JP4289220B2 - ガレージ扉 - Google Patents

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Description

本発明は、ガレージ扉に関し、特に跳ね上げ式の門扉の技術に関する。
従来、図14に示すように、ガレージ扉75は門柱51に門扉55が回転自在に装着され、一対の門柱51は固定柱52と昇降可能の可動柱53からなる。可動柱53と門扉55はアーム54によって連結されており、アーム54を回転させることによって門扉55が上方に跳ね上げられる構成が特許文献1に開示されている。
ところが、門扉55を下ろした状態では、アーム54の長さ分だけ門扉55が道路側Hに飛び出すことになるので、門扉55が道路側Hに飛び出さないように門柱51を車庫側Nに寄せて設置する必要があった。このため、門柱51を車庫側Nに寄せた分だけ駐車場としての有効敷地面積が減少するという問題があった。また、アームによる通行阻害が発生する問題があった。
このため、敷地面積が出来るだけ減少しないようにアーム54を短くすると、門扉55を上げた状態で地面から門扉55までの空間高さが低くなり、車高の高い車の収納ができなくなるという問題があった。
そこで、図15に示すように、門扉58が道路側Hに飛び出すのを防止するために左右の門柱56と横桁57とからなる門形フレームの内側に門扉58を駆動モータ59で昇降可能に配置し、門扉58を上昇位置で車庫側Nに向けて回転させる構成が特許文献2に開示されている。
実開平3−57300号公報 特開平7−62962号公報
ところが、特許文献2のガレージ扉では、門形フレームの門柱56及び横桁57が大掛かりでガレージ扉全体がコンパクトでないという問題があった。
そこで、本発明は、開閉時に門扉が道路側に飛び出すことなく、アームによる通行阻害をなくし、横桁をなくしてコンパクト化できるガレージ扉の提供を目的とする。
そして、門扉の初期回転時に門扉が上下に揺動せず、安定した回転軌跡が維持できるガレージ扉を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、固定柱とこの固定柱を囲む可動柱とからなる門柱が一対形成され、可動柱を固定柱に沿って上方下方に駆動する駆動手段と、一対の可動柱に連動して昇降する跳ね上げ式の門扉とを備えたガレージ扉であって、前記門扉の下端部に設けられて前記門扉の自重を受け持つと共に前記門扉の回転時の回転支点となる扉連結部が駆動索によって昇降するとともに、前記可動柱の所定の上昇位置で門扉全体を車庫側に回転させる門扉回転手段を備え、前記門扉回転手段は前記門扉と前記可動柱をアームで回転自在に連結するリンク機構であり、前記アームの上端部が前記可動柱の上部に回転自在に取付けられ、前記アームの下端部の連結部が前記門扉の側面に沿って形成されたスライドレールと回転及びスライド自在に連結し、前記門扉を車庫側に初期回転させる回転誘導手段が前記スライドレールの下部を道路側に延在して形成され、前記門扉が初期回転する際に、前記回転誘導手段に案内されてスライド移動する前記連結部が遥動しないように、前記アームの下端部に前記連結部と連係して前記回転誘導手段を挟持する回転補助コロを設けることを特徴としている。
このガレージ扉では、開閉時に門扉が道路側に飛び出すことがなくなり、アームによる通行阻害をなくし、横桁もなくしてコンパクト化することができる。
また、門扉が初期回転する際に門扉が上下に揺動することがない。
請求項2の発明は、請求項1に記載のガレージ扉であって、前記門扉が昇降する際に門扉が門扉の面外方向に揺動しないように前記アームに補助コロを設けることを特徴としている。
このガレージ扉では、門扉が昇降する際に門扉が門扉の面外方向に揺動することがないので門扉が安定する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のガレージ扉であって、前記連結部が前記回転誘導手段に案内されて前記門扉が初期回転する際に、前記補助コロが前記スライドレールから離脱する切欠部を前記スライドレールに設けたことを特徴としている。
このガレージ扉では、門扉が初期回転する際に補助コロがスライドレールから離脱するので初期回転がスムーズにできる。
請求項1の発明によれば、開閉時に門扉が道路側に飛び出すことがなくなり、アームによる通行阻害をなくし、横桁をなくしてコンパクト化することができる。そして施工が容易で且つ低コストにできる。
