JP6442170B2 - 化学物質放散試験室及び有害物質の測定方法 - Google Patents

化学物質放散試験室及び有害物質の測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6442170B2
JP6442170B2 JP2014130991A JP2014130991A JP6442170B2 JP 6442170 B2 JP6442170 B2 JP 6442170B2 JP 2014130991 A JP2014130991 A JP 2014130991A JP 2014130991 A JP2014130991 A JP 2014130991A JP 6442170 B2 JP6442170 B2 JP 6442170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
measurement
chamber
return air
preparation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014130991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016008798A (ja
Inventor
西村 浩一
浩一 西村
博之 河内
博之 河内
裕樹 奥田
裕樹 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago Thermal Engineering Co Ltd filed Critical Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority to JP2014130991A priority Critical patent/JP6442170B2/ja
Publication of JP2016008798A publication Critical patent/JP2016008798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6442170B2 publication Critical patent/JP6442170B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)

Description

本発明は、人体に有害なVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)等の化学物質やオゾンなどの有害物の放散試験室及び有害物質の測定方法に関するものである。
たとえば建材や、コピー機、プリンターなどのOA機器からは、使用している材料によってVOCが発生することがあり、事前にこれら建材、OA機器から発生するVOCの放散量を測定する必要がある。
かかる目的から既に提案されている技術として、化学物質放散量測定用の実験装置がある(特許文献1)。この実験装置は、空気導入部と空気導出部とを備え測定対象物を収容する実験室と、前記実験室を囲繞し前記空気導出部を介して前記実験室と連絡する計測室とを有し、可変風量ファン、ケミカルフィルタおよび除塵用フィルタを備え、前記計測室に設けた吸気部と排気部とを介して連絡する計測室用空気浄化装置と、前記計測室用空気浄化装置とは個別に設けられ、冷却コイル、温水コイル、加湿器、ファンおよび除塵用フィルタを備え、前記計測室に設けた吸気部と排気部とを介して連絡する温湿度制御用空調機と、冷却コイル、ヒ−タ、ファン、ケミカルフィルタおよび除塵用フィルタを備え、前記実験室の空気導入部と前記計測室に設けた吸気部とを介して連絡する実験室用空調機とを備えており、前記空気導出部は、前記空気導出部から排出される空気の一部を採集するための採集口を配置することができるように構成されているものである。
特許第4291008号公報
前記した従来技術では、計測対象の機器が置かれた実験室から、空気導出部を介して排出される空気の一部を採集して、計測室にて所定の計測を行うようにしているが、実験室からの還気は一旦計測室に開放している。そして計測室からの還気を実験室用空調機に取り込んで処理した後、給気として、実験室に導入するようになっている。
そのため、計測対象の機器からのVOCは計測室に放散されており、特にVOCの放散量が多い機器からのVOCを計測する場合、計測室からの還気中のVOC濃度が上昇し、計測室からの還気を取り込んで実験室用空調機で処理しても、実験室用空調機出口のVOC濃度が高くなり、実験室に供給する給気の清浄度が、計測条件に適う所定の値に維持できないおそれがあった。
これを解消するため、たとえば全外気式(実験室からの排気を全量排気し、新鮮外気を導入して入れ替える)方式を採用すると、温調にかかるエネルギー、運転コストや外気に含まれるガス状不純物の除去に伴う、運転コスト、維持費がかかるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、VOC等を発する計測対象の建材やOA機器等が収容されている室からの還気の流路、並びに当該室へ清浄空気を供給する空調機の入口空気を工夫して、前記問題の解決を図ることを目的としている。
