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法であって、前記鋼材を用いてボルト成形した後、焼入れ温度:900℃以上、焼戻し温度:500〜700℃の条件で熱処理を行い、その後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。
(5)(1)または(2)に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法であって、前記鋼材を熱間圧延後、30℃/s以上で550〜700℃の温度範囲に冷却し、前記温度範囲に30〜300s保持しパーライト変態させた後、真歪みが0.15〜1.0の範囲で伸線加工を行い、次いで冷間でボルト成形し、その後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。
(6)(1)または(2)に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法であって、前記鋼材を熱間圧延後、900℃以上に再加熱し、30℃/s以上で550〜700℃の温度範囲に冷却し、前記温度範囲に30〜300s保持しパーライト変態させた後、真歪みが0.15〜1.0の範囲で伸線加工を行い、次いで冷間でボルト成形し、その後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。
(7)前記ボルトを成形後、200〜600℃の温度範囲に加熱し冷却した後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする(5)または(6)に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。
(8)前記ボルトを成形後、該ボルトに引張強さの20〜95%の張力を負荷しながら200〜600℃の温度範囲に加熱し冷却した後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする(5)または(6)に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。
本発明によれば、高強度ボルトの首下部に超音波打撃処理を施すことにより、強度が1500MPa以上の耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトおよびその耐遅れ破壊特性を大幅に向上させる方法を提供することができるなど、産業上有用な著しい効果を奏する。
以下に本発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、本発明の対象とする鋼の成分の限定理由について述べる。
Cはボルトの強度を確保する上で必須の元素であるが、0.65%未満では所要の強度を得ることが困難であり、一方1.1%を越えるとボルト成形性の低下あるいは耐遅れ破壊特性が低下しやすくなるため、0.65〜1.1%の範囲に制限した。
Siは、リラクゼーション特性を向上させるとともに固溶体硬化作用によって強度を高める作用がある。0.05%未満では前記作用が発揮できず、一方、2%を超えても添加量に見合う効果が期待できないため、0.05〜2%の範囲に制限した。
Mnは、脱酸、脱硫のために必要であるばかりでなく、焼入性を高めるために有効な元素であるが、0.2%未満では上記の効果が得られず、一方2%を越えて添加しても添加量に見合う効果が得られないため、0.2〜2%の範囲に制限した。
Alは、脱酸および熱処理時においてAlNを形成することによりオーステナイト粒の粗大化を防止する効果がある。0.002%未満では上記の効果が発揮されず、0.1%を越えても効果が飽和するため0.002〜0.1%の範囲に限定した。
以上が本発明の対象とする鋼の基本成分であるが、本発明においては、更にこの鋼に、Cr:0.1〜2%、Mo:0.05〜3%、V :0.05〜1%、Ti:0.002〜0.5%、Nb:0.002〜0.5%の1種または2種以上を含有せしめることができる。
Crは、パーライト組織の場合はパテンティング処理時のラメラ微細化強化のためにパテンティング処理後の強度を高め、また、マルテンサイト組織の場合は焼戻し軟化抵抗を高める作用がある。Crが0.1%未満ではその効果が十分に発揮できず、一方2%を超えて添加しても効果が飽和するため、0.1〜2%の範囲に限定した。
