JP3581062B2 - エアゾール容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内容物を収容した容器本体の先端に吐出ノズル部材を備え、該吐出ノズル部材を足踏みして内容物を足の裏に吐出するエアゾール容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
足の裏面や指の間に殺菌剤や清涼剤等の薬物等をエアゾール容器を用いて塗布する場合には、腰をかがめたり椅子や床面に座ったりして、エアゾール容器を手に持って直接に、又はエアゾール容器から内容物を手に採取しその内容物を塗布していた。
【0003】
また、従来のエアゾール容器は、内容液を塗布する際の噴射音が耳障りであると共に、噴射音が高いため、使用していることが認識され易かった。
【0004】
さらに、エアゾール容器は、内部に塗布液(内溶液)を気密に収容した容器本体の先端部にステムを備え、このステムに取り付けたノズル部材を弾性力に抗して押圧することにより、ノズル部材から塗布液を吐出させる。エアゾール容器の未使用時に、ノズル部材を誤って押圧して塗布液を不用意に吐出させてしまうのを防止するために、例えば実開昭55−2428号公報には、未使用時にノズル部材が押圧されないようにノズル部材を回動してロックしておくものが記載されている。このロック機構によれば、エアゾール容器の使用時には、ノズル部材を開放側に回動して押圧することにより、塗布液を吐出することが可能であるが、ノズル部材の押圧を開放しても自動的にはロック状態に復元せず、手などで回転させてロック状態に戻すことを必要とすることから、かかる作業を忘れがちになり、誤作動によって塗布液を不用意に吐出させてしまう場合がある。
【0005】
さらにまた、本願出願人の出願に係る特願平11−140094号に記載されたエアゾール容器のノズル部材は、ノズル上部体の下面側に形成された係合凹部にノズル下部体を嵌め込むことにより、ノズル上部体とノズル下部体とが一体となった多穴吐出ノズル部材を構成するものであるが、ノズル上部体とノズル下部体との間に介在する塗布液通路の気密性を保持するために、Oリングを介してこれらを密閉状態で係合することが望ましい。しかしながら、前記ノズル部材のような、ノズル上部体の係合凹部にノズル下部体を嵌め込んで装着固定する際のOリングを介したシール構造によれば、嵌め込んだ後に嵌め込み方向である装着方向に遊びが生じやすく、Oリングに十分な圧縮力を負荷することができなくなって、シール性が損なわれるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記の面倒な動作を必要とすることなく、薬物等の内容物を足の裏面や指の間に容易に塗布することのできるエアゾール容器及びその使用方法を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、内容液を塗布する際の噴射音を、耳障りにならず且つ使用していることが認識されない程度まで容易に低減することのできるエアゾ−ル容器を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明は、ノズル部材の押圧を開放した際にノズル部材をロック状態に自動的に復元して誤作動を容易に防止することのできるエアゾール容器を提供することを目的とする。
【0009】
さらにまた、本発明は、シール性が確実に保持されてノズル上部体とノズル下部体とが一体化された吐出ノズル部材を備えるエアゾール容器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、内容物を収容した容器本体の先端に吐出ノズル部材を備え、該吐出ノズル部材を足踏みして内容物を足の裏に吐出するエアゾール容器であって、前記吐出ノズル部材に設けられたノズル開口を囲む位置に突起を設け、該突起によって、前記吐出ノズル部材を足踏みした際の足の裏面と前記ノズル開口との間隔を保持し、前記吐出ノズル部材は、放射方向に延長する横方向流通路を内部に形成するためにノズル上部体とノズル下部体とを一体化して構成される、多数のノズル開口を備えた多穴吐出ノズル部材であり、前記突起は、該多数のノズル開口を囲んで設けられ、且つ前記多穴吐出ノズル部材の内部に形成した塗布液通路は、前記ノズル下部体の上面に設けられた放射溝によって形成され、前記多穴吐出ノズル部材の中央から放射方向に延長する横方向流通路と、前記ノズル上部体を貫通してこれの中央及び周縁部分に形成され、ノズル開口に各々接続する縦方向流通路とからなり、前記放射溝は、その先端が前記周縁部分に形成された縦方向流通路と各々連通するエアゾール容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0012】
