JP4290097B2 - 車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造 - Google Patents

車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造 Download PDF

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Description

本発明は、モータの動力により駆動される車両用パワースライド装置、特に、固定のリードスクリューと回転駆動される駆動ナットとの組み合わせをモータからの動力変換機構として用いた車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造に関するものである。
モータの動力によりシートを前後方向にスライドさせる、いわゆるパワースライド装置として、たとえば、ロアレールに回転不能かつ軸線移動不能に内設、支持されたリードスクリューと、アッパレールに配された、モータの動力により回転駆動される駆動ナットとの組み合わせをその動力変換機構として備えてなる、たとえば特開平11−11186号公報等に開示の構成が知られている。
この種の構成においては、ロアレールの前端、後端に配された支持部材によるその前端部、後端部の固定的な支持のもとで、リードスクリューがロアレールに対して固定的に内設、支持される。
ここで、この前出の特開平11−11186号公報においては、ロアレールの前後端に嵌着されたエンドキャップが、リードスクリューを支持する支持部材の一例として示されている。このような、エンドキャップを支持部材とする構成においては、たとえばロアレールにリードスクリューを内挿した後のロアレール前後端への嵌着、およびリードスクリューの外方端部へのナット部材の螺着、締め付けによる、リードスクリュー前後端部毎でのエンドキャップの固定により、ロアレール内へのリードスクリューの組み付け、つまりロアレールに対するリードスクリューの取り付けが行われる。
ところで、このようなエンドキャップとは別に、ロアレールの前後端に一体的に固定された支持プレートを支持部材とする、たとえば図6ないし図8に示すような簡易型の構成も知られている。
図示のように、このような固定の支持プレートをロアレール前後端の支持部材116−F,116−Rとする構成においては、リードスクリュー112の前後各端部に、その軸線方向に延びた切欠き状の平行2平坦面128がそれぞれ形成されるとともに、この平行2平坦面によるその幅狭部分の挿通可能な幅を有する、上端の開口されたスリット42が、ロアレール前後端の支持プレート(支持部材)116−F,116−Rにそれぞれ形成されている。そして、その開口を介したスリット42内への平行2平坦面128部分の挿通配置、および図6ないし図8に示すような、リードスクリュー端末からのナット部材126−F,126−Rの螺着に伴った、平坦面段部128aとナット部材とによる支持プレートの固定的挟持により、リードスクリューは、ロアレール114に対して回転不能かつ軸線移動の規制のもとで固定されている
ところで、リードスクリュー112をロアレール114に固定的に内設した上記のようなパワースライド装置118において、衝突等の緊急時に発生する過大な荷重が、シートベルトにより拘束された着座者人体からアッパレールに作用すると、その荷重は、アッパレールに配された駆動ナット120を介して、ロアレールのリードスクリューを前後斜め上方に引き上げようとする力として作用される。そして、上述したとおり、この構成においては、リードスクリュー112の前後端部がロアレール前後端の支持プレート116−F,116−Rに対して回転不能かつ軸線移動の規制のもとでそれぞれ固定されているため、たとえば、図6、図8に示すようなシート前方への荷重の作用時、駆動ナット120の後方側においては、リードスクリューを後端支持プレート116−Rから前方に引っ張る引張荷重が、また、駆動ナットの前方側においては、前端支持プレート116−Fに対してリードスクリューを圧縮する圧縮荷重が、それぞれ作用することになる。
ここで、リードスクリューのような軸体は、引張荷重に対してよりも、その軸線方向に圧縮される圧縮荷重に対して脆い性質を持っていることから、図6、図8に示すケースにおいて、駆動ナット120の前方側でリードスクリューに圧縮荷重が発生すると、この発生箇所つまり駆動ナットと前端支持プレート116−Fとの間でリードスクリューにこの圧縮荷重に起因する座屈変形が生じ、その程度によっては以降のリードスクリュー112に対する駆動ナットの螺進、螺退、つまりはパワースライド装置118の機能自体に支障をきたすことも起こり得る。
このような対策としては、通常、リードスクリュー112の大径化が考えられている。しかしながら、このようなリードスクリュー112の大径化は、座屈変形によるその機能性維持の低下防止に有効である反面、パワースライド装置118の全体的な重量化および大型化の原因となることから、このリードスクリューの大径化がパワースライド装置の小型化、軽量化の妨げとなることは想像に難しくない。
