JP4289846B2 - キャップ付き容器 - Google Patents

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JP4289846B2
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体の首部にパッキンを介在させてキャップを螺合装着してなるキャップ付き容器及びキャップに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ガスを発生する内容物として例えば化粧品、薬品、塗料、食品等を収容する容器は、首部にキャップを装着して内容物を封入した場合、内容物から発生したガスによって膨張し、容器を変形させたり破損させたりする場合がある。このような変形や破損を防止するためには、キャップ等にガス抜き機構を設けて発生したガスを排除することが必要であるが、ガスを通過させるだけでなく、内容物の流出を防止できるような機構のものでなければ、容器を転倒させた際などに、内容物が漏れ出てしまう場合がある。このため、例えば特開平5−270559号公報には、内容物の流出を防止しつつ発生するガスを排除できるようにしたキャップ付き容器が記載されている。
【0003】
特開平5−270559号公報に記載の容器は、キャップの上部中央にガス通過孔を設けると共に、容器本体の首部の開口を覆ってパッキン状のガス抜き機構を挟み込みつつキャップを首部に装着してなるものである。そして、ガス抜き機構は、環状のスペーサを挟んで積層された上面側の通気性シートと下面側の弾性フィルムによる弁体とを備え、通気性シートを介してガスを排除でき、また弁体によって内容物の流出を阻止するものである。
【0004】
しかしながら、特開平5−270559号公報に記載の容器によれば、キャップの内側天井面と容器本体の首部との間に挟み込まれるパッキンにガス抜き機構としての機能を持たせるために、特別かつ複雑な構造を設ける必要があるため、部品点数の増加と共に製造工程が煩雑になってコストが高くなる。また、特に発泡性の内容物を収容した場合には、内容物を巻き込んだ状態で発生するガスが通気性シートを通過することになるため、通気性シートに内容物が付着し、目詰まりが生じて通気機能を損なうことになる。
【0005】
本発明は、通常の保管時や流通時には液もれせず、ある内圧以上となったときに、発生するガス又は発生ガスとともに内容物を排除する機能を、パッキンに特別な構造を設けることなく容易に得ることができると共に、発泡性の内容物を収容し内圧が過度に上昇した場合であっても容器の破裂を防止し、内容物が周囲に飛び散るのを効果的に回避できるキャップ付き容器及びキャップの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器本体の首部にパッキンを介在させてキャップを螺合装着してなるキャップ付き容器であって、前記キャップの内側天井面には下方に突出する押付けリブが設けられて、前記キャップの装着時に当該押付けリブの下端と前記首部の上端との間に前記パッキンを挟持し、且つ前記パッキンが前記首部の上端のみが前記パッキンの下面側から当接する自由部を前記首部の上端に沿った少なくとも一部に有するように、前記押付けリブが前記内側天井面に配置されているキャップ付き容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0007】
また、本発明は、前記キャップ付き容器の容器本体の首部に螺合装着されるキャップであって、内側天井面から下方に突出する押付けリブが設けられて、前記首部への装着時に当該押付けリブの下端と前記首部の上端との間に前記パッキンを挟持し、且つ前記パッキンが当該首部の上端のみが前記パッキンの下面側から当接する自由部を前記首部の上端に沿った少なくとも一部に有するように、前記押付けリブを前記内側天井面に配置してなるキャップを提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に示す本発明の好ましい第1実施形態に係るキャップ付き容器10は、酸素等のガスを発生する内容物として例えば染毛剤を収容する容器であって、これの容器本体11は、可撓性を備える例えばポリエチレン製の略円筒状の外容器12と、この外容器12の内部に装着されて染毛剤を収容するポリスチレン製の内袋13とからなる二重容器となっている。そして、容器本体11の首部14にクシ付き吐出ノズル等を取り付けて染毛剤を使用する場合には、外容器13を手で把持して押圧変形させることにより染毛剤を吐出することができ、また押圧状態を解除したときには、外容器12と内袋13との間の空間部15に空気を送り込みつつ外容器12を元の略円筒状に復元させることのできる、いわゆる積層剥離容器としての機能を備えている。
