JP4297039B2 - 浴室への高濃度酸素供給装置 - Google Patents

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本発明は、浴室に酸素富化空気を直接又はジェットバス装置により気泡入り浴水を噴射することで該気泡が水面ではじけて間接的に酸素富化空気を浴室に供給するための浴室への高濃度酸素供給装置に関するものである。
従来からジェットバス装置に酸素富化装置により高酸素濃度となった酸素富化空気を取り込んで酸素富化空気の気泡が混じったジェット水を浴槽内に噴射するようにしたものが特許文献1により知られている。
この特許文献1に示された従来例は、酸素富化空気の気泡が混じったジェット水が浴槽内に噴射されることで、気泡が混じったジェット水により浴槽内に入った入浴者のマッサージが行われるだけでなく、酸素富化空気の気泡がはじけて酸素富化空気が浴槽内の入浴者の顔面付近に漂い、肺呼吸を楽にして快適に入浴することができるようになっており、更に、上記のように気泡がはじけて水面より酸素富化空気が間接的に浴室内に供給され、浴槽から出て洗い場で身体を洗う際においても、酸素富化空気により肺呼吸を楽にして快適に身体を洗うことができるようになっている。
しかしながら、上記特許文献1に示された従来例にあっては、ジェットバス装置を運転しないで入浴する場合には、浴室内に酸素富化空気を供給することができないという問題がある。
また、浴槽から出て洗い場で身体を洗っている時に酸素富化空気を浴室内に供給するには、入浴者が浴槽内から出て洗い場に居るにもかかわらずジェットバス装置の運転を継続して上記のように酸素富化空気の気泡が混じったジェット水を浴槽内に噴射することで、酸素富化空気の気泡がはじけて浴室内に間接的に酸素富化空気を供給する必要があり、このため、入浴者が浴槽内に入っていない場合でも酸素富化装置の運転に加え、ジェットバス装置を運転し続ける必要があり、エネルギーコストが高くつくという問題がある。
特開平4−2347号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、浴槽に入ってジェットバス装置を運転している際に酸素富化空気を入浴者の顔の近くに効果的に供給でき、また、ジェットバス装置を運転していない時でも浴室内に酸素富化空気を供給でき、しかも、簡単な構成で、ジェットバス装置を運転していない時で酸素富化装置を運転している時にジェットバス装置側に酸素富化空気が供給されて、気泡として出たり、異音を発生させたりすることがないようにできる浴室への高濃度酸素供給装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る浴室への高濃度酸素供給装置は、高濃度酸素を供給する酸素富化装置1と、浴槽2内から吸い込んだ浴水に空気を巻き込むと共に空気を巻き込んだ気泡入りの浴水を噴出口3から浴槽2内に噴出するジェットバス装置4とを備え、酸素富化装置1から高酸素濃度の空気を供給する供給経路5を2つの分岐経路に分岐し、2つの分岐経路6、7のうち一方の分岐経路6をジェットバス装置4におけるエジェクタ8に連通させると共に該一方の分岐経路6の一部を噴出口3よりも下位に位置させ、2つの分岐経路6、7のうち他方の分岐経路7を浴室9内に開口する酸素富化空気供給口10に連通させ、ジェットバス装置4の運転停止時に上記一方の分岐経路6の少なくとも噴出口3よりも下位に位置する部分に浴槽2の湯水が溜まり、且つ、酸素富化装置1から供給される酸素富化空気の供給圧による上記一方の分岐経路6の噴出口3よりも下位に位置する部分に溜まった湯水への押圧力を上記一方の分岐経路6の噴出口3よりも下位に位置する部分に溜まった湯水を排出させることができない大きさに設定し、ジェットバス装置4の運転時に酸素富化装置1を運転するに当たって、酸素富化装置1からの酸素富化空気の供給に先だって少なくともエジェクタ8による上記一方の分岐経路6に溜まった浴水を吸引する吸引力との協働で浴槽2水位が最高水位の際における一方の分岐経路6に溜まった湯水をジェットバス装置4の外に排出することを可能とする高圧空気を供給するための高圧空気供給手段11を設けて成ることを特徴とするものである。