特に、前出の特開平11−11186号公報に開示のような、いわゆるロングレールタイプであれば、ロアレール114と共にリードスクリュー112も長尺化されることから、パワースライド装置118の重量等に対するリードスクリューの大径化の影響は顕著である。
特開平11−11186号公報
解決しようとする問題点は、大径のリードスクリューを採用すると、その機能性維持がはかられる半面、パワースライド装置の大型化、重量化が避けられなくなるという点である。
本発明の請求項1に係る車両用パワースライド装置においては、前後一対の支持プレートが、上記ロアレールに対し、このロアレールの前後端面を閉鎖する位置でそれぞれ一体的に固定されリードスクリューが、回り止め手段による回転規制のもとで、前後一対の支持プレートの間でその軸線方向に移動可能に架設されるとともに、前後一対のストッパ部材が対応する支持プレートに対してその外側隣接位置でリードスクリューに配設されて、衝突などによる緊急時に過大な荷重が駆動ナットを介してリードスクリューに作用すると、前のストッパ部材は後方へのリードスクリューの移動を規制するとともに前方へのリードスクリューの移動を許容し、後のストッパ部材は後方へのリードスクリューの移動を許容するとともに前方へのリードスクリューの移動を規制している
また、本発明の請求項2では、前後一対の上記ストッパ部材のうちの少なくともその一方をこのリードスクリューに螺着可能なナット部材とし、このナット部材での締め付けにより前後のストッパ部材間にロアレールを挟持している。
さらに、本発明の請求項3では、ストッパ部材をナット部材とする側の前記回り止め手段が、リードスクリューの軸線に沿って延びる、リードスクリューの対応端部に設けられた切欠き状の平行2平坦面と、この平行2平坦面部分の断面形状に対応するこの平行2平坦面部分の挿通可能な、前記支持プレートに設けられた回り止め孔との組み合わせとして形成されている
また、本発明の請求項4は、前後一対のストッパ部材のうちの一方をナット部材とするとともに、その他方を、リードスクリューの軸線に平行な、その内方に延びた異軸のガイドピンを少なくとも一ヶ所に有してなる、リードスクリューの対応端部に一体的に固定されたストッパプレートとして形成し、ストッパプレートの配設される側の支持プレートに、このガイドピンの挿通されるガイド孔を設け、このガイド孔とガイドピントとの組み合わせを、ナット部材の配設される一方に対する他方側での回り止め手段としたことを、その最も主要な特徴としている。
さらに、本発明の請求項5は、ストッパ部材となるナット部材をダブルナットとしたことを、その最も主要な特徴としている。
本発明の請求項1に示す車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造においては、シート前後方向に作用する荷重を引張荷重のみで受けるため、ロアレールにその前後端の支持プレートを一体的に固定する構成であっても、リードスクリューに圧縮荷重が加わることはなく、よって、このリードスクリューの座屈変形も生じないことから、リードスクリューの大径化を伴うことのない機能性確保が十分に可能となるという利点が得られる。
また、前後のストッパ部材の一方をナット部材とし、前後の支持プレートに対する一方からの挿通、架設後における、このナット部材の締め付けによる前後のストッパ部材間でのロアレールの挟持のもとで、リードスクリューをロアレールに対して固定的に配するため、その作業性が確実に向上されるという利点が、この発明によれば得られる。
さらに、この発明によれば、前後一方のナット部材での締め付けにより、ロアレールに対するリードスクリューの固定が得られるため、寸法精度等に因らない確実な固定が容易に確保可能となるという利点もある。
また、この発明の請求項2は、平行2平坦面と対応する回り止め孔との組み合わせとして、ストッパ部材をナット部材とする側の回り止め手段としているため、ナット部材の螺着、締め付けに影響のない回転規制が十分に可能になるという利点がある。
そして、この発明の請求項3においては、この平行2平坦面を車体の垂直方向で整列する位置として具体化しており、この構成によれば、リードスクリューが斜め上方に引っ張られた際、平行2平坦面が回り止め孔の周面に接触するため、当該接触箇所での円滑な摺動が容易に確保可能となり、よって軸線移動規制のないそのフリーな状態が適切に得られるという利点が得られる。
さらに、この発明の請求項4においては、ナット部材としてなる一方のストッパ手段に対する他方のストッパ手段を、ガイドピンを有したストッパプレートとしているため、当該側の回り止め手段が構成の複雑化を伴うことなく適切に形成できるという利点がある。
そして、上述したようなストッパプレートをストッパ部材とすることで、ロアレールに対するリードスクリューの内挿に伴った回転規制が容易に得られるため、この発明の請求項4によれば、その組み付け時の作業性が確実に向上されるという利点がある。
また、この発明の請求項5によれば、ナット部材をダブルナットとしているため、リードスクリューに対するナット部材の緩みに伴ったガタツキ等によるその品質低下が確実に防止されるという利点がある。
