JP4289104B2 - 医療用具およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、輸液、輸血、透析回路等に用いられる医療用具に関するものであり、より詳細には、異なる材料からなる管状部材、例えば軟質部材と硬質部材とを脱離し難いように接合された医療用具およびその製造方法に関する。
従来から、異なる材料製の部材が接合された医療用具として、ポリプロピレン製の点滴筒と軟質ポリ塩化ビニル製のチューブとが連結された点滴用具、ポリプロピレン製の輸液バッグと軟質ポリ塩化ビニル製のチューブとが連結された輸液用具などがある。これらの接合には従来から使用されているテトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、シクロヘキサンなどの溶剤型接着剤は、軟質ポリ塩化ビニル製チューブと軟質塩化ビニル製コネクター同士の接着には効果があるが、軟質ポリ塩化ビニル製チューブと前記ポリプロピレン製材料の接着には効果が無く、前記ポリプロピレン製材料に連結された軟質ポリ塩化ビニル製チューブが長期保存においてクリープ、応力緩和が発生し、故意に軟質ポリ塩化ビニル製チューブを引張った場合、前記チューブが連結部より脱落する危険があった。このような問題を解決するためにUV硬化型接着剤または低融点部材を用いて接合することが行われてきた。前者の方法では、UV硬化型接着剤により接着可能な軟質材料製の管状第2部材とこの第1部材を接合するとともに、硬化型接着剤では接着困難な材料製の管状第2部材を有する医療用具においては、接合空間にリブを設けることにより脱離を阻止する方法が公知である(特許文献1、特公平2−18103号公報)。しかし、UV硬化型接着剤を使用すると、滅菌による接続強度の低下や接着剤塗布の作業負担、あるいは被着物の材質が限定されるなどの問題があった。
この方法に代わる後者の方法では、第1部材と第2部材との間に合成樹脂材料を含む第3部材を介挿し、第3部材のみを溶融した後、固化することによって第1部材と第2部材とを接合する(カシメる)ことも行われている。この方法では、第3部材は第1および第2の部材の融点のうち低い方よりさらに低い融点を有し、第3部材の融点を超えるが、第1および第2の部材の融点のうち低い方の温度より低い範囲の温度で加熱して接合する(カシメる)(特許文献2、特開平2−80059号公報、特許文献3、特開2001−95927号公報)。この方法では、第2管状部材が融点70〜80℃のポリブタジエンの場合、ポリブタジエンより融点が低く、かつ医療安全性に優れた第3部材の材料を選択することが難しく、かつ第3部材の形状、挿入位置決め等に欠点がある。
特公平2−18103号公報
特開平2−80059号公報
特開2001−95927号公報
近年、ポリ塩化ビニル成形品を使用後に廃棄するに当たり、焼却を行うとダイオキシンなどの有害なガスを発生することが問題となり、ポリ塩化ビニルに代わるプラスチック成形品が多種、使用されている。これらのプラスチックの中でもポリブタジエンまたはスチレン系エラストマーは、軟質材料として柔軟性、透明性に優れ、かつグリセリン、インシュリン等の薬剤を吸着しないことから注目されている。その中でも特にポリブタジエンが値段、医療安全性、機能性等の面より、非ポリ塩化ビニル管状部材の医療器具として多く使用されている。その代表例として、第1部材の硬質管状部材であるポリプロピレン製点滴筒(点滴筒)と第2部材のポリブタジエン管状部材(ポリブタジエンチューブ)の嵌合について以下に説明する。
