JP4297946B2 - 圧力動作機構及び該圧力動作機構を備えるウォータポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、圧力室の圧力変化に基づいて被駆動部の駆動又は被制御部の制御を行う圧力動作機構、及びこの圧力動作機構を備えるウォータポンプに関するものである。
従来、内燃機関においては、ウォータジャケット内の冷却水を循環させるウォータポンプが用いられている。例えば特許文献1に示すウォータポンプは、回転軸に取り付けられた羽根車が回転することにより、冷却水を循環させるようにしている。このウォータポンプでは、内燃機関で発生する駆動力が内燃機関と同期して回転するプーリから流体継ぎ手を介してこの回転軸に伝達されることにより羽根車が回転する。そして、このウォータポンプでは、ウォータジャケット内の冷却水温が高くなるほど回転軸と流体継ぎ手との継合度合が大きくなるように構成されており、これによりウォータジャケット内の冷却水の温度が高いほど羽根車の回転数が大きくなるようにしている。
ところで、近年、このようにポンプの回転体に伝達される駆動力を変更可能なウォータポンプとしては、例えば図5及び図6に示すものが検討されている。
図5に示すように、このウォータポンプ100は、冷却水を循環させるための循環系20と、この循環系20の回転筒21を駆動する駆動系30とにより構成されている。そして、これら循環系20と駆動系30との間には、循環系20から駆動系30への冷却水の浸入を規制するための隔壁40が設けられている。
内燃機関のシリンダブロック22には、冷却水が流れる流路23が形成されており、この流路23には、一端が隔壁40に固定された支持軸25が設けられ、同支持軸25の両端には軸受24a,24bがそれぞれ設けられている。そして、羽根26が取り付けられた回転筒21が、この支持軸25を嵌挿することにより、支持軸25に対して回転可能に支持されている。また、この回転筒21における隔壁40側の端部には、鉄芯を含む誘導リング27が外嵌している。
上記駆動系30には、ハウジング31が設けられており、このハウジング31には、ベルト33を介して内燃機関の図示しないクランクシャフトと駆動連結されるプーリ32が固定されている。このハウジング31内には、一部がハウジング31に対しスプライン結合されるとともに、ハウジング31内を上記回転筒21の軸線方向に沿って往復運動することのできるスライダ34が設けられている。このスライダ34において循環系20寄りの端部には、例えばネオジウムからなるマグネット35が前記回転筒21を外嵌する誘導リング27を囲むように取り付けられている。そして、上記誘導リング27とこのマグネット35とが磁極部として機能している。
また、このスライダ34は、ハウジング31内に設けられたスプリング36により常時循環系20側へと付勢されている。クランクシャフトからベルト33及びプーリ32を介してハウジング31に伝達されるトルクは、誘導リング27とマグネット35との間に発生する磁力により回転筒21に伝達され、これにより回転筒21が回転する。そして、この回転に伴って該回転筒21に固定された羽根26が回転すると、流路23内の冷却水が内燃機関の図示しないウォータジャケットに圧送される。
また、上記ハウジング31の内部は、スライダ34によって大気室31aと圧力室31bとに区画されている。スライダ34の外周には、スライダ34とハウジング31の内周面との間をシールするシール部材37が設けられており、このシール部材37により圧力室31bの気密性が保持されている。そして、この圧力室31bの圧力が変化することにより、スライダ34がハウジング31内を往復動し、これによりマグネット35から誘導リング27を介して回転筒21へ伝達されるトルクの大きさが変更されるようになっている。このようにして、このウォータポンプ10では、回転筒21がスライダ34の往復動により駆動される被駆動部としての回転体を構成し、ハウジング31とスライダ34とが圧力室31bの圧力変化に基づいてこの回転筒21を駆動する動作手段を構成し、駆動系30が圧力動作機構を構成している。
さらに、駆動系30においては、ハウジング31の圧力室31bに圧力管41が挿入されている。そして、この圧力管41はハウジング31に設けられたベアリング42により支持されるとともに図示しない他の部材に固定されており、ハウジング31はこの圧力管41に対して回転可能となっている。また、この圧力管41とハウジング31の内周面の間には、圧力室31bからの空気漏れを防ぐシール部43が設けられている。そして、この圧力管41には、圧力導入管52が接続されており、この圧力導入管52には、切換手段としてのバキュームスイッチングバルブ(以下VSVという)55が設けられている。この圧力導入管52は、圧力管41に接続される側と反対側がこのVSV55を介して分岐しており、分岐した一方が吸気通路57におけるスロットルバルブ62よりも下流側に接続され、他方がエンジンルーム内において大気が導入される大気導入部54に接続されている。そして、吸気通路57のスロットルバルブ62よりも下流側は、内燃機関の運転中に圧力が大気圧よりも低い負圧空間となる。つまり、この圧力管41と圧力導入管52とにより圧力通路70が構成され、大気導入部54が第1の圧力空間、吸気通路57が第2の圧力空間をそれぞれ構成している。そして、このVSV55は、電子制御装置90によってその駆動が制御されることにより弁位置が切り換えられ、これにより圧力室31bはこれら吸気通路57及び大気導入部54の何れかと選択的に連通される。
