JP2005021879A - 掌除菌用スプレー容器 - Google Patents

掌除菌用スプレー容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005021879A
JP2005021879A JP2004073941A JP2004073941A JP2005021879A JP 2005021879 A JP2005021879 A JP 2005021879A JP 2004073941 A JP2004073941 A JP 2004073941A JP 2004073941 A JP2004073941 A JP 2004073941A JP 2005021879 A JP2005021879 A JP 2005021879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
palm
hood
button
spray container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004073941A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Matsumoto
健夫 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Industrial Co Ltd filed Critical Kyowa Industrial Co Ltd
Priority to JP2004073941A priority Critical patent/JP2005021879A/ja
Publication of JP2005021879A publication Critical patent/JP2005021879A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

【課題】 容易かつ簡単なワンタッチ操作でしかも片方の手毎に消毒並びに殺菌が行える掌除菌用スプレー容器を提供する。
【解決手段】 スプレー容器1には殺菌剤等の薬液と加圧流体とが充填されており、スプレー容器から伸びるバルブステム11を背面側に嵌挿されたカップ状のノズルボタン4が,上方に伸びる実質的に円筒形のフード5と、その内部においてノズルボタンの底部6の中心位置から上方に突出した先端部にノズルヘッド8を嵌挿された円筒状のノズル支持部7とが一体的形成されている。使用者が広げた掌Hで枠体の上端縁部を覆うと同時に下方に向けて押圧すると、ノズルヘッドから薬液ミストがフード内に噴射されると共にフード上に広げた掌に薬剤が付着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エアゾール溶液として殺菌剤等の薬液を使用し、使用者の掌(手の平)を広げて直接ノズルボタンのフードの上方部分を覆いかつノズルボタンを押圧するだけで、霧状の薬液が掌全体に拡散噴霧されて塗布されるワンタッチ式の掌除菌用スプレー容器に関する。
従来、このような薬液を掌に付着させて消毒する一般的な方法としては、薬液入りスプレー缶を持った一方の手指でノズルボタンを押し、平らに広げた他方の手に直接殺菌剤を噴霧するという単純な方法によって行われていたが、病院等の医療施設においては、消毒液の入った手動ポンプ容器が病室の出入り口に備え付けられており、使用者が病室の出入りに際し、一方の手指で容器上端部に設けられた押しボタンにあてがい、予め広げた他方の掌を押しボタン側部に設けられた噴射孔にかざし、次いで一方の手指で押しボタンを操作することで広げられた他方の掌に薬液を噴霧し、更に、両手指を充分に擦り合わせることで掌全体に満遍なく掌に付着した薬液を拡散することで消毒及び殺菌を行うと言った作業が行われてきた。
しかしながら、このような作業は両手を煩わせることとなり、一方の手が塞がっている場合には、かかる作業はなはだ不都合であり、その煩わしさ故に消毒し損ねてしまう場合もある。このような状況に鑑みて一方の手のみで噴霧操作と同時に消毒もワンタッチで行えるといった容器は未だ提案されていない。
そこで、本発明は、容易かつ簡単な構造のワンタッチ操作によりしかも片方の手毎に十分な消毒並びに殺菌が行えるエアゾール容器を提供することを目的とする。