【0009】
一方、収容される染毛剤は、例えば容器本体11に予め収容されている第1剤に、別の容器に収容されていた第2剤を添加混合することによって得られ、第1剤と第2剤の混合により発泡状態のガスを発生することになる。またこのような第1剤と第2剤の混合は、容器本体11の首部14にキャップ16を螺合装着した状態で行われる。さらに、容器本体11に残った染毛剤を保存したり廃棄したりする場合には、容器本体11の首部14にキャップ16が螺合装着される。本第1実施形態のキャップ付き容器10は、このようなキャップ16を装着した容器10にガスを発生する内容物である染毛剤が収容されている場合でも、発生するガス等を効果的に排除して、過度の内圧の上昇を防止し、容器10の破損や変形等を回避することができるように採用されたものである。
【0010】
そして、本第1実施形態のキャップ付き容器10は、容器本体11の首部14にパッキン17を介在させてキャップ16を螺合装着してなる容器であって、キャップ16の内側天井面18には下方に突出する押付けリブ19が設けられて、キャップ16の装着時に当該押付けリブ19の下端と首部14の上端との間にパッキン17を挟持し、且つパッキン17が、首部14の上端のみがパッキン17の下面側から当接する自由部20(図3,図4参照)を首部14の上端に沿った少なくとも一部に有するように、押付けリブ19が内側天井面18に配置されている。
【0011】
キャップ16は、図2(a)及び(b)に示すように、例えば射出成形によるプラスチック成形品であって、下面側が開口する円形のドラム形状を有していると共に、その内周面に雌ねじ用ねじ山22が形成されて、外周面に雄ねじ用ねじ山23が形成された容器本体11の首部14に螺合装着される。またキャップ16の内側天井面18には、押付けリブ19が4箇所に一体成形され、当該内側天井面18から下方に向けて突出している。
【0012】
押付けリブ19は、内側側面及び外側側面が湾曲面となった略等脚台形状の平面形状を有する突起あって、内側天井面18から垂直下方に突出していると共に、周方向に互いに間隔をおいて90度の等角度ピッチで4箇所に設けられている。また各押付けリブ19は、キャップ16が容器本体11の首部14に装着された際に、外側縁部が首部14の円環状の上端の直上部分に重なって位置するように内側天井面18に配置されていると共に(図3参照)、各押付けリブ19は、首部14の上端と当該押付けリブ19の下端との間にパッキン17の厚さ相当分の隙間、或いはこれより僅かに小さな隙間が保持されるような突出長さで下方に突出している(図1参照)。
【0013】
したがって、本実第1施形態によれば、容器本体11の首部14にパッキン17を介在させてキャップ16を螺合装着した際に、図1に示すようにパッキン17は押付けリブ19と首部14との間にしっかりと挟持され、且つパッキン17は、図3に示すように、首部14の上端に沿った円環状の部分において、首部14の上端のみがパッキン17の下面側から当接する自由部20と、首部14の上端がパッキン17の下面側から当接し且つ押付けリブ19の下端がパッキン17の上面側から当接する固定部21とを有することになる。
【0014】
パッキン17は、ポリオレフィン、シリコーンゴム等からなる円盤形状の平板部材であって、従来のキャップ付き容器において一般に用いられている各種のパッキンを、特別な加工を施すことなく使用することができる。またパッキン17は、0.5〜3mm程度の厚さを有し、折り曲げる方向の荷重を受けて反るように変形できる弾性を備えていると共に、元の平坦な円盤形状に容易に復元可能な剛性(保形性)を備えている。
【0015】
なお、キャップ16の内周面には、押付けリブ19の下端からパッキン17の厚さ相当分離れた高さ位置に、内側に突出する係止リブ24が、周方向に間隔をおいて4箇所に設けられており、この係止リブ24にパッキン17の下面側周縁部分を係止することによって、パッキン17を、キャップ16の内側から抜け落ちないように取り付けておくことができる。
【0016】
