JP4298241B2 - ズームレンズ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、変倍群よりも物体側および像側にそれぞれ焦点調節を行うフォーカス群を有するズームレンズ装置に関し、特にテレビカメラやビデオカメラ等の放送用又は業務用撮影機器として好適なズームレンズ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
変倍群よりも像側にフォーカス群(リアフォーカス群)を配置したリアフォーカス方式のズームレンズは、フォーカス群の小型軽量化に有利であることから、オートフォーカス方式のズームレンズに多く採用されている。
【0003】
また、変倍群よりも物体側にフォーカス群(前玉フォーカス群)を配置した前玉フォーカス方式は、変倍を行ってもフォーカス群の繰り出し量が変化せず、マニュアルフォーカス方式に有利であることから、マニュアル操作を重視する放送用ズームレンズや業務用ズームレンズで多く採用されている。
【0004】
これらの点に鑑み、オートフォーカス用として変倍群よりも像側のフォーカス群を使用し、マニュアルフォーカス用として変倍群よりも物体側のフォーカス群を使用するズームレンズが、実公昭61−53697号、特公平5−6163号、特許第2505835号、特許第2505840号および特許第2561637号公報にて開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
放送用又は業務用のズームレンズでは、民生用に比べて高速・高精度な焦点調節操作や映像効果のための意図的な焦点調節操作が行われる。但し、これらの焦点調節操作は、オートフォーカスでは十分に対応しきれない場合があるため、オートフォーカスに対して補助的にマニュアルフォーカス操作が必要となってくる。
【0006】
具体的には、
1.高速でのマニュアルフォーカス操作:例えば、ピントずれ量が大きく、合焦判定が困難な場合、合焦近傍までマニュアルフォーカスで操作する場合
2.高精度でのマニュアルフォーカス操作:例えば、被写体である人物の鼻にピントが合ってしまった場合に目に合わせ直すといった、微小な焦点調節をマニュアルフォーカスで行う場合
3.意図的なマニュアルフォーカス操作:例えば、わざとピントをぼかす場合や、画面周辺の被写体に合焦させる場合や、距離の異なる複数の被写体に対して一定の速度でピント合わせ切り換えを行う場合
等がある。
【0007】
しかしながら、上記公報開示のズームレンズでは、オートフォーカス時に前玉フォーカス群を固定としているため、前玉フォーカス群による微小な焦点調節操作はできない。
【0008】
また、オートフォーカス時の微調マニュアルフォーカス用としてリアフォーカス群を兼用することも可能であるが、電子リング等、前玉フォーカス群の操作機構とは別の操作機構が必要となるため、構成が複雑となる上、テレビカメラマン等、前玉フォーカス群による焦点調節操作に慣れた使用者にとって操作上の違和感が生じる。
【0009】
さらに、オートフォーカス時に無制限に前玉フォーカス群が移動してしまうと、前玉フォーカス群の位置によってオートフォーカスによる合焦範囲が制約されてしまい、無限遠近傍又は至近近傍で合焦が得られなくなる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のズームレンズ装置は、光軸上を移動することにより変倍を行う変倍群と、変倍群よりも物体側に配置され、光軸上を移動することにより焦点調節を行う物体側フォーカス群と、変倍群よりも像側に配置され、光軸上を移動することにより焦点調節を行う像側フォーカス群と、オートフォーカスモードが設定されることにより像側フォーカス群を駆動してオートフォーカス制御を行う制御手段とを有する。そして、オートフォーカスモードが設定されているときに、物体側フォーカス群のマニュアル操作による駆動を可能としている。
ここで、以下の条件を満足している。
1<|Δx2・(α2’ 2 ―α2 2 )/Δx1・(α1’ 2 ―α1 2 )|<1.2
|Δx1/Sx1|<0.5
