JP4295573B2 - 直動案内ユニット - Google Patents

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Description

この発明は,軌道レール,該軌道レール上を相対移動するスライダ及び該スライダに設けられた循環路に組み込まれて転走する転動体を連ねた転動体チェーンを有する直動案内ユニットに関する。
従来,直動案内ユニットとして,循環路を転走する転動体を保持するため転動体チェーンが組み込まれたものが知られている。スライダには,循環路全周に案内溝が形成され,循環路を転走する転動体を循環案内するため循環路には転動体チェーンが組み込まれている。しかしながら,従来の直動案内ユニットは,転動体チェーンを循環路の案内溝に嵌挿させながら組み立てるときに,組み立て作業が面倒であった。また,スライダに循環路の案内溝を精度良く形成することには困難性があった。また,従来の直動案内ユニットは,スライダの循環路に案内溝を形成するため複雑な構成になっていた。
従来の回転体用回転案内装置は,例えば,キャリッジがガイドレールに対して走行可能であり,シリンダローラ及び保持要素からなる1種のチェーンを循環案内するために,キャリッジが両側のカセットを固定ねじで固着する構成であり,カセットが基台の両側縁に金属板成形部材をねじを介して接続されたものであり,金属板成形部材に形成された案内溝に保持要素の案内肩部が嵌挿した構造を有している。また,保持要素をカセットに一度組み付けてしまうと外し難いものになっている(例えば,特許文献1参照)。
また,従来の転がり案内装置は,移動ブロックを多数の転動体としてのボールを介して案内レールに沿って移動自在に支持された構成であり,ボールは無端状リテーナに保持されてボール循環路に組み込まれており,ブロック本体の負荷ボール転走溝の溝側縁にリテーナの側縁部を押さえるようにリテーナ押えが設けられている。リテーナ押えが樹脂製の型成形体として高剛性のブロック本体と一体成形されている。また,上記転がり案内装置は,すでに出来上がった循環路全周のガイド溝に鎖状になるボール及びリテーナを嵌挿するものである(例えば,特許文献2参照)。
また,従来の直線運動案内装置は,移動ブロックを多数の転動体としてのボールを介して軌道レールに沿って移動自在に支持された構成であり,ボールがボールチェーンに組み入れられて循環案内されている。移動ブロック本体の負荷ボール転走溝の溝側縁には,軌道レールを移動ブロックから抜き出した際に,ボールに係合してボールの脱落を防止するボール保持部が設けられ,ボール保持部にチェーン本体の側縁が係合するチェーン案内部としてのチェーン案内溝が設けられている。上記直線運動案内装置へのボールチェーンの組み込み方法は,移動ブロックの一方の側蓋を外して負荷ボール通路とボール戻し通路を開口させ,開口した側を上に向けて移動ブロックを縦置きにし,ボール戻し通路の開口部にチェーン本体の一端を挿入し,間欠送り機構によってチェーン本体と共にボール戻し通路内にボールを組み込み,その後,側蓋を閉じて組み込み作業が完了する。また,ボールチェーンの組み込み作業をするために,チェーン本体のボール収容穴はボールが自由に係合離脱可能になっている(例えば,特許文献3参照)。
また,従来の運動案内装置は,左右側面に上下2条列ずつの転動体転走部が形成された軌道レールと,軌道レールに多数のローラを介して移動自在な移動ブロックとを備え,ローラがローラ保持体に保持されてローラ循環路を循環するものであり,負荷ローラ転走面の両側縁に沿って延びると共に案内溝を形成してローラ保持体を案内する保持部材を備えている。上記保持部材は,ブロック本体と別体に樹脂で形成された第1保持部材,第2保持部材及び第3保持部材から構成されている。第1保持部材は,両端に側蓋に差し込む凸部が形成され,内周案内部構成部材に対して位置決めするために側面に長孔が形成されている。第2保持部材は,両端に内周案内部構成部材に差し込む凸部が形成されている。また,第3保持部材は,第1保持部材と同様に,両端に側蓋に差し込む凸部が形成され,内周案内部構成部材に対して位置決めするために側面に長孔が形成されている。上記の運動案内装置は,組み立てるため,ブロック本体の一端側に側蓋を装着し,第1保持部材,第2保持部材及び第3保持部材を装着して,他端側からローラ及びローラ保持体をローラ循環路内に挿入し,次に,ブロック本体の他端側に内周案内部構成部材の外周分割体及び側蓋を取り付けるものである(例えば,特許文献4参照)。
