JP4297050B2 - ガラス板の加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車窓ガラス等に用いられるガラス板の加工装置に関する。
順次搬送されるガラス板を所望の形状に加工するガラス板の加工装置としては、例えば、特開2000−247668号公報に記載されたものが挙げられる。斯かるガラス板の加工装置は、ガラス板に切線を形成し、切線が形成されたガラス板をその切線に沿って折り割り、折り割られたガラス板の周縁に回転する円盤状の研削用砥石を接触させて当該周縁を研削するようになっている。
ところで、斯かるガラス板の加工装置では、ガラス板の周縁に回転する円盤状の研削用砥石を予め決められた切り込み量(研削量)をもって接触させて当該周縁を研削するようになっているため、次々に搬送されてくるガラス板の周縁を連続的に研削する場合に、研削用砥石の摩耗により、研削用砥石の径が徐々に小さくなって切り込み量が小さくなると、ガラス板の周縁を予め決められた形状に研削することができなくなる虞がある。
また、摩耗した研削用砥石によりガラス板の周縁を予め決められた形状に研削するためには、その研削用砥石の摩耗量でも予め決められた切り込み量が得られるように、ガラス板の加工装置自体の作動を一旦停止して研削用砥石の位置を再設定しなければならず、従って、所望の形状を有したガラス板の生産能率の向上を図ることが困難である。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、研削用砥石が摩耗しても順次搬送されるガラス板の周縁を所望の形状に連続的に研削することができ、所望の形状を有したガラス板の生産能率の向上を図ることのできるガラス板の加工方法及びガラス板の加工装置を提供することにある。
本発明の第一の態様のガラス板の加工方法は、次々に到来するガラス板の周縁に研削用砥石を接触させて当該周縁を研削するガラス板の加工方法であって、研削したガラス板の周縁の位置を検出する段階と、検出したガラス板の周縁の位置を示す検出値に基づいて、到来するガラス板に対する研削用砥石の位置を補正する段階とを具備している。
第一の態様のガラス板の加工方法によれば、研削したガラス板の周縁の位置を検出して、これにより研削用砥石の摩耗量を確定し、その確定した摩耗量に応じて、到来するガラス板に対する研削用砥石の位置を補正するため、研削用砥石が摩耗しても順次搬送されるガラス板の周縁を予め決められた切り込み量をもって所望の形状に連続的に研削することができ、所望の形状を有したガラス板の生産能率の向上を図ることができる。
本発明の第二の態様のガラス板の加工方法では、本発明の第一の態様のガラス板の加工方法において、補正する段階は、ガラス板の周縁の位置を示す検出値と予め設定された設定値との偏差値を求める段階とを具備しており、求めた偏差値に基づいて、研削用砥石をガラス板に対して移動させて研削用砥石のガラス板に対する位置を補正する。
本発明の第三の態様のガラス板の加工方法では、第一又は第二の態様のガラス板の加工方法において、検出する段階は、研削されたガラス板の周縁部及びその近傍に対して光線を投光する段階と、周縁部及びその近傍からの光線を受光する段階とを具備しており、受光した光線の光量によりガラス板の周縁の位置を検出する。
本発明の第四の態様のガラス板の加工方法では、第一から第三のいずれかの態様のガラス板の加工装置において、検出する段階は、研削されたガラス板の周縁に向かって探触子を移動させる段階と、この探触子をガラス板の周縁に接触させる段階とを具備しており、探触子の移動量からガラス板の周縁の位置を検出する。
本発明の第一の態様のガラス板の加工装置は、ガラス板を搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送されてきたガラス板の周縁に接触して当該周縁を研削する研削用砥石を有した研削手段と、研削手段により研削されたガラス板の周縁の位置を検出する検出手段と、この検出手段からのガラス板の周縁を示す検出値に基づいて、到来するガラス板に対する研削用砥石の位置を補正する補正手段とを具備している。
本発明の第一の態様のガラス板の加工装置によれば、上述の第一の態様の方法と同様に、研削用砥石の摩耗量を確定し、その確定した摩耗量に応じて、到来するガラス板に対する研削用砥石の位置を補正するため、研削用砥石が摩耗しても順次搬送されるガラス板の周縁を予め決められた切り込み量をもって所望の形状に連続的に研削することができ、所望の形状を有したガラス板の生産能率の向上を図ることができる。
本発明の第二の態様のガラス板の加工装置では、本発明の第一の態様のガラス板の加工装置において、補正手段は、ガラス板の周縁の位置を示す検出値と予め設定された設定値との偏差値を求める手段とを具備しており、偏差値に基づいて、研削用砥石をガラス板に対して移動させて研削用砥石のガラス板に対する位置を補正するようになっている。
本発明の第三の態様のガラス板の加工装置では、第一又は第二の態様のガラス板の加工装置において、検出手段は、研削手段により研削されたガラス板の周縁部及びその近傍に対して光線を投光する投光部と、周縁部及びその近傍からの光線を受光する受光部とを具備しており、受光部で受光した光線の光量によりガラス板の周縁の位置を検出するようになっている。