Mo、V、Ti、Nbはいずれもパテンティング処理時あるいは焼戻し処理時に微細な合金炭化物として析出し、ボルトの高強度化に対して極めて有効な元素である。また、合金炭化物は水素をトラップさせる効果もあるため、耐遅れ破壊特性を向上させる作用も有している。Moが0.05%未満、Vが0.05%未満、Tiが0.002%未満、Nbが0.002%未満では上記の効果が十分に発揮できず、一方、それぞれMoが3%、Vが1%、Tiが0.5%、Nbが0.5%を超えて添加しても上記効果が飽和するため、Moは0.05〜3%、Vは0.05〜1%、Tiは0.002〜0.5%、Nbは0.002〜0.5%の範囲に限定した。
P、Sについては特に制限しないものの、高強度ボルトの耐遅れ破壊特性を向上させる観点から、それぞれ0.015%以下が好ましい範囲である。また、NはAl、V、Nb、Tiの炭窒化物を生成することによりオーステナイト粒の細粒化効果があるが、0.015%を越えると延性が低下するため、0.002〜0.015%が好ましい範囲である。
次にボルト首下部の圧縮残留応力の限定理由について説明する。下記に説明する超音波打撃処理による圧縮残留応力がボルト強度の20%未満では、耐遅れ破壊特性の向上効果が少ないために、圧縮残留応力の下限をボルト強度の20%に制限した。一方、ボルト強度の90%を超えるような圧縮残留応力を付与しても上記の効果が飽和するため、上限をボルト強度の90%に限定した。耐遅れ破壊特性の向上と超音波打撃処理のコストの観点で、好ましいボルト首下部の圧縮残留応力の範囲は、ボルト引張強さの30〜70%である。なお、本発明の残留応力はX線法で測定したものである。
本発明の高強度ボルトにおいて、焼入れ・焼戻し処理によって所定の強度を得る場合は、焼戻しマルテンサイトが主体の組織である。その他の組織として、フェライト、ベイナイト、パーライトの1種又は2種以上を面積率で10%以下を含有しても良い。また、パテンティング処理によってパーライト組織にした後、伸線加工およびボルト成形工程で所定の強度を得る場合は、加工パーライト組織が主体の組織である。その他の組織として、フェライト、ベイナイトの1種又は2種を面積率で15%以下を含有しても良い。これらの組織の面積率は、2mm2以上の視野を光学顕微鏡(500倍)で観察することによって測定できる。
次に、本発明の耐遅れ破壊特性向上方法の限定理由について説明する。
まず、焼入れ・焼戻し処理によって所定のボルト強度を得る場合の限定理由を説明する。熱間でボルト成形する場合は、鋼材を900℃以上に加熱する必要がある。900℃未満では、未溶解の炭化物や合金炭化物が多すぎて、析出強化能が低下するためである。上限は特に限定しないものの、1100℃を超えるとオーステナイト粒が粗大化して耐遅れ破壊特性が低下するため、好ましい加熱温度の上限は1100℃である。なお、熱間でのボルト成形後は、水冷または油冷による焼入れ処理を行い、マルテンサイト組織にするものである。また、冷間でボルト成形した後、焼入れ処理を行う場合は、焼入れ処理の加熱温度が900℃未満では、未溶解の炭化物や合金炭化物が多すぎて、析出強化能が低下するため、焼入れ温度の下限を900℃に限定した。上限は特に限定しないものの、上記と同様に1100℃を超えるとオーステナイト粒が粗大化して耐遅れ破壊特性が低下するため、好ましい加熱温度の上限は1100℃である。焼入れは水冷または油冷を行い、マルテンサイト組織にするものである。焼戻し処理温度は、熱間でのボルト成形、冷間でのボルト成形のいずれにおいても、500〜700℃に限定した。焼戻し温度が500℃未満ではボルトの耐遅れ破壊特性が劣化し、また、合金炭化物の析出が不十分なため、合金炭化物による析出強化と耐遅れ破壊特性の向上が期待できない。一方、焼戻し温度が700℃を超えると強度低下や合金炭化物の粗大化が起き、合金炭化物の析出強化能と水素トラップ能が低下する。以上の理由で、焼戻し温度範囲を500〜700℃に制限した。
次に、パーライト組織にし、伸線加工および冷間でのボルト成形工程で所定の強度を得る場合の耐遅れ破壊特性向上方法について説明する。この場合の耐遅れ破壊特性向上方法は、鋼材を熱間圧延後に急冷し、パーライト変態させる温度域で保持して引張強さを高め、伸線加工し、冷間でのボルト成形を行うものである。熱間圧延後に再加熱しても良い。また、ボルト成形後に加熱しても良く、この加熱を行う際には張力を負荷しても良い。以下、それぞれの限定理由について説明する。
熱間圧延後または熱間圧延後に再加熱した後、パーライト変態させる温度範囲までは急冷することが必要である。冷却速度は、30℃/s未満では、冷却途中にパーライト変態が生じ、パーライト変態後の引張強さが低下するため、30℃/sを下限とした。好ましい冷却速度は、50℃/s以上である。冷却速度の上限は規定しないが、500℃/sを超えることは技術的に困難である。
