JP2004137024A - フィルムロール体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決課題】巻皺や巻ずれが少なく、しかも、内部張力の均一性の高いフィルムロール体を製造する方法を提供する。
【解決手段】搬送ローラにより搬送されるフィルムを、積極駆動されるタッチローラを備え、かつ、積極駆動される巻取軸を備えた巻取機を用いて巻き取るに際し、搬送ローラに搬入されるフィルムが有する張力T1と、タッチローラの回転駆動によりフィルムに加わる張力T2と、巻取軸の回転駆動によりフィルムに加わる張力T3との合力をフィルムの巻取張力としてそれら張力T1、T2およびT3を制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】搬送ローラにより搬送されるフィルムを、積極駆動されるタッチローラを備え、かつ、積極駆動される巻取軸を備えた巻取機を用いて巻き取るに際し、搬送ローラに搬入されるフィルムが有する張力T1と、タッチローラの回転駆動によりフィルムに加わる張力T2と、巻取軸の回転駆動によりフィルムに加わる張力T3との合力をフィルムの巻取張力としてそれら張力T1、T2およびT3を制御する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に弾性率の高いプラスチックフィルムのロール体を製造するのに好適な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
フィルムロール体を製造する方法の一つに、積極駆動されるタッチローラを備え、かつ、積極駆動される巻取軸を備えた巻取機とを用いる、いわゆる表面中心併用駆動方式と呼ばれる方法がある(たとえば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
向井英夫著、“スリッター・ワインダーの技術読本”、1998年4月11日、株式会社加工技術研究会刊
図1は、かかる表面中心併用駆動方式を示すもので、フィルムFは、モータ1によって積極駆動されるタッチローラ2と、モータ3によって積極駆動される巻取軸4とを備えた巻取機により、巻取軸4上に保持された巻芯5上に巻き取られ、フィルムロール体6となる。タッチローラ2は、巻取中、フィルムロール体6に所望の力で押圧される。
【0004】
さて、上述した方式においては、フィルムFの巻取張力Trは、タッチローラ2の回転駆動によりフィルムFに加わる張力をT2、巻取軸4の回転駆動によりフィルムFに加わる張力をT3、フィルムFとタッチローラ2との摩擦係数をμ、フィルムロール体6に対するタッチローラ2の押圧力をPとしたとき、次の(1)式で表される。μ・PはフィルムFとタッチローラ2との摩擦力ということになる。
【0005】
Tr=T2+T3+μ・P (1)
すなわち、(1)式では、巻取軸の駆動によりフィルムに加わる張力T3と摩擦力μ・Pとが独立しているが、実際には張力T3と摩擦力μ・Pとは釣り合っているはずである。したがって、実際の巻取張力Trは、(1)式によって見込まれる張力よりも摩擦力μ・Pだけ小さくなっている。フィルムが上流から持ち込む皺を防止するためには、巻取張力Trをある程度高い値に維持することが必要になるが、(1)式に基づいて摩擦力μ・Pを高くすることでは巻取張力Trを十分に大きくできない。
【0006】
また、積極駆動されるタッチローラの速度を制御するときには、それよりも上流側でフィルムFに付与される張力を考慮する必要があるが、上記(1)式ではこれが全く考慮されていない。そのため、上流側でフィルムの張力が大きい場合、巻取張力が大きくなって硬く巻かれることがある。
【0007】
さらに、張力T2と張力T3は巻径に応じて分配するのが好ましいが、従来の技術ではこれが全く考慮されていない。張力T2が大きすぎると、タッチローラで把持できる摩擦力を超えてしまい、随伴空気を排除しにくくなって巻皺や巻ずれを生じやすくなるからである。また、そのような場合、フィルムとタッチローラ間に滑りが生じているが、滑りは、記録用フィルムや電気回路用フィルムのように表面の傷を極端に嫌うフィルムの巻き取りには好ましいことではない。一方、張力T3が大きすぎると、巻き締めによって巻芯の付近が高張力に巻き上げられ、フィルムロール体の内部張力が不均一になってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、巻皺や巻ずれが少なく、しかも、内部張力の均一性の高いフィルムロール体を製造する方法を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、搬送ローラにより搬送されるフィルムを、積極駆動されるタッチローラを備え、かつ、積極駆動される巻取軸を備えた巻取機を用いて巻き取るに際し、搬送ローラに搬入されるフィルムが有する張力T1と、タッチローラの回転駆動によりフィルムに加わる張力T2と、巻取軸の回転駆動によりフィルムに加わる張力T3との合力をフィルムの巻取張力としてそれら張力T1、T2およびT3を制御することを特徴とするフィルムロール体の製造方法を提供する。