本発明の第四の態様のガラス板の加工装置では、第三の態様のガラス板の加工装置において、投光部及び受光部は、夫々互いに研削手段により研削されたガラス板を間にして配されている。
本発明の第五の態様のガラス板の加工装置では、第一又は第二の態様のガラス板の加工装置において、検出手段は、研削手段により研削されたガラス板の周縁部及びその近傍に対して光線を投光する投光部と、投光部からの投光に基づいてガラス板から反射した反射光線を受光する受光部と、投光部及び受光部をガラス板の一方の面と平行な方向に移動させる移動機構とを具備しており、受光部で受光した反射光線の光量によりガラス板の周縁の位置を検出するようになっている。
本発明の第六の態様のガラス板の加工装置では、第一又は第二の態様のガラス板の加工装置において、検出手段は、研削されたガラス板の周縁に対して進退自在な探触子と、この探触子を研削されたガラス板の周縁に向かって移動させ、探触子をガラス板の周縁に接触させる移動機構とを具備しており、探触子の移動量によりガラス板の周縁の位置を検出するようになっている。
本発明の第七の態様のガラス板の加工装置では、第一から第六のいずれかの態様のガラス板の加工装置において、補正手段は、研削用砥石をガラス板に対して移動させる移動手段を具備しており、移動手段は、研削用砥石の回転軸心と当該研削用砥石のガラス板の周縁への接触点とを結ぶ線に平行に伸びた回転自在なねじ軸と、ねじ軸を回転させる回転手段と、ねじ軸に螺合したナットが固着されていると共に研削用砥石が固定されているスライダとを具備しており、回転手段によりねじ軸を回転させてスライダを移動させることでスライダに固定されている研削用砥石を移動させるようになっている。
本発明の第八の態様のガラス板の加工装置では、第一から第七のいずれかの態様のガラス板の加工装置において、ガラス板に切線を形成する切線形成手段と、切線形成手段により切線が形成されたガラス板をその切線に沿って折り割る折り割り手段とを具備しており、研削手段は、折り割り手段により折り割られたガラス板の周縁を研削するようになっている。
本発明によれば、研削用砥石が摩耗しても順次搬送されるガラス板の周縁を所望の形状に連続的に研削することができ、所望の形状を有したガラス板の生産能率の向上を図ることのできるガラス板の加工方法及びガラス板の加工装置を提供し得る。
次に本発明の具体例を図面を参照して説明する。本発明はこれら具体例に限定されないのである。
図1は、本発明のガラス板の加工装置の例の正面説明図、
図2は、図1に示す例の平面説明図、
図3は、図1に示す例の側断面説明図、
図4は、図1に示す例の主に切線形成ヘッドの正面説明図、
図5は、図1に示す例の主に折り割り手段の平面説明図、
図6は、図1に示す例の主に折り割りヘッドの正面説明図、
図7は、図1に示す例の主に研削ヘッドの正面説明図、
図8は、図1に示す例の主に研削ヘッド及び移動手段の平面説明図、
図9は、図1に示す例の吸盤の正面説明図、
図10は、図1に示す例の吸盤の平面説明図、
図11は、図1に示す例の補正手段の説明図、
図12は、本発明のガラス板の加工装置の他の例の正面説明図、
図13は、図12に示す例の側断面説明図、
図14は、本発明のガラス板の加工装置の更に他の例の正面説明図、そして、
図15は、本発明のガラス板の加工装置の更に他の例の平面説明図である。
具体例
図1から図11において、本例のガラス板の加工装置1は、ガラス板2に切線3を形成する切線形成手段4と、切線形成手段4により切線3が形成されたガラス板2をその切線3に沿って折り割る折り割り手段5と、折り割り手段5により折り割られたガラス板2の周縁6に接触して当該周縁6を研削する円盤状の研削用砥石7を有した研削手段8と、研削手段8により研削されたガラス板2の周縁6の位置を検出する検出手段132と、研削手段8により研削されたガラス板2の周縁6の所望の位置を示す設定値(基準値)を設定する設定手段131と、検出手段132により検出したガラス板2の周縁6の位置を示す検出値と設定手段131により予め設定された設定値とに基づいて、到来するガラス板2に対する研削用砥石7の位置を補正する補正手段9と、ガラス板2を切線形成手段4、折り割り手段5及び研削手段8に順次搬送する搬送手段10とを具備している。
切線形成手段4は、切線3を形成すべきガラス板2を支持する切線形成用の支持台11と、支持台11上のガラス板2に切線3を形成する切線形成ヘッド12と、切線形成ヘッド12を支持台11上のガラス板2に対して移動させる切線形成ヘッド移動手段13とを具備している。
支持台11は、基台14にY方向移動手段25を介して取り付けられたテーブル15を具備しており、テーブル15は、ガラス板2の下面全体を平面支持する広さを有し、ガラス板2を平面支持するテーブル15の上面は平坦に形成され、かつ、その上面にはシート(図示せず)が固着されてガラス板2に傷を付けないように構成されている。
切線形成ヘッド12は、特に図4に示すように、切線形成用のカッタホイール16と、カッタホイール16を上昇及び下降させるエアシリンダ17と、カッタホイール16の位置を微少に調整する微調整機構18と、シャフト39の下端に取り付けられた掴み体19とを具備しており、エアシリンダ17は、Z方向に往復動自在なピストンロッドを有しており、このピストンロッドの外部先端には、カッタホイール16が回転自在に取り付けられている。
