JP4291008B2 - 化学物質放散量測定用の実験装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー機、プリンターなどの電子機器および、燃焼器具などから放散する化学物質の量を測定する実験室を備えた化学物質放散量測定用の実験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コピー機、パソコンなど事務機器や暖房器具などから発生するオゾンやVOC(揮発性有機化合物)、ホルムアルデヒド等の化学物質が、室内の空気汚染源となっている。
ヨーロッパでは、コピー機など情報電子機器から発生する化学物質の放散量(オゾン、VOC、粉塵)の測定方法に関する規格の策定作業が検討されている。現状では、ヨーロッパの規格(ECMA:Standardizing Information and Communication Systems)案において、電子機器からの化学物質放散量の測定方法の案(非特許文献1)が提案されている。
【0003】
ここでは、実験装置の仕様として、以下の内容が記載されている。
(1)チャンバーの材質は、SUS、ガラス、アルミニウム
(2)チャンバーの大きさは、評価対象の容積に対して1:2.5〜1:20
(4)換気回数:0.5〜2回/時間
また、測定の方法としては、チャンバーの出口で空気を捕集して、空気に含まれる化学物質の濃度を分析し、換気量との積から放散量を求める。但し、ここでは、チャンバー構造の詳細については記載されていない。
【0004】
コピー機から発生するVOC実験室として、SUS製の実験室の空調機に活性炭のケミカルフィルタを装着し、清浄な空気を供給する構造が、ECMAの規格案にも提案されている。
次に、コピー機から発生するVOC、オゾンの測定方法について説明する。
図5は、コピー機から発生するVOCの発生量を計測する概念を示す。
【0005】
コピー機から発生するVOCの発生量[M=C×Q(μg/h)]は、気密性が高いラージチャンバー1に評価対象のコピー機2を設置し、ラージチャンバー1に清浄な空気を一定量供給する。ここで、チャンバー容積に対する時間当たりの清浄空気の給気量[Q(m3/h)]を換気量と定義する。コピー機2から発生するVOCやオゾンは、清浄な空気と混合されて、一箇所のチャンバー出口から排出される。この排出口3のVOCおよびオゾン濃度[C(μg/m3)]を測定することで、換気量との積から発生量を求める。但し、コピー機2を設置する前のラージチャンバー1が空の状態においての出口濃度をブランク値として、実際の発生量から差し引くものとする。
【0006】
コピー機のVOC発生量計測に関する一連の流れを図6に示す。
コピー機は一度前室に搬入し、試験条件の温度、湿度に慣らす(エージング)(S20〜S22)。前室の扉を開放し、コピー機をラージチャンバー内に搬入する(S23,S24)。この際、前室からのVOCの混入を防止することが重要である。扉を閉めてから、電源を投入し、アイドリングおよびコピー状態で、ラージチャンバー出口の空気を捕集する(S25〜S29)。コピーを行っている際は、熱、水分の発生もあるが、温度、湿度は一定の使用環境条件の範囲内に維持することが必要である。
【0007】
ここで、コピー機運転時の時間経過とラージチャンバー出口のVOC、オゾンの濃度変化を図7に示す。
アイドリング時の発生量(Emission rate)は、アイドリング2の状態で捕集したVOC物質平均濃度から試験チャンバー本体のブランク値を差し引いて(1式)により算出した。
【0008】
コピー時のEmission rateは、ECMAの規格案にも示されているように、コピー開始から終了後、ラージチャンバーから完全に排出されるまで換気量4回/時間(ACH)相当の時間帯(例えば、ラージチャンバーの換気量が5回/時間の条件では、48分、10回/時間の条件では24分間)で捕集した平均濃度(Ccopy)から求めた総排出量から、コピー終了後に4ACH相当の時間帯であるアイドリング3の状態において、アイドリングによる排出量をアイドリング2の状態と同程度と仮定し、排出量を差し引くことで(2式)より求める。
【0009】
アイドリング時のEmission rate:Eidl [μg/min]
Eidl=(Cidl−Cbk)・t2 Qn/t2 (1式)
コピー時のEmission rate:Ecopy[μg/min]
Ecopy={(Ccopy−Cbk)(t3+t4)−(Cidl−Cbk)t4}Qn/t2 (2式)