シート前後方向への過大な荷重の作用時におけるリードスクリューの座屈変形を防止するという目的を、リードスクリューの大径化を伴うことなく実現可能とした。
図1、図2は、本発明に係る車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造10を示す一部破断の概略平面図、および一部破断の概略縦断面図であり、これらを見るとわかるように、この発明においては、リードスクリュー12が、ロアレール14の前端、後端に配された一対の支持プレート16−F,16−R間への架設、支持のもとで、このロアレールに固定的に内設されている。
このような固定のリードスクリュー12を有するパワースライド装置18の詳細は特開平11−11186号公報に開示、記載されている通りであるため、その詳細な説明はここでは省略するが、図1、図2に示すように、このパワースライド装置は、ロアレール14に内設されたリードスクリュー12と、このリードスクリューとの螺合を伴ってアッパレール(図示しない)に配設された、モータ(図示しない)の動力により回転駆動される駆動ナット20との組み合わせを、モータからの動力変換機構として備えたものとして具体化されている。
なお、この図1および図2は、ロアレール14にスライド可能に組み付けられるアッパレールの図示を省略したものであり、通常は、リードスクリュー12に螺着された駆動ナット20が、モータの動力のもとでの回転駆動を可能に、アッパレールに組み付けられている。そして、モータの動力のもとでの回転駆動に伴った、固定のリードスクリュー12に対するこの駆動ナット20の螺進、螺退によりアッパレールをロアレール14に対して前後方向にスライドさせるものとして、この種のパワースライド装置18は構成されている。
ここで、この発明においては、前後一対の支持プレート16−F,16−Rが、ロアレール14に対し、このロアレールの前後端面を閉鎖する位置でそれぞれ一体的に固定されている。
なお、この実施例においては、ロアレール14の前後端部に位置するレッグ部材22と共に、この支持プレート16−F,16−Rはロアレールに対して一体的に固定されている。
そして、リードスクリュー12が、その軸線方向での移動規制を伴わない所定の回り止め手段24−F,24−Rによる回転規制のもとで、前後一対の支持プレート16−F,16−R間に回転不能に架設されるとともに、その支持プレートとの係合によってその対応方向へのリードスクリューの軸線移動を規制可能とする前後一対のストッパ部材26−F,26−Rが、支持プレートに対する各外側隣接位置でリードスクリューにそれぞれ配設されている。
ここで、この発明においては、前後一対のストッパ部材26−F,26−Rのうちの、少なくともその一方を、リードスクリュー12に螺着可能なナット部材として具体化している。
図1ないし図3を見るとわかるように、この実施例においては、ロアレールの前端支持プレート24−Fに対する外側隣接位置に配設される前端側のストッパ部材26−Fをナット部材とし、ここでは特に、このナット部材を図示のようなダブルナットとして例示している。
そして、この実施例においては、ナット部材(ダブルナット)の配された側の回り止め手段、つまりリードスクリュー前端部側の回り止め手段24−Fが、リードスクリュー12の軸線に沿って延びる、リードスクリューの対応端部に設けられた切欠き状の平行2平坦面28と、この平行2平坦面部分の断面形状に対応するこの平行2平坦面部分の挿通可能な、支持プレート16−Fに設けられた回り止め孔30との組み合わせとして具体化されている。
なお、上記のように、この発明においては、回り止め手段24−Fが、リードスクリュー12の軸線方向での移動規制を伴わないものとして形成されることから、図1、図2に示すように、平行2平坦面の段部28aと支持プレート16−Fの間には、通常、所定長の非係合長L1が設けられる。
また、図1ないし図3に示すように、この実施例においては、ナット部材としてなる一方のストッパ部材26−Fに対する他方のストッパ部材、つまりリードスクリュー後端部側のストッパ部材26−Rが、リードスクリュー12の軸線に平行な、その内方に延びた異軸のガイドピン32を少なくとも一ヶ所に有してなる、リードスクリューの対応端部に一体的に固定されたストッパプレートとして形成されている。
図1および図3を見るとわかるように、このストッパプレート(ストッパ部材)26−Rは、たとえば、リードスクリュー12の対応端部に設けられた切欠き状の平行2平坦面34と、この平行2平坦面部分の断面形状に対応するこの平行2平坦面部分の挿通可能な回り止め孔36との組み合わせ、および溶着等のもとで、リードスクリューの対応端部に回転不能に固着されるとともに、対応する支持プレート16−Rに設けられたガイド孔38を介したガイドピン32の挿入のもとで、このストッパプレートは、配される。
なお、この実施例においては、リードスクリュー12を挟んだ離間2箇所に、ガイドピン32が設けられている。