従来から、点滴筒とポリブタジエンチューブの嵌合(接合)はUV硬質型接着剤を使用しない方法として、ポリブタジエンチューブを第1部材(点滴筒)下部に設けられた大径管状突出部(突出部内面に高さ約0.3mm以下のリブ付き)とテーパー状の小径管状突出部との間に環状隙間を形成し、その隙間の末端までポリブタジエンチューブを外バメ挿入し、大径管状突出部内面のリブでポリブタジエンチューブ挿入先端部の外表面に接触するように設計工夫されている。小径管状突出部先端直径はポリブタジエンチューブを外挿入するため、ポリブタジエンチューブ内径より小であり、小径管状末端部直径はポリブタジエンチューブ内径より大きい。しかし、エチレンオキサイドガス滅菌処理、エチレンオキサイドガス脱気処理等を含めた60℃×24時間以上の熱処理によりポリブタジエンチューブの残留応力緩和によるゆるみや、長期保存による反発弾性の低下(クリープ)によるポリブタジエンチューブのゆるみが生じる。
従って、最近では前記の大径管状突出部とポリブタジエンチューブとの環状隙間にUV硬化型接着剤を流し込み(塗布)環状隙間をふさぐ方法が一般的に行われている。しかし、市販UV硬化型接着剤は点滴筒の材料であるポリプロピレンとポリブタジエンチューブの両者材料との接着力が弱く、接着剤の塗布が不十分であるとポリブタジエンチューブの閉塞等の異常現象で点滴筒内に圧力がかかった場合、内部の空気が漏れる危険がある。また、UV硬化型接着剤を管理することは難しく、さらにUV照射という手段を必要とするという欠点を有する。
また、ポリブタジエンチューブを接続するためのコネクター、ポート等の硬質管状部材等の医療用具材料はポリブタジエンより硬度の大きいポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン等の熱可塑性プラスチックが多く用いられており、難接着性材料であるポリブタジエンチューブを完全に接続するための方策が現時点では見出されていない。
本発明の目的は、接続における従来の種々の問題を解消した医療用具を提供することである。即ち、本発明の課題は、ポリプロピレンなどの硬質管状部材と軟質ポリブタジエン、軟質ポリ塩化ビニル、軟質スチレン系エラストマー等の管状部材を、医療用具製造時の加熱滅菌温度条件を利用して両者を強固に接合した医療用具を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために種々、鋭意検討したところ、射出成形用の結晶性熱可塑性ポリエステルのガラス転移点が、医療用具製造時に使用されるエチレンオキサイドガス(EOG)加熱滅菌温度(通常約60℃)より低く、室温(約23℃)より高い範囲のガラス転移点を有する前記材料を使用して、カシメ材である円筒中空管の円周方向に分子鎖が配向するようにサイドセンターゲートで、金型温度20℃以下の温度にて射出成形し、非晶状態の円筒中空管を作製することを試みた。この円筒中空管のガラス転移点より高い温度(60℃)で2〜5時間熱処理すれば、円筒中空管の円周方向に配向した分子鎖セグメントが緩和され、かつ円筒中空管の内径が熱処理前に比較して約5〜10%小さくなることを見出し、これをカシメ材として利用する医療用具に到達した。
また、前記熱可塑性ポリエステルはガラス転移点以上の熱処理温度で結晶化する性質を持つため、熱処理時間の長い程カシメ材としての剛性が大きくなる特徴があることも見出した。
さらに、前記熱可塑性ポリエステルは軟質ポリブタジエン、軟質ポリ塩化ビニル樹脂とシクロヘキサノン、シクロヘキサン等の溶剤で接着できる利点があり、前記熱可塑性ポリエステル円筒中空管を溶剤接着により容易に固定できる長所がある。
すなわち、本発明は硬質材料であるポリプロピレンからなる第1管状部材の端部に設けられた小径管状突出部に、軟質ポリブタジエン、軟質ポリ塩化ビニル、または軟質スチレン系エラストマーからなる第2管状部材を外挿入し、かつ、溶剤を塗布した該第2管状部材外部にガラス転移点約30〜約60℃を有する熱可塑性ポリエステルからなる第3管状部材を設けて、前記小管状突出部と第2管状部材を接合した医療用具である。
また、本発明は軟質ポリブタジエン、軟質ポリ塩化ビニル、または軟質スチレン系エラストマーからなる第2管状部材の外表面に溶剤を塗布し、該溶剤塗布部位にガラス転移点約30〜約60℃を有する熱可塑性ポリエステルからなる第3管状部材を外挿入すると共に、硬質材料であるポリプロピレンからなる第1管状部材の端部に設けられた小径管状突出部に、前記第3管状部材を外挿入した前記第2管状部材を外挿入し、前記第3管状部材を加熱して、前記小管状突出部と第2管状部材を接合することを特徴とする医療用具の製造方法である。