そして、本第1実施形態のキャップ付き容器10によれば、キャップ16に押付けリブ19を一体成形するという簡易な改良を加えただけで、第1剤と第2剤とを混合した後、発生するガスによる内圧の上昇をスムースに回避することが可能になる。すなわち、容器本体11の首部14にキャップ16を装着した後、発生するガスの量が少なく容器本体11の内圧がそれ程高くない場合には、パッキン17は、図1に示すように、押付けリブ19の下端と首部14の上端との間に挟持され、その下面側の周縁部分が、自由部20と固定部21の区別なく全周に亘って首部14の上端に密着状態で当接する。これによって、首部14の上端開口はパッキン17により覆われ、染毛剤は容器本体11に封入されて容器本体11の外部に流出することがない。
【0017】
一方、発生するガスの量が多くなって容器本体11の内圧が高まり、所定の圧力以上の圧力になると、図4に示すように、パッキン17は、容器本体11からの圧力を受けて自由部20において上方に反るようにして折れ曲がり、当該自由部20において首部14の上端との間に隙間が生じるので、この隙間を介して発生するガスをスムースに排除することが可能になる。これによって、キャップ付き容器10の破損や変形等を効果的に回避することが可能になる。なお、図4は、図1を周方向に45度回転させた状態で表示している。
【0018】
ガスの排除により、容器本体11の内部の圧力が低下すると、パッキン17は折れ曲がった状態からもとの平坦な形状に自然に復元して、首部14の上端に当接することにより、容器本体11に染毛剤を再び封入する状態となる。
【0019】
また、本実施形態によれば、収容された染毛剤は発泡性を有しており、染毛剤を巻き込んだ状態でガスを生じることになるが、発生したガスは、通気性シートを介することなく、パッキン17と首部14の上端との間に生じた相当の大きさの隙間を介して排除されることになるので、巻き込んだ染毛剤によって目詰まりが生じるのを容易に回避することが可能になる。
【0020】
図5(a)は、本発明の第2実施形態に係るキャップ付き容器30を示すものである。本第2実施形態によれば、キャップ31の内側天井面32には、図5(b)にも示すように、平面形状が略等脚台形状の外側押付けリブ33が4箇所に設けられていると共に、これらの外側押付けリブ33に囲まれる領域の中央部分に平面形状が円形の中央押付けリブ34が1箇所に設けられている。また、図6に示すように、各外側押付けリブ33は、キャップ31が容器本体11の首部14に装着された際に、外側縁部が首部13の円環状の上端の直上部分に重なって位置するように内側天井面32に配置されていると共に、中央押付けリブ34は、首部14の上端開口の中心部分に位置するように内側天井面32に配置されている。さらに、外側押付けリブ33及び中央押付けリブ34は、首部14の上端とこれらの押付けリブ33,34の下端との間にパッキン17の厚さ相当分の隙間、或いはこれより僅かに小さな隙間が保持されるような突出長さで下方に突出している(図5(a)参照)。そして、パッキン17は、首部14の上端に沿った円環状の部分において、首部14の上端のみがパッキン17の下面側から当接する自由部35と、首部14の上端がパッキン17の下面側から当接し且つ外側押付けリブ33の下端がパッキン17の上面側から当接する固定部36とを有している。
【0021】
また、本第2実施形態によれば、キャップ31の内周面の雌ねじ用ねじ山22及び容器本体11の首部14の外周面の雄ねじ用ねじ山23を上下方向に横断して、キャップ31の装着時における自由部35の下方部分に切り欠き溝37が形成されている。
【0022】
そして、本第2実施形態のキャップ付き容器30によれば、容器本体11の内圧がそれ程高くない場合には、パッキン17を全周に亘って首部14の上端に密着状態で当接させると共に、容器本体11の内圧が高くなった場合には、パッキン17を自由部35において上方に反るように折り曲げて、上記第1実施形態のキャップ付き容器10と同様の作用効果を奏することになる。
【0023】
また、本第2実施形態によれば、キャップ31の雌ねじ用ねじ山22及び首部14の雄ねじ用ねじ山23には、自由部35の下方部分に切り欠き溝37が形成されているので、発泡して染毛剤を巻き込んだ状態のガスを、自由部35における隙間から切り欠き溝37を介して、目詰まりを生じることなく容器30の外部よりスムースに排除することが可能になる。
【0024】