上記した目的は、本発明によると、殺菌剤等の薬液と加圧流体とが充填されたスプレー容器と、上方に伸びる円筒形のフードを備えかつ前記スプレー容器から伸びるバルブステムをその底部背面側に嵌挿されたカップ状のノズルボタンとを有し、前記フードの内部において前記ノズルボタンの底部から上方に突出した円筒状のノズル支持部と、該ノズル支持部の先端に嵌挿されて薬液ミストを拡散噴射可能な噴口を備えたノズルヘッドとから成り、使用者が、前記フード部分に掌を広げて当てがいかつ該ノズルボタンを下方に押圧することにより、前記噴口から薬液が掌部分に拡散噴霧されて塗布されるように成したことを特徴とする掌除菌用スプレー容器を提供することにより達成される。
このような構成を備えた本発明による掌除菌用スプレー容器は、殺菌剤等の薬液と液化プロパンガスの如き加圧流体とを混合した液体がエアゾールの形で充填されており、このスプレー容器の上端においてバルブステムに取着されたカップ状のノズルボタンは、使用者が、前記フード部分に広げた掌を当てがいかつノズルボタンを下方に押圧することにより、噴口から薬液が掌部分に拡散噴霧されて塗布される。ノズル支持部の先端部には薬液をミストの形で実質的に360度の角度範囲に亘って拡散噴射可能な噴口が穿設されたノズルヘッドが嵌挿されている。
実際の使用に際して、使用者はフードの上端開口部分全体を覆う形で掌を広げた状態であてがうと共にノズルボタンを下方に押動すると、スプレー容器内部の薬液がバルブステムから加圧流体と共に円筒状のノズル支持部内部を貫通してノズルヘッドに送り出され、容器内に充填された気液混合体は、フードで囲まれかつ使用者の掌で覆われた閉鎖空間内に、噴口から上方に向けて薬液ミストとして噴霧され、その結果、使用者の掌には薬液が満遍なく付着する。
使用者の手指全体の消毒並びに殺菌を行うには、基本的には上記した操作を左右の掌毎に繰り返せばよいのであるが、両方の掌全体に薬液を完全に行き渡らせようとする場合は、使用者は薬液を塗布した一方の手指を他方の手指と共にハンドクリームを塗る要領で互いに擦り合わせることにより、一層薬液が満遍なく手指全体に行き渡り完全な消毒及び殺菌が行えることとなる。
また、本発明による掌除菌用スプレー容器は、前記容器の上端部分に取付けられかつ前記ノズルボタンの外周を取り囲むように設けられた円筒形の枠体と、前記枠体の上端部に被嵌されたキャップとを有し、更に、前記ノズルボタンが、前記枠体枠体を越えて伸びていることを特徴としている。かかる構成により、枠体はノズルボタンの軸方向に沿った所定の行程距離における上下運動を規定するので、横方向に傾斜したノズルボタンの押動は回避され、バルブステムは使用時には常に所定の長さの上下動をのみ受けて作動することとなり、バルブステムに不具合を生ずる危惧は完全に回避される。さらに、この円筒形の枠体の上端部にキャップを被せるように成したことで、完全なノズルボタンの密封性が得られることで、不使用時或いは商品陳列時における安全性並びに清潔性は十分に確保される。
さらに、本発明による掌除菌用スプレー容器は、前記ノズルボタンの全体を覆うように、取外し可能なキャップが設けられていることを特徴としている。かかる構成により、上記した如き、不使用時或いは商品陳列時における安全性並びに清潔性を確保すると同時に、簡単な構成であるので組み立てが容易であり、製造上の費用を大幅に削減できる。
また、本発明による掌除菌用スプレー容器は、前記ノズルボタンが、前記ノズルボタンの内部において前記ノズル支持部と共に画成される環状凹所内に、余った薬液を含浸吸収するための吸湿材が配設されている。かかる構成を備えた本発明による掌除菌用スプレー容器は、吸湿材を環状凹所内に配設することで、使用時に掌に付着しなかった薬液ミスト及びフードの内周面に付着した薬液を吸収することとなるので、容器を持ち運ぶ際に傾けたりひっくり返したりしても、これら余分な薬液が外部に漏出することが防止出来る。吸湿材の表面は容器の不使用時には大気に晒されるので吸湿した薬液は大気中に蒸散されるので、長期の使用が可能である。勿論、薬液の異常に多量な噴射により、吸湿材が余分な薬液で飽和してしまった場合には、別途、新しいものに交換することも容易である。
さらに、本発明による掌除菌用スプレー容器は、前記ノズルヘッドが、前記フードの上方部分全体に向かって拡散する噴射領域を有する広角噴口を備えている。かかる本発明によるスプレー容器の構成により、ノズルヘッドから斜め上方に向けて噴射される薬液ミストの大半がフードの上端縁部分を塞ぐ使用者の掌全体に向けて拡散されるので、薬液はフードを覆う掌の表面全体に斑を生ずることなく付着する。
また、本発明による掌除菌用スプレー容器は、前記ノズルヘッドが、前記フードの上方部分全体に向かって拡散する噴射領域を有する円錐状噴口を備えている。かかる構成を備えた本発明による掌除菌用スプレー容器により、ノズルの斜め上向きに設けられた環状のオリフィス噴口によって、薬液ミストの拡散が実質的に円形のフード端面全域に及ぶことで、広範囲に斑の無い薬液散布が可能となり、従って高効率かつ経済的な薬液散布が行える。