張力T1、T2およびT3は、それぞれ独立に制御するのが好ましい。また、張力T2は、搬送ローラの周速度とタッチローラの周速度との差に基づいて制御することができる。さらに、タッチローラの駆動トルクに基づいて張力T1と張力T2との合力を制御するのもよい。また、フィルムロール体の巻径の増大に伴って、張力T2の割合を大きくするとともに張力T3の割合を小さくしたり、搬送ローラとタッチローラとの間でフィルムに加わる張力の割合を大きくするとともに張力T3の割合を小さくするのも好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図2において、モータ7によって積極駆動される搬送ローラ8によって搬送されてくるフィルムFは、モータ1によって積極駆動されるタッチローラ2と、モータ3によって積極駆動される巻取軸4とを有する巻取機により、巻取軸4に保持された巻芯5上に巻き取られ、フィルムロール体6となる。タッチローラ2は、1個の巻取軸に対して1個設けられており、巻取中、フィルムロール体6に所定の力Pで押圧される。フィルムFは、搬送ローラ8の上流側で張力T1を有しており、搬送ローラ8とタッチローラ2との間でこの張力T1を保持し続ける。
【0011】
さて、タッチローラの回転駆動によってフィルムに張力を加えるためには、タッチローラと搬送ローラとの間に速度差がなければならない。タッチローラの回転駆動によってフィルムに加わる張力T2は、タッチローラの周速度をV1、搬送ローラの周速度をV2、フィルムの長手方向(巻取方向)の弾性率をE、フィルムの厚みをt、フィルムの幅(=フィルムロール体の幅)をW、滑り率をαとすると、
T2={(V1−V2)/V1}・E・t・W・α (2)
となる。ここで、V1とV2の差が小さい場合には、分母のV1はV2と置き換えても差し支えない。滑り率αはフィルムとタッチローラとの速度比であり、滑りがない場合にはα=1となる。
【0012】
また、タッチローラの駆動トルクからフィルムの張力を制御することができる。タッチローラの駆動トルクをMとすると、タッチローラと搬送ローラとの間のフィルムの張力Tは、
T=(M−Mm)/r (3)
となる。ここで、Mmはタッチローラのメカニカルロスであり、加減速時の慣性トルクや軸受の摩擦トルクからなる。rはタッチローラ2の半径である。滑りがある場合にはタッチローラの駆動トルクMは張力Tに消費されず、メカニカルロスMmに含まれるタッチローラの加速度として消費される。ここで、タッチローラの駆動トルクで張力Tを付与する場合には、張力Tは上述の張力T1も負担することに留意する必要がある。すなわち、タッチローラと搬送ローラとの間のフィルム張力Tは、
T=T1+T2 (4)
で表されることになる。
【0013】
上記(4)式において、張力T1が十分に小さい場合にはT=T2として差し支えない。この張力Tは、タッチローラの把持力によって巻き取りまで保持される。張力T1、T2を所望の値にするために、フィルムと搬送ローラとの間で滑りがないように、搬送ローラは、たとえばサクションローラやニップローラといった把持力の高いものとするのが好ましい。
【0014】
フィルムには、巻取軸の駆動によってさらに張力T3が加えられる。この張力T3は、巻取軸の駆動トルクをMsとすると、
T3=(Ms−Mm’)/R (5)
で表される。
【0015】
ここで、Mm’は巻取軸を回転駆動するのに必要なメカニカルロスであり、上記(3)式におけるメカニカルロスMmと同様、慣性トルクや軸受の摩擦トルクからなる。Rはフィルムロール体の半径であり、巻き始めは巻芯の半径と同じである。したがって、半径Rは上述のタッチローラの半径rとは異なり、フィルムの巻き取りが進むにつれて大きくなる。
【0016】
本発明においては、このように各過程でフィルムに加えられる張力T1、T2、T3の合力をフィルムロール体の巻取張力Trとする。すなわち、巻取張力Trを、
Tr=T1+T2+T3 (6)
とする。この(6)式において、張力T1は、上述したように十分に小さい場合には無視して差し支えない。また、タッチローラの駆動トルクで制御する場合には、式、
Tr=T+T3 (7)
を用いればよい。
【0017】
巻取張力Trは、巻芯上に巻き取られるフィルムの層間に随伴される空気を抑え、巻皺や巻ずれを防止しながらフィルムロール体を製造するのに必要な張力である。また、巻取張力Trは、上流から持ち込まれる皺を防止するためにも必要である。ここで、張力T2は、フィルムとタッチローラとの摩擦力によるタッチローラの把持限界内でタッチローラを駆動すれば得られるものであるから、滑りやすいフィルムにおいても巻取張力Trが容易に得られる。そして、張力T3は、張力T2が負担した分だけ小さくできるから、巻取軸に加わる力を低減することができる。