但し、式中の記号は下記の通りである。
【0010】
Cbk:試験チャンバーのブランク濃度(計測機器類を含む) [μg/m3]
Cidl:アイドリング時の平均濃度 [μg/m3]
Ccopy:コピー時とアイドリング3の平均濃度 [μg/m3]
Qn:試験チャンバーの換気量 [m3/min]
t2:アイドリング2の時間 [min]
t3:コピーの時間 [min]
t4:アイドリング3の時間 [min]
次に、オゾンのEmission rateの算出方法について説明する。
【0011】
オゾンは、コピーによる発生とともに、それ自身が分解減衰することから、最大濃度からの半減期を用いて(3式)から求めた。絶対温度は(273+25)K、大気圧は1気圧(101325Pa)として算出した。
E=Cmax・k‘・V・P/T・R [μg/ min] (3式)
但し、式中の記号は下記の通りである。
【0012】
Cmax:オゾン濃度の最大値[μg/ m3]
V:チャンバーの容積[m3]
P:大気圧[Pa]
T:絶対温度[K]
R:ガス定数(339.8)[Pa/K]
k‘=ln2/H‘ (4式)
H‘:オゾン最大濃度からの半減時間 [min-1]
以上のことから、コピー機からの化学物質放散量を測定する部屋としては、以下の機能が要求される。
【0013】
▲1▼微量な化学物質の放散量を計測するために、ラージチャンバーの換気量を多くしてはならない。
▲2▼コピー時に一定範囲内の温度・湿度環境を維持しなければならない。
▲3▼VOCを除去するケミカルフィルタの寿命を延ばす。
【特許文献1】
特開2002−115879号公報
【非特許文献1】
ヨーロッパの規格(ECMA:Standardizing Information and Communication Systems)案において、提案されている電子機器からの化学物質放散量の測定方法
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
コピー機の運転時には、多くの発熱とコピー用紙からも水分が放出する。ECMAの規格案にもあるように、化学物質の放散量を測定する際には、使用環境をある範囲の温度、湿度範囲内に維持しなければならない。このため、ラージチャンバーに供給する清浄空気は、空調機によって発熱、水分負荷を処理しなければならない。特に、この負荷が多い場合は、供給空気量(換気量)を多くする必要がある。ECMAの規格案の基準では、換気量を0.5〜2回/時間としているが、この量では、コピー機から発生する負荷を十分に処理できず、高温、高湿の環境となってしまう。60%以上の高湿度では、コピー機から発生するオゾンが分解して、正確な発生が求められない。逆に、換気量を多くして清浄空気の供給量を多くすると、コピー機から発生する微量な化学物質が希釈されて微量の発生に対して検出できない問題がある。
【0015】
ECMAの規格案にあるTVOC(揮発性有機化合物の総量)のバックグラウンド濃度が50μg/m3程度では、微量の化学物質の測定は困難であり、バックグラウンド濃度が5μg/m3以下であることが必要である。
また、図7に示すようにコピー機が運転状況の際にチャンバーの出口におけるVOCとオゾン濃度が高くなる。
【0016】
次に、従来提案されている実験室の方式を図8、図9に示す。
図8では、ラージチャンバー5が部屋6内に設置され、温湿度制御用空調機7,ケミカルフィルタ8,除塵フィルタ9,加湿器10を備えた空調機11が併設されている。そして、ラージチャンバー5の排出口と温湿度制御用空調機7とが連絡し、この流路12にガスの捕集部位13が設けてある。また、空調機11から部屋6内に清浄空気が流路14を介して導入されるようになっている。
【0017】
図9では、ラージチャンバー15に前室16が設けられ、図8と同様に、温湿度制御用空調機7,ケミカルフィルタ8,除塵フィルタ9,加湿器10を備えた空調機11が併設されている。そして、ラージチャンバー15の排出口と温湿度制御用空調機7とが連絡し、この流路12にはガスの捕集部位13が設けてあり、この捕集部位13の下流側に前室16の排気口と連絡する流路17が連絡している。また、空調機11からラージチャンバー15内および前室16内に清浄空気が流路14,18を介して導入されるようになっている。
【0018】
図8、図9に示す方式では、いずれもラージチャンバー5,15に清浄空気を供給する空調機11が、一つの循環系において熱、水分の処理も行っている。また、ラージチャンバー5,15の出口空気が、そのまま空調機11に戻っている。