本発明において、パーライト変態させる温度範囲は550〜700℃である。これは、熱間圧延後または熱間圧延後に急冷して保持する温度が550℃未満では、ベイナイトが発生しやすく、高強度ボルトの耐水素脆化特性を劣化させ、更にMo、V、Ti、Nbが添加されている鋼では合金炭化物の析出が不十分なため、下限を550℃に限定した。一方、700℃を超えると、パーライト変態後の引張強さが低下するため目的とする高強度ボルトを実現することが困難であり、また合金炭化物の粗大化が起きて析出強化能と水素トラップ能が低下することから、上限を700℃に制限した。
550〜700℃の温度範囲で、パーライト変態が終了するまで保持することが必要である。これは、パーライト変態途中で冷却を開始すると、耐遅れ破壊特性に対して有害なベイナイトあるいはマルテンサイトが発生するためである。550〜700℃の温度範囲での保持時間は、化学成分の含有量によって異なるが、本発明の成分範囲では、30〜300sである。
本発明において、熱間圧延後または再加熱後、550〜700℃のソルト浴又は鉛浴に浸漬することにより、パーライト変態させることができる。また、熱間圧延後、再加熱する場合には、再加熱温度が900℃未満では、溶体化が不十分であり、未溶解炭化物が残存しやすくなるため、下限温度を900℃に限定した。上限は特に限定しないが、1100℃を超えるとオーステナイト粒が粗大化し、伸線加工後の延性低下が起きるため、好ましい再加熱温度の上限は1100℃である。
パーライト変態後の鋼材に真歪みが1.0超の伸線加工を行うと、高強度ボルトの耐遅れ破壊特性が劣化する。そこで、本発明では、伸線加工の真歪みの上限を1.0に限定した。また、真歪みが0.15未満では、本発明で目的とする高強度ボルトの製造が困難になり、また、耐遅れ破壊特性の向上効果が少ないため、真歪みの下限を0.15に限定した。ここで、伸線加工の真歪みとは、2×ln(伸線前の線径/伸線後の線径)で表す値である(lnは、自然対数を示す)。
伸線後およびボルト成形後の熱処理は、耐遅れ破壊特性の向上を目的に行うものである。加熱温度が200℃未満では、上記向上効果が少なく、一方、600℃を超えると強度低下が著しいため、加熱温度範囲を200〜600℃に制限した。加熱時間は、加熱炉の方法によって変化するため特に限定しないが、上記効果を十分に発揮するために10〜600sが好ましい範囲である。
また、伸線後の鋼材又は成形後のボルトに張力を負荷しつつ加熱処理を行うことによって、耐遅れ破壊特性が一層向上する。この場合、張力の下限が、引張強さの20%未満では、耐遅れ破壊特性の向上効果が少なく、一方、95%を超えて張力を負荷しても効果が飽和するため、20〜95%の範囲に限定した。
図1は、本発明の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法の実施形態を例示する図である。
図1において、1は首下部、2は超音波振動端子を示す。
図1に示すように、焼入れ・焼戻し処理を行った高強度ボルトの首下部1に超音波振動端子2を押付けて、図1の矢印の方向に超音波打撃処理を施して、高強度ボルトの首下部1の表層に前記ボルトを構成する鋼材の引張強さの20〜90%の高圧縮残留応力を付与することによって、高強度ボルトの耐遅れ破壊特性を著しく向上させることができる。
本発明は、前述のようにボルト成形し、必要な処理を行った後、ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする。
以下に超音波打撃処理の条件について説明する。
超音波振動子の硬度がボルトの硬度の1.2倍未満では、超音波打撃処理によるボルト首下部への圧縮残留応力を効率的に付与することが困難であるため、ボルトに対する超音波振動子の硬度比を1.2以上に限定した。なお、超音波振動子の先端の曲率半径は特に限定しないものの、ボルト首下部の曲率半径(首下部丸み)よりも大きい場合は効率的に圧縮残留応力を付与することが出来ないため、超音波振動子の先端半径は首下部の曲率半径と同等以下にすることが好ましい条件である。超音波振動子の振動数が10kHz未満では、効率的に圧縮残留応力を付与することができないため、下限を10kHzに限定した。一方、60kHzを超える振動数で超音波打撃処理を行っても圧縮残留応力の導入効果が飽和するため、振動数の上限を60kHzに制限した。振動数の好ましい範囲は、20〜40kHzである。超音波の出力が500W未満では、所定の圧縮残留応力を付与させるための超音波打撃処理時間が長くなり経済的でないため、下限を500Wに限定した。超音波出力が5000Wを超えても効果が飽和するため、5000Wを上限にした。超音波振動子のボルト首下部への押し付け力が10N未満では、効率的に圧縮残留応力を付与することができず経済的でないため、下限を10Nに制限した。一方、押し付け力が1000Nを超えて超音波打撃処理を行っても効果が飽和するため、上限を1000Nに制限した。
