JP4296977B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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このように従来は、一連の読取動作開始前にジョブの分割を指定した場合には、ジョブの分割ができるが、原稿読取中や、原稿読取直後において、任意のタイミングでジョブ分割をしたい場合に、ジョブ分割ができるものは提案されていない。近年、ジョブ分割を任意に行いたいというユーザの要望があるが、このような要望に対応できていない問題がある。
図1に示すように、ファクシミリ装置1は、MPU10、ROM20、RAM30、クロック回路35、読取部40、記録部50、操作部60、表示部70、画像メモリ80、コーデック90、モデム100、NCU110及びLANインターフェィス120から構成される。又、各部10〜120はバス130を介してそれぞれ接続されている。
操作部60は、FAXモード又はコピーモードに設定するためのFAX/コピーキー61、短縮番号の登録又は短縮番号から発信するための短縮キー62、予め登録したFAX番号をワンタッチで指定するためのワンタッチキー63を備えている。又、操作部60は、電話番号又はコピー部数等を入力するためのテンキー(*,#キーを含む)64、原稿の読み取り動作を開始させるためのスタートキー65、設定キー66、タッチパネル67、英文字等を入力するための文字キー68等の各種操作キーを備えている。
画像メモリ80は、DRAM等で構成され、受信画像データや読取部40で読み取られた読取画像データを一時的に記憶する。コーデック90は、読取部40にて読み取られた読取画像データを送信のためにMH,MR,MMR方式等により符号化(エンコード)する。また、コーデック90は、受信画像データを復号(デコード)する。
(実施形態の作用)
本実施形態の作用を図2〜12を参照して説明する。
図2は、FBS42を使用してジョブ登録する際、ROM20に記憶された表示制御プログラムに基づき、MPU10が実行する表示処理のフローチャートであり、FAX/コピーキー61にてFAXモードに設定されたとき、実行される。
スタートキー65が操作されると、S10において、FBS42のフラットベッドガラス(図示しない)に載置された静止原稿が読取部40にて、読取が開始される。
S20では、画像メモリ80の1つのジョブ記憶領域がオープンされる。
(S30)
S30では、S20でオープンされたジョブ記憶領域の中で、ページ記憶領域がオープンされる。すなわち、該領域に対して、読取部40にて原稿が読み取りされて生成された読取画像データの記憶が開始される。
S40では、1ページ分の原稿の読取終了が完了されたか否かが判定される。
(S50)
1ページ分の読取が完了された場合は、S50に移行して、ページ記憶領域のクローズ処理が行われ、S60に移行する。
S60では、MPU10は、ページ分割設定フラグがセットされているか否かを判定する。すなわち、第1ジョブ分割指定があるか否かを判定する。ページ分割設定フラグがセットされている場合は、「YES」と判定して、S90に移行する。このようにページ分割設定フラグがセットされている場合、任意のページを指定したジョブ分割はできず、図3で示すページ分割キー134の操作を優先するのである。ページ分割設定フラグがリセットされている場合は、S70に移行する。
S70では、MPU10は、図5(a)に示すように表示画面140に「次の原稿をセットください」と「原稿セット後読取開始を押してください」の表示、及び読取開始キー230、新規文書キー240、読取完了キー250のキー画像の表示をする。
S80では、MPU10は、新規文書キー240の操作に基づいて、前のページとは異なる新しいジョブであるとして、ジョブ記憶領域のクローズを行った後、S20に移行する。すなわち、S20では、画像メモリ80の1つのジョブ記憶領域がオープンされる。そして、その後、新たに載置された静止原稿の読み取り開始が読取部40にて行われる。
S90では、仮にページ分割(原稿1ページ毎のジョブ分割)した場合に、MPU10は通信ジョブとして支障があるか否かを判定する。すなわち、ページ分割キー134による設定(指定)が有効か否かを判定する。これは、ページ分割設定フラグがセットはされてはいるが、このままページ分割した場合、他の設定条件から見て、支障がある場合には、MPU10はページ分割(ジョブ分割)することを有効とせず、S120に移行するのである。
(S100)