図8、図9に示す方式では、コピー時に出口濃度が上昇した場合、ガスを吸着するケミカルフィルタ8にかかる濃度も上昇する。一般にケミカルフィルタ8の除去率は100%ではないため、上流濃度が上昇すると一時的にケミカルフィルタ8で処理された下流濃度も上昇する。従って、ラージチャンバー5,15に供給される清浄な空気中に含まれるVOC濃度が安定しない。
【0019】
なお、室内空気の化学物質汚染を極限まで抑えた環境を得ることができるクリーンルームが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に開示されているクリーンルームを示す。
ここに示されているクリーンルーム20は、極微量な化学物質を分析するためのクリーンルームであり、周辺環境からの汚染による分析誤差を少なくすることを目的としている。循環空気処理ユニット21に温湿度制御用のコイル22,23とガス除去用のフィルタ24が直列に組み込まれている。また、クリーンルーム20に対して空気の還気用シャフト25があり、全循環風量の一部が、循環空気処理ユニット21で処理されるようになっている。クリーンルーム20の循環は1経路であり、汚染ガスの除去と温度、湿度の制御を同じ循環空気処理ユニット21で行うようになっている。
【0020】
そこで、クリーンルーム20にコピー機を持ち込み、コピー機を運転すると、下記のような問題点がある。
VOCの濃度が上昇してガス除去用のフィルタ24に対するVOC濃度の負荷も上昇する。また、発熱、水分の負荷も上昇するため、過大な熱および水分の負荷に対しては多くの空気循環が必要であり、循環空気処理ユニット21の循環風量を減らすことができない。従って、循環風量が増えることで希釈され、微量の化学物質放散量を計測できない。
【0021】
また、全量がガス除去用のフィルタ24で除去されず、クリーンルーム20のバックグラウンドのVOC濃度も上昇し、正確な計測ができない。
しかも、特許文献1は、微量な化学物質を分析するために必要な環境を維持するために化学物質の濃度を低減したクリーンルームであり、化学物質の放散量を測定することができない。
【0022】
ここで、VOCの負荷を連続的に与えた場合のケミカルフィルタの除去率変化について説明する。
一般にVOCの除去には、活性炭を吸着剤とするケミカルフィルタが使用される。図11に示すように、このケミカルフィルタのVOCに対する初期の除去効率は、約99%と高いが、連続的にケミカルフィルタを使用した場合、吸着容量が少なくなり、フィルタの下流側にVOCが透過し、除去率が低下する。ケミカルフィルタは除去率80%程度まで使用するが、上流側のVOC濃度負荷が高いと、短時間で除去率が低下し破過してしまう。
【0023】
図7に示すように、コピー機から発生するVOCは、コピー時に増えており、ラージチャンバーの出口濃度は一定ではない。発生量を計測する場合、コピー機がない状況でのラージチャンバー出口濃度をブランクとして、実際にコピーしている状況の出口濃度から差し引いて補正する。
ここで、ケミカルフィルタの除去率が低下している場合に、従来の空気が1経路で循環する実験室においては、コピー時に発生するVOCが、ケミカルフィルタから透過して、実際にはブランク値が上がっていることになる。このため、ラージチャンバー出口濃度もその分上昇し、発生量は実際より高めに計測されることになる。除去率が90%まで低下したケミカルフィルタで、コピー時にラージチャンバー出口で500μg/m3の濃度で検出された場合、1経路の循環においては、そのままケミカルフィルタの上流に負荷がかかり、ラージチャンバーに供給される空気のVOC濃度は、50μg/m3と想定される。このため、信頼性の高い試験を行うためには、常に高い除去率を維持する必要があり、1枚が数十万円するケミカルフィルタを頻繁に交換しなければならないという問題が生じる。
【0024】
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、安定した条件下での化学物質の量の測定を可能とした化学物質放散量測定用の実験装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、空気導入部と空気導出部とを備え、測定対象物を収容する実験室と、前記実験室を囲繞し、前記空気導出部を介して前記実験室と連絡する計測室と、可変風量ファン、ケミカルフィルタおよび除塵用フィルタを備え、前記計測室に設けた吸気部と排気部とを介して連絡する計測室用空気浄化装置と、前記計測室用空気浄化装置とは個別に設けられ、冷却コイル、温水コイル、加湿器、ファンおよび除塵用フィルタを備え、前記計測室に設けた吸気部と排気部とを介して連絡する温湿度制御用空調機と、冷却コイル、ヒ−タ、ファン、ケミカルフィルタおよび除塵用フィルタを備え、前記実験室の空気導入部と前記計測室に設けた吸気部とを介して連絡する実験室用空調機とを備え、前記空気導出部は、前記空気導出部から排出される空気の一部を採集するための採集口を配置することができるように構成されていることを特徴とする。