最後に、本発明による掌除菌用スプレー容器は、前記ノズルヘッドが、スプリンクラー型の回転ノズル部分を備えている。かかる構成を備えた本発明による掌除菌用スプレー容器により、容器内に加圧充填された気液混合体によって直径方向に伸びる回転ノズル部分が回転されることにより、ノズル部分両端部が形成する回転円の接線に沿って互いに反対方向に向いた各噴口から拡散噴射される回転運動を伴った薬液ミストは、より短時間で多量の薬液を効率良く均一に使用者の掌に付着させることが可能である。従って、使用者は掌を極めて短時間フードの上に置くのみで所定量のかつ斑の無い薬液付着が行えることとなる。
以上の如く、本発明による掌除菌用スプレー容器は、容易かつ簡単な構造のワンタッチ操作によりしかも片方の手毎に十分な消毒並びに殺菌が行えると言った効果が得られる。
以下、本発明による掌除菌用スプレー容器の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明による掌除菌用スプレー容器の使用状態を示す斜視図、図2は図1に示した掌除菌用スプレー容器の要部縦断面図、図3は本発明による掌除菌用スプレー容器に使用される広角噴口を備えたノズルヘッドの縦断面図、図4は本発明による掌除菌用スプレー容器に使用される円錐状噴口を備えたノズルヘッドの縦断面図である。図5はスプリンクラー型の回転式ノズルヘッドの縦断面図である。
図1及び図2を参照すると、本発明による掌除菌用スプレー容器1は、殺菌剤或いは通常の消毒液等の薬液を加圧流体と共に混入したエアゾールが充填されている。勿論、本発明による掌除菌用スプレー容器は除菌目的のみに限定されるものではなく、手あれ防止用のトリートメント液、化粧水、香水液等の液体を加圧流体と共に封入したエアゾール液にも適用可能である。
ノズルボタン4自体は、上方に伸びる実質的に円筒形のフード5を一体的に備えておりかつその底部6の背面61には、スプレー容器1から伸びる内部に貫通路73が形成されたバルブステム11が嵌挿されている。さらに、ノズルボタン4は、フード5の内部においてその底部52の中心位置から一体的に上方に突出した円筒状のノズル支持部7を備えている。
ノズル支持部7の先端部71には実質的に360度の角度範囲に亘って斜め上方に向けて薬液ミストを噴射可能な噴口8bを有する管状体であるノズルヘッド8が嵌挿されている。図2において示されたノズルヘッド8は一般的な管状体であって、その長さ方向中心部分には小径の貫通孔8aが穿設されている。
使用時において、使用者の掌Hによりフード5の上端縁部53が下方に向けて押圧されると、ノズルボタン4がバルブステム11と共に枠体2に対して下方に押動され、その結果、スプレー容器1の内部の薬液がバルブステム11から加圧されたエアゾールと共に円筒状のノズル支持部7の貫通路73を通ってノズルヘッド8の貫通孔8aに送り出される。そして、かかる薬液が混合されたエアゾールは、噴口8bからフード5で囲まれかつ使用者の掌Hで覆われた、概ね閉鎖された空間内に薬液ミストとして概ね上方に向けて噴射される。
実際の使用に際して、使用者は先ず枠体2に取付けられているキャップ3を取り外し、次いで、ノズルボタン4のフード5の上端縁部53を覆うように広げた掌Hでこのフード5を下方に向けて押圧する。かかる操作によりノズルヘッド8の噴口8bから噴射されたミスト状の薬液は使用者の掌及び手指に塗布されるが、その際、手指部分を上端縁部53から若干上方に離すようにしておくと、手指全体に薬液が噴射されることとなる。その後、使用者はハンドクリームを塗る要領で両手指を互いに擦り合わせることで、塗布された薬液は両方の手指に満遍なく行き渡ることとなる。
図2から明らかなように、スプレー容器1の上端部分には、円筒形の枠体2が嵌め込まれている。またその上端縁の一部は、使用者が通常の使用の際に添えられる手Hの角度を考慮した逃がし用スペースを形成するために、湾曲した切欠き21が設けられている。また、この枠体2の上部には不使用時におけるカップ状のノズルボタン4の内部を清潔な状態に保つためのキャップ3が取外し可能に被嵌されている。しかし、単に清潔な状態に保つためのみを考慮するならば、スプレー容器の上端縁部に嵌め外し可能なキャップを直接取付ける構成も製造を簡素化する意味で有益である。
本発明による掌除菌用スプレー容器1はまた、使用時に掌に付着しなかった薬液ミスト及びフード5の内周面に付着した薬液を処分するために、ノズルボタン4の内部でフード5とノズル支持部7及びノズルボタンの底部6とで画成される環状凹所40内に、これら余分な薬液を含浸吸収させるための円環状のスポンジ等が好ましい吸湿材9が配設されている。
