JP4287296B2 - キャリアシートの張力制御方法及び装置 - Google Patents

キャリアシートの張力制御方法及び装置 Download PDF

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本発明は、キャリアシートを搬送する場合におけるキャリアシートに発生する張力を所望の一定値に制御するキャリアシートの張力制御方法、及びキャリアシートの張力制御装置に関するものである。
多層配線基板や積層セラミック電子部品を製造する場合、生産性の観点からキャリアシートが用いられる場合がある。このキャリアシートは、薄い長尺の樹脂フィルムであり、その上にセラミックスラリーを一定厚さに塗布しセラミック膜を形成している。キャリアシートの搬送・停止を繰り返しながらセラミックスラリーに微細な導体パターンを形成する。導体パターンが形成された複数のシートを積層し、熱処理をした後、切断することにより、多層配線基板や積層セラミック電子部品の素子構成部分を作製する。
このようなキャリアシートを搬送するにあたって、キャリアシートが変形すると、素子のパターン形成精度が低下するので、キャリアシートに変形や伸びを生じさせないように、キャリアシートに一定の張力をかける必要がある。
図6は、このようなキャリアシートに、一定の張力を与えながら搬送する搬送装置を示す模式図である(例えば特許文献1参照)。この搬送装置は、キャリアシート1を巻き取った第2のサクションロール102からキャリアシート1を送り出して、第1のサクションロール101に巻き替える。この送り出す間に、加工装置(図示せず)により、キャリアシート1に塗布されたセラミックスラリーの加工などを行う。第1のサクションロール101はサーボモータ106により回転駆動され、サーボモータ106は、ドライバ107により制御される。第2のサクションロール102はサーボモータ108により回転駆動され、サーボモータ108は、ドライバ109により制御される。
この搬送装置は、キャリアシート1の張力を一定に保つために、テンションローラ103を設けている。テンションローラ103に張力センサ104を連結して、この張力センサ104の検出値が一定になるように、テンションローラ103の位置またはバネ定数を調整している。すなわち、張力センサ104で検出された張力が弱くなると、テンションローラ103を引っ張り、張力センサ104で検出された張力が強くなると、テンションローラ103を緩める。なお、105は、張力センサ104で検出出力を取り出すための増幅器である。
特開2001-213557号公報
ところが、近年の多層配線基板や積層セラミック電子部品は、それらが搭載される装置(携帯電話、PDA、コンピュータなど)の小型化、高機能化により、ますます高い精度が要求されている。このためキャリアシートとなる樹脂フィルムも薄くなり、またセラミック膜の厚さも1μm以下と薄くなってきており、たわみや伸びによるセラミック膜の変形が起こりやすい状態にある。
例えば、コンデンサ素子製造用のPETフィルムについて、厚み38μm、幅200mm、長さ800mmのPETフィルムの一端を固定し、他端を33N(3.38kg)で引っ張ると、0.119mm(0.015%)伸びる。フィルムの厚みを薄く、幅を狭くすると、伸びはさらに大きくなる。
たわみやわずかな変形があれば、セラミック膜にクラックが生じ、完成品となった多層配線基板や積層セラミック電子部品の構造欠陥や電気性能不良が発生する。
そこで、キャリアシートの搬送時の張力を厳密に一定に保つ必要がある。
ところが前記図6に示したような従来の搬送装置では、キャリアシート加減速時に搬送加速度の急激な変化が生じるこのときに、テンションローラの慣性定数や回転粘性といった負荷要素が作用してキャリアシートの張力の検出が正確に行えないという問題がある。
さらに、テンションローラでキャリアシートの方向を変えるので、キャリアシートが不要に曲げられることになり、この曲げがキャリアシートに悪い影響を与える。
そこで、本発明は、キャリアシートの搬送において、張力を測定するローラを削除し、キャリアシートを搬送するローラによりキャリアシートの搬送時の張力を厳密に制御し、もって多層配線基板や積層セラミック電子部品などの製品の性能を向上させることのできるキャリアシートの張力制御方法及び制御装置を提供することを目的とする。