具体的に、電子制御装置90が出力するVSV55の制御信号が「OFF」であるときは、圧力室31bと大気導入部54とが連通して圧力室31bに大気が導入され、大気室31aと圧力室31bとの圧力差が無くなることから、図5に示すように、スライダ34はスプリング36の付勢力により付勢されて循環系20側に変位する。この際、スライダ34に設けられたマグネット35と回転筒21に設けられた誘導リング27とが互いに対向して近接するようになることから、マグネット35と誘導リング27とを通過する磁束量が増加し、スライダ34から回転筒21に伝達される回転力が相対的に大きくなる。したがって、回転筒21の羽根26が回転することによりウォータジャケットに吐出供給される冷却水の量も増大するようになる。
一方、電子制御装置90が出力するVSV55の制御信号が「ON」であるときは、圧力室31bと吸気通路57とが連通して圧力室31bに吸気負圧が導入され、図6に示すように、圧力室31bと大気室31aとの圧力差から、スライダ34はスプリング36の付勢力に抗して圧力管41側に変位する。これにより、スライダ34に設けられたマグネット35と回転筒21に設けられた誘導リング27とが回転筒21の軸線方向に離間し、マグネット35と誘導リング27とを通過する磁束量も図5で示した状態と比較して減少する。したがって、ウォータジャケットに吐出供給される冷却水の流量が低下することとなる。
このようにして、このウォータポンプ100では、VSV55の弁位置の切り換えにより、ウォータジャケットに吐出供給される冷却水の流量を適宜増減制御するようにしている。
実開平5−58832号公報
ところで、上記ウォータポンプ100においては、圧力導入管52がメンテナンス性の向上などを目的として取り外し可能とされているものがある。具体的には、図5及び図6に示すように、圧力導入管52が、圧力管41及びVSV55に着脱可能な第1の連結管58と、VSV55及び吸気通路57に着脱可能な第2の連結管59とを備えるといった態様を採用している場合が考えられる。このような場合、例えば車両の整備や点検の際に、整備者がこれら連結管58,59を取り外してそのままにしておくと、VSV55の切り換えによって圧力室31bに適切な圧力変化を生じさせることができないといった問題が生じる。
すなわち、第1の連結管58が圧力管41又はVSV55から離脱した状態や、第2の連結管59がVSV55又は吸気通路57から離脱した状態においては、圧力室31bに常時大気が導入されて圧力室31bが大気圧に維持されるため、ウォータポンプ100は、図5に示す状態に常時維持されることとなる。そのため、ウォータポンプ100によりウォータジャケットに吐出供給される冷却水の量を適宜増減調整することができない。
そこで、このようなウォータポンプ100では、第1の連結管58及び第2の連結管59が離脱した状態となると、圧力導入管52内における流動状態が変化することを利用して、この離脱を検知する検知手段を設けるようにしたものがある。
なお、このような検知手段による離脱状態の検知は、例えば以下のようにして行われる。内燃機関では、通常、吸気通路57に設けられたエアフロメータ60によって燃焼室に導入される空気量が検出され、燃焼室における空気と燃料との重量比を所望の空燃比とすべく、エアフロメータ60によって検知されたこの空気量に基づいて燃焼室における燃料噴射量を導出するようにしている。しかしながら、例えば第2の連結管59がVSV55から離脱した状態では、吸気通路57に第2の連結管59を介して空気が導入されるため、燃焼室に導入される空気量は、エアフロメータ60で検出された空気量よりも多くなる。そのため、燃焼室における空燃比を所望の空燃比とすべく、エアフロメータ60で検出された空気量に基づいて燃料噴射量を制御しても、実際の空燃比は所望とする空燃比よりもリーンとなることから、このような状態では圧力導入管52の連結管58,59が離脱状態であると検知することができる。なお、第2の連結管59が吸気通路57から離脱した場合、第1の連結管58がVSV55や圧力管41から離脱した場合も同様にして、連結管58,59が離脱していることを検知することができる。すなわち、圧力導入管52の連結管58,59が離脱すると、この離脱した部位から吸気通路57に空気が導入されるといった圧力導入管52の流動状態の変化により、この異常を検知することができる。
ここで、上記圧力導入管52の連結管58,59が離脱状態であることを検知するにあたり、この圧力導入管52の通路断面積が小さい場合は、連結管58,59が離脱状態となっても吸気通路57に導入される空気の量はさほど大きくない。したがって、離脱状態を検知するという点においては、圧力導入管52の通路断面積は大きい方が好ましい。しかしながら、圧力導入管52の通路断面積を大きくすると、VSV55の切り換え時に圧力室31bの圧力が急激に変化してスライダ34が往復動する際の速さが速くなるため、上記駆動系30を構成する部材の耐久性の低下、羽根26の回転数の急変による内燃機関の制御性悪化、流路23での流動音の発生などの問題を招くこととなる。
なお、このような圧力室の急激な圧力変化による脈動は、ウォータポンプ以外の装置においても、圧力室の圧力変化に基づいて被駆動部を駆動したり、被制御部を制御したりする圧力動作機構では生じうる問題である。つまり、圧力動作機構において、圧力通路が圧力室に対して着脱可能の連結通路を備えるとともに、この圧力通路の通路断面積が離脱状態を検知可能な程度の大きさに形成されている場合、圧力室の急激な圧力変化によって被駆動部の駆動又は被制御部の制御が急激に行われ、これにより脈動などが生じる虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、圧力室の圧力変化に基づいて被駆動部の駆動又は被制御部の制御を行う動作手段を備える場合に、圧力の異なる圧力空間と圧力室とを接続する圧力通路の通路断面積を離脱状態が検知可能な大きさとしつつ、動作手段が動作する際の脈動を低減することのできる圧力動作機構を提供することを目的とする。