【0026】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の化学物質放散量測定用の実験装置において、前記実験室の前記空気導出部に、第一温度センサおよび第一湿度センサを備え、前記計測室に設けた前記実験室用空調機の吸気部に、第二温度センサおよび第二湿度センサを備え、前記第一温度センサおよび前記第一湿度センサによる計測値に基づいて前記実験室用空調機の冷却コイルおよびヒータによる恒温恒湿制御を行う第一調整部と、前記第二温度センサおよび前記第二湿度センサによる計測値に基づいて前記計測室用空気浄化装置のファンの回転数と前記温湿度制御用空調機の冷却コイルおよび温水コイルの運転制御を行う第二調整部とをさらに備えたことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る化学物質放散量測定用の実験装置を示す。本実施形態に係る実験装置50は、空気導入部61と空気導出部62とを備え、コピー機(測定対象物)120を収容するラージチャンバー(実験室)60と、ラージチャンバー(実験室)60を囲繞する計測室70と、計測室70に設けた吸気部81と排気部82とを介して連絡する計測室用空気浄化装置80と、計測室に設けた吸気部91と排気部92とを介して連絡する温湿度制御用空調機90と、ラージチャンバー(実験室)60の空気導入部61と計測室70に設けた吸気部101とを介して連絡する実験室用空調機100とを備えている。
【0028】
ラージチャンバー(実験室)60は、天井側にパンチングパネル63を設け、空気導入部61からの給気をパンチングパネル63により均一に吹き下ろすことができるようにしてある。
ラージチャンバー(実験室)60は、事務機器や家具などを持ち込み、発生負荷を評価できるようになっている。そのサイズは、例えば、1500mm(W)×1500mm(D)×2890mm(H)、容積6.5m3としてある。
【0029】
ラージチャンバー(実験室)60は、化学物質の放散および吸着の少ないSUS製の断熱パネルを、TVOCの放散量を0.04ml/g・h以下に低減した変性シリコン製のシール材で接合して構成されている。ステンレス製の扉周りは、EPDM(エチレン プロピレン ジエン ゴム)またはウレタン製のパッキン材を用いたエアタイト式として、漏気量が1%以下となる気密構造としてある。なお、ラージチャンバー(実験室)60には、コピー機搬入時に着脱可能な扉のカマチ(図示せず)が設けてある。
【0030】
ラージチャンバー(実験室)60の空気導出部62には、真空ポンプ71に連絡する採集口72が配され、空気導出部62から排出される空気の一部を真空ポンプ71を用いて一定量吸引し、活性炭またはポリマービーズの捕集剤にVOC成分を吸着させるようになっている。捕集したVOCは、溶媒抽出または加熱脱離されて、ガスクロマトグラフィ(GC)またはガスクロマトグラフ質量分析計(GC−MS)で定量分析される。
【0031】
計測室70のサイズは、例えば、6000mm(W)×4200mm(D)×3000mm(H)、床面積約25m2、容積約76m3としてある。
計測室70の内装材は、揮発性有機化合物の発生を抑えるため、壁面および天井面はステンレス鋼板、ウレタン樹脂焼き付け鋼板または、ガラス面として、接合部にはVOCの発生が0.04ng/ml・h以下のシリコンまたは、変成シリコンのシール材を用いて気密性を確保し、床面もVOCの放散が少ないステンレス鋼板またはオレフィン樹脂のシート材を溶接した構造としてある。
【0032】
計測室用空気浄化装置80は、インバータ制御されるファン83、ケミカルフィルタ84および除塵用フィルタ85を備え、計測室70に設けた吸気部81と連絡する流路86と、排気部82と連絡する流路87とを備えている。
ケミカルフィルタ84は、NOX(窒素酸化物)とSOX(硫黄酸化物)およびオゾンなどの大気汚染に対して、活性アルミナにKMnO4を担持し浄化剤と活性炭にK2CO3とKIO3を担持した浄化剤を混合したもので構成された浄化剤を備え、また、室内から発生するVOCおよびホルムアルデヒド、オゾンを除去するための活性アルミナに過マンガンソーダを担持させた浄化剤と活性炭にK2CO3とKIO3を担持した浄化剤を混合させた浄化剤を備えている。