本発明のキャリアシートの張力制御方法は、キャリアシートの搬送下流側に配置された第1のローラと、上流側に配置された第2のローラと、それぞれのローラを回転駆動する2つのトルクサーボモータと、トルクサーボモータのトルクを制御するトルク発生器とを用いて、キャリアシートを搬送する方法において、第1のローラの半径をRa、回転角をθa,第2のローラの半径をRb、回転角をθb、第1のローラを駆動するトルクサーボモータで発生するトルクをTa,第2のローラを駆動するトルクサーボモータで発生するトルクをTb、第1のローラの慣性定数をJa、粘性定数をDa、第2のローラの慣性定数をJb、粘性定数をDb、キャリアシートのバネ定数をKとした場合に、次式(1)又は(2)のいずれか一方又は両方に基づいて、トルクサーボモータのトルクを制御することにより、キャリアシートの張力が一定になるように制御をすることを特徴とする。
(Ta−Jaθa″−Daθa′)/Ra=K(Raθa−Rbθb) (1)
(Tb−Jbθb″−Dbθb′)/Rb=K(Rbθb−Raθa) (2)
(式中「′」は時間微分d/dtを表し、「″」は時間二次微分d2/dt2を表す)
この方法によれば、キャリアシートの張力を検出するセンサを特に設けなくても、トルクサーボモータのトルクを、前記(1)式または(2)式に従って制御することにより、キャリアシートの速度を制御し、もってキャリアシートの張力が一定になるように制御をすることができる。
前記キャリアシートは、例えば、セラミックスラリーを塗布したシートが用いられる。
前記キャリアシートの材質は、例えば、ナイロンフィルム、フッ素フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、ポリイミドフィルムの中から選ばれる1種類、又は複数種類の混合である。
前記キャリアシートの厚みは、典型的には、1μm以上100μm以下である。
また、本発明のキャリアシートの張力制御装置は、前記キャリアシートの張力制御方法を実施するための装置であって、実質的に前記キャリアシートの張力制御方法と同一の発明にかかる装置である。
以上のように本発明によれば、張力を測定するローラがなくても、キャリアシートの搬送時の張力を厳密に制御することができる。したがって、キャリアシート上に塗布した膜の精密な加工が可能になり、多層配線基板や積層セラミック電子部品などの製品の性能向上が実現できる。特に、多層配線基板や積層セラミック電子部品などの小型化に従って、キャリアシートの薄膜化が要望されているが、この場合にキャリアシートはますます伸びやすく、セラミック膜もクラックが発生しやすくなっており、本発明の張力制御方法の適用は、いっそう有効である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のキャリアシートの搬送装置の一例を示す模式図である。この搬送装置は、キャリアシート1を搬送するために設けた2つの搬送用ローラ2a,2bと、それぞれの搬送用ローラ2a,2bを回転駆動する2つのトルクサーボモータ3a,3bとを備えている。キャリアシート1を搬送する下流の搬送用ローラ2aを「第1のローラ2a」、上流の搬送用ローラ2bを「第2のローラ2b」ということがある。2つのローラ2a,2b間にはキャリアシート1の張力を測定するローラは配置されていない。
キャリアシート1には、ナイロンフィルム、フッ素フィルム、ポリエステル系フィルム(例えばポリエチレンテレフタレート;PET、ポリエチレンナフタレート;PEN)、ポリオレフィン系フィルム、ポリイミドフィルムなどが使用される。このうち、PETフィルムはコンデンサ素子のキャリアシートとしてよく使用される。PENフィルムも耐熱性がよく、使用される。
本発明の搬送装置によれば、第2のローラ2bに巻き取られているキャリアシート1は、第2のローラ2bから取り出され、水平に搬送され、第1のローラ2aに巻き取られる。この搬送途中に、加工装置(図示せず)により、キャリアシートに塗布されているセラミックスラリーの加工等が行われる。