吸湿材9を環状凹所54内に配設することで、スプレー容器1を持ち運ぶ際に傾けたり或いはひっくり返したりしても、これら余分な薬液が吸湿材に吸収されるので、薬液が外部に漏出することは防止される。また、吸湿材9の表面は容器1のキャップ3を外した状態では大気に晒されるので吸湿した薬液の大半は大気中に蒸散されるので、吸湿材9の長期の使用が可能である。勿論、極めて多量の薬液の噴射により、吸湿材9が余分な薬液で飽和してしまった場合には交換が必要であるが、直ちに新しいものと交換するか或いは水洗して乾燥し、その後再利用することも可能である。
図1及び図2に示したように、本発明による掌除菌用スプレー容器は、ノズルヘッド8として、単なる管状体を使用しているが、異なった形態のノズルヘッドの使用も可能である。それらは、実質的に360度の角度範囲に亘って斜め上方に向けて薬液ミストを噴射可能な噴口を備えてさえいれば適用可能であり、それらの内の幾つかの例を図3乃至5に示している。なお、本発明による掌除菌用スプレー容器1は、これら種々の形状並びに構造を備えたノズルヘッドを提供することを主眼とするものではないことは銘記されるべきである。
次に、図3に従って別の形式のノズルヘッド90に就いて説明する。かかるノズルヘッド90は、一方においてノズル支持部7の先端部71の端部開口内を加工し、他方において加工された端部開口内に嵌挿されるカップ状部92aと円柱部分92bとで基本的に一体構成される中子92を嵌挿することによって形成されている。ノズル支持部7の先端部71は、その内部において、半径方向内方に突出した環状肩部72によって貫通路73を縮径する狭窄部74が形成されており、そしてこの環状肩部72からノズル支持部7の自由端79に至る先端部71の軸方向部分がノズルヘッド90を形成する一方の構成要素として利用される。
先端部71における貫通路73の内周面は、上記した環状肩部72から軸方向長さを有する第1円筒壁75、それに連なる第1テーパ壁76、第1円筒壁75より大きな直径を有する第2円筒壁77、更に第2円筒壁から自由端79に連なる一方のオリフィス面を形成している第2テーパ壁78へと中心軸線Aに沿って順次連成されている。他方、ノズルヘッド90を形成する他方の構成要素である中子92は、概ねこれら第1円筒壁75に倣った輪郭を有する円柱部92bと開放端79の半径方向内側部分を構成しかつ第2円筒壁77及び第2テーパ壁78に倣った輪郭を有するカップ状部92aとが軸方向に沿って連成された形を有していて、円柱部92bの内方端部は、実質的に貫通路73内に突出する環状肩部72に当接して軸方向移動を規制されている。
更に、中子92は、狭窄部74に連なる開放端側の貫通路73内に環状スペース93を介して位置付けられている。円柱部分92bの外周面には直径方向或いは半径方向に伸びる複数本のリブ96が設けられており、これらのリブは環状スペース93を幾つかの円弧状スペースに周方向に分割していると共に、それらの後端において円柱部分92bの内方端部を横切って軸方向に延長し、環状肩部72に直接当接している。かかるリブ96の配置によって、狭窄部74から流入する高圧の薬液エアゾールを円柱部分92bと第1円筒壁75で画成された環状スペース93内に案内することとなる。
円錐形の第2テーパ壁78とこれに対応する中子92の先端部分を構成するカップ状部92aの円錐状の外周面99との間に形成された狭いオリフィス通路を通って外周噴口91が自由端79で開放している。一方、中央噴口95が中子92を構成するカップ状部92aの半径方向中心位置に逆円錐台形状に大きく窪んで設けられた凹所98の底面97における中心位置に開口しており、更にこの中央オリフィス噴口95は、カップ状部92aと円柱部92bとの間で直径方向に貫通している横孔94に連通しており、この横孔94は環状スペース93の下流の貫通路73に開放している。なお、横孔94の軸方向位置は上記した第1テーパ壁76と第2円筒壁77との接続部位である第1テーパ壁76に対応する形で中心軸線Aに直交して設けられている。
中子92のカップ状部92aの大きく円錐台形状に窪んだ凹所98の底面中央に開口する中央噴口95によって、もう1つのこの中央噴口を取巻く外周噴口91が生成する円錐形の薬液ミストの拡散噴射を行うのに対し、その中心領域への指向性噴射を行い、これら2つの噴口から実際には同時に噴射される薬液ミストは、使用時にフード5の上端縁部53にかざされた使用者の掌に薬液ミストを斑無くかつ迅速に付着させることが出来る。
このような2種類の噴口を備えたノズルヘッド90の構成により、薬液ミストの拡散角度は第2テーパ壁78の壁面円錐度に依存して正確に設定されることが可能であり、この角度から外側に外れた領域におけるミストの飛散は極めて少量に限定され、実質的に2つのオリフィス噴口91及び95から噴射される薬液ミストは概ね逆円錐形状に拡散するので、使用者の掌に向かって無駄のない薬液散布が可能となり、従って、高効率かつ経済的な薬液散布が行える。
