JP4298338B2 - 液晶表示装置、液晶表示装置の駆動方法及びそれを用いた電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関し、特にガラス、プラスチックなどの透明基板上に形成された薄膜トランジスタ(TFT)を用いた液晶表示装置およびその駆動方法に関する。また、液晶表示装置を用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信技術の進歩に伴って、携帯電話が普及している。今後は更に動画の伝送やより多くの情報伝達が予想される。一方、パーソナルコンピュータもその軽量化によって、モバイル対応の製品が生産されている。電子手帳に始まったPDAと呼ばれる情報端末も多数生産され、普及しつつある。また、表示装置の発展により、それらの情報携帯機器のほとんどにはフラットパネルディスプレイが装備されている。
【0003】
さらに、最近の技術では、それらに使用される表示装置として、アクティブマトリクス型表示装置を使用する方向に向かっている。
【0004】
アクティブマトリクス型表示装置は画素1つずつに対してTFTを配置し、そのTFTによって画面を制御している。このようなアクティブマトリクス型表示装置はパッシブマトリクス型表示装置と比較して、高性能化、高画質化、動画対応性などの長所を持っている。それゆえに、液晶表示装置もパッシブからアクティブに主流が移ると考えられる。
【0005】
また、アクティブマトリクス型の表示装置の中でも、近年、低温ポリシリコンを用いた表示装置の製品化が進められている。低温ポリシリコンでは画素だけでなく、画素部の周囲に駆動回路を一体形成することが可能である為、表示装置の小型化や、高精細化が可能であり、今後はさらに普及が見込まれる。
【0006】
以下に、アクティブマトリクス型の液晶表示装置の画素部の動作について説明する。図3に、アクティブマトリクス型液晶表示装置の構成の例を示す。1つの画素302はソース信号線S1とゲート信号線G1と容量線C1と画素TFT303と保持容量304より構成される。ただし、容量線は他の配線などと兼用できれば必ずしも必要ではない。画素TFT303のゲート電極は、ゲート信号線G1に接続され、画素TFT303のドレイン領域またはソース領域の1方は、ソース信号線S1に接続され、もう一方は、保持容量304及び画素電極305に接続されている。
【0007】
この画素の駆動方法を以下に説明する。ゲート信号線G1に信号電圧が入力され、画素TFT303がオンになると、ソース信号線S1より、信号電圧が入力されて、保持容量304に電荷が蓄積される。この蓄積された電荷により、画素電極305に電圧が印可され、液晶を挟んだ電極間に電圧が印可される。この印可電圧に対応して液晶の分子の配向が変化し、透過光量が制御される。
【0008】
印可電圧と透過光量の関係を図4に示す。印可電圧を−Vm〜Vmの範囲で変化させることによって、透過光量を変化させることができる。なお、印可電圧が0の時、最大透過光量Tmaxとなるものとする。ここで、液晶は一定の方向の電界をかけ続けると、イオンが片側にたまり、すぐ劣化するという問題がある。そのため、画素に信号書き込みをおこなう毎に印可電圧の極性を逆にした駆動を行うのが一般的である。
【0009】
図5に、この表示装置を駆動したときのゲート信号電圧とソース信号電圧と液晶に印可される電圧の関係を示す。この図では、ある1本のゲート信号線と、ある1本のソース信号線に注目し、ある1つの画素における液晶への印可電圧を示している。
【0010】
ゲート信号線が選択され、液晶に電圧が印可されると、その印可電圧に応じて液晶分子の配向が変化する。これにより透過光量が変化し、画像の表示を行う。ここで、液晶に印可される電圧は、−V〜Vの範囲で変化し、画素に信号が書き込まれる毎に極性が逆になっている。なお、|V|は、図4において、|Vm|以下の値にとる。
【0011】
従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素部の断面図の例を図6(A)に示す。画素部101には、画素TFT102と保持容量103が形成されている。ここで、104はTFT基板の絶縁基板、105は画素TFT102のソース領域もしくはドレイン領域、106は画素TFT102のチャネル領域、108はゲート絶縁膜、107及び112は保持容量103の電極で、間に絶縁層109を挟んでいる。なお、電極107は半導体層で形成され、不純物元素がドープされている。電極107は、画素TFT102のドレイン領域と接続されている。また、215はゲート信号線、210はソース信号線、116はドレイン配線、113は層間絶縁膜、118は画素電極、119及び126は配向膜、120は液晶、121は対向基板の絶縁基板、122はブラックマトリクス(BM)、123はカラーフィルタ、124は平坦化膜、125は対向電極である。
【0012】
このアクティブマトリクス型液晶表示装置の作製において、その工程数を削減することにより、製造コストの低減及び歩留まりの向上が進められてきた。
【0013】
ここで、使用するマスク枚数を少なくするため、ドレイン配線116に接続される画素電極118は、直接ドレイン配線116上に接触させることによって導通がとられている。
【0014】
ソース配線210は、ドレイン配線116や画素電極118と同じ層にパターニングされている。このため、ソース配線と画素電極とのショートを防ぐために、ソース信号線と画素電極の間は十分なスペース部分がなければならない。また、このスペース部分からの光漏れを防ぐため、このスペース部分をBMで覆う必要がある。
【0015】
このときの画素の上面図を図6(B)に示す。なおわかりやすくするために、画素電極及びBMを取り去った領域を一部示している。ここで、図6(A)は、図6(B)におけるA〜A′の断面図に相当する。なお、図6(A)と同じ符号の部分は、同じ部分を示す。210はソース信号線、116はドレイン配線、215はゲート信号線、118は画素電極、220は半導体層で、図6(A)において105〜107に相当する。
【0016】
ここで、ソース信号線210と画素電極118の間には、スペース部分230が設けられ、ソース信号線210と画素電極118がショートするのを防いでいる。このため、画素電極118の面積を大きくすることができない。そのため開口率を大きくすることができない。また、このスペース部分230からの光漏れを防ぐため、対向基板上に設けられたBM122によって、このスペース部分230が覆われている。ここで、TFT基板と対向基板を貼り合わせる際のずれや、光の回り込み等の影響を考慮して、BMが画素電極の端部分と重なるようにしておく必要がある。これによりさらに開口率が下がるという問題がある。
【0017】
そこで、図7(A)に示すような構造をもつ表示装置が、提案された。なお、図6(A)及び図6(B)と同じ符号の部分は、同じ部分を示している。
【0018】
図7(A)において、111はゲート電極、114はソース配線、110はソース信号線、115はゲート信号線である。
【0019】
図7(A)に示した断面図の表示装置では、ソース信号線110をゲート電極111と同時に形成し、また、ゲート信号線115は、ソース配線114及びドレイン配線116と同時に形成する。ここで、ソース信号線110は、このソース配線114によって画素TFT102のソース領域と接続されている。この構成により、マスク枚数を増やすこと無くソース信号線とゲート信号線の作製される層を入れ替えられる。この様なソース信号線とゲート信号線の配置を逆クロス構造と呼ぶ。逆クロス構造については、特許文献1に記載されている。
【0020】
【特許文献1】
特開2001−313397号公報
【0021】
この構造により、ソース信号線110がドレイン配線116の下の層に配置されるため、ソース信号線110の上部にも画素電極118が形成できるようなり、開口率を増大することができる。
【0022】
図7(B)に、図7(A)の上面図を示す。なおわかりやすくするために、画素電極及びBMを取り去った領域を一部示している。ここで図7(A)は、図7(B)におけるA〜A′及びB〜B′の断面図に相当する。画素電極118をソース信号線110の上にまで重ねて形成し光漏れを防いでいるため、対向基板上に設けられるBM122の部分は、図6(B)に比べて減少している。こうして、図6に比べて開口率が増大する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
前記した逆クロス構造を用いた表示装置では、ゲート信号線が画素電極と同じ絶縁表面上に形成され、その上部に配向膜および液晶が形成されることになる。
【0024】
図5において、ゲート信号線選択信号電圧をVoとし、非選択の信号電圧は−Voである。ゲート信号線の数をyとすると、ゲート信号線が選択されている期間(ゲート信号線選択期間)は、1フレーム期間のおよそ1/yであるから、yが多くなるほど選択期間は短くなり、非選択の信号電圧が印可されている期間(ゲート信号線非選択期間)の割合が多くなる。そのため、画素が選択されていない間は、ずっと−Voの電圧が入力され続けることになる。
【0025】
表示装置の規格がVGAの場合、479/480以上の期間において−Voが入力されていることになる。この時のデューティ比は0.2%以下となる。
【0026】
なお、図5で示したようにソース信号線に印可される電圧は、周期的に極性が反転しているため液晶部分に影響は少ない。一方、ゲート信号線に入力される電圧は、上述した様に一定の極性を持つ傾向にある。この様な、ゲート信号線に入力される信号電圧が、ゲート信号線のすぐ上部に配置された液晶部分に影響を与える。これが、液晶の劣化を進める原因となっている。このような場合には劣化の少ないフッ素系液晶(例えばメルク社:TL213、TL216など)を用いる必要があり、安価なシアノ系液晶を使うことができなかった。
【0027】