このような構成とすることで、浴槽2内に湯水を張り且つジェットバス装置4の運転を停止している状態では、浴槽2内の湯水が噴出口3から一方の分岐経路6に流れ込み、この場合、少なくとも一方の分岐経路6の少なくとも噴出口3よりも下位に位置する部分に浴槽2の湯水が溜まる(浴槽2内の水位が噴出口3よりも高いと一方の分岐経路6の噴出口3よりも上位の部分の浴槽2の水位と同じ水位まで浴水が溜まる)。このように、浴槽2内に湯水を張り且つジェット装置の運転を停止している状態で酸素富化装置1を運転すると、酸素富化装置1から供給される酸素富化空気の供給圧による上記一方の分岐経路6の噴出口3よりも下位に位置する部分に溜まった湯水への押圧力を上記一方の分岐経路6の噴出口3よりも下位に位置する部分に溜まった湯水を排出させることができない大きさに設定してあるため、一方の分岐経路6内に溜まった水の水封により運転停止状態のジェットバス装置4が側に高濃度酸素が供給されず、酸素富化装置1で生成されたすべての酸素富化空気が浴室9内に開口する酸素富化空気供給口10から浴室9内に直接供給され、浴室9内を効果的に高酸素濃度状態とすることができて入浴者の肺呼吸を楽にすることができる。このため、ジェットバス装置4を運転しない場合も浴室9内に直接高濃度酸素を供給でき、また、この時、運転停止状態のジェットバス装置4から高濃度酸素が気泡となって「ボコボコ」と異音を発生させながら漏れ出ることがない。
一方、ジェットバス装置4の運転時に酸素富化装置1を運転して酸素富化空気の気泡を含んだジェット水流を浴槽2内に噴射する場合には、酸素富化装置1からの酸素富化空気の供給に先だって高圧空気供給手段11により高圧空気を供給することで、該高圧空気による上記一方の分岐経路6に溜まった浴水を押圧する押圧力と、エジェクタ8によって吸引する吸引力との協働で一方の分岐経路6に溜まった湯水をジェットバス装置4の外に排出し(この場合仮に浴槽2の上端まで水が位置している場合であっても排出できる)、その後、酸素富化装置1から酸素富化空気を供給することで、酸素富化装置1で発生された酸素富化空気をエジェクタ8部分で取り込んで、酸素富化空気の気泡を含んだジェット水流を浴槽2内に噴射することができ、ジェット水流に含まれた酸素富化空気の気泡が水面ではじけて酸素富化空気が浴槽内の入浴者の顔面付近に漂い、肺呼吸を楽にして快適に入浴することができる。この場合、酸素富化装置1で発生された酸素富化空気の一部は浴室9内に開口する酸素富化空気供給口10から浴室9内に直接供給され、浴室9内を洗い場も含めて効果的に高酸素濃度状態とすることができ、浴槽2から出て洗い場に移動した入浴者の肺呼吸を楽にして快適に身体を洗うことができる。
本発明は、上記のように、ジェットバス装置を運転している時は間接的に、ジェットバス装置を運転していない時は直接浴室内に酸素富化空気を供給でき、しかも、ジェットバス装置を運転していない時で且つ酸素富化装置を運転している時に簡単な構成でジェットバス装置側から酸素富化空気が気泡として漏れ出るのを防止でき、異常気泡の発生や異音の発生がなく、快適な入浴ができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
添付図面に示すように、ユニットバスルームからなる浴室9内には浴槽2を設置してある。この浴槽2には浴槽2内から吸い込んだ浴水に空気を巻き込むと共に空気を巻き込んだ気泡入りの浴水を浴槽2内に噴出するジェットバス装置4を設けてある。
ジェットバス装置4は、両端部がそれぞれ吸い込み口13、噴出口3となった循環管路15と、循環管路15に設けたエジェクタ8と、ジェットポンプ17と、エジェクタ8に端部が接続される空気供給管18と、空気供給管18に設けた空気取り込み口12とで構成してある。
