JP4296590B2 - 非水電解液二次電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長寿命であることに特徴を有する非水電解液二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
リチウム二次電池は、軽量で高エネルギー密度を有するという特徴から、携帯電話等の電源として普及している。このリチウム二次電池は、リチウム又はリチウム合金を含有する負極と、リチウム複合酸化物を含有する正極と、上記負極と上記正極との間に配されたセパレータと、非水電解液とを備えた非水電解液二次電池である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、環境保護の観点から、電気自動車用や負荷平準化用として利用できる長寿命で高エネルギー密度の二次電池の実用化が望まれている。これに対し、リチウム二次電池に代表される非水電解液二次電池は、高エネルギー密度を有しており、有力な候補となっている。
【0004】
しかしながら、このような用途の二次電池には少なくとも10年以上にわたってその性能が維持できるというような長寿命性能が要求されており、リチウム二次電池は温度条件にもよるが、まだ完全にはその寿命性能を満たすに至っていない。
【0005】
本発明は、非水電解液二次電池において、その寿命性能を改善することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、炭素材料を含有する負極と、リチウム複合酸化物を含有する正極と、前記負極と前記正極との間に配されたセパレータと、非水電解液とを備えた非水電解液二次電池において、前記セパレータを挟んで対向する前記負極の活物質層の厚さと前記正極の活物質層の厚さとの和をa、前記セパレータの厚さをbとした時、0.1≦b/a≦0.5であり、前記セパレータ透気度が300〜700sec/100ccかつ多孔度が32〜42%であり、前記正極の多孔度と前記負極の多孔度がいずれも32〜39%であり、かつ前記正極の多孔度および前記負極の多孔度と前記セパレータの多孔度との差が8%以内であることを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明によれば、活物質層とセパレータの厚さの関係とセパレータの透気度とを規定することにより、適当量の電解液が電極間に保持されるため、非水電解液二次電池の長寿命を達成することができる。
【0009】
さらに、正極活物質として、高温での寿命性能に優れたスピネル構造のリチウムマンガン複合酸化物を使用することにより、より長寿命の非水電解液二次電池を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明では、炭素材料を含有する負極を用いる。例えば、負極は、負極活物質と結着剤とを含有する負極合剤を、銅箔等の集電体上に塗布、乾燥することにより作製される。この負極合剤により形成される層が負極の活物質層であり、正極の活物質層も同様である。
【0011】
そして、負極活物質としては、リチウムをドープ、脱ドープできる炭素材料を用いることができ、この場合、リチウムが炭素材料中にドープされて含有される。なお、炭素材料としては、例えばコークス類、グラファイト類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭等を使用することができる。
【0012】
また、炭素材料とリチウムと合金を形成するSn、Al、Si等の金属材料との炭素複合材料を用いることもできる。この場合は、リチウム合金とリチウムとが炭素複合材料内部や表面で含まれることになる。
【0013】
そして、本発明においては、セパレータを挟んで対向する負極の活物質層の厚さと正極の活物質層の厚さとの和をa、セパレータの厚さをbとした時、0.1≦b/a≦0.5となるように各材を調整して電池を作製する。なお、より好ましくは、0.2≦b/a≦0.3とするのが良く、このようにすることでより電池を長寿命とすることができる。この理由は、以下のように考えられる。
【0014】
上記比率(b/a)が、0.1より小さいと、電極全体にわたって均一に介在していた電解液が経年変化により不均一な分布状態となり電池容量の低下を引き起こしやすくなる。また、0.5より大きいと、液量が多くなりすぎて電解液と電極との副反応が多くなり経年変化により電池容量の低下を引き起こしやすくなる。特に、LiPFが用いられている場合には、この傾向が顕著に現れることになる。0.2≦b/a≦0.3の範囲は、このような負の要因が特に小さくなる範囲であり、特にスピネル構造のリチウムマンガン複合酸化物を用いる場合に好適である。なお、活物質層の厚さは、片側の厚さである。
【0015】