微調整機構18は、掴み体19に回転自在に取り付けられたZ方向に直交するガラス板2の上面と平行なX方向に伸びたねじ軸20と、ねじ軸20に螺合したナットが固着され、且つ、X方向に移動自在となるように掴み体19に嵌合したX方向スライド21と、X方向スライド21に回転自在に取り付けられていると共にX方向及びZ方向に直交するY方向に伸びたねじ軸22と、ねじ軸22に螺合したナットが固着され、且つ、Y方向に移動自在となるようにX方向スライド21に嵌合したY方向スライド23とを具備しており、Y方向スライド23には、エアシリンダ17が固定されている。
微調整機構18は、摘みを介してねじ軸20を回転させることにより、X方向スライド21を掴み体19に対してX方向に移動調節し、摘みを介してねじ軸22を回転させることにより、Y方向スライド23をX方向スライド21に対してY方向に移動調節することで、エアシリンダ17を介してカッタホイール16のX方向及びY方向における位置を微少に調整するようになっている。カッタホイール16の位置は、当該カッタホイール16とガラス板2との接触点が軸心A上に位置するように、微調整機構18により微少に調整される。
切線形成ヘッド移動手段13は、切線形成ヘッド12をガラス板2に対してX方向に移動させるX方向移動手段24と、切線形成ヘッド12をガラス板2に対してY方向に移動させるY方向移動手段25と、切線形成ヘッド12をガラス板2に対して軸心Aを中心としてR1方向に回転させる回転手段26とを具備している。
X方向移動手段24は、上フレーム27に取り付けられた電動モータ28と、電動モータ28の出力回転軸にプーリ、ベルト等を介して連結し、且つ、上フレーム27に回転自在に取り付けられたX方向に伸びたねじ軸29と、ねじ軸29に螺合したナット30と、ナット30が固着された可動台31と、可動台31と嵌合し、且つ、上フレーム27に固定されたX方向に伸びた一対の案内レール32とを具備しており、案内レール32は、可動台31をX方向に案内するようになっている。可動台31には、軸受38及びシャフト39を介して切線形成ヘッド12が取り付けられている。
X方向移動手段24は、電動モータ28の作動により、ねじ軸29を回転させ、この回転により、ねじ軸29に螺合したナット30が固着された可動台31をX方向に移動させ、而して、可動台31に取り付けられた切線形成ヘッド12をX方向に移動させるようになっている。
Y方向移動手段25は、基台14に回転自在に取り付けられているY方向に伸びた一対のねじ軸33及び106と、支持台11が固定されている連結板36と、ねじ軸33及び106の夫々に螺合し且つ連結板36に固着されたナット34及び107と、基台14に固定されていると共にねじ軸33及び106の夫々の一端に連結している電動モータ35及び105と、連結板36に嵌合し且つ基台14に固定されているY方向に伸びた一対の案内レール37及び108とを具備している。
Y方向移動手段25は、電動モータ35及び105の同期的な作動によりねじ軸33及び106を回転させ、ねじ軸33及び106の夫々に螺合したナット34及び107が固着された連結板36をY方向に移動させ、而して、切線形成ヘッド12を、連結板36上の支持台11に載置されたガラス板2に対して相対的にY方向に移動させるようになっている。
回転手段26は、可動台31に取り付けられた軸受38と、軸受38に夫々回転自在に保持されたZ方向に伸びたシャフト39と、シャフト39の夫々の上端に取り付けられたベベルギヤ40と、ベベルギヤ40に歯合したベベルギヤ41と、ベベルギヤ41が固着され、且つ、可動台31に回転自在に支持されたX方向に伸びたラインシャフト42と、可動台31に固定されていると共にラインシャフト42にプーリ、ベルト等を介して連結している電動モータ43とを具備しており、シャフト39の下端には掴み体19が取り付けられている。
回転手段26は、電動モータ43の作動により、プーリ、ベルト等を介してラインシャフト42を回転させ、この回転でベベルギヤ40及び41を介してシャフト39を回転させ、而して、シャフト39の下端に懸吊的に取り付けられた切線形成ヘッド12を、切線形成点を通る軸心Aを中心としてR1方向に回転させるようになっている。
折り割り手段5は、特に図5に示すように、折り割るべきガラス板2を支持する折り割り用の支持台44と、支持台44により支持されたガラス板2を切線3に沿って折り割る折り割りヘッド45及び45aと、折り割りヘッド45及び45aをガラス板2に対してX方向及びY方向に移動させる折り割りヘッド移動装置46及び46aとを具備している。
支持台44は、基台14に支柱47を介して装着された支持板48と、支持板48のY方向における両端に回転自在に取り付けられたドラム49及び50と、ドラム49及び50に掛け回された可撓性の無端ベルト51と、無端ベルト51上に残存したガラス板2のカレットを排出するために、無端ベルト51をY方向に走行させる走行手段52とを具備しており、無端ベルト51上にガラス板2が載置されるようになっている。