浴槽2の側壁には循環管路15の一端部の吸い込み口13が装着してあって、吸い込み口13から浴槽2内の浴水を循環管路15に吸い込むようになっている。また浴槽2の側壁には循環管路15の他端部の噴出口3が装着してあり、噴出口3から比較的大きな気泡を含んだ浴水を噴出するようになっている。循環管路15は浴槽2外に配管してあり、循環管路15の途中にはジェットポンプ17を配置してあり、ジェットポンプ17を駆動することにより吸い込み口13から吸い込んだ浴水を噴出口3からジェット水流として強く噴出するようになっている。エジェクタ8は循環管路15の端部の噴出口3部分または循環管路15の噴出口3付近に設けてあり、エジェクタ8に一端部を連通接続した空気供給管18の他端部には空気取り込み口12が設けてあり、この空気取り込み口12は浴槽2のフランジ19部分に設けてあり、噴出口3から浴水を噴出することで空気取り込み口12から供給される空気をエジェクタ8部分で取り込んで浴水に巻き込み、比較的大きな気泡を含んだ浴水をジェット噴出するようになっている。空気供給管18の途中に接続部20が設けてある。上記空気供給管18のエジェクタ8と空気取り込み口12との間の部分は噴出口3よりも高位置に配置してある。
浴室9外には浴槽2よりも上位置に酸素富化装置1が配置してある。添付図面に示す実施形態では浴室9の天井の上に酸素富化装置1を設置してある。この酸素富化装置1は酸素の濃度を高めていわゆる酸素富化空気を発生させるためのものであり、有機高分子の平膜よりなる酸素富化膜ユニット21と、ベローズポンプのような吸引手段22とで構成してあり、吸引手段22の下流側には接続部が設けてあって、この接続部に供給経路5の一端部が接続してある。
酸素富化膜ユニット21と吸引手段22とは管路23で連通接続してあり、空気を酸素富化膜ユニット21を介して吸引手段22で吸引することで、酸素富化膜ユニット21を通過する分子の速度の差を利用し、酸素富化膜ユニット21は空気中の窒素に比べて酸素をよく通すため、比較的高い酸素濃度の酸素富化空気が得られる。通常の空気において酸素が占める割合は約21%(窒素約79%)であるが、酸素富化膜ユニット21を通過後の酸素富化空気は酸素が占める割合が約30%(窒素約70%)となる。
本発明においては酸素富化装置1には酸素富化膜ユニット21と吸引手段22とを連通接続させている管路23の途中に一端部が空気導入口25となった空気管路26の他端部を接続してあり、制御部27からの信号によって弁24を動作させて流路を切り換えることで、酸素富化膜ユニット21を通った酸素富化空気を吸引手段22で吸引する場合と、空気導入口25から空気を吸引手段22で吸引する場合とが選択できるようになっている。なお、添付図面に示す実施形態では流路を切り換えるための弁24を管路23の途中に設け、管路23に該弁24を介して空気管路26を接続してある。該弁24は通常酸素富化膜ユニット21と吸引手段22とが連通するように制御部27により制御され、下記の2つの場合には空気導入口25と吸引手段22とが連通するように制御部27により制御される。
すなわち、1つは、後述する供給経路5内の結露水を乾燥する乾燥モード運転の場合に空気導入口25と吸引手段22とが連通するように弁24が制御される。また、もう1つは、ジェットバス装置4の運転時に酸素富化装置1を運転するに当たって、酸素富化装置1から酸素富化空気を供給経路5に供給するのに先だって一定時間だけ空気導入口25と吸引手段22とを連通させて酸素富化空気の供給圧よりも高圧の空気を供給経路5に供給するように弁24が制御される。
吸引手段22の下流側の接続部に一端部を接続した供給経路5は途中で2つの分岐経路6、7に分岐してある。
2つの分岐経路6、7のうち一方の分岐経路6は端部を上記ジェットバス装置4におけるエジェクタ8に連通接続した空気供給管18の途中に設けた接続部20に接続してある。該一方の分岐経路6の一部は接続部20付近において噴出口3よりも下方に位置しており、この部分がジェットバス装置4の非運転時における水封弁機能をする水封弁機能部28となっている。
また、2つの分岐経路6、7のうち他方の分岐経路7の端部を浴室9内に開口する酸素富化空気供給口10に連通させてある。酸素富化空気供給口10は酸素富化空気を直接浴室9内に供給するためのもので、例えば、浴槽2のエプロンの下端面や洗い場におけるカウンターの下面等に下方に開口するように設けるのが好ましい。このようにすると、酸素富化空気供給口10が浴室9内の入浴者が直接見えないようにし、また、他方の分岐経路6内に発生した結露水が壁などを伝って流下することなく、浴槽2のエプロンの下端面や洗い場におけるカウンターの下面等の下方に位置する排水溝や排水口等の排水部に直接流下させることができる。