また、本発明は、前記吐出ノズル部材が消音手段を備えているエアゾール容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0013】
ここで、前記消音手段は、前記ノズル開口を囲む突起として設けられた環状壁によって構成され、該環状壁の上端は、足の裏面で覆いうる大きさの開口となっていることが好ましい。
【0015】
さらにまた、本発明は、前記吐出ノズル部材は、ノズル上部体の下面側に形成された係合凹部の内面にOリングを介在させてノズル下部体を嵌め込むことにより、該ノズル下部体を前記ノズル上部体に密閉状態で装着固定してなり、前記ノズル上部体と前記ノズル下部体とを密閉状態とするシール構造は、前記係合凹部おけるOリングの当接面を外側又は内側に向けてテーパー状に傾斜する凹部環状傾斜面とすると共に、前記ノズル下部体におけるOリングの当接面を内側又は外側に向けてテーパー状に傾斜して前記凹部環状傾斜面と対向配置される下部体環状傾斜面とし、前記凹部環状傾斜面と前記下部体環状傾斜面との間に前記Oリングを圧縮しつつ挟み込むことにより構成されるエアゾール容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0016】
そして、本発明は、内容物を収容した上記いずれかのエアゾール容器の先端に設けられた吐出ノズル部材を足踏みして内容物を足の裏に吐出し、該内容物による足の手入れを行うエアゾール容器の使用方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその好ましい実施形態について説明する。図1及び図2に示す本実施形態に係るエアゾール容器10は、例えば職場における机の下等に設置され、足で踏み込むことにより多穴吐出ノズル部材11を押圧して、多穴吐出ノズル部材11の上面に開口するノズル開口14から清涼剤、殺菌剤、香料等の塗布液を足の裏面に噴射し塗布するために使用される足踏み式の吐出容器である。このエアゾール容器10は、容器本体12と、この容器本体12の上方に突出する多穴吐出ノズル部材11とからなる。
【0018】
内部に塗布液(内容液)を気密に収容した容器本体12の先端部には、ステム13が、容器本体12の内部に装着したバルブに内設されたスプリングの弾性によって、上方に付勢された状態で突出している。このステム13の先端を覆って円盤形状の多穴吐出ノズル部材11が取り付けられ、この多穴吐出ノズル部材11を下方に向かってステム13の軸方向に押圧することにより、ステム13を介して容器本体12の内部と連通するノズル開口14から上方に向かって塗布液を吐出させ、足の裏面に塗布する。
【0019】
容器本体12は、合成樹脂や金属等からなる円形断面の中空容器であって、その底面の直径が約9cm、高さが約8cm程度の大きさ、形状を有していることにより低い重心を備え、エアゾール容器10の多穴吐出ノズル部材11を足で押圧しても転倒しないような安定した状態で床面に載置される。
【0020】
多穴吐出ノズル部材11は、合成樹脂からなり、円盤形状を備える。多穴吐出ノズル部材11の下面中央部分には、円柱形状のステム嵌合突起15が下方に突出していて、このステム嵌合突起15の嵌合穴16にステム13の上端部分を嵌め込むことにより、ステム13は、ステム嵌合突起15の中央の貫通孔81を介して、多穴吐出ノズル部材11の内部に形成した塗布液通路20と連通する。塗布液通路20は、多穴吐出ノズル部材11の中央から放射方向に延長する横方向流通路20aと、ノズル上部体17を貫通してこれの中央及び周縁部分に6箇所形成された縦方向流通路20bとからなり、各縦方向流通路20bは、多穴吐出ノズル部材11の表面の中央、及びこれの周縁部分に6箇所設けられたノズル開口14に各々接続する。
【0021】