図7(a)は、本発明の第3実施形態に係るキャップ付き容器40を示すものである。本第3実施形態によれば、キャップ41の内側天井面42には、図7(b)にも示すように、平面形状が円形の太鼓状押付けリブ43が中央部分に1箇所設けられている。また、図8に示すように、太鼓状押付けリブ43は、キャップ41が容器本体11の首部14に装着された際に、首部14の円環状の上端と同心状に位置すると共に、当該首部14の上端と間隔をおいて上端開口の内側に位置するように、内側天井面42に配置されている。さらに、太鼓状押付けリブ43は、首部14の上端と当該太鼓状押付けリブ43の下端との間にパッキン17の厚さ相当分の隙間、或いはこれより僅かに小さな隙間が保持されるような突出長さで下方に突出している(図7(a)参照)。そして、パッキン17は、上下から同時に挟まれる固定部を有することなく、首部14の円環状の上端に沿った全周に亘って、当該首部14の上端のみがパッキン17の下面側から当接する自由部45を有している。
【0025】
そして、本第3実施形態のキャップ付き容器40によっても、容器本体11の内圧がそれ程高くない場合には、パッキン17を全周に亘って首部14の上端に密着状態で当接させると共に、容器本体11の内圧が高くなった場合には、パッキン17を自由部45において上方に反るように折り曲げて、上記第1実施形態のキャップ付き容器10と同様の作用効果を奏することになる。
【0026】
図9(a)は、本発明の第4実施形態に係るキャップ付き容器50を示すものである。本第4実施形態によれば、キャップ51は、これの天井部60の中央からさらに円錐状に上方に突出するノズル部61を一体として備えており、かつ内側天井面52には、図9(b)にも示すように、平面形状が略等脚台形状の押付けリブ53が4箇所に設けられている。また、本第4実施形態によれば、図9(a)及び図10に示すように、パッキン57は、中央部分が開口した円環帯状の平板部材となっていて、ノズル部61と同心状に配置されると共に、キャップ51の内周面とノズル部61の内側突出壁62との間の円環帯状のスペースに取り付けられる。なお、容器50の未使用時には、ノズル部61にノズルキャップが別途装着されることになる。また、図9(a)における右側半分の断面は、左側半分の断面に対して周方向に45度回転させた状態で表示している。
【0027】
本第4実施形態によれば、押付けリブ53は、キャップ51が容器本体11の首部14に装着された際に、外側縁部が首部14の円環状の上端の直上部分に重なって位置するように内側天井面52に配置されている。また、押付けリブ53は、首部14の上端とこれらの押付けリブ53の下端との間にパッキン57の厚さ相当分の隙間、或いはこれより僅かに小さな隙間が保持されるような突出長さで下方に突出している。これによってパッキン57は、首部14の上端に沿った円環状の部分において、首部14の上端のみがパッキン57の下面側から当接する自由部55と、首部14の上端がパッキン57の下面側から当接し且つ押付けリブ53の下端がパッキン57の上面側から当接する固定部56とを有することになる。
【0028】
そして、本第4実施形態のキャップ付き容器50によっても、容器本体11の内圧がそれ程高くない場合には、パッキン57を全周に亘って首部14の上端に密着状態で当接させると共に、容器本体11の内圧が高くなった場合には、パッキン57を自由部55において上方に反るように折り曲げて、上記第1実施形態のキャップ付き容器10と同様の作用効果を奏することになる。
【0029】
図11(a)〜(d)は、本発明における、キャップの内側天井面から突出する押付けリブの他の形状を例示するものである。すなわち、本発明によれば、押付けリブとして、上記各実施形態のもの以外にも、押付けリブ70を3箇所に設けたもの((a)参照)、円弧状のリブ71((b)参照)、一部を切り欠いた円盤状のリブ72((c)参照)、円柱ロッド状のリブ73((d)参照)等、種々の形態のものを適宜採用することができる。
【0030】
また、図12(a)及び(b)に示すように、キャップ74の内側天井面75に、上方に向けて凹状に窪んだの窪み部76を周方向に複数設け、内側天井面75自体を押付けリブとして首部77の上端との間にパッキン78を挟持すると共に、窪み部76において、首部77の上端のみがパッキン78の下面側から当該パッキン78に当接する自由部79を形成することもできる。
【0031】