超音波打撃処理による圧縮残留応力付与は、ショットピーニングによる圧縮残留応力付与よりも、耐遅れ破壊特性が優れている。この理由は、
1)超音波打撃処理による圧縮残留応力はショットピーニングよりも高い
2)超音波打撃処理による圧縮残留応力はショットピーニングよりも鋼材内部まで付与されている
3)超音波打撃処理の部位は塑性変形されており、耐遅れ破壊特性が向上する
4)超音波打撃処理による表面粗さがショットピーニングよりも小さい
ことに起因すると推定される。
以下、実施例により本発明の効果をさらに具体的に説明する。
表1に示す化学成分の鋼材を用いて、図1に示す形状のM6の六角ボルトを冷間または熱間で成形した。熱間でボルト成形した場合は、ボルト成形後に直ちに焼入れ処理を行い、その後焼戻し処理を行った。冷間でボルト成形を行った場合は、その後、焼入れ・焼戻し処理を行った。ミクロ組織は、いずれも焼戻しマルテンサイトが面積率で95〜100%であり、残部はフェライト、ベイナイト、パーライトの1種又は2種以上であった。焼入れ・焼戻し処理後に、ボルトに超音波打撃処理を施した。ボルトの熱処理条件、超音波打撃処理条件を表2に示す。また、ボルトの引張強さ、首下部の残留応力を表2に併せて示す。遅れ破壊試験は、同一の条件で製造したボルトをそれぞれ100本の大気暴露試験を行い、遅れ破壊の破断比率(%)で評価した。なお、大気暴露試験におけるボルトの締め付け荷重はボルト破断荷重の90%であり、大気暴露期間は2年間で評価した。大気暴露試験の破断比率(%)も表2に示した。表2の試験No.1〜19が本発明例で、試験No.20〜39が比較例である。同表に見られるように本発明例は、いずれもボルトの引張強さが1500MPa以上であるとともにボルト首下部に高い圧縮残留応力が導入されている。この結果、遅れ破壊の破断比率が全て0%であり、耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトが実現されている。
これに対して、比較例であるNo.21、25、27、29、33、35は、いずれも焼入れ・焼戻し処理ままのボルトの例である。首下部の残留応力が高い圧縮残留応力になっていないために、遅れ破壊の破断比率が高い例である。
比較例であるNo.22、24、26、28、34、36、37、39は、いずれも超音波打撃処理の条件が不適切な例である。即ち、No.22はボルトに対する超音波振動子の硬度比が低いために、No.24は超音波振動子の振動数が低いために、No.28は超音波振動子のボルト首下部への押し付け力が低すぎるために、No.28は超音波出力が低すぎるために、No.34は超音波振動子の振動数と押し付け力が低すぎるために、No.36はボルトに対する超音波振動子の硬度比及び押し付け力が低すぎるために、No.37は超音波振動子の振動数と超音波出力が低すぎるために、No.39はボルトに対する超音波振動子の硬度比及び超音波出力が低すぎるために、いずれもボルト首下部の残留応力が高い圧縮残留応力状態になっていない。この結果、暴露試験で遅れ破壊の破断比率が高く、遅れ破壊を防止できなかった例である。
比較例であるNo.23、30、38は、いずれも従来のショットピーニング処理で首下部の残留応力を圧縮残留応力に変化させた例である。ショットピーニング処理では首下部に効率的に高い圧縮残留応力を付与することが困難であるため、大気暴露試験で遅れ破壊が発生した例である。
比較例であるNo.20、31は、いずれも焼戻し処理の熱処理条件が不適切な例である。No.20は焼戻し温度が低すぎるために遅れ破壊試験で遅れ破壊が発生した例である。No.31は、焼戻し温度が高すぎるために目的とするボルトの高強度化が実現できなかった例である。
比較例であるNo.32は、ボルトのC含有量が高すぎるために耐遅れ破壊特性が劣化し、遅れ破壊試験で遅れ破壊が発生した例である。
次に、パーライト組織にし、伸線加工および冷間でボルト成形した場合の実施例について説明する。表1に示す化学成分の鋼材を用いて、表3に示した条件で、熱間圧延後直ちに、550〜700℃のソルト浴に浸漬し、または熱間圧延後に再加熱し、550〜700℃の鉛浴に浸漬し、パーライト変態させた。熱間圧延温度または再加熱温度からの冷却速度は50℃/s以上、ソルト浴、鉛浴への浸漬時間は30〜300sとした。さらにパーライト変態後の鋼材に、表3に示す真歪みの伸線加工を行った後、冷間で図1に示すM6サイズのボルトに成形した。ボルト成形後に、表3に示す条件での熱処理及び超音波打撃処理を行った。ボルトの遅れ破壊試験は、表2で実施した方法を用いた。表3の試験No.1〜20が本発明例で、No.21〜41が比較例である。同表に見られるように本発明例は、いずれもボルトの引張強さが1500MPa以上であるとともにボルト首下部に高い圧縮残留応力が導入されている。この結果、遅れ破壊の破断比率が全て0%であり、耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトが実現されている。
