JP4290344B2 - 包装容器を成形かつ熱シールする成形シール装置 - Google Patents

Description

【０００１】
（技術分野）
本発明は、熱シール可能な複数材料層を含み、コンベアにより成形ステーションと密封ステーションとを経て搬送される包装容器の一端を成形かつ熱シールする成形シール装置に関する。
【０００２】
（背景技術）
ミルクやジュース等の液体内容物用の消費者向け包装物は、技術上公知であり、数多くの異なる種類および寸法のものが存在する。これらの包装容器は、通常、積層材料製であり、該積層材料は、例えば紙等の繊維材料層と、包装積層材料を液密にするだけでなく熱シール可能にする熱可塑性材料層とを含んでいる。繊維材料は、また付加層、例えばアルミニウム箔（アリフォイル）等のガス遮断材料層を含み、それによって、包装容器内の製品を保護し、初期状態に保つ上での積層材料特性が更に改善される。
【０００３】
ヨーロッパ特許２１７．２８２に記載された通常の種類の包装・充填機では、平らに畳まれた筒状包装容器ブランク形式の半製品が使用される。これらブランクは、自体公知の形式で長手方向のシールと折り目線パターンを有し、ブランク両端が各１つの端部（上下端部）に再形成される。通常、プレハブ式の平らに畳まれたブランクが立てられて、方形または長方形の横断面形状にされた後、ブランクの一端の、折り目線で区切られた端壁パネルを折り付けて密封することによって、液密の底部が得られる。底部を形成されたブランクは、次いで、コンベアにより充填ステーションへ運ばれ、そこで目標量の適当な内容物、例えばミルクを充填される。充填が終わると、ブランクは、付加段階で次の密封ステーションへ送られ、そこでブランク上端が（可能な付加成形後）、一緒に密封され、横方向の液密シールが得られる。成形作業では、幾何学的な理由で３角のコーナフラップが生じるので、このコーナフラップが、適当な仕方で外方または内方へ折り曲げられ、定位置に固定される。
【０００４】
前述の処置は、従来式の装置で、通常は断続的な処理として行われ、言い換えると、コンベアが、底部成形／密封ステーションと、充填および頂部成形／密封ステーションとの間で、異なる包装容器をステップ式に搬送する。各包装容器が、加工のさい、定置の正確に固定された位置に置かれるため、加工および密封は断続的に作動する往復動加工工具によって行われる。通常、これに関連して、従来式の密封ジョーは、熱シール用に使用され、該ジョーが、コンベアの移動方向に対して、事実上横方向に往復動する。ある型式の装置の場合、包装容器ブランク端部の前成形は、密封ステーションまでのコンベアの運動中に、例えば回転式または固定式の成形装置により部分的に行われる。例えば、コンベアの運動方向で見て次第に接近する案内が使用されることで、端壁パネルは、実際の最終成形および密封に対する準備段階として、次いで互いの方へ強制的に接近させられブランク端壁が形成される。
【０００５】
高い生産能力で作動する包装機または充填機を製造しようとすれば、コンベア速度を増し、異なる加工ステーションでの停止時間を短縮せねばならない。しかし、コンベアがステップ式に前進する場合、すぐに限界に突き当たる。特にミルクまたはジュース等低粘度の内容物は、ステップ式の急発進で包装容器からはね出されるからである。コンベアの加速と減速とを内容物の粘度に応じて調整する試みにより、一定の改善はなされるが、更に装置の能力を高めるためには、コンベアを断続的に運動させるのではなく、一定速度で連続的に作業走行するコンベアを有する装置を得る必要がある。このことにより、またコンベアに対し横方向に往復動する定置の加工工具の使用が不可能になる。その結果、技術上、一般に必要となるのは、移動速度が変化するか、一定であるかを問わず、連続的に移動する容器の場合に、容器を成形し熱シールする方法である。
【０００９】
（本発明の目的−装置）
本発明の一目的は、成形ステーションと密封ステーションとを連続的に通過する包装容器の一端を成形かつ熱シールする装置を実現することである。
