JP4297840B2 - 円偏波ループアンテナ - Google Patents

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Description

この発明は、円偏波を発生するアンテナ、特に送受信信号の1波長分の長さのループ導体から円偏波を発生する円偏波ループアンテナに関するものである。
従来、円偏波を発生するアンテナとして、ループ状の導体を備えるループアンテナや、カール状の導体を備えるカールアンテナが各種考案されている。
ループアンテナとしては、放射する円偏波の略1波長分の長さのループ状導体の一部を所定間隔で切断したC型ループ素子と、該C型ループ素子に一端が接続され、他端が給電点とされる直線状のI字形導体と、C型ループ素子に平行に配置されたグランドプレーンと、給電点に接続され該給電点に電力を伝搬する給電導体とを備えたものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、カールアンテナとしては、放射する円偏波の略1波長分の長さで、巻数が約1〜約1.5巻の範囲内である線状導体を形の異なる半円同士の結合により形成する螺旋形状のカール部と、このカール部の巻始端に一方端が接続し、他方端に電力供給用導体が接続した軸部とを備えたものが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3431045号公報 特公平8−17289号公報
しかしながら、特許文献1に記載のループアンテナは、ループ状導体の一部が所定間隔で切断された、すなわち、閉じた形状でないC型ループアンテナであるため強度が弱いという問題を有する。
また、特許文献2に記載のカールアンテナは、前記C型ループアンテナと同様に閉じた形状のアンテナでないため強度が弱く、且つ、巻線状であるため所定の特性を得るための形状に維持することが容易ではない。
したがって、この発明の目的は、形成が容易で且つ比較的強度を有する簡素な構造の円偏波ループアンテナを構成することにある。
この発明は、1周の長さが送受信信号の略1波長である導体からなるループ部と、該ループ部に対して信号の入出力を行う給電部とを備えた円偏波ループアンテナにおいて、一方端がループ部に接続するとともに他方端が給電点に接続し、ループ部との接続点から該ループ部に沿って波長の略1/4の長さで伸びる結合部を給電部に備えたことを特徴としている。
この構成では、ループ部が送受信信号の略1波長の長さであり、結合部が1/4波長の長さであることから、ループ部に次に示す原理で2つの定在波が実質的に発生する。
図17は、給電点と結合用線路と、半無限長線路とから構成されるアンテナの概念図である。
図17に示すようにこのアンテナは、半無限長線路51と、半無限長線路51の端部から半無限長線路51に沿って配置された、伝送信号の1/4波長の長さの結合用線路52と給電点50と、半無限長線路51と結合用線路52との接続点500を接地させるスイッチ53と備える。
まず、スイッチ53をオフにすると接続点500は開放となり、この接続点500を節として、半無限長線路51と結合用線路52とに図18に示す電流定在波が発生する。
図18は図17に示すアンテナにおけるスイッチ53がオフの場合の電流定在波Iw1を示す図である。
ここで、半無限長線路51の結合用線路52との接続点500から伝送信号の1波長(λ)の長さの位置は、当然に電流定在波Iw1の節となる。このため、この接続点500から1波長(λ)分の長さの点で半無限長線路51を切断して接続点500に接続しても、同様の電流定在波が発生する。そして、この切断された線路51’を円形状に形成し、これに結合用線路52を沿わせた構造は、本発明の円偏波ループアンテナに相当する。すなわち、本発明の円偏波ループアンテナには図19に示す電流定在波Iw1と同じ電流定在波が生じる。
一方、スイッチ53をオンにすると、接続点500は接地に短絡となり、この接続点を腹として、半無限長線路51と結合用線路52とに図20に示す電流定在波Iw2が発生する。