S100では、図6に示すように、表示画面140に「次の原稿をセットください」と「原稿セット後読取開始を押してください」の表示、及び読取開始キー230、読取完了キー250のキー画像の表示をする。そして、MPU10は、いずれかのキーが操作されたか、否かを判定する。読取開始キー230が操作されると、MPU10は「NO」と判定し、S80に移行する。又、読取完了キー250が操作されると、MPU10は、「YES」と判定し、S110に移行する。
S110では、ジョブ記憶領域のクローズが行われ、読取が終了される。
(S120)
S120では、MPU10は、図6に示すように、表示画面140に「次の原稿をセットください」と「原稿セット後読取開始を押してください」の表示、及び読取開始キー230、読取完了キー250のキー画像の表示をする。そして、MPU10は、いずれかのキーが操作されたか、否かを判定する。読取開始キー230が操作されると、MPU10は「NO」と判定し、S30に移行する。又、読取完了キー250が操作されると、MPU10は、「YES」と判定し、S110に移行する。
(1) 本実施形態によれば、S70において、第2ジョブ分割指定手段としての新規文書キー240を操作することにより、S80において、ジョブ記憶領域のクローズ処理が行われ、S20で、ジョブの記憶領域のオープン処理が行われるようにした。この結果、一連の読取動作中に新規文書キー240の操作により、FBS読取の際に、原稿の任意のページを指定して、ジョブ分割を行うことができる。
次に、ADF41を使用してジョブ分割を行う場合について、図5(b),図7〜12等を参照して説明する。
スタートキー65が操作されると、S510において、ADF41により原稿が搬送され読取部40にて、読取が開始される。
S520では、画像メモリ80の1つのジョブ記憶領域がオープンされる。
(S530)
S530では、S520でオープンされたジョブ記憶領域の中で、ページ記憶領域がオープンされる。すなわち、該領域に対して、読取部40にて原稿が読み取りされて生成された読取画像データの記憶が開始される。
S540では、1ページ分の原稿の読取終了が完了されたか否かが判定される。この判定は、ADF41に設けられた公知の原稿後端検出センサ(図示しない)の検出に基づいて行われる。
1ページ分の読取が完了された場合は、S550に移行して、ページ記憶領域のクローズ処理が行われ、S560に移行する。
次のS560では、MPU10は、次ページの有無の判定を行う。
次ページの有無の判定は、下記の条件を満足しているか否かによって行われる。
片面読取モードの場合には、S560では、原稿有無センサ41aの原稿検出がある場合、或いは、原稿有無センサ41aの原稿検出がなく、かつ、次ページフラグがセットされている場合には、「次ページ有り」と判定され、そうでない場合には、「次ページなし」と判定される。次ページフラグの設定については後述する。
両面読取モードの場合には、下記の(1)〜(3)により、次ページの有無の判定が行われる。
裏フラグは、両面読取モードにおいて使用されるフラグである。両面読取モードの場合、裏フラグは、S550において、ページ記憶領域のクローズ処理と併せて裏フラグの反転処理が行われる。すなわち、S550の処理前において、裏フラグがセットされていたときは、S550では、リセットされる。又、S550の処理前において、裏フラグがリセットされていたときには、S550においてセットされる。なお、最初の原稿の表面の読取時には、S550の処理に入る前は、裏フラグがリセットされた状態とされており、S550で裏フラグがセットされるようにされている。このようにすることにより、S540において、原稿の表面の読取が終了された場合、両面読取モードではさらにこの原稿の裏面の読取の必要があることから、裏フラグがセットされるのである。
この場合、裏フラグがリセットされていることは、現在は裏面の読取が終了したことを意味し、かつ、原稿有無センサ41aの原稿検出がされていることは、原稿束が原稿台にセットされていることを意味しているため、「次ページ有り」と判定されるのである。
この場合、裏フラグがリセットされていることは、現在は裏面の読取が終了したことを意味し、かつ、原稿有無センサ41aの原稿検出がされていないことは、原稿が原稿台にセットされていないことを意味している。しかし、原稿は原稿台にはセットされていないが、次ページフラグがセットされているため、ユーザにより、次原稿をセットする用意があることを意味している。
なお、MPU10は、原稿有無センサ41aの原稿検出無し状態が所定時間継続(タイムアップ)すると、読取終了と判断する。ここで、MPU10が読取終了と判断すると、
