JP4513265B2 - ガレージ扉 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガレージ扉に関し、詳しくは跳ね上げ式の門扉の開閉空間をコンパクトにするための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
第1の従来例として、図21に示すように、左右の支柱2’に摺動体3’を上下動可能に装着し、摺動体3’に枢着したアーム40の先端に門扉4を取り付け、アーム40によって門扉4を上方に跳ね上げるようにしたガレージ扉が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところがこの従来例では、門扉4を閉めた状態で門扉4がアーム40によって道路側Mに大きく飛び出すことで、ガレージ扉1の開閉空間をコンパクトにできない。そのために門扉4が歩行の邪魔になるという問題があり、また門扉4を道路側Mに飛び出さないように門柱4を敷地側Nに寄せて設置するとその分だけ敷地面積が減少するという問題が生じ、一方、アーム40を短くすると門扉4を上げた状態で門扉4の高さが低くなり、大型車(ハイルーフ車)の収納ができなくなるという問題が生じる。
【0004】
また第2の従来例として、図22に示すように、門柱2’に摺動体3’を上下動可能に装着し、摺動体3’の上端に設けた軸70に門扉4を装着し、摺動体3’を上昇させた後で軸70を回転させることにより、門扉4を上方位置で水平方向に回転させるようにしたガレージ扉が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
ところがこの従来例においては、門扉4を水平方向に回転させた状態で門扉4の半分が道路側Mに飛び出すという問題があり、そこで門柱2’を敷地側Nに寄せて設置すれば上記第1の従来例と同様、敷地面積が減少するという問題がある。
【0006】
そこで、門扉4が道路側Mに飛び出すのを防止するための第3の従来例として、図23に示すように、左右の支柱2”と横框41とからなる門形フレームの内側に門扉4を上下動可能に配置し、門扉4を上昇位置で敷地側Nに向けて回転させるものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
ところがこの従来例では、門形フレームの部品数(支柱2”、横框41)が増加して大掛かりなものとなり、高価になるだけでなく、横框41に駆動モータ8を内蔵しているため、横框が大型化して使用者に圧迫感を与えるという問題がある。
【0008】
【特許文献1】
実開平3−57300号公報
【特許文献2】
特開昭59−233089号公報
【特許文献3】
特開平7−62962号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、門扉を道路側に飛び出すことなく開閉でき、門扉の開閉空間をコンパクトにできると共に、従来の邪魔なアームや横框をなくして外観をすっきりしたものとすることができると共に全体をコンパクト化することができ、施工が容易で且つ低コストのガレージ扉を提供することにあり、他の目的とするところは、門扉の有効開口高さを高くできるものでありながら、可動柱の移動距離を短くして全体としてよりコンパクトな形態とすることができ、しかもリンク機構を利用して門扉を上方位置で停止保持できるガレージ扉を提供することにあり、他の目的とするところは、門扉の上昇開始直後に門扉が敷地側に突出するのを防止でき、敷地内に門扉のスペースを設けるという無駄をなくすことができると共に、門扉の開き出す際にはその回転動作をスムーズに行なえるようにしたガレージ扉を提供することにあり、他の目的とするところは、簡易な構造で門扉の狙いの回転軌跡を確保できると共に、全開状態の門扉を簡易な構造でバランス良く保持することが可能なガレージ扉を提供することにあり、他の目的とするところは、門扉自体にリンク機構としての性能を持たせることができ、全開状態において門扉全体を簡易な構造でバランス良く保持できると共に、門扉と門柱との隙間をなくして外観をより向上させることができるガレージ扉を提供することにあり、他の目的とするところは、駆動モータの必要トルクを減じることができると共に、可動柱が下降する際に緩衝効果が得られるガレージ扉を提供することにあり、更に他の目的とするところは、ガレージ扉を施工した後でも、車種に合わせて門扉の有効開口高さを容易に変更できるガレージ扉を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、固定柱2と、可動柱3と、可動柱3を上方に駆動する駆動手段5と、可動柱3に連動して上下動する跳ね上げ式の門扉4とを備えたガレージ扉であって、上記可動柱3の所定の上昇位置で門扉4全体を敷地側Nに回転させるための門扉回転手段6とを備え、上記駆動手段5は、上記固定柱2に内蔵される駆動モータ8と、駆動モータ8の動力を上記可動柱3に伝達して上記可動柱3を上記固定柱2に対して上方に駆動させる駆動伝達機構9と、上記可動柱3に取り付けられた動滑車11と該動滑車11に巻き掛けられて一端が固定柱2に連結され他端が上記門扉4に連結されるワイヤ12とを有する差動連結機構13とで構成され、上記門扉4が上記動滑車11に巻き掛けられたワイヤ12を介して上記可動柱3に吊下支持されており、上記駆動手段5によって上記可動柱3を駆動させる際に上記固定柱2に対して門扉4が上記可動柱3よりも相対的に大きく移動し、且つ上記可動柱3の上昇時に上記門扉4の上端部が上記可動柱3の上端部よりも上方に移動すると共に上記門扉回転手段6によって門扉4全体が敷地N側に回転するように構成したことを特徴としており、このように構成することで、門扉4を道路側Mに飛び出すことなく開閉できると共に、門扉4の開閉空間7をコンパクトにできる。