図20は図17に示すアンテナにおけるスイッチ53がオンの場合の電流定在波Iw2を示す図である。
ここで、半無限長線路51の結合用線路52との接続点500から伝送信号の1波長(λ)の長さの位置は、当然に電流定在波Iw2の腹となる。このため、接続点500から1波長(λ)分の長さの点で半無限長線路51を切断して接続点500に接続しても、同様の電流定在波Iw2が発生する。そして、この切断された線路51’を円形状に形成し、これに結合用線路52を沿わせた構造もまた、本発明の円偏波ループアンテナに相当する。すなわち、本発明の円偏波ループアンテナには図21に示す電流定在波Iw2と同じ電流定在波が生じる。
このように、本発明の構成の円偏波ループアンテナは、1つの給電点で、ループ部に沿って互いに1/4波長の間隔で離間されて存在する2つの仮想給電点を形成し、この2つの仮想給電点からそれぞれに定在波を発生する。これは、すなわち、図22に示すような理想的な円偏波ループアンテナ1の構造に相当する。図22は理想的な円偏波ループアンテナ1の構成図である。図22において、1はループアンテナ、Sa,Sbは給電点、Ia,Ibはそれぞれ給電点Sa,Sbによる電流定在波である。
また、この発明のループアンテナは、ループ部の内周側に結合部を配置することを特徴としている。
この構成では、結合部がループ部の内周側に配置されることで、ループ部と結合部とが同じ平面上に配置されるとともに、ループ部の中心位置に配置される外部回路との接続点に結合部を接続するアンテナ構成が単層の電極パターン等により実現される。
また、この発明のループアンテナは、ループ部の反射板側に結合部を配置することを特徴としている。
この構成では、結合部がループ部から円偏波の主放射方向と対向する側に配置されるので、結合部が放射特性に与える影響が抑制される。
また、この発明のループアンテナは、結合部をループ部の外周側に配置することを特徴としている。
この構成では、結合部がループ部の外周に配置されることで、ループアンテナのインピーダンスが、150Ω以上から約50Ωまで低下する。
また、この発明のループアンテナは、給電部に、結合部に供給される信号または結合部から出力される信号に対するインピーダンスマッチングを行うマッチング部を備えたことを特徴としている。
この構成では、ループアンテナに所望の放射特性を備えることにより、インピーダンスが外部接続回路、例えば送信信号生成回路や受信信号処理回路等と異なっていても、マッチング部によりインピーダンス整合される。
この発明によれば、閉じた形状で送受信信号の略1波長(λ)分の長さのループ状導体と、このループ状導体に略1/4波長の長さで平行に沿う結合部とを備え、この結合部の一方端をループ状導体に接続するとともに、他方端を給電点に接続することで、理想的な1波長ループアンテナを構成することができる。これにより、形成が容易で且つ比較的強度を有する簡素な構造で、軸比に優れた円偏波ループアンテナを構成することができる。
また、この発明によれば、結合部がループ部の内周側に配置されることで、単層電極パターンの基板でループアンテナを実現することができる。これにより、前述の効果を有し、簡素なループアンテナを構成することができる。
また、この発明によれば、結合部がループ部の反射板側に配置されることで、より放射特性が良化する。すなわち、さらに放射特性に優れるループアンテナを構成することができる。
また、この発明によれば、結合部をループ部の外周側に配置することで、ループアンテナのインピーダンスを約50Ωに調整可能となり、通信系に通常用いられる50Ω系の伝送線路に直接接続したり、50Ω系の電気部品や測定器を直接用いることができるため、容易で且つ安価にアンテナの組み立ておよび調整検査が可能になる。
また、この発明によれば、結合部がマッチング部を介して外部回路に接続することで、ループアンテナと外部回路との間で入出力される信号の伝送損失が抑制されて、高効率の送受信特性を有する円偏波ループアンテナを構成することができる。