後述するS590〜S610を無条件に通過し、S620を経て一連の読取動作は終了となる。一方、MPU10は、一時的に原稿有無センサ41aが原稿無しを検出しても、所定時間以内に原稿ありを検出すると(続きの新たな原稿束がセットされると)、「次ページ有り」と判断する。この場合、ユーザによる中間読取開始指示操作(例えば、読取開始キーによる操作)に基づいて、セットされた原稿について、それまでと同じ一連の読取動作として読取を継続する。
S560において、「次ページ有り」と判定された場合、S570では、ジョブ分割指定がされているか否かが判定される。このジョブ分割指定については、後述する。
S580では、ジョブのクローズ処理が行われ、S520に戻る。この場合、ジョブが分割されていると判定されているため、S560から、S570,S580を介してS520に戻る場合は、以後読み取られた読取画像データに関しては、新たなジョブとして処理されることを意味する。
ここで、ジョブ分割指定について説明する。ジョブ分割指定の設定は、下記のように行われている。
片面読取のモード設定は、図7で説明したスタートキー65にて操作される前に、設定キー66のモード選択のための押下により行われる。設定キー66の操作により、図8に示すように表示部70の表示画面140に、ノーマルキー150と、ページ分割キー160のキー画像の表示がMPU10の制御により行われる。そして、いずれかのキーの押下により、片面読取モードにおける「ノーマル」又は「ページ分割」が指定される。そして、ジョブ分割は、片面読取モードにおいては、「ページ分割」において行われる。すなわち、片面読取モードにおいてジョブ分割指定(第1ジョブ分割指定)は、ページ分割キー160が押下されることにより、指定される。この指定に基づいて、S570においては、「YES」と判定される。なお、ノーマルキー150が操作された場合には、S570においては、「NO」と判定される。ここで、ページ分割は、原稿の表面の1ページ分を1つのジョブ単位とする分割である。
両面読取のモード設定は、図7で説明したスタートキー65にて操作される前に、設定キー66のモード選択のための押下により行われる。設定キー66の操作により、図9に示すように表示画面140に、ノーマルキー180と、ページ分割キー190、及びシート分割キー200のキー画像の表示がMPU10の制御により行われる。そして、いずれかのキーの押下により、両面読取モードにおける「ノーマル」、「ページ分割」又は「シート分割」が指定される。そして、ジョブ分割は、両面読取モードにおいては、「ページ分割」及び「シート分割」において行われる。すなわち、両面読取モードにおいてジョブ分割指定(第1ジョブ分割指定)は、ページ分割キー190又はシート分割キー200が押下されることにより、指定される。シート分割とは、原稿の表面及び裏面の2ページ分を1つのジョブ単位とする分割である。
任意ジョブ分割は、片面読取モード及び両面読取モードのいずれであっても、ADF41及び読取部40にて原稿読取が行われている際、下記の操作をユーザが行った場合に指定される。
一方、新規文書キー240が押下されると、前のページとは異なる新しいジョブであるとして、前記表示の割り込み処理が終了されてS580に移行された後、新たにセットされた原稿の読取が開始される。この新規文書キー240の押下が、任意のジョブ分割指定となる。
S590〜S630は、図4のS60〜S120とそれぞれ同様の処理を行うステップであり、説明の便宜上、図4のS60〜S120の各ステップ番号に「510」を加算している。詳細な説明は、対応するS60〜S120を参照されたい。
図11及び図12では、片面読取モードでノーマルキー150、ページ分割キー160が押下された場合、及び両面読取モードでノーマルキー180、ページ分割キー190、シート分割キー200が押下された場合の「Total」、「Job」、「Page」、「シート」、「表裏」を示している。
「表裏」の欄は、原稿の表を「0」とし、裏を「1」としたものである。本実施形態では、前述した裏フラグと対応している。すなわち、裏フラグが「1」の場合をセットといい、「0」の場合をリセットとしている。
図11の片面読取モードの「ノーマル」の例では、図7のフローチャートにおいて、S510〜S560→S570→S530の処理が行われるが、この場合、S530〜S560→S570→S530の処理が各原稿の片面を読み取る毎に行われ、最終的にS560,S590,S600,S610,S620を経て、終了される。この場合には、30枚の原稿を読み取りした場合のジョブ数は、1となる。
図11の片面読取モードの「ページ分割」の例では、図7のフローチャートにおいて、S510〜S560,S600〜S620の処理が1枚の原稿の片面を読み取る毎に行われる。従って、この場合には、ジョブ数は、原稿の枚数分となり、30となる。