図13(a)及び(b)は、本発明の第5実施形態に係るキャップ付き容器80及びキャップ81を示すものである。本第5実施形態によれば、キャップ81は、内側天井面82の外周部分に沿って弧状に延設する帯状窪み部83を、等角度間隔で3箇所に有しており、内側天井面82自体を押付けリブとして容器本体11の首部14の上端との間にパッキン85を挟持している。また、帯状窪み部83は、キャップ81を成形すための金型を製作する際の便宜から、その窪みの底面が、図13(b)における時計回り方向Xの後端部分から時計回り方向前方に向って深さを増した、雌ねじ用ねじ山22の傾きに沿ったテーパー面となっており、この帯状窪み部83において、容器本体11の首部14の上端のみがパッキン85の下面側から当該パッキン85に当接する自由部87を形成している。
【0032】
また、本発明の第5実施形態によれば、各帯状窪み部83の外周縁部に沿って連続して、キャップ81の内周面上端部分には内側に突出する周縁支持リブ88が設けられており、この周縁支持リブ88は、パッキン85の帯状窪み部83による自由部87に位置する部分の周縁部を、容器本体11の首部14の上端の外側においてパッキン85の上面側から係止する。なお、周縁支持リブ88は、自由部87の全域に亘って連続して設ける必要は必ずしもなく、パッキン85の自由部87に位置する部分の少なくとも一部を係止できる位置に設けられていれば良い。
【0033】
そして、本第5実施形態によっても、容器本体11の内圧がそれ程高くない場合には、パッキン85を全周に亘って首部14の上端に密着状態で当接させると共に、容器本体11の内圧が高くなった場合には、パッキン85を自由部87において上方に折り曲げて、上記第1実施形態のキャップ付き容器10と同様の作用効果を奏することになる。また、本第5実施形態によれば、パッキン85の自由部87に位置する部分の周縁部を上面側から係止する周縁支持リブ88が設けられているので、自由部87において、パッキン85の周縁部分が、片持ち梁としてではなく、両持ち梁として上方から支持されることになる。したがって、容器本体11の内圧がそれ程高くない場合に、パッキン85を首部14の上端に安定した状態で密着させて容器本体11に封入された染毛剤の流出を確実に回避できると共に、内圧が高まって発生するガスを排除した後の、パッキン85のさらにスムーズな復元を可能にすることができる。
【0034】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、キャップが装着される容器本体は、二重構造の積層剥離容器である必要は必ずしもなく、キャップや容器本体はプラスチック製のものである必要は必ずしもない。また、容器に収容される内容物は染毛剤である必要は必ずしもなく、その他の化粧品や、薬品、塗料、食品等、ガスを発生する種々の内容物を収容することもできる。さらに、パッキンの自由部に位置する部分の周縁部をパッキンの上面側から係止する周縁支持リブを、例えば上記第1〜第4実施形態におけるキャップに設けて使用することもできる。
【0035】
【発明の効果】
本発明のキャップ付き容器及びキャップによれば、通常の保管時や流通時には液もれせず、ある内圧以上となったときに、発生するガス又は発生ガスとともに内容物を排除する機能を、パッキンに特別な構造を設けることなく容易に得ることができると共に、発泡性の内容物を収容し内圧が過度に上昇した場合であっても容器の破裂を防止し、内容物が周囲に飛び散るのを効果的に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るキャップ付き容器の要部を示す断面図である。
【図2】(a)はキャップの断面図、(b)は(a)を下方から視た底面図である。
【図3】図4のA−Aに沿ったパッキンの上面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るキャップ付き容器の要部を、図1を周方向に45度回転させた状態で表示する、ガスを排出する状況の断面図である。
【図5】(a)は本発明の第2実施形態に係るキャップ付き容器の要部を示す断面図、(b)はキャップを下方から視た底面図である。
【図6】図5(a)のB−Bに沿ったパッキンの上面図である。
【図7】(a)は本発明の第3実施形態に係るキャップ付き容器の要部を示す断面図、(b)はキャップを下方から視た底面図である。
【図8】図7(a)のC−Cに沿ったパッキンの上面図である。
【図9】(a)は本発明の第4実施形態に係るキャップ付き容器の要部を、右半分を左半分に対して45度回転させた状態で表示する断面図、(b)はキャップを下方から視た底面図である。
【図10】図9(a)のD−Dに沿ったパッキンの上面図である。
【図11】(a)は内側天井面から突出する押付けリブの他の形態を例示するキャップの底面図である。(b)はキャップを下方から視た底面図である。