これに対して、比較例である表3のNo.21、23、28、30、31、35、39、40は、いずれも製造ままのボルトの例である。首下部の残留応力が高い圧縮残留応力になっていないために、遅れ破壊の破断比率が高い例である。
比較例である表3のNo.22、24〜26、29、36、38は、いずれも超音波打撃処理の条件が不適切な例である。即ち、No.22はボルトに対する超音波振動子の硬度比が低いために、No.24は超音波振動子の振動数が低いために、No.25は超音波振動子のボルト首下部への押し付け力が低すぎるために、No.26は超音波出力が低すぎるために、No.29はボルトに対する超音波振動子の硬度比び超音波出力が低すぎるために、No.36はボルトに対する超音波振動子の硬度比及び押し付け力が低すぎるために、No.38は超音波振動子の振動数と超音波出力が低すぎるために、いずれもボルト首下部の残留応力が高い圧縮残留応力状態になっていない。この結果、暴露試験で遅れ破壊の破断比率が高く、遅れ破壊を防止できなかった例である。
比較例である表3のNo.27、37、41は、いずれも従来のショットピーニング処理で首下部の残留応力を圧縮残留応力に変化させた例である。ショットピーニング処理では首下部に効率的に高い圧縮残留応力を付与することが困難であるため、大気暴露試験で遅れ破壊が発生した例である。
比較例である表3のNo.32、33は、いずれも伸線加工歪みが不適切な例である。No.32は、伸線加工歪みが低すぎるために、目的とするボルトの高強度化が達成できなかった例である。No.33は、伸線加工歪みが高すぎるために耐遅れ破壊特性が劣化し、遅れ破壊試験で遅れ破壊が発生した例である。
比較例である表3のNo.34は、鋼材の化学成分が不適切な例である。即ち、C含有量が高すぎるために、パーライト変態処理時に初析セメンタイトが生成し、この結果、伸線工程で断線が発生した例である。
Figure 0004299758
Figure 0004299758
Figure 0004299758
本発明の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法の実施形態を例示する図である。
符号の説明
1 首下部
2 超音波振動端子

Claims (8)

  1. 質量%で、
    C:0.65〜1.1%、
    Si:0.05〜2%、
    Mn:0.2〜2%、
    Al:0.002〜0.1%
    を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつ、引張強さが1500MPa以上の鋼材で構成された高強度ボルトであって、前記ボルトの首下部表層の圧縮残留応力が前記鋼材の引張強さの20〜90%であることを特徴とする耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルト。
  2. さらに、質量%で、
    Cr:0.1〜2%、
    Mo:0.05〜3%、
    V :0.05〜1%、
    Ti:0.002〜0.5%、
    Nb:0.002〜0.5%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルト。
  3. 請求項1または請求項2に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法であって、前記鋼材を900℃以上に加熱し、熱間でボルト成形した後、焼入れ処理および500〜700℃で焼戻し処理を行った後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法であって、前記鋼材を用いてボルト成形した後、焼入れ温度:900℃以上、焼戻し温度:500〜700℃の条件で熱処理を行い、その後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。
  5. 請求項1または請求項2に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法であって、前記鋼材を熱間圧延後、30℃/s以上で550〜700℃の温度範囲に冷却し、前記温度範囲に30〜300s保持しパーライト変態させた後、真歪みが0.15〜1.0の範囲で伸線加工を行い、次いで冷間でボルト成形し、その後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。
