JP4290629B2 - 還元鋳造装置 - Google Patents
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Description
Mg3N2+Al2O3→2Al+3MgO+N2
MgOは溶湯中に残留するが、微量であるため、鋳造品の特性に影響を与えることはなく、N2ガスはキャビティ外へ排出される。
この還元鋳造方法によれば、溶湯の流動性がきわめて高くなり、湯周り性が良好となって、湯じわ等のない高品質の鋳造品を得ることができる。
すなわち、給湯槽から成形型のキャビティに溶湯を充填する際に、溶湯に還元性物質を作用させ溶湯表面の酸化被膜を還元しつつキャビティに溶湯を充填して鋳造する還元鋳造装置において、前記成形型を、前記給湯槽に設けられた給湯筒に、前記キャビティと前記給湯槽とを連通して設け、前記給湯筒の外周囲を螺旋状に包囲する配置に、前記給湯槽内の溶湯の熱により内部が加熱され、前記還元性物質を生成する金属をガス化して収容する活性化室を設け、前記給湯筒に連通して該給湯筒内に前記反応性ガスを供給する反応性ガスボンベを設け、前記活性化室と前記給湯筒との連通を開閉制御するシール機構を設け、該シール機構を開放して、前記活性化室から前記給湯筒内へ、前記活性化室でガス化された金属ガスを送入し、前記反応性ガスボンベから反応性ガスを送入することにより、前記給湯筒内において還元性物質を生成した後、前記給湯筒から前記キャビティに溶湯を充填して鋳造することを特徴とする。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に還元鋳造装置10の第1の実施形態についての全体構成を示す。本実施形態の還元鋳造装置10はLPD(低圧ダイキャスティング)による鋳造装置として構成されたものであり、還元鋳造装置10の鋳造部は、成形型20と成形型20の下方に設置された給湯槽30とからなり、成形型20に設けられたキャビティ20aと、給湯槽30とが給湯筒(ストークス)32を介して連通する配置に設けられている。給湯筒32は給湯槽30の上部に鉛直向きに取り付けられ、上部に成形型20が設置され、下部が給湯槽30内で底部近傍まで延出するように設けられている。
図1に示す還元鋳造装置10では給湯筒32の外周囲を螺旋状に包囲するように活性化室40を配置している。活性化室40の上部には金属ガスあるいは還元性物質を給湯筒32へ供給するための供給口42が設けられる。活性化室40の内部には、活性化室40に供給された金属粉末がガス化されずに排出されることを防止し、また還元性物質を十分に活性化させるためのバッファ板43が設けられている。
この活性化室40は本実施形態のように給湯筒32の外周囲を包囲する配置とするかわりに、単に給湯槽30の内部に収容して、給湯筒32の内部と連通する構成とすることもできる。活性化室40はその全体を給湯槽30に収容する配置としてもよいし、活性化室40の一部が給湯槽30に貯溜されている溶湯に接する配置、あるいは給湯槽30内に露出する配置とすることもできる。
また、反応性ガスボンベ68はバルブ69および配管36を介して給湯槽30の内部空間部分に連通する。
なお、シリンダ61における連通配管65と配管66の軸線方向の取り付け位置を異なる配置とし、シールプランジャ62のシリンダ61内における移動位置によって、連通配管65とシリンダ61との連通と、配管66とシリンダ61との連通を個別にONーOFF制御できるようにすることも可能である。
バルブ24、45、48、51、67、69およびシール機構60の駆動手段64は制御部70に接続され、制御部70によってバルブ24〜69が開閉制御され、駆動手段64が駆動制御される。
給湯槽30にはアルミニウムの溶湯34が貯溜される。給湯槽30にはアルミニウムの給湯炉(不図示)が連通して設けられ、鋳造操作にともない給湯炉から給湯槽30にアルミニウムの溶湯34が補給される。
活性化室40内でガス化されたマグネシウムガスは、鋳造操作に合わせて給湯筒32に供給されて消費される。したがって、金属供給部46からは適宜タイミングで、活性化室40にマグネシウム粉末を補給し、活性化室40であらかじめマグネシウム粉末を加熱して、マグネシウムガスが常時生成されている状態にする。
真空装置26によりキャビティ20aおよび給湯筒32内を減圧することにより、キャビティ20aおよび給湯筒32の内部から残留エアや残留水分が排出され、キャビティ20aおよび給湯筒32の内部空間が非酸化性雰囲気(非酸化性空間)となる。なお、真空装置26によりキャビティ20a内を減圧する際には、給湯筒32内における溶湯34の液面がシリンダ61の取り付け位置よりも低位となる程度に減圧する。
キャビティ20aとキャビティ20aに連通する給湯筒32の内部は、減圧された状態にあるから、シリンダ61と連通配管65とが連通することにより、圧力差により、活性化室40の供給口42から連通配管65およびシリンダ61を経由して給湯筒32内にマグネシウムガスが導入される。なお、不活性ガスボンベ50からアルゴンガスを活性化室40に送入して金属ガスを給湯筒32に送入するようにしてもよい。また、このとき制御部70によりバルブ67を開放し、配管66およびシリンダ61を経由して給湯筒32内に窒素ガスを送入する。
図2は、キャビティ20aにアルミニウムの溶湯34を充填した状態を示す。制御部70によりバルブ69を開放し、配管36を経由して反応性ガスボンベ68から窒素ガスを給湯槽30に送入することにより、給湯槽30内の溶湯34が加圧され、給湯槽30に貯溜されている溶湯34が給湯筒32を介してキャビティ20aに充填される。