走行手段52は、基台14に取り付けられていると共に無端ベルト51の下流端側のドラム50にプーリ、ベルト等を介して連結している電動モータ53を具備している。
無端ベルト51の下流端には、走行手段52により無端ベルト51上から排出されたカレットを収容するカレット収容部(図示せず)が設けられている。
折り割りヘッド45及び45aは、夫々同様に形成されており、折り割りヘッド45は、ガラス板2に対して半分の領域において折り割りを実行する一方、折り割りヘッド45aは、ガラス板2に対して残りの半分の領域において折り割りを実行する。従って、以下折り割りヘッド45について詳細に説明し、折り割りヘッド45aについては必要に応じて図に符号aを付してその詳細な説明を省略する。
折り割りヘッド45は、図6に示すように、切線3が形成されたガラス板2に端切線55を形成する端切線形成手段54と、端切線55が形成されたガラス板2をその切線3に沿って押し割る押し割り手段101とを具備している。
端切線形成手段54は、端切線形成用カッタホイール56と、カッタホイール56を上昇及び下降させるエアシリンダ57と、カッタホイール57の刃先を端切線方向に向ける電動モータ58とを具備しており、カッタホイール56と可動台73に取り付けられている電動モータ58の出力回転軸とは、プーリ、ベルト等を介して連結されている。可動台73に取り付けられているエアシリンダ57は、Z方向に往復動自在なピストンロッドを有しており、このピストンロッドの外部先端にカッタホイール56が取り付けられている。
押し割り手段101は、押し割り用の押し棒59と、押し棒59を上昇及び下降させるエアシリンダ60とを具備している。可動台73に取り付けられているエアシリンダ60は、Z方向に往復動自在なピストンロッド61を有しており、ピストンロッド61の外部先端に押し棒59が取り付けられている。
折り割りヘッド移動装置46及び46aは、夫々同様に形成されており、折り割りヘッド移動装置46は、折り割りヘッド45をガラス板2に対して半分の領域において移動させる一方、折り割りヘッド移動装置46aは、折り割りヘッド45aをガラス板2に対して残りの半分の領域において移動させる。従って、以下折り割りヘッド移動装置46について詳細に説明し、折り割りヘッド移動装置46aについては必要に応じて図に符号aを付してその詳細な説明を省略する。
折り割りヘッド移動装置46は、折り割りヘッド45をX方向に移動させるX方向移動装置62と、折り割りヘッド45をY方向に移動させるY方向移動装置63とを具備している。
X方向移動装置62は、上フレーム27に固定されたX方向に伸びたフレーム64と、フレーム64の一端に取り付けられた電動モータ65と、フレーム64に回転自在に支持され、且つ、電動モータ65の出力回転軸に一端が連結されたX方向に伸びたねじ軸66と、ねじ軸66に螺合したナットが固着されていると共にフレーム70に固着されているスライダ67と、スライダ67をX方向に案内するように、スライダ67と嵌合し、且つ、フレーム64にX方向に伸びて取り付けられた一対の案内レール68とを具備している。
X方向移動装置62は、電動モータ65の作動により、電動モータ65の出力回転軸に連結されたねじ軸66を回転させ、この回転によりねじ軸66に螺合したナットが固着されたスライダ67が、案内レール68にX方向に案内されながら移動することで、フレーム70等を介して折り割りヘッド45をX方向に移動させるようになっている。
フレーム64aは、上フレーム27に並設された上フレーム69に固定されている。
Y方向移動装置63は、スライダ67が固着されたY方向に伸びたフレーム70と、フレーム70の一端に取り付けられた電動モータ71と、フレーム70に回転自在に支持され、且つ、電動モータ71の出力回転軸に一端が連結されたY方向に伸びたねじ軸72と、ねじ軸72に螺合したナットが固着されていると共に、エアシリンダ57及び60並びに電動モータ58、換言すれば、折り割りヘッド45が取り付けられている可動台73と、可動台73をY方向に案内するように、可動台73と嵌合し、且つ、フレーム70にY方向に伸びて取り付けられた一対の案内レール74とを具備している。
Y方向移動装置63は、電動モータ58の作動により、電動モータ58の出力回転軸に連結されたねじ軸72を回転させ、この回転によりねじ軸72に螺合したナットが固着された可動台73が、案内レール74にY方向に案内されながら移動することで、可動台73に取り付けられた折り割りヘッド45をY方向に移動させるようになっている。
研削手段8は、研削すべきガラス板2を支持する研削用の支持台75と、支持台75上のガラス板2の周縁6を研削する研削ヘッド76と、研削ヘッド76を支持台75上のガラス板2に対して移動させる研削ヘッド移動手段77とを具備している。
支持台75は、研削すべきガラス板2の形状に対応して連結板36上に載置されていると共にガラス板2を吸引保持する吸盤78からなる。