また,本出願人が開発した直動案内ユニットは,セパレータ用連結体を有しており,チェーンが組み込まれたものであり,スライダには,スライダを軌道レールから外した時に,転動体及びチェーンの脱落を防止する保持バンドが配設され,軌道レールには保持バンド用の逃げ溝である凹溝が形成されたものであり,スライダが軌道レールに組み込まれた状態では,保持バンドはチェーンを案内していないものである(例えば,特許文献5参照)。
また,本出願人が開発した直動転がり案内ユニットは,2条列の円筒ころがたすき掛け状に方向転換して循環しているものであり,保持板をエンドキャップに係止できる固定バンドでケーシングに固定できるものになっており,従って,円筒ころが互いに接触する総ころ形式の直動案内ユニットであって,保持板には案内溝が形成されていないものであった。(例えば,特許文献6参照)。
特開平2−66313号公報 特開平10−68417号公報 特開平10−89358号公報 特開2002−54633号公報 特開2002−130272号公報 特開平7−91446号公報
しかしながら,上記の各直動案内ユニットは,次のような問題点を有している。まず,上記の回転体用回転案内装置は,保持要素の案内肩部を案内する案内溝を形成するために,キャリッジを分割体にしなければならず,剛性も小さく,全周成形でなる金属板の成形部材を要するものであり,構成部材の製作も大掛かりなものになり,製作が面倒なものになっている。また,上記の転がり案内装置は,ボール及びリテーナを循環案内するために,リテーナ押え等を一体成形によって製作しなければならず,複雑な技術を要し,製作が面倒なものであり,すでに出来上がった循環路全周のガイド溝に鎖状に配列されたボール及びリテーナを嵌挿することが面倒なものである。更に,上記の直線運動案内装置は,ボール保持部が移動ブロック本体に固着されているため,直線運動案内装置へのボールチェーンの組み込みにボールチェーンの面倒な組み立てを行なわなければならず,また,組み立てのためにボールチェーンからボールが脱落するおそれがある。また,上記の運動案内装置は,第1保持部材,第2保持部材及び第3保持部材を組み立てるため,それらの保持部材をそれぞれの内周案内部構成部材や側蓋に対してほぼ同時に位置決めしながら組み立てなければならず,組み立てがむずかしいものであり,各々保持部材の断面形状が複雑なものであり,組み立て及び製作が面倒なものになっている。
そこで,直動案内ユニットについて,スライダに設けられた循環路を転走する転動体を連ねた転動体チェーンを循環路に組み込むのに,循環路に形成された案内部を精度良く容易に形成することができ,また,案内部を簡単な部材で構成でき,転動体チェーンの循環路への組み込みを簡単にするには,如何に構成すればよいかの課題がある。
この発明の目的は,循環路を転走する転動体を保持状態及び/又は非保持状態に連ねた転動体チェーンを組み込んだものであり,転動体チェーンの案内部を簡単な部材で精度良く形成でき,転動体チェーンを循環路に簡単に組み込むことができる直動案内ユニットを提供することである。ここでいう転動体チェーンは,スライダに設けた循環路を転走する転動体同士の接触を防止するものであり,転動体を整列配置するために転動体間に配設されたセパレータ部と該セパレータ部を連鎖状に連結する連結部とから成るリテーナに,ボール又はローラの転動体を組み込んだものである。また,転動体チェーンは,転動体がボールの場合にはボールチェーンと称呼し,転動体がローラの場合にはローラチェーンと称呼されている。
この発明は,長尺の軌道レール,前記軌道レール上を相対移動するスライダ,前記スライダに形成された循環路を転走する転動体,前記転動体を連ねて前記循環路を移動する転動体チェーン,及び前記軌道レールと前記スライダとの間に形成される前記循環路における負荷路を移動する前記転動体チェーンの脱落を防止すると共に前記転動体チェーンの前記循環路の移動を案内する第1保持バンドを有し,
前記スライダは,前記軌道レールに設けた軌道面とで前記負荷路を形成する軌道面と前記転動体チェーンをリターンさせるリターン路とが形成されたケーシング,及び前記ケーシングの両端面にそれぞれ固定され且つ前記転動体チェーンを方向転換させる方向転換路が形成されたエンドキャップとを有し,前記循環路は,前記負荷路,前記方向転換路及び前記リターン路によって形成され,