しかも、従来のような邪魔なアームや横框が必要でないため、外観がすっきりしたものとなると共に全体をコンパクト化することができる。しかも差動連結機構13を利用して可動柱3と門扉4とを上下方向に差動的に駆動させることができ、門扉4の移動量が可動柱3の移動量に比して相対的に大きくとれる。これにより、有効開口高さPをより高くできると共に、可動柱3の移動量を相対的に短くできるので、有効開口高さPに比して可動柱3の移動距離を短くでき、さらに可動柱3の上昇時に門扉4の上端部が可動柱3の上端部よりも上方に移動した上昇位置で門扉回転手段6によって門扉4全体を敷地N側に回転させることができ、結果、全体としてよりコンパクトな形態とすることができる。
【0011】
また上記門扉回転手段6は、可動柱3の上部と門扉4とを回転自在に連結するリンク機構6aからなるのが好ましい。
【0012】
また上記門扉4に可動柱3が所定の上昇位置に達するまではリンク機構6aの一端をスライドさせて門扉4がリンク機構6aによって回転しないようにするための長孔14を設けると共に、上記可動柱3にリンク機構6aがスライドしている間は門扉4が回転しないようにガイドするための門扉ガイド15を設け、リンク機構6aの一端が長孔14の下端部に達する直前に、可動柱3に設けたローラー16が門扉4に設けたトリガー17に当接して門扉4が回転し始めるように構成するのが好ましく、この場合、門扉4の長孔14と門扉ガイド15とを利用して可動柱3が所定の上昇位置に達するまでは門扉4は垂直姿勢で真上に上昇させることが可能となるので、上昇開始直後は門扉4が敷地側Nに突出することもなく、敷地内に門扉4のスペースを設けるという無駄をなくすことができ、また、可動柱3が所定の上昇位置に達したときに、トリガー17とローラー16とが当たることで門扉4の回転をスムーズに開始させることができる。
【0013】
また上記門扉回転手段6は、門扉4の回転軌跡R上に沿って可動柱3に設けられた回転ローラー18からなり、可動柱3の上昇に連動して門扉4が回転ローラー18に沿って回転して開くように構成するのが好ましく、この場合、回転ローラー18を利用して門扉4の狙いの回転軌跡Rを確保できると共に、可動柱3に回転ローラー18を設けた簡易な構造で、全開状態の門扉4をバランス良く保持できるようになる。
【0014】
さらに本発明にあっては、固定柱2と、可動柱3と、可動柱3を上方に駆動する駆動手段5と、可動柱3に連動して上下動する跳ね上げ式の門扉4とを備えたガレージ扉であって、上記駆動手段5は、上記固定柱2に内蔵される駆動モータ8と、駆動モータ8の動力を上記可動柱3に伝達して上記可動柱3を上記固定柱2に対して上方に駆動させる駆動伝達機構9と、上記可動柱3に取り付けられた動滑車11と該動滑車11に巻き掛けられて一端が固定柱2に連結され他端が上記門扉4に連結されるワイヤ12とを有する差動連結機構13とで構成され、上記門扉4は、中央部で2つに折れ曲がる折れ戸4Aからなり、折れ戸4Aの上面板4aの上端部4dが可動柱3に回動可能に固定されており、上記差動連結機構13により可動柱3の上昇時に下面板4bの下端部4cがワイヤ12等の連結手段により引き上げられることで折れ戸4Aが折り畳まれて折れ戸4A全体が敷地側Nに回転するように構成されていることを特徴としており、このように構成することで、可動柱3の上昇時に動滑車11の作用によって下面板4bの下端部4cと可動柱3とのストローク差(スピード差)を利用して折れ戸4Aが折り畳まれ、折れ戸4A全体が敷地側Nに向かって突出するようになる。従って、折れ戸4A自体がリンク機構6aとしての性能を持つようになり、さらに下2つ折れの折れ戸4Aと可動柱3との隙間をなくして、外観をより向上させることができるようになる。
【0015】
また上記可動柱3を上方に向かってバネ付勢するための補助手段20を設けるのが好ましく、この場合、補助手段20が可動柱3を上方に引張るようにバネ付勢することによって、駆動モータ8の必要トルクを減じることができる。また可動柱3が下降する際は補助手段20が緩衝材として機能するようになる。
【0016】
また上記可動柱3及び門扉4の各々の上限位置を変更可能にするための変更手段を備えているのが好ましく、この場合、ガレージ扉1を施工した後でも、車種に合わせて門扉4の有効開口高さPを容易に変更できるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0018】