前記目的を達成するため、本発明は、対象物から放散される有害物質を測定する際に使用される試験室であって、前記対象物が収容される測定室と、前記測定の際に用いる測定機器が設置される準備室と、前記測定室に空調空気を供給する第1の空調機と、前記準備室のみに空調空気を供給する第2の空調機とを有し、前記有害物質を含有する測定室からの還気は、還気ダクトを通じて、前記準備室からの還気と混合された後に前記第2の空調機の入口側へと導入され、前記準備室からの還気は、前記第1の空調機の入口側へと導入され、
前記測定室からの還気に基づいて行う前記有害物質の測定は、前記準備室における前記還気ダクトに設けられた密閉系の測定ポートを通じて行われることを特徴としている。
本発明によれば、前記測定室からの還気に基づいて行う前記有害物質の濃度や放散量、種類などの測定は、前記準備室における前記還気ダクトに設けられた密閉系の測定ポートを通じて行われ、しかも前記測定室に空調空気を供給する第1の空調機の入口側には、準備室からの還気が導入されるので、前記対象物から放散される有害物質の濃度が高かったり、放散量が多かったりしても、第1の空調機から供給される空調空気中の有害物質の濃度、放散量は、測定のための所定の条件を満たすことが従来より可能かつ容易になっている。
ここで密閉系の測定ポートとは、たとえば還気ダクトの側面(周面)からダクト内を流れる空気を取り出して、サンプリング試料として測定機器(たとえば公知のVOC測定機器や化学物質測定機器)に導入するためのポートであって、ダクト内の空気がポート外に漏れないような構造になっているものをいう。
この場合、前記還気ダクトにおける、前記準備室からの還気と混合する箇所の上流側には、前記測定室と前記準備室との差圧を調整するダンパが設けられていてもよい。そのように測定室と準備室との差圧を調整して、常に測定室の室圧が準備室の室圧よりも高く調整することで、たとえ測定室と準備室とがパネルを隔てて隣接している場合であっても、準備室内の有害物質、汚染物質が、測定室内に侵入することを防止することができる。
また別な観点による本発明は、対象物から放散される有害物質を測定する方法であって、測定室に前記対象物を収容し、当該測定室に対して第1の空調機から空調空気を供給し、前記測定室からの還気を、測定機器が設置される準備室からの還気と還気ダクトを通じて混合し、混合後の還気を第2の空調機の入口側に導入し、前記準備室からの還気を前記第1の空調機の入口側に導入し、前記第1の空調機からの空調空気は、前記測定室に供給し、前記第2の空調機からの空調空気は、前記準備室のみに供給し、前記有害物質の測定は、前記測定室からの還気に基づいて前記準備室における前記還気ダクトに設けられた密閉系の測定ポートを通じて行なうことを特徴としている。
さらに別な観点による本発明は、対象物から放散される有害物質を測定する方法であって、測定室に前記対象物を収容し、当該測定室に対して第1の空調機から空調空気を供給し、前記測定室からの還気を、測定機器が設置される準備室からの還気と還気ダクトを通じて混合し、混合後の還気を第2の空調機の入口側に導入し、前記準備室からの還気を前記第1の空調機の入口側に導入し、前記第1の空調機からの空調空気は、前記測定室に供給し、前記第2の空調機からの空調空気は、前記準備室に供給し、前記測定室の室圧が前記準備室の室圧よりも常に高い状態となるように前記測定室と前記準備室との差圧を調整し、前記有害物質の測定は、前記測定室からの還気に基づいて前記準備室における前記還気ダクトに設けられた密閉系の測定ポートを通じて行なうことを特徴としている。
本発明によれば、対象物から放散される有害物質の濃度が高かったり、放散量が多かったりしても、第1の空調機から測定室に供給される空調空気中の有害物質の濃度、放散量は、測定のための所定の条件を満たすことが従来より可能かつ容易であり、安定した測定を行うことができる。したがって測定室に供給する給気の清浄度を測定条件に適う所定の値に維持することが可能である。
実施の形態にかかる化学物質放散試験室の概要を模式的に示した説明図である。
図1は、実施の形態にかかる化学物質放散試験室1の概要を示しており、この化学物質放散試験室1は、測定機器等が設置されている準備室2と、この準備室2内に位置し、パネル3等で区画形成された測定室4とを有している。測定対象のVOC等を発する対象物5は、測定室4内に収容される。
測定室4に対しては、測定室用の空調機11から温湿度及び清浄度が所定値に調整された空調空気が、測定室4の天井部に設けられた給気口22から給気SA1として供給される。すなわち、この空調機11は、入口側から順に、冷水コイル12、温水コイル13、加湿器14、ファン15、オゾン除去用フィルタ16、VOC除去用フィルタ17、高性能フィルタ18を有しており、出口側からの空調空気を、第1給気ダクト21を経由して、測定室4の給気口22へと供給する。第1給気ダクト21には、流量計21a、可変ダンパ21bが設けられている。