本発明の別の目的は、包装容器の一端を成形かつ熱シールする装置を実現することであり、該装置により、連続的に移動する包装容器ブランク、すなわちコンベアにより前進せしめられる包装容器ブランクの加工が可能になる。
本発明の更に別の目的は、包装容器の一端を成形かつ熱シールする装置を実現することであり、該装置が、定置の成形装置と密封装置とを含んでいる。
本発明の更に別の目的は、包装容器の一端を成形かつ熱シールする装置を実現することであり、該装置は、断続的に運動する部品を有してはいない。
本発明の更に別の目的は、包装容器の一端を成形かつ熱シールする装置を実現することであり、該装置は、−簡単で経済的な設計および構造にも拘わらず−従来技術による断続的に作動する装置よりも、かなり高い能力を有する包装機または充填機を得るのに寄与する。
【００１０】
（解決策）
前記およびその他の目的を達成するために、本発明は、成形ステーションと密封ステーションとを通過してコンベアにより搬送される包装容器の一端を成形かつ熱シールする成形シール装置であって、前記成形ステーションには、コンベアから間隔をおいてコンベアに沿って機械式の成形装置が配置され、密封ステーションには、包装容器の密封区域を加熱する密封装置が、コンベアから間隔をおいてコンベアに沿って配置されており、また、加熱された壁部を機械式に圧縮することによって、冷却後に該壁部が互いに液密に密封されるようにするための圧縮装置が、包装容器の搬送方向にみて密封装置の下流側に配置されている成形シール装置において、前記成形装置が、コンベアに沿って延在して作業面を有する折り付けレールを備え、該作業面が、包装容器の搬送方向に見て折り付けレールの開始端部から終端部まで延在し、開始端部ではコンベアにより搬送される包装容器の長手軸線と平行な第１方向に配向されるとともに、終端部では第１方向に対して９０°の角度をなす第２方向に配向されており、それによって該成形装置が、包装容器の一端を漸次再成形して、最終的に、対向する端壁を互いに合着させて包装容器の搬送方向に延在する密封フィンとするようになっていることを特徴とする成形シール装置を提供する。
【００１１】
（効果）
本発明による装置では、その連続作動モードにより、連続走行する包装コンベアを有する包装・充填機が可能になり、該コンベアが、かなり高い生産能力を伴うだけでなく、包装コンベアと加工工具との双方が断続的に運動する従来形式の包装・充填機より作動が円滑であり、摩耗が低減される。
【００１２】
以下で、本発明による装置の一好適実施例を、添付略示図面につき詳細に説明する。該図面は、本発明の理解に重要な部品および細部のみを示すものである。
（好適実施例の説明）
本発明による装置は、自体公知の包装容器１の少なくとも一端を成形し、かつ熱シールする意図のものである。包装容器１は、その最終形態では、事実上平行６面体またはれんが形状である。この種の、または類似の種類の包装は、種々の製品、例えばミルクやジュースを包装するのが普通だが、また高粘度または半固体の製品、例えばプディングやチーズも包装する。これらの包装容器は、通常、積層包装材料で製造されるが、該積層包装材料には、例えば紙等の繊維材料層や、熱可塑性材料層およびアルミニウム箔（アリフォイル）が含まれる。熱可塑性材料層は、好ましくは繊維材料層を被覆し、包装容器に液密特性を与える。加えて、熱可塑性材料の場合は、包装材料を包装材料自体と、または別の熱可塑性材料と熱シールすることができる。アリフォイルは、材料のガスおよび光を遮断する特性を有し、また、例えば密封に関連して積層材料の誘導加熱を可能にする。
【００１３】
