JP4296630B2 - 軒樋の排水構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、寒冷地において冬場に縦樋や接続部材内の内部で水が凍結膨張して縦樋や接続部材が破損するのを防止するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から軒樋に接続部材を介して縦樋を接続したものにおいて、寒冷地では冬場に縦樋や接続部材内の内部で水が凍結膨張して縦樋や接続部材が破損するという問題がある。このため、縦樋や接続部材の内部で水が凍結膨張して縦樋や接続部材が破損するのを防止するために、縦樋や接続部材内にヒータを入れて、縦樋や接続部材内で冬場に凍結しないようにしているが、コストが高くつき、また、水と接触する部分にヒータを入れるため、安全性の点で問題があった。
【0003】
また、従来にあっては、軒樋の排水部が落葉などで詰まると、軒樋から縦樋に排水できず、軒樋の上端から雨水がオーバーフローして外に溢れてしまうという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ヒータを用いることなく、簡単な構成で、寒冷地において冬場に縦樋や接続部材が破損しないようにでき、また、通常使用においても、軒樋の排水部が落葉などで詰まった場合でも、スムーズに排水ができて、軒樋から雨水がオーバーフローするのを防止できる軒樋の排水構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る軒樋の排水構造は、軒樋1の排水部2に曲がっている接続部材4を介して縦樋3を接続した軒樋1の排水構造であって、縦樋3及び曲がっている接続部材4内に縦樋3や接続部材4よりも径の小さい弾性を有する内管5を挿入し、縦樋3及び曲がっている接続部材4の内面と弾性を有する内管5の外面との間に軒樋3の排水部2から流れる通水用の隙間を形成し、軒樋1の排水部2に軒樋1の底部よりも上方に突出するごみ除け部6を設け、このごみ除け部6の側部に一次排水口7を設けると共に、ごみ除け部6の上端部に二次排水口8を設け、該二次排水口8をガイド筒19で構成し、前記内管5の軒樋1側の端部を軒樋1の底部1aよりも上方に突出させ、該内管5の上端部をガイド筒19の下端部に被嵌させて、内管5をガイド筒19に接続して成ることを特徴とするものである。
【0006】
このような構成とすることで、寒冷地において冬期に縦樋3や曲がっている接続部材4内で水が凍結して膨張しても、縦樋3や曲がっている接続部材4内において弾性を有する内管5が弾性変形して、凍結による膨張を吸収することができることになる。また、内管5は弾性を有しているので、接続部材4が曲がっているにもかかわらず内管5を変形させて簡単に挿入することができるものである。
【0007】
また、内管5の軒樋1側の端部を軒樋1の底部1aよりも上方に突出させることで、軒樋1の排水部2から排水される雨水は通常時は内管5の上端部の外面と排水部2の内縁部との間から接続部材4及び縦樋1内に排水されるが、排水部2が落葉などで詰まった場合は、排水部2よりも上方に突出した内管5の上開口から内管5内に排水されることになる。
【0008】
また、軒樋1の排水部2に軒樋1の底部1aよりも上方に突出するごみ除け部6を設け、このごみ除け部6の側部に一次排水口7を設けると共に、ごみ除け部6の上端部に二次排水口8を設け、該二次排水口8に内管5の端部を接続することで、通常時はごみ除け部6によりごみ除けをしながら一次排水口7から接続部材4及び縦樋3に排水されるが、一次排水口7が落ち葉などで詰まった場合は、軒樋1内で水位が上がって、二次排水口8から二次排水口8に接続した内管5に排水されるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0010】
軒樋1は取付金具16により建物の軒先部17に取付けてあり、軒樋1の底部1aの任意の位置には排水部2となる排水孔が形成してあり、この排水部2にはドレイン部材10が取付てあり、この排水部2に取付たドレイン部材10にエルボ11や呼び樋等の曲がっている接続部材4が接続してあり、接続部材4に縦樋3が接続してある。
【0011】
ドレイン部材10は上鍔12とごみ除け部6を有する内筒体13と、下鍔14を有する外筒体15とで構成してあり、軒樋1の排水部2を構成する排水孔に上方より内筒体13を挿入し、軒樋1の底部1aの下方から内筒体13に外筒体15を螺合して接合することで、軒樋1の底部1aを上下より上鍔12と下鍔14とで挟持することで取付けてある。
【0012】
内筒体13の上部に設けられたごみ除け部6は上鍔12の周囲部から上方に複数の腕部18を突設し、複数の腕部18の上端部をガイド筒19の外周部に一体に接合して構成してあり、腕部18間が一次排水口7を構成しており、ガイド筒19が二次排水口8を構成している。
【0013】
本発明においては、上記のように軒樋1の排水部2に縦樋3を接続部材4を介して接続した軒樋1の排水構造において、縦樋3及び接続部材4内に縦樋3や接続部材4よりも径の小さい弾性を有する内管5を挿入する構成とすることに特徴があり、また、内管5の軒樋1側の端部を軒樋1の底部1aよりも上方に突出させる構成とすることに特徴がある。
【0014】
すなわち、図1乃至図3に示す実施形態においては、ゴム製あるいは弾性を有する柔軟な合成樹脂製等の弾性を有する内管5を接続部材4及び縦樋3内に挿入すると共に、二次排水口8を構成するガイド筒19の下端部に内管5の上端部を被嵌して接続してある。このように、縦樋3及び接続部材4内に縦樋3や接続部材4よりも径の小さい弾性を有する内管5を挿入すると、添付図面に示すように、樋3及び曲がっている接続部材4の内面と弾性を有する内管5の外面との間に軒樋3の排水部2から流れる通水用の隙間が形成される。
【0015】
また、図4乃至図6に示す参考例では、内管5の上端部に係止部9を形成し、この上端部に係止部9を有するゴム製あるいは弾性を有する柔軟な合成樹脂製等の弾性を有する内管5を、二次排水口8を構成するガイド筒19に上方から挿入し、内管5を接続部材4及び縦樋3内に挿入し、更に、内管5の上端部の係止部9を二次排水口8の上開口縁に係止してある。
