JP4293643B2 - 凍結乾燥ワクチン成分を含む容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凍結乾燥した1種以上のワクチン成分を含むワクチン容器、およびかかる容器の調製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
溶液中の生物学的物質は、熱、酸化剤、塩等のごとき種々の影響に感受性であることがよく知られている。
【0003】
一般にまたは特に貯蔵の間におけるこれらの有害効果を低下させるために、いくつかの方法が開発されている。例えば、冷蔵庫中での0℃未満の貯蔵はよく知られている方法である。また、しばしば使用されるのは−70℃での貯蔵である。例えば、液体窒素中での低温においてさえ、多くの生物学的物質、例えば、生きている細胞を長年首尾よく貯蔵できる。
【0004】
もう1つのよく知られた保存方法は凍結乾燥である。凍結乾燥の間に、生物学的物質を含有する溶液は、まず、凍結され、次に、水を高真空下および(通常)零度以下の温度で蒸発させる。凍結乾燥した生物学的物質は長年不変化の条件にて貯蔵し保持できる。
【0005】
重要な利点は、凍結乾燥した生物学的物質についての貯蔵温度は、該物質に有害でなくして、零度以上とできることである。
【0006】
生物学的物質の凍結乾燥は、よく知られた標準的な凍結乾燥手法により行うことができる。
【0007】
診断テストでは、1つの単一容器中で緩衝液と酵素を組み合わせることができ、この容器の内容物を凍結乾燥することができる。しかしながら、このアプローチはほとんどの場合に失敗する。というのは、種々の試薬は、テストすべき物質を添加する前には相互に反応させるべきでないからである。この問題は、診断テスト用の種々の生物学的物質を含有する種々の溶液を別々に凍結乾燥する方法を記載したプライス(Price)(米国特許第3,655,838号)によって最初に解決された。この方法は、手短に述べると、各溶液の液滴を液体窒素と直接接触させることに存する。これは瞬時の凍結に導く。凍結された液滴は容易に凍結乾燥機に移すことができ、引き続いて乾燥できる。得られた乾燥球体はリオスフィア(lyosphere)と呼ばれる。最初のリオスフィアは、その形態および名称が、それらが球状の(spherical)液滴として凍結され、後に凍結乾燥(lyophilisation)に付されたという事実に負うものであった。任意の可能な形態の少量の液体も、それらを冷表面と接触させることによって、例えば、冷却した熱伝導表面中の小さな孔にいくらかの流体を添加することにより凍結させ、続いて凍結乾燥することができることは明らかである。
【0008】
古いテーマについてのこれらの変形はすべてリオスフィアと呼ばれる。Price による前記方法は、各々がそれら自体の凍結乾燥リオスフィア中にある種々の成分を1つの容器中にて一緒にし、かくして、時期尚早な反応を回避する。しかしながら、該方法は、かなり労力が必要であり;それは、例えば、各異なるタイプのリオスフィアの別々の生成、およびいくつかのリオスフィアの1つの単一容器への添加というさらなる工程を要する。
【0009】
従って、Price による発明のより効果的な別法が開示されている。例えば、1つの単一容器中での複数の非適合物質の冷プレ混合および瞬間凍結(米国特許第4,295,280号)、1つの単一容器中の異なる部位での複数の非適合物質の凍結及びその後の凍結乾燥(米国特許第4,351,158号)、あるいは1つの単一容器中での、複数の非適合物質の異なるノズルからの同時噴霧による単一小液滴化及びその後の瞬間凍結乾燥(米国特許第4,712,310号)等の方法が開発されている。
【0010】
酵素、抗体またはホルモンのごときリオスフィア中の生物学的に活性な物質は現在多くの特許、例えば、米国特許第3,932,943号、欧州特許公開EPA448146号および国際特許出願公開WO94/25005から公知である。
【0011】