本発明では、張力を測定するローラを用いないで、トルクサーボモータ3aおよび/または3bのトルクを制御することにより、キャリアシート1の張力が一定になるように制御をする。
図1において、トルクサーボモータ3aを制御するドライバを5aで、ドライバ5aの中のトルク発生器を4aで示し、トルクサーボモータ3bを制御するドライバを5bで、ドライバ5bの中のトルク発生器を4bで示している。
トルクサーボモータ3aの回転角をθa,トルクサーボモータ3bの回転角をθb、トルクサーボモータ3aで発生するトルクをTa,トルクサーボモータ3bで発生するトルクをTbとする。第1のローラ2aの慣性定数をJa、粘性定数をDa、第2のローラ2bの慣性定数をJb、粘性定数をDbとする。また、キャリアシート1のバネ定数をKとする。また第1のローラ2a側に加わる変動分をTLa、第2のローラ2b側に加わる変動分をTLbとする。
第1、第2のローラ2a,2bの慣性定数Ja,Jbは、ローラ自体の慣性定数とモータ軸の慣性定数によって決まるものであり、第1、第2のローラ2a,2bの粘性定数Da,Dbは、主としてモータ軸のグリス粘性によって決まるものである。
運動方程式は、次の(3)(4)式のように表される。式中、1つのドット「・」は、「′」と同じ意味であり、時間微分d/dtをす。2つのドット「・・」は、「″」と同じ意味であり、時間二次微分d2/dt2を表す。
Figure 0004287296
前記(3)(4)式において、変動分TLa,TLbは、慣性定数の変動分ΔJa,ΔJbと、粘性定数の変動分ΔDa,ΔDbと、バネ定数の変動分ΔKと、外乱Tea,Tebとを用いて次の(5)(6)式で表される。
Figure 0004287296
第1、第2のローラ2a,2bは、継続的に使用しても、変形等が生じにくい材質を採用し、ガタが生じにくい組み付けを行っているので、慣性定数の変動分ΔJa,ΔJbと、粘性定数の変動分ΔDa,ΔDbとをそれぞれゼロとすることができる。
そこで、前記(3)(5)式を整理すると、次の(7)式のようになる。添え字nは、前記変動分を無視した値、すなわち公称値(ノミナル値という)であることを表す。
Figure 0004287296
この(7)式で、搬送中に外乱Teaが発生することはないとして、Tea=0とする。(7)式の右辺
(Kn+ΔK)(Ra2θa−RaRbθb)
つまり
(Kn+ΔK)Ra(Raθa−Rbθb)
のうち
(Kn+ΔK)(Raθa−Rbθb)
は、第1のローラ2aの回転角と半径との積から、第2のローラ2bの回転角と半径との積を引いた差にバネ定数をかけたもの、すなわち張力を表す。また(7)式の左辺のJa,Daは、ノミナル値であり、角速度θa ′、角加速度θa″は、リアルタイムで把握できる値である。そこで前記張力が一定になるように、(7)式の左辺のトルクTaを制御することができる。
また、前記(4)(6)式を整理すると、次の(8)式のようになる。ここでもノミナル値を用いている。
Figure 0004287296
この(8)式で、外乱Teaが発生することはないとして、Tea=0とする。(8)式の右辺
(Kn+ΔK)(Rb2θb−RaRbθa)
つまり
(Kn+ΔK)Rb(Rbθb−Raθa)
のうち
(Kn+ΔK)(Rbθb−Raθa)
は、張力を表す。この張力が一定になるように、(8)式の左辺のトルクTbを制御するようにしてもよい。
さらに、前記(7)(8)式を両方用いて、張力が一定になるように、トルクTa,Tbを同時に制御するようにしてもよい。
図2は、本発明の張力制御方法を説明するためのブロック線図である。図2において、Raは第1のローラ2aの半径、Rbは第2のローラ2bの半径である。
キャリアシート1が単位時間(例えば200ms)あたり進む距離を決め、これを時間で割って、角度指令値θ*を決める。また、張力指令値F*を設定する。
第1のローラ2aの制御を記述すると、次のようになる。加算器20において、前記角度指令値θ*を加 算し、第1のローラ2aの角度θaを減算する。この差をPI制御器21に通して角速度指令値θ*′を得、加算器22において、これと第1のローラ2aの角速度θa′との差を求める。この差をPI制御器23に通してトルク指令値Ta*を得て、この値を、トルクサーボモータ3aを駆動するためのトルク発生器24に入力する。