図4に従って、もう1つの構造を備えた固定式のノズルヘッド100に就いて以下に説明する。ノズルヘッド100は、ノズル支持部7の先端部71における貫通路107内に直接嵌挿され、先端部71の自由端79には環状の停止面102aが当接してノズルヘッド100の軸方向移動を阻止されている。かかるノズルヘッド100は、停止面102aの後方に伸びる円筒状の後端部104と、同じく停止面102aから前方に伸びる円筒状の軸承部105を介してこの軸承部から半径方向に拡開する擂鉢状の台座部102と、軸承部105に嵌挿された軸頚部110を中心に台座部102の上で平行に茸状に拡開したフランジ部111を備えた中子103とから構成されており、かつ、これらは中心軸線Aに沿って配置されている。この台座部102の先端面は円錐傾斜面となっていてフランジ部111の裏面と共にオリフィス通路101aを形成している。従って、台座部102とフランジ部111の外周端縁において、環状のかつ斜め上方に向いた噴口101が形成されることとなる。
前記した後端部104と軸承部105との境界部分に形成された停止面102aの内側において、貫通路107を流通するエアゾールの流れを規制するように半径方向内方に伸びる環状肩部106によって画成された貫通路107を縮径する狭窄部108が形成されている。そして、この環状肩部106には上記した中子103の中心軸線に沿って一体的に後方に伸びる軸頚部110の後端面が当接している。上記したフランジ部111と台座部102の円錐傾斜面とで画成されるオリフィス通路101aのための僅かな軸方向離間距離を確保している。
この軸頚部110と円筒状の軸承部109とは、軸方向及び半径方向に固定するために、軸頚部110の外周面から放射状に伸びる複数本のリブ109が軸方向に沿って伸びており、これらリブ109は軸承部105の内周面に対して強固に嵌合し中子103を台座部102に確実に固定している。従って、後端部104の内腔内から送られてきたエアゾールは、狭窄部108を通り軸承部105内にこれらのリブ109によって周方向に複数個に分割された円弧状の狭い隙間を通過してオリフィス通路107aに送られ、最終的に環状の噴口101から円錐状の薬剤ミストとなってフード5内に拡散されることとなる。
次に、図5を参照してスプリンクラー型の回転式ノズルヘッド80に就いて説明する。ノズルヘッド80は、下端部85をノズル支持部7の先端部71における貫通路107内に回転可能に嵌挿された中空のノズルステム82を備えると共に、その上端には中心軸線Aに対して左右対称に斜め上方に向けて分岐する1対の同じく中空のアーム部84,84を備えている。ノズルステム82はその先端部分82aに設けられたネジ山を左右アーム部の中間に位置する継手部分86に穿設されたネジ溝86a内に捩じ込むことによって一体的にT字型を成すように組み立てられている。
ノズルステム82の下端部85には外周突起87が設けられており、この外周突起87は先端部71の自由端79上で回転可能に当接しており、同時にノズルステム82の下方への軸方向移動を規制している。さらに、ノズルステム82の上方への軸方向移動を規制すると同時に、ノズルステムを回転加能に密封保持するために、円周フランジ89の中央部に軸受穴88aが穿設された軸受キャップ82がネジ切りされた先端部71に外側から螺合している。そして軸受キャップはその内周面に軸方向凹所88bが穿設されており、外周突起87を自由端79と円周フランジ89との間で軸方向移動可能な状態で保持している。
従って、ノズルステム82は先端部71に対して抜脱不能かつ回転可能に軸受キャップ88によって保持されることとなる。このことは、ノズル支持部71の貫通路107内にエアゾール圧力が作用しても、ノズルステム82は中空であるので、その圧力は軸受部86に穿設された軸方向通路86bを通って左右のアーム部84内に形成された貯留室84aに到達することとなる。なお、外周突起87の外径寸法は先端部71の外径寸法を超えないように設計せねばならない。その理由は、軸受キャップ88の取付用ネジ穴を通過出来なくなり、先端部71への取付けが不能になるからである。
一方、中空構造の左右のアーム部84は、実質的に閉鎖された外端面83aを有するスリーブキャップ83を被嵌されており、この外端面83aには斜め上方に向けた切欠き面83bが設けられておりかつその面に対し垂直に噴口81が穿設されている。左右のスリーブキャップ83に各々設けられた切欠き面83b及び噴口81の相対的位置関係は、アームの共通中心軸線Bから平面で見て円周方向に僅かに外れた直径線上の点対称位置において、互いに背反する接線方向成分を有しかつ斜め上方に向けて配設されている。