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、圧力室と、該圧力室の圧力変化に基づいて被駆動部の駆動又は被制御部の制御を行う動作手段と、前記圧力室に一端が接続される一方、他端が分岐して第1の圧力空間と該第1の圧力空間よりも圧力の低い第2の圧力空間とにそれぞれ接続されるとともに、少なくとも一部が前記圧力室に対して着脱可能な連結通路で構成される圧力通路と、前記圧力通路に設けられて前記圧力室の圧力変化を生じさせるべく同圧力室と前記各圧力空間との連通状態を切り換える切換手段と、前記圧力通路に接続して前記連結通路の流動状態の変化に基づいて同連結通路が前記圧力室に対して離脱状態であることを検知する離脱検知手段とを備える圧力動作機構であって、前記圧力通路において、前記連結通路の着脱部から前記離脱検知手段の接続部までの区間の通路断面積が前記離脱検知手段による検知が可能な所定の大きさに形成され、前記圧力通路には、前記切換手段の切り換え時に前記圧力室の圧力が急激に変化することを抑制するための圧力伝達抑制手段が設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、前記圧力通路において、前記連結通路の着脱部から前記離脱検知手段の接続部までの区間の通路断面積が前記所定の大きさに設定されているために、連結通路が離脱している場合、離脱検知手段によってこの離脱を検知することができる。そして、この区間の通路断面積を前記所定の大きさとしても、前記圧力通路には圧力伝達抑制手段が設けられているため、切換手段の切り換え時に前記各圧力空間と圧力室との連通状態が変化してもこの圧力室の圧力が急激に変化することがない。そのため、動作手段が、圧力室の圧力変化に基づいて被駆動部の駆動又は被制御部の制御を行う際に、脈動が生じることを抑制することができる。なお、連結通路の着脱部よりも離脱検知手段側に圧力伝達抑制手段が設けられていたとしても、例えば圧力伝達抑制手段が圧力伝達の抑制度合いを可変とする構成である場合や圧力伝達の抑制度合いが状況により変化する場合には、圧力伝達の抑制度合いが小さくなったときに連結通路が離脱状態であることを検知することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記切換手段は、前記圧力室を前記第1の圧力空間と連通させる状態と、前記圧力室を前記第2の圧力空間と連通させる状態とを選択的に切り換え可能に構成され、前記圧力伝達抑制手段は、前記圧力通路において前記連結通路の着脱部よりも前記圧力室側に位置し、通路断面積が前記所定の大きさよりも小さく形成された絞り部により構成されていることを要旨とする。
上記の構成では、前記切換手段が連通状態を切り換えると、前記圧力室は所定の大きさの通路断面積に形成された区間を介して第1又は第2の圧力空間と連通する状態となる。しかしながら、圧力室は、前記絞り部を介して所定の大きさの通路断面積の区間に接続されているため、切り換え時に第1又は第2の圧力空間の圧力が圧力室に急激に伝達されることがない。すなわち、前記圧力室には前記絞り部を介して第1又は第2の圧力空間の圧力が徐々に伝達されることから、圧力室の圧力が急激に変化することを抑制することができる。なお、絞り部は、通路の一部を絞るオリフィス状のものであってもよいし、前記所定の大きさよりも小さい大きさの通路断面積に形成された細い管状のものであってもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記圧力通路は、前記圧力室に固定される圧力管と該圧力管に対して着脱可能な前記連結通路とを備え、前記絞り部は、前記圧力管に設けられることを要旨とする。
上記の構成によれば、前記絞り部は、前記圧力室に固定される前記圧力管に設けられているため、前記連結通路が例えば複数ある場合であっても、全ての連結通路の離脱状態を確実に検知することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記切換手段は、前記圧力室を前記第1の圧力空間と連通させる状態と、前記圧力室を前記第2の圧力空間と連通させる状態との間で段階的に切り換え可能に構成され、前記圧力伝達抑制手段は、前記切換手段により構成されることを要旨とする。
上記の構成において、前記切換手段による段階的な切り換えとは、切換手段により前記圧力室が第1の圧力空間と連通する状態と前記圧力室が第2の圧力空間と連通する状態との間で切り換えを行う際に、前記圧力室が第1及び第2の圧力空間の双方に連通可能となる中間状態に維持できるように構成されていることをいう。そして、上記の構成によれば、例えば、前記切換手段によって圧力室が第1の圧力空間に連通する状態から第2の圧力空間に連通する状態に切り換える際に、この中間状態を所定時間維持するようにして圧力室の圧力が急激に第2の圧力空間の圧力に変化することを抑制することができる。なお、前記切換手段によって圧力室が第2の圧力空間に連通する状態から第1の圧力空間に連通する状態に切り換える際においても、同様の作用効果が得られる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記第1の圧力空間は大気圧空間であり、前記第2の圧力空間は内燃機関の運転中に負圧が発生する負圧空間であることを要旨とする。
上記の構成によれば、切換手段による圧力通路の連通状態の切り換えにより、圧力室が大気圧空間と連通される状態から負圧空間と連通される状態へと変化すると、圧力室の圧力は低下し、圧力室が負圧空間と連通される状態から大気圧空間と連通される状態へと変化すると、圧力室の圧力は上昇するといった態様で圧力室の圧力変化が生じる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の発明において、前記動作手段は、ハウジングと該ハウジング内に配置されるスライダとを備え、前記圧力室は、前記ハウジング内において同ハウジングと前記スライダとにより区画形成され、前記被駆動部は、前記圧力室の圧力変化によって生じる前記スライダの往復動に基づいて駆動されることを要旨とする。