多穴吐出ノズル部材11は、放射方向に延長する横方向流通路20aを当該多穴吐出ノズル部材11の内部に形成するために、図3に示すように、ノズル上部体17とノズル下部体18とをOリング26を介在させて一体化して構成される。すなわち、ノズル下部体18の上面の平坦な中央円形突部21には、これの直径方向に延長する3本の直線状の溝が中心点で交差して形成されることにより、放射方向6方向に放射溝22を設ける。したがって、中央円形突部21の上面をノズル上部体17の下面に密着させながら、ノズル下部体18をノズル上部体17の下面側に形成した係合凹部23に装着固定すれば、放射溝22とノズル上部体17の下面とによって画成されて横方向流通路20aが形成されると共に、各放射溝22は、図2に示すように、その先端がノズル上部体17の周縁部分に形成された6箇所の縦方向流通路20bに各々連通する。
【0022】
本実施形態によれば、ノズル上部体17の下面側に形成された係合凹部23にOリング26を介在させてノズル下部体18を密閉状態で装着固定して、横方向流通路20aを介した各ノズル開口14への塗布液のスムースな供給を可能にするべく、シール構造24が採用されている。
【0023】
シール構造24は、図2に示すように、ノズル上部体17の係合凹部23内におけるOリング26の当接面を、外側に向けてテーパー状に傾斜する凹部環状傾斜面27とすると共に、ノズル下部体18におけるOリング26の当接面を、内側に向けてテーパー状に傾斜して凹部環状傾斜面27と対向配置される下部体環状傾斜面28とし、凹部環状傾斜面27と下部体環状傾斜面28との間にOリング26を圧縮しつつ挟み込むことにより構成される。
【0024】
Oリング26は、例えばシリコン、NBR(ニトリルブダジエンラバー)等の弾性を有する材料からなり、円形断面を有する円環状の部材であって、凹部環状傾斜面27あるいは下部体環状傾斜面28に沿って配設され得る大きさを備える。
【0025】
凹部環状傾斜面27は、ノズル上部体17の下面側に係合凹部23を形成するスカート壁29との間に間隔をおいて該スカート壁29の内側に沿って設けられた下面環状突起30の外側傾斜面として、ノズル上部体17の下面に対して45゜の角度で傾斜して形成される。なお下面環状突起30の内側には、上記ノズル下部体18の中央円形突部21が密着配置される円形凹部が形成される。
【0026】
下部体環状傾斜面28は、ノズル下部体18の上面において、中央円形突部23との間に間隔をおいてノズル下部体18の周縁部に沿って設けられた上面環状突起31の内側傾斜面として、ノズル下部体18の上面に対して45゜の角度で傾斜して形成される。
【0027】
そして、シール構造24は、ノズル上部体17の係合凹部23にOリング26を介在させてノズル下部体18を嵌め込むことにより、これらが一体となった多穴吐出ノズル部材11を形成する際に設けられる。
【0028】
ここで、ノズル上部体17のスカート壁29の内壁面には、ノズル上部体17の下面から所定の間隔(ノズル下部体18を、中央円形突部21をノズル上部体17の円形凹部に密着させた状態で係合凹部23に装着し得る間隔)をおいて、ノズル下部体18の下面周縁部を係止する係止突起25が、周方向に例えば4箇所突出配置されている。従って、Oリング26を凹部環状傾斜面27と下部体環状傾斜面28との間に介在させつつ、ノズル下部体18を係合凹部23に嵌合してその下面周縁部を係止突起25に係止すれば、ノズル下部体18がノズル上部体17に装着固定されて強固に一体化された多穴吐出ノズル部材11が得られることになる。
【0029】
また、Oリング26の円形断面の直径は、対向配置される凹部環状傾斜面27と下部体環状傾斜面28との間の間隔よりも大きくなっていて、ノズル下部体18をノズル上部体17に装着固定した状態ではOリング26は圧縮されてこれらの間に挟み込まれることにより、強固に密着してシール性を効果的に発揮することになる。
【0030】
このシール構造24によれば、Oリング26は、傾斜面である凹部環状傾斜面27と下部体環状傾斜面28との間に挟まれて、装着方向である縦方向のみならず横方向にも圧縮力が負荷されることになる。従って、係止突起25によるノズル下部体18の装着方向の係止が弛んで遊びが生じ、縦方向に十分な圧縮力を負荷することができなくなっても、ノズル下部体18の周囲を囲むスカート壁29により支持されて、横方向への圧縮力は維持されるので、強固なシール性を保持することが可能になる。