本発明は上記課題に対し、ゲート信号線に印可される信号電圧の、周辺の液晶に与える影響が抑えられた表示装置を作製することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、非表示時(バックライトを消灯している期間や、全面黒表示を行っている期間、全面白表示を行っている期間など使用者が画像を期待していない時)において、液晶を動作させ、ゲート信号線上の液晶を表示時と異なるデューティ比で駆動を行うことを特徴とする。また、ゲート信号線上の液晶の交流駆動のデューティ比を上げるため、ゲート信号線駆動回路に入力するスタートパルスの時間幅を広げることを特徴とする。
【0029】
以下に本発明の構成を示す。
【0030】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方は前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極と前記ゲート信号線が同じ絶縁表面上に形成されている液晶表示装置において、
表示時のゲート線選択期間中に、ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加する手段を有することを特徴とする。
【0031】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、ソース配線と、ドレイン配線と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記ソース配線によって前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方はドレイン配線によって前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極、前記ゲート信号線、前記ソース配線、及び前記ドレイン配線が同じ絶縁表面上に形成されており、
前記ソース信号線は前記ドレイン配線の下の層に配置されている液晶表示装置において、
表示時のゲート線選択期間中に、ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加する手段を有することを特徴とする。
【0032】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方は前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極と前記ゲート信号線が同じ絶縁表面上に形成されている液晶表示装置において、
前記複数のゲート信号線の隣り合う2つのゲート信号線が同時に選択されている期間を少なくとも1ライン期間以上とする手段を有することを特徴とする。
【0033】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、ソース配線と、ドレイン配線と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記ソース配線によって前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方はドレイン配線によって前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極、前記ゲート信号線、前記ソース配線、及び前記ドレイン配線が同じ絶縁表面上に形成されており、
前記ソース信号線は前記ドレイン配線の下の層に配置されている液晶表示装置において、
前記複数のゲート信号線の隣り合う2つのゲート信号線が同時に選択されている期間を少なくとも1ライン期間以上とする手段を有することを特徴とする。
【0034】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方は前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極と前記ゲート信号線が同じ絶縁表面上に形成されている液晶表示装置において、
表示時のゲート線選択期間中に、ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加する手段、及び前記複数のゲート信号線の隣り合う2つのゲート信号線が同時に選択されている期間を少なくとも1ライン期間以上とする手段を有することを特徴とする。
【0035】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、ソース配線と、ドレイン配線と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記ソース配線によって前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方はドレイン配線によって前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極、前記ゲート信号線、前記ソース配線、及び前記ドレイン配線が同じ絶縁表面上に形成されており、
前記ソース信号線は前記ドレイン配線の下の層に配置されている液晶表示装置において、
表示時のゲート線選択期間中に、ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加する手段、及び前記複数のゲート信号線のうち、隣り合う2つのゲート信号線が同時に選択されている期間を少なくとも1ライン期間以上とする手段を有することを特徴とする。
【0036】
本発明は、ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路を有し、
前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路に供給するクロックパルスを停止する手段を有することを特徴とする。
【0037】
本発明は、ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路を有し、
前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路に供給するクロックパルスの周波数を、前記表示時より下げる手段を有することを特徴とする。
【0038】
本発明は、ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路を有し、
前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路に供給するスタートパルスをHiまたはLoに固定する手段を有することを特徴とする。
【0039】
本発明は、表示時とは逆のデューティ比で前記第3の電圧を前記ゲート信号線に印加する手段を有することを特徴とする。
【0040】
本発明は、前記複数のゲート信号線の隣り合う2つのゲート信号線が同時に選択されている期間を4ライン期間から19ライン期間の間とする手段を有することを特徴とする。
【0041】
本発明は、前記液晶部分の液晶材料としてシアノ系液晶を用いることを特徴とする。
【0042】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方は前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極と前記ゲート信号線が同じ絶縁表面上に形成されている液晶表示装置において、
表示時のゲート線選択期間中に、ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加することを特徴とする。
【0043】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、ソース配線と、ドレイン配線と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記ソース配線によって前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方はドレイン配線によって前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極、前記ゲート信号線、前記ソース配線、及び前記ドレイン配線が同じ絶縁表面上に形成されており、
前記ソース信号線は前記ドレイン配線の下の層に配置されている液晶表示装置において、
表示時のゲート線選択期間中に、ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加することを特徴とする。
【0044】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方は前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極と前記ゲート信号線が同じ絶縁表面上に形成されている液晶表示装置において、
前記複数のゲート信号線の隣り合う2つのゲート信号線が同時に選択されている期間を少なくとも1ライン期間以上とすることを特徴とする。
【0045】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、ソース配線と、ドレイン配線と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記ソース配線によって前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方はドレイン配線によって前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極、前記ゲート信号線、前記ソース配線、及び前記ドレイン配線が同じ絶縁表面上に形成されており、
前記ソース信号線は前記ドレイン配線の下の層に配置されている液晶表示装置において、
前記複数のゲート信号線の隣り合う2つのゲート信号線が同時に選択されている期間を少なくとも1ライン期間以上とすることを特徴とする。