【0018】
また、巻取張力Trは、張力T1、T2、T3をそれぞれ独立に制御することによって制御するのが好ましい。なぜなら、巻取張力Trを知り、それを制御するためには、フィルムロール体が保有する張力を知る必要があるが、それは困難なことであり、張力T1、T2、T3を上述の(2)〜(5)式にしたがって個別に制御するほうが容易であるからである。
【0019】
さらに好ましくは、図3に示すように、フィルムロール体の巻径が大きくなるにしたがって張力T2の割合を大きくし、張力T3の割合を小さくすれば、巻取張力Trを巻皺等を防止するのに必要な値に維持しつつフィルムロール体の内部張力をより均一にすることができるようになる。上記(4)式に基づく張力Tの割合を大きくし、張力T3の割合を小さくしてもよい。
【0020】
図4は、上述したフィルムロール体の製造方法をフィルムスリッタに適用した場合を示すもので、原反9から送り出された広幅のフィルムFは、カッタ10によって2分割され、それぞれ、図2に示したように、搬送ローラ3によって搬送され、さらにタッチローラ2を経て巻芯5上に巻き取られ、フィルムロール体6とされる。巻取中、タッチローラ2はシリンダ11によってフィルムロール体6に所望の力で押圧される。また、搬送ローラ8の上流側でフィルムFが保有する張力T1は、原反5と搬送ローラ8の間に配置された張力計12によって知ることができる。さらに、タッチローラ2と搬送ローラ8との間の張力Tは、タッチローラ2と搬送ローラ8との間に設けた張力計12によって直接知ることができる。これらの張力計としては、たとえば軸受がロードセルからなるローラを用いることができるが、張力計の前後で張力が変化しないよう、ローラは、軸受のメカニカルロスが小さいものや、フィルムと同一速度で駆動されるものであるのが好ましい。
【0021】
張力Tを上述した(3)式に基づいて求める場合、タッチローラの駆動トルクMは直接測定すればよい。また、メカニカルロスMmは、上述したように慣性トルクと摩擦トルクとからなる。慣性トルクは、慣性モーメントと角加速度との積から求めることができるので、タッチローラの角加速度の設定値か実測値から知ることができる。摩擦トルクは、タッチローラをフィルムを接触させないで駆動した場合の、一定速度時の駆動源のトルクから知ることができる。
【0022】
また、タッチローラの回転駆動によってフィルムに加わる張力T2は(2)式により求めるが、搬送ローラの周速度V2やタッチローラの周速度V1は、接触式エンコーダや非接触式レーザ速度計、ローラ軸に直結したエンコーダのパルスから求めることができる。
【0023】
さらに、巻取軸の回転駆動によってフィルムに加わる張力T3は、(5)式から求めるが、これにはフィルムロール体の半径Rが関連する。この半径Rは、巻き取りが進むにつれて増大するため、巻取中に半径Rを知る必要がある。この半径Rは、フィルムの巻長とフィルムロール体の横断面積とから計算によって求めてもよいし、巻取中にフィルムロール体に変位計をあてて測定することによって求めてもよい。
【0024】
さて、巻取張力Trは、上述のようにして求めた張力T1、T2、T3を、張力コントローラ13によって(6)式または(7)式の演算を行い、制御する。この場合、合力Trに基づいて張力T1、T2、T3にそれぞれフィードバック制御をかけることも可能である。このとき、巻取軸4は、たとえばモータ3としてDCモータを用い、トルクを制御することで張力T3をフィルムロール体1に付与する。
【0025】
本発明の方法は、どのようなフィルムにも適用できるが、特に、弾性率が高く、滑りがあって高精度な張力制御が難しいフィルムに好適である。弾性率が高いフィルムは、伸びよりも滑りのトルクのほうが大きくなりやすく、滑りやすいためである。そのようなフィルムには、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等に代表されるポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等に代表されるポリオレフイン、ポリ塩化ビニール、ポリ塩化ビニリデン等に代表されるポリビニル、その他アラミド、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド等からなる記録用や電気回路用フィルム、包装用やコンデンサ用フィルム、各種ラミネートフィルム等がある。これらのフィルムは、通常、多軸延伸されている。
【0026】
【実施例および比較例】
以下に示す実施例および比較例においては、フィルムとして、電子回路用として製造された、長手方向の引張弾性率が4GPa、厚み10μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。実施例および比較例に共通する条件は以下のとおりである。