本発明の第1の実施形態に係る円偏波ループアンテナについて図を参照して説明する。 図1は本実施形態に係る円偏波ループアンテナの概略構成を示す外観斜視図である。また、図2(a)は図1に示す円偏波ループアンテナの平面図、(b)はその側面断面図である。
図1に示すように、本実施形態の円偏波ループアンテナ1のループ部11は、その長さが送受信信号の略1波長(λ)分の長さからなるループ(円周形)状の導体からなり、その一点に同じく導体からなる結合部12が接続されている。結合部12は、その一方端の接続点201でループ部11に接続し、前記波長λの略1/4の長さに亘り、ループ部11に沿って伸びる形状で形成されている。この際、結合部12は、ループ部11の内側で、ループ部11の円周面と同じ平面内で、ループ部11に対して所定距離離間した状態で配置されている。結合部12の他方端、すなわち、接続点201に対向する端部は給電点200であり、この給電点200からループ部11の中心Oに向かう方向に伸びる第1給電導体13に接続している。第1給電導体13の給電点200に対向する端部は、ループ部11の中心Oを通る中心線に沿って伸び、外部から第1給電導体13に送信信号を伝送し、第1給電導体13から外部に受信信号を伝送する第2給電導体14に接続している。第2給電導体14は、前記中心線に沿って反射板2側(図における鉛直下方向)に伸び、反射板2のループアンテナ1が配置された側と対向する側で外部回路に接続する。
また、ループ部11の円周面から所定距離、第2給電導体14側(図における鉛直下側)に離間した位置には、少なくともループ部11の面積よりも大きい面積で形成された、導電体からなる反射板2が配置されており、この反射板2には貫通孔が形成されており、この貫通孔を第2給電導体14が貫通して、反射板2を介してループ部11と対向する位置に配置された前記外部回路に接続している。ここで、本実施形態では、結合部12、第1給電導体13、および第2給電導体14が本発明の「給電部」に相当する。
このような構成の円偏波ループアンテナでは、ループ部11が送受信信号の略1波長の長さであり、結合部12が前記波長の1/4の長さであることから、ループ部11に次に示す原理で2つの定在波が実質的に発生する。
ループ部11は、送受信信号の略1波長(λ)の長さであることから、定在波に対しては等価的に接続点201を一端する半無限長線路として見なすことができる。また、結合部12はこの接続点201を一方端として送受信信号の略1/4波長の長さで半無限長線路(ループ部11)に沿って伸び、他方端を給電点とする給電ラインとして見なすことができる。
このような構造のアンテナでは、接続点201の状態により、互いにλ/4の長さに相当する位相差を有する2つの定在波は生じる。すなわち、接続点201が接地されていれば、図20に示す電流定在波が発生し、接続点201が開放されていれば(接地されていなければ)、図18に示す電流定在波が発生する。
この状態をループ形状、すなわち、円偏波ループアンテナ1に適用すると、接続点201が接地されていれば図21に示す電流定在波が発生し、接続点201が開放されていれば図19に示す電流定在波が発生する。この接地状態と開放状態とは、信号の位相差に置き換えると信号のλ/4の長さ分に相当する。すなわち、円偏波ループアンテナ1には、図22に示すように、ループ部11に沿って互いにλ/4の長さで離間された位置に存在する仮想給電点Sa,Sbによる2つの電流定在波Ia,Ibが存在することとなる。そして、これら仮想給電点Sa,Sbを第1、第2給電導体13,14を介して入力される信号電力により実現することができる。
この結果、円偏波ループアンテナ1は理想的な円偏波ループアンテナとして機能する。すなわち、本実施形態の構成とすることで、軸比に優れた理想的な円偏波ループアンテナを簡素な構造で実現することができる。
また、本実施形態の構成では、ループ部11は閉じた状態のループ形状であるので、途中に切断部を有するC型ループ形状や、始点と終点とで径の異なるカール形状よりも外圧に対する強度が高くなる。また、ループ部11が閉じたループ形状であり、結合部がこれに沿う形状であるので形成が容易となる。従って、本実施形態の構成を用いることで、強度が強く、形成が容易なループアンテナを構成することができる。