但し、オートフォーカスモードが設定されているときの物体側フォーカス群の無限遠位置からの物体側および像側への移動可能量をΔx1とし、像側フォーカス群の望遠端における無限遠位置からの像側への移動可能量および像側フォーカス群の望遠端における至近位置から物体側への移動可能量をともにΔx2とし、物体側フォーカス群の前後の望遠端における軸上光線の換算傾角をそれぞれα1,α1’とし、像側フォーカス群の前後の望遠端における軸上光線の換算傾角をそれぞれα2,α2’とし、物体側フォーカス群の無限遠位置から至近位置への移動量をSx1とする。
【0011】
これにより、マニュアル操作による、より高速・高精度な焦点調節や映像効果のための意図的な焦点調節操作が容易に行えるようになり、またマニュアルフォーカスの操作感覚を損なうことなくオートフォーカスモードにおけるマニュアル操作による焦点調節が可能な、小型のズームレンズを実現することが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施形態であるズームレンズ装置の広角端における光学断面を示している。
【0014】
ここでは、ズームレンズ装置を構成するレンズ群を物体側(図1の左側)から順に説明する。
【0015】
まず、F1は第1群としての正の屈折力(光学パワー:焦点距離の逆数)を有する前玉フォーカス群(物体側フォーカス群)である。
【0016】
Vは第2群としての変倍用の負の屈折力を有するバリエータ群であり、光軸上を像面側に単調に移動することにより、広角(ワイド)端から望遠(テレ)端への変倍を行う。
【0017】
Cは第3群としての負の屈折力を有するコンペンセータ群であり、変倍に伴う像面変動を補正するために、光軸上を物体側に向かって凸となる軌跡で非直線的に移動する。なお、バリエータ群Vとコンペンセータ群Cとで変倍群が構成される。
【0018】
SPは絞り、FRは第4群としての正の屈折力を有し、変倍中は固定のリレー群である。
【0019】
F2は第5群としての正の屈折力を有するリアフォーカス群(像側フォーカス群)である。
【0020】
以上のように各群の屈折力を規定することにより、広角・高倍率で、かつ小型である、放送用・業務用として好適なズームレンズ装置を得ることができる。
【0021】
Pは色分解プリズムや光学フィルタ等の光学素子であり、同図ではガラスブロックとして示している。
【0022】
なお、図1中のRi(i=1〜32)は物体側からの光学面を示す。但し、図中には各群の最も物体側と最も像面側の光学面および絞りSPについてのみ符号を付し、他は省略している。
【0023】
さらに、10は前玉フォーカス群F1をマニュアル操作によって光軸方向に移動させるためのマニュアルフォーカスリングである。また、11はリアフォーカス群F2を光軸方向に駆動する駆動手段としてのモータである。12は不図示のカメラ(テレビカメラやビデオカメラ等)からのフォーカス指令信号に応じてモータ11を駆動し、リアフォーカス群F2によるオートフォーカス制御を行う制御回路である。
【0024】
13はマニュアルフォーカスモードとオートフォーカスモードとを切り換えるためのモード選択スイッチである。マニュアルフォーカスモードでは、制御回路12によるオートフォーカス制御は行われず、オートフォーカスモードでは、制御回路12によるオートフォーカス制御が行われるとともに、後述するように前玉フォーカス群F1をマニュアル操作が可能である。
【0025】
図2から図5に、本ズームレンズ装置の光学系の模式図を示す。図2はリアフォーカス群F2を固定し、前玉フォーカス群F1により焦点調節を行なう場合を示している。この場合、前玉フォーカス群F1の繰り出し量はズーム状態によって変化しない。
【0026】
図3はリアフォーカス群F2により焦点調節を行う場合を示している。この場合、リアフォーカス群F2の繰り出し量はズーム状態によって変化し、望遠側ほど大きくなる。
【0027】
図4は、リアフォーカス群F2による焦点調節が可能なオートフォーカスモード中に微調のために前玉フォーカス群F1が無限遠位置から物体側に△x1(−△x1)移動した状態を示す。図4において、無限遠と至近におけるリアフォーカス群F2の移動軌跡は、図3に示した移動軌跡から像側にずれて、そのずれ量△x2(+△x2)は望遠端で最大となる。