トルク発生器24の出力側の加算器25において、トルク発生器24で発生するトルクTaが出力される。加算器25の出力に1/(Ja・s)が作用し角速度θa′が決まる。この角速度θa′に,粘性定数Daが作用したものを、加算器25において負荷となるとともに、この角速度θa′を、前述したようにPI制御器22の入力側の加算器22において減算する。さらに、角速度θa′から角度θaが決まり、これをPI制御器21の入力側の加算器20に減算する。
第2のローラ2b側においては、加算器30において角速度指令値θ*′と第2のローラ2bの角速度θb′との差を求める。この差をPI制御器31に通して、その出力を加算器32において加算する。加算器32の出力からトルク指令値Tb*を得てトルクサーボモータ3bを駆動するためのトルク発生器33に入力する。
トルク発生器33で発生したトルクTbを加算器27において出力し、加算器27の出力に1/(Jb・s)が作用し角速度θb′が決まる。この角速度θb′に,粘性定数Dbが作用したものが、前記トルク発生器33の出力側の加算器27の負荷となる。さらにこの角速度θb′を、前述したように加算器30に減算する。
一方、加算器26において、トルク発生器24側から得た角度θaに第1のローラ2aの半径Raを用いて直線距離の次元になったものと、トルク発生器33側から得た角度θbに第2のローラ2bの半径Rbを用いて直線距離の次元になったものとの差に、バネ定数Kをかける。これに半径Raを用いたものが、前記加算器25の負荷となり、また、これに半径Rbを用いたものが前記加算器27の負荷となる。
また、加算器28において、トルク指令値Tb*を加算し、前記角速度θb′に粘性定数のノミナル値(公称値)Dbnをかけたものと、角速度θb′を微分して加速度としたものに慣性定数のノミナル値Jbnをかけたものを減算する。そして加算器29において、張力指令値F*に第2のローラ2bの半径Rbをかけたもの、すなわちトルク指令値T*を加算するとともに、前記加算器28における加算後の値を減算する。この操作は、
*・Rb−(Tb*−θb′Dn−θb″Jn) (9)
に相当する。この加算器29で得られたトルク差を、PI制御器34を通して、トルク発生器33に入力する。
前記角速度θb′、角加速度θb″はリアルタイムに把握できる値である。ノミナル値である慣性定数Jbn、粘性定数Dbnを用い、トルクTbを制御することによって、張力が一定の目的値となるように制御することが可能となる。
以上のように、キャリアシートの搬送時の張力を一定に制御することができる。
図3は、本発明の他の張力制御方法を説明するためのブロック線図であり、図2と異なるところは、加算器29の出力がPI制御器34を通して、加算器30の前段に設けた加算器35に加算されているところである。その他の構成は図2と同様であり、効果も異ならない。
図4は、本発明のさらに他の張力制御方法を説明するためのブロック線図である。図2と異なるところは、図2では、前記角速度θb′に第2のローラ2bの粘性定数Dbnをかけたものと、第2のローラ2bの慣性定数Jbnをかけたものとを減算し、さらに、トルク指令値Tb*を加算していたが、図4では、角速度θa′に、第1のローラ2aの粘性定数Danをかけたものと、慣性定数Janをかけたものとを減算し、さらに、トルク指令値Ta*を加算しているところが異なっている。したがって、第1のローラ2aで検出されるトルクと、トルク指令値との差を、第2のローラ2bのトルク発生器33の入力にフィードバックしていることになる。したがって、第1のローラ2aで検出されるトルクに基づいて、第2のローラ2bのトルクを制御することにより、張力制御を行うことになる。
図5は、本発明のさらに他の張力制御方法を説明するためのブロック線図であり、図4と異なるところは、加算器29の出力がPI制御器34を通して、加算器30の前段に設けた加算器35に加算されているところである。その他の構成は図2と同様であり、効果も異ならない。