ワクチン生産の分野では、凍結乾燥は非常に頻繁に使用される保存方法である。原理的には、凍結乾燥は、1種以上の免疫原性成分を含むワクチン用に適用可能である。これは、例えば、欧州特許出願公開EPA290197におけるケースであり、そこでは凍結乾燥された四価ワクチンが開示されている。ここに記載されている手法は単純である:4種のワクチン成分;生きたウイルス類をまず混合し、次いで凍結乾燥する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ワクチン製造の分野における現在使用されている凍結乾燥技術の深刻な不利は以下の通りである:凍結乾燥は多くの変化性を伴う非常に複雑なプロセスであることが知られており、かくして、再現よく行うには非常に困難であることがよく知られている。これは以下の問題に導く:特に獣ワクチンの分野では(これのみではないが)、通常、非常に多数の用量を1つのアンプル中で凍結乾燥させる。典型的には、ワクチンアンプルは、1000または2500用量(dose)を含有し、この用量が登録当局にワクチンアンプルとして登録されている。凍結乾燥前に、当該物質の力価につき粗い評価を行うが、最終的な力価は凍結乾燥後にのみ決定することができる。というのは、前記したごとく、力価は常に凍結乾燥の間にかなり予測できない程減少するからである。
【0013】
その結果、事実、元来2500用量以上を含有する容器はしばしば凍結乾燥後には2400用量しか含有しない結果となる。その場合、アンプルは1000用量アンプルとしてのみ市販できる。というのは、それが唯一の他の公式に登録された用量の量だからである。
【0014】
その結果、このワクチンで予防接種した動物は事実過剰免疫化されており;望まない状況である。また、生産コストは劇的に増加しつつある。
【0015】
凍結乾燥前の用量の数の計画的な増加は代替法ではない:もし何かのワクチンバッチがより効率的に乾燥された場合、結局は、最初から非常に多数の用量となるであろう。
【0016】
この問題は近い将来解決するのが益々困難となる。というのは、現行の欧州登録当局は、用量数がよく規定された上限および下限の間であるワクチンのみを認可する登録システムに向けて動いているからである。生産および凍結乾燥システム双方における多くの変化を仮定すれば、大規模生産ベースに基づくものとなり、よって、これらの限界の間に止まるのは非常に困難となろう。
【0017】
特に、コンビネーションワクチンが要求される場合、該問題はより顕著でさえある。単一成分ワクチンを凍結乾燥した後に用量力価を評価するのは既に困難だという事実を仮定すると、複数成分ワクチンにおけるワクチン成分の各々についての用量のよく規定された数を保証するのには益々より困難となる。
【0018】
さらに、コンビネーションワクチンでは、以下の問題がある:前記したごとく、ワクチン製造で現在使用されている凍結乾燥の古典的プロセスでは、種々の成分を凍結乾燥に先立って混合する。かくして、例えば、2つの病気に対する単一/複数成分ワクチンの全範囲の調製では、3つの異なる製品:抗−Aワクチンを含む製品、抗−Bワクチンを含む製品、抗−Aおよび抗−Bワクチンを含む製品をストックしなければならない。
【0019】
3つの病気に対するワクチンの場合には、7つの異なるワクチン/組合せを作製し、貯蔵しなければならない。例えば、ネコについてのProtexR −3(Intervet B.V., Boxmeer, オランダ国から入手可能)は、3種の異なる生きた弱毒化ウイルスを含む凍結乾燥ワクチンである。
【0020】
4つの病気については、これはすでに15の異なるワクチン/組合せに達する。例えば、イヌについてのProgardR −5(Intervet B.V., Boxmeer, オランダ国から入手可能)は4つの異なる生きた弱毒化ウイルスを含む凍結乾燥したワクチンである。
【0021】
これは、大きな貯蔵能力を必要とする。明らかに、この問題を回避する方法に対する要求が存在する。
【0022】
ワクチン生産の分野で通常特に遭遇するもう1つの深刻な問題は、現実の凍結乾燥プロセスの空間消費的特性である。非常に高用量のワクチン物質を非常に小さい容量に濃縮するのは可能でない。従って、多数のワクチン用量を含有する、古典的凍結乾燥で使用されたバイアルは、常に、比較的大容量の流体を含有する。凍結乾燥に必須なのは、真空に接触させるこの流体の表面の大きなサイズである。従って、凍結したペレットの頂部のみが真空に接触するので、ワクチンは常に広い底を持つ比較的大きなビン中で乾燥される。これらのビンは、典型的には、5cm高さであり、凍結乾燥の間に頂部にゆったりと置かれるゴム製のストッパーの為にさらに2cmの高さが必要である。
【0023】
これは、勿論、凍結乾燥装置における空の空間に対する凍結物質の比率は極端に非効率的であることを意味する。これは、非常にコスト効率の悪い生産プロセスに導く。この問題に対する解決が非常に望まれる。
【0024】