図１Ａは、包装容器ブランク２の上部を示している。該ブランクは、既述の種類の包装積層材料で製造され、折り目線パターンを備え、対をなす４つの平行な側壁パネル３と、上下端部に設けられた端壁パネル４とを含んでいる。図１には、包装容器ブランク２の上端に設けられた端壁パネル４のみが見えるが、包装容器１の反対側の下端も、上端と等しい形式にされるか、または周知の他の任意の形式に設計することができる。端壁パネル４は、一方では、２つの対向する長方形端壁パネル４'（主パネル）を含み、他方では、主パネル間の事実上３角形の端壁パネル４"（折り付けパネル）を含んでいる。側壁パネル３とは反対側の、端壁パネル４の上端には、包装容器ブランク２の周部にわたり密封パネル５が延在している。包装容器１は、前成形済みの場合、すなわち包装容器ブランク２の端壁パネル４と密封パネル５とが、互いに折り畳まれて事実上平らな端壁が形成済みの場合には、２つの事実上長方形の主パネル４'が、一緒に実際の端壁面を形成し、互いに密封された密封ルパネル５が、該端壁面を横断して密封フィン６として延在している。３角形の折り付けパネル４"は、互いに折りたたまれて、事実上３角形の平らなコーナフラップ７とされている。該コーナフラップは、下方へ折り曲げて、２つの対向側壁パネル３に結合する。密封フィン６の端部は、下方へ折り曲げられたコーナフラップ７の上に延在する。
【００１４】
図１Ｂおよび図１Ｃは、包装容器ブランク２を順次に再成形して、完成包装容器１にする作業を示すものである。図１Ｂでは、再成形作業が、端壁パネル４の折り曲げで開始され、密封パネル５が互いに近づけられる。図１Ｃでは、３角形端壁パネル４"が合着されて、対向位置の平らなコーナフラップ７が形成されると同時に、密封パネル５が互いに接触させられ、密封されて密封フィン６が形成されるが、コーナフラップ７は、まだ下へ折り曲げられて、包装容器１の側壁パネル３に密着はしていない。
【００１５】
本発明による装置は、包装容器ブランク２（図１Ａ〜図１Ｃ）の端壁の既述の自体公知の再形成および密封作業に対し、連続的かつ合理的な形式で寄与する意図のものである。これを実施するために、図２に示した装置を使用する。この装置は、可とう性ベルトまたは連結式ベルトの形式のコンベア８を含み、該ベルトが、包装容器ブランク２を収容するための、多数の順次配置されたカセット９を担持している。カセット９は、任意の形状でよいが、好ましくは断面Ｕ字形であり、カセット９内の目標軸方向位置に包装容器ブランク２を固定する手段（図示せず）含むのが好ましい。この位置で、包装容器ブランク２の少なくとも一方の端部（下端部）が、カセット９の下方境界面の外側へ延びることになる。言い換えると、カセット９の下端部外側で端壁パネル４と密封パネル５とを加工するため、該パネルに接近可能である。コンベア８は、連続的に、図２で見て左側から右側へ好ましくは一様な速度で移動し、カセットは、順次、包装容器ブランク２の一端を再成形ための前成形組立体１０と、包装容器ブランク２の端部を漸次再形成するための成形ステーション１１と、同じく、端壁を一緒に液密シールするための密封ステーション１２とを通過する。密封ステーション１２は、順次に、密封フィン６に含まれる積層材料層を誘導加熱する密封装置１３と、密封フィン６に含まれる密封パネル５を互いに圧縮し密封する加圧装置１４と、密封作業が完了するまでの時間、密封フィン６に対する圧縮圧を維持するための支持装置１５とを含んでいる。本発明の装置に含まれるこれらの各ステーションを、以下で詳細に説明する。
【００１６】
装置の他の部分同様に、種々の加工ステーションは、自体公知の形式でフレーム（図示せず）によって担持されており、該フレームは、また図示されていない残りの装置部分をも支持している。これらの残りの部分は、従来式の部品で、例えば電動機、駆動軸、ベルト、その他の機械式または電気式ユニットである。複数の加工ステーションが、コンベア８の直線状区分に沿って前後して直線状に配置されている。コンベア８は、カセット９を用いて包装容器ブランク２を、図２で見て左から右へ連続的に移動させる。カセット９の下端面は、各ステーションの隣接部品から数ミリメートル上方に位置している。このようにカセット９が異なるステーションを通過案内されることで、カセット９の下部から突出する端壁パネル４と密封パネル５とが、成形ステーションの異なる加工部品と接触し、その結果、各ステーションを漸次通過する間に、目標最終形態（図１Ｃ）の包装容器端壁が再成形され得る。