以上に説明した本発明の張力制御方法およびその方法を実現する装置を用いることにより、常にキャリアシートの張力を一定に保ちながらキャリアシート搬送することができ、キャリアシートのたわみ、伸び、変形を防止することができる。したがって、キャリアシート上に塗布されたセラミックスラリーの加工時に、寸法の正確さを保つことができ、多層配線基板や積層セラミック電子部品などの製品の性能向上が実現できる。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
本発明のキャリアシートの搬送装置の一例を示す模式図である。 本発明の張力制御方法を説明するためのブロック線図である。 本発明の他の張力制御方法を説明するためのブロック線図である。 本発明のさらに他の張力制御方法を説明するためのブロック線図である。 本発明のさらに他の張力制御方法を説明するためのブロック線図である。 従来のキャリアシート搬送装置を示す模式図である。
符号の説明
1 キャリアシート
2a,2b 搬送用ローラ
3a,3b トルクサーボモータ
4a,4b トルク発生器
5a,5b ドライバ
20,22,25,26,27,28,29,30,32,35 加算器
21,23,31,34 PI制御器
24,33 トルク発生器

Claims (5)

  1. キャリアシートの搬送下流側に配置された第1のローラと、上流側に配置された第2のローラと、それぞれのローラを回転駆動する2つのトルクサーボモータと、トルクサーボモータのトルクを制御するトルク発生器とを用いて、キャリアシートを搬送する方法において、
    第1のローラの半径をRa、回転角をθa,第2のローラの半径をRb、回転角をθb、第1のローラを駆動するトルクサーボモータで発生するトルクをTa,第2のローラを駆動するトルクサーボモータで発生するトルクをTb、第1のローラの慣性定数をJa、粘性定数をDa、第2のローラの慣性定数をJb、粘性定数をDb、キャリアシートのバネ定数をKとした場合に、次式(1)又は(2)のいずれか一方又は両方に基づいて、トルクサーボモータのトルクを制御することにより、キャリアシートの張力が一定になるように制御をすることを特徴とするキャリアシートの張力制御方法。
    (Ta−Jaθa″−Daθa′)/Ra=K(Raθa−Rbθb) (1)
    (Tb−Jbθb″−Dbθb′)/Rb=K(Rbθb−Raθa) (2)
    (式中「′」は時間微分d/dtを表し、「″」は時間二次微分d2/dt2を表す)
  2. 前記キャリアシートは、セラミックスラリーを塗布したシートである請求項1記載のキャリアシートの張力制御方法。
  3. 前記キャリアシートの材質は、ナイロンフィルム、フッ素フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、ポリイミドフィルムの中から選ばれる1種類、又は複数種類の混合である請求項1又は請求項2記載のキャリアシートの張力制御方法。
  4. 前記キャリアシートの厚みは、1μm以上100μm以下である請求項1から請求項3のいずれかに記載のキャリアシートの張力制御方法。
  5. キャリアシートの搬送下流側に配置された第1のローラと、上流側に配置された第2のローラと、それぞれのローラを回転駆動する2つのトルクサーボモータと、トルクサーボモータのトルクを制御するトルク発生器とを備えるキャリアシート搬送装置に用いられ、
    第1のローラの半径をRa、回転角をθa,第2のローラの半径をRb、回転角をθb、第1のローラを駆動するトルクサーボモータで発生するトルクをTa,第2のローラを駆動するトルクサーボモータで発生するトルクをTb、第1のローラの慣性定数をJa、粘性定数をDa、第2のローラの慣性定数をJb、粘性定数をDb、キャリアシートのバネ定数をKとした場合に、次式(1)又は(2)のいずれか一方又は両方に基づいて、トルクサーボモータのトルクを制御することにより、キャリアシートの張力が一定になるように制御をする制御手段を備えることを特徴とするキャリアシートの張力制御装置。
    (Ta−Jaθa″−Daθa′)/Ra=K(Raθa−Rbθb) (1)
    (Tb−Jbθb″−Dbθb′)/Rb=K(Rbθb−Raθa) (2)
    (式中「′」は時間微分d/dtを表し、「″」は時間二次微分d2/dt2を表す)
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