浴室9内又は浴室9外に操作部30が設けてあり、操作部30にはジェットバス装置4の運転、酸素富化装置1の運転、乾燥モード運転等を行うための操作スイッチが設けてある。
しかして、浴槽2に湯水を張リ且つジェットバス装置4の運転を停止している状態では、浴槽2内の湯水が噴出口3から一方の分岐経路6に流れ込み、この場合、少なくとも一方の分岐経路6の少なくとも噴出口3よりも下位に位置する部分(水封弁機能部28)に浴槽2の湯水が溜まる(浴槽2内の水位が噴出口3よりも高いと一方の分岐経路6の噴出口3よりも上位の部分の浴槽2の水位と同じ水位まで浴水が溜まる)。
この浴槽2に湯水を張リ且つジェットバス装置4の運転を停止している状態で、操作部30を操作して酸素富化装置1を運転すると(つまり吸引手段22をオンにして吸引動作を行うと)、この場合には弁24が酸素富化膜ユニット21と吸引手段22とが連通するように制御部27により制御してあるので、図1の矢印イに示すように、酸素富化膜ユニット21を介して空気が吸引手段22で吸い込まれて高酸素濃度となった酸素富化空気が供給経路5に供給され、供給経路5に供給された酸素富化空気は分岐経路6、7に供給される。ここで、本発明においては、一方の分岐経路6から供給される酸素富化空気の供給圧による上記一方の分岐経路6の噴出口3よりも下位に位置する部分(水封弁機能部28)に溜まった湯水への押圧力を上記一方の分岐経路6の噴出口3よりも下位に位置する部分に溜まった湯水を排出させることができない大きさに設定してあるので、一方の分岐経路6内に溜まった湯水をジェットバス装置4の外に排出することができず、一方の分岐経路6の少なくとも噴出口3よりも下位に位置する部分(水封弁機能部28)に溜まった湯水が一種の弁の機能をして、酸素富化装置1で生成されたすべての酸素富化空気が浴室9内に開口する酸素富化空気供給口10から浴室9内に直接供給される。したがって、この場合、酸素富化空気の一部がジェットバス装置4の空気供給管18に設けた空気取り込み口12や噴出口3から気泡が「ゴボゴボ」と音を出して吐出することがないものである。
仮に、浴槽2に湯水を張リ且つジェットバス装置4の運転を停止している状態で空気取り込み口12や噴出口3から気泡が「ゴボゴボ」と音を出して吐出すると、入浴者に不快感を与えるだけでなく、使用者に故障しているのではいかという不安感を与えてしまうので好ましくない。そこで、これを解決するために、本発明においては、上記のように、一方の分岐経路6から供給される酸素富化空気の供給圧による上記一方の分岐経路6の噴出口3よりも下位に位置する部分(水封弁機能部28)に溜まった湯水への押圧力を上記一方の分岐経路6の噴出口3よりも下位に位置する部分に溜まった湯水を排出させることができないように設定したのである。
このように、ジェットバス装置4の非運転時に酸素富化装置1を運転することで、酸素富化空気が浴室9内に開口する酸素富化空気供給口10から浴室9内に直接供給されるので、浴室9内を効果的に高酸素濃度状態とすることができて入浴者の肺呼吸を楽にすることができる。
一方、ジェットバス装置4の運転時に酸素富化装置1を運転して酸素富化空気の気泡を含んだジェット水流を浴槽2内に噴射する場合には、酸素富化装置1は、まず、空気導入口25と吸引手段22とが連通するように弁24が制御されると共に吸引手段22がオンとなって一定時間運転する。ここで、吸引手段22で空気導入口25から空気を吸引して供給経路5に供給する場合は、吸引手段22で酸素富化膜ユニット21を介して酸素富化空気を吸引して供給経路5に供給する場合に比べて酸素富化膜の通過圧損がないので、高圧の空気が供給経路5に供給される。したがって、本発明においては、上記流路を切り換える弁24、空気導入口25、吸引手段22により供給経路5に高圧空気を供給するための高圧空気供給手段11が構成してある。このように空気導入口25から吸引手段22により吸引された空気は高圧空気となって供給経路5に供給され、それぞれ分岐経路6、7に流れる。