連結板36とは別個独立の複数の吸盤78の夫々は、特に図9及び図10に示すように、連結板36に当接する環状の当接面79及び連結板36に対して凹状となっている凹状面80を有している円盤体81と、ガラス板2の下面に当接する弾性部材82により上面83が覆われている円筒体84と、円盤体81及び円筒体84を一体的に連結している連結軸85と、円盤体81の側周面86における開口87と弾性部材82の上面88における開口89とに連通した連通孔90と、側周面86における開口95と凹状面80における開口91とに連通した連通孔92とを具備しており、当接面79には、環状の弾性シール部材93が設けられており、開口87及び95には、真空吸引装置(図示せず)が可撓性のチューブ等を夫々介して連結されている。
複数の吸盤78は、真空吸引装置の作動により開口89からガラス板2の下面を吸引すると共に、開口91から連結板36を吸引して当該連結板36を吸着することによって当該ガラス板2を吸引保持するようになっている。
以上のような連結板36に対して取り外し自在な複数の吸盤78は、加工ガラス寸法に対応して連結板36に例えば配置装置等を用いて自動的に配置されることができる。
研削ヘッド76は、図7に示すように、上述の円盤状の研削用砥石7と、研削用砥石7を回転させる電動モータ94と、シャフト110の下端に取り付けられている掴み体96とを具備しており、研削用砥石7は、その中心部で電動モータ94の出力回転軸の一端に固着されており、電動モータ94は移動手段134を介して掴み体96に取り付けられている。
周面100とガラス板2の周縁6との接触点Pが旋回軸心B上に位置するように配される研削用砥石7は、その周面100にダイヤモンド砥粒が埋設されており、周面100でガラス板2の周縁6に接触してガラス板2の周縁6を研削するようになっている。
研削ヘッド移動手段77は、研削ヘッド76をガラス板2に対してX方向に移動させると共に切線形成ヘッド移動手段13と共用のX方向移動手段24と、研削ヘッド76をガラス板2に対してY方向に移動させると共に切線形成ヘッド移動手段13と共用のY方向移動手段25と、研削ヘッド76及び移動手段134をガラス板2に対して旋回軸心Bを中心としてR2方向に旋回させる旋回手段104とを具備している。
研削ヘッド移動手段77においては、Y方向移動手段25は、電動モータ35及び105の作動によりねじ軸33及び106を回転させ、この回転によりねじ軸33及び106に螺合したナット107が固着された連結板36をY方向に移動させることで、研削ヘッド76を、連結板36上の吸盤78に吸引保持されているガラス板2に対して相対的にY方向に移動させるようになっている。
旋回手段104は、回転手段26と共用したラインシャフト42及び電動モータ43と、可動台31に取り付けられた軸受109と、軸受109に夫々回転自在に保持されたZ方向に伸びたシャフト110と、シャフト110の夫々の上端に取り付けられたベベルギヤ111と、ベベルギヤ111に歯合していると共にラインシャフト42に固着されたベベルギヤ112とを具備しており、シャフト110の下端には掴み体96が取り付けられている。
旋回手段104は、電動モータ43の作動により、プーリ、ベルト等を介してラインシャフト42を回転させ、この回転がベベルギヤ111及び112を介してシャフト110を回転させ、而して、シャフト110の下端に懸吊的に取り付けられた研削ヘッド76をR2方向に旋回させるようになっている。
旋回手段104は、研削用砥石7の回転軸心Cと研削用砥石7及びガラス板2の周縁6の接触点Pとを結ぶ線の伸びる方向(接触点Pでの法線方向)Dと後述のねじ軸97の伸びる方向とが平行となるように、研削ヘッド76及び移動手段134をZ方向に伸びると共に接触点Pを通る軸心Bを中心としてR2方向に旋回させるようになっている。
搬送手段10は、ガラス板2を持ち上げる持ち上げ手段113と、持ち上げ手段113により持ち上げたガラス板2をX方向に移動させるガラス板移動手段114と、ガラス板搬入端側に配されていると共に加工されるべきガラス板2を載置する載置台115と、ガラス板搬出端側に配されていると共に加工されたガラス板2を載置する載置台116とを具備している。
持ち上げ手段113は、ガラス板2を吸着する吸着手段117と、吸着手段117を上昇及び下降させる昇降手段118とを具備している。
吸着手段117は、四基の吸盤119と、各吸盤119に夫々配管弁を経て接続されている真空吸引装置(図示せず)とを具備しており、真空吸引装置の作動により、各ガラス板2の上面を各吸盤119に夫々吸着させて、当該各ガラス板2を保持するようになっている。各吸盤119は、これらがX方向で夫々互いに隣り合う間隔が夫々等しくなるように配されている。
昇降手段118は、ブラケット121を介して可動台126に取り付けられている四基のエアシリンダ120を具備しており、各エアシリンダ120のZ方向に伸びたピストンロッドの外部先端には、吸盤119が夫々取り付けられている。
昇降手段118は、エアシリンダ120の空気圧を増減圧させることによりピストンロッドをZ方向に往復動させ、この往復動によりピストンロッドに取り付けられた吸盤119を上昇及び下降させるようになっている。
ガラス板移動手段114は、上フレーム69に取り付けられた電動モータ122と、上フレーム69に回転自在に支持され、且つ、電動モータ122の出力回転軸にプーリ、ベルト等を介して連結したX方向に伸びたねじ軸123と、ねじ軸123に螺合したナット124と、上フレーム69に固定されているX方向に伸びた一対の案内レール125と、ナット124が固着され且つ案内レール125に嵌合しているX方向に移動自在な可動台126とを具備している。