【0031】
即ち、本実施形態によれば、前記シール構造24を備えていることにより、Oリング26を介して係合凹部23にノズル下部体18を装着固定する際のシール性を確実に保持することができる。従って本実施形態のエアゾール容器10によれば、シール性が確実に保持されてノズル上部体17とノズル下部体18とが一体化された多穴吐出ノズル部材11を備えることができる。
【0032】
また、本実施形態によれば、多穴吐出ノズル部材11は、上面の直径が約5cmで、高さ約1.5cmの円盤形状を備える。多穴吐出ノズル部材11の上面には、図3にも示すように、中心部分に1箇所、円周方向に沿って6箇所、合計7箇所の口径0.3mmのノズル開口14が噴出口として開口する。7箇所のノズル開口14が、多穴吐出ノズル部材11の上面に略均等に分散配置されていることにより、内溶液である塗布液を多穴吐出ノズル部材11の上面全域にわたって略均等に噴霧(噴射)することができる。
【0033】
多穴吐出ノズル部材11の上面周縁部分には、円環状の突起である環状壁32が、5mm程度の高さで、7箇所の噴射口13を一体として囲むようにして突出形成されている。
【0034】
机の下に設置されたエアゾ−ル容器10の多穴吐出ノズル部材11を、足の裏面における内容液を塗布したい部分によって、環状壁32を上方から覆うようにしつつ足で踏み付けて押圧し、内容液をノズル開口14から噴射させて足の裏面に塗布する。ここで、環状壁32は、多穴吐出ノズル部材11の上面周縁部分に沿って直径が約4cmで配置され、その設置領域が足の裏面により十分に覆われる程度の広さなので、かかる押圧動作中に環状壁32の内側は密封され、ノズル開口14からの噴射音を漏れにくくして消音効果を発揮する。又、多数のノズル開口14を一体として囲む突起である環状壁32の高さによって、足の裏面とノズル開口14との間隔、すなわち噴霧距離が確保される。
【0035】
環状壁32を消音壁として配設した本実施形態のエアゾール容器10と消音壁を取り除いたエアゾール容器の噴霧時の音圧レベルを、噴射剤の圧力を同一にして比較測定した結果、消音壁を備えていないエアゾール容器の場合は68dB(電車の車内の音)であるのに対し、消音壁を備えたエアゾール容器10は57dB(距離1mでの普通の会話の音)となり、明らかな消音効果が認められた。尚、本測定は、サウンドレベルメータ NA−09(リオン(株)製)により、ノズル部から0.1m離れたところで、周辺音50dbの環境で計測した。
【0036】
さらに、本実施形態によれば、多穴吐出ノズル部材11には、図4(a)及び(b)にも示すように、ステム嵌合突起15の外周部分に一端を接合係止して、一対の合成樹脂製の板バネ51が回転付勢手段として各々反対方向に延長して取り付けられている。なお、板バネ51の他端部は、後述する袴部材60の円形壁61に形成された切り込み62に各々挟み込まれるようにして係止される。
【0037】
さらにまた、本実施形態によれば、多穴吐出ノズル部材11には、その下面周縁部に沿って設けられた上記円環状のスカート壁29の下端面に、これを周方向に4分割する4箇所に、幅3mm程度のストッパー突起(突起部)53が下方に突出して設けられている。なお、ストッパー突起53は、後述する袴部材60の円形溝63に4箇所形成された2段切り欠き溝64に各々挿入配置される。
【0038】
そして、本実施形態のエアゾール容器10によれば、容器本体12の上端部外周面を覆うようにして、円形壁61と該円形壁61の外側の円形溝63とを、ステム13と同心状に設けるための袴部材60が、ステム13を囲んで容器本体12の周面に嵌合装着されている。
【0039】
袴部材60は、図2,図5(a),及び図5(b)に示すように、中央にステム13の挿通開口35を備える平面形状が円形状で断面形状が等脚台形状の環状部材である。そして、末広がりに広がる下半スカート部36の斜め内側に切り込まれた下端面37を、容器本体12の上端部周面の斜めに湾曲する肩部38に載置することにより、ステム13を挿通開口35の中心に配置しつつ、袴部材60がステム13と同心状に装着されることになる。
【0040】
