JP2600754Y2 - 液体塗布容器 - Google Patents

液体塗布容器

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JP2600754Y2
JP2600754Y2 JP1993073546U JP7354693U JP2600754Y2 JP 2600754 Y2 JP2600754 Y2 JP 2600754Y2 JP 1993073546 U JP1993073546 U JP 1993073546U JP 7354693 U JP7354693 U JP 7354693U JP 2600754 Y2 JP2600754 Y2 JP 2600754Y2
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邦夫 山根
俊彦 斎木
悟 宮田
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は化粧料や薬液等をボ−ル
からなる塗布体でもって塗布する塗布栓を備えた液体塗
布容器に関し、さらに詳しくは、化粧料や薬液等をボ−
ルからなる塗布体でもって余分に漏出させることなく塗
布できるようにした液体塗布容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘアートニック等の頭髪化粧料や薬液等
をボールからなる塗布体でもって塗布する塗布栓を備え
た液体塗布容器としては、たとえば、実公昭53−42
290号のように、容器本体A上口部2に蓋Eの雌ネジ
3と螺合する雄ネジを設け、又上口部2に嵌合された支
持体B内壁に設けた環状の凹部7に緩衝体Cを係止し、
その先端を内仕切壁中央に設けた通孔11より突出せし
めてボールDを上押するとともに、蓋をする締圧によっ
てボールDを押下げ、該ボールDが通孔11周縁に設け
た環状の凸部1に圧着し容器を密閉するようにした液
体塗布装置付容器などがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この種の従
来の液体塗布装置付容器では、ボ−ルDを押上げ、通孔
11を開いてボ−ルDにヘア−トニック等の頭髪化粧料
や薬液等を付着する際、ボ−ルDに付着する化粧料や薬
液等の量がわずかであるため、ボ−ルDに付着しきれな
い余分の化粧料や薬液等がどうしても漏出して、ボ−ル
Dを伝ってボタ落ちするという難点があり、使い勝手が
悪い。
【0004】本考案は、かかる現状に鑑みなされたもの
で、ボ−ルからなる塗布体でもって化粧料や薬液等を余
分に漏出させることなく塗布できる塗布栓を備えた液体
塗布容器を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本考案液体塗布容器にあっ
ては、内周壁中央部に仕切壁を設け仕切壁中央部に通孔
を設けて仕切壁上方にボール保持筒を形成した中栓を容
器口に嵌着し、中栓の仕切壁下方の筒部内に、複数の螺
旋形スプリング条でその上端に連接した突起を仕切壁の
通孔内に突出付勢した伸縮自在なスプリング栓を装着す
るとともに、仕切壁の通孔から突出した突起をボール保
持筒内に回転自在に内装したボールの下端に当接して、
ボールの上下動により仕切壁の通孔を連通あるいは遮断
させるようにした液体塗布容器において、中栓のボール
保持筒の内壁に液体含浸体を取り付け、この液体含浸体
に液体を含浸させて保持させるとともに、ボールで上記
通孔が連通状態となされた際に、液体含浸体がボールの
表面に接して、通孔からの過大な液漏れが防止されるよ
うにした。
【0006】本考案液体塗布容器は、上記のようにして
構成され、中栓のボール保持筒の内周に液体含浸体を設
けているため、ボールを押圧し、仕切壁の通孔を連通さ
せて容器内の化粧料や薬液等をボールに付着する際、ボ
ールに付着する以上の余分な化粧料や薬液等がボール保
持筒内の液体含浸体で保持され、ボールを伝ってボタ落
ちすることもない。その結果、ボールからなる塗布体で
もって化粧料や薬液等を余分に漏出させることなく塗布
することができ、使い勝手がよい。
【0007】
【実施例】以下、本考案液体塗布容器の実施例を示す図
面に基づいて説明する。図1および図2において、1は
容器本体であり、上端に容器口2を設けて、その外周面
に螺条3を螺設している。
【0008】4は容器口2に嵌着固定した中栓で、内周
壁中央部に仕切壁5を設け、仕切壁上方にボ−ル保持筒
6を形成するとともに、仕切壁下方の筒部7を容器口2
に嵌着して固定している。
【0009】ボ−ル保持筒6は内周壁上端部61が狭小
に湾曲形成され、この狭小に湾曲形成された内周壁上端
部61で、ボ−ル保持筒6内に回転自在に内装されたボ
−ル8が抜け出し不能に係止される。
【0010】9は仕切壁5の中央部に設けた通孔で、内
周面に上方に向かって狭くなる弁座面10が形成されて
いる。
【0011】11は仕切壁下方の筒部7内に装着した伸
縮自在なスプリング栓で、筒部7の下端内周壁に突設さ
れた係合突条12に下端の筒壁13を係合して固定さ
れ、筒壁13上に立設した3本の螺旋形スプリング条1
4の上端に環状弁15を一体的に連接している。
【0012】そして、環状弁15の肩部16を、各スプ
リング条14の弾性力でもって仕切壁5中央部に設けた
通孔9の上方に向かって狭くなる弁座面10に液密に圧
接している。
【0013】17は環状弁15上に一体的に立設された
突起で、仕切壁5中央部に設けた通孔9内に間隙18を
設けて突出され、仕切壁5上方のボ−ル保持筒6内に回
転自在に内装されたボ−ル8の下端に当接している。
【0014】しかして、ボ−ル8は仕切壁5の通孔9か
ら突出された環状弁15上の突起17で上方に付勢さ
れ、周面をボ−ル保持筒6の狭小に湾曲形成された内周
上端部61で係止されている。
【0015】19はボ−ル保持筒6の内壁に取りつけら
れた液体含浸体で、スポンジ、発砲ウレタン、不織布な