前記循環路は,前記スライダの一対の袖部に2条列ずつそれぞれたすき掛け状に交差して形成され,前記袖部のそれぞれの前記第1保持バンドが係合する係合溝は,前記エンドキャップの端面に浅い係合溝と深い係合溝とが互い違いに交差状に形成され,それぞれの前記第1保持バンドは,一方が一方の前記エンドキャップの前記浅い係合溝と他方の前記エンドキャップの前記深い係合溝とに係合し,他方が前記一方のエンドキャップの前記深い係合溝と前記他方のエンドキャップの前記浅い係合溝とに係合して同一に形成され,
前記転動体チェーンは,前記転動体間に位置して前記転動体同士の接触を防止すると共に前記転動体を整列させるセパレータ部と隣接する前記セパレータ部を連結して連鎖状に延びる可撓性の連結部とを有するリテーナ,及び前記リテーナの前記セパレータ部と前記連結部とで形成される開口部に挿入された前記転動体から構成され,
前記第1保持バンドは,前記転動体チェーンの前記連結部を保持して案内する細板状部材から形成された保持部,前記エンドキャップの端面に形成された前記係合溝にそれぞれ係合する前記細板状部材の両端部をそれぞれ屈曲させた屈曲部,及び前記エンドキャップの側面に形成された係止溝に係止する前記細板状部材の先端部をそれぞれ屈曲させた係止部から構成され,前記スライダに取付け取外し可能に取り付けられ,前記転動体チェーンが前記スライダの前記負荷路から前記循環路に組込み可能に構成され
前記循環路の前記負荷路において,前記転動体チェーンの一方の前記連結部は,前記ケーシングに形成された案内段部と前記第1保持バンドとで形成される案内部に案内されて移動し,前記転動体チェーンの他方の前記連結部は,前記ケーシングに固定された保持板に形成された案内溝に案内されて移動することから成る直動案内ユニットに関する。
前記保持板は,前記ケーシング側に前記ケーシングの袖部に設けた軌道面間に形成されたV溝に嵌合するV状凸部と該V状凸部と反対側に挿入溝とが形成されており,第2保持バンドが前記挿入溝に嵌合して両側の前記エンドキャップに掛け渡されることによって,前記ケーシングに固定されている。更に,前記第2保持バンドは,前記保持板を支持する保持部,前記エンドキャップの端面に形成された係合溝に係合する屈曲部及び前記エンドキャップの側面に形成された係止溝に係止する係止部を有し,前記エンドキャップの前記係合溝は前記転動体チェーンの一方の前記連結部を保持する前記第1保持バンドの前記係合溝よりも深い位置に形成されている。
この発明による直動案内ユニットは,上記のように,転動体チェーンを保持するためスライダの循環路における負荷路である軌道路部分で保持バンドによって転動体チェーンを保持するように構成されているので,転動体チェーンの案内部を,前記保持バンドと前記スライダとから成る簡単な部材で精度良く形成することができ,転動体チェーンが循環路に組み込まれた場合に,転動体チェーンを保持バンドで循環路の負荷路に容易に保持することができ,転動体チェーンの組み込みが簡単に行なえると共に転動体チェーンの交換時に取外しも簡単に行なえるものであり,特に,転動体チェーンをスライダの負荷路から循環路に組み込むことができ,しかも,転動体チェーンをスライダの循環路でスムーズに摺接案内させることができる。
この発明は,図1及び図2に示すように,転動体チェーンを組み込んだ直動案内ユニットに関するものであり,この発明の実施例は,転動体チェーンとしてローラチェーン5を組み込んだローラ形式の直動案内ユニットに構成されているが,転動体チェーンとしてボールチェーンを組み込んだボール形式の直動案内ユニットにも適用できることは勿論である。この直動案内ユニットは,図1に示すように,長尺の軌道レール1と軌道レール1に跨がって転動体のローラ20を介して摺動自在なスライダ2とから構成されている。軌道レール1には,長手方向側壁面53に形成された逆向きに傾斜した一対の傾斜面から成る上側と下側とに形成された2条列の軌道面19を有する凹溝25が形成されている。軌道レール1の凹溝25には,スライダ2に取り付けられた保持板7が位置するように構成されている。また,軌道レール1には,ベース,機器等の取付部(図示せず)に軌道レール1を取り付けるため,取付用孔17が形成されている。