さらに、凍結ペレットの常に50%未満(ほとんどの場合、25%にすぎない)が真空に直接接触するという事実のため、凍結乾燥は非常に時間消費的である。凍結乾燥の間に、ワクチン成分は凝固点のすぐ下の温度に維持される。何故ならば、さもなければ流体の蒸発はより時間を必要とするからである。しかしながら、零度のすぐ下の温度での長い凍結乾燥時間は不可避的に力価の減少に導く。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明は、1種以上のワクチン成分が2つ以上の凍結乾燥体中に存在し、該凍結乾燥体の少なくとも1つがリオスフィアであることを特徴とする、凍結乾燥した1種以上のワクチン成分を含有するワクチン容器を提供することによって前記問題に対する直接的解決を与える。
【0026】
【発明の実施の形態】
凍結乾燥体は凍結乾燥物質の全体であると理解される。凍結乾燥物質を含むバイアルで通常見い出される古典的なケーキはかかる凍結乾燥体であると理解される。また、リオスフィアもかかる凍結乾燥体であると理解される。1つの可能な実施態様において、本発明によるワクチン容器は、1の凍結乾燥体としての古典的ケーキおよび他の凍結乾燥体としてのリオスフィアを含有する。
【0027】
本発明のワクチン容器は、凍結乾燥後の力価の予測できない損失の問題を回避する方法を提供するという利点を有する。これは以下のごとく容易に例示される:例えば、1000用量のワクチン成分を含有するワクチン容器の製造では、900用量の力価と評価される古典的ケーキを作製する。最終的に1000用量のワクチン容器を得るためには、まず、凍結乾燥後の力価を決定する。この次に、例えば、凍結乾燥後に10用量の見積もり数を持つリオスフィアを作製する。これらの凍結乾燥後の正確な力価も測定する。もしケーキの力価が850用量になり、かつリオスフィアの力価が10用量であれば、所要の力価に正確に到達するには、凍結乾燥ケーキを含むバイアルに15のリオスフィアを添加すれば十分である。
【0028】
また、以下の例によって説明することもできる。例えば、1000用量のワクチン成分を含有する容器の製造には、例えば、凍結乾燥後に100用量の見積もり数を持つリオスフィアを作製する。該容器はケーキを含有しない。もし凍結乾燥後の各リオスフィアが91用量の力価しか保持しないことが判明すれば、10の上記見積もりリオスフィアの代わりに、11のリオスフィアを該容器に添加すれば十分である。
【0029】
もう1つの実施態様において、異なる量の用量を含有するリオスフィアを作製する。1000用量を含有するワクチン容器を製造するには、所望の1000用量を得る為に各々が凍結乾燥後に90用量を含む11のリオスフィアおよび10用量を含むリオスフィア1つを容器に添加する。
【0030】
ワクチン成分は、該ワクチン成分が由来する病原体または病原体類に対する免疫反応を誘発する成分である。
【0031】
かかる成分は1種の病原体、例えば、抗原性リポ多糖および抗原性蛋白質、又は、例えば、2つの異なる抗原性蛋白質に由来するものであってもよい。また、それらは蛋白質または多糖の抗原性部分を含有するものであってもよい。これらの成分は一般にサブユニット成分と言われる。
【0032】
多くの場合、ワクチン成分は病原体全体を含有する。該ワクチン成分は、例えば、細菌ワクチン(bacterin)または生きた弱毒化細菌もしくはウイルスであり得る。
【0033】
好ましくは、ワクチン成分は生きた(修飾された)細菌またはウイルスである。その例はサルモネラ(Salmonella) 菌、ニューカッスル病ウイルス、感染性気管支炎ウイルス(Infectious Bronchitis virus )および偽狂犬病ウイルス(Pseudorabies virus)である。
【0034】
コンビネーションワクチンは種々のワクチン成分を含有するワクチンである。コンビネーションワクチンは2種以上の異なる病原体に由来する抗原性成分を含むものであってよい。より複雑な組合せも可能である。かくして、前記した1つのタイプのワクチン、ならびにその混合物をコンビネーションワクチンという。
【0035】
容器はリオスフィアのいずれの有用なパッケージであってもよい。該容器は、例えば、一般にワクチンのパッキングおよび貯蔵に使用されるガラス製バイアルであってよい。リオスフィアを均一に溶解させるために希釈剤をガラス製バイアルに添加するのは、使用の準備ができたワクチンを製造するのに十分である。
【0036】
容器のもう1つの可能な形態は、いくつかのリオスフィアを含有する予備充填シリンジである。このシリンジは、例えば、使用に丁度先立ち、希釈剤を充填することができる。リオスフィアを均一に溶解させた直後に、ワクチンは使用の準備ができている。