さらに、門扉が初期回転する際に門扉が上下に揺動することがないので、門扉がスムーズに作動し安定した回転軌跡を維持できる。このため、ガレージ扉の可動部に無理な力が掛からないので耐久性が向上する。
請求項2の発明によれば、門扉が昇降する際に門扉が門扉の面外方向に揺動することがなく門扉が安定するので、門扉がスムーズに作動できる。
請求項3の発明によれば、門扉が初期回転する際に補助コロがスライドレールから離脱して初期回転がスムーズにできるので、門扉が安定した回転軌跡を維持できる。
<本発明の第1の実施形態>
以下に、本発明の第1の実施形態を図に基づいて説明する。
<ガレージ扉の構成>
図1(a)、(b)、(c)に示すように、本実施形態のガレージ扉1は、固定柱2とこの固定柱2を囲む可動柱3とからなる門柱4が一対形成され、可動柱3を固定柱2に沿って上方下方に駆動する駆動手段5と、一対の可動柱3に連動して昇降する跳ね上げ式の門扉6とを備える。
そして、前記門扉6の下端部に設けられて前記門扉6の自重を受け持つと共に前記門扉6の回転時の回転支点となる扉連結部50が、駆動索18によって昇降する。また、前記可動柱3の所定の上昇位置で門扉6全体を車庫側Nに回転させる門扉回転手段8を備えている。
前記門扉回転手段8は前記門扉6と前記可動柱3をアーム15で回転自在に連結するリンク機構であり、前記アーム15の上端部15a が前記可動柱3の
上部に回転自在に取付けられ、前記アーム15の下端部15bに形成された連結部としての可動ピン65が前記門扉6に形成されたスライドレール16と回転及びスライド自在に連結する。
また、前記門扉6を車庫側Nに初期回転させる回転誘導手段(トリガー)66が前記スライドレール16の下部を道路側Hに延在して形成され、前記門扉6が初期回転する際に、前記回転誘導手段66に案内されてスライド移動する前記連結部(可動ピン)65が遥動しないように、前記アーム15の下端部15bに前記連結部(可動ピン65)と連係して前記回転誘導手段66を挟持する回転補助コロ68を設ける。
なお、固定柱2は、平面視で四角筒形に形成され、固定柱2よりもひと回り大きい可動柱3の内部に格納される。さらに、化粧柱13が可動柱3を覆っている(化粧柱13は下限位置での可動柱3を覆うとともに、化粧柱13は固定柱2の下部に固着する)ので、可動柱3が上昇して門扉6が跳ね上がって全閉した状態でも、固定柱2周りの門扉回転手段8等の状況は外部から見ることはできず、外観的には、門扉6が全閉したときの状態と同じである。
図2に示すように、アーム15は門扉6と可動柱3との空間に互いの動きが干渉しないように取付けられる。また、スライドレール16は、門扉6の各側面に2組の連結部材16cを介して固着されている。
また、門扉6の下端部の側面に設けられた扉連結部50は、駆動索18の昇降ガイド部40を介して駆動索18に接続されている。
図3(a)、(b)、(c)に示すように、アーム15は細長い矩形板形状であり、アーム15の上端部15aはピン61によって図示しない可動柱に回転自在に固着される。アーム15の下端部15bにはアーム15と直角に(門扉6の方向に)矩形板形状の部材64が延在して固着され、この部材64の先端部64aには、可動ピン65の軸65bにコロ65aが回転自在に取付けられて部材64に固着される。
さらに、部材64には、可動ピン65の位置からアーム15に近づく方向に距離Y1離れ、可動ピン65の位置からアーム15の上端部15a方向に距離Y2離れた位置に回転補助コロ68が設けられる。回転補助コロ68は軸68bにコロ68aが回転自在に取付けられて部材64に固着される。
ここで、可動ピン65がスライドレール16の長孔67にスライド自在に挿入されることでアーム15とスライドレール16が連結している。ここで、ピン61と可動ピン65の水平方向の距離はEである。
スライドレール16は細長い矩形板形状でスライドレール16の幅方向の中央部に長孔67(幅G)が長手方向に凹状に刳り貫かれた構造であり、長孔67はスライドレール16の上端部16aから下端部16bに亘って形成され、下端部16bには回転誘導手段(トリガー)66が形成されている。このトリガー66はスライドレール16が道路側Hに略45度折れて長孔67が門扉6から道路側に延在して形成される。
そして、可動ピン65と連係して前記回転誘導手段66を挟持する回転補助コロ68が設けられているので、長手方向に凹状に刳り貫かれた長孔67(幅G)を形成する一方の(道路側Hの)壁67aは常に可動ピン65と回転補助コロ68によってスライド自在に挟持されている。