スライダ2は,本体であるケーシング3,ケーシング3の両端面にそれぞれ固定されたエンドキャップ4及びエンドキャップ4の端面にそれぞれ固定されたエンドシール11を有している。また,スライダ2には,その下面に下面シール15が取り付けられている。ケーシング3の両袖部62には,軌道レール1の上側と下側との軌道面19に対向する上側と下側との軌道面18が2条列ずつ形成され,また,軌道面18に対応するリターン路10がそれぞれ2条列ずつ形成されている。ケーシング3には,ベース,機器等の取付部(図示せず)にスライダ2を取り付けるため,取付用ねじ孔16が形成されている。ケーシング3に設けられたリターン路10は,ケーシング3に形成された挿通路59に挿通されたスリーブ8によって形成されている。ローラチェーン5の連結部22は,リターン路10ではスリーブ8に形成された案内溝61によって案内されて移動する。
エンドキャップ4には,循環路52を循環転走するローラ20の方向を転換する方向転換路28,29(図6)が形成されている。方向転換路28,29は,たすき掛けに交差して延びており,方向転換路28がエンドキャップ4に浅く形成され,方向転換路29がエンドキャップ4に深く形成されている。エンドキャップ4には,図9及び図10に示すように,潤滑剤を循環路52に供給するためのグリースニップル13を取り付けるため側面又は正面に位置する取付ねじ穴35,取付ねじ穴35に取り付けられたグリースニップル13を通じて供給された潤滑剤を循環路52に供給するオイル溝40,エンドキャップ4をケーシング3に固定するためボルトを挿通する取付穴37,及び下面シール15を取り付ける取付凸部38が形成されている。また,エンドキャップ4の端面には,保持バンド6の両端部をエンドキャップ4に固定するため,深い係合溝33と浅い係合溝33とがエンドキャップ4の内側と外側間に交差して延びるように形成されている。更に,エンドキャップ4の外側面には,深い係合溝33と浅い係合溝33の端部と連繋する係止溝36が形成されている。
循環路52は,軌道レール1の両側面に形成された上側と下側との軌道面19とケーシング3の上側と下側との軌道面18とで形成される一対の軌道路である負荷路12,エンドキャップ4に形成された方向転換路28,29,及びケーシング3に形成されたリターン路10から構成されている。転動体である複数のローラ20はリテーナ60に保持され,ローラ20とリテーナ60から成るローラチェーン5は,たすき掛けに交差した方向転換路28,29において方向変換され,方向転換路28,29,負荷路12及びリターン路10から成る循環路52を循環移動する。
ローラチェーン5は,図3及び図4に示すように,複数のローラ20,及びローラ20をそれぞれ配設された連鎖状であるリテーナ60から構成されている。リテーナ60は,例えば,図6に示すように,ローラ20一つ分が隔置するように有端57に形成されている。リテーナ60は,ローラ20間に配設されてローラ20同士の接触を防止すると共にローラ20を保持して整列させるセパレータ部21,及びローラ20の両端面側のほぼローラ20中心に平行に延びる隣接するセパレータ部21を連結すると共に可撓性の連結部22から構成されている。セパレータ部21は,ローラ20に対向する両端面がローラ20を接触可能に嵌合できるように円筒状の凹面56に形成され,ローラ20を接触保持できるものになっている。リテーナ60は,隣接するセパレータ部21の凹面56間と対向する連結部22間とで形成された開口部に,ローラ20をそれぞれ保持するように構成されている。また,連結部22は,セパレータ部21を連結する部分の肉厚Tsに比較して,ローラ20中心に対応する位置の部分の肉厚Tmが若干薄肉に形成され,長手方向に厚みが異なって可撓しやすい形状に構成されている(図3)。
この直動案内ユニットは,特に,長尺の軌道レール1,軌道レール1上を相対移動するスライダ2,スライダ2に形成された循環路52を循環転走するローラ20,ローラ20を保持状態及び/又は非保持状態(保持爪で係止された状態を含む)に連ねて循環路52を循環移動するローラチェーン5,及び軌道レール1とスライダ2との間に形成される循環路52の負荷路12を移動するローラチェーン5の負荷路12からの脱落を防止すると共に,ローラチェーン5の循環路52の循環移動を案内する保持バンド6を有しており,保持バンド6がスライダ2に取付け取外し可能に配設され,ローラチェーン5がスライダ2の負荷路12側から組み込みできることを特徴とする。保持バンド6は,ケーシング3の袖部62に対して1対ずつ設けられている。