【0037】
リオスフィアをパッキングするさらにもう1つの形態は、それらをブリスター(blister)にパッキングすることである。ブリスターは、通常、リオスフィアを含有するピットの列を持ち、アルミホイルで被覆されたプラスチックシートである。これは、例えば、ニワトリ小屋の一部にて、直接ブリスターから、例えば、飲料水のボールに丁度十分なリオスフィアを添加して、首尾よいワクチン接種を保証することを可能とするであろう。もう1つの可能性は、適量のリオスフィアを貯蔵するために滅菌プラスチックスストローを使用することである。これは、高価で空間消費性のガラス製バイアルの使用を回避するであろう。リオスフィアを含有するのに使用できるいずれのデバイスも本発明で使用できるのは明らかであろう。
【0038】
希釈剤はリオスフィアを溶解させる流体である。この希釈剤は水であってよく、他方、それは緩衝液およびアジュバントの複合混合物であってもよい。これは、主として、どの様な添加剤が凍結乾燥に先立ってリオスフィアに添加されたかに依存するであろう。
【0039】
バイアル中にワクチン成分または成分類を含むケーキを生じる凍結乾燥の古典的方法は、前記したごとく、空間および時間を消費するものである。もしワクチン成分または成分類をリオスフィアの形態で凍結乾燥するならば、それらは、凍結乾燥プロセス間に、凍結乾燥械中の冷プレートの全表面に広げることができる。又、それらを積層させて、1つの冷プレートでリオスフィアの種々の層を乾燥することができる。
【0040】
さらに、古典的状況とは対照的に、高さを消費するバイアルがプロセスのこの部分で不要であるという事実のため、冷プレートは非常に高密度に積み上げることができる。
【0041】
その結果、コンデンサー容量が限定的因子になるまで、凍結乾燥機の容量は実質的に増大する。さもなければ、非常に小さな凍結乾燥機を使用できるであろう。従って、好ましい実施態様においては、容器中のすべての凍結乾燥体はリオスフィアである。
【0042】
もしコンビネーションワクチンが必要な場合、本発明の利点はより顕著である。それは、各タイプの十分なリオスフィアを容器に添加するだけで、その結果完全な用量で各成分を有するコンビネーションワクチンとなるのに十分である。
【0043】
原理的に、容器中のケーキおよび/またはリオスフィアのいくらかが2種のワクチン成分を含有し、これらは、ある量の1種の単一ワクチン成分を含有するリオスフィアで必要とされる量まで補足することが可能である。
【0044】
同時に、本発明は、例えば、3−成分または4−成分ワクチンのすべての可能な変形を貯蔵するのに必要な大きな貯蔵容量の問題に対する解決を与える。
【0045】
コンビネーションワクチンの凍結乾燥に現在要求されているような、凍結乾燥に先立っての種々の成分の混合の代わりに、各成分を別々に凍結乾燥する。かくして、種々の成分を別々に貯蔵することができる。必要ならば、適量の各所望の成分のリオスフィアを1つの容器に入れることによって、各所望の組合せを瞬時に作製することができる。
【0046】
これは、例えば4−成分コンビネーションワクチンの場合、予め製造した成分または混合物を含む各々をストック用の15の異なる容器に保存する代わりに、各々が1種の特定のタイプのリオスフィアを含むわずか4つの収納箱中に保存して、必要な場合に、いずれかの単一または組合せワクチン容器を構成することを可能とする。
【0047】
本発明のもう1つの非常に重要な利点は、以下のごとくに例示される:現在、1種の病原体の2つ以上の血清型(serotype)を含むコンビネーションワクチンは、該病原体の種々の血清型を予備混合し凍結乾燥することによって作製される。登録当局は、凍結乾燥した最終製品の異なる血清型の各々の力価は別々に測定することを要求する。しかしながら、これは、ほとんどの場合、1の血清型に対する抗血清はほとんど常に他の血清型と交差反応するという事実のため、ほとんど不可能である。さらに、ワクチン成分が血清型的に関連しない場合であっても、1つの成分に対する血清と他の無関係のワクチン成分との間の非特異的相互反応が、事実、力価の正しい測定をしばしば乱す。
【0048】
本発明はこの問題を明らかに解決する:リオスフィア中の種々のワクチン成分の種々の力価を測定するためには、各異なる血清型の1つのリオスフィアを容器から採取し、各異なるリオスフィアの力価を測定するので十分である。