【0028】
図5は、前玉フォーカス群F1を無限遠位置から像側に△x1(+△x1)移動した状態を示す。この場合、リアフォーカス群F2の移動軌跡は図4の場合と反対の物体側にずれ、そのずれ量△x2(−△x2)は望遠端で最大となる。
【0029】
ここで、前玉フォーカス群F1およびリアフォーカス群F2のバックフォーカス敏感度dsk1,dsk2はそれぞれ、前玉フォーカス群F1の前後の軸上光線(軸上マージナル光線)換算傾角をα1,α1’とし、リアフォーカス群F2の前後の軸上光線(軸上マージナル光線)換算傾角をα2,α2’とすると、
dsk1=α1’2 ―α12 …(1)
dsk2=α2’2 ―α22 …(2)
で表される。
【0030】
したがって、前玉フォーカス群F1が△x1移動したときのバックフォーカスのずれ量△sk1は、
△sk1=△x1・dsk1=△x1(α1’2 ―α12 ) …(3)
で表される。
【0031】
同様に、リアフォーカス群F2が△x2移動したときのバックフォーカスのずれ量△sk2は、
△sk2=△x2・dsk2=△x2(α2’2 ―α22 ) …(4)
で表される。
【0032】
前玉フォーカス群F1の移動により生じたバックフォーカスずれ量△sk1をリアフォーカス群F2で補正するためのリアフォーカス群F2の移動量△x2は、△sk1=−△sk2より、
△x2=−△x1・(α2’2 ―α22 )/(α1’2 ―α12 ) …(5)
となる。
【0033】
したがって、前玉フォーカス群F1を±△x1移動させた状態でリアフォーカス群F2により無限遠から至近まで合焦可能とするためには、リアフォーカス群F2の無限遠端側および至近端側のそれぞれに、予め少なくとも(5)式で表される△x2以上の移動余裕を確保しておく必要がある。
【0034】
本実施形態のズームレンズ装置は以下の条件式(6)を満足することが好ましい。
【0035】
この条件式(6)は、合焦微調の結果、前玉フォーカス群F1が移動した状態においても、無限遠から至近までのリアフォーカス群F2によるオートフォーカスでの合焦範囲が制約されないための条件であり、前玉フォーカス群F1の無限遠位置からの移動量△x1とリアフォーカス群F2の繰り出し余裕量△x2との関係を規定している。
【0036】
条件式(6)の下限を超えると前玉フォーカス群F1が移動したときに無限遠近傍または至近近傍で合焦が得られなくなってしまう。また、条件式(6)の上限を超えると、リアフォーカス群F2の移動スペースが増大し、ズームレンズ全長が著しく増大してしまい好ましくない。
【0037】
さらに、本実施形態のズームレンズ装置は以下の条件式(7)を満足することが好ましい。
【0038】
|△x1/Sx1|<0.5 …(7)
但し、Sx1は、前玉フォーカス群F1の至近における無限遠での位置に対する物体側への移動量である。
【0039】
条件式(7)のように△x1の上限を規定することにより、前玉フォーカス群F1の繰り出し量の増大によるズームレンズ装置の大型化を抑えることができる。すなわち、条件式(7)の上限を越えると、前玉フォーカス群F1の繰り出し量が増大し、前玉径の増大やズームレンズ全長の増大が著しくなってくる。また、前玉フォーカス群F1の移動により発生するデフォーカスを補償するためのリアフォーカス群F2の繰り出し量△x2が著しく増大し、リアフォーカス群F2の前後に必要なスペースが増大してズームレンズが大型化したり、リアフォーカス群F2の移動量の増大に伴って収差変動が大きくなってくる。
【0040】
なお、オートフォーカスモードにおいて、前玉フォーカス群F1の移動範囲が条件式(6),(7)で規定される移動量△x1を超えないように、オートフォーカスモード時にのみ作動する可動式のストッパーを設ける等して、前玉フォーカス群F1の移動範囲を制限するとよい。これにより、オートフォーカスモードにおける前玉フォーカス群F1の操作し過ぎを確実に回避することができる。
【0041】
(数値実施例)
表1に、上記実施形態のズームレンズ装置の数値実施例を示す。表1において、fは全系の焦点距離、rm、dm、nm、νmはそれぞれ第m面の曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数を示している。なお、表1では、ωをwと、νをvと表記している。