次に、本実施形態の構成を用いたループアンテナのシミュレーション結果について説明する。
図3は、図4、図5のφ,θの定義を示す図である。
図3に示すように、φはループ部11を含む平面に水平な方向の角で、ループ部11の中心に対して給電点200方向が90°となり、反時計回りを正方向とする水平角である。また、θはループ部11の中心軸方向で、反射板2と対向する方向を天頂(θ=0°)とし、互いに180°の角度差を有する水平角方向に対して、角度が小さい側に向かう方向を正方向として角度が大きい側に向かう方向を負方向とする天頂角である。
図4は、図1、図2に示した形状のループアンテナの1420MHzの信号(円偏波)に対する軸比特性のシミュレーション結果を示すグラフである。また、図5は、図1、図2に示した形状のループアンテナの1420MHzの信号(円偏波)に対する放射特性のシミュレーション結果を示すグラフである。図5において、AGPRHCPは右旋円偏波の放射特性を示し、AGPLHCPは左旋円偏波の放射特性を示す。
なお、図4、図5に示すシミュレーション結果に用いたループアンテナは、ループ部11の半径が略30.8mmで、ループ部11と結合部12を形成する導体の直径が略1mmで、ループ部11と結合部との間隔が2mmで、給電点200から反時計回りに84°の位置で結合部12とループ部11とが接続し、ループ部11が反射板2(シミュレーション上は無限平面導体)から略20mm離間して配置されたものである。
図4に示すように、本実施形態の構成を用いることにより、天頂方向から天頂角方向に広い範囲で略同じで且つ平坦な特性を有し、水平方向にも略同じ特性を有する軸比が得られるので、優れた軸比特性を有するループアンテナを実現することができる。また、図5に示すように、略球状の放射特性、すなわち水平方向の角度によらず、断面が略円形状の放射特性が得られ、且つ、放射したい右旋円偏波に対して放射したくない左旋円偏波の強度が大幅に弱いので、優れた指向性を有する円偏波を放射するループアンテナを実現することができる。
なお、この構成のループアンテナを用いた場合のスミスチャートを図6に示す。
図6は図1、図2に示した構造のループアンテナのS11特性のスミスチャートである。このように、本実施形態の構成を用いると、インピーダンスが50Ωから離れるが、これは、第2給電導体14に同軸ケーブル等のインピーダンスマッチング回路を接続するか、または、図7に示すように、第2給電導体14を同軸ケーブル15等のインピーダンスマッチング回路にすることで、解消することができる。
図7は、本実施形態のループアンテナの他の構成を示す外観斜視図である。図7に示すループアンテナは、第1給電導体13がループ部11の中心軸状に配置された同軸ケーブル15に接続する構造であり、他の構成は図1に示したループアンテナと同じである。
また、図8に示すように、インピーダンスマッチング回路をマイクロストリップ回路16で構成してもよい。図8は、本実施形態のループアンテナのさらに他の構成を示す外観斜視図である。図8に示すループアンテナは、第1給電導体13が給電点200から反射板2側方向(鉛直下方向)に伸び、反射板2上面(ループ部11側の面)上に配置されたマイクロストリップ回路16に接続する構成であり、他の構成は図1に示したループアンテナと同じである。このような構成を用いてもインピーダンスマッチングを行うことができる。
以上のように、本実施形態の構成を用いることにより、優れた軸比特性、および指向性を有し、強度が強く、形成が容易なループアンテナを構成することができる。
なお、本実施形態のような結合部がループ部の内周側(中心側)にある構造では、ループ部11と結合部12と第1給電導体13とを単一基板の一表面上の単層により形成することができ、ループアンテナをより容易に形成することができる。
次に、第2の実施形態に係るループアンテナについて図を参照して説明する。