また,この直動案内ユニットは,図5に示すように,ローラチェーン5の連結部22を保持バンド6でケーシング3に移動可能に保持するため,ケーシング3の軌道面18の側縁部には案内段部24が形成され,案内段部24と保持バンド6とで案内溝状になる案内部27が形成されている。案内段部24は,ケーシング3の軌道面18と同時研削加工が可能であり,案内部27によってローラチェーン5の連結部22が精度良く案内されるように構成されている。保持バンド6は,図7及び図8に示すように,簡単な構成部材の細板状部材を折曲げ加工して簡単に形成され,製作しやすい部材から構成されている。この直動案内ユニットは,循環路52の負荷路12において,ローラチェーン5の一方の連結部22は案内部27に案内されて移動し,ローラチェーン5の他方の連結部22はケーシング3に固定された保持板7に形成された案内溝23に案内されて移動するように構成されている。
ローラチェーン5は,図2に示すように,2条列の一方が,軌道レール1とスライダ2との軌道面19と18間の上側の負荷路12から一方のエンドキャップ4に形成された方向転換路29を経て図示の斜め下側のリターン路10,他方のエンドキャップ4に形成された方向転換路28を経て負荷路12に循環し,また,2条列の他方が,下側の負荷路12から一方のエンドキャップ4に形成された方向転換路28を経て図示の斜め上側のリターン路10,他方のエンドキャップ4に形成された方向転換路29を経て負荷路12に循環するものになっている。また,図6に示すように,方向転換路28,29は,エンドキャップ4に内側の方向転換路28及び外側の方向転換路29の2条に形成されている。この直動案内ユニットは,一方の循環路52が一端側の内側の方向転換路28から他端側の外側の方向転換路29を経る経路に構成され,また,他方の循環路52が一端側の外側の方向転換路29から他端側の内側の方向転換路28を経る経路に構成され,循環路52が方向転換路28,29においてたすき状に交差する構成になっている。即ち,スライダ2の片側の2条列の循環路52は,たすき掛け状に交差した形成に構成されている。
保持バンド6は,図6に示すように,両端のエンドキャップ4に掛け渡されている。図7及び図8に示すように,保持バンド6は,細板状部材を折り曲げ加工したものであり,ローラチェーン5を保持・案内する保持部30,保持部30の両端部が折り曲げられエンドキャップ4に係合する一対の屈曲部31,及び屈曲部31の先端部が折り曲げられた係止部32から構成されている。図9〜図11に示すように,保持バンド6の一方の屈曲部31は,一方のエンドキャップ4に形成された係合溝33に係合し,係止部32は,エンドキャップ4の係止溝36に係止する。保持バンド6の他方の屈曲部31は,他方のエンドキャップ4に形成された係合溝33に係合し,他方の係止部32は他方のエンドキャップ4の係止溝36に係止するように構成されている。図9に示すように,エンドキャップ4の係合溝33は,交差した態様でなり,深い係合溝33と浅い係合溝33は,正面から見たエンドキャップ4の左右の深い係合溝33と浅い係合溝33とが互い違いになっている。従って,それぞれの保持バンド6は,深い係合溝33に係合する保持バンド6と浅い係合溝33に係合する保持バンド6とが交差してエンドキャップ4に取り付けても同じ長さになり,両者の保持バンド6は同一のものを使用でき,部品の共通化を図ることができる。
ケーシング3の一方の袖部62に配設される一対の保持バンド6は,ケーシング3の一方の端面に固定された一方のエンドキャップ4の端面における深い係合溝33と浅い係合溝33に嵌合し,また,ケーシング3の他方の袖部62に配設される一対の保持バンド6は,一方のエンドキャップ4の端面における浅い係合溝33と深い係合溝33とに嵌合している。また,ケーシング3の反対側の端面に固定された他方のエンドキャップ4には,それぞれの一対の保持バンド6は,一方のエンドキャップ4とは逆に浅い係合溝33と深い係合溝33にそれぞれ嵌合している。言い換えれば,4本の保持バンド6は,同一長さに形成されており,一方のエンドキャップ4の端面における深い係合溝33に嵌合したものは他方のエンドキャップ4の端面における浅い係合溝33に嵌合し,一方のエンドキャップ4の端面における浅い係合溝33に嵌合したものは他方のエンドキャップ4の端面における深い係合溝33に嵌合している。