【0049】
好ましい形態において、ワクチン容器は、そのうちの少なくともいくつかは1種の単一ワクチン成分を含有するリオスフィアを含む。従って、これらの単一成分リオスフィアを用いて、容器中の各ワクチン成分の総量を調整することが可能である。
【0050】
より好ましい形態において、各リオスフィアは1種の単一ワクチン成分を含有する。現在まで、例えば、4種のワクチン成分に基づく全範囲の15の異なるワクチンは、15の異なる単一/混合物を実際に調製し、別々の容器中で各単一/混合物を凍結乾燥し、15の容器の各々をストックすることによってのみ製造することができた。従って、本発明のワクチン容器は以下のさらなる利点を有する:例えば、もし4種の異なる病原体に対して全範囲の単一/コンビネーションワクチンを入手する必要があれば、各々が異なるワクチン成分を有するリオスフィアの4つのストックを有するので十分である。単に4種の異なるリオスフィアの1種又はそれ以上を容器に添加することによって、15の異なるワクチンおよび組合せの各々を容易に構成することができる。
【0051】
さらにより好ましい形態において、ワクチン容器は2種以上の病原体に由来するワクチン成分を含有する。多数の病原体からの成分に基づくワクチンは、かかるワクチンの単一投与で、多数の病気に対する保護を誘導するのに十分であるという利点を有する。各病原体のいくつかの異なるワクチン成分を含ませることができるのは明らかである。
【0052】
種々のリオスフィアのサイズは臨界的でない。しかしながら、もしかかるサイズが、リオスフィアが容易に操作できるというように選択されれば有利である。例えば、もし1種の特定成分のよく規定された量のワクチン物質が、操作を容易とするのに十分な大きさでかつよく規定されたサイズのリオスフィアに含まれる場合、容器にこれらのリオスフィアの適量を添加するだけで該容器中のこの特定成分の正しい用量を保証するのに十分である。
【0053】
これはワクチンの製造を単純化する。というのは、それは製造時の秤量のごとき困難な定量工程を回避するからである。比較的大きいリオスフィアに基づくワクチンは、単に、各成分用の必要なリオスフィアの数を計数することによって構成できる。
【0054】
従って、本発明の好ましい実施態様において、リオスフィアは1から10mmの範囲の直径を有する。
【0055】
もう1つの好ましい実施態様において、本発明によるワクチン容器は、各リオスフィアが該リオスフィアの内容物の指標となる色彩を有する着色リオスフィアを含有する。通常、ワクチン製造業者は、容器に多色彩キャップを取り付けることによつて、自分の種々のワクチンを区別する。
【0056】
種々のリオスフィアに色彩を付する利点は、いずれのワクチン成分が容器内に存在するか、およびいずれの用量においてそれらが存在するかを最初に一瞥で、明確にチェックできることである。これは、容器の内容物の迅速で単純かつ安全な二重チェックを提供する。
【0057】
通常、ワクチン容器は1から10.000用量のワクチンを含有するであろう。単一用量の容器は、ヒトおよび獣用途(例えば、ネコおよびイヌ用途)の双方で個々のワクチン接種に共通する。
【0058】
ヒトポリオウイルスワクチン、凍結乾燥したヒト腸チフス生ワクチンまたはイヌパルボウイルスワクチンは、通常、単一用量ワクチンとして市販されているであろう。ワクチンの単一用量の精巧な調節では、多数用量ワクチンにつき前記したのと同一の原理が適用されることは自明である。
【0059】
他方、新しく孵化したニワトリの大きい小屋のワクチン接種については、感染性気管支炎ウイルスに対する大量ワクチン接種についての10.000用量ワクチンを使用するのが通常の実情である。
【0060】
例えば、伝染性ウシ鼻気管炎ウイルス(Rhinotracheitis virus )またはパラインフルエンザウイルスに対する、畜牛のごとき大きな農場動物のワクチン接種には、10用量を含むワクチン容器を使用するのが普通である。
【0061】
古典的ケーキを含まないワクチン容器において、ワクチン容器中のリオスフィアの数は、通常、2ないし40の範囲である。本発明の利点を得るには、2つのリオスフィアは最小量である。非常に小容量のリオスフィアを用いるのでなければ、現実的理由により、40リオスフィアの数を超えない。もし100μlの容量を持つリオスフィアを用いるならば、約40のリオスフィアが平均的容器を満たすであろう。典型的には、1つの容器中のリオスフィアの数は5から10の範囲であろう。
【0062】