この発明のリードスクリュー取り付け構造10においては、図3に示すように、ストッパプレート26−Rのない側、つまり平行2平坦面28の設けられた端部を先頭として、リードスクリュー12が、ストッパプレートに対応する支持プレート16−R側から、その挿通孔40を介してロアレール14内に挿入される。そして、このリードスクリューの平行2平坦面28を支持プレートの回り止め孔30に挿入し、支持プレート16−Rのガイド孔38にストッパプレート26−Rのガイドピン32を挿入させた後の、リードスクリュー延出端へのナット部材26−Fの締め付けによる前後のストッパ部材間、つまりナット部材とストッパプレートとの間でのロアレール14の挟持により、リードスクリュー12がロアレールに対して回転不能に内設される(図1、図2参照)。
リードスクリュー12がこのように取り付けられたパワースライド装置18に、たとえば図1、図2に矢印で示すような前方への過大な荷重が作用すると、リードスクリューは、駆動ナット20によりその前方に軸線移動しようとするが、リードスクリューの、駆動ナットの前方においては、この前方へのリードスクリュー前端部の移動規制がないため、リードスクリュー前端部の前方移動に伴う圧縮荷重の発生はなく、この駆動ナットの後方における引張荷重のみが、リードスクリューの対応箇所に作用するだけである。
また、同様に、図5に矢印で示すような後方への過大な荷重の作用時においては、リードスクリュー12の、後端支持プレート16−Rに対するリードスクリュー後端部の後方移動規制がないため、この過大な荷重の作用のもとでリードスクリューが後方に移動しようとしても、駆動ナット20の後方に圧縮荷重が発生することはなく、この駆動ナットの前方における引張荷重のみがリードスクリューの対応箇所に作用するだけとなる。
このように、この発明に係る車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造10によれば、リードスクリュー12に圧縮荷重が加わることがなく、シート前後方向に作用する荷重を引張荷重のみで受けるため、リードスクリューに要求される剛性は過大荷重の作用時における引張荷重に抗する程度で足りる。つまり、この発明によれば、ロアレール14にその前後端の支持プレート16−F,16−Rを一体的に固定する構成であっても、リードスクリュー12に圧縮荷重が加わることはなく、よって、このリードスクリューの座屈変形も生じないことから、リードスクリューの大径化を伴うことのない機能性確保が十分に可能となる。
また、この発明において、前後のストッパ部材26−F,26−Rの一方をナット部材とし、前後の支持プレート16−F,16−Rに対する一方からの挿通、架設後における、このナット部材の締め付けによる前後のストッパ部材間でのロアレール14の挟持のもとで、リードスクリュー12をロアレールに対して固定的に配するため、その作業性が確実に向上される。
さらに、前後一方のナット部材での締め付けにより、ロアレール14に対するリードスクリュー12の固定が得られるため、寸法精度等に因らない確実な固定が容易に確保可能となる。
ここで、上述したこの実施例においては、リードスクリュー前後端部の双方に回り止め手段24−F,24−Rを設けているが、ロアレール14に対するリードスクリュー12の回転を規制すれば足りるため、前後端部の双方に限定されず、たとえばそのいずれか一方のみに、回り止め手段を設ける構成としてもよい。
しかしながら、前後端部の双方に回り止め手段24−F,24−Rを設ければ、その回転方向の荷重が前後いずれかに集中せず前後それぞれに分散されるため、リードスクリュー12の安全性がより高められる。
また、ナット部材26−Fの螺着される側の回り止め手段24−Fを平行2平坦面28と、これに対応する回り止め孔30との組み合わせとすれば、ナット部材の螺着、締め付けに影響のない回転規制が十分に可能となる。
そして、図1ないし図3に示すように、この実施例においては、この平行2平坦面28を、車体の垂直方向で整列する位置に設けている。このような構成によれば、リードスクリュー12が図1および図5に示すような斜め上方に引っ張られた際、平行2平坦面28が回り止め孔30の周面に接触するため、当該接触箇所での円滑な摺動が容易に確保可能となり、軸線移動規制のないそのフリーな状態が適切に得られる。
さらに、この実施例においては、一方のナット部材26−Fに対する他方のストッパ手段をストッパプレート26−Rとして具体化しているが、対応する側の支持プレート16−Rとの係合のもとでその内方への軸線移動規制を行えば足りるため、これに限定されず、たとえば、この側のストッパ手段26−Rとして、一方側のストッパ手段26−Fと同様のナット部材を利用することもできる。
しかしながら、他方のストッパ部材26−Rとして図示のようなストッパプレートを利用すれば、当該側の回り止め手段24−Rが構成の複雑化を伴うことなく適切に形成できる。
そして、上述したようなストッパプレート26−Rをストッパ部材とすることで、ロアレール14に対するリードスクリュー12の内挿に伴った回転規制が容易に得られるため、その組み付け時の作業性が確実に向上される。
また、この実施の形態においては、ナット部材26−Fとしてダブルナットを例示しているが、これに限定されない。しかしながら、ナット部材26−Fをダブルナットとすることで、リードスクリュー12に対するナット部材の緩みが防止できるため、ガタツキ等によるその品質低下が確実に防止される。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