図11の両面読取モードの「ノーマル」の例では、図7のフローチャートにおいて、S510、S520の後、各原稿毎にS530〜S560→S570→S530〜S560の処理が行われる。そして、最終的にS560,S590,S600,S610,S620を経て、終了される。そして、15枚の原稿を読み取りした場合のジョブ数は、1となる。
図11の両面読取モードの「ページ分割」の例では、図7のフローチャートにおいて、1枚の原稿毎にその表面の読取の際には、S510〜S580の順にて処理が行われる。そして、この後の1枚の原稿の裏面の読取の際には、S520〜S560,S590,S600,S610,S620の順にて処理が行われる。この場合は、1原稿当たり2のジョブ数となり、15枚の原稿ではジョブ数が30となる。
図11の両面読取モードの「シート分割」の例では、図7のフローチャートにおいて、1枚の原稿はその表面の読取の際には、S510〜S560,S570にて処理される。そして、この後のその原稿の裏面の読取の際には、S530〜S560,S590,S600,S610,S620の順にて処理される。この場合は、1原稿当たり1のジョブ数となり、15枚の原稿ではジョブ数が15となる。
図12の片面読取モードの「ノーマル」の例においては、ノーマルの「Total」の欄において、「6」、「11」、「13」で上記「(3) 任意ジョブ分割(任意のジョブ分割)の場合」で説明したように、次ページフラグをセットする操作が行われると、任意ページのジョブ分割が行われる。この例では、ジョブ数は、4である。
図12の両面読取モードの「ノーマル」の例においては、ノーマルの「Total」の欄において、「7」で上記「(3) 任意ジョブ分割(任意のジョブ分割)の場合」で説明したように、次ページフラグをセットする操作が行われると、任意の原稿(シート)から分割が行われる。この例では、ジョブ数は2である。
さて、上記のように構成されたファクシミリ装置1は、下記の特徴がある。
(1) 前記実施形態では、通信ジョブにおいて、原稿の任意のページ、或いは任意の原稿束を指定してジョブ分割を行うようにしたが、通信ジョブにおける任意のジョブ分割に限定するものではなく、他のジョブにおいても適用できることは勿論のことである。
10…MPU(不能化手段、表示制御手段、第1ジョブ分割手段、第2ジョブ分割手段)
40…読取部(ADF41,FBS42とともに原稿読取手段を構成する)
41…ADF
42…FBS
67…タッチパネル
70…表示部(表示手段)
134…ページ分割キー(第1ジョブ分割指定手段)
240…新規文書指定キー(第2ジョブ分割指定手段)
Claims (4)
- 原稿画像を読み取って読取画像データを生成する画像読取装置において、
一連の読取動作開始前に第1ジョブ分割指定を行う第1ジョブ分割指定手段と、
第1ジョブ分割指定に基づいて、ページ毎にジョブ分割を行う第1ジョブ分割手段と、
一連の読取動作中に第2ジョブ分割指定を行う第2ジョブ分割指定手段と、
第2ジョブ分割指定に基づいて、ジョブ分割指定されたタイミングに応じたページでジョブ分割を行う第2ジョブ分割手段と、
第1ジョブ分割指定があった場合、第2ジョブ分割指定手段を不能化する不能化手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 原稿画像を読み取って読取画像データを生成する画像読取装置において、
一連の読取動作開始前に第1ジョブ分割指定を行う第1ジョブ分割指定手段と、
第1ジョブ分割指定に基づいて、所定ページ毎にジョブ分割を行う第1ジョブ分割手段と、
一連の読取動作中に第2ジョブ分割指定を行う第2ジョブ分割指定手段と、
第2ジョブ分割指定に基づいて、ジョブ分割指定されたタイミング以後の新たな原稿束でジョブ分割を行う第2ジョブ分割手段と、
第1ジョブ分割指定があった場合、第2ジョブ分割指定手段を不能化する不能化手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 前記第2ジョブ分割指定手段の操作を促す表示領域を備える表示手段を備え、
前記不能化手段は、前記表示手段による第2ジョブ分割指定手段の操作を促す表示を不能化することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。 - 前記第2ジョブ分割指定手段は、前記表示手段に設けられたタッチパネルであり、
前記不能化手段は、さらに、前記表示領域に対応するタッチパネルを不能化するものであることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
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