測定室4内には、給気口22と対象物5との間に、たとえばパンチングメタルなどによって構成された多数の通気口を有するバッフル板6が設けられている。このバッフル板6によって、給気口22からの給気SA1は、均一な気流となって、測定室内4の対象物5に供給される。なおバッフル板6は、多数の通気口によって均一な気流を形成し、上向きの逆流を生じさせない仕様等であればよい。またバッフル板6の配置は、給気口22からの給気SA1の吹出方向下流側に設置されていればよく、給気口22が側面や床面に設定されている場合には、それに応じて設置場所を変更すればよい。バッフル板6の面積は、給気口22の8〜10倍程度あればよく、たとえば測定室4内を完全に水平方向や垂直方向に区画する必要はない。
測定室4に供給された給気SA1は、対象物から発生する例えばVOCを含有しており、測定室4の排気部7から、本発明でいうところの還気ダクトである第1還気ダクト8を通じて還気RA1として排出される。パネル3における第1還気ダクト8の貫通部には例えばステンレスプレートが使用され、隙間部はコーキング処理され、極めて高い気密処理がなされている。
第1還気ダクト8は、一旦準備室2内を経由して、準備室2の例えば側面に施工されている(図1中では、図示の都合上、床下に描図している)。第1還気ダクト8における準備室2内に位置する区間には、測定ポート31が設けられている。この測定ポート31には、測定口32が設けられており、測定室4から第1還気ダクト8に流れてくる空気中のVOC濃度を、所定の測定機器(図示せず)によって測定する。
この測定口32には、測定機器で測定するための捕集部材やチューブ等が接続される。したがって、測定ポート31を密閉系のものとするためには、第1還気ダクト8内に挿入するサンプリングのための貫通部材(たとえばブッシングなど)とダクトの貫通部との気密を図る必要がある。
この点に関し、たとえば次のような手段を提案することができる。たとえばダクト側面から貫通させる部分にブッシング等の貫通部材を採用し、当該貫通部材とダクトとは溶接する。さらに前記貫通部材と接続口32との接続は、スクリューコネクタ、ソケットを介して行う。一方、測定機器側に導入するためのパイプに軟質チューブを用いる場合には、軟質チューブの一端にソケット等を取り付け、このソケットを前記接続口と、スクリューコネクタを用いて行うようにする。
一方、準備室2内に露出している第1還気ダクト8において継手が設けられている場合には、当該箇所は溶接又はシール材を介したねじ止めとする。またさらに、準備室2内に露出している第1還気ダクト8は、例えば最も近い壁面に貫通口を設けるなどして、これを最小限の長さとするように施工する。
前記第1還気ダクト8には、可変ダンパ8a、及びモーターダンパ8bが設けられている。
準備室2の側面には、第1の還気口33と第2の還気口34が形成され、準備室2からの還気は、還気RA2が第1の還気口33から、第2還気ダクト35へと流れる(図1中では、図示の都合上、いずれも床面、床下に描図している)。第2還気ダクト35には、第1還気ダクト8が接続されている。したがって、第2還気ダクト35には、還気RA1と還気RA2とが流れ、準備室専用の空調機41の入口側に導入される。第2還気ダクト35には可変ダンパ35aが設けられている。
一方第2の還気口34から流出する還気RA3は、第3還気ダクト36から減湿装置37を経て、前出の測定室用の空調機11の入口側に導入される。減湿装置37は、公知の減湿装置を用いることができるが、本実施の形態では乾式ロータ37aを有する乾式減湿装置が採用されている。第3還気ダクト36における減湿装置37の下流側には、定風量ユニット36aが設けられている。なお今回の例では、減湿装置37が設置されているが、対象とする物質の測定する湿度が低くない場合には、除湿装置37は設置する必要はない。
前出の測定室用の空調機11の出口側に設けられた第1給気ダクト21には、循環ダクト38の一端部が接続されており、この循環ダクト38の他端部は、減湿装置37の上流側にて、第3還気ダクト36と接続されている。循環ダクト38には可変ダンパ38aが設けられている。
準備室用の空調機41の入口側には、第1の導入口41aと第2の導入口41bが設けられており、第2還気ダクト35は第1の導入口41aに接続されている。第2の導入口41bには外気導入ダクト39接続され、外気導入ファン42によって、準備室2からのリーク(便宜上、図1においてLで示した)分が補われる。
準備室用の空調機41は、入口側から順に、フィルタ43、冷水コイル44、温水コイル45、加湿器46、ファン47、中性能フィルタ48、VOC除去用フィルタ49を有しており、所定の温湿度、清浄度に調整された空調空気を、出口側に接続された第2給気ダクト51を通じて、準備室2の天井部に設けられた給気口52へと供給し、給気口52からの当該空調空気が、給気SA2として、準備室2内に供給される。