【0033】
除塵用フィルタ85としては、VOCの発生が25μg/h以下の除塵用中性能フィルタを設置している。
ファン83の処理風量は最大800m3/hであり、計測室70の容積で除した換気回数は最大約10回/時間である。ファン83の処理風量はインバータにより可変制御できる。また、大気汚染の状況によって、ケミカルフィルタ84の浄化剤の種類を変更することも可能である。
【0034】
計測室用空気浄化装置80から出た空気は、計測室70内からの返り空気とともに計測室用空気浄化装置80に導入される。
温湿度制御用空調機90は、冷却コイル93、温水コイル94、加湿器95、ファン96および除塵用フィルタ97を備え、計測室70に設けた吸気部91と連絡する流路98と、排気部92と連絡する流路99とを備えている。温湿度制御用空調機90は、計測室70内を温度23±2℃、相対湿度50%±10%に制御することができる。
【0035】
実験室用空調機100は、熱交換コイル102、ヒ−タ103、ファン104、VOCおよびオゾン、ホルムアルデヒドを除去する活性炭を備えたケミカルフィルタ105および除塵用フィルタ(HEPA)106を備えている。
実験室用空調機100は、機体がVOCの放散が少ないステンレスまたはガルバニウム鋼板、ウレタン樹脂焼き付け塗装などで構成されている。
【0036】
熱交換コイル102は、顕熱処理として銅管とフィンとで構成されている。
ファン104は、密閉式のモータにアルミ製のファンを備えている。
VOCおよびオゾン、ホルムアルデヒドを除去する活性炭を備えたケミカルフィルタ105は、処理風量に対してフィルタ面で0.5m/s以下となるような量で設置されている。
【0037】
VOCおよびオゾン、ホルムアルデヒドを除去する活性炭またはケミカルフィルタ105の下流に配置される除塵用フィルタ(HEPA)106は、TVOCの放散量が25μg/h以下としてある。
空気導入部61と連絡するダクト107は、ステンレンスまたはアルミニウムで構成されている。
【0038】
実験室用空調機100は、ラージチャンバー(実験室)60内にダクト107を通じてVOCの濃度が、1μg/m3以下となる清浄な空気を供給することができる。
実験室用空調機100による処理風量は13〜65m3/hであり、ラージチャンバー(実験室)60の容積で除した換気回数は約2〜10回/時間である。処理風量はインバータにより可変制御できる。
【0039】
ラージチャンバー(実験室)60の空気導出部62に備えた温度センサT1および湿度センサH1には、実験室用空調機100の熱交換コイル102とヒータ103による恒温恒湿制御を行う調節器110,111が連絡している。調節器110は熱交換コイル102へ送られる冷却水の流量を調節する三方弁115の開度を制御する。調節器111はヒ−タ103のオン−オフを制御する。また、温度センサT1および湿度センサH1には、ファン104の処理風量をインバータ制御する調節器114が連絡している。
【0040】
実験室用空調機100の吸気管路108に備えた温度センサT2および湿度センサH2には、温湿度制御用空調機90の冷却コイル93の三方弁116の開度、温水コイル94の三方弁117の開度および加湿器95の弁118の開度を制御する調節部113とが連絡している。
次に、本実施形態に係る実験装置50の作用を説明する。
【0041】
本実施形態に係る実験装置50は、計測室70内にラージチャンバー(実験室)60を置く構成として、化学物質の除去機能を有するケミカルフィルタ105を設置した実験室用空調機100により清浄な環境を確保し、扉の開閉時の汚染を防止することができる。
実験室用空調機100は化学物質およびオゾンを除去する機能を有するケミカルフィルタ105で清浄な空気を供給する。また、換気量を5〜10回/時間とし、熱交換コイル102でコピー機120からの発熱と水分発生の処理を行い、コピー時においても、一定の温湿度環境を維持する。
【0042】