上記の構成では、前記圧力室が第1の圧力空間と連通する状態から第2の圧力空間と連通する状態に変化すると、圧力室の圧力が低下するため、この圧力室が配置される側にスライダが移動する。また、圧力室が第2の圧力空間と連通する状態から第1の圧力空間と連通する状態に変化すると、圧力室の圧力が上昇するため、この圧力室が配置される側とは反対側にスライダが圧力室とは反対の方向に移動する。そして、このスライダの往復動に基づいて被駆動部が駆動されるが、上記圧力伝達抑制手段を設けていることにより、このスライダが往復運動の際にスライドする速度が速くなりすぎることを抑制することができることから、被駆動部の駆動が急激に行われることによる脈動等の発生を抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の圧力動作機構を備えるウォータポンプであって、前記被駆動部は、前記内燃機関とラジエータとの間で冷却水を循環させる羽根が設けられた回転体で構成され、前記スライダは、前記内燃機関において発生した駆動力によって回転可能に構成され、前記スライダ及び前記回転体のそれぞれには、前記スライダの往復動により互いに対向する磁極部が形成されることを要旨とする。
上記の構成によれば、前記圧力室の圧力変化によってスライダが往復動すると、スライダの磁極部と回転体の磁極部との間に発生する磁束量が変化するため、羽根の回転数が増減変化し、これにより冷却水の循環量を適宜調整することができる。そして、前記圧力伝達抑制手段を設けたことにより、スライダが往復動する際に急激にスライドすることがないため、スライダの磁極部と回転体の磁極部との間に発生する磁束量も急激に増大することなく、結果的に羽根の回転速度が急激に変化することがない。これにより、スライダやその周辺部品の耐久性が向上するとともに、羽根の回転数の急変による内燃機関の制御性の悪化、冷却経路内の流動音の発生などを招くことを抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下、図1及び図2を参照して、本発明に係る圧力動作機構を内燃機関の冷却水を循環させるウォータポンプ10に適用した第1の実施形態について説明する。図1は、ウォータポンプ10をその制御装置とともに示している。なお、この図1において、上述した図5と同様の機能を有する部材については同じ符号を付することによりその説明は省略する。
図1に示すように、本実施形態のウォータポンプ10では、ハウジング31内においてこのハウジング31とスライダ34とにより区画形成された圧力室31bが、圧力通路72を介して大気導入部54と吸気通路57とに接続されている。
圧力通路72において、吸気通路57に接続する第2の連結管59は、より詳細には、吸気通路57の内周壁に連続的に取り付けられた円筒状の接続管57aを介して該吸気通路57に接続されており、この接続管57aも圧力通路72の一部を構成している。そして、第1の連結管58が、圧力管61から離脱すると、第1及び第2の各連結管58,59と接続管57aとが、圧力室31bに対して離脱することとなる。また、第1及び第2の連結管58,59の少なくとも一方がVSV55から離脱すると、第2の連結管59と接続管57aとが圧力室31bに対して離脱することとなる。さらに、第2の連結管59が接続管57aから離脱した状態では、接続管57aが圧力室31bに対して離脱することとなる。このようにして、これら第1及び第2の各連結管58,59と接続管57aとが、圧力室31bに対して着脱可能な連結通路に構成されている。
また、この圧力通路72に設けられるVSV55は、圧力室31bを大気導入部54と連通させる状態と、圧力室31bを吸気通路57と連通させる状態とに選択的に切り換え可能に構成されている。
ここで、圧力通路72のうちの第1及び第2の各連結管58,59のうちの少なくとも何れかが離脱した場合、すなわち、上記圧力通路72の連結通路が圧力室31bに対して離脱した場合は、上述したように、エアフロメータ60の検出結果と図示しない空燃比センサの検出結果との間にずれが生じることから、この離脱を検知することができる。つまり、これら連結通路の圧力室31bに対する離脱を検知する離脱検知手段は、吸気通路57とエアフロメータ60と図示しない空燃比センサと上述した電子制御装置90とにより構成されており、この離脱検知手段と圧力通路72との接続部は吸気通路57における接続管57aの取り付け位置である。そして、この第1及び第2の各連結管58,59と接続管57aとは、その通路断面積がこの離脱検知手段によって離脱状態が検知可能となる所定の大きさに形成されている。つまり、これらの管57a,58,59の通路断面積をある程度以上の大きさに形成することによって、各連結管58,59のうちの少なくとも何れかが離脱した場合には、この離脱した部位から吸気通路57に十分な空気が導入されるようにし、エアフロメータ60の検出結果と空燃比センサの検出結果との間のずれが確実に生じるようにしている。なお、ここでいう所定の大きさとは一定の大きさに限られず、離脱状態の検知が可能な最小の通路断面積以上の大きさであれば部分的に通路断面積が変化していてもよい。また、VSV55が切換られた際の弁の開口面積もこの所定の大きさに形成されている。したがって、圧力通路72の連結通路が圧力室31bに対して離脱した場合は、この離脱状態を検知することができる。