成形型20では、型開きして鋳造品を成形型20から取り出し、次いで型閉じして、次回の鋳造操作に移る。次回の鋳造操作も上述した方法と同様にして行えばよい。
また、マグネシウム窒素化合物は活性化室40や給湯筒32内で溶湯の熱により加熱されて活性化された状態になるから溶湯34に対する還元作用が有効に作用するという利点がある。したがって、成形型20が室温程度の低温に冷却されている場合でも、キャビティ20aに拡散したマグネシウム窒素化合物の活性状態を維持することができ、キャビティ20aにおいても有効に還元作用を作用させて鋳造することができる。
次いでバルブ67を閉じ、シールプランジャ62を連通配管65とシリンダ61とが連通する位置に移動させ、不活性ガスボンベ50から活性化室40にアルゴンガスを送入して供給口42、連通配管65およびシリンダ61を経由して給湯筒32内にマグネシウムガスを送入すればよい。
なお、窒素ガスによってキャビティ20aと給湯筒32の内部をパージする場合に、真空装置26による減圧操作を併用することももちろん可能である。
なお、給湯槽30の外部であらかじめ生成したマグネシウム窒素化合物を活性化室40に送入して使用する場合も、活性化室40でマグネシウム窒素化合物を生成する場合と同様に適用することができる。
こうして、還元鋳造装置11についても、第1の実施形態と同様に好適な還元鋳造を行うことができる。なお、本例の場合は給湯筒32内で還元性物質を生成するかわりに注湯口90内で還元性物質を生成している。還元性物質は活性化室40で活性化された状態にあること、給湯筒32と注湯口90とが連通して注湯口90も加熱される環境にあることから注湯口90においても還元性物質の還元性が損なわれず、効果的な還元鋳造がなされる。
こうして、この還元鋳造装置12においても、還元性物質を活性化させた状態で溶湯34に作用させて鋳造することが可能となる。
20 成形型
20a キャビティ
26 真空装置
30 給湯槽
32 給湯筒
34 溶湯
40 活性化室
42 供給口
46 金属供給部
50 不活性ガスボンベ
60 シール機構
61 シリンダ
62 シールプランジャ
64 駆動手段
65 連通配管
68 反応性ガスボンベ
70 制御部
80 供給部
90 注湯口
95 導管
102 プランジャ
104 注湯口
Claims (5)
- 給湯槽から成形型のキャビティに溶湯を充填する際に、溶湯に還元性物質を作用させ溶湯表面の酸化被膜を還元しつつキャビティに溶湯を充填して鋳造する還元鋳造装置において、
前記成形型を、前記給湯槽に設けられた給湯筒に、前記キャビティと前記給湯槽とを連通して設け、
前記給湯筒の外周囲を螺旋状に包囲する配置に、前記給湯槽内の溶湯の熱により内部が加熱され、前記還元性物質を生成する金属をガス化して収容する活性化室を設け、
前記給湯筒に連通して該給湯筒内に前記反応性ガスを供給する反応性ガスボンベを設け、
前記活性化室と前記給湯筒との連通を開閉制御するシール機構を設け、
該シール機構を開放して、前記活性化室から前記給湯筒内へ、前記活性化室でガス化された金属ガスを送入し、前記反応性ガスボンベから反応性ガスを送入することにより、前記給湯筒内において還元性物質を生成した後、前記給湯筒から前記キャビティに溶湯を充填して鋳造することを特徴とする還元鋳造装置。 - 給湯槽から成形型のキャビティに溶湯を充填する際に、溶湯に還元性物質を作用させ溶湯表面の酸化被膜を還元しつつキャビティに溶湯を充填して鋳造する還元鋳造装置において、
前記成形型を、前記給湯槽に設けられた給湯筒に、前記キャビティと前記給湯槽とを連通して設け、
前記給湯筒の外周囲を螺旋状に包囲する配置に、前記給湯槽内の溶湯の熱により内部が加熱される活性化室を設け、
該活性化室に、前記還元性物質の生成に用いられる金属を貯蔵する金属供給部と、前記金属と反応して前記還元性物質を生成する反応性ガスボンベとを接続し、
前記活性化室と前記給湯筒との連通を開閉制御するシール機構を設け、
該シール機構を開放し、前記活性化室において、前記金属供給部から供給されガス化された金属ガスと前記反応性ガスにより生成された還元性物質を、前記活性化室から前記給湯筒内へ送入した後、前記給湯筒から前記キャビティに溶湯を充填して鋳造することを特徴とする還元鋳造装置。 - 給湯槽から成形型のキャビティに溶湯を充填する際に、溶湯に還元性物質を作用させ溶湯表面の酸化被膜を還元しつつキャビティに溶湯を充填して鋳造する還元鋳造装置において、
前記成形型を、前記給湯槽に設けられた給湯筒に、前記キャビティと前記給湯槽とを連通して設け、
前記給湯筒の外周囲を螺旋状に包囲する配置に、前記給湯槽内の溶湯の熱により内部が加熱され、前記給湯槽の外部で生成された前記還元性物質を収容する活性化室を設け、
前記活性化室と前記給湯筒との連通を開閉制御するシール機構を設け、
該シール機構を開放し、前記活性化室に収容されて加熱された還元性物質を、前記活性化室から前記給湯筒内へ送入した後、前記給湯筒から前記キャビティに溶湯を充填して鋳造することを特徴とする還元鋳造装置。 - 前記キャビティに連通して、キャビティ内を減圧する真空装置が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の還元鋳造装置。
- 溶湯としてアルミニウムあるいはアルミニウム合金の溶湯を使用し、還元性物質としてマグネシウム窒素化合物を使用して、アルミニウムまたはアルミニウム合金の鋳造に使用される請求項1〜4のいずれか一項記載の還元鋳造装置。
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