本発明の医療用具は、第3部材として、熱可塑性ポリエステルからなるカシメ部材を使用することにより、硬質材料からなる第1管状部材と軟質ポリブタジエン等の第2管状軟質部材とを強固に接続することができる。例えば、患者への薬剤点滴投与に点滴筒を使用する場合、ポリブタジエン第2管状部材に引張り力が働いた場合でも、第1管状部材である点滴筒から第2管状部材の接続が外れることを解消する。また、医療用具を組立てた後、最終的に加熱滅菌する温度でカシメ部材を溶融して、第1部材および第2部材を接合することができ、格別な加熱工程を必要としない利点を有する。
本発明は硬質材料からなる第1管状部材の下部に設けられた小径管状突出部にガラス転移点が30〜60℃(好ましくは40〜50℃)の熱可塑性ポリエステルからなる円筒中空管の第3管状部材を外挿入した第2管状部材を外挿入(外バメ)し、前記小径管状突出部と第2管状部材を接合する(カシメる)ことを特徴とする。外挿入とは、より大きな径を有する管状部材により小さな径を有する管状部材を挿入することを意味する。
第3管状部材である円筒中空管の内径は、小径管状突出部に外挿入された第2管状部材の外径に等しいかあるいはこれよりも大きくすべきである。
本発明の医療用具とは、異なる材料からなる管状部材、例えば軟質部材と硬質部材とを脱離し難いように接合された医療用具であって、点滴注射、輸血、透析回路等に用いられる医療用具を包含する。
本発明の硬質材料からなる第1管状部材とは、その下部に小径管状突出部が設けられている部材である。例えば、点滴筒、血液バッグのポート、輸液バッグのポート、輸液セットのコネクター、透析回路のコネクターなどが包含される。これらの硬質材料からなる第1管状部材には、必要により小径管状突出部の外側に、環状隙間を介して大径管状突出部を有していてもよい。
本発明の硬質材料からなる第1管状部材としては、ポリプロピレン製点滴筒、融点90℃以上の熱可塑性プラスチック製の輸液バッグチューブ接続部材、あるいは、融点90℃以上である熱可塑性プラスチック製の輸液回路または輸血回路チューブ接続部材が挙げられる。融点90℃以上の熱可塑性プラスチックとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)ポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレタンなどが例示される。
本発明の軟質材料からなる第2管状部材としては、ポリブタジエンチューブ、スチレン系エラストマーチューブ、ポリ塩化ビニルチューブ、ポリウレタンチューブなどが例示される。
本発明の第3の管状部材は、第1管状部材と第2管状部材とを接合する(カシメる)部材であって、後述するように、ガラス転移点約30〜約60℃を有する熱可塑性ポリエステルである。
次に、第1管状部材が点滴筒またはフリーロックコネクターであり、第2管状部材が軟質ポリブタジエンチューブである場合について、図1および図2を用いて詳述する。
点滴注射などに使用される医療用具は、基本的には、一端に輸液剤容器に刺通する導入針2を有する点滴筒1(第1管状部材)を備え、点滴筒1の他端にテーパー状の小径管状突出部6の末端まで外挿入された軟質ポリブタジエン製メインチューブ4(第2管状部材)を接合し、このメインチューブ4の他端は静脈針10を装着するフリーロックコネクター9を接合する。さらに、前記点滴筒1の下流側のメインチューブ4に取り付けられ、該チューブ内部を流れる輸液の流量を調節するクランプ8とからなる(図1)。
本発明では、点滴筒1とメインチューブ4、あるいはフリーコックコネクター9とメインチューブ4が円筒中空管であるカシメ部材7によって接合されている。