【0016】
ところで、上記実施形態及び参考例のいずれにおいても、内管5を接続部材4、縦樋3に挿入するに当たって、内管5は前述のように弾性を有しているので、図に示すように接続部材4が曲がっているにもかかわらず内管5を変形させて簡単に挿入することができるものであり、このように曲がっていても簡単に挿入できるので、内管5として途中に継ぎ目のない構造とすることができて、水漏れなどの心配のないものとすることができるものである。
【0017】
しかして、上記実施形態及び参考例のいずれにおいても、通常時には、ごみ除け部6でごみ除けをして一次排水口7から接続部材4、縦樋3に排水されるものであるが、一次排水口7が落ち葉等により詰まって軒樋1内において水位が上がると、二次排水口8から内管5に排水されることになり、この結果、軒樋1の水位が上がっても軒樋1の上縁から外部にオーバーフローすることがないものである。
【0018】
一方、寒冷地において冬期に軒樋1内で水が凍結して膨張しても、軒樋1内において弾性を有する内管5が弾性変形して、凍結による膨張を吸収するものであり、この結果、軒樋1が水の凍結による膨張で破損するのが防止されるものである。
【0019】
ところで、図4乃至図6に示す参考例のように、内管5を二次排水口8から挿入すると共に内管5の上端部の係止部9を二次排水口8の開口上端に係止するものにおいては、内管5をごみ除け部6の二次排水口8から挿入するのみで簡単に取付けることができるとともに、下方に抜けないように取付けることができ、また、内管5の取り外しも二次排水口8から上方に引き抜くのみで係止部9の係止を解除して簡単に取り外すことができるものである。
【0020】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、軒樋の排水部に曲がっている接続部材を介して縦樋を接続した軒樋の排水構造であって、縦樋及び曲がっている接続部材内に縦樋や接続部材よりも径の小さい弾性を有する内管を挿入し、縦樋及び曲がっている接続部材の内面と弾性を有する内管の外面との間に軒樋の排水部から流れる通水用の隙間を形成してあるので、寒冷地において冬期に縦樋及び曲がっている接続部材内で水が凍結して膨張しても、軒樋及び曲がっている接続部材内において弾性を有する内管が弾性変形して、凍結による膨張を吸収することができて接続部材や縦樋が水の凍結による膨張で破損するのがヒータ無しで防止できるものであり、また、内管は弾性を有しているので、接続部材が曲がっているにもかかわらず内管を変形させて簡単に挿入することができて施工性が向上するものである。
【0021】
また、内管の軒樋側の端部を軒樋の底部よりも上方に突出させてあるので、軒樋の排水部から排水される雨水は通常時内管の上端部の外周面と排水部の内縁部との間から接続部材及び縦樋内に排水されるが、排水部が落葉などで詰まった場合は、排水部よりも上方に突出した内管の上開口から内管内に排水されることになり、この結果、軒樋内において水位が上がっても軒樋の上端縁から外にオーバーフローで流出するのを防止できるものである。
【0022】
また、軒樋の排水部に軒樋の底部よりも上方に突出するごみ除け部を設け、このごみ除け部の側部に一次排水口を設けると共に、ごみ除け部の上端部に二次排水口を設け、該二次排水口に内管の端部を接続してあるので、通常時はごみ除け部によりごみ除けをしながら一次排水口から接続部材及び縦樋に排水されるが、一次排水口が落ち葉などで詰まった場合は、軒樋内で水位が上がって、二次排水口から二次排水口に接続した内管に排水されるものであって、簡単な構成で、内管の上端部をごみ除け部に接続支持できるとともに、軒樋の排水部から排水される雨水が通常時内管の上端部の外面と排水部の内縁部との間から接続部材及び縦樋内に排水され、排水部が落葉などで詰まった場合は、排水部よりも上方に突出した内管の上開口から内管内に排水されることになり、この結果、軒樋内において水位が上がっても軒樋の上端縁から外にオーバーフローで流出するのを防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の断面図である。
【図2】 同上の拡大断面図である。
【図3】 同上の分解斜視図である。
【図4】 参考例の断面図である。
【図5】同上の拡大断面図である。
【図6】 同上の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 軒樋
1a 底部
2 排水部
3 縦樋
4 接続部材
5 内管
6 ごみ除け部
7 一次排水口
8 二次排水口
9 係止部
Claims (1)
- 軒樋の排水部に曲がっている接続部材を介して縦樋を接続した軒樋の排水構造であって、縦樋及び曲がっている接続部材内に縦樋や接続部材よりも径の小さい弾性を有する内管を挿入し、縦樋及び曲がっている接続部材の内面と弾性を有する内管の外面との間に軒樋の排水部から流れる通水用の隙間を形成し、軒樋の排水部に軒樋の底部よりも上方に突出するごみ除け部を設け、このごみ除け部の側部に一次排水口を設けると共に、ごみ除け部の上端部に二次排水口を設け、該二次排水口をガイド筒で構成し、前記内管の軒樋側の端部を軒樋の底部よりも上方に突出させ、該内管の上端部をガイド筒の下端部に被嵌させて、内管をガイド筒に接続して成ることを特徴とする軒樋の排水構造。
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JP10861999A JP4296630B2 (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 軒樋の排水構造 |
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1999
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