【００１７】
前成形組立体１０は、コンベア８の運動方向で見て、複数加工ステーション列の最初に配置されている。前成形組立体１０は、本発明の装置に含まれる他の加工ステーション同様、フレーム（図示せず）に固定取り付けされ、かつフレームに担持されている。前成形組立体１０は、複数回転圧搾機１６を含み、該圧搾機は、互いに整合するように、かつまたコンベア８に関し対称的に配置され、駆動軸１７，１８によって担持されている。駆動軸１７，１８は、フレーム（図示せず）に固定取り付けされた従来形式の軸部１９により支持されている。駆動軸１７，１８は、更にそれぞれがベルト車２０を有し、該ベルト車が、ベルト（図示せず）によって公知の型式の１つ以上の原動機に接続されている。この例の場合、双方の圧搾機１６は、ベルト車２０を介して逆方向に、つまり圧搾機１６の整合部分が事実上コンベア８と等方向に運動するように、回転可能である。各圧搾機１６は十字形状であり、該圧搾機を貫通して駆動軸１７，１８が十字形の中心に延在している。十字の腕の端部は、ゆるやかに湾曲した作業面２１を有し、この作業面は、各圧搾機１６を取り巻く仮想円の円弧に合致し、この仮想円の直径は、２つの反対側の作業面２１間の距離に合致する。２つの圧搾機１６の間隔、すなわち一時的に対向する作業面２１の間隔は、対向する２つの主端部パネル４'が隣接側壁パネル３（図１Ａ）と同一平面内にある場合（図１Ａ）の、該２つの主端部パネル４'の間隔より小さい。更に、異なる加工ステーションの仮想中心線が、図３から明らかなように、２つの圧搾機１６の前記対向作業面２１間の中央に延在する。
【００１８】
前成形組立体１０には、コンベア８に沿って延在する成形装置２２を含む成形ステーション１１が後置されている。更に詳しく言えば、成形装置２２は、それぞれ作業面２４を有する互いに平行な２つの折り付けレール２３を含んでいる。該作業面の配向は、成形装置２２の長さに沿って変化する。図４Ａ〜図４Ｅは、折り付けレール２３の長さにわたり一様に分配された横断面を示した図であるが、これらの図から分かるように、折り付けレール２３の送入端部（即ち開始端部）、すなわち前成形組立体１０の最も近くに位置する端部のところの作業面２４は、コンベア８により前進せしめられる包装容器１の長手軸線と事実上平行である。言い換えると、作業面２４は、互いに平行であり、圧搾機１６の対向作業面２１の間隔に事実上対応する間隔だけ互いに離れて配置されている。カセット９の運動方向で見て、作業面２４の傾斜は、次いで漸次変化して、折り付けレールに沿って中頃では、前記平面に対し事実上４５°の角度で位置することになる（図４Ｃ）。折り付けレールの終端、つまり続く密封ステーション１２側の端部のところでは、作業面２４は、カセットの下面にすぐ隣接して（１、２ｍｍ）位置する共通の水平面（図４Ｅ）内に位置している。２つの折り付けレール間には、いまや密封フィン６に含まれる壁部の全厚と等しいか、全厚より僅かに大きい間隔が残るのみである。
【００１９】
成形ステーション１１の成形装置２２には、間隔を置いて密封ステーション１２の密封装置１３が配置されている。密封装置１３は、また残りの密封ステーションとコンベア８に対し直線的に配置されている。密封装置１３は２つの誘導子２５を含み、該誘導子は、コンベア８の中心線の各側に配置され、フレーム（図示せず）に固定取り付けされており、鏡像対称に、かつまた互いに間隔を置いて配置されている（図５）。図５に示す２つの誘導子２５の断面から分かるように、各誘導子は、２つの平行な導体２６を有するコイル（図示せず）と、これらの背方に設けられた冷却材ダクト２７とを含んでいる。該導体は、従来形式のもので、電源（図示せず）に接続可能であり、包装容器ブランク２の密封パネル５のアルミニウム箔層を誘導加熱するためのものである。誘導子２５の２つの対向作業面２８の間隔は、密封フィン６に含まれる密封パネル５の全厚より僅かに大である。これにより、密封フィンの誘導加熱を実際に確実に実施することができる。この技術は、自体公知なので、ここでは詳細な説明は不要であろう。