また、袴部材60の上半部分には、挿通開口35の外側に沿って円形壁61が立設し、円形壁61の外側には、当該円形壁61との間に間隔をおいて外周壁41が立設していることにより、円形溝63が形成される。円形壁61には、一対の切り込み62が直径方向に対向する位置に形成され、ステム13に多穴吐出ノズル部材11を取り付けた際に、上記板バネ51の他端部が、この切り込み62に挟み込まれるようにして挿入係止される。円形溝63には、これを周方向に4分割する位置に各々形成された4箇所の2段切り欠き溝64が回転制限部として設けられていて、ステム13に多穴吐出ノズル部材11を取り付けた際に、上記ストッパー突起53がこの2段切り欠き溝64に各々挿入配置される。
【0041】
2段切り欠き溝64は、上記ストッパー突起53の幅よりも長い10mm程度の長さで形成されていることにより、ストッパー突起53が2段切り欠き溝64の内部で周方向にスライド移動することができ、このスライド移動が可能な範囲を所定の遊び角度範囲として、多穴吐出ノズル部材11は周方向に回転することができるようになっている。また、ストッパー突起53の側面は2段切り欠き溝64の側面を回転防止壁として当接することにより周方向へのスライドが制限され、これによって多穴吐出ノズル部材11の回転可能な遊び角度範囲が制限されることになる。
【0042】
また、2段切り欠き溝64は、周方向中央の略1/3の部分を占める、深さの浅い上段部39と、上段部39の両側の下段部40とに分割された2段構造である。ストッパー突起53が上段部39の上方に位置する場合には、多穴吐出ノズル部材11を押圧してもストッパー突起53の先端面がすぐに上段部39に当接して、塗布液を吐出するまで多穴吐出ノズル部材11を押し下げることができず、吐出不可となる。一方、ストッパー突起53が下段部40の上方に位置する場合には、多穴吐出ノズル部材11を押圧する際に、ストッパー突起53の先端面が下段部40の底面に当接するまでスムースに押し下げられることを可能にして、塗布液を容易に吐出させることができる。すなわち、回転制限部としての2段切り欠き溝64における上段部39は、ストッパー突起53の先端を当接させて多穴吐出ノズル部材11の押圧を規制する押圧制限部を構成し、下段部40は押圧開放部を構成することになる。
【0043】
ストッパー突起53と板バネ51は、各板バネ51の他端を袴部材60の切り込み62に各々係止した際に、各ストッパー突起53が各2段切り欠き溝64の上段部39の上方に配置されるような位置関係で多穴吐出ノズル部材11に設けられている。従って各ストッパー突起53を下段部40の上方に配置するには、多穴吐出ノズル部材11を板バネ51の付勢力に抗して回転させる必要がある。
【0044】
なお、袴部材60の外周壁41の外側には、キャップ装着用の台座42が設けられ、外周壁41の外側にキャップ43を嵌め込みつつこれの下端面を台座42に当接させて、多穴吐出ノズル部材11を覆ってキャップ43を着脱可能に装着する(図1,図2参照)。
【0045】
本実施形態のエアゾール容器10によれば、容器本体12の上端部外周面を覆うようにして袴部材60を設け、しかる後にステム嵌合突起15の嵌合穴16にステム13の上端部分を嵌め込みながら多穴吐出ノズル部材11をステム13の先端を覆って取り付けて、容器本体12、袴部材60、及び多穴吐出ノズル部材11を一体化する。この状態では、各板バネ51の他端は袴部材60の切り込み62に各々挿入係止され、各ストッパー突起53は、2段切り欠き溝64の上段部39の上方に位置する。したがって、多穴吐出ノズル部材11を押圧しても、多穴吐出ノズル部材11は十分に押し下げられず、塗布液はノズル開口14から吐出されない。
【0046】
本実施形態のエアゾール容器10によって、足の裏面に塗布液を塗布して足の手入れを行うには、多穴吐出ノズル部材11の上面に足を載置し、左右何れか一方にひねれば、ストッパー突起53の側面が2段切り欠き溝64の側面に当接するまで多穴吐出ノズル部材11は板バネ51の付勢力に抗して回転し、ストッパー突起53は2段切り欠き溝64の下段部40の上方に移動する。この状態から足を踏み込んで多穴吐出ノズル部材11を押圧すれば、ストッパー突起53が下段部40に挿入されてゆくことにより多穴吐出ノズル部材11は十分に押し下げられ、塗布液はノズル開口14を経て噴霧ノズル19から足の裏面に直接塗布される。