保持板7は,ローラ20を保持するため,スライダ2におけるケーシング3に固定用ボルト14によって固定されている。保持板7は,ケーシング3の長手方向に対向して延び,負荷路12を転走するローラ20の端面を案内するための循環路52の条列間で対向する案内面45を長手方向に備えている。また,保持板7は,案内面45に形成されたローラチェーン5の連結部22を案内する案内溝23を備えている。また,保持板7の背面の凹部である挿入溝42には,ねじ孔55を形成した固定板9が配置され,保持板7の上下の案内面45の間に取付孔39が形成されている。保持板7に形成された挿入溝42の深さは,固定板9の厚みより若干深く,ねじ孔55を持つ固定板9の配置のため比較的に深くなっている。固定板9の長さは,保持板7の長さと略同一になっている。保持板7に形成された取付孔39とケーシング3に形成されたボルト挿通孔58とに挿通された固定用ボルト14は,保持板7の背面に配設された固定板9のねじ孔55に螺入されることによって,保持板7がケーシング3に固定されている。
この直動案内ユニットは,図2,図5及び図6に示すように,ローラチェーン5を保持バンド6と保持板7とで保持し,案内するように構成されている。この直動案内ユニットは,スライダ2に保持バンド6を配設したことにより,保持バンド6がローラチェーン5を保持及び案内すると共に,スライダ2に形成される循環路52にローラチェーン5を簡単に組み込み又は取り外しできるものになっている。
ケーシング3の軌道面18の側縁部にローラチェーン5の連結部22を案内する案内段部24が形成され,案内段部24を覆うように保持バンド6が配設され,案内段部24と保持バンド6とで案内溝状の案内部27を形成する。案内部27でローラチェーン5の一方の連結部22が案内されることになる。ローラチェーン5の他方の連結部22は保持板7の案内溝23により案内される。下側の軌道面18についても,上側の軌道面18に対称する形状で保持バンド6が配設され,同様に構成されている。案内段部24は,軌道面18及び軌道面18間に形成されたV溝26と同時研削加工が可能になっており,精度の良いものに形成されている。
保持板7は,図12及び図13に示すように,転動体であるローラ20の端面を案内してスキューを防止する両側の夫々の案内面45にローラチェーン5の連結部22を嵌合して案内するための案内溝23が形成されている。また,保持板7の案内面45には,ローラ20の脱落を防止するために保持爪43が形成されている。この実施例では,ローラ20はリテーナ60に保持されているので,保持爪43は必ずしも設ける必要もない。図2及び図5に示されるように,保持板7は,ケーシング3のV溝26に保持板7のV状凸部41を嵌合し,ケーシング3の側面側から保持板固定用ボルト14により固定板9のねじ孔55に螺着して固着するものになっている。
図14〜図21に示す第2実施例では,上記第1実施例に更に保持板7Aを保持バンド46でエンドキャップ4Aに固定したものになっている。従って,この直動案内ユニットは,組み立てに際し,保持板7Aをケーシング3の外側側面から保持板固定用ボルトで固着することが不要になるので,更に,ローラチェーン5の循環路52への組み込み,取り外しが容易になっている。また,保持板7A及びケーシング3の取付孔が不要になり,保持バンド46は,保持バンド6と同様に,細板状部材を折曲げ加工しただけのもので簡単な構成部材で形成されている。また,ケーシング3に取付孔の通し孔が不要になるので,小形な転動体チェーンを有する直動案内ユニットに適用可能なものになっている。
スライダ2に取り付けられた保持板7Aは,循環路52の条列間のケーシング3に形成されたV溝26に嵌合して配設され,エンドキャップ4Aに掛け渡された別の保持バンド46によってケーシング3に対して固定されている。保持バンド46は,保持板7Aを支持する保持部47,エンドキャップ4Aの端面に形成された係合溝50に係合する屈曲部48,エンドキャップ4Aの外側面に形成された係止溝51に係止する係止部49を有し,保持バンド46の屈曲部48が係合するエンドキャップ4Aの係合溝50は,保持バンド6が係合するエンドキャップ4の係合溝33よりも深い位置に形成されている。