通常、凍結乾燥時の収縮を回避するために、古典的ケーキと同様、リオスフィアは、いくらかの安定剤、例えば、糖、蛋白質、セルロースのごとき充填剤、および例えばマトリックスを形成する寒天を含む。また、このマトリックスは、乾燥後にリオスフィアが微細化するのを防止する。該マトリックスは、リオスフィアの形状を、凍結乾燥の間およびその後にほとんどの部分を変化なく維持する物質であると理解される。例えば、マンニトール(manitol )、または希釈したゼラチン、寒天またはアガロース溶液のごとき空気を含む(airy)マトリックス物質を使用することで、未変化三次元形態を持つ、非常に空気を含むリオスフィアは乾燥後にも維持される。
【0063】
かかる空気を含む構造の利点の1つは、それが容易に水に再溶解することである。これは投与手順を迅速化する。その結果、通常、古典的ケーキ及びオスフィアに適用されるマトリックス物質は非常に脆い。従って、それらの初期の形態、すなわち、それらのマトリックス形態の、古典的リオスフィアの非経口適用は可能でない。硬質マトリックスに埋封(embed )したワクチンの非経口投与、いわゆる(マイクロ)カプセル化は益々重要となっている。
【0064】
従って、理由の1つは、カプセル化物質は、該物質を均質化するための希釈剤を使用することなく、皮膚中または皮膚下に直接インプラントすることができるということである。インプラントは、例えば、Wiseら(Adv. Drug Deliv. Rev. 1:19-39 (1987))によって記載されている。カプセル化物質のもう1つの有利な適用は、このカプセル化物質は経口免疫化に非常に適するということである。これは、例えば、Mesteckyら(J.Controlled Release,28:131-141 (1994))およびEldbridge ら(Adv.Exp.Med.Biol.251:191-202(1989))によって示された。
【0065】
従って、好ましい実施態様において、ワクチン容器中のリオスフィアは、希釈剤をまず添加するという必要なくして、リオスフィアを受容者に直接移行させるのに十分硬質なマトリックス物質を含む。硬質マトリックスは、リオスフィアを取り扱い、または流体と接触させる場合に、リオスフィアが瞬時に崩壊することを防ぐマトリックスである。
【0066】
硬質マトリックスを持つリオスフィアは、凍結乾燥したリオスフィアに、収縮に導く空気から水分を吸収させ、続いて、その間にリオスフィアがその硬質状態に固定されるもう1ラウンドの凍結乾燥を行うことによって容易に得ることができる。かかるリオスフィアは宿主にインプラントするのに十分硬質である。
【0067】
十分に硬質なリオスフィアを得るもう1つの方法は、リオスフィアを作製する出発物質にポリマーを添加することである。
【0068】
さらにもう1つの方法は、まず、リオスフィアを作製し、次いで、それを硬質な外殻で囲うことである。
【0069】
マトリックスは、所望の投与方法、例えば、注射または経口適用に耐るのに十分なくらい硬質でなければならない。マトリックスは、それが動物に投与された後は硬質であってもなくてもよい:ワクチン成分を宿主にゆっくりと放出し、所望ならば、いくらか時間が経った後に宿主から除去できる、不活性で非分解性の物質のインプラントが考えられる。
【0070】
他方、インプラント又は経口投与され、数時間ないし数週間後に宿主によって分解される凍結乾燥体が考えられる。
【0071】
種々の不活性且つ生物分解性ポリマーがMorrisら(Vaccine 12:4-11(1994) )、Langer,R. および Moses,M.(J.Cell.Biochem. 45:340-345(1991)) 、 Langer,R.(Meth. Enzymology:73,57-74(1981)) 、および Langer,R.(Science 249:1527-1533(1990))に記載されている。また、これらのポリマーの使用が Eldbridgeら(Seminars in Haematology 4:16-25 (1993))によって総括されている。医薬の制御下放出(controlled release)用として研究されたほとんどのポリマーは、乳酸およびグリコール酸(哺乳動物エネルギー代謝における通常の中間体)から作製される。
【0072】
もし、埋封したワクチン成分の分子のサイズと比較して、ポリマーの孔サイズが十分小さければ、ワクチン成分または成分類は凍結乾燥体の内部から環境にゆっくりと拡散できるに過ぎない。かくして、それらはゆっくりとのみ放出される。