点滴筒1の下部には大径管状突出部3と小径管状突出部6が一体に設けられている。小径管状突出部6の内部を輸液が流れる。大径管状突出部3の長さは、小径管状突出部6の長さより短く、両者の間には環状隙間5が設けられている。その環状隙間5に軟質ポリブタジエン製チューブ4が挿入され、第3管状部材の円筒中空管7を加熱することにより、軟質ポリブタジエンチューブ4が接合されている(図2)。
一般に、精密に輸液の点滴を行うには、点滴速度、輸液量を管理調整出来る輸液ポンプ11が点滴筒1とフリーロックコネクター9の間の軟質ポリブタジエンチューブ4に設けられる。
第1管状部材である点滴筒1は、硬質材料からなる合成樹脂の射出成形物からなり、側壁は可撓性及び透明性を有している。従って、透明な点滴筒により、点滴中に流出口からの点滴液の落下が確認可能となっている。具体的には筒状本体と、該本体の上部端に輸液剤容器の密栓に刺通する導入針2を接続し、かつ、下部はテーパー状筒体とそれに続く脚部を有する。該脚部は、大径管状突出部3と小径管状突出部6からなり、その間には環状隙間5が形成されている。
点滴筒の材料としては、一般的にはポリプロピレン、ポリプロピレンとポリプロピレンエラストマーのブレンドなどがある。
点滴筒は、外径が約14〜17mmであり、内径が約13〜16mm、長さが約50〜70mmである。脚部を構成する大径管状突出部は、外径が約6〜8mmであり、内径が約4〜6mm、長さが約5〜7mmであり、小径管状突出部は、外径が約2〜4mmであり、内径が約1〜3mmであり、長さが約15〜20mmである。大径管状突出部3と小径管状突出部6との間の環状隙間5は、隙間幅が約1〜2mm、長さが約5〜7mmである。これらの寸法は、一例であって、本発明を制限するものではない。
フリーロックコネクター9とは、一方に内面に相手の接続部品と完全にネジ固定出来る二条ネジを有し、さらに自由(フリー)に回転出来るオス部の接続部を有し、他方に軟質ポリブタジエンチューブ4を外挿入する小径管状突出部12を有するものであり、前記の二条ネジと完全に接続できる突起を有する静脈針10と接続できるものである。
フリーロックコネクター9の小径管状突出部12に軟質ポリブタジエンチューブ4を外挿入して接合する。前記小径管状突出部は外径が約2〜5mmであり、内径が約1〜4mmであり、長さが10〜20mmである。
第2管状部材4は、軟質ポリブタジエンからなるチューブである。軟質ポリブタジエンとしては、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン単独、またはこれを共重合した共重合体、またはこれを主成分とする組成物があり、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエンに、スチレンを共重合した共重合体、または、例えばスチレン−イソプレン−スチレンのスチレン系エラストマーをブレンドしたものも含まれる。1,2−ポリブタジエンは、共重合体中、50〜100モル%を占めることが望ましく、また、組成物中、50〜100モル%含まれることが望ましい。
該チューブは、外径が約2〜5mmであり、内径が約1〜4mmであり、長さが約100〜200cmを有する。
本発明において、カシメ部材として使用する第3管状部材は、ガラス転移点が約30〜約60℃の熱可塑性ポリエステルである。好ましくは、医療用具製造時に使用されるエチレンオキサイドガス(EOG)加熱滅菌温度(通常約60℃)より低く、室温(約23℃)より高い範囲のガラス転移点を有する。このような熱可塑性ポリエステルとしては、具体的には下記組成を有するものが挙げられる。
(1)酸成分およびアルコール成分からなるポリマー分子鎖中に第3成分を共重合した熱可塑性ポリエステル。
酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸が挙げられ、テレフタル酸を主たるジカルボン酸成分とすることが好ましい。アルコール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコールなどのアルキレングリコールが挙げられ、エチレングリコールを主たるジオール成分とすることが好ましい。第3成分は、上記芳香族ジカルボン酸成分およびアルキレングリコール成分からなるポリエステルの融点を下げることなく、ガラス転移点を約30〜約60℃、好ましくは約40〜約50℃に維持することができる成分であり、例えば、ダイマー酸、水添ダイマー酸などの長鎖二塩基酸、ポリエチレン・ポリテトラメチレンブロックコポリエーテルなどの長鎖グリコールなどが挙げられる。
テレフタル酸、エチレングリコール、ポリオールからなるポリエステルにおいて、共重合するダイマー酸が酸成分100重量%に対して15重量%のとき、ガラス転移点が約47℃であり、ダイマー酸が20重量%のとき、ガラス転移点が約40℃となり、ガラス転移点はポリエステルにおける第3成分の重量%に従って下降する。
本発明では、ポリエステルの一例として、酸成分中に全ジカルボン酸成分に対して、ダイマー酸を5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%含有するものがある。また、ジオール成分中に全ジオール成分に対して、下記式で示される平均分子量1000〜1800のポリオール化合物を5〜25重量%、好ましくは10〜20重量%含有するものもある。
HO−(CO)−(CO)−H
(式中、nおよびmは5〜20の整数である。)
このようなポリエステルの一例として、第3成分としてダイマー酸を共重合し、ガラス転移点を下げたポリエステルは既に公知である(特開平03−252419号公報)。
(2)また、ポリエステルに親和性のある第3成分を混融させて、ガラス転移点を下げた組成物。
第3成分として、ジオクチルフタレート(DOP)の低分子化合物を混融させるものがある(特開昭51−93770号公報)。
本発明において使用する熱可塑性ポリエステルの主組成を下記に記す。
酸成分:テレフタル酸、
アルコール成分:エチレングリコールなどのアルキレングリコール、
第3成分:ダイマー酸またはポリオキシアルキレングリコール
分子量:約25000〜30000
融点:200〜242℃
ガラス転移点:32〜50℃
本発明の医療用具の製造方法は、硬質材料からなる第1管状部材の端部に設けられた小径管状突出部に、熱可塑性ポリエステルからなる円筒中空管である第3管状部材を外挿入した第2管状軟質部材を外挿入し、前記第3管状部材を加熱して、前記小経管状突出部と第2管状部材を接合する。第3管状部材は前記熱可塑性ポリエステルを円筒中空管の円周方向に分子鎖が配向するように、サイドセンターゲートで金型温度20℃以下の温度にて射出成形した、非晶状態の円筒中空管である。
前記第3管状部材の位置決めは、小径管状突出部に外挿入した第2管状軟質部材表面に第3管状部材と第2管状軟質部材の両者を接着できる酢酸エチル、シクロヘキサン、シクロヘキサノン等の溶剤を少量塗布する。あるいは円筒中空管の内径を第1管状部材の小径管状突出部に外挿入された第2管状部材の外径と同一にすれば良い。特に、本発明は第3管状部材と軟質ポリブタジエンチューブ等の第2管状軟質部材の両者を前記溶剤等の手段を利用して強固に接着でき容易に円筒中空管が第2管状部材より剥離しない長所を持つ。
第3管状部材である円筒中空管の内径は、小径管状突出部に外挿入された第2管状部材の外径に等しいかあるいは大きくすべきである。また、円筒中空管の肉厚は、0.3mm〜1.5mm、特に、0.7mm〜1.5mmが耐圧性の面で好ましい。
加熱条件は、エチレンオキサイドガス滅菌条件より約50〜65℃、好ましくは約50〜62℃、約24〜60時間、好ましくは約30〜40時間である。円筒中空管である第3管状部材のガラス転移点より高い温度(例えば、60℃)で、2時間以上熱処理すれば、円筒中空管の円周方向に配向した分子鎖セグメントが緩和され、かつ、円筒中空管の内径が熱処理前に比較して、約5〜10%小さくなり、これをカシメ材として利用できる。