図1(a)は跳ね上げ式の門扉4の全閉状態を示し、図1(b)は門扉4の半開き状態を示し、図1(c)は門扉4の全開状態を示し、図2(a)〜(g)は門扉4の全閉状態から全開状態に移行する一連の動作を示し、図3は門扉4の回転軌跡Rの概念図である。
【0019】
本実施形態のガレージ扉1は、図1に示すように、固定柱2と、可動柱3と、可動柱3を上方に駆動させる駆動手段5(図7)と、可動柱3に連動して上下動する門扉4とを備えると共に、可動柱3の所定の上昇位置で門扉4全体を敷地側Nに向かって跳ね上げるための門扉回転手段6を備えたものである。なお図7中の50は外壁である。
【0020】
上記固定柱2は、平面視で四角筒形に形成され、固定柱2よりもひと回り大きい可動柱3の内側に格納されている。跳ね上げ式の門扉4は、可動柱3に連動して上下動するものであり、扉枠4eと扉本体4fとで一体に構成されている。なお、固定柱2、可動柱3、門扉4の各上下寸法A、B、C(図6)は、A(例えば1358mm)>B(例えば1308mm、)>Cに設定される。
【0021】
なお、可動柱3が固定柱2に対してスムーズに上下動できるようにするために、固定柱2の外側面には、図11に示すように、水平軸回りに回転する複数のコロ21を突設させると共に、可動柱3の内側面にコロ21を上下方向にガイドするためのガイド溝22を設けるのが好ましい。図13に示す例では固定柱2の4面に、各々、上下2個ずつ計4個のコロ21が設けられている。上側のコロ21群は、固定柱2の上端側に位置しており、下側のコロ21群は、固定柱2の上下方向の中央側に位置している。本例では下側のコロ21群は可動柱3が上限位置にあるときの可動柱3の下端位置Sよりもやや上方位置、例えば固定柱2の下端から1100mmの位置に配置してある。これにより、コロ21とガイド溝22とによって固定柱2に対する可動柱3のがたつきを防止しながら、可動柱3の上下動が円滑に行なわれるようになっている。なお、コロ21の数及び位置は図13の例に限定されるものではなく、例えば固定柱2の4面に、各々、上下1個ずつ計2個のコロ21を設けるようにしてもよい。
【0022】
次に、上記可動柱3を上方に駆動させる駆動手段5は、図5、図10に示す固定柱2に内蔵される駆動モータ8と、駆動モータ8の動力を可動柱3に伝達するチェーン・スプロケット式の駆動伝達機構9と、図9に示す可動柱3に設けられる動滑車11とこの動滑車11に巻き掛けられて固定柱2と門扉4とを回転自在に連結するワイヤ12等の連結手段とを備えた差動連結機構13とで構成されている。
【0023】
上記チェーン・スプロケット式の駆動伝達機構9は、可動柱3の内側に配置されている。本例では、固定柱2の上部にスプロケット9bが取り付けられ、可動柱3の上下方向に亘ってチェーン9aが取り付けられている。固定柱2に内蔵された駆動モータ8によりスプロケット9bを回転させることで、スプロケット9bとチェーン9aとの噛み合いによって可動柱3を固定柱2に対して上下方向に駆動させるものである。なお、チェーン・スプロケット式に代えて、例えば固定柱2に駆動モータ8により回転するピニオンギアを取り付け、可動柱3にピニオンギアと噛み合うラックギアを取り付け、ピニオンギアの回転によって可動柱3を上下昇降させるピニオン・ラック式のものであってもよい。
【0024】
上記差動連結機構13は、可動柱3の内側に配置されており、図8(a)(b)に示すように、可動柱3の上下両端部に取り付けられた一対の動滑車11と、一対の動滑車11に巻き掛けられて固定柱2と門扉4とに各々連結されるワイヤ12、ロープ等の連結手段とで構成されている。ここでは、例えばベルト状のスチール製ワイヤ12を用いている。ワイヤ12の両端部12aは、図9(a)に示すように、可動柱3の上部に設けた一対の押さえローラー19間から引き出されて固定柱2側に設けたワイヤ固定部23に固着されている。これにより可動柱3はワイヤ12を介して固定柱2に吊下支持状態で連結されている。
【0025】
また上記動滑車11間のワイヤ12の一部は、連結ピン24を介して門扉4の下端部に連結されている。その一例を図10に示す。図10において、門扉4の扉枠4eの下端部から突出させた連結ピン24を可動柱3内に設けた凹部25内に挿入され、連結ピン24をワイヤ12に貫通させた状態で連結ピン24の先端からナット26を締め付けることで、ワイヤ12が連結ピン24を介して門扉4の下端部に固定されている。これにより、門扉4の下端部は連結ピン24及びワイヤ12を介して可動柱3に吊下支持状態で連結された状態となっている。なお、図10中の27は連結ピン24に取り付けたコロであり、可動柱3に設けた凹溝28にコロ27を転動自在に挿入することで、ワイヤ12の引っ張りによって連結ピン24が可動柱3の凹部25に沿って上下動する際に、連結ピン24と可動柱3間のがたつき防止が図られている。ここで図8(a)のように可動柱3が下限位置にあるときは門扉4の下端部の連結ピン24は可動柱3の下側の動滑車11の近傍に位置し、可動柱3が上昇し始めると図8(b)のようにワイヤ12によって連結ピン24が引き上げられて門扉4を可動柱3に追随させて上昇させるものである。このとき図8(b)のように、動滑車11の作用によって可動柱3がVだけ上昇する間に、連結ピン24と一体の門扉4がU(≒2×V)だけ上昇する。つまり門扉4は可動柱3のおよそ2倍の移動ストロークで上昇するようになっている。もちろん、門扉4と可動柱3の移動ストローク差はこの数値には限られず、適宜設計変更自在である。