【0042】
また、図6から図10は、本数値実施例の収差図である。図6は焦点距離f=8.14mm、物体距離が無限遠における収差図、図7は焦点距離f=30.12mm、物体距離が無限遠における収差図、図8は焦点距離f=111.51mm、物体距離が無限遠における収差図、図9は焦点距離f=111.51mm、物体距離1mにおいて前玉フォーカス群F1により合焦した場合の収差図、図10は焦点距離f=111.51mm、物体距離1mにおいてリアフォーカス群F2により合焦した場合の収差図である。
【0043】
【表1】
まず、本数値実施例における第1群としての前玉フォーカス群F1の特徴について説明する。前述したように、前玉フォーカス群F1は全体として正の屈折力を有し、近距離に合焦する際には光軸上を物体側へ移動する。
【0044】
本数値実施例では、至近距離1.0mでの前玉フォーカス群F1の繰り出し量Sx1は、像側を正としてズーム全域で−6.3173mmである。前玉フォーカス群F1は、無限遠に合焦した状態でバリエータ群Vと2.77mmの空気間隔を有しており、オートフォーカスモードでの移動範囲△x1として、2.0mmを確保している。
【0045】
本実施例において(7)式の左辺の値は、
|△x1/Sx1|=0.317 …(8)
で、条件を満たしており、前玉フォーカス群F1の移動量の増加に伴う前玉径の増大やズームレンズ全長の増大を抑制している。
【0046】
前玉フォーカス群F1の前後の軸上光線換算傾角α1,α1’は、
α1=0 …(9)
α1’=1.456 …(10)
である。
【0047】
したがって、望遠端における前玉フォーカス群F1のバックフォーカス敏感度dsk1は、
dsk1=α1’2 ―α12 =2.121 …(11)
である。
【0048】
次に、本数値実施例における第5群としてのリアフォーカス群F2の特徴について説明する。前述したように、リアフォーカス群F2は全体として正の屈折力を有し、近距離に合焦する際には光軸上を物体側へ移動する。本数値実施例では、至近距離1.0mでのリアフォーカス群F2の繰り出し量は、像側を正として広角端で−0.065mm、望遠端で−8.239mmである。
【0049】
リアフォーカス群F2の前後の軸上光線換算傾角α2,α2’は、
α2=0.158 …(12)
α2’=1 …(13)
である。
【0050】
したがって、望遠端におけるリアフォーカス群F2のバックフォーカス敏感度dsk2は、
dsk2=α2’2 ―α22 =0.975 …(14)
である。
【0051】
本数値実施例では、第4群であるリレー群FRとリアフォーカス群F2との空気間隔が22.0mm、バックフォーカスが37.2mm(空気換算)であり、リアフォーカス群F2の移動余裕量△x2として、4.5mmを確保している。
【0052】
以上より、条件式(7)の値は、
|(4.5・0.975)/(−2.0・2.121)|=1.03 …(15)
となり、条件を満たしている。これにより、リアフォーカス群F2の繰り出し量増加に伴うズームレンズ全長の増大を抑制しながら、合焦微調の結果、前玉フォーカス群F1が無限遠位置から最大±△x1移動した状態でも、オートフォーカス時にリアフォーカス群F2によって無限遠〜至近まで合焦可能となる。
【0053】
なお、本数値実施例では、オートフォーカスモードにおいて、前玉フォーカス群F1の移動量が±2.0mmを超えて操作されることのないように、オートフォーカスモードでのみ作動する可動式ストッパーを設けている。
【0054】
なお、上記実施形態では、物体側から正,負,負,正,正の構成で第2群、第3群が変倍中移動するズーム方式のズームレンズについて説明したが、本発明はズーム方式によらず、変倍群より物体側と像側にフォーカス群を有するズームレンズに適用することができる。
【0055】