【0046】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方は前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極と前記ゲート信号線が同じ絶縁表面上に形成されている液晶表示装置において、
表示時のゲート線選択期間中に、ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加し、
前記複数のゲート信号線の隣り合う2つのゲート信号線が同時に選択されている期間を少なくとも1ライン期間以上とすることを特徴とする。
【0047】
本発明は、絶縁基板上に複数のソース信号線と複数のゲート信号線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、画素TFTと、画素電極と、対向電極と、ソース配線と、ドレイン配線と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶部分とを有し、
前記液晶部分は、第1の配向膜と、第2の配向膜と、前記第1の配向膜と前記第2の配向膜に挟まれた液晶とを有し、
前記画素TFTのゲート電極は、前記複数のゲート信号線の1つと接続され、
前記画素TFTのドレイン領域とソース領域とは、一方は前記ソース配線によって前記複数のソース信号線の1つに接続され、もう一方はドレイン配線によって前記画素電極に接続され、
前記第1の配向膜は、前記画素電極と前記液晶との間に配置され、
前記第2の配向膜は、前記対向電極と前記液晶の間に配置され、
前記画素電極、前記ゲート信号線、前記ソース配線、及び前記ドレイン配線が同じ絶縁表面上に形成されており、
前記ソース信号線は前記ドレイン配線の下の層に配置されている液晶表示装置において、
表示時のゲート線選択期間中に、ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加し、
前記複数のゲート信号線の隣り合う2つのゲート信号線が同時に選択されている期間を少なくとも1ライン期間以上とすることを特徴とする。
【0048】
本発明は、前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路に供給するクロックパルスを停止することを特徴とする。
【0049】
本発明は、前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路に供給するクロックパルスの周波数を、表示を行う期間より下げることを特徴とする。
【0050】
本発明は、前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路に供給するスタートパルスをHiまたはLoに固定することを特徴とする。
【0051】
本発明は、前記非表示時において、
前記表示時とは逆のデューティ比で前記第3の電圧を前記ゲート信号線に印加することを特徴とする。
【0052】
本発明は、前記複数のゲート信号線の隣り合う2つのゲート信号線が同時に選択されている期間を4ライン期間から19ライン期間の間とすることを特徴とする。
【0053】
また、本発明によって、上記本発明の構成を用いた電子機器が提供される。
【0054】
以上によって、ゲート信号線上の液晶材料の劣化を低減し、フッ素系液晶だけでなく、シアノ系液晶材料も使用することができる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に示す。
【0056】
前述したように、逆クロスを用いた液晶表示装置では、表示時において、ゲート信号線上の液晶材料の印加電圧のデューティ比が0.2%と低い値になっている。本発明者は、この対策として、以下の2点に着目し対策をおこなった。
【0057】
まず、第一の対策について述べる。第一の対策は、非表示時の対応である。すなわち、従来の液晶表示装置では、表示時には液晶材料に何らかの電圧が印加されていたが、非表示時(バックライト消灯時、全面黒表示時、全面白表示時など使用者が画像を期待しない時)には電圧が印加されていなかった。よって、表示時に液晶に偏った電圧が印加されると、非表示時にはそのままの状態が保持され、再度、表示時には、また偏った電圧が印加され、液晶材料の劣化が更に進んでいた。
【0058】
そこで、本発明者は、非表示時には、表示時にゲート信号線に主として印加される電圧と逆の電圧をゲート信号線に印加するように液晶を駆動する方法を考えた。図1(A)に示すのは、本発明の表示時におけるゲート信号線と画素電極に加わる電圧を示したものである。ここで、ゲート信号線選択信号電圧を+Voとし、ゲート信号線非選択の信号電圧を−Voとする。ゲート信号線が選択されている期間(ゲート信号線選択期間)には、第1の電圧(+Vo)が印加されており、ゲート信号線が選択されていない期間(ゲート信号線非選択期間)には、第1の電圧とは逆の極性をもつ第2の電圧(−Vo)が印加されている。これについては、従来の液晶表示装置と同様である。次に図1(B)に示しているのは本発明の非表示時にゲート信号線と画素電極に加わる電圧を示したものである。画素電極に加わる電圧は従来とおなじであるが、ゲート信号線には第1の電圧と同じ極性をもつ第3の電圧(+Vo)が加えられている。このように表示時にゲート信号線に主として印加される電圧(第2の電圧)とは逆の極性を持つ電圧(第3の電圧)を、非表示時にゲート信号線に印加することによって、液晶材料の劣化を防止するものである。
【0059】
尚、ここでは、図1に示すような、非表示時にゲート信号線に印加する第3の電圧を+Voで一定とする例を説明したが、本発明における第3の電圧の印加の仕方はこれに限定されない。図16に示すような周期的に+Voと−Voが入れ替わるものや、図示しないが、表示時と全く逆に99.8%のデューティ比を持つものであっても良い。また、ここでは、第1の電圧、第3の電圧を+Voとし、第2の電圧を−Voとして説明したが、必ずしも第1の電圧、第3の電圧を+Voとし、第2の電圧を−Voとする必要はない。表示時にゲート信号線に主として印加される電圧(第2の電圧)と逆の極性を持つ電圧(第3の電圧)を、非表示時にゲート信号線に印加すればよいので、第1、第2、第3の電圧の絶対値は必ずしも全て同じにする必要はない。また、ここでは、ゲート信号線選択信号電圧を+Voとし、ゲート信号線非選択の信号電圧を−Voとする場合を例として説明したが、本発明はこれに限定されない。ゲート信号線選択信号電圧を−Voとし、ゲート信号線非選択の信号電圧を+Voとする場合においても本発明を実施することができる。
【0060】
また、非表示時に液晶表示装置をそのまま駆動することは、たとえバックライトを消灯したとしても、電力的には大きな損失である。従来の液晶表示装置では非表示時には電源を切ってしまうため、消費電力はほとんどゼロである。本発明ではその対策として、以下のような方策を用いた。
【0061】
図2に示すのは、本発明の液晶表示装置のブロック図である。この例では、アナログ方式の駆動回路を用いた例を示している。外部から入力されるのは、クロック、垂直同期信号(VSYNC)、水平同期信号(HSYNC)、RGBのデジタル映像信号、である。クロック、VSYNC、HSYNCより、タイミングコントローラではソース信号線駆動回路、ゲート信号線駆動回路を駆動するための、ソーススタートパルス(SSP)、ソースクロック(SCL)、ゲートスタートパルス(GSP)、ゲートクロック(GCL)を生成する。また、デジタル映像信号は、D/Aコンバータでアナログに信号を変換し、S&H回路で時間軸伸張を行い、ソース信号線駆動回路に入力する。
【0062】
図17にタイミングコントローラのブロック図を示す。タイミングコントローラ内では外部から入力されたクロックをカウントし、カウンタの出力をデコーダにいれて、SSP、SCL、GSP、GCLを生成している。この部分は従来の液晶表示装置に用いるタイミングコントローラでも同じである。本発明ではその他に、NANDと遅延回路で構成される回路を追加している。モード切り換え端子がHiのときには、従来のタイミングコントローラと同じであるが、Loになった場合は、スタートパルス(GSP、SSP)はHiに固定される。これによって、ソース信号線駆動回路、ゲート信号線駆動回路のシフトレジスタ出力はHiに固定される。これによって、ゲート信号線の電位は+Voとすることができる。
【0063】
また、遅延回路を通して、信号がNAND回路に到達すると、クロック端子(SCL、GCL)はLoに固定される。これによってシフトレジスタは入出力が固定され電力の消費がなくなる。ここで遅延回路はモード切り換え信号が入力されてから、シフトレジスタが全段走査を行うまで、クロックを止めるのを待つ為である。以上によって、非表示時に液晶に電圧を印加しても、消費電力の増加を抑えることができる。また、完全に、クロックを止めなくとも、クロック周波数を下げることで、電力を低減することができる。
【0064】
次に、第二の対策について述べる。第二の対策は、表示時においても、ゲート線上の液晶材料に加わるデューティ比を上げる方策である。図8にゲート信号線に加わる電圧を示す。従来の液晶表示装置と異なるのは、ゲート信号線の電圧が+Voになる期間が長いことである。ここではその時間をnライン期間とし、従来の液晶表示装置の時間のn倍とした。nの値としてはVGAの場合、2以上数10までの値をとり、望ましくは5から20の値をとる。画面の垂直ライン数が増減した場合、この値は画面の垂直ライン数に比例して、増減させるとよい。
【0065】
この方策を実施させるのには、ゲート信号線駆動回路のスタートパルスの時間幅を広げることにより、実現が可能である。このようにゲート信号線が2ライン期間以上Hiになっていると、そのゲート信号線に対応した映像は、ゲート信号線がLoになる前のデータが画素の中に保持される。その前のデータはいったん保持されるが、すぐに更新され、且つ、液晶は応答速度が遅く1ライン期間くらいの時間では応答しないので、表示には現れない。
【0066】