また、上記圧力通路72において、圧力管61は、上記従来の圧力管41と同様に、ハウジング31に設けられたベアリング42により支持されており、通常のメンテナンスにおいては、ハウジング31から取り外されることはない。つまり、この圧力管61は、圧力室31bに対して固定されており、上記第1及び第2の各連結管58,59と接続管57aは、この圧力管61に対して着脱可能となっている。また、この圧力管61は、その通路断面積が上記所定の大きさに形成されているものの、この圧力管61には、絞り部であるオリフィス71が圧力伝達抑制手段として設けられている。そして、このオリフィス71の開口71aの断面積は、上記所定の大きさよりも小さく形成されている。
次に本実施形態のVSV55の弁位置の切り換えと、この切り換え時におけるポンプ10の回転筒21の回転速度の変化について、図2に基づいて説明する。
図2に示すように、例えば時刻t1において、電子制御装置90が出力するVSV55の制御信号が「OFF」から「ON」に変化すると、VSV55の弁位置が切り換わり、圧力室31bが大気導入部54と連通する状態から吸気通路57と連通する状態に変化する。これにより、圧力室31bには吸気通路57の圧力が伝達されて圧力が漸次低下し、大気圧から吸気通路57と同じ吸気負圧へと変化する。ここで、上述したように、本実施形態では、圧力通路72において、圧力管61にオリフィス71が設けられている。そのため、VSV55の制御信号が「OFF」から「ON」へと切り換わっても、圧力室31bには、吸気通路57の吸気負圧が圧力通路72において通路断面積が部分的に小さく形成されるオリフィス71を通って伝達されることから、この吸気負圧が急激に伝達されることない。すなわち、図2(b)において、従来は、このVSV55の制御信号が「OFF」から「ON」へと変化すると、圧力室31bの圧力が二点鎖線Aで示すように大気圧から吸気負圧へと急激に変化していたが、本実施形態ではこの圧力室31bの圧力が実線Pで示されるように緩やかに変化する。したがって、この圧力室31bの圧力変化によってスライダ34はスプリング36の付勢力に抗して圧力管61側に変位するものの、この変位のスピードが従来に比して遅くなるため、図2(c)の実線Rに示すように、回転筒21の回転速度が高速回転から低速回転するにあたり、二点鎖線Cで示される従来の変化よりも緩やかに変化する。
一方、図2に示すように、例えば時刻t2において、電子制御装置90が出力するVSV55の制御信号が「ON」から「OFF」に変化すると、VSV55の弁位置が切り換わり、圧力室31bが吸気通路57と連通していた状態から大気導入部54と連通する状態に変化する。これにより、圧力室31bには大気圧が伝達されて圧力が漸次上昇し、吸気通路57と同じ吸気負圧から大気圧へと変化する。ここで、上述したように、本実施形態では、圧力通路において、圧力管61にオリフィス71が設けられている。そのため、ため、VSV55の制御信号が「ON」から「OFF」へと切り換わっても、圧力室31bには、大気圧が圧力通路72において通路断面積が部分的に小さく形成されるオリフィス71を通って伝達されることから、大気圧が急激に伝達されることない。すなわち、図2(b)において、従来は、このVSV55の制御信号が「ON」から「OFF」へと変化すると、圧力室31bの圧力が二点鎖線Bで示すように吸気負圧から大気圧へと変化していたが、本実施形態では圧力室31bの圧力が実線Pに示すように緩やかに変化する。したがって、この圧力室31bの圧力変化によってスライダ34はスプリング36の付勢力により循環系20側に変位するものの、この変位のスピードが従来に比して遅くなるため、図2(c)の実線Rに示すように、回転筒21の回転速度も低速回転から高速回転へと二点鎖線Dで示す従来の変化よりも緩やかに変化する。
以上詳述したように、本実施形態の圧力動作機構が採用されたウォータポンプ10においては以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態のウォータポンプ10では、圧力通路72において、圧力室31bに対して着脱可能な第1の連結管58、第2の連結管59及び接続管57aの通路断面積を、離脱検知手段によって検知可能な所定の大きさに形成している。そして、圧力通路72の圧力管61には、VSV55の切り換え時に圧力室31bの圧力が急激に変化することを抑制するためのオリフィス71を設けるようにした。
これにより、第1の連結管58、第2の連結管59及び接続管57aが圧力室31bに対して離脱状態となった場合には、その離脱を検知することができる。また、VSV55の切り換え時には、圧力室31bにこの切換により連通される大気導入部54又は吸気通路57の圧力が伝達されることとなるが、このように第1及び第2の各連結管58,59と接続管57aの通路断面積が所定の大きさに形成されても、通路断面積が所定の大きさよりも小さいオリフィス71を通ってこの圧力は伝達されることとなる。したがって、圧力室31bの圧力は緩やかに変化するため、スライダ34がスライドする速度も従来に比してゆっくりとしたものとなり、このスライダ34の往復動により変化する回転筒21の回転速度もゆっくりと変化することとなる。したがって、スライダ34やその周辺部品の耐久性が向上するとともに、羽根26の回転数の急変による内燃機関の制御性の悪化、流路23における冷却水の流動音の発生などを招くことを抑制することができる。
(2)本実施形態のウォータポンプ10では、圧力通路72において、圧力室31bに固定された圧力管61にオリフィス71を設けているため、圧力通路72においてこの圧力管61よりも離脱検知手段側に位置する区間の通路断面積を所定の大きさに形成することができる。つまり、圧力管61にオリフィス71を設けることで、第1の連結管58、第2の連結管59、及び接続管57aの全ての連結通路について、通路断面積を上記所定の大きさとすることができるため、これら第1の連結管58、第2の連結管59、及び接続管57aの一つでも圧力室31bから離脱している場合、確実にその離脱を検知することができる。