  6. 請求項1または請求項2に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法であって、前記鋼材を熱間圧延後、900℃以上に再加熱し、30℃/s以上で550〜700℃の温度範囲に冷却し、前記温度範囲に30〜300s保持しパーライト変態させた後、真歪みが0.15〜1.0の範囲で伸線加工を行い、次いで冷間でボルト成形し、その後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。
  7. 前記ボルトを成形後、200〜600℃の温度範囲に加熱し冷却した後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。
  8. 前記ボルトを成形後、該ボルトに引張強さの20〜95%の張力を負荷しながら200〜600℃の温度範囲に加熱し冷却した後、前記ボルトに対する超音波振動子の硬度比:1.2以上、超音波振動子の振動数:10〜60kHz、超音波の出力:500〜5000W、超音波振動子のボルト首下部への押し付け力:10〜1000Nの条件でボルト首下部に超音波打撃処理を行うことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法。



JP2004295857A 2004-10-08 2004-10-08 耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトおよびその耐遅れ破壊特性向上方法 Active JP4299758B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004295857A JP4299758B2 (ja) 2004-10-08 2004-10-08 耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトおよびその耐遅れ破壊特性向上方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004295857A JP4299758B2 (ja) 2004-10-08 2004-10-08 耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトおよびその耐遅れ破壊特性向上方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006104549A JP2006104549A (ja) 2006-04-20
JP4299758B2 true JP4299758B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=36374621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004295857A Active JP4299758B2 (ja) 2004-10-08 2004-10-08 耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトおよびその耐遅れ破壊特性向上方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4299758B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5240971B2 (ja) * 2006-09-28 2013-07-17 株式会社峰製作所 高炭素鉄鋼レール部材及びその硬化処理方法
KR100781466B1 (ko) * 2007-04-11 2007-12-03 충청북도(관리기관:충청북도산림환경연구소) 꾸지뽕나무 열매를 이용한 와인 및 이의 제조방법
JP5000367B2 (ja) * 2007-04-13 2012-08-15 新日本製鐵株式会社 耐水素脆化特性に優れた高強度亜鉛めっきボルト
JP5334769B2 (ja) * 2009-09-10 2013-11-06 独立行政法人物質・材料研究機構 高強度ボルト
JP5459342B2 (ja) * 2012-03-26 2014-04-02 新日鐵住金株式会社 耐水素脆化特性に優れた高強度亜鉛めっきボルトの製造方法
JP5833485B2 (ja) * 2012-03-27 2015-12-16 株式会社神戸製鋼所 線材及びこれを用いた鋼線
JP5832949B2 (ja) * 2012-03-30 2015-12-16 株式会社ニューギン 遊技機