コピー時には、図2に示すように、定着の際の熱と紙から水分が発生する。また、VOCやオゾンもコピー開始とともに発生量が増加する。実験室用空調機100は、VOCのサンプリングのために、換気風量を抑えることが必要であることから、ラージチャンバー(実験室)60から一度計測室70に排出された熱と水分を、計測室用の温湿度制御用空調機90を単独に設けて処理を行うことで、ラージチャンバー(実験室)60で処理する負荷を低減することとした。また、計測室70にも計測室用空気浄化装置80を単独に設置することで、コピー時にラージチャンバー(実験室)60の導出口62のVOC濃度が上昇してもラージチャンバー(実験室)60には常に低いVOC濃度で安定した清浄な空気が供給される。
【0043】
計測室用空気浄化装置80と温湿度制御用空調機90とは、コピー機から排出される負荷によって制御される。
図4にその制御フローを示す。
実験室用空調機100は、導出口62の制御用温度センサT1および湿度センサH1によって、熱交換コイル102の三方弁115開度による過冷却とヒータ103加熱によるレヒートによる恒温恒湿制御とする(S1〜S4)。ただし、省エネの観点から、冷却負荷に応じて蒸発温度を自動バルブにて、0〜100%までの冷却比例制御とし、加熱はヒータ103により比例制御を行うことも可能である。冷却と加熱をそれぞれ単独に比例制御とすることで、余分な冷却と加熱がなくなる。
【0044】
実験室用空調機100は、測定時に必要な設定温度範囲内(21〜25℃)で機器に発熱を許容できる。また、ラージチャンバー(実験室)60の導出口62から排出される発熱は、計測室70の温湿度制御用空調機90で処理される。この場合、実験室用空調機100の吸気管路108に設置された温度センサT2と湿度センサH2からの出力により調節器113が冷却コイル93の三方弁116開度による過冷却、温水コイル117の三方弁117開度によるレヒートを制御し、実験室用空調機100の熱、水分負担を低減する(S5〜S9)。
【0045】
計測室70は、断熱パネルで構成されており、熱の侵入を防ぎ、実験室用空調機100はコピー機120の内部負荷のみを受け持つので、換気量の低減を図ることができる。発熱が少ないコピー機120を計測する場合、換気風量をインバータおよびダンパなどで、少なく設定することもできる。
また、コピー時には、図3に示すように、温度が上昇し、VOCの発生も増えることから、実験室用空調機100の吸気管路108に設置した温度センサT2の出力を計測室用空気浄化装置80のファン83の回転数(インバータ)に連動させて制御する。計測室用空気浄化装置80の処理風量を上げてVOC濃度を低減することで、実験室用空調機100のケミカルフィルタ105に対する負荷を低くすることができる(S10〜S14)。このため、コピー運転時に排出されるVOC濃度が極めて高濃度であっても、計測室用の温湿度制御用空調機90の換気量を上げることで、実験室用空調機100の換気量を増やすことがないため、希釈されることなくVOCの捕集が可能である。
【0046】
また、ラージチャンバー(実験室)60の給気は天井のパンチングパネル63により均一に吹き下ろすことで、滞留域を減らして回収率を向上させることができる。ラージチャンバー(実験室)60の排出空気を一つの導出口62から計測室70側へ排出することで、ラージチャンバー(実験室)60内を正圧に確保し、計測室70からラージチャンバー(実験室)60内に汚染物が侵入することを防いでいる。
【0047】
なお、計測室70に排気を設けてVOCを室外へ排出することで、前室のVOCの負荷を低減することが可能である。この場合、導入する外気も前室と同様にケミカルフィルタで処理することが必要である。また、前室を外部に対して正圧にすることで、実験室外部からの化学物質の防止が可能である。この際、導入外気専用の空気浄化装置を設置することで、さらに安定した化学物質の低減効果が確保できる。
【0048】
本実施形態に係る実験装置50においては、空の状態でラージチャンバー(実験室)60の導出口62において実測した結果、TVOC濃度は、1μg/m3以下を確保した。
本実施形態に係る実験装置50を使って計測したコピー時のラージチャンバー(実験室)60の導出口62のVOC濃度は、50〜500μg/m3であったが、ラージチャンバー(実験室)60へ供給される清浄空気の濃度は、常に1μg/m3以下で安定している。
【0049】
この際、コピー機を運転した場合においても、温度は使用環境温度である21〜25℃の範囲に維持された。この場合、先に示したバックグラウンド濃度が極めて低いため、表1に示すように、微量で発生するVOCでも分析に十分な濃度が確保される。
また、換気回数を5回/時間とすることで湿度が60%以下に維持されるため、オゾンが分解されることなく正確に計測された。
【0050】
また、負荷を低減することで高額であるケミカルフィルタの寿命を長くすることができた。