従って、ノズルステム82から加圧されたエアゾールが左右のアーム部84の貯留室84a内に流入し、各々の噴口81を通って薬液ミストが斜め上方へ噴射される。そのことにより、ノズルヘッド80は噴射ミストが含む接線方向エネルギによりスプリンクラーのように回転することとなる。しかしながら、かかるノズルヘッド80の回転運動を伴った薬液ミストの散布は、大きな回転トルクを必要とし、その分、短時間でより多量の加圧されたエアゾールを必要とするので、多量の薬液ミストの噴射を必要とする場合に効果的である。このことは掌への薬液の塗布時間が短縮され、同時に回転運動を伴った噴射により多量の薬液ミストがフード内で拡散されるので、付着斑の発生も回避されると共に極めて短時間で薬液塗布が行われることとなる。
本発明による掌除菌用スプレー容器の使用状態を示す斜視図である。 図1に示した掌除菌用スプレー容器の要部縦断面図である。 本発明による掌除菌用スプレー容器に使用される広角噴口を備えたノズルヘッドの部分縦断面図である。 本発明による掌除菌用スプレー容器に使用される円錐状噴口を備えたノズルヘッドの部分縦断面図である。 スプリンクラー型の回転式ノズルヘッドの縦断面図である。
符号の説明
1 スプレー容器
2 枠体
3 キャップ
4 ノズルボタン
5 フード
6 底部
7 ノズル支持部
8 ノズルヘッド
9 吸湿材
10 回転式ノズル
11 バルブステム
80 ノズルヘッド
90 ノズルヘッド
100 ノズルヘッド



Claims (7)

  1. 殺菌剤等の薬液と加圧流体とが充填されたスプレー容器と、上方に伸びる円筒形のフードを備えかつ前記スプレー容器から伸びるバルブステムをその底部背面側に嵌挿されたカップ状のノズルボタンとを有し、前記フードの内部において前記ノズルボタンの底部から上方に突出した円筒状のノズル支持部と、該ノズル支持部の先端に嵌挿されて薬液ミストを拡散噴射可能な噴口を備えたノズルヘッドとから成り、
    使用者が、前記フード部分に掌を広げて当てがいかつ該ノズルボタンを下方に押圧することにより、前記噴口から薬液が掌部分に拡散噴霧されて塗布されるように成したことを特徴とする掌除菌用スプレー容器。
  2. 前記容器の上端部分に取付けられかつ前記ノズルボタンの外周を取り囲むように設けられた円筒形の枠体と、
    前記枠体の上端部に被嵌されたキャップとを有し、
    更に、前記ノズルボタンが、前記枠体枠体を越えて伸びていることを特徴とする請求項1に記載の掌除菌用スプレー容器。
  3. 前記容器には、前記ノズルボタンの全体を覆うように、取外し可能なキャップが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の掌除菌用スプレー容器。
  4. 前記ノズルボタンが、前記ノズルボタンの内部において前記ノズル支持部と共に画成される環状凹所内に、余った薬液を含浸吸収するための吸湿材が配設されていることを特徴とする請求項1〜3の内の何れか1項に記載の掌除菌用スプレー容器。
  5. 前記ノズルヘッドが、前記フードの上方部分全体に向かって拡散する噴射領域を有する広角噴口を備えていることを特徴とする請求項1〜4の内の何れか1項に記載の掌除菌用スプレー容器。
  6. 前記ノズルヘッドが、前記フードの上方部分全体に向かって拡散する噴射領域を有する円錐状噴口を備えていることを特徴とする請求項1〜4の内の何れか1項に記載の掌除菌用スプレー容器。
  7. 前記ノズルヘッドが、スプリンクラー型の回転ノズル部分を備えていることを特徴とする請求項1〜4の内の何れか1項に記載の掌除菌用スプレー容器。
JP2004073941A 2003-06-12 2004-03-16 掌除菌用スプレー容器 Pending JP2005021879A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004073941A JP2005021879A (ja) 2003-06-12 2004-03-16 掌除菌用スプレー容器

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003167975 2003-06-12
JP2004073941A JP2005021879A (ja) 2003-06-12 2004-03-16 掌除菌用スプレー容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005021879A true JP2005021879A (ja) 2005-01-27