【００２０】
密封ステーション１２は、また密封装置１３に後置された加圧装置１４を含んでいる。加圧装置１４は、協働する２個の加圧ローラ２９，３０を有している。加圧ローラ２９，３０は、次の支持装置１５内に配置された支持ローラ３１と同じく、歯付きベルト３２により駆動されている。該歯付きベルトは、ベルト車３３と駆動軸３４とを介して、自体公知の電動機（図示せず）に接続可能である。加圧ローラ２９，３０は、互いに平行な軸により支持され、該軸は、カセット９内に配置された包装容器ブランク２の長手軸線と、同じく平行である。図７から分かるように、一方の加圧ローラ２９（ステンレス鋼等の硬質材料製）は、加圧ローラ２９の円筒形作業周面より１ミリメートルから数ミリメートル突出したフランジまたは隆起部３５を有している。協働する加圧ローラ３０は、その全高にわたり円筒形であり、例えばゴム等の可とう性材料の表面層３６で作業面が形成されている。加圧ローラ２９の作業面と、加圧ローラ３０のゴム製表面層３６との間隔は、密封フィン６に含まれる密封パネル５の全厚と等しいか、または全厚より僅かだけ小さいかである。フランジ３５により担持されている、加圧ローラ２９の作業面部分と、加圧ローラ３０の可とう性表面層３６との間隔は、１ｍｍよりかなり小さい値から事実上ほぼ１ｍｍに等しい値にすぎない。例えば圧搾機１６のように、２つの加圧ローラ２９，３０は、逆の回転方向に駆動され、言い換えると、一時的に対向する作業面部分が、コンベア８により加圧ローラ２９，３０を通過搬送されるカセット９と等方向に移動するように駆動される。
【００２１】
コンベア８の運動方向で見て加圧装置１４の後方に、密封ステーション１２は、既述の支持ローラ３１を有する支持装置１５を有している。該支持ローラは、コンベア８の運動経路に沿って２列平行に配置されている。支持ローラ３１は、互いに平行の軸（図示せず）によって担持され、該軸は、互いに隣接配置された２つの互いに平行なリールホールダ３７内に自由回転可能に軸受けされている。図には見えないリールホールダの反対側に、支持ローラ３１の軸がベルト車を有しており、これらのベルト車が、既述の歯付きベルト３２により逆方向に駆動されることで、対向支持ローラ３１の作業面が、コンベア８の移動方向に運動する。２列の支持ローラ３１の作業面間隔は、包装容器の密封フィン６の全厚より僅かに小さい。支持ローラ３１は、比較的可とう的な材料、例えばゴムで製造されるか、またはゴムの表面層を有している。
【００２２】
これまでの説明で明らかなように、本発明による装置は、互いに一直線上に配置された複数の加工ステーションを含んでおり、該加工ステーションで、装置の作動時に、カセット９から突出している包装容器ブランク２の端部に対して順次に加工側の行われる。より詳しく言えば、本発明の方法により、いずれかの任意のカセット９により担持された包装容器ブランク２が、その一方の端部を、図１Ａに示した外見の容器から、図１Ｃに示した外見の容器へ再成形される。すなわち、包装容器ブランクの端部が、閉じられて、液密に密封され、密封フィン６の形式にされる。包装容器の一方の端部が、本発明により成形され、熱シールされると、包装容器ブランク２は、既述のように、先ずコンベア８のカセット９の１つ内に配置される。この例の場合、包装容器ブランク２は、その一端がカセット９の下端区域から突出するように配向される。より詳しく言えば、該端部は、事実上側壁パネル３に沿って延びており、このことは、端壁パネル４と密封パネル５とが、カセット９の下へ延び、関連カセットがコンベア８により図２の左側から右側へ運ばれるさい、該パネル４，５に自由に接近して加工が可能であることを含意している。この例の場合、包装容器ブランク２は、先ず、コンベア８の線速度と事実上等速の周速度で回転している前成形組立体１０に到着する。次いで、２つの互いに協働する作業面２１が、圧搾機１６の回転により、包装容器ブランク２の対向主端部パネル４'の前部と接触する。該主端部パネル４'は、２つの作業面２１の間隔のため、この例では、互いの方向へ接近せしめられる。より詳しく言えば、２つの主端部パネル４'は、該パネル４'と隣接側壁パネル３との間に設けられた事実上水平の折り線に沿って互いの方へ折り曲げられる。同時に、３角形の折り付けパネル４"が、外側へ押し出され、その結果、２つの主端部パネル４'のふちをなす密封パネル５'が、図１Ｂに示すように互いに接近する。