なお、本発明の熱可塑性ポリエステルに汎用のスチレン−ブタジエン−スチレン成形材料、結晶性または非晶性汎用熱可塑性ポリエステルをブレンド成形し、溶剤接着性の向上、柔軟性や剛性の付与、熱収縮率の調整等をしてもよい。
本発明の医療用具を用いて点滴を行うには、まず、輸液ポンプ11のドアを開け、メインチューブ4を装着しない状態で輸液ポンプ11の電源スィッチを入れた後、クランプ8でメインチューブ4を閉じた状態で点滴筒1に備えられた導入針2を輸液剤容器のゴム栓に刺通するとともに、点滴筒1を手で前後に押しながらプライミングし、点滴筒1に輸液を約1/3溜め込む。次に、輸液ポンプ11内に設置されているチューブクランプを解除し、点滴筒1とクランプ8の間のメインチューブ4を輸液ポンプ11に装着し、輸液ポンプ11のドアを閉じ、輸液流量、点滴する輸液総量(予定量)を設定した後、クランプ8を開き、点滴筒1内及び静脈針10の先端に滴下が無いことを確認した後、静脈針10を穿刺し、輸液ポンプの開始スイッチを押し、輸液供給を開始する。輸液供給中にメインチューブ4が不慮の事故で折れたりするとメインチューブ4が閉塞し、メインチューブ4に急激な内圧がかかり、点滴筒1とメインチューブ4の接続部、フリーロックコネクター9とメインチューブ4の接続部がメインチューブの内圧負荷による膨張で容易に抜ける危険があるが、本発明では円筒中空管7成形品のカシメ部材を取り付けたことにより、これらの危険を回避することができる。
以下に、実施例を用いて本発明を説明する。
なお、ガラス転移点はパーキンエルマー社製DSC(示差走査熱量計)を用いて昇温速度10℃/分にて測定した。
熱可塑性ポリエステルの組成は、ポリエステル樹脂をトリフルオロ酢酸とクロロホルムの1:1(重量比)混合溶液に溶解し、テトラメチルシランを標本と混合して、バリアン社製FT−NMR(型式300MG)による分析値を示す。
ポリプロピレンからなる第1管状部材である点滴筒1(外径約15mm、内径約14mm、長さ56mm)の下部に設けられた小径管状突出部6(外径約2.7mm、内径約1.5mm、長さ約16mm)の点滴筒下端部まで軟質ポリブタジエン製第2管状部材(外径約3.6mm、内径約2.3mm、長さ約20cm)を外挿入した。小径管状突出部に外挿入した軟質ポリブタジエン製第2管状部材の外径は約4.0〜4.1mmであった。次に、ガラス転移点が32℃の下記組成を有する熱可塑性ポリエステルを使用して、下記寸法を有する2種の円筒中空管である第3管状部材を成形した。その円筒中空管を軟質ポリブタジエン製第2管状部材に外挿入し、点滴筒下部の大径管状突出部末端(外径約6mm、内径約4mm、長さ約5mm)に円形中空管の先端が接触するまで外挿入した。円筒中空管の位置固定のため、軟質ポリブタジエン製第2管状部材と熱可塑性ポリエステルの接着溶剤であるシクロヘキサノンを軟質ポリブタジエン製第2管状部材表面に少量塗布し、円筒中空管を接着した。次いで、約55℃で約20時間加熱し、円筒中空管の内径を収縮させ、その収縮力により小径管状突出部に外挿入した軟質ポリブタジエン製第2管状部品と小径管状突出部を圧縮密着した。
熱可塑性ポリエステルの主組成:
テレフタル酸/ダイマー酸/エチレングリコール/ポリオール
酸成分中のダイマー酸量:25(重量%)
ジオール成分中のポリオ−ル量:10(重量%)
Figure 0004289104
実施例1の試料1と同様にして、ガラス転移点が50℃の下記組成を有する熱可塑性ポリエステルで成形した円筒中空管を使用して、第1管状部材である点滴筒(外径約15mm、内径約14mm、長さ5.6cm)と軟質ポリブタジエン製第2管状部材(外径約3.6mm、内径約2.3mm、長さ約20cm)を接合した。
熱可塑性ポリエステル主組成
テレフタル酸/ダイマー酸/エチレングリコール/ポリオール
酸成分中のダイマー酸量:13(重量%)
ジオール成分中のポリオール量:10(重量%)