第1実施例では,ケーシング3には,ケーシング3に形成された上側と下側との軌道面18の間に保持板7を取り付けるためのボルト14を挿通するボルト挿通孔58を形成すると共に,保持板7にボルト14を螺入するねじ孔を形成する必要がある。そのため,前述した直動案内ユニットは,保持板7にねじ孔を形成するため,保持板7の案内面45のサイズが制約され,小形化には不向きであった。しかしながら,第2実施例では,固定板9を用いずに,また,固定用ボルト14を用いずに,固定板9を無くして,保持板7Aを保持バンド46で固着する構成を追加したものになっている。従って,保持板7Aは,図15及び図16に示すように,図12の保持板7に対して第1実施例で設けた取付孔39が無く,保持バンド46を嵌合する挿入溝44が形成されたものになっている。保持板7Aに形成された挿入溝44の深さは,保持バンド46の厚みよりも若干深く,保持板7に形成された挿入溝42の深さより浅くなっている。
保持バンド46は,図17及び図18に示すように,軌道面18の側縁部に配設された保持バンド6(図7及び図8)に比較して,肉厚が厚く,幅広に形成され,ケーシング3の両端に固着された両側のエンドキャップ4Aに係合して,保持板7Aを支持固定できるものになっている。保持バンド46は,保持板7Aの挿入溝44に挿入され,保持板7Aを支持固定する保持部47,保持部47の両端部を折り曲げてエンドキャップ4Aに係合する屈曲部48,及び屈曲部48の先端部をさらに折り曲げてエンドキャップ4Aに係止する係止部49から構成されている。また,図示していないが,保持バンド46と保持板7Aとは一体の構成部材とすることも可能である。
保持バンド46は,図19〜図21に示すように,保持バンド46の屈曲部48がエンドキャップ4Aの係合溝50に係合し,及び係止部49がエンドキャップ4Aの係止溝51に係止する。また,エンドキャップ4Aの正面に形成されている係合溝50は,保持バンド6が係合する交差した各々の係合溝33よりも深く形成され,且つエンドキャップ4Aの左右で同一深さに形成されている。従って,この直動案内ユニットは,組み立てにおいて,先ずは保持板7Aを固着できるものになっている。
第1実施例の保持板7を備えたスライダ2の組み立て方法は,例えば,次の順序で達成できる。
1.ケーシング3の両端にエンドキャップ4を固着する。
2.ケーシング3の軌道面18側からローラチェーン5を片側の2条列に組み込む。
3.保持板7の案内溝23にローラチェーン5の一方の連結部22を挿入しながらケーシング3に保持板7を固着する。
4.夫々の保持バンド6をローラチェーン5の他方の連結部22を覆うようにして両端のエンドキャップ4に夫々係止する。
5.ケーシング3の反対側の2条列についても同様に組み立てる。
6.最後にエンドシール11をエンドキャップ4の両端に固着すれば,スライダ2が組み立て完了する。
また,第2実施例の保持板7Aを保持バンド46で支持固着する構成であれば,ケーシング3の外側側面から保持板固定用ボルト14をねじ込む必要もないので,第2実施例の保持板7Aの構成は,スライダ2の組み立て方法は,一層簡単になる。
この発明による直動案内ユニットは,例えば,半導体製造装置,精密測定・精密検査機,精密組立器等の各種装置に組み込まれ,各種装置の部材間の摺動移動領域に適用される。
この発明による転動体チェーンであるローラチェーンが組み込まれ,一部断面を含む直動案内ユニットを示す斜視図である。 図1の矢視Aにおける平面で断面された直動案内ユニットを示す縦断面図である。 図1の直動案内ユニットに組み込まれたローラチェーンを直線状に示す正面図である。 図3のローラチェーンを示す側面図である。 図2の直動案内ユニットの片側の軌道路部分の一実施例を示す拡大断面図である。 図1の直動案内ユニットの一つの循環路部分を示す一部断面した説明図である。 図1の直動案内ユニットのケーシングに形成された案内段部と共働してローラチェーンの案内部を形成するための保持バンドを示す正面図である。 図7の保持バンドを示す側面図である。 図1のエンドキャップを示す正面図である。 図9のエンドキャップを示す背面図である。 図10のエンドキャップを示す側面図である。 図1の直動案内ユニットに組み込まれる保持板を示す正面図である。 図12の保持板を示す側面図である。 この発明による直動案内ユニットの図5に対応する軌道路部分の他の実施例を示す拡大断面図である。 図14に示す直動案内ユニットに組み込まれる保持板の他の実施例を示す正面図である。 図15の保持板を示す側面図である。 この直動案内ユニットに組み込まれる保持板を取り付けるための保持バンドを示す正面図である。 図17の保持バンドを示す側面図である。 図14に示す他の実施例の直動案内ユニットに組み込まれたエンドキャップを示す正面図である。 図19のエンドキャップを示す背面図である。 図19のエンドキャップを示す側面図である。