実施の形態にかかる化学物質放散試験室1の主要部は以上のように構成されており、対象物5からの有害物質、たとえばVOCを測定する場合には、測定室専用の空調機11及び準備室専用の空調機41を並行して運転させる。これによって、まず、測定室4においては、所定の清浄度、温湿度に調整されている給気SA1が室内に吹き出され、バッフル板6を通過することで、所定の風速、たとえば2〜4×10−3[m/s]程度の風速となって、対象物5が置かれている空間に吹き出される。そして対象物5からのVOCは還気RA1に含有され、排気部7から第1還気ダクト8を通じて測定室4から排出される。
第1還気ダクト8を流れるVOCは、測定ポート31においてその濃度が測定される。このとき、測定ポート31は密閉系であるため、還気RA1は準備室2には放出されない。
そしてVOCを含有する還気RA1は、第1還気ダクト8から、第2還気ダクト35へと流れる。このとき、第2還気ダクト35には、準備室2からの還気RA2が流れているので、還気RA1と還気RA2が混合されて(いわば、還気RA1は還気RA2によって希釈されて)、準備室専用の空調機41の入口側へと導入される。
準備室専用の空調機41では、還気RA1と還気RA2、並びにリーク分に相当する外気OAが導入され、これら導入された空気に対して、温湿度調整、並びにフィルタ43によるパーティクル除去(主として外気中のパーティクルの除去)、中性能フィルタ48によるパーティクル除去、VOC除去用フィルタ49によるVOC除去が行われた後、給気SA2として、給気口52から準備室2内に供給される。
一方、準備室2の第2の還気口34からの還気RA3は、第3還気ダクト36を通じて測定室用の空調機11へと導入されるが、途中で循環ダクト38内を流れる空調機11からの空調空気と混合され、さらに減湿装置37によって、現実された後に、空調機11の入口側へと導入される。なお減湿装置37は、本発明において必ずしも必要ではなく、測定室4で要求される給気SA1の湿度のしきい値に応じて、適宜設置すればよい。
そして測定室用の空調機11では、導入された還気RA3と空調空気の混合空気に対して、温湿度調整、並びにオゾン除去用フィルタ16、VOC除去用フィルタ17、高性能フィルタ18によって有害物質が除去され、そのように処理された後の空調空気を、測定室4の給気口22から給気SA1として測定室4に供給する。
このように実施の形態にかかる化学物質放散試験室1によれば、VOC測定に供された還気RA1は、準備室2の還気RA2と一旦混合された後、準備室用の空調機41によって空気調和され、給気SA2として準備室2に供給される。そして準備室2からの還気RA3が、測定室用の空調機11へと導入される。
したがって、還気RA1は測定室用の空調機11へと直接導入されることはないので、還気RA1中のVOC濃度が高い場合であっても、測定室2に供給される給気SA1の清浄度を維持することができ、かかる場合に、従来みられたような、給気のVOC濃度が所定の値を超えてしまう事態を防止することができる。しかも測定室用の空調機11へ導入される空気は、還気RA3と循環ダクト38を流れる給気SAと同一の清浄度を有する空調空気との混合空気であるから、さらに、給気SA1のVOC濃度を所定条件以下に安定して維持することが可能になっている。
ところで、上記実施の形態にかかる化学物質放散試験室1では、たとえば、室Rに設置されているドアの隙間や、場合によって室を区画しているパネルの隙間が原因で、測定室4の室圧が、準備室2の室圧よりも低くなる場合が考えられる。そのように測定室4の室圧が低くなると、準備室2内の汚染物質が測定室4に入り込み、測定精度が悪くなる可能性がある。しかしながら本実施の形態では、第1還気ダクト8に設けられたモーターダンパ8bを操作して、測定室4の室圧が、準備室2の室圧よりも常に高い状態となるようにすることが可能であり、前記原因によって測定精度が低下することはない。なおかかる操作は、差圧計を設置して、当該差圧計の計測値に基づいてモーターダンパ8bを自動制御することができる。
前記した実施の形態では、空調機11、41に、VOC除去用フィルタ17やVOC除去用フィルタ49などのケミカルフィルタを組み込んだ例を示したが、これら空調機11、41内にケミカルフィルタを組み込まず、ケミカルフィルタを空調機とは別体としてもよい。またケミカルフィルタに代えて、例えばエアワッシャ方式の化学物質除去手段を空調機に組み入れたり、あるいは経路中にそのような化学物質除去手段を設置してもよい。
また前記した実施の形態では、測定室4と準備室2との圧力(差圧)を調整する手段としてモーターダンパ8bによる制御を示したが、ファン15または47による制御によってこれを制御するようにしてもよい。例えば測定室4への供給風量を設定している施設にあっては、測定室4側が設定値よりも低圧となったときに、ファン47の回転数を落とすことでも対応できる。さらにまたモーターダンパ8bは、可変ダンパ35aと兼用した三方ダンパであってもよい。さらにまたモーターダンパ8bは、可変ダンパ8aと兼用することもできる。
本発明は、建材や、コピー機、プリンターなどのOA機器などから発するVOC、オゾン、その他人体に有害な化学物質を測定する際に有用である。
