JP4294213B2 - リーチ式フォークリフト用のウェストサポート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リーチ式フォークリフトにおける立型運転席に適用されるウェストサポートに関する。
【0002】
【従来の技術】
リーチ式フォークリフト、特にリーチ式バッテリフォークリフトにおいては、一般に、運転者が立ち姿勢で運転・荷役操作を行う立型運転席が採用されている。この立型運転席は、車体後部側に設定され、ドライブ装置やステアリング装置を覆う左側の箱形フレーム、そしてフロントフレーム及び右側のサイドガードフレームに囲まれた空間をもって構成されており、後部に乗降口が形成されている。また、通常、サイドガードフレームの上部内面には、乗降口寄りに、運転者の腰部を支持するためのウェストサポートが設けられている。
【0003】
ところで、リーチ式フォークリフトは、ピッキング作業に使用されることが多く、このため一般的なカウンターバランス型のフォークリフトに比して運転席への乗降頻度がすこぶる高いものとなっている。また、従来一般のリーチ式バッテリフォークリフトでは、運転席のフロア面が走行路面から比較的高い(30cm)位置にあることから、乗降性が悪いという問題点があった。
【0004】
このような不具合に対しては、例えば実開昭56−96092号公報に記載されているように、ウェストサポートの一部に乗降用のグリップを形成して乗降性を高めようとしたものが提案されている。図6にも示した通り、この公報に記載のウェストサポート1は、その一部がリーチ式フォークリフト2の乗降口3側に横方向に突出され、その突出部にグリップ4が形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した公報に記載のグリップ付きのウェストサポート1の場合、必ずしも、乗降性が向上し得ることとはならず、かつ、グリップ4の使い勝手が悪いという問題点がある。
【0006】
すなわち、サイドガードフレーム5は運転者を運転席6内に保持する必要から、一般に、その後端部が車体中央側へ回り込むように湾曲されると共に、乗降性を損なわない範囲で、乗降口3の広さが最小寸法となるように設定されている。このため、ウェストサポート1の一部を乗降口3側へ横方向に突出させてグリップ4を形成したときは、乗降口3を狭小化させることになって、乗降性を悪化する可能性がある。
【0007】
また、ウェストサポート1の突出端に形成されるグリップ4は、図6からも明かなように、乗降口3の右側に突出している関係で、グリップ4に当たらないように身体を左寄りにした窮屈な姿勢で右手でグリップ4を掴むことから、力を入れ難く、しかも乗り込んだ姿勢ではグリップ4から右手を離しにくい等、使い勝手に問題がある。
【0008】
更にまた、冷凍庫内や冬季の屋外での荷役作業時には防寒手袋等を使用するため、そのような使用状況を考慮した場合、指の差込み孔を相当に大きく設定する必要がある。かかる場合、ウェストサポート1の突出量が増し、乗降性をより大きく損ねることとなる。
【0009】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、リーチ式フォークリフトに対する乗降性を向上させることができ、使い勝手が良好であるグリップ付きウェストサポートを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、リーチ式フォークリフトの立型運転席に適用され、立型運転席を画成するサイドガードフレームの内面に取り付けられるウェストサポートにおいて、手により把持されるグリップ部を備え、サイドガードフレームに取り付けられた状態において、グリップ部がサイドガードフレームの上端縁よりも高い位置に配置されるように構成したことを特徴としている。
【0011】
かかる構成においては、グリップ部がサイドガードフレームと乗降口に位置している運転者との間にはなく、サイドガードフレームの上方に位置していることから、把持し易い。また、この位置では、把持した手を離すことも容易である。
【0012】
このグリップ部は、サイドガードフレームに取り付けた状態においてサイドガードフレームの上端縁よりも高い位置に配置されるウェストサポートの張出し部に、貫通穴を形成することにより形成されることが好ましい。すなわち、このグリップ部は、ウェストサポートの張出し部の上縁部と、貫通穴を画成する上部壁面部分との間に形成される。また、この構成では、運転席の乗降口側となる張出し部の側部と、該側部に隣接する貫通穴を画成する側部壁面部分との間に、サイドグリップ部が形成され、これを把持することも可能となる。特に、貫通穴を形成した場合、貫通穴の下部壁面もグリップ部として機能するため、極めて使い勝手の良好なものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。図1及び図2は、本発明が適用されたリーチ式バッテリフォークリフト10を示している。図示のリーチ式バッテリフォークリフト10の運転席12は、運転者が立ち姿勢を運転・荷役操作を行う立型である。
【0014】
今、運転席12からマスト装置14を見た方向を前方と定めるならば、運転席12は、荷役用オイルコントロールバルブやその操作レバー類が設置されているフロントフレーム16と、ドライブ装置やステアリング装置を覆う左側の箱形フレーム18と、右側のサイドガードフレーム20とにより囲まれた空間から構成されている。サイドガードフレーム20の後端縁と箱形フレーム18との間は開放されており、この部分が運転席12に対する乗降口22となっている。サイドガードフレーム20は、運転者を運転席12内に保持するため、後端部がやや車体中央側に湾曲されており、乗降口22の幅を可能な限り狭めている。
【0015】
サイドガードフレーム20の後部湾曲部の上部、内面には、運転者の腰部を支持するためのウェストサポート24が取り付けられている。ウェストサポート24は、図示しないが、例えば鋼板等の剛性の高い芯材と、この芯材を覆う発泡ウレタン等の適度な柔軟性を有する材料からなるクッション材とから構成されている。芯材はサイドガードフレーム20に対してボルト・ナット等の適当な締結手段(図示しない)により締結され、これによりウェストサポート24はサイドガードフレーム20に固定される。
【0016】
なお、図3に示すように、ボルトの軸部が通る穴26を上下方向に延びる長穴とすることで、サイドガードフレーム20に対するウェストサポート24の高さ位置を適宜調整することが可能となる。