また、本発明では、ガーレー法により測定した透気度が300〜700sec/100ccのセパレータが用いられるが、その材質としてはポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド等を用いることができる。
【0016】
さらに、本発明では、リチウム複合酸化物を含有する正極を用いる。例えば、正極は、正極活物質と結着剤と導電助剤とを含有する正極合剤をアルミニウム箔等の集電体上に塗布、乾燥することにより作製される。そして、正極活物質としては、金属酸化物、リチウム金属複合酸化物等を使用することができる。リチウム金属複合酸化物としては、例えば、LiCoO、LiNiO、LiNiCo1−y、LiMn等を用いることができるが、本発明では、スピネル構造のリチウムマンガン複合酸化物を用いるのがより好ましい。
【0017】
スピネル構造のリチウムマンガン複合酸化物としては、LiMn(ただし、1.05<x<1.2、1.8<y<1.95、0<z<0.15、Mは少なくともAlを含む1種以上の元素)を用いるのがよい。なお、上記式では、基本組成を示しているので、酸素サイトの一部が硫黄やハロゲン元素で置換されているもの、酸素量に多少の不定比性のあるものであっても良い。このようなリチウムマンガン複合酸化物は、高温での寿命が良好であり、本発明の電池で用いると一段とその寿命性能が良好なものとなる。
【0018】
また、正極の多孔度と負極の多孔度がいずれも32〜39%であり、セパレータの多孔度が32〜42%であり、かつ正極の多孔度および負極の多孔度とセパレータの多孔度との差は8%以内とする。これは、各部材の多孔度に差がありすぎると、電解液が特定の部材に偏在しやすくなり、寿命性能の低下を引き起こす原因となりやすいからである。
【0019】
さらに、上記スピネル構造のリチウムマンガン複合酸化物の粒子を用いる場合、平均粒径が10μm〜20μmのものを用いるのがより好ましく、比表面積は0.1m/g以上1.0m/g以下のものを用いるのがより好ましい。このような粉体を用いることで巻回構造の電極を剥離等が生じない良好な状態で作製することが容易となり、寿命性能を良好に維持することができる。
【0020】
また、比表面積は、0.1m/gより小さくなると、高率放電性能が悪くなり、1.0m/gを越えると寿命が急激に悪くなる。特に、高率で良好な充放電性能を得るためには、スピネル構造のリチウムマンガン複合酸化物は重負荷特性が良好であることから、比表面積は0.5m/g以上、1.0m/g以下とするのが好ましい。
【0021】
なお、上記一般式LiMnで表されるスピネル構造のリチウムマンガン複合酸化物において、MとしてAlのみを用いる場合には、0.07≦z≦0.11とするのが良い。これはAl添加量を増やすことでサイクルに伴う容量低下量が減少するが、0.1以上ではサイクルに伴う容量低下の低減効果にほとんど差がなくなり、一方で、初期容量はどんどん低下するためである。そして、上記範囲とすることにより、これより多くAlを添加した場合に比べて、容量の劣化率は大きいが、劣化が落ち着いた時点でも容量値がより多くAlを添加したものに比べて少なくなることはない。
【0022】
なお、上記のようなリチウムマンガン複合酸化物粒子は、例えば、リチウム、マンガン及び金属元素を含有する出発原料を混合後、酸素存在下で焼成・冷却することによって製造することができる。出発原料として用いるリチウム化合物としては、LiCO、LiNO、LiOH、LiCl、LiO等があり、出発原料として用いるマンガン化合物としては、Mn,MnO等のマンガン酸化物、MnCO、Mn(NO、ジカルボン酸マンガン等のマンガン塩等がある。また、他金属元素の出発原料として用いる他金属元素の化合物としては、酸化物、水酸化物、硝酸塩、炭酸塩、ジカルボン酸塩、脂肪酸塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
【0023】
なお、電解液としては、LiPF、LiBF、LiN(SOCF等のリチウム塩を、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等の環状炭酸エステルや、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート等の鎖状炭酸エステル、γ−ブチルラクトン等からなる非水溶媒に溶解させたものを用いることができる。
【0024】
【実施例】
[実施例1]
図1は、実施例の角形非水電解液二次電池の構造を示す概略断面図である。図1において、1は角形非水電解液二次電池、2は電極群、3は負極、4は正極、5はセパレータ、6は電池ケース、7は蓋、8は安全弁、10は負極端子、11は負極リードである。この電池の大きさは、幅34mm、高さ67mm、厚み6.2mmである。
【0025】