1 化学物質放散試験室
2 準備室
3 パネル
4 測定室
5 対象物
6 バッフル板
7 排出部
8 第1還気ダクト
11 空調機
21 第1給気ダクト
22、52 給気口
31 測定ポート
32 バックグラウンド測定口
33 第1の還気口
34 第2の還気口
35 第2還気ダクト
36 第3還気ダクト
38 循環ダクト
39 外気導入ダクト
41 空調機
51 第2給気ダクト

Claims (4)

  1. 対象物から放散される有害物質を測定する際に使用される試験室であって、
    前記対象物が収容される測定室と、
    前記測定の際に用いる測定機器が設置される準備室と、
    前記測定室に空調空気を供給する第1の空調機と、
    前記準備室のみに空調空気を供給する第2の空調機とを有し、
    前記有害物質を含有する測定室からの還気は、還気ダクトを通じて、前記準備室からの還気と混合された後に前記第2の空調機の入口側へと導入され、
    前記準備室からの還気は、前記第1の空調機の入口側へと導入され、
    前記測定室からの還気に基づいて行う前記有害物質の測定は、前記準備室における前記還気ダクトに設けられた密閉系の測定ポートを通じて行われることを特徴とする、化学物質放散試験室。
  2. 対象物から放散される有害物質を測定する際に使用される試験室であって、
    前記対象物が収容される測定室と、
    前記測定の際に用いる測定機器が設置される準備室と、
    前記測定室に空調空気を供給する第1の空調機と、
    前記準備室に空調空気を供給する第2の空調機とを有し、
    前記有害物質を含有する測定室からの還気は、還気ダクトを通じて、前記準備室からの還気と混合された後に前記第2の空調機の入口側へと導入され、
    前記準備室からの還気は、前記第1の空調機の入口側へと導入され、
    前記測定室からの還気に基づいて行う前記有害物質の測定は、前記準備室における前記還気ダクトに設けられた密閉系の測定ポートを通じて行われ、
    前記還気ダクトにおける、前記準備室からの還気と混合する箇所の上流側には、前記測定室と前記準備室との差圧を調整するダンパが設けられていることを特徴とする、化学物質放散試験室。
  3. 対象物から放散される有害物質を測定する方法であって、
    測定室に前記対象物を収容し、当該測定室に対して第1の空調機から空調空気を供給し、
    前記測定室からの還気を、測定機器が設置される準備室からの還気と還気ダクトを通じて混合し、混合後の還気を第2の空調機の入口側に導入し、
    前記準備室からの還気を前記第1の空調機の入口側に導入し、
    前記第1の空調機からの空調空気は、前記測定室に供給し、
    前記第2の空調機からの空調空気は、前記準備室のみに供給し、
    前記有害物質の測定は、前記測定室からの還気に基づいて前記準備室における前記還気ダクトに設けられた密閉系の測定ポートを通じて行なうことを特徴とする、
    有害物質の測定方法。
  4. 対象物から放散される有害物質を測定する方法であって、
    測定室に前記対象物を収容し、当該測定室に対して第1の空調機から空調空気を供給し、
    前記測定室からの還気を、測定機器が設置される準備室からの還気と還気ダクトを通じて混合し、混合後の還気を第2の空調機の入口側に導入し、
    前記準備室からの還気を前記第1の空調機の入口側に導入し、
    前記第1の空調機からの空調空気は、前記測定室に供給し、
    前記第2の空調機からの空調空気は、前記準備室に供給し、
    前記測定室の室圧が前記準備室の室圧よりも常に高い状態となるように前記測定室と前記準備室との差圧を調整し、
    前記有害物質の測定は、前記測定室からの還気に基づいて前記準備室における前記還気ダクトに設けられた密閉系の測定ポートを通じて行なうことを特徴とする、
    有害物質の測定方法。
JP2014130991A 2014-06-26 2014-06-26 化学物質放散試験室及び有害物質の測定方法 Active JP6442170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014130991A JP6442170B2 (ja) 2014-06-26 2014-06-26 化学物質放散試験室及び有害物質の測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014130991A JP6442170B2 (ja) 2014-06-26 2014-06-26 化学物質放散試験室及び有害物質の測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016008798A JP2016008798A (ja) 2016-01-18