【0073】
かくして、かかるポリマーを含むリオスフィアはワクチン成分のいわゆる徐放を可能とする。これは、受容者の免疫系が数日間ないし数週間にわたってワクチン成分によって連続的に刺激されるという利点を有する。かかる持続的放出は良好でより長い免疫を与えるという利点を有する。持続放出ともいう徐放は、例えば、Langer,R. および Folkman,J. (Nature 263:797-800(1976))およびPreis,I.および Langer,R.S. (Meth. in Enzymology 73:57-75(1981)) によって総括されている。
【0074】
従って、ワクチン容器のより好ましい実施態様において、容器中の凍結乾燥体のいくつかは、ワクチン成分の徐放を可能とするマトリックスを含有する。
【0075】
また、本発明は、本発明のワクチン容器の製法を提供し、該製法は、少なくとも1種のワクチン成分を含有する1つ以上のリオスフィアを、少なくとも1種のワクチン成分を含有する別の凍結乾燥体を含む容器に添加することを含むことを特徴とする。容易な形態において、該方法は、ワクチン成分を含むリオスフィアを、ケーキ形態の凍結乾燥体を含有する容器に添加することを含む。
【0076】
また、少なくとも1種のワクチン成分を含む2つ以上のリオスフィアを容器に添加する方法も提供する。これらのリオスフィアは同一のワクチン成分を含むものであってよく、それにより、ワクチン成分の量は種々のリオスフィア間で異なっていても異なっていなくてもよい。
【0077】
好ましい形態において、そのワクチン成分が2種以上の病原体に由来するリオスフィアを添加する。
【0078】
好ましい実施態様において、1−10mmの範囲のサイズを有するリオスフィアを添加する。これは、例えばこれらリオスフィアを秤量するのではなく計数することができ、且つ、正しい数が得られるまでリオスフィアを添加することのできる簡単なデバイスによってそれらを容易に添加できるという利点を有する。かかるリオスフィアは、例えば、100μlの液滴を凍結することによって容易に作製できる。これらの液滴は凍結乾燥後に5から6mmの間の直径を有する。
【0079】
もう1つの実施態様において、特定のワクチン成分を有する各リオスフィアが特定の色彩で染色されるように、各リオスフィアに染料を添加する。この目的では、医薬上許容されるいずれの染料も使用できる。
【0080】
さらにもう1つの実施態様において、硬質マトリックスを含有する少なくとも1のリオスフィアを添加する。
【0081】
より好ましい形態において、少なくとも1つの該添加したリオスフィアのマトリックスはワクチン成分の徐放を可能とするのに十分なくらい密である。
【0082】
最後に、本発明は、前記したワクチン容器を含有するワクチンパック(pack)を提供する。
【0083】
ワクチンパックはワクチンの任意の可能な形態(presentation)であると理解される。単純な形態において、ワクチンパックは、箱中に使用説明書と共にパックした、ワクチン成分含有ワクチン容器を含む。より複雑な形態において、そのワクチン容器は、例えば、さらに希釈剤およびシリンジを含む。
【0084】
【実施例】
実施例1
生きたニューカッスル病クローン30を含有するリオスフィアの調製
卵をニューカッスル病ウイルス株クローン30(Clone 30)で感染させ、卵でウイルスを増殖させるのための標準的な方法に従ってインキュベートした。尿膜腔液(allantoic fluid )を収穫した。1000mlの尿膜腔液に、以下の成分:
66.7g低脂肪乳粉末
16%安定剤
を添加した。
【0085】
得られた流体をワクチン液(vaccine-fluid )と呼ぶ。
【0086】
安定剤はアクア−デスト(Aqua-dest )1200ml中のトリプトース(Tryptose)210gからなるものであった。
【0087】
前記ワクチン液の100μlからなる液滴を−196℃まで急速に冷却した。標準バイアル(10ml容量)に各々8つの凍結液滴を満たし、該バイアルを凍結乾燥機に入れた。十分注意してすべての操作の間にリオスフィアが凍結されているように保持した。標準的手法に従って凍結乾燥を十分行った。
【0088】
リオスフィア−力価およびケーキ−力価の比較
このテストでは、2つの群のバイアルを使用した:標準的バイアル(10ml容量)に各々前記した8つのリオスフィアを満たし、比較用バイアルは前記したワクチン液2mlを満たし凍結乾燥した。これらの2つの群のバイアル;リオスフィアを含むバイアルおよび古典的凍結乾燥ケーキを含むバイアルを力価−比較実験に使用した。