図9は本実施形態のループアンテナの概略構成を示す外観斜視図である。
図9に示すように本実施形態のループアンテナは結合部12がループ部11の反射板2側に配置されたものであり、他の構成は図1に示したループアンテナと同じである。
このような構成のループアンテナの1410MHzの信号(円偏波)の軸比特性、放射特性およびスミスチャートを図10〜図12に示す。
図10は本実施形態のループアンテナの軸比特性のシミュレーション結果を示すグラフであり、図11はその放射特性のシミュレーション結果を示すグラフである。図11において、AGPRHCPは右旋円偏波の放射特性を示し、AGPLHCPは左旋円偏波の放射特性を示す。なお、図10、図11においても、φ、θの定義は図4、図5に示した定義と同じである。
図12はこの場合のS11特性のスミスチャートを示す。
図10、図11に示すように、本実施形態を用いても、優れた軸比特性、および指向性を有するループアンテナを構成することができる。そして、図10に対する図4、図11に対する図5の関係が示すように、本実施形態を用いることで、軸比特性および放射特性ともに良好となり、ピーク利得が増加する。具体的には、第1の実施形態に示したループアンテナ(従来のカールアンテナと略同等か若干良好な特性のアンテナ)でピーク利得が約8.7dBであるのに対し、本実施形態に示すループアンテナのピーク利得は約9.3dBとなり利得が増加する。このように、本実施形態の構成を用いることにより、アンテナ特性(軸比特性、放射特性を含む総合的なアンテナの特性)がより優れるループアンテナを実現することができる。
なお、本実施形態の場合も第1の実施形態の図7、図8に示したようなインピーダンスマッチング回路を用いることにより、問題なく外部回路との接続を行うことができる。
次に、第3の実施形態に係るループアンテナについて図を参照して説明する。
図13は本実施形態のループアンテナの概略構成を示す外観斜視図である。
図13に示すように本実施形態のループアンテナは結合部12がループ部11の外側に配置されたものであり、第1給電導体13が給電点200からループ部11を含む平面に対して反射板2方向に垂直な方向に伸び、第2給電導体14がループ部11を含む平面(反射板2の平面)に平行な方向に伸びる形状に形成されたものであり、他の構成は図1に示したループアンテナと同じである。
このような構成のループアンテナの1585.75MHzの信号(円偏波)の放射特性およびスミスチャートを図14、図15に示す。
図14は本実施形態のループアンテナの放射特性のシミュレーション結果を示すグラフであり、図14において、AGPRHCPは右旋円偏波の放射特性を示し、AGPLHCPは左旋円偏波の放射特性を示す。なお、図14においても、φ、θの定義は図4、図5に示した定義と同じである。
図15はこの場合のS11特性のスミスチャートを示す。
図14に示すように本実施形態の構成を用いても所定の放射特性を有する円偏波を放射するループアンテナを実現することができる。さらに、図15に示すように、本実施形態の構成のように、結合部12をループ部11の外周側に配置して、第1給電導体13を反射板2方向へ垂直に伸ばし、第2給電導体14を反射板2の表面に沿って伸ばすことで、ループアンテナのインピーダンスが150Ω以上から50Ωに近づき、結合部12、第1給電導体13、第2給電導体14が実質的にインピーダンスマッチング回路を備えた構造となる。これにより、通信系で多く用いられるインピーダンス50Ωの外部回路に、インピーダンスマッチング回路を挿入することなく接続することができる。すなわち、より簡素な構造で、外部回路に接続する部分を含むループアンテナを実現することができる。さらに、50Ω系の電気部品や測定器を直接用いることができるため、容易で且つ安価にアンテナの組み立ておよび調整検査が可能になる。
なお、本実施形態では、第1給電導体13を反射板2に垂直に伸ばし、第2給電導体14を反射板2に平行に伸ばして設置する構造を示したが、給電部12をループ部11の外周側に配置するのみで、インピーダンスが約50Ωに近づく。このため、図16に示すような構造のループアンテナであってもよい。