ここで、部材64に取付けられる可動ピン65と回転補助コロ68の位置関係(Y1,Y2)は、コロ65aとコロ68aの直径、長孔67の壁67aの厚さ及びトリガー66の折れ角度(略45度)等を考慮して算出されるが、例えば、可動ピン65から回転補助コロ68に向かって水平線より略30度の角度に形成される。
なお、扉連結部50は門扉6の重心(扉中心線)よりも道路側Hに僅かに偏芯(長さQ1)した位置に設けるのが好ましく、同様に可動ピン65も門扉6に沿って扉連結部50の延長上に設けるのが好ましい。
図4(a)、(b)に示すように、(図において固定柱2および化粧柱13は省略されている。)アーム15の上端部15aはピン61によって可動柱3の上端部3aに回転自在に固着されている。
門扉6の側面に設けられたスライドレール16には、長孔67が長手方向に設けられている。この長孔67に上下方向にスライド嵌合する可動ピン65が挿入されており、この可動ピン65とアーム15の下端部15bが連結される。
さらに、アーム15はピン61の軸周りに回転自由であり、スライドレール16は可動ピン65の軸周りに回転自由であるとともに可動ピン65に対して上下方向にスライド自由である。
次に、門扉6をスライド上昇させる駆動索18は2本のワイヤ18a、18bからなり、例えばベルト状のスチール製ワイヤ等が用いられる。一方のワイヤ18aは一端を図示しない固定柱の上部に設けられた固定部19に固定するとともに、固定部19から可動柱3の上部に設けた滑車20を経て門扉6下部に設けられた扉連結部50に固着される。他方のワイヤ18bは一端を固定部19に固定されるとともに、可動柱3の下部に設けた滑車21を経て扉連結部50に固着される。そして、門扉6は扉連結部50が図示しない昇降ガイド部40に固着されるとともに、昇降ガイド部40を昇降させる駆動索18を介して図示しない固定柱の固定部19に吊下支持されている。
図4(c)に示すように、可動柱3が下限位置にあるときは門扉6の下端部の扉連結部50は可動柱3の下部の滑車21の近傍に位置している。
図4(d)に示すように、可動柱3が図示しない装置で矢印の方向に上昇し始めると、ワイヤ18а、18bの一端が固定部19にて固定されているので、ワイヤ18а、18bによって扉連結部50が引き上げられることになり、門扉6を可動柱3に追随させて上昇させる。
このとき、可動柱3の上昇に連動して門扉6も上昇するが、門扉6の上昇速度は可動柱3よりも速度が早くなる。つまり、可動柱3がVだけ上昇すると滑車21もVだけ上昇するが、このとき、ワイヤ18а、18bは一端が固定部19に固定された閉ループなので、滑車21が動滑車としての役割をする。そのため、滑車(動滑車)21がV上昇するのに必要なワイヤ18bの長さUはU(≒2×V)になる。このように、ワイヤが長さUだけ上昇方向に移動するので、扉連結部50も長さUだけ上昇することになる。
そして、扉連結部50の上昇により扉連結部50と一体の門扉6も長さUだけ上昇するので、門扉6は可動柱3の略2倍の移動ストロークで上昇することができる。
図5に示すように、上記可動柱3を上方に駆動させる駆動手段5は、固定柱2に内蔵される駆動モータ30と、駆動モータ30の動力を可動柱3に伝達する駆動伝達機構31で構成される。
駆動伝達機構31は、固定柱2に内蔵される駆動モータ30に取付けられたスプロケット32と、可動柱3の内側に配置され、可動柱3の上下方向に亘って取付けられたチェーン33からなり、駆動モータ30によりスプロケット32を回転するとスプロケット32とチェーン33との噛み合いにより可動柱3が固定柱2に対して上下方向に駆動する。
そして、この可動柱に連動して門扉6を上下方向に駆動することができる。なお、65は外壁である。
図6に示すように、固定柱2の上部には、可動柱3が固定柱2に対してスムーズに昇降できるように、第1のコロ部10と第2のコロ部11が設けられ、それぞれの第1のコロ部10と第2のコロ部11には、側面4面に水平軸回りに回転する合計8個のコロ12が2層に亘って設けられている。
また、門扉6の下部は、門扉6の昇降を安定してスライド昇降させるために、門扉6が扉連結部50を介して昇降ガイド部40に連結され、昇降ガイド部は駆動索であるワイヤ18a、18bによって図示しない可動柱に吊下支持されている。昇降ガイド部40には上下方向4段に合計8個のコロ73が偏在しないようにバランスよく配設されている。
図7に示すように、門扉6に対応する可動柱3の角部3bには可動柱3の上下方向に沿って凹溝部70が設けられ、その大きさは可動柱3に対して略1/3(寸法比)の略相似形であり一部に開口70cを持つ凹型断面形状である。この凹溝部70内を昇降ガイド部40がスライドすることによって、昇降ガイド部40に連動する扉連結部50を介して門扉6が昇降される。