【0027】
巻取速度:200m/分
タッチローラの押圧力P:200N/m
巻長 :8,000m
巻取幅 :1m
また、実施例および比較例における個々の条件を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
実施例においては、図2に示した方法によった。巻取軸を回転駆動することで加わる張力T3は、フィルムロール体の内部張力を一定にするため、表1に示すように巻長(巻径)に応じて50N/mから20N/mまで直線的に減少させた。また、タッチローラを回転駆動することで加わる張力T2は、T3が減少した分だけ増大させた。これに対して、比較例においては、図1に示した方法を用い、(1)式に基づいて巻取張力Trを制御した。フィルムとタッチローラの摩擦係数μは0.4であり、μ・Pは100N/mであった。ここでは、搬送ローラよりも上流側でフィルムが保有する張力T1は考慮されず、代わってタッチローラの押圧力Pに応じた摩擦力μ・P分が巻取張力Trの一部とされる。比較例1においては、このμ・Pのため、実施例に対してTrが既に高い数値となるため、張力T2およびT3は10N/mと小さい値で一定とした。比較例2においては、μ・Pに対して、実施例と同程度の張力T2、T3をさらに加えた。ただし、張力T2、T3は一定とした。
【0030】
実施例および比較例1、2の結果を表2に示す。評価はそれぞれ2回ずつ行った。また、巻皺、巻ずれ、フィルムロール体の内部張力は、それぞれ次のようにして測定、評価した。
巻皺:
○:目視による観察で巻皺が認められない
△:目視による観察で巻取中に軽度な巻皺が認められる
×:目視による観察で巻取中に著しい巻皺が認められる
巻ずれ:
フィルムロール体の端面の巻ずれを目視観察し、またはスケールで測定し、次のようにランク付した。
【0031】
○:目視による観察で巻ずれが認められない。
【0032】
△:1mm未満の巻ずれが認められる
×:1mm以上の巻ずれが認められる
フィルムロール体の内部張力:
フィルムロール体の巻き硬度から求めた。すなわち、フィルムロール体を巻長7,500m(表層)、3、000m(中層)および1,000m(内層)の部分で切開し、表面硬度をゴム硬度計で測定し、硬度が高いほど内部張力が高いものと評価した。なお、内部張力の大小は、フィルムロール体を切開したときの裂け具合である程度判断することができた。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】
本発明は、搬送ローラにより搬送されるフィルムを、積極駆動されるタッチローラを備え、かつ、積極駆動される巻取軸を備えた巻取機を用いて巻き取るに際し、搬送ローラに搬入されるフィルムが有する張力T1と、タッチローラの回転駆動によりフィルムに加わる張力T2と、巻取軸の回転駆動によりフィルムに加わる張力T3との合力をフィルムの巻取張力としてそれら張力T1、T2およびT3を制御するので、実施例と比較例との対比からも明らかなように、記録用や電気回路用フィルムのように搬送中に滑りが発生しがちな高弾性率フィルムにおいても高精度な張力制御ができるようになり、皺や巻ずれが少なく、しかも、内部張力の均一性の高いフィルムロール体を製造することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフィルムロール体の製造方法を示す、巻取機の概略正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るフィルムロール体の製造方法を示す、巻取機の概略正面図である。
【図3】本発明における張力制御パターンの例を示すグラフである。
【図4】本発明の方法を適用したフィルムスリッタの概略正面図である。
【符号の説明】
1:モータ
2:タッチローラ
3:モータ
4:巻取軸
5:巻芯
6:フィルムロール体
7:モータ
8:搬送ローラ
9:原反
10:カッタ
11:シリンダ
12:張力計
13:張力コントローラ
F:フィルム
P:タッチローラのフィルムロール体への押圧力
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に弾性率の高いプラスチックフィルムのロール体を製造するのに好適な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
フィルムロール体を製造する方法の一つに、積極駆動されるタッチローラを備え、かつ、積極駆動される巻取軸を備えた巻取機とを用いる、いわゆる表面中心併用駆動方式と呼ばれる方法がある(たとえば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
向井英夫著、“スリッター・ワインダーの技術読本”、1998年4月11日、株式会社加工技術研究会刊