Family

ID=34197017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004073941A Pending JP2005021879A (ja) 2003-06-12 2004-03-16 掌除菌用スプレー容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005021879A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009072748A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Keiichi Tazawa 指先濡らし器具
JP2013240759A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Daizo:Kk エアゾール容器用の吐出部材およびそれを用いたエアゾール製品
JP2014189283A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Mandom Corp 人体用エアゾール製品
WO2021259801A1 (de) * 2020-06-22 2021-12-30 Peter Ammann Desinfektionsvorrichtung und schutzhülle mit einer desinfektionsvorrichtung
KR102358654B1 (ko) * 2021-04-22 2022-02-08 (주)래딕스 살균제 분사장치

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5642357U (ja) * 1979-09-05 1981-04-18
JPS5698362U (ja) * 1979-12-26 1981-08-04
JPS56152644U (ja) * 1980-04-15 1981-11-14
JPS5721062U (ja) * 1980-07-11 1982-02-03
JPS5770463U (ja) * 1980-10-13 1982-04-28
JPH06286777A (ja) * 1993-03-31 1994-10-11 Osaka Aerosol Ind Corp エアゾール容器用噴射ノズル
JPH10120052A (ja) * 1996-10-12 1998-05-12 Takahashi Plast Kogyo:Kk エアゾール製品の回転アクチュエーターボタン装置
JPH11221499A (ja) * 1997-11-04 1999-08-17 Earth Chem Corp Ltd エアゾール装置の噴口
JPH11290455A (ja) * 1998-04-14 1999-10-26 Toyo Aerosol Ind Co Ltd 範囲限定噴射用のエアゾール装置
JP2000037648A (ja) * 1998-07-24 2000-02-08 Kao Corp 粉体振出定着装置
JP2001130660A (ja) * 1999-11-01 2001-05-15 Kao Corp エアゾール容器

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5642357U (ja) * 1979-09-05 1981-04-18
JPS5698362U (ja) * 1979-12-26 1981-08-04
JPS56152644U (ja) * 1980-04-15 1981-11-14
JPS5721062U (ja) * 1980-07-11 1982-02-03
JPS5770463U (ja) * 1980-10-13 1982-04-28
JPH06286777A (ja) * 1993-03-31 1994-10-11 Osaka Aerosol Ind Corp エアゾール容器用噴射ノズル
JPH10120052A (ja) * 1996-10-12 1998-05-12 Takahashi Plast Kogyo:Kk エアゾール製品の回転アクチュエーターボタン装置
JPH11221499A (ja) * 1997-11-04 1999-08-17 Earth Chem Corp Ltd エアゾール装置の噴口
JPH11290455A (ja) * 1998-04-14 1999-10-26 Toyo Aerosol Ind Co Ltd 範囲限定噴射用のエアゾール装置