【0026】
次に、上記門扉回転手段6は、可動柱3が上限位置に達する直前に、門扉4を敷地側Nに向かって水平軸回りに回転させるものである。本例の門扉回転手段6は、図9に示すように、可動柱3の上部と門扉4とを回転自在に連結するリンク機構6aと、門扉4を回転方向に傾けるためのトリガー17とを備えている。
【0027】
リンク機構6aは可動柱3の外側に配置されるものであり、図9(a)(b)に示すように、細長い平板状リンクにて形成されている。このリンク機構6aの一端は可動柱3の上端部に回動自在に結合される固定ピン30に連結され、リンク機構6aの他端は門扉4に設けた長孔14内に沿って上下方向にスライド嵌合する可動ピン31に連結されている。ここで、長孔14は、可動柱3が所定の上昇位置に達するまではリンク機構6aの一端をスライドさせて門扉4がリンク機構6aによって回転しないようにするためのものである。図6に示す例では固定ピン30と可動ピン31間の距離Fは例えば350mmとされる。また固定ピン30は図6の矢印Gで示す回転方向の自由度を持っており、可動ピン31は図6の矢印G’で示す回転方向及び矢印Jで示す上下方向への自由度を持っている。
【0028】
また、可動柱3には、図9(a)に示すように、門扉4を前後から保持する前後一対の門扉ガイド15が設けられている。本例の一対の門扉ガイド15はそれぞれローラーで構成され、各門扉ガイド15は上下方向にずれて配置されている。ちなみに、門扉4の下端部は前記連結ピン24を介してワイヤ12に吊下支持状態で連結されているが、門扉4はその下端部の連結ピン24を中心として回転可能な状態となっているため、門扉4は下限位置から所定の上昇位置までは門扉4が回転しないように保持する必要がある。そこで本例では、リンク機構6aがスライドしている間は、門扉ガイド15によって門扉4が回転しないようにガイドすることで、門扉4を真上に上昇できるようになっている。なお門扉ガイド15はローラーに限らず、例えば摺動部材などであってもよい。
【0029】
また、上記門扉4を回転方向に傾けるためのトリガー17は、門扉4の回転を開始させるためのものであり、門扉4が開き出す際に必要となる。本例のトリガー17は図9(a)(b)に示すように、門扉4の上下方向の中央より下側位置に設けられており、可動柱3の上下方向の中央より上側位置に設けたローラー16に対向配置され、リンク機構6aの一端が長孔14の下端部に達する直前に、ローラー16がトリガー17に当接することで門扉4が回転し始めるように構成されている。これらトリガー17及びローラー16はいずれも可動柱3の内側に配置されている。また、トリガー17は、図9(a)に示すように、ローラー16を通る鉛直線よりも門扉4の厚み中心側(道路側M)に向かって突出した上傾斜面17aと頂部17bと下傾斜面17c(図14)とが上下方向に連続して形成されており、可動柱3に対して門扉4が一定高さまで上昇したときに、ローラー16がトリガー17の上傾斜面17aを経て頂部17bに乗り上げることによって、門扉4が連結ピン24を中心としてトリガー17の突出方向(道路側M)とは反対方向(敷地側N)に向かって所定角度だけ傾くようになっている。つまり、門扉4は回転方向の自由度を有しているため、ローラー16がトリガー17に乗り上がることで門扉4は図15(f)の矢印イで示す方向に回転を始めるようになる。またこのときのトリガー17による門扉4の初期回転速度は、トリガー17の上傾斜面17aの角度を変更することによって適宜設計変更自在である。ここでは上傾斜面17aは30°に設定されている。なお、トリガー17の下傾斜面17cは、門扉4の下降時にローラー16がトリガー17の頂部17bにスムーズに乗り上げるために必要となる。
【0030】
次に、門扉4を開く際の動作を図2、図15等を参照して説明する。図2(a)の全閉状態から駆動モータ8を駆動して可動柱3を上方に駆動させると、可動柱3が下限位置から所定の上昇位置に達するまではリンク機構6aの他端の可動ピン31が門扉4に設けた長孔14(図6)に沿って下降することで、図2(b)(c)のように門扉4は途中までは回転せずに真上に上がる。そして、リンク機構6aの可動ピン31が門扉4の長孔14の下端に到達する直前に、門扉4のトリガー17が可動柱3のローラー16(図15)に接触することで、門扉4が回転方向に傾く。図15の例では、可動柱3に対する門扉4の上昇量が0mmのときは図15(a)のようにローラー16とトリガー17とは接触せず、門扉4の上昇量が8mm〜18mmのときは図15(b)(c)のようにローラー16がトリガー17の上傾斜面17aに到達し、門扉4の上昇量が32mm〜70mmのときは図15(d)(e)のようにローラー16がトリガー17の頂部17bに乗り上げて、可動柱3に対する門扉4の傾斜角度がおよそ4°となる。これにより、図15(f)のように可動柱3の上昇に追随して門扉4はリンク機構6aの一端を中心として敷地側Nに向かって傾斜する。さらにリンク機構6aの他端が長孔14の下端に達した後で門扉4が更に上昇することで図2(d)〜図2(g)のようにリンク機構6aが下向きから敷地側Nに向かって門扉4が回転して、最終的に可動柱3の上方位置で敷地側Nに跳ね上げられた全開状態となる。このとき、リンク機構6aを利用して門扉4の荷重がバランス良く支えられることで、門扉6は全開状態で停止して保持される。なお、上記と逆の動作(図2(g)→(a))によって門扉を閉じることができる。