図1は、かかる表面中心併用駆動方式を示すもので、フィルムFは、モータ1によって積極駆動されるタッチローラ2と、モータ3によって積極駆動される巻取軸4とを備えた巻取機により、巻取軸4上に保持された巻芯5上に巻き取られ、フィルムロール体6となる。タッチローラ2は、巻取中、フィルムロール体6に所望の力で押圧される。
【0004】
さて、上述した方式においては、フィルムFの巻取張力Trは、タッチローラ2の回転駆動によりフィルムFに加わる張力をT2、巻取軸4の回転駆動によりフィルムFに加わる張力をT3、フィルムFとタッチローラ2との摩擦係数をμ、フィルムロール体6に対するタッチローラ2の押圧力をPとしたとき、次の(1)式で表される。μ・PはフィルムFとタッチローラ2との摩擦力ということになる。
【0005】
Tr=T2+T3+μ・P (1)
すなわち、(1)式では、巻取軸の駆動によりフィルムに加わる張力T3と摩擦力μ・Pとが独立しているが、実際には張力T3と摩擦力μ・Pとは釣り合っているはずである。したがって、実際の巻取張力Trは、(1)式によって見込まれる張力よりも摩擦力μ・Pだけ小さくなっている。フィルムが上流から持ち込む皺を防止するためには、巻取張力Trをある程度高い値に維持することが必要になるが、(1)式に基づいて摩擦力μ・Pを高くすることでは巻取張力Trを十分に大きくできない。
【0006】
また、積極駆動されるタッチローラの速度を制御するときには、それよりも上流側でフィルムFに付与される張力を考慮する必要があるが、上記(1)式ではこれが全く考慮されていない。そのため、上流側でフィルムの張力が大きい場合、巻取張力が大きくなって硬く巻かれることがある。
【0007】
さらに、張力T2と張力T3は巻径に応じて分配するのが好ましいが、従来の技術ではこれが全く考慮されていない。張力T2が大きすぎると、タッチローラで把持できる摩擦力を超えてしまい、随伴空気を排除しにくくなって巻皺や巻ずれを生じやすくなるからである。また、そのような場合、フィルムとタッチローラ間に滑りが生じているが、滑りは、記録用フィルムや電気回路用フィルムのように表面の傷を極端に嫌うフィルムの巻き取りには好ましいことではない。一方、張力T3が大きすぎると、巻き締めによって巻芯の付近が高張力に巻き上げられ、フィルムロール体の内部張力が不均一になってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、巻皺や巻ずれが少なく、しかも、内部張力の均一性の高いフィルムロール体を製造する方法を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、搬送ローラにより搬送されるフィルムを、積極駆動されるタッチローラを備え、かつ、積極駆動される巻取軸を備えた巻取機を用いて巻き取るに際し、搬送ローラに搬入されるフィルムが有する張力T1と、タッチローラの回転駆動によりフィルムに加わる張力T2と、巻取軸の回転駆動によりフィルムに加わる張力T3との合力をフィルムの巻取張力としてそれら張力T1、T2およびT3を制御することを特徴とするフィルムロール体の製造方法を提供する。張力T1、T2およびT3は、それぞれ独立に制御するのが好ましい。また、張力T2は、搬送ローラの周速度とタッチローラの周速度との差に基づいて制御することができる。さらに、タッチローラの駆動トルクに基づいて張力T1と張力T2との合力を制御するのもよい。また、フィルムロール体の巻径の増大に伴って、張力T2の割合を大きくするとともに張力T3の割合を小さくしたり、搬送ローラとタッチローラとの間でフィルムに加わる張力の割合を大きくするとともに張力T3の割合を小さくするのも好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図2において、モータ7によって積極駆動される搬送ローラ8によって搬送されてくるフィルムFは、モータ1によって積極駆動されるタッチローラ2と、モータ3によって積極駆動される巻取軸4とを有する巻取機により、巻取軸4に保持された巻芯5上に巻き取られ、フィルムロール体6となる。タッチローラ2は、1個の巻取軸に対して1個設けられており、巻取中、フィルムロール体6に所定の力Pで押圧される。フィルムFは、搬送ローラ8の上流側で張力T1を有しており、搬送ローラ8とタッチローラ2との間でこの張力T1を保持し続ける。
【0011】
さて、タッチローラの回転駆動によってフィルムに張力を加えるためには、タッチローラと搬送ローラとの間に速度差がなければならない。タッチローラの回転駆動によってフィルムに加わる張力T2は、タッチローラの周速度をV1、搬送ローラの周速度をV2、フィルムの長手方向(巻取方向)の弾性率をE、フィルムの厚みをt、フィルムの幅(=フィルムロール体の幅)をW、滑り率をαとすると、
T2={(V1−V2)/V1}・E・t・W・α (2)
となる。ここで、V1とV2の差が小さい場合には、分母のV1はV2と置き換えても差し支えない。滑り率αはフィルムとタッチローラとの速度比であり、滑りがない場合にはα=1となる。