一般には、1ボックス車やRV車等の自動車のリヤシートに用いられるロングレールタイプのパワースライド装置が、このリードスクリュー取り付け構造の適用対象となるが、これに限定されず、たとえばフロントシートに用いられるパワースライド装置にも、この発明は適用可能である。
この発明に係る車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造を示す、パワースライド装置の一部破断の概略平面図である。 車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造を示す、パワースライド装置の概略縦断面図である。 車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造を示す、パワースライド装置の一部破断の分解斜視図である。 車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造を示す、その後端側から見たパワースライド装置の一部破断の分解斜視図である。 後方への荷重作用状態を示す、図2に類似するパワースライド装置の概略縦断面図である。 従来のリードスクリュー取り付け構造を示す、パワースライド装置の概略縦断面図である。 従来のリードスクリュー取り付け構造を示す、パワースライド装置の一部破断の分解斜視図である。 従来のリードスクリュー取り付け構造を示す、パワースライド装置の一部破断の概略平面図である。
符号の説明
10 車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造
12 リードスクリュー
14 ロアレール
16−F,16−R 支持プレート
18 パワースライド装置
20 駆動ナット
24−F,24−R 回り止め手段
26−F,26−R ストッパ部材
28 平行2平坦面
30 回り止め孔
32 ガイドピン
38 ガイド孔

Claims (5)

  1. ロアレールに内設された固定のリードスクリューと、このリードスクリューとの螺合を伴ってアッパレールに配設された、モータの動力により回転駆動される駆動ナットとの組み合わせを、モータからの動力変換機構として備えてなる車両用パワースライド装置であり、
    前後一対の支持プレートが、上記ロアレールに対し、このロアレールの前後端面を閉鎖する位置でそれぞれ一体的に固定され、
    上記リードスクリューが、回り止め手段による回転規制のもとで、前後一対の支持プレートの間でその軸線方向に移動可能に架設されるとともに、
    前後一対のストッパ部材が対応する支持プレートに対してその外側隣接位置でリードスクリューに配設されて、衝突などによる緊急時に過大な荷重が駆動ナットを介してリードスクリューに作用すると、前のストッパ部材は後方へのリードスクリューの移動を規制するとともに前方へのリードスクリューの移動を許容し、後のストッパ部材は後方へのリードスクリューの移動を許容するとともに前方へのリードスクリューの移動を規制する車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造。
  2. 前後一対の上記ストッパ部材のうちの少なくともその一方をこのリードスクリューに螺着可能なナット部材とし、このナット部材での締め付けにより前後のストッパ部材間にロアレールを挟持した請求項1記載の車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造。
  3. ストッパ部材をナット部材とする側の前記回り止め手段が、リードスクリューの軸線に沿って延びる、リードスクリューの対応端部に設けられた切欠き状の平行2平坦面と、この平行2平坦面部分の断面形状に対応するこの平行2平坦面部分の挿通可能な、前記支持プレートに設けられた回り止め孔との組み合わせとしてなる請求項1または2記載の車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造。
  4. 前後一対の前記ストッパ部材のうちの一方がナット部材とされるとともに、その他方が、リードスクリューの軸線に平行な、その内方に延びた異軸のガイドピンを少なくとも一ヶ所に有してなる、リードスクリューの対応端部に一体的に固定されたストッパプレートとして形成され、
    ストッパプレートの配設される側の支持プレートに、上記ガイドピンの挿通されるガイド孔が設けられ、このガイド孔とガイドピントとの組み合わせを、ナット部材の配設される一方に対する他方側での回り止め手段とした請求項1ないし3のいずれか記載の車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造。
  5. ストッパ部材となるナット部材がダブルナットである請求項1ないし4のいずれか記載の車両用パワースライド装置のリードスクリュー取り付け構造。
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