JP5792108B2 (ja) * 2012-03-30 2015-10-07 出光興産株式会社 熱処理方法
JP6992535B2 (ja) * 2018-01-18 2022-02-04 大同特殊鋼株式会社 高強度ボルト及びその製造方法
CN108504988B (zh) * 2018-04-03 2020-04-28 辽宁工业大学 一种电脉冲辅助高铬冷作模具钢渗氮的处理方法
CN114717398A (zh) * 2022-04-08 2022-07-08 燕山大学 一种电场辅助大型锻件的锻后热处理扩氢方法
CN114752858B (zh) * 2022-04-24 2023-03-24 广东韶钢松山股份有限公司 一种不含马氏体组织的合金手工具钢盘条及制备方法和手工具钢

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006104549A (ja) 2006-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108603271B (zh) 高强度钢板及其制造方法
JP4555749B2 (ja) 高強度ボルトの耐遅れ破壊特性向上方法
JP3857939B2 (ja) 局部延性に優れた高強度高延性鋼および鋼板並びにその鋼板の製造方法
JP5315790B2 (ja) 耐遅れ破壊特性に優れた高強度pc鋼線
TW528809B (en) Method for manufacturing high strength bolt excellent in resistance to delayed fracture and to relaxation
WO2005083141A1 (ja) 耐遅れ破壊特性及び耐リラクセーション特性に優れた高強度ボルト
WO2005056856A1 (ja) 自動車構造部材用鋼材およびその製造方法
WO2013051513A1 (ja) ボルト用鋼線及びボルト、並びにその製造方法
WO2001075186A1 (fr) Barre a fil ou barre d'acier laminee a chaud pour utilisation dans des structures de machine pouvant se dispenser de recuit, et procede de fabrication associe
JP4299758B2 (ja) 耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルトおよびその耐遅れ破壊特性向上方法
JP4116762B2 (ja) 耐水素疲労特性の優れた高強度ばね用鋼およびその製造方法
JP2012036501A (ja) 曲げ加工性および低温靱性に優れる高張力鋼板およびその製造方法
JP2005281860A (ja) 耐遅れ破壊特性及び耐リラクセーション特性に優れた高強度ボルト
WO2012133885A1 (ja) ばねおよびその製造方法
JP2006233269A (ja) 強度−捻れ特性バランスに優れた鋼部品およびその製造方法と該鋼部品用鋼材
JP5368820B2 (ja) 耐震性に優れた建築構造用780MPa級低降伏比円形鋼管およびその製造方法
JP4009218B2 (ja) 耐水素脆化特性に優れたボルトおよびその製造方法
KR101791324B1 (ko) 피로 특성이 우수한 고강도 강재 및 그 제조 방법
JP4043754B2 (ja) 遅れ破壊特性に優れた高強度pc鋼棒
JP3457498B2 (ja) 高強度pc鋼棒およびその製造方法
JP2019073763A (ja) 鋼加工部品の製造方法
JP2002180201A (ja) 疲労強度および延性に優れた硬引き線用鋼材および硬引き伸線材
JP2005120397A (ja) 絞り特性に優れた高強度鍛造部品
JP2012036499A (ja) 曲げ加工性および低温靱性に優れる高張力鋼板およびその製造方法
JP2006104550A (ja) 耐遅れ破壊特性に優れた高強度pc鋼棒およびその耐遅れ破壊特性向上方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090417

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4299758

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140424

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350