(3)本実施形態のウォータポンプ10では、絞り部として、細い管状のものではなく、オリフィス71を設けたため、圧力通路72の詰まりを抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るウォータポンプ11について、図3を参照して説明する。
この第2の実施形態は、上記第1の実施形態が圧力通路72の圧力管61に絞り部としてのオリフィス71を設けるようにしたことに代わり、圧力通路75の圧力管76の通路自体の断面積を所定の大きさよりも小さく形成するようにしたものである。
具体的に、図3に示すように、本実施形態の圧力管76は、圧力室31b側に位置する管本体部73と、この管本体部73よりも大径に形成されて第1の連結管58と連結する管連結部74とが一体形成されてなる。そして、この圧力管76では、管本体部73がハウジング31に設けられたベアリング42により支持されており、管連結部74はハウジング31から露出している。
本実施形態の圧力管76では、上記管連結部74の通路断面積が、第1の連結管58の通路断面積と略同じ大きさ、すなわち、上記所定の大きさと略同じ大きさに形成されている。一方、上記管本体部73は、上記所定の大きさよりも小さく形成されている。このように、本実施形態では、この圧力管76の管本体部73全体で圧力伝達抑制手段としての絞り部を構成している。なお、圧力管76においてハウジング31に支持させる部位が上記第1の実施形態の圧力管61よりも小径に形成されるため、ハウジング31の形状もこの圧力管76を支持する部位が第1の実施形態のハウジング31よりも小径に形成されているものの、特に記載しないその他の構成は、上記第1の実施形態と同じである。
そして、このように管本体部73が上記絞り部を形成する場合であっても、上記第1の実施形態で記載した(1)及び(2)の効果を奏することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るウォータポンプについて、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態のウォータポンプの駆動系において圧力通路77の周辺の構成をその制御装置とともに示す模式図である。
この第3の実施形態は、上記第1及び第2の各実施形態が圧力抑制手段を圧力通路に設けられる絞り部で構成したことに代わり、圧力抑制手段を切換手段であるVSV80で構成するようにしたものである。
具体的に、上記第1及び第2の各実施形態のVSV55は、圧力室31bを大気導入部54と連通させる状態と、圧力室31bを吸気通路57と連通させる状態とに選択的に切り換え可能に構成されていた。しかしながら、本実施形態のVSV80は、圧力室31bを大気導入部54と連通させる状態と、圧力室31bを吸気通路57と連通させる状態とを段階的に切り換え可能に構成されている。具体的に、このVSV80は、図4に示すように、バルブ本体81と該バルブ本体81を回動自在に支持する軸83とを備えている。そして、VSV80は、バルブ本体81を軸83に対して回動させることにより、図4(a)に示す圧力室31bを大気導入部54と連通させる状態と、図4(c)に示す圧力室31bを吸気通路57と連通させる状態とを維持できるように構成されている。さらに、このVSV80は、バルブ本体81が軸83に対して回動して、図4(b)に示す圧力室31bを大気導入部54及び吸気通路57の双方に連通させる中間状態に維持できるように構成されている。なお、図4(a)〜(c)において、二点鎖線で示す矢印は、各状態における大気導入部54及び吸気通路57から圧力室31bへの圧力伝達状態を示している。
そして、図4(a)に示す圧力室31bを大気導入部54と連通させる状態から図4(c)に示す圧力室31bを吸気通路57と連通させる状態に切り換える際に、図4(b)に示す中間状態を所定時間維持するようにする。これにより、圧力室31bに吸気通路57の圧力が急激に伝達することを抑制することができるため、圧力室31bの圧力が大気圧から吸気通路57の負圧に急激に変化することを抑制することができる。また、図4(c)に示す圧力室31bを吸気通路57と連通させる状態から図4(a)に示す圧力室31bを大気導入部54と連通させる状態に切り換える際においても、図4(b)に示す中間状態を所定時間維持するようにする。そして、これにより、圧力室31bに大気導入部54の圧力が急激に伝達することを抑制することができるため、圧力室31bの圧力が吸気通路57の吸気負圧から大気圧に変化することを抑制することができる。
なお、圧力室31bを大気導入部54及び吸気通路57の双方に連通させる中間状態は、圧力室31bが単に大気導入部54及び吸気通路57の双方に連通していればよく、図4(b)に示す圧力室31bと大気導入部54との連通度合いと圧力室31bと吸気通路57の連通度合いとが略同程度の状態でなくてもよい。具体的に、例えば、VSV80により、圧力室31bが図4(a)に示す状態から図4(c)に示す状態に切り換える際に、複数パターンの中間状態を経るようにしてもよい。さらに、VSV80により圧力室31bの大気導入部54及び吸気通路57との連通度合いを連続的に変更可能に維持できるようにし、図4(a)に示す状態から図4(c)に示す状態に切り換える際に、バルブ本体81が軸83を回動中心として実質的には連続的且つゆっくりと回動して弁位置を変化させるようにしてもよい。