この角形非水電解液二次電池1は、アルミニウム箔からなる集電体に正極合剤を塗布してなる正極4と、銅箔からなる集電体に負極合剤を塗布してなる負極3と、セパレータ5と非水電解液とを電池ケース6に収納してなるものであり、電池ケース6には、安全弁8を設けた電池蓋7がレーザー溶接によって取り付けられ、負極端子10は負極リード11を介して負極3と接続され、正極4は電池ケース6の内壁と接触により電気的に接続されている。
【0026】
電池1は、つぎのようにして作製した。帯状正極は、活物質としてのリチウムマンガン複合酸化物Li1.1Mn1.80Al0.1(比表面積0.7m/g、平均粒径15μm、平均粒径はレーザー回折散乱法で測定したd50の値)粉末と、導電剤としてのアセチレンブラックと、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)を重量比で90:5:5の割合で混合して正極合剤を調整し、溶剤となるN−メチル−2−ピロリドンに分散させてスラリーにし、これを集電体としての厚さ20ミクロンのアルミニウム箔両面に塗布し、120℃で乾燥、プレスして作製した。得られた帯状正極は、片面の正極活物質層の厚さが52μm、両面の正極活物質層と集電体の合計厚さが124μm、正極活物質層の多孔度は35%とした。
【0027】
帯状負極は、活物質としての平均粒径26μmで比表面積1.1m/gの球状人造黒鉛粉末と、活物質としての平均繊維長35μmで比表面積0.8m/gの繊維状黒鉛粉末と、結着剤としてのPVdFを重量比で75:15:10の割合で混合して負極合剤を調整し、溶剤となるN−メチル−2−ピロリドンに分散させてスラリーにし、これを集電体としての厚さ15μmの銅箔両面に塗布し、乾燥させた後、一定圧力で圧縮成型して作製した。得られた帯状負極は、片面の負極活物質層の厚さが35μm、両面の負極活物質層と集電体の合計厚さが85μm、負極活物質層の多孔度は36%とした。
【0028】
セパレータとしては、25℃でのガーレー法測定による透気度450sec/100ccの厚さ25μmの微多孔性ポリエチレンフィルムを用いた。多孔度(気孔率)は35%である。
【0029】
非水電解液としては、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とを容積比4:6で混合し、この溶液にLiPFを1.0モル/リットル溶解したものを用いた。
【0030】
電池2は、透気度470sec/100ccの厚さ40μmの微多孔性ポリエチレンフィルムのセパレータを用いた以外は、電池1と同様にして作製した。
【0031】
電池3は、透気度420sec/100ccの厚さ16μmの微多孔性ポリエチレンフィルムのセパレータを用いた以外は、電池1と同様にして作製した。
【0032】
電池4は、正極活物質層の片側厚さを101μm、負極活物質層の片側厚さを72μmとした以外は、電池1と同様にして作製した。
【0033】
電池5は、正極活物質層の片側厚さを101μm、負極活物質層の片側厚さを72μmとした以外は、電池2と同様にして作製した。
【0034】
電池6は、正極活物質層の片側厚さを101μm、負極活物質層の片側厚さを72μmとした以外は、電池3と同様にして作製した。
【0035】
電池7は、正極活物質層の片側厚さを47μm、負極活物質層の片側厚さを28μmとした以外は、電池2と同様にして作製した。
【0036】
電池8は、透気度150secの厚さ40μmのポリエチレン不織布のセパレータを用いた以外は、電池4と同様にして作製した。
【0037】
電池9は、電池4において、透気度800sec/100ccの厚さ40μmのポリエチレン不織布のセパレータを用いた以外、電池4と同様にして作製した。
【0038】
ここで作製した電池の内容を表1にまとめた。
【0039】
【表1】
Figure 0004296590
【0040】
以上の各電池について、電池温度25℃で700mAの定電流充電を行い、電池電圧が4.1Vになった時点で4.1Vの定電圧充電に切り替えてさらに3時間の充電を行った。引き続き700mAの定電流で、電池電圧が2.8Vになるまで放電を行った。この充放電を3回行い、3回目の放電容量電流量を初期放電容量とした。
【0041】
ついで、電池温度を60℃にし、上記と同じ条件で充放電を200回繰り返し行い、その後電池温度を25℃にし、同じ条件で充放電を行ない、この時の放電容量を求め、これを200サイクル後の放電容量とした。そして、200サイクル後の放電容量を初期放電容量で割って百分率を算出し、これを60℃維持率とした。これらの測定結果を表2に示した。
【0042】
【表2】
Figure 0004296590
【0043】
表2の結果から、セパレータの透気度が300〜700sec/100ccで、0.1≦b/a≦0.5である、電池1〜電池5、電池10、電池11の場合には、ほぼ70%以上の60℃維持率が確保されており、寿命が良くなっていることがわかった。