JP2000037648A (ja) * 1998-07-24 2000-02-08 Kao Corp 粉体振出定着装置
JP2001130660A (ja) * 1999-11-01 2001-05-15 Kao Corp エアゾール容器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009072748A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Keiichi Tazawa 指先濡らし器具
JP2013240759A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Daizo:Kk エアゾール容器用の吐出部材およびそれを用いたエアゾール製品
JP2014189283A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Mandom Corp 人体用エアゾール製品
WO2021259801A1 (de) * 2020-06-22 2021-12-30 Peter Ammann Desinfektionsvorrichtung und schutzhülle mit einer desinfektionsvorrichtung
WO2021259447A1 (de) * 2020-06-22 2021-12-30 Peter Ammann Desinfektionsvorrichtung
KR102358654B1 (ko) * 2021-04-22 2022-02-08 (주)래딕스 살균제 분사장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7617830B2 (en) Wash chamber for automated appendage-washing apparatus
ES2380375T3 (es) Sistema de pulverización con torre de pórtico con un conjunto cartucho/receptáculo
US4958751A (en) Sub-gingival medicament applicator
FI92036B (fi) Puhdistettavaa nestettä varten tarkoitettu pakkaus
KR20070083549A (ko) 의료용 피부 애플리케이터 장치
US7896256B2 (en) Disposable pierced earring fragrance chamber
US6086275A (en) Clinical scrub brush device
JP2004512171A (ja) 流体用アトマイザ
JP2000503553A (ja) 歯ブラシ手入れ装置
JP2005021879A (ja) 掌除菌用スプレー容器
US5082444A (en) Portable pressurized pulsed oralcavity cleaner
JP2008018022A (ja) 消毒装置
KR20140075226A (ko) 마사지 볼을 구비한 화장품 용기
FR2722695A1 (fr) Ustensile de badigeonnage cutane par frottement a usage medical
KR200477259Y1 (ko) 향 발산 겸용 분무기
JP2008260536A (ja) エアゾール装置
JP2004358319A (ja) 噴射液の処理方法およびエアゾール噴射装置
JP5315522B2 (ja) 抗菌性化粧料塗布具
JP2018000560A (ja) 塗布器具
JP2003038611A (ja) 足踏み式塗布容器
JPH07132980A (ja) 徐放性を有するエアゾール装置
JP2001300353A (ja) 噴射器
JP2022041788A (ja) 吐出ポンプ及びポンプ容器
JP2023081215A (ja) 液体噴出器
KR101311535B1 (ko) 스프레이 분사장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070209

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071129

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071220

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100316