【0012】
また、タッチローラの駆動トルクからフィルムの張力を制御することができる。タッチローラの駆動トルクをMとすると、タッチローラと搬送ローラとの間のフィルムの張力Tは、
T=(M−Mm)/r (3)
となる。ここで、Mmはタッチローラのメカニカルロスであり、加減速時の慣性トルクや軸受の摩擦トルクからなる。rはタッチローラ2の半径である。滑りがある場合にはタッチローラの駆動トルクMは張力Tに消費されず、メカニカルロスMmに含まれるタッチローラの加速度として消費される。ここで、タッチローラの駆動トルクで張力Tを付与する場合には、張力Tは上述の張力T1も負担することに留意する必要がある。すなわち、タッチローラと搬送ローラとの間のフィルム張力Tは、
T=T1+T2 (4)
で表されることになる。
【0013】
上記(4)式において、張力T1が十分に小さい場合にはT=T2として差し支えない。この張力Tは、タッチローラの把持力によって巻き取りまで保持される。張力T1、T2を所望の値にするために、フィルムと搬送ローラとの間で滑りがないように、搬送ローラは、たとえばサクションローラやニップローラといった把持力の高いものとするのが好ましい。
【0014】
フィルムには、巻取軸の駆動によってさらに張力T3が加えられる。この張力T3は、巻取軸の駆動トルクをMsとすると、
T3=(Ms−Mm’)/R (5)
で表される。
【0015】
ここで、Mm’は巻取軸を回転駆動するのに必要なメカニカルロスであり、上記(3)式におけるメカニカルロスMmと同様、慣性トルクや軸受の摩擦トルクからなる。Rはフィルムロール体の半径であり、巻き始めは巻芯の半径と同じである。したがって、半径Rは上述のタッチローラの半径rとは異なり、フィルムの巻き取りが進むにつれて大きくなる。
【0016】
本発明においては、このように各過程でフィルムに加えられる張力T1、T2、T3の合力をフィルムロール体の巻取張力Trとする。すなわち、巻取張力Trを、
Tr=T1+T2+T3 (6)
とする。この(6)式において、張力T1は、上述したように十分に小さい場合には無視して差し支えない。また、タッチローラの駆動トルクで制御する場合には、式、
Tr=T+T3 (7)
を用いればよい。
【0017】
巻取張力Trは、巻芯上に巻き取られるフィルムの層間に随伴される空気を抑え、巻皺や巻ずれを防止しながらフィルムロール体を製造するのに必要な張力である。また、巻取張力Trは、上流から持ち込まれる皺を防止するためにも必要である。ここで、張力T2は、フィルムとタッチローラとの摩擦力によるタッチローラの把持限界内でタッチローラを駆動すれば得られるものであるから、滑りやすいフィルムにおいても巻取張力Trが容易に得られる。そして、張力T3は、張力T2が負担した分だけ小さくできるから、巻取軸に加わる力を低減することができる。
【0018】
また、巻取張力Trは、張力T1、T2、T3をそれぞれ独立に制御することによって制御するのが好ましい。なぜなら、巻取張力Trを知り、それを制御するためには、フィルムロール体が保有する張力を知る必要があるが、それは困難なことであり、張力T1、T2、T3を上述の(2)〜(5)式にしたがって個別に制御するほうが容易であるからである。
【0019】
さらに好ましくは、図3に示すように、フィルムロール体の巻径が大きくなるにしたがって張力T2の割合を大きくし、張力T3の割合を小さくすれば、巻取張力Trを巻皺等を防止するのに必要な値に維持しつつフィルムロール体の内部張力をより均一にすることができるようになる。上記(4)式に基づく張力Tの割合を大きくし、張力T3の割合を小さくしてもよい。
【0020】
図4は、上述したフィルムロール体の製造方法をフィルムスリッタに適用した場合を示すもので、原反9から送り出された広幅のフィルムFは、カッタ10によって2分割され、それぞれ、図2に示したように、搬送ローラ3によって搬送され、さらにタッチローラ2を経て巻芯5上に巻き取られ、フィルムロール体6とされる。巻取中、タッチローラ2はシリンダ11によってフィルムロール体6に所望の力で押圧される。また、搬送ローラ8の上流側でフィルムFが保有する張力T1は、原反5と搬送ローラ8の間に配置された張力計12によって知ることができる。さらに、タッチローラ2と搬送ローラ8との間の張力Tは、タッチローラ2と搬送ローラ8との間に設けた張力計12によって直接知ることができる。これらの張力計としては、たとえば軸受がロードセルからなるローラを用いることができるが、張力計の前後で張力が変化しないよう、ローラは、軸受のメカニカルロスが小さいものや、フィルムと同一速度で駆動されるものであるのが好ましい。
【0021】