<ガレージ扉の作用>
図8(a)〜(c)、図9(d)〜(f)、図10(g)〜(k)を用いて、門扉6を開く際の連続の動作を説明する。なお、図示しないが、図4で説明したように、門扉6は扉連結部50と昇降ガイド部40を介してワイヤ18bに吊下支持状態で連結されて上昇する。
図8(a)〜(c)に示すように、図示しない駆動モータを駆動して全閉状態から可動柱3を上方に駆動させると、可動柱3が下限位置から所定の上昇位置に達するまでは、門扉回転手段の可動ピン65がスライドレール16に設けた長孔67に沿って相対的に下降しながら門扉6は回転せずに上昇する。
図8(c)は、門扉回転手段8の可動ピン65が長孔67の下端部のトリガー66に進入する直前の状態であり、まだ門扉6は初期回転が始まっていない状態である。
ここで、図3で説明したように、トリガー66はスライドレール16が道路側Hに例えば略45度折れて設けられている。このとき可動ピン65は回転補助コロ68に向かって略30度の角度に形成されており長手方向に凹状に刳り貫かれた長孔67(幅G)を形成する一方の(道路側H)壁67aは常に可動ピン65と回転補助コロ68によってスライド自在に挟持されている。
このように、回転補助コロ68が可動ピン65よりも上方に配置されているので、回転補助コロ68がトリガー66の始まりであるK−K線部において、壁67aによって持ち上げられることがないので、門扉6は初期回転をしない。
図9(d)〜(f)に示すように、門扉6が更に上昇することで、門扉回転手段8の可動ピン65が長孔67の下端部のトリガー66に進入する。そして、トリガー66が門扉6からオフセットしているので門扉6は回転し始める。ここで、トリガー66はスライドレール16が道路側Hに略45度折れるとともに、可動ピン65から回転補助コロ68に向かって略30度の角度に形成されているので、この角度差の分だけ可動ピン65と回転補助コロ68間に僅かな隙間が生じるので門扉6が上昇しながら車庫側Nに向かって倒れるように回転し始める。
そして、図9(d)〜(f)の動作中は可動ピン65と回転補助コロ68は常に壁67aをスライド自在に挟持しているので、可動ピン65がトリガー66内をスライド(初期回転)する間に可動ピン65がずり落ちるような現象(遥動)を防止することができる。
ここで、仮に回転補助コロ68が設けられていないとすると、可動ピン65が長孔67内を垂直に移動するスピードT1と、可動ピン65がトリガー66内を移動するスピードT2との関係は、T2=T1/SIN45度=1.4xT1である。このため、可動ピン65はトリガー66内に突入すると同時に長孔67内を垂直に移動するスピードT1よりも1、4倍速いスピードT2で急速に移動することになるので、回転補助コロ68が設けられていない場合には、可動ピン65が相対的にずり落ちるような現象(所謂フリーフォールのような遥動)が発生することになる。このような現象を防止するために回転補助コロ68が設けている。
さらに、図10(g)〜(k)に示すように、アーム15が車庫側Nに回転移動するとともに、門扉6を最終的に可動柱3の上方位置で車庫側Nに跳ね上げた全開状態となる。なお、上記と逆の動作(図10(k)→図8(a))によって門扉を閉じることができる。
図11に示すように、門扉6の昇降時には、門扉6の面外方向Sへの自由度は、門扉6とともに上昇するスライドレール16とアーム15が支持されている可動ピン65によって拘束されている。そのため、門扉6は、門扉6の扉連結部50を回転中心とするスライドレール16の可動ピン65の円弧71とアーム15のピン61を回転中心中心とする可動ピン65の円弧72が交わる2点間(点Jと点Kの間)の範囲で振れる(揺動)可能性がある。
点Jから点Kの位置はスライドレール16とアーム15の長さによって異なるが、たとえば門扉6の扉連結部50を中心として車庫側Nに20度及び道路側Hに26度の範囲で門扉が振れる可能性がある。
ところが、図3で説明したように、可動ピン65の位置から略30度上方向に離れた位置に回転補助コロ68が設けられている。そして、長手方向に凹状に刳り貫かれた長孔67(幅G)を形成する一方の(道路側H)壁67aは常に可動ピン65と回転補助コロ68によってスライド自在に挟持されている。