上記実施例1および実施例2で使用した熱可塑性ポリエステルのペレットを等重量ブレンドし、ガラス転移点約41℃の下記組成を有する熱可塑性ポリエステルを得た。この熱可塑性ポリエステルで成形した円筒中空管を使用して、第1管状部材である点滴筒(外径約15mm、内径約14mm、長さ5.6cm)と軟質ポリブタジエン製第2管状部材(外径約3.6mm、内径約2.3mm、長さ約20cm)を接合した。
比較例1
上記実施例1で作製した試験サンプルに、円筒中空管を外挿入せず、点滴筒と軟質ポリブタジエン製第2管状部材を接合した(円筒中空管なし)。
比較例2
ガラス転移点72℃の汎用成形材料として多く使用されているダイマー酸不含熱可塑性ポリエステルで成形した円筒中空管を使用して、実施例1と同様に点滴筒と軟質ポリブタジエン製第2管状部材を接合した。
上記実施例1、2および3、比較例1および2で作製したサンプルを約23〜25℃の室温下で下記評価を行った。
評価方法:軟質ポリブタジエンチューブ4の末端(点滴筒1下部外挿入部と反対側)部を金属製の耐圧クリップで封鎖し、点滴筒上部の導入針2に耐圧チューブを外挿入し、導入針2の孔より点滴筒1、軟質ポリブタジエンチューブ4に0.15Mpaの加圧空気を負荷し、点滴筒1と軟質ポリブタジエンチューブ4の外挿入部より加圧空気の漏れが発生する迄の加圧空気負荷時間を測定した。
なお、加圧空気負荷時間は、約23〜25℃の水中に測定サンプルが完全に浸るまで入れ加圧空気の漏れを気泡発生有無で観察した。0.15Mpaの加圧空気負荷で30分以上空気漏れの無いサンプルを合格とした。
この評価結果を表2に示す。
Figure 0004289104
円筒中空管を挿入しない比較例1の従来品サンプルは、加圧空気負荷時間1分以内に軟質ポリブタジエンチューブ自身が0.15Mpaの加圧空気で膨張し、空気漏れを生じた。
また、比較例2のガラス転移点72℃の熱可塑性ポリエステル製円筒中空管使用品は、円筒中空管の内径が収縮せず、カシメ効果がなかった(比較例1と差がなかった)。
実施例1のガラス転移点32℃、実施例3のガラス転移点41℃の熱可塑性ポリエステルの円筒中空管使用品は、比較例1よりもはるかに大きい効果を示した。特に、ガラス転移点32℃、または41℃の熱可塑性ポリエステルの外径6.1mm、内径4.1mm、肉厚1.0mm、長さ8mmの円筒中空管使用品(試料1)において、シクロヘキサノンで円筒中空管と軟質ポリブタジエンチューブを接着したものは、試験数5本中、5本ともに合格(30分以上空気漏れ)し、顕著な効果を示した。
さらに、外径5.1mm、内径4.1mm、肉厚0.5mm、長さ8mmの肉厚減少品(試料2)は、比較例1の円筒中空管未使用品より、0.15Mpaの空気負荷で軟質ポリブタジエンチューブより空気が漏れるまでの時間は約8倍向上した。
なお、シクロヘキサノンを使用して軟質ポリブタジエンチューブと円筒中空管を接着したものは、シクロヘキサノン未使用品より空気が漏れるまでの時間が大きくなることにより、接着力による内径収縮方向、すなわち軟質ポリブタジエンチューブの円周方向に均一に収縮力が働くものと推定される。
参考例1
円筒中空管の内径収縮率の評価方法として、双葉電子工業(株)より購入した外径(mm)3.6、3.7、3.8、3.9、4.0のストレートエジェクタピン(商品名E−EQ、規格値:直径に対して、上限0mm、下限−0.005mmのバラツキ)に、比較例2、実施例1、2、3で作製した円筒中空管(内径4.1mm)を外挿入し、実施例1に記した熱処理条件(約55℃×20時間)で熱処理を行った。円筒中空管の内径収縮をストレートエジェクタピンへのカシメ程度を評価した。それらの評価結果を表3に示す。
Figure 0004289104
備考)
(a)の評価用円筒中空管は、ガラス転移点の異なる熱可塑性ポリエステルで成形した。成形した円筒中空管の寸法を(b)に示す。(c)は寸法既知のストレートエジェクタピンに、(b)の円筒中空管を外挿入し、約55℃×20時間加熱処理し、外挿入した円筒中空管の密着性の評価結果である。
評価 ○:円筒中空管の内径が収縮し、ストレートエジェクタピンに強く密着している。