【００２３】
包装容器ブランク２が、前成形組立体１０によって、上述のように再成形されると、突出した端部が、コンベア８により連続的に搬送され、成形装置２２の２個の折り付けレール２３の間に導入される。次いで、折り付けレールの互いに平行な作業面２４が、密封パネル５に隣接する、主端部パネル４'の上縁区域と接触する。この場合、折り付けレール２３の作業面２４の傾斜が漸次に変化する結果、主端部パネル４'が次第に接近し、最終的には密封パネル５が互いに当て付けられ、一緒に密封フィン６を形成する。密封フィン６は、更にコンベア８により密封ステーション１２へ、より詳しく言えば、密封装置１３の２つの誘導子２５の間へ送入され、２つの誘導子は、既述の電源（図示せず）に導体２６が接続されることで励起される。この例の場合、交流磁流が誘導子の周囲に発生し、誘導子が、包装積層材に含まれたアルミニウム箔層と協働することにより、互いに密封される密封パネル５部分のアルミニウム箔が誘導加熱される。関連包装容器１の密封フィン６が、誘導子２５の全長に沿って通過するさい、アルミニウム箔の加熱の結果、包装積層材の熱可塑性層の隣接部分が、密封温度（例えばポリプロピレンでは、ほぼ１６０〜１７０°Ｃ）まで加熱されて、密封パネル５に含まれる熱可塑性層が、互いに熱シールされることが可能になる。
【００２４】
包装容器１は、次いで密封装置１３から加圧装置１４へ送られ、そこで、より詳しく言えば、突出している密封フィン６が（今や密封温度まで加熱され）２つの互いに協働する加圧ローラ２９，３０の間に走入する。密封フィン６に含まれる密封パネル５が、今や互いに圧縮される結果、包装容器内側の、加熱された熱可塑性層が互いに溶着される。特に集中的な圧縮は、加圧ローラ２９のフランジ３５によって行われ、それによって更に加圧ローラ２９，３０の作業面の自由間隔が縮小される。この圧縮の力は、加圧ローラ３０の可とう性表面層３６を適当に選択することで調整される。この例の場合、液密で十分に押し固められたシールが隣接主端部パネル４'に向いた密封フィン６の部分に沿って確実に得られることになり、これにより液密シールが保証される。一緒にシールされた後、密封フィン６の内側で対向する今や互いに合着された熱可塑性層間の接触圧が、支持ローラ３１によって維持される。支持ローラ３１は、加熱された熱可塑性層が冷却されて密封が完了するまで、関連包装容器１の連続搬送中、密封フィン６を挟掴して、該密封フィンに含まれる密封パネル５を互いに適当な当接圧で圧接する。この例の場合、支持ローラ３１の相互に協働する回転の寄与により、まだ熱い密封フィン６が一様に圧縮され、密封フィン６に含まれる密封パネル５相互が、結果的に密封性を弱める動きを生じることなく前進せしめられる。密封フィン６は、支持ローラ３１を通過すると、冷却されるが、この冷却は、互いに接合された熱可塑性層が再び硬化し、それにより密封フィン６に含まれる密封パネル５の、目標とする液密で強力な接着が可能になるまで続けられる。支持装置１５の支持ローラ３１から排出された後、包装容器１には、自体公知の形式で付加的な成形加工が行われ、それによって、関連密封フィン６を有する平らにされたコーナフラップ７が折り下げられ、包装容器の外側に密着される。しかし、これは、自体公知の技術であり、本発明に直接関係する部分をなしてはいない。
【００２５】