以上、述べたように、第一または第二の対策を用いることによって、ゲート信号線上の液晶材料の劣化を低減することができる。また、本発明によって、液晶材料は、フッ素系材料だけでなく、シアノ系材料も使うことができる。
【0067】
【実施例】
(実施例1)
本実施例では、本発明の表示装置のソース信号線駆動回路の構成例について説明する。ソース信号線駆動回路の構成例を図9に示す。ここではアナログ方式のソース信号線駆動回路について説明を行なうが、アナログ方式だけでなく、デジタル方式のソース信号線駆動回路を用いても構わない。
【0068】
ソース信号線駆動回路は、シフトレジスタ901と、走査方向切り換え回路902、NAND回路903、バッファ回路904、アナログスイッチ905によって構成されている。なお、図9では、シフトレジスタ901からの出力の1つに対応する、バッファ回路、アナログスイッチATのみを図示するが、シフトレジスタ901からの全ての出力に対して、バッファ回路904、アナログスイッチ905が対応する。
【0069】
シフトレジスタ901は、クロックドインバータ、インバータ、によって構成されている。シフトレジスタ901には、ソース信号線駆動回路用スタートパルスS_SPが入力され、ソース信号線駆動回路用クロックパルスS_CLKとその極性が反転した信号であるソース信号線駆動回路用反転クロックパルスS_CLKBによって、クロックドインバータが導通状態、非導通状態と変化することによって、NAND903から順に、バッファ回路904にサンプリングパルスを出力する。
【0070】
また、走査方向切り換え回路902は、スイッチによって構成され、シフトレジスタ901の操作方向を、図面向かって左右に切り換える働きをする。図9では、左右切り換え信号L/RがLoの信号に対応する場合、シフトレジスタ901は、図面向かって左から右に順にサンプリングパルスを出力する。一方、左右切り換え信号L/RがHiの信号に対応する場合、図面向かって右から左に順にサンプリングパルスを出力する。
【0071】
ここでは、実施の形態において説明した信号制御回路より出力されたデジタル映像信号はVDは、p分割(pは自然数)されて入力される。つまり、p本のソース信号線への出力に対応する信号が並列に入力される。サンプリングパルスが、バッファを介して、p個のステージのアナログスイッチ905に同時に入力されると、p分割された入力信号はそれぞれ同時にサンプリングされる。
【0072】
ここでは、x本のソース信号線に信号電流を出力するソース信号線駆動回路を例に説明しているので、1水平期間あたり、x/p個のサンプリングパルスが順にシフトレジスタより出力される。各サンプリングパルスに応じて、p個のステージのアナログスイッチ905は、同時にp本のソース信号線への出力に対応するアナログ映像信号をサンプリングする。
【0073】
本明細書中では、このようにソース信号線駆動回路に入力するアナログ映像信号を、p相の並列信号に分割し、p個のデジタル映像信号を1つのサンプリングパルスによって同時に取り込む手法を、p分割駆動と呼ぶことにする。図9では4分割を行なっている。
【0074】
上記分割駆動を行うことによって、ソース信号線駆動回路のシフトレジスタのサンプリングにマージンを持たせることができる。こうして表示装置の信頼性を向上させることができる。
【0075】
なお、ここでは図示しなかったが、レベルシフタやバッファ等を適宜設けても良い。
【0076】
シフタレジスタ901に入力されるスタートパルスS_SP、クロックパルスS_CLK等は、発明の実施の形態で示したタイミングコントローラから入力されている。
【0077】
本発明では、非表示時のスタートパルスやクロックパルスの制御をタイミングコントローラより行い、消費電力の低減を図っている。
【0078】
なお、本発明の表示装置は、本実施例のソース信号線駆動回路の構成に限らず、公知の構成のソース信号線駆動回路を自由に用いることができる。
【0079】
(実施例2)
本実施例では、本発明の表示装置のゲート信号線駆動回路の構成例について説明する。
【0080】
ゲート信号線駆動回路は、シフトレジスタ、走査方向切り換え回路等によって構成されている。なお、ここでは図示しなかったが、レベルシフタやバッファ等を適宜設けても良い。
【0081】
シフトレジスタには、スタートパルスGSP、クロックパルスGCL等が入力されて、ゲート信号線選択信号を出力している。
【0082】
ゲート信号線駆動回路の構成について、図14を用いて説明する。
【0083】
シフトレジスタ3601は、クロックドインバータ3602と3603、インバータ3604、NAND3607によって構成されている。シフトレジスタ3601には、スタートパルスGSPが入力され、クロックパルスGCLとその極性が反転した信号である反転クロックパルスGCLBによって、クロックドインバータ3602及び3603が導通状態、非導通状態と変化することによって、NAND3607から順に、サンプリングパルスを出力する。
【0084】
また、走査方向切り換え回路は、スイッチ3605及びスイッチ3606によって構成され、シフトレジスタの操作方向を、図面向かって左右に切り換える働きをする。図15では、走査方向切り換え信号U/DがLoの信号に対応する場合、シフトレジスタは、図面向かって左から右に順に、サンプリングパルスを出力する。一方、走査方向切り換え信号U/DがHiの信号に対応する場合、図面向かって右から左に順にサンプリングパルスを出力する。
【0085】
シフトレジスタから出力されたサンプリングパルスは、NOR3608に入力され、イネーブル信号ENBと演算される。この演算は、サンプリングパルスのなまりによって、となり合うゲート信号線が同時に選択される状況を防ぐために行われる。NOR3608から出力された信号は、バッファ3609、3610を介して、ゲート信号線G1〜Gyに出力される。
【0086】
なお、ここでは図示しなかったが、レベルシフタやバッファ等を適宜設けても良い。
【0087】
シフトレジスタに入力されるスタートパルスGSP、クロックパルスGCL等は、実施の形態で示したタイミングコントローラから入力されている。
【0088】
本発明では、非表示時において、ゲート信号線駆動回路のシフトレジスタに入力されるクロックパルスGCLや、スタートパルスGSP等の周波数を小さくするもしくは停止する動作を、タイミングコントローラによって行う。
【0089】
なお、本発明の表示装置は、本実施例のゲート信号線駆動回路の構成に限らず、公知の構成のゲート信号線駆動回路を自由に用いることができる。
【0090】
本実施例は、実施例1と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0091】
(実施例3)
本実施例では、液晶表示装置の、画素部及びその周辺に設けられる駆動回路部(ソース信号線側駆動回路、ゲート信号線側駆動回路)のTFT及び保持容量を同時に作製する手法について、図10〜図12を用いて詳しく説明する。但し、説明を簡単にするために、駆動回路部に関しては基本単位であるCMOS回路を図示することとする。
【0092】
まず、図10(A)に示すように、コーニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラスから成る基板5001上に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜などの絶縁膜から成る下地膜5002を形成する。例えば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oから作製される酸化窒化シリコン膜5002aを10〜200nm(好ましくは50〜100nm)形成し、同様にSiH4、N2Oから作製される酸化窒化水素化シリコン膜5002bを50〜200nm(好ましくは100〜150nm)の厚さに積層形成する。本実施例では下地膜5002を2層構造として示したが、前記絶縁膜の単層膜または2層以上積層させた構造として形成しても良い。
【0093】
島状半導体層5003〜5006は、非晶質構造を有する半導体膜をレーザー結晶化法や公知の熱結晶化法を用いて作製した結晶質半導体膜で形成する。この島状半導体層5003〜5006の厚さは25〜80nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで形成する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくはシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)合金などで形成すると良い。
【0094】
レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製するには、パルス発振型または連続発光型のエキシマレーザーやYAGレーザー、YVO4レーザー、CWレーザーを用いる。これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器から放射されたレーザー光を光学系で線状に集光し半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザーを用いる場合はパルス発振周波数30Hzとし、レーザーエネルギー密度を100〜400mJ/cm2(代表的には200〜300mJ/cm2)とする。また、YAGレーザーを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数1〜10kHzとし、レーザーエネルギー密度を300〜600mJ/cm2(代表的には350〜500mJ/cm2)とすると良い。そして幅100〜1000μm、例えば400μmで線状に集光したレーザー光を基板全面に渡って照射し、この時の線状レーザー光の重ね合わせ率(オーバーラップ率)を80〜98%として行う。
【0095】