【0031】
しかして、可動柱3が所定の上昇位置に達するまでは、門扉4は回転せずに真上に上昇し、可動柱3が所定の上昇位置に達したときに、トリガー17によって門扉4は敷地側Nに向かって回転を始め、更に門扉回転手段6によって門扉4が敷地側Nに向かって跳ね上げられる。従って、門扉4は道路側Mに飛び出すことなく開閉可能となり、門扉4の開閉空間7(図3)をコンパクトにできる。そのうえ門扉4は上昇開始直後は門扉4が敷地側Nに突出することがないため、敷地内に門扉4のスペースを設けるという無駄をなくすことができる。しかも左右2本の門柱35のみで良く、従来のような邪魔なアームや横框が必要でないため、ガレージ扉1を従来に比してコンパクトにできる結果、施工が容易となり、コストも削減できる。
【0032】
また本例では、駆動モータ8を内蔵する固定柱2は可動柱3内に格納され、さらにリンク機構6a以外の各部品は可動柱3の内側に配置されている。つまり外側からは可動柱3と門扉4とは見えず、従って、ガレージ扉1全体の外観がすっきりしたものとなる。そのうえ門扉4を閉めたときはその有効開口高さに比して門扉4及び可動柱3をそれぞれ低く出来ると共に、可動柱3と門扉4とを上下方向に差動的に駆動させるための動滑車11を用いているため、門扉4の移動ストロークが可動柱3の移動ストロークのおよそ2倍となり、門扉4の移動量が相対的に大きくとれるので、結果、有効開口高さP(図2(g))を一層広くとることができるものでありながら、閉じた状態では全体としてコンパクトな形態となり、デザイン性においても好ましいものとなる。
【0033】
さらに、門扉回転手段6として機能するリンク機構6aは、門扉4の全開状態でその荷重をバランス良く支える働きもする。つまり、門扉4を上方位置で停止保持するための保持手段としても機能するので、門扉4の荷重を支えるための特別の部材が不要となり、コストを削減できるという利点もある。
【0034】
図16は本発明の他の実施形態であり、門扉4が中央部で2つに折れ曲がる上面板4aと下面板4bとを備えた折れ戸4Aからなる場合の一例を示している。本例では、上面板4aの下端部と下面板4bの上端部とはヒンジ部80を介して枢着されており、上面板4aの上端部4dは可動柱3に回動可能に固定されている。なお、駆動手段5は、上記図7、図8に示す実施形態と同様であり、動滑車11とワイヤ12とを備えた差動連結機構13を有している。そして、可動柱3の上昇により下面板4bの下端部4cがワイヤ12により引き上げられることで折れ戸4Aが折り畳まれて折れ戸4A全体が敷地側Nに向かって突出するように構成されている。従って、図16(b)〜(f)のように可動柱3が上昇すると動滑車11の作用によって下面板4bの下端部4cが可動柱3のおよそ2倍の移動ストロークで上昇することとなり、このときの可動柱3と下面板4bの下端部4cとのストローク差(スピード差)を利用して折れ戸4Aが折り畳まれ、最終的に図16(g)のように折れ戸4A全体が敷地側Nに向かって全開状態となる。本例によれば、可動柱3と上面板4aを介して回転可能に連結し、動滑車11のワイヤ12と下面板4bとを連結しているため、上面板4a自体がリンク機構としての性能を持つようになる。つまり、下面板4bが上昇すると上面板4aは固定柱2を中心として回転するようになり、下面板4bと上面板4aの折り畳み状態では下面板4bによって上面板4aを支える形となるため、折れ戸4A自体のリンク機能によって折れ戸4A自体が全開状態でバランス良く保持されることとなる。また本例ではリンク機構6a(図2)を別に設ける必要がないため、構造をシンプル化できる利点があり、さらに門扉4と可動柱3との間にリンク機構を配置するスペースを設ける必要もないため、外観が一層向上するという利点もある。
【0035】
図17は本発明の更に他の実施形態であり、門扉回転手段6は、門扉4の回転軌跡R(図17(a))上に沿って可動柱3に設けられた回転ローラー18からなり、可動柱3の上昇に連動して門扉4が回転ローラー18に沿って回転して開くようにした場合の一例を示している。本例では、可動柱3の上下2箇所に回転ローラー18を配置している。下の回転ローラー18は、門扉4が下降位置で開くことを防止しながら、所定の上昇位置から狙いの回転軌跡Rを満足させるものである。上の回転ローラー18は、開閉軌跡Rを確保すると共に、全開時の門扉4の保持も行なう。つまり、可動柱3の上昇時に門扉4が回転ローラー18に当接しながら回転することによって門扉4を回転させることが可能となる。なお、門扉4は前記実施形態と同様、その下端部がワイヤ12に連結された連結ピン24を中心として回転可能な状態となっている。しかして、可動柱3の上昇に連動して門扉4が回転ローラー18に沿って回転して開くようにしたので、リンク機構が不要となる。しかもリンク機構を使用した場合は門扉4との隙間ができるが、回転ローラー18を使用した場合はその隙間をなくすことができ、外観が向上する。また上下2つの回転ローラー18を取り付けた簡易な構造で、全開状態の門扉4をバランス良く保持でき、そのうえコストを一層削減できるという利点もある。