ガラス板移動手段114は、電動モータ122の出力回転軸の回転により、プーリ、ベルト等を介してねじ軸123を回転させ、ねじ軸123の回転によりナット124を介して可動台126をX方向に移動させ、この移動により可動台126にブラケット121等を介して吸着手段117に吸着されたガラス板2をX方向に移動させるようになっている。
載置台115は、ガラス板2の位置を決める複数の位置決めローラ127を具備している。
載置台116は、ガラス板2の位置を決める複数の位置決めローラ127と、基台14に固定されたテーブル128と、研削されたガラス板2の形状に対応してテーブル128上に載置された複数の吸盤78とを具備している。テーブル128上の吸盤78は上述と同様に配置されると共に作動して加工されたガラス板2を吸引保持するようになっている。
支持台11、44及び75並びに載置台115及び116は、これらが夫々支持したガラス板2の上面が夫々互いに面一となるように、且つ、夫々互いにX方向で一定の間隔をもって配されている。
設定手段131は、図11に示すように、操作部141と、操作部141が操作されることにより設定された設定値、すなわち研削されたガラス板2の周縁6の所望の位置を示す値(基準値)を記憶する記憶部142とを具備しており、記憶部142は、その記憶した設定値を、演算手段133からの要求に応じて、当該演算手段133に送るようになっている。
検出手段132は、図1、図2及び図11に示すように、研削手段8により研削されたガラス板2の周縁部及びその近傍に対して光線を投光する投光部143と、投光部143で投光した光線であって、ガラス板2の周縁部及びその近傍からの光線を受光する受光部144とを具備しており、受光部144で受光した光線の光量に基づいてガラス板2の周縁6の位置を示す検出値を演算手段133に送るようになっている。
投光部143及び受光部144は、夫々互いに研削手段8により研削されたガラス板2を間にしてZ方向で対向して配されており、投光部143は搬出端側の横フレーム145に、受光部144は載置台116に夫々固定されている。
投光部143は、載置台116上にガラス板2が到来、即ち、載置台116上にガラス板2が載置された際に、投光部143から予め定めた光量の光線を投光し、受光部144は、投光部143から投光された光線であって、ガラス板2の周縁部及びその近傍からの光線を受光し、受光した光線の光量に基づいて電気的信号からなる検出値を生じさせるようになっている。
補正手段9は、図11に示すように、検出手段132からの検出値と設定手段131により予め設定された設定値との偏差値を演算して求める演算手段133と、演算手段133により求められた偏差値に基づいて、研削用砥石7をガラス板2に対して移動させる移動手段134とを具備している。
演算手段133は、本例では、検出手段132から送られる検出値を取得した際には、設定手段131に設定値を要求して当該設定値を取得し、夫々取得した検出値と設定値とを比較することによってこれらの偏差値を演算するようになっている。演算手段133は、演算して求めた偏差値を移動手段134に送るようになっている。
移動手段134は、特に図8に示すように、本例では、掴み体96に回転自在に取り付けられたY方向に伸びたねじ軸97と、ねじ軸97を回転させる回転手段としての電動モータ98と、ねじ軸97に螺合したナットが固着され、且つ、Y方向に移動自在となるように掴み体96に嵌合したスライダ99とを具備しており、電動モータ98の出力回転軸は、ねじ軸97の一端に連結している。
移動手段134は、演算手段133から偏差値が送られた際に、電動モータ98を作動させ、電動モータ98の作動によりねじ軸97を回転させ、この回転によりスライダ99をY方向に移動させることでスライダ99に固定された電動モータ94を介して研削用砥石7を偏差値に相当する移動量をもってY方向に移動させるようになっている。移動手段134は、旋回手段104により研削ヘッド76と共にR2方向に旋回されるため、ガラス板2の上面と平行な面内において研削用砥石7を移動させることができるようになっている。
以上の補正手段9は、演算手段133により偏差値を演算して求め、移動手段134により当該偏差値に相当する移動量をもって研削用砥石7を方向Dに移動させることによって、研削用砥石7のガラス板2に対する位置を補正するようになっている。
本例のガラス板の加工装置1により自動車窓ガラスに用いるガラス板2を加工する場合、まず、吸着手段117により載置台115上の位置決めされたガラス板2を吸着し、吸着したガラス板2を昇降手段118により上昇させ、上昇させたガラス板2をガラス板移動手段114によりX方向に移動させて支持台11上に配置し、当該ガラス板2を昇降手段118により下降させて支持台11上に載置して、吸着手段117によるガラス板2の吸着を解除する。
次に、エアシリンダ17によりカッタホイール16を下降させて、支持台11上に載置されたガラス板2に切断圧を加え、X方向移動手段24により切線形成ヘッド12をX方向に且つY方向移動手段25により支持台11をY方向に移動させると共に、回転手段26によりカッタホイール16の刃先が常に切線形成方向を保つように切線形成ヘッド12をR1方向に軸心Aを中心として回転させながら、当該ガラス板2に切線3を形成する。