符号の説明
1 軌道レール
2 スライダ
3 ケーシング
4,4A エンドキャップ
5 ローラチェーン(転動体チェーン)
6,46 保持バンド
7,7A 保持板
10 リターン路
12 負荷路
18,19 軌道面
20 ローラ(転動体)
21 セパレータ部
22 連結部
23,61 案内溝
24 案内段部
26 V溝
27 案内部
28,29 方向転換路
30,47 保持部
31,48 屈曲部
32,49 係止部
33,50 係合溝
36,51 係止溝
41 V状凸部
42,44 挿入溝
52 循環路
60 リテーナ
62 袖部

Claims (3)

  1. 長尺の軌道レール,前記軌道レール上を相対移動するスライダ,前記スライダに形成された循環路を転走する転動体,前記転動体を連ねて前記循環路を移動する転動体チェーン,及び前記軌道レールと前記スライダとの間に形成される前記循環路における負荷路を移動する前記転動体チェーンの脱落を防止すると共に前記転動体チェーンの前記循環路の移動を案内する第1保持バンドを有し,
    前記スライダは,前記軌道レールに設けた軌道面とで前記負荷路を形成する軌道面と前記転動体チェーンをリターンさせるリターン路とが形成されたケーシング,及び前記ケーシングの両端面にそれぞれ固定され且つ前記転動体チェーンを方向転換させる方向転換路が形成されたエンドキャップとを有し,前記循環路は,前記負荷路,前記方向転換路及び前記リターン路によって形成され,
    前記循環路は,前記スライダの一対の袖部に2条列ずつそれぞれたすき掛け状に交差して形成され,前記袖部のそれぞれの前記第1保持バンドが係合する係合溝は,前記エンドキャップの端面に浅い係合溝と深い係合溝とが互い違いに交差状に形成され,それぞれの前記第1保持バンドは,一方が一方の前記エンドキャップの前記浅い係合溝と他方の前記エンドキャップの前記深い係合溝とに係合し,他方が前記一方のエンドキャップの前記深い係合溝と前記他方のエンドキャップの前記浅い係合溝とに係合して同一に形成され,
    前記転動体チェーンは,前記転動体間に位置して前記転動体同士の接触を防止すると共に前記転動体を整列させるセパレータ部と隣接する前記セパレータ部を連結して連鎖状に延びる可撓性の連結部とを有するリテーナ,及び前記リテーナの前記セパレータ部と前記連結部とで形成される開口部に挿入された前記転動体から構成され,
    前記第1保持バンドは,前記転動体チェーンの前記連結部を保持して案内する細板状部材から形成された保持部,前記エンドキャップの端面に形成された前記係合溝にそれぞれ係合する前記細板状部材の両端部をそれぞれ屈曲させた屈曲部,及び前記エンドキャップの側面に形成された係止溝に係止する前記細板状部材の先端部をそれぞれ屈曲させた係止部から構成され,前記スライダに取付け取外し可能に取り付けられ,前記転動体チェーンが前記スライダの前記負荷路から前記循環路に組込み可能に構成され
    前記循環路の前記負荷路において,前記転動体チェーンの一方の前記連結部は,前記ケーシングに形成された案内段部と前記第1保持バンドとで形成される案内部に案内されて移動し,前記転動体チェーンの他方の前記連結部は,前記ケーシングに固定された保持板に形成された案内溝に案内されて移動することから成る直動案内ユニット。
  2. 前記保持板は,前記ケーシング側に前記ケーシングの袖部に設けた軌道面間に形成されたV溝に嵌合するV状凸部と該V状凸部と反対側に挿入溝とが形成されており,第2保持バンドが前記挿入溝に嵌合して両側の前記エンドキャップに掛け渡されることによって,前記ケーシングに固定されていることから成る請求項1に記載の直動案内ユニット。
  3. 前記第2保持バンドは,前記保持板を支持する保持部,前記エンドキャップの端面に形成された係合溝に係合する屈曲部及び前記エンドキャップの側面に形成された係止溝に係止する係止部を有し,前記エンドキャップの前記係合溝は前記転動体チェーンの一方の前記連結部を保持する前記第1保持バンドの前記係合溝よりも深い位置に形成されていることから成る請求項に記載の直動案内ユニット。
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