【0047】
塗布液を塗布したら、多穴吐出ノズル部材11に載置した足を離して押圧を開放すれば、ステム13を突出させるバルブに内設されたスプリングの弾性によって、多穴吐出ノズル部材11は押し上げられると共に、板バネ51の付勢力によって多穴吐出ノズル部材11は逆方向に回転して、足を載置する前の、ストッパー突起53が2段切り欠き溝64の上段部39の上方に位置して押し下げが制限される状態に自動的に復元する。したがって、塗布液を噴霧ノズル19から吐出するには、再度多穴吐出ノズル部材11を回転させることが必要になる。
【0048】
すなわち、本実施形態のエアゾール容器10によれば、多穴吐出ノズル部材11の押圧を開放した際に、多穴吐出ノズル部材11を押圧することのできないロック状態に自動的に復元して、誤作動を容易に防止することが可能になる。
【0049】
そして、本実施形態のエアゾール容器10によれば、机の下等に設置されたエアゾール容器10の多穴吐出ノズル部材11を足の裏で踏み付けるようにして押圧すれば、ノズル開口14から足の裏に向かって塗布液が噴射吐出され、吐出された塗布液が足の裏に直接かつ速やかに塗布される。ここで、多穴吐出ノズル部材11にはその上面周縁部に環状壁32が突起として設けられ、足踏みした際の足の裏面とノズル開口14との間隔が保持されているので、塗布液の吐出がスムースかつなめらかになり、また多穴吐出ノズル部材11には、多数(本実施形態では7箇所)のノズル開口14が設けられているので、噴射された塗布液を一度の足踏み押圧動作によっても広範囲にわたって足の裏に容易に塗布することが可能になる。
【0050】
なお、本発明は、上記実施形態に制限されることなく種々の変更が可能である。例えば、足踏みした際の足の裏面とノズル開口との間隔を保持する突起は、必ずしも環状壁である必要はなく、ノズル開口を囲んで設けられた、先端部分に丸みを備えた多数の棒状突起(例えば3mm以上、好ましくは5mm以上の長さ)等であっても良い。各ノズル開口による噴射角度は、例えば左右45°の範囲に設定することもできる。内容液としては、例えば、殺菌剤、制汗剤、抗真菌剤、消炎剤、エタノール等の薬物や、香料等を挙げることができる。
【0051】
また、エアゾール容器を足で踏んでも倒れないように安定した状態で床面等に設置させる手段としては、例えば、容器本体の底面の直径を50mm以上とし、かつ直径を高さの2/3 以上、好ましくは高さの1.0倍以上として、容器本体を空にした場合における当該エアゾール容器の転倒角が30度以上となるような重心点及び底面積を備えるように容器本体を設計する方法や、容器本体を足踏み箇所に固定する係止ネジや接着剤等又は容器底部に設けたゴム等の滑り止めによる固定手段を設ける方法、或いは予め足踏み箇所にエアゾール容器を収容する固定台等を固定しておき、この固定台等にエアゾール容器を交換可能に嵌合装着する方法等を挙げることができる。
【0052】
さらに、本発明によれば、図6に示すように、多穴吐出ノズル部材11の環状壁32を、外側円周壁66と内側波形壁67とからなる二重構造の壁体であって、内側波形壁67の外側凸部が外側円周壁66の内側面と接合していると共に、内側波形壁67の外側凹部と外側円周壁66の内側面との間には略3角形断面の隙間70が波の山毎に各々形成されたものとすることができる。この環状壁32によれば、外側円周壁66と内側波形壁67とからなる二重構造を備え、またこれらの間に隙間70が形成されていることにより、消音効果が高められる。また環状壁32を発泡樹脂成形材料を用いて形成すれば、噴射音の消音効果をさらに増大できる。内側波形壁67の内面に発泡ポリエチレン等の発泡材を貼り付けて消音効果を増大させても良い。さらに、環状壁32の内面形状を例えば歯形等にすることによっても消音効果を高めることができる。なお、消音手段は、必ずしも環状壁によるものである必要はない。
【0053】
そして、多穴吐出ノズル部材11の上面には、円周方向のノズル開口14の間に位置して、5mm程度の高さの突起80を6箇所に設けておけば、6箇所の突起80は、多穴吐出ノズル部材11を足踏みして押圧した際に、足の裏面のツボに食い込んでこれを刺激し、指圧効果を発揮するとともに、塗布液の噴霧距離を確保する機能も果たすことになる。
【0054】