張力Tを上述した(3)式に基づいて求める場合、タッチローラの駆動トルクMは直接測定すればよい。また、メカニカルロスMmは、上述したように慣性トルクと摩擦トルクとからなる。慣性トルクは、慣性モーメントと角加速度との積から求めることができるので、タッチローラの角加速度の設定値か実測値から知ることができる。摩擦トルクは、タッチローラをフィルムを接触させないで駆動した場合の、一定速度時の駆動源のトルクから知ることができる。
【0022】
また、タッチローラの回転駆動によってフィルムに加わる張力T2は(2)式により求めるが、搬送ローラの周速度V2やタッチローラの周速度V1は、接触式エンコーダや非接触式レーザ速度計、ローラ軸に直結したエンコーダのパルスから求めることができる。
【0023】
さらに、巻取軸の回転駆動によってフィルムに加わる張力T3は、(5)式から求めるが、これにはフィルムロール体の半径Rが関連する。この半径Rは、巻き取りが進むにつれて増大するため、巻取中に半径Rを知る必要がある。この半径Rは、フィルムの巻長とフィルムロール体の横断面積とから計算によって求めてもよいし、巻取中にフィルムロール体に変位計をあてて測定することによって求めてもよい。
【0024】
さて、巻取張力Trは、上述のようにして求めた張力T1、T2、T3を、張力コントローラ13によって(6)式または(7)式の演算を行い、制御する。この場合、合力Trに基づいて張力T1、T2、T3にそれぞれフィードバック制御をかけることも可能である。このとき、巻取軸4は、たとえばモータ3としてDCモータを用い、トルクを制御することで張力T3をフィルムロール体1に付与する。
【0025】
本発明の方法は、どのようなフィルムにも適用できるが、特に、弾性率が高く、滑りがあって高精度な張力制御が難しいフィルムに好適である。弾性率が高いフィルムは、伸びよりも滑りのトルクのほうが大きくなりやすく、滑りやすいためである。そのようなフィルムには、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等に代表されるポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等に代表されるポリオレフイン、ポリ塩化ビニール、ポリ塩化ビニリデン等に代表されるポリビニル、その他アラミド、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド等からなる記録用や電気回路用フィルム、包装用やコンデンサ用フィルム、各種ラミネートフィルム等がある。これらのフィルムは、通常、多軸延伸されている。
【0026】
【実施例および比較例】
以下に示す実施例および比較例においては、フィルムとして、電子回路用として製造された、長手方向の引張弾性率が4GPa、厚み10μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。実施例および比較例に共通する条件は以下のとおりである。
【0027】
巻取速度:200m/分
タッチローラの押圧力P:200N/m
巻長 :8,000m
巻取幅 :1m
また、実施例および比較例における個々の条件を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
実施例においては、図2に示した方法によった。巻取軸を回転駆動することで加わる張力T3は、フィルムロール体の内部張力を一定にするため、表1に示すように巻長(巻径)に応じて50N/mから20N/mまで直線的に減少させた。また、タッチローラを回転駆動することで加わる張力T2は、T3が減少した分だけ増大させた。これに対して、比較例においては、図1に示した方法を用い、(1)式に基づいて巻取張力Trを制御した。フィルムとタッチローラの摩擦係数μは0.4であり、μ・Pは100N/mであった。ここでは、搬送ローラよりも上流側でフィルムが保有する張力T1は考慮されず、代わってタッチローラの押圧力Pに応じた摩擦力μ・P分が巻取張力Trの一部とされる。比較例1においては、このμ・Pのため、実施例に対してTrが既に高い数値となるため、張力T2およびT3は10N/mと小さい値で一定とした。比較例2においては、μ・Pに対して、実施例と同程度の張力T2、T3をさらに加えた。ただし、張力T2、T3は一定とした。
【0030】
実施例および比較例1、2の結果を表2に示す。評価はそれぞれ2回ずつ行った。また、巻皺、巻ずれ、フィルムロール体の内部張力は、それぞれ次のようにして測定、評価した。
巻皺:
○:目視による観察で巻皺が認められない
△:目視による観察で巻取中に軽度な巻皺が認められる
×:目視による観察で巻取中に著しい巻皺が認められる
巻ずれ:
フィルムロール体の端面の巻ずれを目視観察し、またはスケールで測定し、次のようにランク付した。
【0031】
○:目視による観察で巻ずれが認められない。
【0032】
△:1mm未満の巻ずれが認められる
×:1mm以上の巻ずれが認められる
フィルムロール体の内部張力:
フィルムロール体の巻き硬度から求めた。すなわち、フィルムロール体を巻長7,500m(表層)、3、000m(中層)および1,000m(内層)の部分で切開し、表面硬度をゴム硬度計で測定し、硬度が高いほど内部張力が高いものと評価した。なお、内部張力の大小は、フィルムロール体を切開したときの裂け具合である程度判断することができた。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】
本発明は、搬送ローラにより搬送されるフィルムを、積極駆動されるタッチローラを備え、かつ、積極駆動される巻取軸を備えた巻取機を用いて巻き取るに際し、搬送ローラに搬入されるフィルムが有する張力T1と、タッチローラの回転駆動によりフィルムに加わる張力T2と、巻取軸の回転駆動によりフィルムに加わる張力T3との合力をフィルムの巻取張力としてそれら張力T1、T2およびT3を制御するので、実施例と比較例との対比からも明らかなように、記録用や電気回路用フィルムのように搬送中に滑りが発生しがちな高弾性率フィルムにおいても高精度な張力制御ができるようになり、皺や巻ずれが少なく、しかも、内部張力の均一性の高いフィルムロール体を製造することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフィルムロール体の製造方法を示す、巻取機の概略正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るフィルムロール体の製造方法を示す、巻取機の概略正面図である。
【図3】本発明における張力制御パターンの例を示すグラフである。
【図4】本発明の方法を適用したフィルムスリッタの概略正面図である。
【符号の説明】
1:モータ
2:タッチローラ
3:モータ
4:巻取軸
5:巻芯
6:フィルムロール体
7:モータ
8:搬送ローラ
9:原反
10:カッタ
11:シリンダ
12:張力計
13:張力コントローラ
F:フィルム
P:タッチローラのフィルムロール体への押圧力
Claims (7)
- 搬送ローラにより搬送されるフィルムを、積極駆動されるタッチローラを備え、かつ、積極駆動される巻取軸を備えた巻取機を用いて巻き取るに際し、搬送ローラに搬入されるフィルムが有する張力T1と、タッチローラの回転駆動によりフィルムに加わる張力T2と、巻取軸の回転駆動によりフィルムに加わる張力T3との合力をフィルムの巻取張力としてそれら張力T1、T2およびT3を制御することを特徴とするフィルムロール体の製造方法。
- 張力T1、T2およびT3をそれぞれ独立に制御する、請求項1に記載のフィルムロール体の製造方法。
- 搬送ローラの周速度とタッチローラの周速度との差に基づいて張力T2を制御する、請求項1に記載のフィルムロール体の製造方法。
- タッチローラの駆動トルクに基づいて張力T1と張力T2との合力を制御する、請求項1に記載のフィルムロール体の製造方法。
- フィルムロール体の巻径の増大に伴って、張力T2の割合を大きくするとともに張力T3の割合を小さくする、請求項1に記載のフィルムロール体の製造方法。
- フィルムロール体の巻径の増大に伴って、搬送ローラとタッチローラとの間でフィルムに加わる張力の割合を大きくするとともに張力T3の割合を小さくする、請求項1に記載のフィルムロール体の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれかの方法によって製造されたフィルムロール体。
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---|---|---|---|
JP2002302532A JP2004137024A (ja) | 2002-10-17 | 2002-10-17 | フィルムロール体の製造方法 |
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JP5188970B2 (ja) * | 2006-07-25 | 2013-04-24 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | 電池用セパレータ用ポリオレフィン製微多孔膜捲回物およびその製造方法 |
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CN107954232A (zh) * | 2017-08-28 | 2018-04-24 | 厦门聚富塑胶制品有限公司 | 一种薄膜高速收卷装置及其应用 |
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2002
- 2002-10-17 JP JP2002302532A patent/JP2004137024A/ja active Pending
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