ここで、一方の分岐経路6に流れた高圧空気による上記一方の分岐経路6に溜まった浴水を押圧する押圧力と、エジェクタ8による上記一方の分岐経路6に溜まった浴水を吸引する吸引力との協働で浴槽2水位が最高水位(つまり、浴槽2水位が浴槽2の上端となっている)際における一方の分岐経路6に溜まった湯水をジェットバス装置4の外に排出することを可能とするように、高圧空気の圧力、エジェクタ8による吸引力を設定してある(つまり、吸引手段22、ジェットポンプ17、エジェクタ8等の能力を設定してある)。また、一方の分岐経路6に流れた高圧空気の圧力は上記の条件を満たしながら同時に、後述のように浴槽2内の湯水を排水した際に一方の分岐経路6の噴出口3よりも下方に位置する部分に溜まった湯水を排水することができる圧力以上に設定してある。
しかして、ジェットバス装置4のジェットポンプ17を運転すると、図2の矢印ロに示すように吸い込み口13から吸い込んだ浴水が噴出口3からジェット水流として強く噴出する。この場合、空気供給管18内に水が入っていてもこの空気供給管18内の水はエジェクタ8を流れる水流によって引かれて排水され、同時に図2の矢印ハのように空気取り込み口12から空気供給管18に空気が吸い込まれ、エジェクタ8から浴水中に吸い込まれる空気の流れができる。図2の矢印ハのような空気の流れができると、エジェクタ8による吸い込み力だけでは、一方の分岐経路6内に溜まっている浴水がエジェクタ8から吸い込まれないが、上記のように、一方の分岐経路6に流れた高圧空気による上記一方の分岐経路6に溜まった浴水を押圧する押圧力と、エジェクタ8による上記一方の分岐経路6に溜まった浴水を吸引する吸引力との協働で浴槽2水位が最高水位の際における一方の分岐経路6に溜まった湯水をジェットバス装置4の外に排出することを可能とするように、高圧空気の圧力、エジェクタ8による吸引力を設定してあるので、ジェットバス装置4を運転すると共に高圧空気供給手段11で図2の矢印ニに示すように高圧空気を供給することで、浴槽2水位が最高水位の際における一方の分岐経路6に溜まった湯水をエジェクタ8部分で吸い込んでジェットバス装置4の外に排出することができるのである。
このようにジェットバス装置4の運転開始時に酸素富化空気の供給に先立って一定時間高圧空気供給手段11により高圧空気を供給してジェットバス装置4の非運転時に封水弁機能を果たしていた一方の分岐経路6に溜まった湯水をジェットバス装置4の外に排出した後、制御部27により弁24を切り換えて吸引手段22に酸素富化膜ユニット21を連通接続させ、図3の矢印ホに示すように酸素富化空気を供給経路5に供給し、両分岐経路6、7に供給する。一方の分岐経路6に供給された酸素富化空気は空気供給管18に供給され、空気取り込み口12から取り入れられた空気と混じってエジェクタ8から吸い込まれて水流中に巻き込まれ、酸素富化空気の気泡を含んだジェット水流を浴槽2内に噴射され、浴槽2内に入っている入浴者のマッサージが行われる。このようにして浴槽2内の浴水中に酸素富化空気が供給されることで浴槽2内に入っている入浴者の皮膚呼吸を促進する。また、浴槽2内の浴水中に酸素富化空気の気泡は水面ではじけて酸素富化空気が浴槽内の入浴者の顔面付近に漂いながら浴室9内に供給される。この場合、浴槽内の水面付近に位置する入浴者の顔面付近で漂う酸素富化空気により肺呼吸を楽にして快適に入浴することができる。
また、酸素富化装置1で発生された酸素富化空気の一部は他方の分岐経路7を経て浴室9内に開口する酸素富化空気供給口10から浴室9内に直接供給され、浴室9内を洗い場も含めて効果的に高酸素濃度状態とすることができ、浴槽2から出て洗い場に移動した入浴者の肺呼吸を楽にして快適に身体を洗う動作ができることになる。