【0036】
図18は本発明の更に他の実施形態であり、可動柱3の内側に可動柱3を上方に向かってバネ付勢するための補助手段20を設けた場合の一例を示している。本例の補助手段20は、上端が可動柱3内部を上側に押し、下端が固定柱2に固定された圧縮バネ20aにて構成されている。なお、圧縮バネ20aを補強するために圧縮バネ20aの内部に収縮可能な案内棒を収納してもよい。しかして、圧縮バネ20aが可動柱3を上方に引張るようにバネ付勢することによって、駆動モータ8によって可動柱3が上昇する際にはその上昇を補助できるようになり、結果、駆動モータ8の必要トルクを減じることができる。また可動柱3が下降する際には、圧縮バネ20aが緩衝材として機能するようになる。しかも可動柱3が下降するにつれて圧縮バネ20aのバネ力が少しずつ増加することで、衝撃緩和効果が一層向上する。なお可動柱3が下限位置で保持できるようにするため、圧縮バネ20aのバネ力は門扉4の自重よりも小さく設定されるのが望ましい。また、門扉4を手動で開閉式とした場合にも適用できるものであり、この場合、門扉4をバネ力によって比較小さい力で上げることが可能となる。
【0037】
図19、図20は、可動柱3及び門扉4の各上限位置を変更可能にする変更手段を備えた場合の一例を示している。本例では可動柱3の上限位置を変更するために、固定柱2の上下方向の中央側に、可動柱3を上限位置で停止させて保持するための上下一対のリミッタ36,37(図19(g))を取り付け、下側のリミッタ37を普通車用とし、上側のリミッタ36をハイルーフ車用としている。さらに、門扉4の上限位置を変更するために、リンク機構6aと可動柱3とを連結する固定ピン30(図19(c))の高さ位置を図6の実線位置と図6の仮想線位置との距離E(例えば198mm)間で変更可能としている。しかして、図19に示すように、リンク機構6aと固定柱2との固定位置を高くし且つハイルーフ車用の上側のリミッタ36を使用することで、有効開口高さP1(図19(h))を高くできるようになり、一方、図20に示すように、リンク機構6aと固定柱2との固定位置を低くし且つ普通車用の下側のリミッタ37を使用することで、有効開口高さP2(図20(h))を低くできるようになる。従って、ガレージ扉1を施工した後でも電気的制御や手動操作なしで有効開口高さP1,P2(<P1>の変更が容易となり、既存のクロスゲートにはない格別の効果が得られるものである。
【0038】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、固定柱と、可動柱と、可動柱を上方に駆動する駆動手段と、可動柱に連動して上下動する跳ね上げ式の門扉とを備えたガレージ扉であって、上記可動柱の所定の上昇位置で門扉全体を敷地側に回転させるための門扉回転手段とを備えているので、門扉を道路側に飛び出すことなく開閉でき、門扉の開閉空間をコンパクトにできる。しかも、従来のような邪魔なアームや横框が必要でないため、外観がすっきりしたものとなると共に全体をコンパクト化することができ、その結果、施工が容易となり、コスト削減を図ることができる。
また、上記駆動手段は、上記固定柱に内蔵される駆動モータと、駆動モータの動力を上記可動柱に伝達して上記可動柱を上記固定柱に対して上方に駆動させる駆動伝達機構と、上記可動柱に取り付けられた動滑車と該動滑車に巻き掛けられて一端が上記固定柱に連結され他端が上記門扉に連結されるワイヤとを有する差動連結機構とで構成され、上記門扉が動滑車に巻き掛けられたワイヤを介して上記可動柱に吊下支持されており、上記駆動手段によって上記可動柱を駆動させる際に上記固定柱に対して上記門扉が上記可動柱よりも相対的に大きく移動し、且つ上記可動柱の上昇時に上記門扉の上端部が上記可動柱の上端部よりも上方に移動すると共に上記門扉回転手段によって門扉全体が敷地側に回転するように構成したので、差動連結機構を利用して可動柱と門扉とを上下方向に差動的に駆動させることができ、これにより、門扉の移動量が可動柱の移動量に比して相対的に大きくとれるので、門扉の有効開口高さをより高くできると共に、可動柱の移動量を相対的に短くできるので、有効開口高さに比して可動柱の移動距離を短くでき、さらに可動柱の上昇時に上記門扉の上端部が上記可動柱の上端部よりも上方に移動した上昇位置で上記門扉回転手段によって門扉全体を敷地側に回転させることができ、結果、全体としてよりコンパクトな形態とすることができる。