吐出ノズル部材の上面周縁部分に沿って配置される環状壁は、例えば、円周壁を、吐出ノズル部材の上面周縁部分に沿って単独あるいは二重に配設して環状壁としても良い。また、外側円周壁と内側波形壁とをその一部において接合することなく離間して設けた環状壁や、外側円周壁と内側波形壁との間の略3角形断面の隙間を埋めて両者を一体化した環状壁を採用することもできる。さらに、環状壁の上端に例えば足の形状に沿った切欠きを有する天盤部材を接合して、この切欠きを足の裏面で覆い得る大きさの開口とすることもできる。さらにまた、環状壁32の内壁を内側に傾斜させた状態で、多穴吐出ノズル部材11の上面にすり付け(図7参照)、環状壁32の内側を椀型形状とすることもできる。
【0055】
一方、多穴吐出ノズル部材11のストッパー突起53が2段切り欠き溝64の上段部39に配置されるように付勢する回転付勢手段としては、上記実施形態の板バネ51に換えて、例えば図7に示すように、コイルスプリング71を使用することもできる。すなわち、多穴吐出ノズル部材11のステム嵌合突起15にコイルスプリング71のコイル部72を装着すると共に、一方の直線状端部73はノズル部材11の下面に設けられた一対の係止突起74に挟み込まれるようにして係止され、他方の直線状端部75は、袴部材60の円形壁61に形成された切り込み62に挟み込まれるようにして係止される。
【0056】
図7に示す回転付勢手段によっても、塗布時に回転させた多穴吐出ノズル部材11をコイルスプリング71の付勢力によって逆方向に回転させ、足を載置する前の、ストッパー突起53が2段切り欠き溝64の上段部39の上方に位置して押し下げが制限される状態に、多穴吐出ノズル部材11を自動的に復元することができる。
【0057】
そして、Oリング26を挟み込む凹部環状傾斜面27や下部体環状傾斜面28は、必ずしもノズル下部体の上面等による基準面に対して45°の角度で傾斜して形成する必要はないが、25〜65゜の角度で傾斜させることが好ましく、35〜55゜の角度で傾斜させることが特に好ましい。傾斜角度が25〜65゜の範囲であると、厳密な寸法精度がない多穴吐出ノズル部材であっても、確実なシール性を確保でき、低コストで部品の製造が可能になる。
【0058】
また、凹部環状傾斜面を内側に向けてテーパー状に傾斜させ、下部体環状傾斜面を外側に向けて傾斜させることもできる。さらに、これらの傾斜角度を一致させて平行に対向させる必要は必ずしもない。
【0059】
本発明のエアゾ−ル容器によれば、多穴吐出ノズル部材は必ずしも円盤形状のものである必要はなく三角形、四角形等の多角形状でもよい。
【0060】
【発明の効果】
本発明のエアゾール容器及びエアゾール容器の使用方法によれば、足踏み押圧力によって内容物を足の裏に直接吐出して塗布するので、腰をかがめたり座ったりする動作を必要とすることなく、薬物等の内容物を足の裏面や指の間に容易に塗布することができると共に、噴射された塗布液を一度の足踏み押圧動作によっても広範囲にわたって足の裏に容易に塗布することが可能になる。
【0061】
また、本発明のエアゾ−ル容器は、前記吐出ノズル部材に消音手段を設けておけば、内容液を塗布する際の噴射音を、耳障りにならず且つ使用していることが認識されない程度まで容易に低減することができる。
【0062】
さらに、本発明のエアゾール容器は、前記吐出ノズル部材が取り付けられる前記容器本体のステムを囲んで前記容器本体の周面に袴部材を嵌合し、前記吐出ノズル部材を、前記袴部材に対して回転することにより押圧可能となり、押圧を解除した際に押圧不可能となるようにすれば、ノズル部材の押圧を開放した際にノズル部材をロック状態に自動的に復元して誤作動を容易に防止することができる。
【0063】
さらにまた、本発明のエアゾール容器は、前記吐出ノズル部材を、ノズル上部体の下面側に形成された係合凹部の内面にOリングを介在させてノズル下部体を嵌め込むことにより、該ノズル下部体を前記ノズル上部体に密閉状態で装着固定して形成し、前記ノズル上部体と前記ノズル下部体とを密閉状態とするシール構造を、前記係合凹部おけるOリングの当接面を外側又は内側に向けてテーパー状に傾斜する凹部環状傾斜面とすると共に、前記ノズル下部体におけるOリングの当接面を内側又は外側に向けてテーパー状に傾斜して前記凹部環状傾斜面と対向配置される下部体環状傾斜面とし、前記凹部環状傾斜面と前記下部環状傾斜面との間に前記Oリングを圧縮しつつ挟み込むことにより構成すれば、シール性が確実に保持されてノズル上部体とノズル下部体とが一体化された吐出ノズル部材を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器を示す略示分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器の構成を説明する要部断面図である。