【0044】
また、セパレータの透気度が300〜700sec/100ccで、0.2≦b/a≦0.3の範囲の、電池1および電池5の場合には、60℃維持率は74%以上となり、特に寿命が良くなっていることがわかった。
【0045】
[実施例2]
ここでは、正極活物質層の多孔度、負極活物質層の多孔度およびセパレータの多孔度を変化させた電池を作製し、実施例1と同様の条件での測定を行った。正極活物質層の片面厚さを101μm、負極活物質層の片面厚さを72μm、セパレータの厚さを25μm、セパレータの透気度を450sec/100ccと一定とした。したがって、ここで作製した電池では、b/a=0.14となっている。
【0046】
電池10〜電池13では、負極活物質層の多孔度を36%、セパレータの多孔度を35%と一定とし、正極活物質層の多孔度を、それぞれ30%、33%、38%、41%とした。その他はすべて実施例1の電池と同様とした。
【0047】
電池14〜電池17では、正極活物質層の多孔度を35%、セパレータの多孔度を35%と一定とし、負極活物質層の多孔度をそれぞれ30%、33%、38%、40%とした。その他はすべて実施例1の電池と同様とした。
【0048】
電池18〜電池21では、正極活物質層の多孔度を35%、負極活物質層の多孔度を36%と一定とし、セパレータの多孔度をそれぞれ31%、33%、42%、45%とした。その他はすべて実施例1の電池と同様とした。
【0049】
ここで作製した電池の内容を表3にまとめた。
【0050】
【表3】
Figure 0004296590
【0051】
電池12〜電池23について、実施例1と同様の条件で測定を行い、初期放電容量、200サイクル後の放電容量、60℃維持率を求めた。これらの測定結果を表4に示した。
【0052】
【表4】
Figure 0004296590
【0053】
表4の結果から、正極の多孔度と負極の多孔度がいずれも32〜39%であり、セパレータの多孔度が32〜42%である、電池13、電池14、電池17、電池18、電池21および電池22の場合には、いずれも60℃維持率は71%以上となったのに対し、正極の多孔度と負極の多孔度がいずれかが32〜39%の範囲外であるか、あるいはセパレータの多孔度が32〜42%の範囲外にある、電池12、電池15、電池16、電池19、電池20および電池23の場合には、いずれも60℃維持率は70%よりも小さくなった。このように、正極の多孔度と負極の多孔度がいずれも32〜39%であり、セパレータの多孔度が32〜42%とすることにより、優れた寿命性能を示すことがわかった。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、炭素材料を含有する負極と、リチウム複合酸化物を含有する正極と、前記負極と前記正極との間に配されたセパレータと、非水電解液とを備えた非水電解液二次電池において、前記セパレータを挟んで対向する前記負極の活物質層の厚さと前記正極の活物質層の厚さとの和をa、前記セパレータの厚さをbとした時、0.1≦b/a≦0.5であり、前記セパレータ透気度が300〜700sec/100ccかつ多孔度が32〜42%であり、前記正極の多孔度と前記負極の多孔度がいずれも32〜39%であり、かつ前記正極の多孔度および前記負極の多孔度と前記セパレータの多孔度との差が8%以内であることを特徴とする。
【0055】
本願発明によれば、活物質層とセパレータの厚さの関係とセパレータの透気度とを規定することにより、適当量の電解液が電極間に保持されるため、寿命性能の良好な非水電解液二次電池を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の角形非水電解液二次電池の構造を示す概略断面図。
【符号の説明】
1 非水系二次電池
2 電極群
3 負極
4 正極
5 セパレータ
6 ケース
7 蓋
8 安全弁
10 負極端子
11 負極リード

Claims (1)

  1. 炭素材料を含有する負極と、リチウム複合酸化物を含有する正極と、前記負極と前記正極との間に配されたセパレータと、非水電解液とを備えた非水電解液二次電池において、前記セパレータを挟んで対向する前記負極の活物質層の厚さと前記正極の活物質層の厚さとの和をa、前記セパレータの厚さをbとした時、0.1≦b/a≦0.5であり、前記セパレータ透気度が300〜700sec/100ccかつ多孔度が32〜42%であり、前記正極の多孔度と前記負極の多孔度がいずれも32〜39%であり、かつ前記正極の多孔度および前記負極の多孔度と前記セパレータの多孔度との差が8%以内であることを特徴とする非水電解液二次電池。
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