図16は本実施形態のループアンテナの他の構成を示す概略構成図である。
図16に示すループアンテナは、結合部12の給電点200から反射板2の貫通孔に向かう直線状の給電導体17を備えたものであり、他の構成は図13に示すループアンテナと同じである。このような構成とすることで、より一層ループアンテナの構造が簡素化される。なお、給電導体17の構造は、ループアンテナ1のインピーダンスの微調整に用いるものであるので、適当なインピーダンスが得られる形状であれば、直線や曲線等、どのような形状で形成してもよい。
なお、前述の各実施形態では、給電点に対して反時計回り方向に伸びる結合部を備えた右旋円偏波ループアンテナについて示したが、給電点に対して時計回り方向に伸びる結合部を備えた左旋円偏波ループアンテナについても同様の構成を適用することができ、前述の効果を奏することができる。
第1の実施形態に係る円偏波ループアンテナの概略構成を示す外観斜視図 図1に示す円偏波ループアンテナの平面図、およびその側面断面図 図5〜図6のφ,θの定義を示す図 第1の実施形態のループアンテナの軸比特性のシミュレーション結果を示すグラフ 第1の実施形態のループアンテナの軸比特性のシミュレーション結果を示すグラフ 第1の実施形態のループアンテナのS11特性のスミスチャート 第1の実施形態のループアンテナの他の構成を示す外観斜視図 第1の実施形態のループアンテナのさらに他の構成を示す外観斜視図 第2の実施形態のループアンテナの概略構成を示す外観斜視図 第2の実施形態のループアンテナの軸比特性のシミュレーション結果を示すグラフ 第2の実施形態のループアンテナの放射特性のシミュレーション結果を示すグラフ 第2の実施形態のループアンテナのS11特性のスミスチャート 第3の実施形態のループアンテナの概略構成を示す外観斜視図 第3の実施形態のループアンテナの放射特性のシミュレーション結果を示すグラフ 第3の実施形態のループアンテナのS11特性のスミスチャート 第3の実施形態のループアンテナの他の構成を示す概略構成図 給電点と結合用線路と、半無限長線路とから構成されるアンテナの概念図 図17に示すアンテナにおけるスイッチ53がオフの場合の電流定在波Iw1を示す図 図18に示すアンテナをループアンテナに置き換えた場合の電流定在波Iw1を示す図 図17に示すアンテナにおけるスイッチ53がオンの場合の電流定在波Iw2を示す図 図20に示すアンテナをループアンテナに置き換えた場合の電流定在波Iw2を示す図 ループアンテナの等価回路
符号の説明
1−ループアンテナ
2−反射板
11−ループ部
110−ループ部11の対向部
12−結合部
13−第1給電導体
14−第2給電導体
15−同軸ケーブル
16−マイクロストリップ回路
17−給電導体
200−給電点
201−接続点

Claims (5)

  1. 1周の長さが送受信信号の略1波長である導体からなるループ部と、該ループ部に対して信号の入出力を行う給電部とを備えた円偏波ループアンテナにおいて、
    前記給電部は、一方端が前記ループ部に接続するとともに他方端が給電点に接続し、前記ループ部との接続点から該ループ部に沿って前記波長の略1/4の長さで伸びる結合部を備えたことを特徴とする円偏波ループアンテナ。
  2. 前記結合部は前記ループ部の内周側に配置されている請求項1に記載の円偏波ループアンテナ。
  3. 前記結合部は前記ループ部の反射板側に配置されている請求項1に記載の円偏波ループアンテナ。
  4. 前記結合部は前記ループ部の外周側に配置されている請求項1に記載の円偏波ループアンテナ。
  5. 前記給電部は、前記結合部に供給される信号または前記結合部から出力される信号に対するインピーダンスマッチングを行うマッチング部を備えた請求項1〜請求項4のいずれかに記載の円偏波ループアンテナ。
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