JP6442170B2 true JP6442170B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=55226465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014130991A Active JP6442170B2 (ja) 2014-06-26 2014-06-26 化学物質放散試験室及び有害物質の測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6442170B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017194602A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 コニカミノルタ株式会社 微粒子除去装置、画像形成装置および画像形成方法
KR102155995B1 (ko) * 2020-05-27 2020-09-14 에이치엔씨 시스템(주) 공기청정기의 공기 정화능력 시험방법
KR102158448B1 (ko) * 2020-05-27 2020-09-22 에이치엔씨 시스템(주) 공기청정기의 공기 정화능력 시험장치

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3755470B2 (ja) * 2002-02-18 2006-03-15 コニカミノルタホールディングス株式会社 化学物質の捕集装置及び化学物質の捕集方法
JP4291008B2 (ja) * 2003-02-04 2009-07-08 株式会社竹中工務店 化学物質放散量測定用の実験装置
JP5631011B2 (ja) * 2010-01-25 2014-11-26 高砂熱学工業株式会社 クリーンルームシステム及びその運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016008798A (ja) 2016-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3705884A1 (en) Simple chamber for formaldehyde or voc release test and pretreatment
CN101566531B (zh) 一种环境测试舱及应用其获得测试环境的方法
CN101285811B (zh) 一种用于室内物品及材料化学污染物释放测量的检测系统
KR102128654B1 (ko) 음압형 특수시설의 공기조화시스템
JP6442170B2 (ja) 化学物質放散試験室及び有害物質の測定方法
KR100764519B1 (ko) 대형 챔버식 오염물질 방출자재 시험장치
JP6501679B2 (ja) クリーンルーム用空調システム
KR20140102593A (ko) 자동제어반 및 수배전반 부식방지 시스템
CN112739958B (zh) 空调装置以及送风风扇的转速调节方法
CN103645063A (zh) 环境测试舱系统
KR20200109528A (ko) 환기장치
CN112178864B (zh) 空调器污染物检测方法、控制方法及空调器
JP2016008752A (ja) 非常時用空調システム
Ataka et al. Study of effect of adsorptive building material on formaldehyde concentrations: development of measuring methods and modeling of adsorption phenomena.
US11859842B2 (en) Indoor air quality purification system for a heating, ventilation and cooling system of a building
US20170219474A1 (en) Measuring system
KR20180036254A (ko) 건물의 실내압 조정장치
JP2005326093A (ja) 簡易型バイオクリーンルーム
JP4291008B2 (ja) 化学物質放散量測定用の実験装置
KR100621610B1 (ko) 필터 테스트용 시뮬레이션 장치
WO1998049510A1 (en) Air treatment device, installation, and method
Bhatia HVAC Design for Pharmaceutical Facilities
JP3668474B2 (ja) 汚染化学物質を収集するための空間環境を作り出すための装置
JP2004169952A (ja) 差圧制御ユニット
CN101722062A (zh) 挥发性有机化合物浓度测量装置及其测量方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6442170

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150