【0017】
ウェストサポート24は、図3に明示するように、その上部が上方に張り出しており、この張出し部分には貫通穴28が形成されている。この貫通穴28の大きさは手の先(好ましくは防寒手袋を装着した手の先)を挿入することができる程度とされている。また、貫通穴28を画成する壁面のうち、下部の壁面部分30は、直線的に略水平に延びている。
【0018】
このような貫通穴28を形成することにより、ウェストサポート24の上縁部には、手で握るためのグリップ部32が形成されることになる。また、符号34の部分もサイドグリップ部として機能する。
【0019】
かかるウェストサポート24の取付位置は、サイドガードフレーム20の上縁部よりもグリップ部32が高くなる位置である。より好ましくは、貫通穴28を画成する下部壁面部分30がサイドガードフレーム20の上端縁と同一或いはそれよりも若干高い位置となるよう、ウェストサポート24は取り付けられる。
【0020】
このようにリーチ式バッテリフォークリフト10に取り付けられた本発明によるウェストサポート24は、グリップ部32がサイドガードフレーム20の上端縁よりも高い位置に存在するため、運転者が運転席12に乗り込む場合、右手でグリップ部32を自然な姿勢でしっかり把持することができ、腕に十分に力をいれて容易に乗り込むことができる。
【0021】
この際、ウェストサポート24は乗降口22への突出量が極めて小さいため、ウェストサポート24が乗り込みの邪魔となることはない。
【0022】
そして、運転者が運転席12に乗り込んだ直後、無理のない姿勢であるため、グリップ部32から容易に手を離すことができる。また、右腕全体がグリップ部32の上方に位置しているため、右腕をそのまま前方に移動させるだけで運転姿勢を採ることが可能となる。
【0023】
また、運転席12に乗り込む際の体勢や運転者の体格によっては、運転者はサイドグリップ部34を把持することができ、或いは、貫通穴28に右手の指先を通して貫通穴28を画成する下部壁面部分30を把持することもできる。
【0024】
このように、図示のウェストサポート24は、運転席12に対する乗降、特に乗込み時において極めて使い勝手がよく、乗降性を大いに向上させることができる。
【0025】
更に、図示のウェストサポート24はグリップ部32,34を形成するために上下方向が拡大され、その面積は従来のウェストサポートに比して大きなものとなっている。このため、運転者の腰部を広く支持することができ、サポート機能がより向上される。
【0026】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られないことは言うまでもない。
【0027】
例えば、上記実施形態では、ウェストサポート24自体に貫通穴28を形成することでグリップ部32を形成しているが、図4に示すように、ウェストサポート124の張出し部分の前面若しくは後面又はその両方に凹部150を形成し、ウェストサポート150の少なくとも上縁部に把持しやいグリップ部132を形成することとしてもよい。
【0028】
また、図5に示すようなウェストサポート224としてもよい。すなわち、棒状部材232をウェストサポート224に取り付け、これをグリップ部とすることで、図1〜図3に示すウェストサポート24と同様な構成、機能を持たせることができる。
【0029】
上記実施形態はリーチ式バッテリフォークリフトに適用した例であるが、本発明はエンジン式のリーチ式フォークリフトにも適用可能であることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によるウェストサポートのグリップ部を利用することで、運転者は自然な姿勢で容易に乗降することが可能となる。また、このグリップ部は、乗降口を狭めるものでもない。従って、乗降頻度の高いリーチ式フォークリフトに関し、作業能率を向上させる効果がある。
【0031】
また、ウェストサポートの支持面を拡大することが可能であるため、サポート機能が向上し、安定した運転姿勢が得られる。
【0032】
更に、グリップがウェストサポートと一体となっているため、別個に設ける場合に比して、製造コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるウェストサポートを備えるリーチ式バッテリフォークリフトを示す側面図である。
【図2】図1のリーチ式バッテリアォークリフトの背面図である。
【図3】図1及び図2に示すウェストサポートを拡大して示す斜視図である。
【図4】ウェストサポートの第2の実施形態を示す斜視図である。
【図5】ウェストサポートの第3の実施形態を示す斜視図である。
【図6】従来のウェストサポートを有するリーチ式バッテリフォークリフトを示す背面図である。
【符号の説明】
10…リーチ式バッテリフォークリフト、12…運転席、20…サイドガードブレーム、22…乗降口、24,124,224…ウェストサポート、28…貫通孔、30…下部壁面部分、32,132,232…グリップ部,34…サイドグリップ部、150…凹部。
Claims (1)
- リーチ式フォークリフトの立型運転席に適用され、該立型運転席を画成するサイドガードフレームの内面に取り付けられるウェストサポートであって、
前記サイドガードフレームに取り付けられた状態において前記サイドガードフレームの上端縁よりも高い位置に配置される張出し部を備え、
前記張出し部に貫通穴が形成され、もって前記張出し部が、
前記張出し部の上縁部と前記貫通穴を画成する上部壁面部分との間に形成された、手により把持されるグリップ部と、
前記立型運転席の乗降口側となる前記張出し部の側部と、該側部に隣接する前記貫通穴を画成する側部壁面部分との間に形成された、手により把持されるサイドグリップ部と、
手により把持されるグリップ部として機能する、前記貫通穴を画成する下部壁面部分と
を有している、リーチ式フォークリフト用のウェストサポート。
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- 2000-12-21 JP JP2000389297A patent/JP4294213B2/ja not_active Expired - Lifetime
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