次いで、島状半導体層5003〜5006を覆うゲート絶縁膜5007を形成する。ゲート絶縁膜5007はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜150nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例では、120nmの厚さで酸化窒化シリコン膜で形成する。勿論、ゲート絶縁膜はこのような酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。例えば、酸化シリコン膜を用いる場合には、プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Ortho Silicate)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(13.56MHz)、電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成することが出来る。このようにして作製される酸化シリコン膜は、その後400〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜として良好な特性を得ることが出来る。
【0096】
そして、ゲート絶縁膜5007上にゲート電極を形成するための第1の導電膜5008と第2の導電膜5009とを形成する。本実施例では、第1の導電膜5008をTaで50〜100nmの厚さに形成し、第2の導電膜5009をWで100〜300nmの厚さに形成する。
【0097】
Ta膜はスパッタ法で、TaのターゲットをArでスパッタすることにより形成する。この場合、Arに適量のXeやKrを加えると、Ta膜の内部応力を緩和して膜の剥離を防止することが出来る。また、α相のTa膜の抵抗率は20μΩcm程度でありゲート電極に使用することが出来るが、β相のTa膜の抵抗率は180μΩcm程度でありゲート電極とするには不向きである。α相のTa膜を形成するために、Taのα相に近い結晶構造をもつ窒化タンタルを10〜50nm程度の厚さでTaの下地に形成しておくとα相のTa膜を容易に得ることが出来る。
【0098】
W膜を形成する場合には、Wをターゲットとしたスパッタ法で形成する。その他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも出来る。いずれにしてもゲート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μΩcm以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図ることが出来るが、W中に酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。このことより、スパッタ法による場合、純度99.9999%のWターゲットを用い、さらに成膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20μΩcmを実現することが出来る。
【0099】
なお、本実施例では、第1の導電膜5008をTa、第2の導電膜5009をWとしたが、特に限定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cuなどから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成してもよい。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜を用いてもよい。本実施例以外の他の組み合わせの一例で望ましいものとしては、第1の導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜5009をWとする組み合わせ、第1の導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜5009をAlとする組み合わせ、第1の導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜5009をCuとする組み合わせが挙げられる。
【0100】
次に、レジストによるマスク5010を形成し、電極及び配線を形成するための第1のエッチング処理を行う。本実施例ではICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにCF4とCl2を混合し、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して行う。基板側(試料ステージ)にも100WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印可する。CF4とCl2を混合した場合にはW膜及びTa膜とも同程度にエッチングされる。
【0101】
上記エッチング条件では、レジストによるマスクの形状を適したものとすることにより、基板側に印可するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第2の導電層の端部がテーパー形状となる。テーパー部の角度は15〜45°となる。ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20%程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。W膜に対する酸化窒化シリコン膜の選択比は2〜4(代表的には3)であるので、オーバーエッチング処理により、酸化窒化シリコン膜が露出した面は20〜50nm程度エッチングされることになる。こうして、第1のエッチング処理により第1の導電層と第2の導電層から成る第1の形状の導電層5011〜5016(第1の導電層5011a〜5016aと第2の導電層5011b〜5016b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007においては、第1の形状の導電層5011〜5016で覆われない領域は20〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。(図10(B))
【0102】
そして、第1のドーピング処理を行いN型を付与する不純物元素を添加する。ドーピングの方法はイオンドープ法もしくはイオン注入法で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×1014atoms/cm2とし、加速電圧を60〜100keVとして行う。N型を付与する不純物元素として15族に属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いるが、ここではリン(P)を用いる。この場合、導電層5011〜5015がN型を付与する不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に第1の不純物領域5017〜5025が形成される。第1の不純物領域5017〜5025には1×1020〜1×1021atoms/cm3の濃度範囲でN型を付与する不純物元素を添加する。(図10(B))
【0103】
次に、図10(C)に示すように、レジストマスクは除去しないまま、第2のエッチング処理を行う。エッチングガスにCF4とCl2とO2とを用い、W膜を選択的にエッチングする。この時、第2のエッチング処理により第2の形状の導電層5026〜5031(第1の導電層5026a〜5031aと第2の導電層5026b〜5031b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007においては、第2の形状の導電層5026〜5031で覆われない領域はさらに20〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0104】
W膜やTa膜のCF4とCl2の混合ガスによるエッチング反応は、生成されるラジカルまたはイオン種と反応生成物の蒸気圧から推測することが出来る。WとTaのフッ化物と塩化物の蒸気圧を比較すると、Wのフッ化物であるWF6が極端に高く、その他のWCl5、TaF5、TaCl5は同程度である。従って、CF4とCl2の混合ガスではW膜及びTa膜共にエッチングされる。しかし、この混合ガスに適量のO2を添加するとCF4とO2が反応してCOとFになり、FラジカルまたはFイオンが多量に発生する。その結果、フッ化物の蒸気圧が高いW膜のエッチング速度が増大する。一方、TaはFが増大しても相対的にエッチング速度の増加は少ない。また、TaはWに比較して酸化されやすいので、O2を添加することでTaの表面が酸化される。Taの酸化物はフッ素や塩素と反応しないためさらにTa膜のエッチング速度は低下する。従って、W膜とTa膜とのエッチング速度に差を作ることが可能となりW膜のエッチング速度をTa膜よりも大きくすることが可能となる。
【0105】
そして、図11(A)に示すように第2のドーピング処理を行う。この場合、第1のドーピング処理よりもドーズ量を下げて高い加速電圧の条件としてN型を付与する不純物元素をドーピングする。例えば、加速電圧を70〜120keVとし、1×1013atoms/cm2のドーズ量で行い、図11(B)で島状半導体層に形成された第1の不純物領域の内側に新たな不純物領域を形成する。ドーピングは、第2の形状の導電層5026〜5030を不純物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層5026a〜5030aの下側の領域にも不純物元素が添加されるようにドーピングする。こうして、第3の不純物領域5032〜5036が形成される。この第3の不純物領域5032〜5036に添加されたリン(P)の濃度は、第1の導電層5026a〜5030aのテーパー部の膜厚に従って緩やかな濃度勾配を有している。なお、第1の導電層5026a〜5030aのテーパー部と重なる半導体層において、第1の導電層5026a〜5030aのテーパー部の端部から内側に向かって若干、不純物濃度が低くなっているものの、ほぼ同程度の濃度である。
【0106】