【0089】
1つは生きている弱毒化感染性気管支炎ウイルスIB H120バッチ05098Aを用い、1つは生きている弱毒化ニューカッスル病ウイルスLaSotaバッチ05088Bを用いて2の実験を行った。ケーキを含むバイアルの調製で使用した容量は2mlであったが、リオスフィアを含むバイアルはわずかに0.8ml相当量を含有するという事実につき補正を行った。
【0090】
【表1】
Figure 0004293643
【0091】
【表2】
Figure 0004293643
【0092】
表1Aおよび表1Bから明らかな様に、ケーキおよびリオスフィアの両方の力価は十分に匹敵する。リオスフィアは、古典的ケーキを含有するバイアルと共に、バイアル中で乾燥したことをここで述べねばならない。乾燥時間は古典的ケーキを含むバイアルに対して通常のものであった。従って、本実験はリオスフィアについてのより短い乾燥時間の安定化効果をなんら示さない。
【0093】
古典的バイアルと比較したリオスフィアの必要な凍結乾燥容量の比較
現行法;ケーキを含むバイアル:
バイアルの直径は22mmである。凍結乾燥機において表面の各m2 あたり、2340個のバイアルを設置することができる。凍結乾燥機の総表面容量を考慮すれば、1回の実施で乾燥される容量は20.2リットルである。表2参照。
【0094】
リオスフィア方法:
球体の直径は100μlリオスフィアでは5.75mm、および50μlリオスフィアでは4.57mmである。それらは、少なくとも3層に積み重ねることが可能である。各m2 あたりのリオスフィアの数は、各々、層当たり34600または54936である。すべての実験は3層で行った。凍結乾燥機の総表面容量を考慮すれば、1回の実施で乾燥される容量は89.4リットルである。表2参照。
【0095】
凍結乾燥機のコンデンサー(100kg氷)の容量はこれらの実験で限定的因子である。
【0096】
【表3】
Figure 0004293643
【0097】
表2は、ワクチン液を、100μlリオスフィアの形態で凍結乾燥する場合、合計容量89.4リットルのワクチン液を1回の実施で乾燥でき、他方、古典的方法を用いる場合、1回の実施で20.2リットルを乾燥できることを示す。従って、100μlリオスフィアを乾燥すると、効率は古典的アプローチの約4.4倍増加する。

Claims (12)

  1. 凍結乾燥した1種以上のワクチン成分を含有するワクチン容器であって、該ワクチン成分または成分類を2つ以上の凍結乾燥体中に存在させ、該凍結乾燥体の少なくとも1つはリオスフィアであることを特徴とし、但し、前記リオスフィアが少なくとも1mmの直径を有するワクチン容器。
  2. 前記凍結乾燥体がリオスフィアであることを特徴とする請求項1記載のワクチン容器。
  3. 少なくとも1つの凍結乾燥体が1種の単一ワクチン成分を含有することを特徴とする請求項1または2記載のワクチン容器。
  4. 各凍結乾燥体が1種の単一ワクチン成分を含有することを特徴とする請求項1−3のいずれか1項記載のワクチン容器。
  5. 該ワクチン成分が2種以上の病原体に由来することを特徴とする請求項1−4のいずれか1項記載のワクチン容器。
  6. 該リオスフィアが1から10mmの範囲の直径を有することを特徴とする請求項1−5のいずれか1項記載のワクチン容器。
  7. 各凍結乾燥体が該リオスフィアの内容物の指標となる色を有することを特徴とする請求項1−6のいずれか1項に記載のワクチン容器。
  8. 該凍結乾燥体の少なくとも1つが硬質なマトリックスを含有することを特徴とする請求項1−7のいずれか1項記載のワクチン容器。
  9. 該マトリックスがワクチン成分の徐放を可能とすることを特徴とする請求項8記載のワクチン容器。
  10. 請求項1記載のワクチン容器の調製方法であって、少なくとも1種のワクチン成分を含有する1つ以上のリオスフィアを、少なくとも1種のワクチン成分を含有する別の凍結乾燥体を含む容器に添加することを含むことを特徴とする調製方法。
  11. 請求項2記載のワクチン容器の調製方法であって、少なくとも1種のワクチン成分を含有する2つ以上のリオスフィアを容器に添加することを含むことを特徴とする調製方法。
  12. 請求項1−9のいずれか1項記載のワクチン容器を含むワクチンセット
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