なお、本実施形態においても、第1の連結管58、第2の連結管59及び接続管57aの通路断面積は所定の大きさに形成されており、圧力室31bに対して離脱した際にその離脱が検知可能となっている。例えば、第1の連結管58の着脱部が離脱状態となった場合には、図4(c)に示す圧力室31bを吸気通路57と連通させる状態、すなわちVSV80による圧力伝達の抑制度合いが小さくなった状態のときに、圧力通路77が離脱状態であることを検知することができる。また、特に言及しないその他の構成、作用は上記第1及び第2の各実施形態と同じである。
以上説明したように、本実施形態では、以下の(4)の効果を奏することができる。
(4)本実施形態のウォータポンプ10においては、圧力伝達抑制手段としてのVSV80が、圧力室31bを大気導入部54と連通させる状態と、圧力室31bを吸気通路57と連通させる状態との間で段階的に切り換え可能に構成されている。したがって、VSV80によって圧力室31bが大気導入部54に連通する状態から吸気通路57に連通する状態に切り換える際に、この圧力室31bが大気導入部54及び吸気通路57の双方に連通する中間状態を所定時間維持することにより圧力室31bの圧力が急激に吸気通路57の吸気負圧に変化することを抑制することができる。また、VSV80によって圧力室31bが吸気通路57に連通する状態から大気導入部54に連通する状態に切り換える際にも同様に中間状態を所定時間維持することにより圧力室31bの圧力が急激に大気圧に変化することを抑制することができる。このようにして、本実施形態においても、VSV80の切り換え時に圧力室31bの圧力は緩やかに変化するため、スライダ34がスライドする速度も従来に比してゆっくりとしたものとなり、このスライダ34の往復動により変化する回転筒21の回転速度もゆっくりと変化することとなる。したがって、スライダ34やその周辺部品の耐久性が向上するとともに、羽根26の回転数の急変による内燃機関の制御性の悪化、流路23における冷却水の流動音の発生などを招くことを抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・上記第1の実施形態及び第2の実施形態では、圧力室31bに固定される圧力管61,76に圧力抑制手段としての絞り部を設けるようにしていたが、圧力管61,76に絞り部を設ける代わりに、圧力通路において圧力室31bに対して着脱可能な連結通路に絞り部を設けるようにしてもよい。
具体的には、例えば、第1の連結管58に通路断面積が所定の大きさよりも小さい絞り部を設けるようにしてもよい。この場合、第1の連結管58が圧力管61,76から取り外された状態を検知することは困難となるが、第1の連結管58がVSV55から外れたり、第2の連結管59がVSV55や接続管57aから外れたりすることは、この離脱した部位から吸気通路57に離脱状態が検知可能な程度の量の空気が流入するために検知することができる。したがって、例えば、通常のメンテナンスにおいて、第1の連結管58を圧力管61,76から取り外さないといった場合には有効である。また、例えば第2の連結管59に通路断面積が所定の大きさより小さい絞り部を設けると、第2の連結管59が接続管57aから外れている状態は、この接続管57aから吸気通路57に離脱状態が検知可能な程度の量の空気が流入することから検知することができる。そして、このような場合にも、圧力室31bの圧力が急激に変化することを抑制することができる。
・上記各実施形態では、離脱検知手段を吸気通路57とエアフロメータ60と空燃比センサと電子制御装置90とで構成するようにしたが、離脱検知手段の構成やこの離脱検知手段と圧力通路との接続位置は特に限定されない。例えば、上記の構成とは異なる態様で流動状態の変化によって連結通路の離脱が検知可能な離脱検知手段を、第2の連結管59の途中に設けるようにしても、第1の連結管58が離脱した場合や第2の連結管59がVSV55,80から離脱した場合には、第2の連結管59の流動状態が変化することから、このような離脱は検知することができる。
・上記各実施形態を適宜組み合わせてもよい。具体的には、例えば、第1の実施形態と第3の実施形態を組み合わせて、図4に示したVSV80を用いて、圧力室31bが大気導入部54とが連通する状態と、圧力室31bが吸気通路57と連通する状態とを段階的に切り換え可能とするとともに、図1に示したように、圧力通路72の圧力管61にオリフィス71を設けるようにしてもよい。また、同様に第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせるようにしてもよい。
・上記実施形態においては、負圧空間として吸気通路57を用いたが、吸気通路57に代わり、内燃機関の運転中に負圧が発生するバキュームポンプやブレーキブースタの負圧室などを負圧空間としてもよい。さらに、圧力室31bに連通される2つの空間の圧力は、大気圧と負圧とに限定されず、互いに異なる2つの圧力であればよい。
・上記ウォータポンプ10の具体的な構成は上記各実施形態に示した態様に特に限定されない。例えば、スライダ34にマグネット35を設け、回転筒21に誘導リング27を設けるようにしたが、これは回転筒21にマグネットを設け、スライダ34に誘導リング27を設けるようにすることもできる。つまり、スライダ34と回転筒21との間に磁力が発生するように構成すればよい。また、回転筒21へとトルクを伝達するために磁力以外にも、例えば摩擦クラッチを利用する等、スライダと回転筒との係合度合いを変化させることで回転筒21へ伝達される構成を採用することもできる。
・上記各実施形態では、圧力室31bの圧力変化によりスライダ34が往復動して、回転筒21の回転を変更可能とした。すなわち、スライダ34によって被駆動部である回転筒21を駆動するようにした。しかしながら、動作手段は圧力室31bの圧力変化に基づいてこのような被駆動部を駆動させるものではなく、例えば被制御部を制御するようなものであってもよい。すなわち、圧力室の圧力変化を検知するセンサを設けるなどして、切換手段の切換によって圧力室の圧力が変化したことを検知すると、この圧力が変化したことを示す信号を他の被制御部に出力するようなものであってもよい。