どで構成され、仕切壁5の上面からボ−ル保持筒6の下
端部内周壁にかけて貼着されている。
【0016】本考案液体塗布容器の塗布栓は、以上のよ
うにして構成され、使用に際しては、図3に示すよう
に、容器本体1を倒立させ、ボ−ル8を頭や肩さらに手
足などに押し当てて使用される。
【0017】このようにボ−ル8を頭や肩さらに手足な
どに押し当てると、環状弁15の突起17がボ−ル8に
押されて上方に摺動し、環状弁15の肩部16が通孔9
の弁座面10から離れて、弁座面10と環状弁15の肩
部16間に間隙20が生じ、仕切壁5の通孔9が連通さ
れる。
【0018】その結果、容器本体1内のヘア−トニック
等の頭髪化粧料や薬液等が間隙20を通ってボ−ル保持
筒6内のボ−ル8の周面に注出され、ボ−ル8の周面に
付着されて、頭や肩さらに手足などに塗布される。
【0019】このとき、ボ−ル8に付着する化粧料や薬
液等はわずかで、ボ−ル8の周面にはボ−ル8に付着す
る以外の余分な化粧料や薬液等が注出されるが、仕切壁
5の上面からボ−ル保持筒6の下端部内周壁にかけて液
体含浸体19が貼着されているため、余分な化粧料や薬
液等はこの液体含浸体19に吸収されて保持される。
【0020】従って、ボ−ル8に付着する以外の余分な
化粧料や薬液等は、液体含浸体19に保持されて、ボ−
ル8を伝ってボタ落ちするということもなく、化粧料や
薬液等を余分に漏出させたりせずに、ボ−ル8で頭や肩
さらに手足などに塗布することができる。
【0021】そして、ボ−ル8を頭や肩さらに手足から
離すと、ボ−ル8は環状弁15上の突起17で付勢され
て、ボ−ル保持筒6の狭小に湾曲形成された内周壁上端
部61で係止されるとともに、仕切壁5の通孔9の弁座
面10に環状弁15の肩部16が液密に圧接され、通孔
9が遮断される。
【0022】従って、ボ−ル8を頭や肩さらに手足から
離すと、自動的に通孔9が遮断されて化粧料や薬液等の
注出が中止される。
【0023】21は容器口2に被嵌する蓋体で、下部内
周面に設けた螺条22を容器口2の螺条3に螺合して被
嵌される。また、23は蓋体21の天板下面に突設した
リング状のシ−ル突起で、蓋体21を容器口2に被嵌し
たときは、このシ−ル突起23が中栓4のボ−ル保持筒
6周壁上端に液密に圧接されて密封される。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【考案の効果】以上説明したように、本考案液体塗布容
器にあっては、中栓のボール保持筒の内壁に液体含浸体
を取り付けているため、ボールを押圧し、仕切壁の通孔
を連通させて容器内の化粧料や薬液等をボールに付着す
る際、ボールに付着する以上の余分な化粧料や薬液等が
ボールの周囲を伝ってボタ落ちすることない。
【0039】従って、容器本体を手に持って中栓のボ−
ル保持筒から突出したボ−ルを頭や肩さらに手足などに
押し当てるだけの簡単な操作で、容器内のヘア−トニッ
ク等の頭髪化粧料や薬液などを漏出させることなく、頭
や肩さらに手足などに、常に適量塗布することができ、
使い勝手がよい。
【0040】また、スプリング条で弾性が付与されたボ
−ルからなる塗布体でもって、頭や肩さらに手足などに
押し当てるため、マッサ−ジ効果を発揮させることがで
き、頭や肩さらに手足などに心地よい刺激を与えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案液体塗布容器の一例を示す要部断面正面
図である。
【図2】図1で示す液体塗布容器で使用する中栓の一部
切欠断面拡大斜視図である。
【図3】図1で示す液体塗布容器の使用状態を示す要部
断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 容器口 4,4a,4b,4c 中栓 5 仕切壁 6,6a ボール保持筒 7,7a 筒部 8 ボール 9 通孔 10 弁座面 11 スプリング栓 12 係合突起 13 筒壁 14 スプリング条 15 環状弁 16 肩部 17 突起 18,20 間隙 19 液体含浸体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 宮田 悟 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光 製薬株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−63360(JP,U) 実開 昭50−95362(JP,U) 実開 昭49−2755(JP,U) 実開 昭48−4147(JP,U) 実公 昭53−42290(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 39/00 - 55/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周壁中央部に仕切壁を設け仕切壁中央
    部に通孔を設けて仕切壁上方にボール保持筒を形成した
    中栓を容器口に嵌着し、中栓の仕切壁下方の筒部内に、
    複数の螺旋形スプリング条でその上端に連接した突起を
    仕切壁の通孔内に突出付勢した伸縮自在なスプリング栓
    を装着するとともに、仕切壁の通孔から突出した突起を
    ボール保持筒内に回転自在に内装したボールの下端に当
    接して、ボールの上下動により仕切壁の通孔を連通ある
    いは遮断させるようにした液体塗布容器において、 中栓のボール保持筒の内壁に液体含浸体を取り付け、こ
    の液体含浸体に液体を含浸させて保持させるとともに、
    ボールで上記通孔が連通状態となされた際に、液体含浸
    体がボールの表面に接して、通孔からの過大な液漏れが
    防止されるようになされたことを特徴とする液体塗布容
    器。
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