【0039】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、上記門扉回転手段は、可動柱の上部と門扉とを回転自在に連結するリンク機構からなるので、リンク機構によって門扉を回転できると共に門扉の全開状態ではリンク機構によって門扉の荷重をバランス良く支えることが可能となり、リンク機構は門扉を上方位置で停止保持するための保持手段としても機能することとなり、結果、門扉を開いたときに門扉の荷重を支えるための特別の部材が不要となり、コストを一層削減できるものである。
【0040】
また請求項3記載の発明は、請求項2記載の効果に加えて、上記門扉に可動柱が所定の上昇位置に達するまではリンク機構の一端をスライドさせて門扉がリンク機構によって回転しないようにするための長孔を設けると共に、上記可動柱にリンク機構がスライドしている間は門扉が回転しないようにガイドするための門扉ガイドを設け、リンク機構の一端が長孔の下端部に達する直前に、可動柱に設けたローラーが門扉に設けたトリガーに当接して門扉が回転し始めるように構成したので、門扉の長孔と門扉ガイドとを利用して可動柱が所定の上昇位置に達するまでは門扉は垂直姿勢で真上に上昇させることができ、上昇開始直後に門扉が敷地側に突出することがないため、敷地内に門扉のスペースを設けるという無駄をなくすことができ、また、可動柱が所定の上昇位置に達したときに、トリガーとローラーとが当たることで門扉の回転を開始させることができ、門扉の開き出す際の回転動作をスムーズに行なうことができる。
【0041】
また請求項4記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、上記門扉回転手段は、門扉の回転軌跡上に沿って可動柱に設けられた回転ローラーからなり、可動柱の上昇に連動して門扉が回転ローラーに沿って回転して開くように構成したので、回転ローラーを利用して門扉の狙いの回転軌跡を確保できると共に、可動柱に回転ローラーを設けた簡易な構造で、全開状態の門扉をバランス良く保持することが可能となる。
【0042】
また請求項5記載の発明は、固定柱と、可動柱と、可動柱を上方に駆動する駆動手段と、可動柱に連動して上下動する跳ね上げ式の門扉とを備えたガレージ扉であって、上記駆動手段は、上記固定柱に内蔵される駆動モータと、駆動モータの動力を上記可動柱に伝達して上記可動柱を上記固定柱に対して上方に駆動させる駆動伝達機構と、上記可動柱に取り付けられた動滑車と該動滑車に巻き掛けられて一端が上記固定柱に連結され他端が上記門扉に連結されるワイヤとを有する差動連結機構とで構成され、上記門扉は、中央部で2つに折れ曲がる折れ戸からなり、折れ戸の上面板の上端部が可動柱に回動可能に固定されており、上記差動連結機構により可動柱の上昇時に下面板の下端部がワイヤ等の連結手段により引き上げられることで折れ戸が折り畳まれて折れ戸全体が敷地側に回転するように構成されているので、可動柱の上昇時に動滑車の作用によって下面板の下端部と可動柱とのストローク差(スピード差)を利用して折れ戸が折り畳まれ、折れ戸全体が敷地側に向かって突出するようになる。従って、折れ戸自体がリンク機構としての性能を持つようになり、全開状態において折れ戸全体が簡易な構造でバランス良く保持されるものであり、上下2つ折れの折れ戸と門柱との隙間をなくして、外観をより向上させることができるものである。
【0043】
また請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の効果に加えて、可動柱を上方に向かってバネ付勢するための補助手段を設けたので、補助手段が可動柱を上方に引張るようにバネ付勢することによって、駆動モータの必要トルクを減じることができる。また可動柱が下降する際には、補助手段が緩衝材として機能するようになり、衝撃緩和効果を高めることができる。
【0044】
また請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の効果に加えて、可動柱及び門扉の各々の上限位置を変更可能にするための変更手段を備えているので、ガレージ扉を施工した後でも、可動柱及び門扉の各々の上限位置を変更することで、車種に合わせて門扉の有効開口高さを容易に変更可能となる。例えば普通車用とハイルーフ車用とに使い分けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、(a)は門扉の全閉状態を示し、(b)は半開き状態を示し、(c)は全開状態を示す斜視図である。
【図2】(a)〜(g)は同上の門扉の全閉状態から全開状態に至る回転状態の説明図である。
【図3】同上の門扉の回転軌跡の概念図である。
【図4】同上の門扉の半開き状態を道路側から見た斜視図である。
【図5】同上の門扉の全開状態を道路側から見た斜視図である。
【図6】同上の可動柱に設けた長孔とリンク機構との位置関係を説明する側面図である。
【図7】(a)は同上の駆動伝達機構を説明する正面断面図、(b)は平面断面図である。
【図8】(a)は同上の差動連結機構を説明する側面図、(b)は可動柱と門扉の移動ストローク差の説明図である。
【図9】(a)は同上のワイヤの巻き掛け状態を説明する正面図、(b)は側面図である。
【図10】同上のワイヤを連結ピンを介して門扉に固定した状態を説明する平面断面図である。