以上のようなわけで、本発明による装置により、包装容器ブランク２の連続的な移動中に、包装容器１の一方または双方の端部を成形かつ熱シールすることができる。これにより、通常、１個以上の包装容器を断続的に前進させて加工していた従来技術の類似装置に比較して、かなり作業速度が加速される。本発明による設計および構成は、また従来の装置よりかなり簡単なので、より経済的でもあれば信頼性もより高い。なぜなら、少数の可動部品しか含まない上に、往復動する部品が全く用いられていないからである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の装置により成形および密封作業中の、自体公知の包装容器上部を示す略示斜視図。
【図２】 本発明による装置の斜視図。
【図３】 図２の装置の部分を別の角度から示す斜視図。
【図４】 Ａ〜Ｅは本発明による装置の折り付けレール断面の変化を順次に示す図。
【図５】 本発明による装置の誘導子部分の断面図。
【図６】 本発明による密封ステーションの一部を拡大して示す斜視図。
【図７】 本発明による２個の加圧ローラの一部の拡大図。

Claims (6)

1. 成形ステーション（１１）と密封ステーション（１２）とを通過してコンベア（８）により搬送される包装容器（１）の一端を成形かつ熱シールする成形シール装置であって、前記成形ステーション（１１）には、コンベア（８）から間隔をおいてコンベア（８）に沿って機械式の成形装置（２２）が配置され、密封ステーション（１２）には、包装容器（１）の密封区域を加熱する密封装置（１３）が、コンベア（８）から間隔をおいてコンベア（８）に沿って配置されており、また、加熱された壁部を機械式に圧縮することによって、冷却後に該壁部が互いに液密に密封されるようにするための圧縮装置（１４）が、包装容器の搬送方向にみて密封装置（１３）の下流側に配置されている成形シール装置において、
   前記成形装置（２２）が、コンベア（８）に沿って延在して作業面（２４）を有する折り付けレール（２３）を備え、該作業面（２４）が、包装容器の搬送方向に見て折り付けレール（２３）の開始端部から終端部まで延在し、開始端部ではコンベア（８）により搬送される包装容器（１）の長手軸線と平行な第１方向に配向されるとともに、終端部では第１方向に対して９０°の角度をなす第２方向に配向されており、それによって該成形装置（２２）が、包装容器の一端を漸次再成形して、最終的に、対向する端壁を互いに合着させて包装容器の搬送方向に延在する密封フィン（６）とするようになっていることを特徴とする成形シール装置。
2. 前記成形装置（２２）が対向する作業面（２４）を備えた２つの折り付けレール（２３）を備え、それら折り付けレール（２３）が、前記終端部のところで、包装容器の密封フィン（６）を形成する壁部の全厚に等しいか、全厚より僅かに大である相互間隔を有することを特徴とする請求項１に記載の成形シール装置。
3. 前記密封装置（１３）が包装容器を形成する積層材に含まれる導電材料層に加熱磁場を誘導する誘導子（２５）を備えている請求項１または２に記載の成形シール装置。
4. 前記誘導子（２５）が、コンベア（８）によって搬送される包装容器（１）の一端の移動経路の各側に配置されていることを特徴とする請求項３に記載の成形シール装置。
5. 機械式の前成形組立体（１０）が、包装容器（１）の搬送方向で見て成形装置（２２）の上流側に配置され、その前成形組立体（１０）が、包装容器の２つの主端壁パネル（４’）とそれに隣接する側壁パネル（３）との間に位置する水平な折り線に沿って該２つの主端壁パネル（４’）を互いの方へ折り曲げるように押圧する構成になっていることを特徴とする請求項１から４までのいずれか１項に記載の成形シール装置。
6. 前記前成形組立体（１０）が、コンベア（８）の各側に配置されて互いに逆方向に回転する２つの圧搾機（１６）を含み、該圧搾機が、コンベア（８）の運動方向に、コンベアと等速度で駆動される、互いに向き合う周部作業面（２１）を有することを特徴とする請求項５に記載の成形シール装置。

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