JP4285923B2 - 周波数逓倍器及びそれを用いた通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波・ミリ波帯の通信装置に用いられる周波数逓倍器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ミリ波帯、準ミリ波帯の局部発振器を構成するにあたり、コスト面、実用化面、安定性などの観点から、ミリ波帯、準ミリ波帯の信号を直接発振する方法よりも、マイクロ波帯の位相同期発振器などから出力される信号の周波数を周波数逓倍器により整数倍してミリ波・準ミリ波帯の高周波信号を得る方法がよく用いられている。
【0003】
一般的な周波数逓倍器の構成を図11に示す。この周波数逓倍器は、整合回路3、整合回路12、FET(Field Effect Transistor)11、先端開放スタブ6cを備えている。入力端子1に入力された周波数f0の信号は、整合回路3を経て非線形素子であるFET11のゲートに入力される。整合回路3および整合回路12はバイアス回路を兼ねており、整合回路3および整合回路12はFET11をピンチオフ付近にバイアスする。そうすると、FET11のドレイン電流波形は歪み、半波整流波形に近いものとなる。そして、そのドレイン電流は、周波数f0の基本波およびその基本波の高調波から成っており、特に偶数次の高調波成分を多く含んでいる。このFET11のドレインに、基本波に対して電気長が90°の先端開放スタブ6cの一端を接続することにより、周波数f0の成分を反射させて高調波成分のみを通過させ、さらに整合回路12によって周波数2f0の2倍波を出力端子2に出力する構成となっている。この2逓倍の周波数逓倍器を複数段接続することにより、逓倍数を4倍、さらに8倍と増やすことができる。
【0004】
また、周波数逓倍器の段数を減らす為に、1段で4逓倍することができる周波数逓倍器が特開2000−156611号公報に開示されている。その周波数逓倍器の回路構成を図12に示す。尚、図12において図11と同一の部分には同一の符号を付し説明を省略する。整合回路3はHBT(Heterojunction Bipolar Transistor)13の入力に対して周波数f0で、整合回路5はHBT13の出力に対して周波数4f0で整合をとる。整合回路3および整合回路5はバイアス回路を兼ねており、HBT13はピンチオフ付近にバイアスがかけられている。
【0005】
この4逓倍の周波数逓倍器の動作について説明する。入力端子1に入力された周波数f0の信号は整合回路3を経て、HBT13のベースに入力される。HBT13のコレクタ電流はベース電圧に対して指数関数的に増加するため、周波数f0の基本波に加えて多くの高調波が出力される。周波数2f0の2倍波に対して電気長が90°の先端開放スタブ6bの接続点では、周波数2f0に対して短絡となるので、周波数2f0成分の信号はHBT13の方に反射される。基本波に対して電気長が90°の先端開放スタブ6cの接続点では、周波数f0に対して短絡となるので、周波数f0成分の信号はHBT13の方に反射される。周波数4f0の4倍波は整合回路5を通して出力端子2に出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の周波数逓倍器はいずれも、3倍波に対して処理を行っておらず、3倍成分の電力が大きくなっていた。このため、所望逓倍波の出力電力は低く、周波数逓倍器の消費電力が大きくなる傾向にあった。
【0007】
また3倍波成分は、周波数逓倍器の後段に接続されるミキサや他の逓倍器などの回路動作に悪影響を及ぼす。例えば、多段に周波数逓倍器を構成した場合、所望逓倍波の近傍周波数成分が大きくなり、発振器としての雑音となっていた。
【0008】
本発明は、上記の問題点に鑑み、出力効率がよく雑音が少ない周波数逓倍器およびこれを用いた通信装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る周波数逓倍器においては、入力される信号と同一周波数の基本波および該基本波の高調波を出力する非線形素子と、前記非線形素子が出力する基本波を抑圧する第一の先端開放スタブと、前記非線形素子が出力する3倍波を抑圧する第二の先端開放スタブと、前記非線形素子に前記基本波と同一周波数の信号を出力する第一の整合回路と、第二の整合回路とを備え、前記非線形素子と前記第二の整合回路との間に前記第一の先端開放スタブ及び前記第二の先端開放スタブが設けられているようにする。
【0010】
また、4逓倍する周波数逓倍器にするために、前記非線形素子が出力する2倍波を抑圧する第三の先端開放スタブを備え、前記非線形素子と前記第二の整合回路との間に前記第三の先端開放スタブが設けられているようにする。
【0011】
さらに、より一層出力効率をよくするために、前記第二の先端開放スタブによって前記非線形素子の出力信号から3倍波が除かれた信号に含まれる2倍波を前記第三の先端開放スタブが抑圧し、前記第二の先端開放スタブ及び前記第三の先端開放スタブによって前記非線形素子の出力信号から3倍波及び2倍波が除かれた信号に含まれる基本波を前記第一の先端開放スタブが抑圧し、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路の長さを3倍波に対して25°〜45°とし、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路及び前記第二の先端開放スタブと前記第三の先端開放スタブとを接続する伝送線路の合計長さを2倍波に対して35°〜55°とし、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路、前記第二の先端開放スタブと前記第三の先端開放スタブとを接続する伝送線路、及び前記第三の先端開放スタブと前記第一の先端開放スタブとを接続する伝送線路の合計長さを基本波に対して80°〜120°とする。