次に、吸着手段117により切線3が形成された支持台11上のガラス板2を吸着し、吸着したガラス板2を昇降手段118により上昇させ、上昇させたガラス板2をガラス板移動手段114によりX方向に移動させて支持台44上に配置し、当該ガラス板2を昇降手段118により下降させて支持台44上に載置して、吸着手段117によるガラス板2の吸着を解除する。
次に、エアシリンダ57によりカッタホイール56を下降させて、無端ベルト51上に載置されたガラス板2に切断圧を加え、電動モータ58の作動によりベルト、プーリ等を介してカッタホイール56の刃先が常に端切線形成方向を保つようにカッタホイール56を旋回させながら、X方向移動装置62及びY方向移動装置63によりカッタホイール56をガラス板2に対して相対的にX方向及びY方向に移動させてガラス板2の切線3よりも外側の部分に端切線55を形成する。そして、端切線55が形成されたガラス板2を押し割るべく、X方向移動装置62及びY方向移動装置63により押し棒59を移動させて、エアシリンダ60により押し棒59を下降させることでガラス板2を押圧して、当該ガラス板2をその切線3に沿って押し割る。尚、上記のようにして、ガラス板2の半分の領域で折り割りを行うのと併行して、ガラス板2の残りの半分の領域でも折り割りを行う。
次に、吸着手段117により支持台44上の折り割られたガラス板2を吸着し、吸着したガラス板2を昇降手段118により上昇させ、上昇させたガラス板2をガラス板移動手段114によりX方向に移動させて、当該ガラス板2を支持台75上に配置し、昇降手段118により下降させて複数の吸盤78上に載置して、吸着手段117によるガラス板2の吸着を解除する。
尚、無端ベルト51上からガラス板2が搬出された後に、電動モータ53の作動により、ドラム49及び50に張設された無端ベルト51をY方向に走行させて、無端ベルト51上のガラス板2のカレットを無端ベルト51上から排出し、排出したカレットを、無端ベルト51の下流端に設けられたカレット収容部に収容する。
次に、吸盤78上に載置されたガラス板2の下面を吸盤78によって吸引保持し、吸引保持したガラス板2の周縁6に対して、方向Dが常にガラス板2の周縁6の法線方向となるように、旋回手段104により研削ヘッド76及び移動手段134を軸心Bを中心としてR2方向に旋回させながら、X方向移動手段24及びY方向移動手段25により研削ヘッド76をガラス板2に対して相対的にX方向及びY方向に移動させて、当該ガラス板2の周縁6を研削する。尚、研削用砥石7は、電動モータ94の作動により回転軸心Cを中心として回転している。
次に、吸着手段117により周縁6が研削された支持台75上のガラス板2を吸着し、吸着したガラス板2を昇降手段118により上昇させ、上昇させたガラス板2をガラス板移動手段114によりX方向に移動させて載置台116上に配置し、当該ガラス板2を昇降手段118により下降させて載置台116上に載置して、吸着手段117によるガラス板2の吸着を解除する。
次に、載置台116の吸盤78により周縁6が研削されたガラス板2を吸引保持し、検出手段132により吸引保持したガラス板2の周縁部及びその近傍に予め定めた光量の光線を投光部143から投光し、投光した光線であって、ガラス板2の周縁部及びその近傍からの光線を受光部144で受光し、当該受光した光線の光量に基づいて研削されたガラス板2の周縁6の位置を示す検出値を発生させ、この検出値を演算手段133に送り、検出手段132からの検出値を取得した演算手段133により当該検出値と設定手段131により予め設定された設定値との偏差値を演算して求め、求めた偏差値を移動手段134に送り、偏差値に基づいて移動手段134により研削用砥石7を、当該偏差値に相当する移動量をもって方向Dに移動させ、而して、研削用砥石7の位置を補正する。ここで、移動手段134による研削用砥石7の方向Dにおける移動は、検出手段132でのガラス板2の周縁6の位置の検出後、載置台116からガラス板2が入手又は自動搬出装置により除去される間に行われる。
補正手段9による研削用砥石7の位置の補正が終了した後、支持台11、44及び75上に載置された各ガラス板2の加工を開始する。
以下、支持台11、44及び75上の各ガラス板2を夫々加工し、加工後、搬送手段10により各ガラス板2を順次搬送して、複数のガラス板2を連続的に加工する。
以上のようにして、本例のガラス板の加工装置1は、研削されたガラス板2の寸法(ガラス板2の周縁6の位置)を自動測定し、この測定寸法に基づいて訂正切り込み量を自動で与え、而して、研削寸法誤差を自動修正するようになっている。
なお、研削用砥石7の方向Dにおける補正のための移動は、搬送手段10により各ガラス板2が搬送されている間に行われてもよい。
本例のガラス板の加工装置1の補正手段9は、検出手段132に代えて、図12及び図13に示すように、互いにガラス板2を間にしてZ方向で対向して配された投光部201及び受光部202が可動台126に固定されている検出手段203を具備していてもよく、この場合には、検出手段203でのガラス板2の周縁6の位置の検出後であって、研削されたガラス板2の載置台224への搬送中に研削用砥石7の方向Dにおける補正のための移動を行わせてもよい。