【表1】
なお、上記実施形態では、測定対象物として、コピー機について説明したが、これに限らず、パソコンなど事務機器や暖房器具などのように、稼働時にオゾンやVOC(揮発性有機化合物)、ホルムアルデヒド等の化学物質を発生するものであれば良い。
【0051】
また、上記実施形態では、温度センサT1、湿度センサH1に連絡する調節器を調節器110,111,114に分けて説明したが、1つの調節器で行っても良い。同様に、温度センサT2、湿度センサH2に連絡する調節器を調節器112,113に分けて説明したが、1つの調節器で行っても良い。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、ラージチャンバー(実験室)の換気量を多くすることなく、測定対象物の稼働時に一定範囲の温度、湿度環境を維持し、かつケミカルフィルタの寿命を延ばすことが可能な化学物質放散量測定用の実験装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る化学物質放散量測定用の実験装置を示す。
【図2】図1における実験室の導出口の温度・湿度・VOC濃度の変化を示す図である。
【図3】図1における温度センサT2の調節器と計測室用空気浄化装置のファン回転数nの関係を示す図である。
【図4】図1の化学物質放散量測定用の実験装置の空調制御フローチャートである。
【図5】コピー機から発生するVOCの発生量を計測する概念図である。
【図6】従来の実験装置におけるコピー機のVOC、オゾン発生量の計測のフローチャートである。
【図7】従来の実験装置におけるラージチャンバー出口のVOC、オゾン濃度の変化を示す図である。
【図8】従来の実験装置を示す図である。
【図9】従来の実験装置を示す図である。
【図10】従来のクリーンルームを実験装置に適用した例を示す図である。
【図11】VOCの負荷を連続的に与えた場合のケミカルフィルタの除去率変化を示す図である。
【符号の説明】
50 実験装置
60 ラージチャンバー(実験室)
61 空気導入部
62 空気導出部
70 計測室
80 計測室用空気浄化装置
81 吸気部
82 排気部
83 ファン
84 ケミカルフィルタ
85 除塵用フィルタ
90 温湿度制御用空調機
91 吸気部
92 排気部
93 冷却コイル
94 温水コイル
95 加湿器
96 ファン
97 除塵用フィルタ
100 実験室用空調機
101 吸気部
102 熱交換コイル
103 ヒ−タ
104 ファン
105 ケミカルフィルタ
106 除塵用フィルタ(HEPA)
107 ダクト
110,111,112,113,114 調節器
120 コピー機(測定対象物)
T1,T2 温度センサ
H1,H2 湿度センサ
Claims (2)
- 空気導入部と空気導出部とを備え、測定対象物を収容する実験室と、
前記実験室を囲繞し、前記空気導出部を介して前記実験室と連絡する計測室と、
可変風量ファン、ケミカルフィルタおよび除塵用フィルタを備え、前記計測室に設けた吸気部と排気部とを介して連絡する計測室用空気浄化装置と、
前記計測室用空気浄化装置とは個別に設けられ、冷却コイル、温水コイル、加湿器、ファンおよび除塵用フィルタを備え、前記計測室に設けた吸気部と排気部とを介して連絡する温湿度制御用空調機と、
冷却コイル、ヒ−タ、ファン、ケミカルフィルタおよび除塵用フィルタを備え、前記実験室の空気導入部と前記計測室に設けた吸気部とを介して連絡する実験室用空調機と
を備え、
前記空気導出部は、前記空気導出部から排出される空気の一部を採集するための採集口を配置することができるように構成されている
ことを特徴とする化学物質放散量測定用の実験装置。 - 請求項1記載の化学物質放散量測定用の実験装置において、
前記実験室の前記空気導出部に、第一温度センサおよび第一湿度センサを備え、
前記計測室に設けた前記実験室用空調機の吸気部に、第二温度センサおよび第二湿度センサを備え、
前記第一温度センサおよび前記第一湿度センサによる計測値に基づいて前記実験室用空調機の冷却コイルおよびヒータによる恒温恒湿制御を行う第一調整部と、
前記第二温度センサおよび前記第二湿度センサによる計測値に基づいて前記計測室用空気浄化装置のファンの回転数と前記温湿度制御用空調機の冷却コイルおよび温水コイルの運転制御を行う第二調整部と
をさらに備えたことを特徴とする化学物質放散量測定用の実験装置。
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