・上記各実施形態では、スライダ34により、内燃機関の駆動力を回転筒21に伝達すうようにしていたが、このようなスライダの先端に被駆動部を取り付けるなどして、スライダにより単に被駆動部を往復動させるといった態様で、同被駆動部を駆動するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る圧力動作機構が採用されたウォータポンプを示す模式図。 同ウォータポンプの回転筒の羽根の回転数制御を示すタイムチャートであり、(a)がバキュームスイッチングバルブの制御信号、(b)が圧力室の圧力、(c)がウォータポンプの回転筒の回転数を示している。 本発明の第2実施形態に係る圧力動作機構が採用されたウォータポンプを示す模式図。 本発明の第3実施形態に係る圧力動作機構が採用されたウォータポンプにおいて、圧力通路及びバキュームスイッチングバルブの弁位置の状態を示す模式図であり、(a)が圧力室を大気導入部と連通させる状態、(b)が圧力室を大気導入部及び吸気通路の双方と連通させる状態、(c)が圧力室を吸気通路と連通させる状態を示す。 従来の圧力動作機構が採用されたウォータポンプにおいて冷却水の流量が相対的に増加した状態を示す模式図。 従来の圧力動作機構が採用されたウォータポンプにおいて冷却水の流量が相対的に減少した状態を示す模式図。
符号の説明
10,11,100…ウォータポンプ、20…循環系、21…回転筒、22…シリンダブロック、23…流路、24a,24b…軸受、25…支持軸、26…羽根、27…誘導リング、30…駆動系、31…ハウジング、31a…大気室、31b…圧力室、32…プーリ、33…ベルト、34…スライダ、35…マグネット、36…スプリング、37…シール部材、40…隔壁、41,61,76…圧力管、42…ベアリング、43…シール部、52…圧力導入管、54…大気導入部、55,80…バキュームスイッチングバルブ(VSV)、57…吸気通路、57a…接続管、58…第1の連結管、59…第2の連結管、60…エアフロメータ、62…スロットルバルブ、70,72,75,77…圧力通路、71…オリフィス、71a…開口、73…管本体部、74…管連結部、81…バルブ本体、83…軸、90…電子制御装置。

Claims (7)

  1. 圧力室と、該圧力室の圧力変化に基づいて被駆動部の駆動又は被制御部の制御を行う動作手段と、前記圧力室に一端が接続される一方、他端が分岐して第1の圧力空間と該第1の圧力空間よりも圧力の低い第2の圧力空間とにそれぞれ接続されるとともに、少なくとも一部が前記圧力室に対して着脱可能な連結通路で構成される圧力通路と、前記圧力通路に設けられて前記圧力室の圧力変化を生じさせるべく同圧力室と前記各圧力空間との連通状態を切り換える切換手段と、前記圧力通路に接続して前記連結通路の流動状態の変化に基づいて同連結通路が前記圧力室に対して離脱状態であることを検知する離脱検知手段とを備える圧力動作機構であって、
    前記圧力通路において、前記連結通路の着脱部から前記離脱検知手段の接続部までの区間の通路断面積が前記離脱検知手段による検知が可能な所定の大きさに形成され、
    前記圧力通路には、前記切換手段の切り換え時に前記圧力室の圧力が急激に変化することを抑制するための圧力伝達抑制手段が設けられている
    ことを特徴とする圧力動作機構。
  2. 請求項1において、
    前記切換手段は、前記圧力室を前記第1の圧力空間と連通させる状態と、前記圧力室を前記第2の圧力空間と連通させる状態とを選択的に切り換え可能に構成され、
    前記圧力伝達抑制手段は、前記圧力通路において前記連結通路の着脱部よりも前記圧力室側に位置し、通路断面積が前記所定の大きさよりも小さく形成された絞り部により構成されている
    ことを特徴とする圧力動作機構。
  3. 請求項2において、
    前記圧力通路は、前記圧力室に固定される圧力管と該圧力管に対して着脱可能な前記連結通路とを備え、
    前記絞り部は、前記圧力管に設けられる
    ことを特徴とする圧力動作機構。
  4. 請求項1において、
    記切換手段は、前記圧力室を前記第1の圧力空間と連通させる状態と、前記圧力室を前記第2の圧力空間と連通させる状態との間で段階的に切り換え可能に構成され、
    前記圧力伝達抑制手段は、前記切換手段により構成される
    ことを特徴とする圧力動作機構。
  5. 請求項1〜4の何れか1項において、
    前記第1の圧力空間は大気圧空間であり、
    前記第2の圧力空間は内燃機関の運転中に負圧が発生する負圧空間である
    ことを特徴とする圧力動作機構。
  6. 請求項1〜5の何れか1項において、
    前記動作手段は、ハウジングと該ハウジング内に配置されるスライダとを備え、
    前記圧力室は、前記ハウジング内において同ハウジングと前記スライダとにより区画形成され、
    前記被駆動部は、前記圧力室の圧力変化によって生じる前記スライダの往復動に基づいて駆動される
    ことを特徴とする圧力動作機構。
  7. 請求項6に記載の圧力動作機構を備えるウォータポンプであって、
    前記被駆動部は、前記内燃機関とラジエータとの間で冷却水を循環させる羽根が設けられた回転体で構成され、
    前記スライダは、前記内燃機関において発生した駆動力によって回転可能に構成され、
    前記スライダ及び前記回転体のそれぞれには、前記スライダの往復動により互いに対向する磁極部が形成される
    ことを特徴とするウォータポンプ。
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