また、図14に示すように、可動台126に固定されていると共に、研削手段8により研削されたガラス板2の周縁部及びその近傍に対して光線を投光する投光部及び投光部から投光した光線のうちガラス板2に反射した反射光線を受光する受光部を有する投受光部206と、投受光部206をガラス板2のX方向に移動する移動機構207とを具備しており、移動機構207により投受光部206をX方向に移動させると共に投受光部206によりガラス板2の周縁部及びその近傍に対して光線を投光して当該周縁部から反射した反射光線を受光し、受光した反射光線の光量によりガラス板2の周縁6の位置を検出する検出手段208を具備していてもよい。
更にまた、図15に示すように、ガラス板2の周縁6に対して進退自在な探触子としてのロッド210と、ロッド210を研削されたガラス板2の周縁6に向かって移動させ、ロッド210をガラス板2の周縁6に接触させる移動機構211とを具備しており、ロッド210の移動量によりガラス板2の周縁6の位置を検出するようになっている検出手段212を具備していてもよい。
尚、本例のガラス板の加工装置1の設定手段131は、ガラス板2の所望の周縁6の位置(基準位置)を示す設定値をガラス板2の周縁形状に対応して自在に変更できるが、これに代えて、設定値が固定された設定手段を具備していてもよい。
また、ガラス板の加工装置1は、載置台116に代えて、図12及び14に示すように、電動モータ221の作動により複数の無端ベルト223をX方向に走行させて、複数の無端ベルト223上に載置されていると共に加工されたガラス板2をガラス板の加工装置1より搬出するようになっている載置台224を具備していてもよい。

Claims (6)

  1. ガラス板を搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送されてきたガラス板の周縁に接触して当該周縁を研削する研削用砥石を有した研削手段と、研削手段により研削されたガラス板の周縁の位置を検出する検出手段と、この検出手段からのガラス板の周縁を示す検出値に基づいて、到来するガラス板に対する研削用砥石の位置を補正する補正手段とを具備しており、研削手段は、研削用砥石を有した研削ヘッドと、研削用砥石にガラス板の周縁を研削させるべく、研削ヘッドをガラス板に対して移動させる研削ヘッド移動手段とを具備しており、補正手段は、前記研削ヘッド移動手段に対して別個に設けられていると共に、到来するガラス板に対する研削用砥石の位置を補正すべく、研削用砥石をガラス板に対して移動させる移動手段を具備しており、研削ヘッドは、研削用砥石を回転させる電動モータと、研削ヘッド移動手段に取り付けられている掴み体とを更に有しており、補正手段の移動手段は、研削ヘッドの電動モータを掴み体に対して相対的に移動させることによってガラス板に対する研削用砥石の位置を補正すべく、当該電動モータ及び掴み体間に介在されており、検出手段は、研削手段により研削されたガラス板の周縁部及びその近傍に対して光線を投光する投光部と、周縁部及びその近傍からの光線を受光する受光部とを具備しており、受光部で受光した光線によりガラス板の周縁の位置を検出するようになっており、搬送手段は、ガラス板を持ち上げる持ち上げ手段と、この持ち上げ手段により持ち上げたガラス板を当該ガラス板の一方の面と平行な方向に移動させるガラス板移動手段とを具備しており、ガラス板移動手段は、ねじ軸の回転により前記ガラス板の一方の面と平行な方向に移動される可動台を具備しており、投光部及び受光部は、ガラス板移動手段の可動台に固定されているガラス板の加工装置。
  2. 補正手段は、ガラス板の周縁の位置を示す検出値と、予め設定された設定値との偏差値を求める手段とを具備しており、偏差値に基づいて、研削用砥石をガラス板に対して移動させて研削用砥石のガラス板に対する位置を補正するようになっている請求項1に記載のガラス板の加工装置。
  3. 投光部及び受光部は、夫々互いに研削手段により研削されたガラス板を間にして配されている請求項1又は2に記載のガラス板の加工装置。
  4. 検出手段は、投光部及び受光部をガラス板の一方の面と平行な方向に移動させる移動機構を更に具備している請求項1又は2に記載のガラス板の加工装置。
  5. 補正手段の移動手段は、研削用砥石の回転軸心と当該研削用砥石のガラス板の周縁への接触点とを結ぶ線に平行に伸びた回転自在なねじ軸と、ねじ軸を回転させる回転手段と、ねじ軸に螺合したナットが固着されていると共に研削用砥石が固定されているスライダとを具備しており、回転手段によりねじ軸を回転させてスライダを移動させることでスライダに固定されている研削用砥石を移動させるようになっている請求項1から4のいずれか一項に記載のガラス板の加工装置。
  6. ガラス板に切線を形成する切線形成手段と、切線形成手段により切線が形成されたガラス板をその切線に沿って折り割る折り割り手段とを具備しており、研削手段は、折り割り手段により折り割られたガラス板の周縁を研削するようになっている請求項1から5のいずれか一項に記載のガラス板の加工装置。
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