図11(B)に示すように第3のエッチング処理を行う。エッチングガスにCHF6を用い、反応性イオンエッチング法(RIE法)を用いて行う。第3のエッチング処理により、第1の導電層5026a〜5031aのテーパー部を部分的にエッチングして、第1の導電層が半導体層と重なる領域が縮小される。第3のエッチング処理によって、第3の形状の導電層5037〜5042(第1の導電層5037a〜5042aと第2の導電層5037b〜5042b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007においては、第3の形状の導電層5037〜5042で覆われない領域はさらに20〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0107】
第3のエッチング処理によって、第3の不純物領域5032〜5036においては、第1の導電層5037a〜5041aと重なる第3の不純物領域5032a〜5036aと、第1の不純物領域と第3の不純物領域との間の第2の不純物領域5032b〜5036bとが形成される。
【0108】
そして、図11(C)に示すように、Pチャネル型TFTを形成する島状半導体層5004、5006に第1の導電型とは逆の導電型の第4の不純物領域5043〜5054を形成する。第3の形状の導電層5038b、5041bを不純物元素に対するマスクとして用い、自己整合的に不純物領域を形成する。このとき、Nチャネル型TFTを形成する島状半導体層5003、5005および導電層5042はレジストマスク5200で全面を被覆しておく。不純物領域5043〜5054にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されているが、ジボラン(B2H6)を用いたイオンドープ法で形成し、そのいずれの領域においても不純物濃度が2×1020〜2×1021atoms/cm3となるようにする。
【0109】
以上までの工程でそれぞれの島状半導体層に不純物領域が形成される。島状半導体層と重なる第3の形状の導電層5037〜5041がゲート電極として機能する。また、5042は島状のソース信号線として機能する。
【0110】
レジストマスク5200を除去した後、導電型の制御を目的として、それぞれの島状半導体層に添加された不純物元素を活性化する工程を行う。この工程はファーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行う。その他に、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することが出来る。熱アニール法では酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的には500〜600℃で行うものであり、本実施例では500℃で4時間の熱処理を行う。ただし、第3の形状の導電層5037〜5042に用いた配線材料が熱に弱い場合には、配線等を保護するため層間絶縁膜(シリコンを主成分とする)を形成した後で活性化を行うことが好ましい。
【0111】
さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行い、島状半導体層を水素化する工程を行う。この工程は熱的に励起された水素により半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用いる)を行っても良い。
【0112】
次いで、図12(A)に示すように、酸化窒化シリコン膜から成る第1の層間絶縁膜5055を100〜200nmの厚さで形成する。その上に有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜5056を形成する。
【0113】
第2の層間絶縁膜5056としては、有機樹脂を材料とする膜を用い、その有機樹脂としてはポリイミド、ポリアミド、アクリル、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用することが出来る。特に、第2の層間絶縁膜5056は平坦化の意味合いが強いので、平坦性に優れたアクリルが好ましい。本実施例ではTFTによって形成される段差を十分に平坦化しうる膜厚でアクリル膜を形成する。好ましくは1〜5μm(さらに好ましくは2〜4μm)とすれば良い。
【0114】
次に、第1の層間絶縁膜5055、第2の層間絶縁膜5056、およびゲート絶縁膜5007に対してコンタクトホールを形成した。
【0115】
コンタクトホールの形成は、ドライエッチングまたはウエットエッチングを用い、N型の不純物領域5017、5018、5021、5023に達するコンタクトホール、P型の不純物領域5043、5048、5049または5054に達するコンタクトホール、ソース信号線5042に達するコンタクトホール、およびゲート電極に達するコンタクトホール(図示せず)をそれぞれ形成する。
【0116】
その後、画素電極5063としてITO膜を110nmの厚さに形成し、パターニングを行った。また、酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合した透明導電膜を用いても良い。(図12(A))
【0117】
その後、S/Dメタル層5100を形成した。なお、本実施例では、このS/Dメタル層5100としてチタン膜、窒化チタン膜、アルミニウム膜をスパッタ法で連続形成した3層構造の積層膜を用いた。勿論、他の導電膜を用いても良い。
【0118】
次に、図12(B)に示すように、S/Dメタル層5100をパターニングし、各配線(接続配線、信号線を含む)5057〜5062、5099を形成した。
【0119】
図12(B)において、ドレイン配線5061及び接続配線5062を画素電極5063と接して重なるように配置することでコンタクトを取っている。
【0120】
こうして、同一基板上に、駆動回路部のTFT及び画素部のTFTと保持容量が完成する。本明細書では、便宜上、この様な基板をアクティブマトリクス基板とよぶ。
【0121】
なお、本実施例では、透過型のアクティブマトリクス型液晶表示装置のアクティブマトリクス基板の作製方法を示したが、反射型のアクティブマトリクス型液晶表示装置のアクティブマトリクス基板も同様の手法で作製可能である。
【0122】
(実施例4)
本実施例では、実施例3の手法により作製したアクティブマトリクス基板から、アクティブマトリクス型液晶表示装置を作製する工程を説明する。説明には図13を用いる。
【0123】
図12(B)の状態のアクティブマトリクス基板を得た後、図12(B)のアクティブマトリクス基板上に配向膜167を形成しラビング処理を行う。この配向膜167は、500Å〜1500Åの膜厚で形成するのが好ましい。本実施例では、700Åの膜厚で形成した。
【0124】
なお、本実施例では配向膜167を形成する前に、アクリル樹脂膜等の有機樹脂膜をパターニングすることによって基板間隔を保持するための柱状のスペーサ(図示せず)を所望の位置に形成した。また、柱状のスペーサに代えて、球状のスペーサを基板全面に散布してもよい。
【0125】
次いで、対向基板168を用意する。この対向基板には、着色層174、遮光層175が各画素に対応して配置されたカラーフィルタに設けられている。また、駆動回路の部分にも遮光層177を設けた。このカラーフィルタと遮光層177とを覆う平坦化膜176を設けた。次いで、平坦化膜176上に透明導電膜からなる対向電極169を画素部に形成し、対向基板の全面に配向膜170を形成し、ラビング処理を施した。この配向膜170は、500Å〜1500Åの膜厚で形成するのが好ましい。本実施例では、700Åの膜厚で形成した。
【0126】
そして、画素部と駆動回路が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板とをシール材171で貼り合わせる。シール材171にはフィラーが混入されていて、このフィラーと柱状スペーサによって均一な間隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、両基板の間に液晶材料173を注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封止する。液晶材料173には公知の液晶材料を用いれば良い。このようにして図13に示すアクティブマトリクス型液晶表示装置が完成する。そして、必要があれば、アクティブマトリクス基板または対向基板を所望の形状に分断する。さらに、公知の技術を用いて偏光板等を適宜設けた。
【0127】
こうして得られた液晶表示パネルの構成を図15の上面図を用いて説明する。
【0128】
図15で示す上面図は、画素部1403、ソース信号線駆動回路1401、ゲート信号線駆動回路1402、FPC端子1406を貼り付ける外部入力端子1404、外部入力端子と各回路の入力部までを接続する配線1407a、1407bなどが形成されたアクティブマトリクス基板と、カラーフィルタなどが設けられた対向基板1420とがシール材1430を介して貼り合わされている。
【0129】
ソース信号線駆動回路1401と重なるように対向基板側に遮光層477aが設けられ、ゲート信号線駆動回路1402と重なるように対向基板側に遮光層477bが形成されている。また、画素部1403上の対向基板側に設けられたカラーフィルタ409は遮光層と、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色の着色層とが各画素に対応して設けられている。実際に表示する際には、赤色(R)の着色層、緑色(G)の着色層、青色(B)の着色層の3色でカラー表示を形成するが、これら各色の着色層の配列は任意なものとする。
【0130】
ここでは、カラー化を図るためにカラーフィルタ409を対向基板に設けているが特に限定されず、アクティブマトリクス基板を作製する際、アクティブマトリクス基板にカラーフィルタを形成してもよい。
【0131】