【図12】(a)及び(b)は、内側天井面から突出する押付けリブのさらに他の形態を例示するキャップの底面図及び断面図である。
【図13】(a)は本発明の第5実施形態に係るキャップ付き容器の要部を示す断面図、(b)はキャップを下方から視た底面図である。
【符号の説明】
10,30,40,50,80 キャップ付き容器
11 容器本体
12 外容器
13 内袋
14 首部
16,31,41,51,81 キャップ
17,57,85 パッキン
18,32,42,52、82 内側天井面
19,53 押付けリブ
20,35,45,55,87 自由部
21,36,56 固定部
22 雌ねじ用ねじ山
23 雄ねじ用ねじ山
24 係止リブ
33 外側押付けリブ
34 中央押付けリブ
37 切り欠き溝
43 太鼓状押付けリブ
83 帯状窪み部
88 周縁支持リブ

Claims (6)

  1. 容器本体の首部にパッキンを介在させてキャップを螺合装着してなるキャップ付き容器であって、
    前記キャップの内側天井面には下方に突出する押付けリブが設けられて、前記キャップの装着時に当該押付けリブの下端と前記首部の上端との間に前記パッキンを挟持し、且つ前記パッキンが前記首部の上端のみが前記パッキンの下面側から当接する自由部を前記首部の上端に沿った少なくとも一部に有するように、前記押付けリブが前記内側天井面に配置されており、
    前記パッキンの前記自由部に位置する部分の周縁部を前記首部の上端の外側において前記パッキンの上面側から係止する周縁支持リブが、前記自由部の外周縁部に沿って前記キャップの内周面上端部分に設けられており、
    前記自由部において、前記パッキンの周縁部分が、前記押付けリブと前記周縁支持リブとによって、前記首部の上端を挟んだ両側で両持ち梁として上方から支持されるようになっているキャップ付き容器。
  2. 前記押付けリブは、前記パッキンが前記首部の上端のみが前記パッキンの下面側から当接する自由部と、前記首部の上端が前記パッキンの下面側から、前記押付けリブの下端が前記パッキンの上面側から当接する固定部とを前記首部の上端に沿って有するように、前記内側天井面に配置されている請求項1記載のキャップ付き容器。
  3. 前記キャップの内周面のねじ山又は前記首部の外周面のねじ山の少なくとも一方を上下方向に横断して、前記キャップの装着時における前記自由部の下方部分に切り欠き溝が形成されている請求項1又は2に記載のキャップ付き容器。
  4. 前記キャップは、内側天井面の外周部分に沿って弧状に延設する帯状窪み部を複数箇所に有しており、該帯状窪み部において、前記容器本体の首部の上端のみがパッキンの下面側から当該パッキンに当接する自由部を形成しており、前記帯状窪み部は、その窪みの底面が、時計回り方向の後端部分から時計回り方向前方に向って深さを増した、雌ねじ用ねじ山の傾きに沿ったテーパー面となっている請求項1〜3のいずれかに記載のキャップ付き容器。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のキャップ付き容器の容器本体の首部に螺合装着されるキャップであって、内側天井面から下方に突出する押付けリブが設けられて、前記首部への装着時に当該押付けリブの下端と前記首部の上端との間に前記パッキンを挟持し、且つ前記パッキンが当該首部の上端のみが前記パッキンの下面側から当接する自由部を前記首部の上端に沿った少なくとも一部に有するように、前記押付けリブを前記内側天井面に配置し、
    前記パッキンの前記自由部に位置する部分の周縁部を前記首部の上端の外側において前記パッキンの上面側から係止する周縁支持リブが、前記キャップの内周面上端部分に設けられており、
    前記自由部において、前記パッキンの周縁部分が、前記押付けリブと前記周縁支持リブとによって、前記首部の上端を挟んだ両側で両持ち梁として上方から支持されるキャップ。
  6. 内側天井面の外周部分に沿って弧状に延設する帯状窪み部を複数箇所に有しており、該帯状窪み部において、前記容器本体の首部の上端のみがパッキンの下面側から当該パッキンに当接する自由部を形成するようになっており、前記帯状窪み部は、その窪みの底面が、時計回り方向の後端部分から時計回り方向前方に向って深さを増した、雌ねじ用ねじ山の傾きに沿ったテーパー面となっている請求項5記載のキャップ
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