ところで、酸素富化装置1を運転して酸素富化空気を供給経路5に供給する時、酸素富化膜ユニット21は酸素と同様水蒸気の透過度も窒素より大きく、湿度が高い雰囲気などで運転した時には酸素富化膜ユニット21から排出される酸素富化空気内に多量の水蒸気が含まれることになり、このため、その水蒸気により下流側が分岐経路6、7となった供給経路5内に結露水が発生する。そして、酸素富化装置1の運転終了後に結露水が供給経路5内に残ったままの状態となり、供給経路5内にカビが発生するおそれがあり、供給経路5内にカビが発生すると、酸素富化装置1を再び運転して酸素富化空気を浴室9内に吐出する際、カビ菌も同時に浴室9内に吐出させてしてしまい、衛生上好ましくない。そこで、本発明においては、酸素富化装置1による酸素富化空気の供給運転が終了すると同時に又は一定時間後に制御部27により空気導入口25と吸引手段22とが連通するように弁24が制御されると共に吸引手段22がオンとなって一定時間運転し、高圧空気により弁24、吸引手段22、下流側が分岐経路6、7となった供給経路5内に付着した結露水を乾燥すると共に外部に排出する。これが結露水を乾燥する乾燥モード運転である。
また、乾燥モード運転としては上記自動運転だけでなく、操作部30に自動乾燥モード運転スイッチ(図示せず)を設け、乾燥モード運転スイッチを操作することで、上記乾燥モード運転が実行されるようにしてもよい。この場合は、入浴が終了し浴槽2の湯水を抜いた後、上記乾燥モード運転スイッチをオンにすることで上記乾燥モード運転を実行することができる。このように浴槽2の湯水を排水した場合、一方の分岐経路6の噴出口3よりも下方に位置する部分に溜まった湯水は排水しないが、乾燥モード運転にして高圧の空気を供給することで、該一方の分岐経路6の噴出口3よりも下方に位置する部分に溜まった湯水を排水してこの部分を乾燥することが可能となる。
なお、上記実施形態では下流側が2つの分岐経路6、7に分岐した供給経路5の例を示したが、他方の分岐経路7を更に2つに再分岐して再分岐した一方を室内に開口する酸素富化空気供給口10に接続すると共に再分岐した他方を浴槽2内に微細気泡を供給する微細気泡発生装置(図示せず)に接続し、酸素富化装置1で生成した酸素富化空気を微細気泡発生装置に供給するようにしてもよい。但し、ジェットバス装置4を運転する時は微細気泡発生装置は運転せず、微細気泡発生装置を運転する時はジェットバス装置4を運転しないようになっている。
本発明のジェットバス装置の運転停止状態において酸素富化空気を供給している時に一方の分岐経路に湯水が溜まって水封弁として機能している状態を示す説明図である。 同上のジェットバス装置の運転開示時に高圧空気を供給して一方の分岐経路に溜まった湯水をジェットバス装置の外に排出した状態を示す説明図である。 同上のジェットバス装置の運転時に酸素富化空気を供給している状態を示す説明図である。
符号の説明
1 酸素富化装置
2 浴槽
3 噴出口
4 ジェットバス装置
5 供給経路
6 分岐経路
7 分岐経路
8 エジェクタ
9 浴室
10 酸素富化空気供給口
11 高圧空気供給手段

Claims (1)

  1. 酸素富化空気を供給する酸素富化装置と、浴槽内から吸い込んだ浴水に空気を巻き込むと共に空気を巻き込んだ気泡入りの浴水を噴出口から浴槽内に噴出するジェットバス装置とを備え、酸素富化装置から酸素富化空気を供給する供給経路を2つの分岐経路に分岐し、2つの分岐経路のうち一方の分岐経路をジェットバス装置におけるエジェクタに連通させると共に該一方の分岐経路の一部を噴出口よりも下位に位置させ、2つの分岐経路のうち他方の分岐経路を浴室内に開口する酸素富化空気供給口に連通させ、ジェットバス装置の運転停止時に上記一方の分岐経路の少なくとも噴出口よりも下位に位置する部分に浴槽の湯水が溜まり、且つ、酸素富化装置から供給される酸素富化空気の供給圧による上記一方の分岐経路の噴出口よりも下位に位置する部分に溜まった湯水への押圧力を上記一方の分岐経路の噴出口よりも下位に位置する部分に溜まった湯水を排出させることができない大きさに設定し、ジェットバス装置の運転時に酸素富化装置を運転するに当たって、酸素富化装置からの酸素富化空気の供給に先だって少なくともエジェクタによる上記一方の分岐経路に溜まった浴水を吸引する吸引力との協働で浴槽水位が最高水位の際における分岐経路に溜まった湯水をジェットバス装置の外に排出することを可能とする高圧空気を供給するための高圧空気供給手段を設けて成ることを特徴とする浴室への高濃度酸素供給装置。
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