△:円筒中空管の内径がストレートエジェクタピンに接触しているが密着力は弱い。
×:円筒中空管の内径がストレートエジェクタピンに未接触であり、密着性無し。
円筒中空管のカシメ効果で検討した点滴筒下部の小径管状突出部(外径;約2.7mm)に外挿入した挿入部分の軟質ポリブタジエンチューブの外径(近似的には小径管状突出部の外径+ポリブタジエンチューブの肉厚)は約4〜4.1mmであり、それ以下に円筒中空管の内径が小さくなればカシメ効果有りと判定できる。
表3から明らかなように、実施例1〜3で検討した熱可塑性ポリエステル3種類(ガラス転移点32℃、41℃、50℃)の円筒中空管は、すべて内径が4.0mm以下に収縮しており、これがポリブタジエンチューブと小径管状突出部との密着性(圧着性)に寄与している。
本発明の円筒中空管(カシメ部品)を輸液セットに装着した医療用器具を示す模式図である。 図1のI−I線での拡大断面図である。 図1のII−II線での拡大断面図である。
符号の説明
1 点滴筒
2 導入針
3 大径管状突出部
4 軟質メインチューブ
5 環状隙間
6 小径管状突出部
7 円筒中空管(カシメ部品)
8 クランプ
9 フリーロックコネクター
10 静脈針
11 輸液ポンプ
12 小径管状突出部

Claims (11)

  1. 硬質材料であるポリプロピレンからなる第1管状部材の端部に設けられた小径管状突出部に、軟質ポリブタジエン、軟質ポリ塩化ビニル、または軟質スチレン系エラストマーからなる第2管状部材を外挿入し、かつ、溶剤を塗布した該第2管状部材外部にガラス転移点約30〜約60℃を有する熱可塑性ポリエステルからなる第3管状部材を設けて、前記小管状突出部と第2管状部材を接合した医療用具。
  2. 前記第1管状部材が点滴筒である、請求項1記載の医療用具。
  3. 前記熱可塑性ポリエステルは、酸成分が芳香族カルボン酸およびダイマー酸であり、グリコール成分がアルキレングリコールである、請求項1または2記載の医療用具。
  4. 前記第2管状部材が軟質ポリブタジエンチューブである、請求項1〜3の何れかに記載の医療用具。
  5. 軟質ポリブタジエン、軟質ポリ塩化ビニル、または軟質スチレン系エラストマーからなる第2管状部材の外表面に溶剤を塗布し、該溶剤塗布部位にガラス転移点約30〜約60℃を有する熱可塑性ポリエステルからなる第3管状部材を外挿入すると共に、硬質材料であるポリプロピレンからなる第1管状部材の端部に設けられた小径管状突出部に、前記第3管状部材を外挿入した前記第2管状部材を外挿入し、前記第3管状部材を加熱して、前記小径管状突出部と第2管状部材を接合することを特徴とする医療用具の製造方法。
  6. 前記第1管状部材が点滴筒である、請求項5記載の医療用具の製造方法。
  7. 前記熱可塑性ポリエステルは、酸成分が芳香族カルボン酸およびダイマー酸であり、グリコール成分がアルキレングリコールである、請求項5または6記載の医療用具の製造方法。
  8. 前記第2管状部材が軟質ブタジエンチューブである、請求項5〜7の何れかに記載の医療用具の製造方法。
  9. 第3管状部材のガラス転移点を越え、第1管状部材の融点および第2管状部材の融点のいずれか低い方よりも低い温度で加熱して、第1管状部材と第2管状部材を接合することを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の医療用具の製造方法。
  10. 第1管状部材の融点が90℃以上であり、第2管状部材の融点が約70〜80℃のであり、かつ、第3管状部材が融点200℃以上であって、約50〜60℃に加熱して、第1管状部材と第2管状部材を接合することを特徴とする請求項9記載の医療用具の製造方法。
  11. 前記溶剤がシクロヘキサノン又はシクロヘキサンである請求項5〜10の何れかに記載の医療用具の製造方法。
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