このため、門扉6が鉛直の位置を超えて道路側Hに振れようとすると、幾何学的に可動ピン65と回転補助コロ68によって壁67aが道路側Hに振れようとする動きを制限することになるので、門扉6は鉛直の位置を超えて道路側Hに振れることがない。 逆に、門扉6が鉛直の位置から車庫側Nに振れようとすると、可動ピン65と回転補助コロ68は壁67aとの間に隙間が生じるので、門扉6は車庫側Nに、可動ピン65と補助コロ68と壁67aとの間の隙間分だけ若干振れる可能性がある。
しかしながら、少なくとも一方(道路側H)への振れがないので、門扉6とアーム15の共振(振動)は激減するので、門扉6は面外方向Sに殆ど揺動することなく安定して上昇することができる。
なお、図3で説明したように、扉連結部50が門扉6の重心(扉中心線)よりも道路側Hに僅かに偏芯(長さQ1)した位置に設け、可動ピン65(門扉6が回転していない状態で)も門扉6に沿って扉連結部50の延長上に設けられているので、M=WxQ1(門扉6の重さをWとする)の初期回転モーメントが常に門扉6の上昇時に作用するので、門扉6の初期回転をさらに容易に行うことができる。
上記のように、本発明の第1の実施形態によれば、門扉6は道路側に飛び出すことなく開閉可能となる。このため、門扉6の開閉空間をコンパクトにできる。
さらに、門扉6は上昇開始直後は門扉6が車庫側Nに突出しないので、敷地内に門扉6のスペースを設ける必要がなくなる。
従来のような邪魔なアームや横桁が必要なくなり左右一対の門柱4だけなので、ガレージ扉1をコンパクトにできる結果、施工が容易となり、コストも削減できる。
門扉6が昇降する際に門扉6が門扉6の面外方向Sに揺動することがほとんどないので門扉6の昇降時に門扉6がスムーズに作動し、門扉回転時に安定して回転することができる。
門扉が初期回転する際に門扉が上下に揺動することがないので、門扉がスムーズに作動し安定した回転軌跡を維持できる。このため、ガレージ扉の可動部に無理な力が掛からないので耐久性が向上する。
<本発明の第2の実施形態>
以下に、本発明の第2の実施形態を図に基づいて説明する。なお、図8(a)〜(c)、図9(d)〜(f)、図10(g)〜(k)で説明したガレージ扉と同構成の部分については、図面に同符号を付して重複した説明を省略する。
図12(a)、(b)、(c)に示すように、部材64に設けられた可動ピン65の位置から上方向(アーム15に平行)に距離Y3離れた位置に補助コロ69が設けられる。そして、長手方向に凹状に刳り貫かれた長孔67(幅G)を形成する一方の(道路側H)壁67aには、トリガー66の直上の位置にトリガー66に沿って平行に補助コロ69用の逃がし孔69aが上下の開口長さY4で設けられる。
つぎに、図13(d)、(e)、(f)に示すように、可動ピン65がトリガー66内をスライドして初期回転する間に補助コロ69は壁67aに設けられた逃がし孔69aを抜けて容易に長孔67から脱出できる。(逃がし孔69aの上下の開口長さY4は補助コロ69が脱出できるように十分な広さに形成する)。そして、初期回転の動作中は可動ピン65と回転補助コロ68は常に壁67aをスライド自在に挟持しているので、可動ピン65がトリガー66内をスライド(初期回転)する間に可動ピン65がずり落ちるような現象(遥動)を防止できる。
ここで、門扉6の上昇時の状態は、図11の説明と同様に、門扉6が鉛直の位置を超えて道路側Hに振れようとすると、幾何学的に可動ピン65と回転補助コロ68によって壁67aが振れようとする動きを制限することになるので、門扉6は鉛直の位置を超えて道路側Hに押出すことがない。これに加えて、本発明の第2の実施形態では、可動ピン65と補助コロ69とを垂直に2組設けたことにより、門扉6は鉛直の位置から車庫側Nにも道路側Hにも振れようとする動きが制限されることになる。
このように、両方向への振れが制限されるので、門扉6は面外方向Sに殆ど揺動することなく安定して上昇することができる。なお、門扉6の振れの制限効果を更に得るためには、可動ピン65と補助コロ69は距離Y3をできるだけ大きくして離れた位置に設けるのが好ましい。
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて説明したが、上記の実施例はいずれも本発明の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきでないということはいうまでもない。
例えば、可動ピン65は回転補助コロ68に向かって略30度の角度に形成されており、トリガー66はスライドレール16が道路側Hに例えば略45度折れて設けられているが、これらの角度は必ずしも略30度や略45度でなくてもよく、状況に応じて設定すればよい。(例えば、トリガー66の角度は20度から60度の範囲で選ばれる。)