【図11】同上のワイヤを上側の動滑車に巻き掛けた状態を説明する平面断面図である。
【図12】同上の門扉の連結ピンが下側の動滑車近傍まで下降した状態を説明する平面断面図である。
【図13】同上の固定柱の斜視図である。
【図14】(a)は同上のトリガーの正面図、(b)は側面図、(c)はトリガーにローラーが乗り上げた状態の説明図である。
【図15】(a)〜(f)は同上のトリガーによって門扉が回転し始める状態の説明図である。
【図16】(a)〜(g)は同上の門扉が折れ戸からなる場合において折れ戸の全閉状態から全開状態に至る回転状態の説明図である。
【図17】(a)〜(g)は同上の門扉回転手段が回転ローラーからなる場合において門扉の全閉状態から全開状態に至る回転状態の説明図である。
【図18】同上の補助手段を説明する正面断面図である。
【図19】(a)〜(h)は同上の有効開口高さを高くした場合における門扉の全閉状態から全開状態に至る回転状態の説明図である。
【図20】(a)〜(h)は同上の有効開口高さを低くした場合における門扉の全閉状態から全開状態に至る回転状態の説明図である。
【図21】従来例の斜視図である。
【図22】他の従来例の斜視図である。
【図23】(a)は更に他の従来例の正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 ガレージ扉
2 固定柱
3 可動柱
4 門扉
4A 折れ戸
4a 上面板
4b 下面板
5 駆動手段
6 門扉回転手段
6a リンク機構
8 駆動モータ
9 駆動伝達機構
11 動滑車
12 ワイヤ
13 差動連結機構
14 長孔
15 門扉ガイド
16 ローラー
17 トリガー
18 回転ローラー
20 補助手段
M 道路側
N 敷地側
P 有効開口高さ
R 回転軌跡

Claims (7)

  1. 固定柱と、可動柱と、可動柱を上方に駆動する駆動手段と、可動柱に連動して上下動する跳ね上げ式の門扉とを備えたガレージ扉であって、上記可動柱の所定の上昇位置で門扉全体を敷地側に回転させる門扉回転手段を備え、上記駆動手段は、上記固定柱に内蔵される駆動モータと、駆動モータの動力を上記可動柱に伝達して上記可動柱を上記固定柱に対して上方に駆動させる駆動伝達機構と、上記可動柱に取り付けられた動滑車と該動滑車に巻き掛けられて一端が上記固定柱に連結され他端が上記門扉に連結されるワイヤとを有する差動連結機構とで構成され、上記門扉が動滑車に巻き掛けられたワイヤを介して上記可動柱に吊下支持されており、上記駆動手段によって上記可動柱を駆動させる際に上記固定柱に対して上記門扉が上記可動柱よりも相対的に大きく移動し、且つ上記可動柱の上昇時に上記門扉の上端部が上記可動柱の上端部よりも上方に移動すると共に上記門扉回転手段によって門扉全体が敷地側に回転するように構成したことを特徴とするガレージ扉。
  2. 上記門扉回転手段は、可動柱の上部と門扉とを回転自在に連結するリンク機構からなることを特徴とする請求項1記載のガレージ扉。
  3. 上記門扉に可動柱が所定の上昇位置に達するまではリンク機構の一端をスライドさせて門扉がリンク機構によって回転しないようにするための長孔を設けると共に、上記可動柱にリンク機構がスライドしている間は門扉が回転しないようにガイドするための門扉ガイドを設け、リンク機構の一端が長孔の下端部に達する直前に、可動柱に設けたローラーが門扉に設けたトリガーに当接して門扉が回転し始めるように構成したことを特徴とする請求項2記載のガレージ扉。
  4. 上記門扉回転手段は、門扉の回転軌跡上に沿って可動柱に設けられた回転ローラーからなり、可動柱の上昇に連動して門扉が回転ローラーに沿って回転して開くように構成したことを特徴とする請求項1記載のガレージ扉。
  5. 固定柱と、可動柱と、可動柱を上方に駆動する駆動手段と、可動柱に連動して上下動する跳ね上げ式の門扉とを備えたガレージ扉であって、上記駆動手段は、上記固定柱に内蔵される駆動モータと、駆動モータの動力を上記可動柱に伝達して上記可動柱を上記固定柱に対して上方に駆動させる駆動伝達機構と、上記可動柱に取り付けられた動滑車と該動滑車に巻き掛けられて一端が上記固定柱に連結され他端が上記門扉に連結されるワイヤとを有する差動連結機構とで構成され、上記門扉は、中央部で2つに折れ曲がる折れ戸からなり、折れ戸の上面板の上端部が可動柱に回動可能に固定されており、上記差動連結機構により可動柱の上昇時に下面板の下端部がワイヤにより引き上げられることで折れ戸が折り畳まれて折れ戸全体が敷地側に回転するように構成されていることを特徴とするガレージ扉。
  6. 上記可動柱を上方に向かってバネ付勢するための補助手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のガレージ扉。
  7. 上記可動柱及び門扉の各々の上限位置を変更可能にするための変更手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のガレージ扉。
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