また、カラーフィルタにおいて隣り合う画素の間には遮光層が設けられており、表示領域以外の箇所を遮光している。また、ここでは、駆動回路を覆う領域にも遮光層477a、477bを設けているが、駆動回路を覆う領域は、後に液晶表示装置を電子機器の表示部として組み込む際、カバーで覆うため、特に遮光層を設けない構成としてもよい。また、アクティブマトリクス基板を作製する際、アクティブマトリクス基板に遮光層を形成してもよい。
【0132】
また、上記遮光層を設けずに、対向基板と対向電極の間に、カラーフィルタを構成する着色層を複数層重ねた積層で遮光するように適宜配置し、表示領域以外の箇所(各画素電極の間隙)や、駆動回路を遮光してもよい。
【0133】
この様にして、液晶表示装置が完成する。
【0134】
なお、本実施例では、透過型のアクティブマトリクス型液晶表示装置の作製方法を示したが、反射型のアクティブマトリクス型液晶表示装置も同様の手法で作製可能である。
【0135】
(実施例5)
実施例3及び実施例4のようにして作製される液晶表示装置は、液晶モジュールを構成でき、さらに液晶表示表示装置は各種電子機器の表示部として用いることができる。以下に、本発明を用いて形成された液晶表示装置を表示媒体として組み込んだ電子機器について説明する。
【0136】
その様な電子機器としては、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型ディスプレイ)、ゲーム機、カーナビゲーション、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられる。それらの一例を図18に示す。
【0137】
図18(A)はパーソナルコンピュータであり、本体2001、筐体2002、表示部2003、キーボード2004等を含む。本発明の液晶表示装置はパーソナルコンピュータの表示部2003に用いることができる。
【0138】
図18(B)はビデオカメラであり、本体2101、表示部2102、音声入力部2103、操作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部2106等を含む。本発明の液晶表示装置はビデオカメラの表示部2102に用いることができる。
【0139】
図18(C)は頭部取り付け型の液晶表示装置の一部(右片側)であり、本体2301、信号ケーブル2302、頭部固定バンド2303、表示モニタ2304、光学系2305、表示部2306等を含む。本発明の液晶表示装置は頭部取り付け型の液晶表示装置の表示部2306に用いることができる。
【0140】
図18(D)は記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体2401、記録媒体(CD、LDまたはDVD等)2402、操作スイッチ2403、表示部(a)2404、表示部(b)2405等を含む。表示部(a)は主として画像情報を表示し、表示部(b)は主として文字情報を表示するが、本発明の液晶表示装置は記録媒体を備えた画像再生装置の表示部(a)、(b)に用いることができる。なお、記録媒体を備えた画像再生装置としては、CD再生装置、ゲーム機器などに本発明を用いることができる。
【0141】
図18(E)は携帯型(モバイル)コンピュータであり、本体2501、カメラ部2502、受像部2503、操作スイッチ2504、表示部2505等を含む。本発明の液晶表示装置2505は携帯型(モバイル)コンピュータの表示部に用いることができる。
【0142】
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。また、本実施例の電子機器は実施例1〜4のどのような組み合わせからなる構成を用いても実現することができる。
【0143】
【発明の効果】
従来の逆クロス構造の液晶表示装置では、ゲート信号線が直接配向膜に接していたため、そこに印加される信号電圧によって液晶が劣化するという問題があった。
【0144】
本発明は、上記構成により、ゲート信号線上の直流電圧の液晶への影響を低減でき、液晶の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液晶表示装置のタイミングチャートを示す図。
【図2】 本発明の液晶表示装置のブロック図。
【図3】 液晶表示装置の画素部の構成を示す図。
【図4】 液晶の印可電圧と透過光量を関係を示す図。
【図5】 従来の液晶表示装置のタイミングチャートを示す図。
【図6】 従来の液晶表示装置の画素部の断面図及び上面図。
【図7】 従来の液晶表示装置の画素部の断面図及び上面図。
【図8】 本発明の液晶表示装置のタイミングチャートを示す図。
【図9】 本発明のソース信号線駆動回路を示す図。
【図10】 本発明の液晶表示装置の作成工程を示す図。
【図11】 本発明の液晶表示装置の作製工程を示す図。
【図12】 本発明の液晶表示装置の作製工程を示す図。
【図13】 本発明の液晶表示装置の作製工程を示す図。
【図14】 本発明のゲート信号線駆動回路を示す図。
【図15】 本発明の液晶表示装置の上面図。
【図16】 本発明の液晶表示装置のタイミングチャートを示す図。
【図17】 本発明の液晶表示装置に用いるタイミングコントローラのブロック図。
【図18】 本発明の液晶表示装置を用いた電子機器の図。
Claims (20)
- 絶縁基板上にソース信号線と、ゲート信号線と、画素とを有し、
前記画素は、薄膜トランジスタ、画素電極、対向電極、及び前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶を有し、
前記薄膜トランジスタのゲート電極は、前記ゲート信号線と接続され、
前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の一方は前記ソース信号線に接続され、前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の他方は前記画素電極に接続され、
前記画素電極と前記ゲート信号線が同じ絶縁表面上に形成されている液晶表示装置であって、
表示時のゲート線選択期間中に、前記ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、
非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加する手段を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 絶縁基板上にソース信号線と、ゲート信号線と、画素とを有し、
前記画素は、薄膜トランジスタ、画素電極、対向電極、ソース配線、ドレイン配線、及び前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶を有し、
前記薄膜トランジスタのゲート電極は、前記ゲート信号線と接続され、
前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の一方は前記ソース配線によって前記ソース信号線に接続され、前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の他方は前記ドレイン配線によって前記画素電極に接続され、
前記画素電極、前記ゲート信号線、前記ソース配線、及び前記ドレイン配線が同じ絶縁表面上に形成されており、
前記ソース信号線は前記ドレイン配線の下の層に配置されている液晶表示装置であって、
表示時のゲート線選択期間中に、前記ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、
非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加する手段を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 絶縁基板上にソース信号線と、ゲート信号線と、画素とを有し、
前記画素は、薄膜トランジスタ、画素電極、対向電極、及び前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶を有し、
前記薄膜トランジスタのゲート電極は、前記ゲート信号線と接続され、
前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の一方は前記ソース信号線に接続され、前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の他方は前記画素電極に接続され、
前記画素電極と前記ゲート信号線が同じ絶縁表面上に形成されている液晶表示装置であって、
表示時のゲート線選択期間中に、前記ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、
非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加する手段と、
前記ゲート信号線が選択されている期間を2ライン期間以上とする手段を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 絶縁基板上にソース信号線と、ゲート信号線と、画素とを有し、
前記画素は、薄膜トランジスタ、画素電極、対向電極、ソース配線、ドレイン配線、及び前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶を有し、
前記薄膜トランジスタのゲート電極は、前記ゲート信号線と接続され、
前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の一方は前記ソース配線によって前記ソース信号線に接続され、前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の他方は前記ドレイン配線によって前記画素電極に接続され、
前記画素電極、前記ゲート信号線、前記ソース配線、及び前記ドレイン配線が同じ絶縁表面上に形成されており、
前記ソース信号線は前記ドレイン配線の下の層に配置されている液晶表示装置であって、