本発明の第1の実施形態におけるガレージ扉の、(a)は門扉の全閉状態を示す斜視図、(b)は門扉の半開き状態を示す斜視図、(c)は門扉の全開状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態におけるガレージ扉の、正面図である。 本発明の第1の実施形態におけるガレージ扉の、(a)は図2におけるA−A断面図、(b)は図3(a)におけるBの詳細図、(c)は図3(b)におけるC―C断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるガレージ扉の差動連結機構を示す、(a)は門扉の全閉状態における側面図、(b)は門扉の全閉状態における側面図で、可動柱をスライド上昇させるための駆動索の説明図、(c)は門扉の全閉状態における側面図で、門扉回転手段と駆動索の説明図、(d)は門扉の半開状態における側面図である。 本発明の第1の実施形態における可動柱用の駆動手段の、(a)は平面断面図、(b)は正面断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるガレージ扉の、門扉の全閉状態を車庫側から見た透視斜視図である。 本発明の第1の実施形態におけるガレージ扉の、図6のD−D断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるガレージ扉の、(a)〜(c)は、門扉の全閉状態から回転に至る一連の回転状態の説明図である。 本発明の第1の実施形態におけるガレージ扉の、(d)〜(f)は、門扉の初期回転状態の説明図である。 本発明の第1の実施形態におけるガレージ扉の、(g)〜(k)は、図9の(d)〜(f)に続いて門扉が全開状態に至る一連の回転状態の説明図である。 本発明の第1の実施形態におけるガレージ扉の、昇降時における門扉とアームとの動作関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるガレージ扉の、(a)〜(c)は、門扉の全閉状態から回転に至る一連の回転状態の説明図である。 本発明の第2の実施形態におけるガレージ扉の、(d)〜(f)は、門扉の初期回転状態の説明図である 第1の従来例の斜視図である。 第2の従来例の、(a)は正面図、(b)は側面図である。
符号の説明
1 ガレージ扉
2 固定柱
3 可動柱
4 門柱
5 駆動手段
6 門扉
8 門扉回転手段
15 アーム
15a 上端部
15b 下端部
16 スライドレール
18 駆動索
50 扉連結部
65 連結部(可動ピン)
66 回転誘導手段(トリガー)
67 長孔
67a 壁
68 回転補助コロ
H 道路側
N 車庫側

Claims (3)

  1. 固定柱とこの固定柱を囲む可動柱とからなる門柱が一対形成され、可動柱を固定柱に沿って上方下方に駆動する駆動手段と、一対の可動柱に連動して昇降する跳ね上げ式の門扉とを備えたガレージ扉であって、
    前記門扉の下端部に設けられて前記門扉の自重を受け持つと共に前記門扉の回転時の回転支点となる扉連結部が駆動索によって昇降するとともに、
    前記可動柱の所定の上昇位置で門扉全体を車庫側に回転させる門扉回転手段を備え、前記門扉回転手段は前記門扉と前記可動柱をアームで回転自在に連結するリンク機構であり、前記アームの上端部が前記可動柱の上部に回転自在に取付けられ、前記アームの下端部の連結部が前記門扉の側面に沿って形成されたスライドレールと回転及びスライド自在に連結し、
    前記門扉を車庫側に初期回転させる回転誘導手段が前記スライドレールの下部を道路側に延在して形成され、
    前記門扉が初期回転する際に、前記回転誘導手段に案内されてスライド移動する前記連結部が遥動しないように、前記アームの下端部に前記連結部と連係して前記回転誘導手段を挟持する回転補助コロを設けることを特徴とするガレージ扉。
  2. 請求項1に記載のガレージ扉であって、前記門扉が昇降する際に門扉が門扉の面外方向に揺動しないように前記アームに補助コロを設けることを特徴とするガレージ扉。
  3. 請求項2に記載のガレージ扉であって、前記連結部が前記回転誘導手段に案内されて前記門扉が初期回転する際に、前記補助コロが前記スライドレールから離脱する切欠部を前記スライドレールに設けたことを特徴とするガレージ扉。
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