【図3】エアゾール容器の多穴吐出ノズル部材の構成を説明する分解斜視図である。
【図4】(a)は、多穴吐出ノズル部材の構成を説明する断面図、(b)は、(a)をA−Aから視た底面図である。
【図5】(a)は、袴部材の構成を説明する平面図、(b)は、(a)のB−Bに沿った断面図である。
【図6】多穴吐出ノズル部材に設けた他の消音手段を説明する斜視図である。
【図7】コイルスプリングによる回転付勢手段を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 エアゾール容器
11 多穴吐出ノズル部材
12 容器本体
13 ステム
14 ノズル開口
15 ステム嵌合突起
17 ノズル上部体
18 ノズル下部体
20 塗布液通路
20a 横方向流通路
20b 縦方向流通路
21 中央円形突部
22 放射溝
23 係合凹部
24 シール構造
25 係止突起
26 Oリング
27 凹部環状傾斜面
28 下部体環状傾斜面
29 スカート壁
32 環状壁(突起)
39 上段部(押圧制限部)
40 下段部(押圧開放部)
43 キャップ
51 板バネ(回転付勢手段)
53 ストッパー突起(突起部)
60 袴部材
61 円形壁
62 切り込み
63 円形溝
64 2段切り欠き溝(回転制限部)
71 コイルスプリング(回転付勢手段)
Claims (5)
- 内容物を収容した容器本体の先端に吐出ノズル部材を備え、該吐出ノズル部材を足踏みして内容物を足の裏に吐出するエアゾール容器であって、
前記吐出ノズル部材に設けられたノズル開口を囲む位置に突起を設け、該突起によって、前記吐出ノズル部材を足踏みした際の足の裏面と前記ノズル開口との間隔を保持し、
前記吐出ノズル部材は、放射方向に延長する横方向流通路を内部に形成するためにノズル上部体とノズル下部体とを一体化して構成される、多数のノズル開口を備えた多穴吐出ノズル部材であり、前記突起は、該多数のノズル開口を囲んで設けられ、
且つ前記多穴吐出ノズル部材の内部に形成した塗布液通路は、前記ノズル下部体の上面に設けられた放射溝によって形成され、前記多穴吐出ノズル部材の中央から放射方向に延長する横方向流通路と、前記ノズル上部体を貫通してこれの中央及び周縁部分に形成され、ノズル開口に各々接続する縦方向流通路とからなり、前記放射溝は、その先端が前記周縁部分に形成された縦方向流通路と各々連通するエアゾール容器。 - 前記吐出ノズル部材は、消音手段を備える請求項1記載のエアゾール容器。
- 前記消音手段は、前記ノズル開口を囲む突起として設けられた環状壁であり、該環状壁の上端は、足の裏面で覆いうる大きさの開口となっている請求項2記載のエアゾール容器。
- 前記吐出ノズル部材は、ノズル上部体の下面側に形成された係合凹部の内面にOリングを介在させてノズル下部体を嵌め込むことにより、該ノズル下部体を前記ノズル上部体に密閉状態で装着固定してなり、
前記ノズル上部体と前記ノズル下部体とを密閉状態とするシール構造は、前記係合凹部おけるOリングの当接面を外側又は内側に向けてテーパー状に傾斜する凹部環状傾斜面とすると共に、前記ノズル下部体におけるOリングの当接面を内側又は外側に向けてテーパー状に傾斜して前記凹部環状傾斜面と対向配置される下部体環状傾斜面とし、前記凹部環状傾斜面と前記下部体環状傾斜面との間に前記Oリングを圧縮しつつ挟み込むことにより構成される請求項1〜3のいずれかに記載のエアゾール容器。 - 内容物を収容した請求項1〜4のいずれかに記載のエアゾール容器の先端に設けられた吐出ノズル部材を足踏みして内容物を足の裏に吐出し、該内容物による足の手入れを行うエアゾール容器の使用方法。
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