表示時のゲート線選択期間中に、前記ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、
非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加する手段と、
前記ゲート信号線が選択されている期間を2ライン期間以上とする手段を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記液晶表示装置は、ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路を有し、
前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及び前記ソース信号線駆動回路に供給するクロックパルスを停止する手段を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記液晶表示装置は、ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路を有し、
前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及び前記ソース信号線駆動回路に供給するクロックパルスの周波数を、前記表示時より下げる手段を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記液晶表示装置は、ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路を有し、
前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及び前記ソース信号線駆動回路に供給するスタートパルスをハイまたはローに固定する手段を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記非表示時において、前記表示時とは逆のデューティ比で前記第3の電圧を前記ゲート信号線に印加する手段を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項3または請求項4において、
前記ゲート信号線が選択されている期間を5ライン期間から20ライン期間の間とする手段を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至請求項9のいずれか一項において、
前記液晶はシアノ系液晶であることを特徴とする液晶表示装置。 - 絶縁基板上にソース信号線と、ゲート信号線と、画素とを有し、
前記画素は、薄膜トランジスタ、画素電極、対向電極、及び前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶を有し、
前記薄膜トランジスタのゲート電極は、前記ゲート信号線と接続され、
前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の一方は前記ソース信号線に接続され、前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の他方は前記画素電極に接続され、
前記画素電極と前記ゲート信号線が同じ絶縁表面上に形成されている液晶表示装置の駆動方法であって、
表示時のゲート線選択期間中に、前記ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、
非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加することを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 絶縁基板上にソース信号線と、ゲート信号線と、画素とを有し、
前記画素は、薄膜トランジスタ、画素電極、対向電極、ソース配線、ドレイン配線、及び前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶を有し、
前記薄膜トランジスタのゲート電極は、前記ゲート信号線と接続され、
前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の一方は前記ソース配線によって前記ソース信号線に接続され、前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の他方は前記ドレイン配線によって前記画素電極に接続され、
前記画素電極、前記ゲート信号線、前記ソース配線、及び前記ドレイン配線が同じ絶縁表面上に形成されており、
前記ソース信号線は前記ドレイン配線の下の層に配置されている液晶表示装置の駆動方法であって、
表示時のゲート線選択期間中に、前記ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、
非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加することを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 絶縁基板上にソース信号線と、ゲート信号線と、画素とを有し、
前記画素は、薄膜トランジスタ、画素電極、対向電極、及び前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶を有し、
前記薄膜トランジスタのゲート電極は、前記ゲート信号線と接続され、
前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の一方は前記ソース信号線に接続され、前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の他方は前記画素電極に接続され、
前記画素電極と前記ゲート信号線が同じ絶縁表面上に形成されている液晶表示装置の駆動方法であって、
表示時のゲート線選択期間中に、前記ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、
非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加し、
前記ゲート信号線が選択されている期間を2ライン期間以上とすることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 絶縁基板上にソース信号線と、ゲート信号線と、画素とを有し、
前記画素は、薄膜トランジスタ、画素電極、対向電極、ソース配線、ドレイン配線、及び前記画素電極と前記対向電極との間に配置された液晶を有し、
前記薄膜トランジスタのゲート電極は、前記ゲート信号線と接続され、
前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の一方は前記ソース配線によって前記ソース信号線に接続され、前記薄膜トランジスタのドレイン領域またはソース領域の他方は前記ドレイン配線によって前記画素電極に接続され、
前記画素電極、前記ゲート信号線、前記ソース配線、及び前記ドレイン配線が同じ絶縁表面上に形成されており、
前記ソース信号線は前記ドレイン配線の下の層に配置されている液晶表示装置の駆動方法であって、
表示時のゲート線選択期間中に、前記ゲート信号線へ第1の電圧を印加し、
表示時のゲート線非選択期間中に、前記ゲート信号線へ第2の電圧を印加し、
非表示時に、前記ゲート信号線へ前記第2の電圧とは逆の極性をもつ第3の電圧を印加し、
前記ゲート信号線が選択されている期間を2ライン期間以上とすることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 請求項11乃至請求項14のいずれか一項において、
前記液晶表示装置は、ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路を有し、
前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及び前記ソース信号線駆動回路に供給するクロックパルスを停止することを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 請求項11乃至請求項14のいずれか一項において、
前記液晶表示装置は、ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路を有し、
前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及び前記ソース信号線駆動回路に供給するクロックパルスの周波数を、前記表示時より下げることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 請求項11乃至請求項14のいずれか一項において、
前記液晶表示装置は、ゲート信号線駆動回路及びソース信号線駆動回路を有し、
前記非表示時において、前記ゲート信号線駆動回路及び前記ソース信号線駆動回路に供給するスタートパルスをハイまたはローに固定することを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 請求項11乃至請求項14のいずれか一項において、
前記非表示時において、前記表示時とは逆のデューティ比で前記第3の電圧を前記ゲート信号線に印加することを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 請求項13または請求項14において、
前記ゲート信号線が選択されている期間を5ライン期間から20ライン期間の間とすることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 請求項1乃至請求項19のいずれか一項に記載の液晶表示装置又は液晶表示装置の駆動方法を用いることを特徴とする電子機器。
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