例えば、放送用として正,負,正,正の構成で第2群が変倍用、第3群が像点補正用として移動するズーム方式がよく用いられるが、第1群を物体側フォーカス群、第4群を像側フォーカス群としてもよい。さらに、変倍群が3群以上でもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、第1群の全体繰り出しにより焦点調節を行うが、合焦用として第1群の一部を繰り出すようにしてもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、像側フォーカス群として最も像側の群を用いる場合について説明したが、本発明では、変倍群よりも像側であればどの群を像側フォーカス群としてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、マニュアル操作による、より高速・高精度な焦点調節や映像効果のための意図的な焦点調節操作が容易に行え、またマニュアルフォーカスの操作感覚を損なうことなくオートフォーカスモードにおけるマニュアル操作による焦点調節が可能な、小型のズームレンズ装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるズームレンズ装置の光学断面図。
【図2】上記ズームレンズ装置において、前玉フォーカス群により焦点調節操作を行う場合の模式図。
【図3】上記ズームレンズ装置において、リアフォーカス群により焦点調節操作を行う場合の模式図。
【図4】上記ズームレンズ装置において、オートフォーカスモードで前玉フォーカス群を物体側に△x1移動した場合の模式図。
【図5】上記ズームレンズ装置において、オートフォーカスモードで前玉フォーカス群を像側に△x1移動した場合の模式図。
【図6】上記実施形態の数値実施例の広角端における断面図。
【図7】上記数値実施例の収差図。
【図8】上記数値実施例の収差図。
【図9】上記数値実施例の収差図。
【図10】上記数値実施例の収差図。
【符号の説明】
10 マニュアルフォーカスリング
11 モータ
12 制御回路
13 モード選択スイッチ
F1 前玉フォーカス群
V バリエータ群
C コンペンセータ群
SP 絞り
FR リレー群
F2 リアフォーカス群
P 光学素子
Claims (3)
- 光軸上を移動することより変倍を行う変倍群と、
前記変倍群よりも物体側に配置され、光軸上を移動することより焦点調節を行う物体側フォーカス群と、
前記変倍群よりも像側に配置され、光軸上を移動することより焦点調節を行う像側フォーカス群と、
オートフォーカスモードが設定されることにより前記像側フォーカス群を駆動してオートフォーカス制御を行う制御手段とを有し、
前記オートフォーカスモードが設定されているときに、前記物体側フォーカス群のマニュアル操作による駆動が可能であるズームレンズ装置であって、
以下の条件を満足することを特徴とするズームレンズ装置。
1<|Δx2・(α2’ 2 ―α2 2 )/Δx1・(α1’ 2 ―α1 2 )|<1.2
|Δx1/Sx1|<0.5
但し、前記オートフォーカスモードが設定されているときの前記物体側フォーカス群の無限遠位置からの物体側および像側への移動可能量をΔx1とし、前記像側フォーカス群の望遠端における無限遠位置からの像側への移動可能量および前記像側フォーカス群の望遠端における至近位置から物体側への移動可能量をともにΔx2とし、前記物体側フォーカス群の前後の望遠端における軸上光線の換算傾角をそれぞれα1,α1’とし、前記像側フォーカス群の前後の望遠端における軸上光線の換算傾角をそれぞれα2,α2’とし、前記物体側フォーカス群の無限遠位置から至近位置への移動量をSx1とする。 - 物体側から順に、
変倍中は固定の前記物体側フォーカス群としての正の屈折力を有する第1群と、
前記変倍群としての負の屈折力を有する第2群と、
光軸上を移動することより変倍に伴う像面変動の補正を行う負の屈折力を有する第3群と、
固定の正の屈折力を有する第4群と、
前記像側フォーカス群としての正の屈折力を有する第5群とを有することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ装置。 - 請求項1又は2に記載のズームレンズ装置と、このズームレンズ装置が装着されるカメラとを有することを特徴とするカメラシステム。
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