【0012】
或いは、前記第二の先端開放スタブによって前記非線形素子の出力信号から3倍波が除かれた信号に含まれる2倍波を前記第三の先端開放スタブが抑圧し、前記第二の先端開放スタブ及び前記第三の先端開放スタブによって前記非線形素子の出力信号から3倍波及び2倍波が除かれた信号に含まれる基本波を前記第一の先端開放スタブが抑圧し、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路の長さを3倍波に対して15°〜35°とし、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路及び前記第二の先端開放スタブと前記第三の先端開放スタブとを接続する伝送線路の合計長さを2倍波に対して50°〜70°とし、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路、前記第二の先端開放スタブと前記第三の先端開放スタブとを接続する伝送線路、及び前記第三の先端開放スタブと前記第一の先端開放スタブとを接続する伝送線路の合計長さを基本波に対して50°〜80°とする。
【0013】
また、回路規模縮小の観点から、上記いずれかの構成の周波数逓倍器において、前記第一〜第三の先端開放スタブの少なくとも一つをインダクタおよびキャパシタで集中定数化した等価回路に代える並びに/又は前記第一〜第三の先端開放スタブおよび前記非線形素子の各々の接続の全部を行う伝送線路の少なくとも一つをインダクタに代えるようにしてもよい。
【0014】
本発明に係る通信装置においては、上記周波数逓倍器を備えるようにする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係る第一実施形態の周波数逓倍器の構成を図1に示す。尚、図1において、図12と同一の部分には同一の符号を付し説明を省略する。入力端子1は整合回路3の入力側に接続され、整合回路3の出力側はHEMT(High Electron Mobility Transistor)4のゲートに接続される。HEMT4のソースは接地されており、HEMT4のドレインは伝送線路7aの一端に接続される。
【0016】
伝送線路7aの他端は、3倍波に対して電気長が約90°である先端開放スタブ6aと、伝送線路7bの一端とに接続される。そして、伝送線路7bの他端は、2倍波に対して電気長が約90°である先端開放スタブ6bと、伝送線路7cの一端とに接続される。さらに、伝送線路7cの他端は、基本波に対して電気長が約90°である先端開放スタブ6cと、整合回路5の入力側とに接続される。整合回路5の出力側は出力端子2に接続される。
【0017】
整合回路3は周波数f0でHEMT4の入力整合をとり、整合回路5は周波数4f0でHEMT4の出力整合をとる。整合回路3および整合回路5はバイアス回路を兼ねている。尚、先端開放スタブ6a〜6cおよび伝送線路7a〜7cは、マイクロストリップ線路やコプレーナ線路などにするとよい。
【0018】
このような構成の第一実施形態の周波数逓倍器は次のように動作する。入力端子1に入力された周波数f0(=1.81[GHz])の信号が整合回路3を介してHEMT4のゲートに入力される。また、HEMT4は、整合回路3および整合回路5によって、ピンチオフ付近にバイアスされる。これにより、HEMT4のドレイン電流波形は歪み、半波整流波形に近いものとなる。そして、そのドレイン電流は、周波数f0の基本波およびその基本波の高調波から成っており、特に偶数次の高調波成分を多く含んでいる。
【0019】
そして、そのドレイン電流は伝送線路7aによって位相を変えられたのち、先端開放スタブ6aの接続点に到達する。3倍波に対して電気長が約90°である先端開放スタブ6aの接続点では、3倍波に対して短絡となるので、3倍波がHEMT4側に反射する。また、先端開放スタブ6aの接続点を通過した信号は伝送線路7bによって位相を変えられたのち、先端開放スタブ6bの接続点に到達する。2倍波に対して電気長が約90°である先端開放スタブ6bの接続点では、2倍波に対して短絡となるので、2倍波がHEMT4側に反射する。また、先端開放スタブ6bの接続点を通過した信号は伝送線路7cによって位相を変えられたのち、先端開放スタブ6cの接続点に到達する。基本波に対して電気長が約90°である先端開放スタブ6cの接続点では、基本波に対して短絡となるので、基本波がHEMT4側に反射する。
【0020】
そして、先端開放スタブ6cの接続点を通過した信号は、整合回路5に送出される。整合回路5は周波数4f0で整合をとるので、整合回路5の出力側に接続される出力端子2から出力される信号の周波数は4f0(=7.5[GHz])となる。すなわち、第一実施形態の周波数逓倍器は4逓倍の周波数逓倍器である。
【0021】
第一実施形態の周波数逓倍器は3倍波を抑圧するので、3倍波を抑圧していなかった従来の周波数逓倍器に比べて4逓倍波の出力効率がよくなり、且つ、3倍波に起因する雑音が出力されなくなる。
【0022】
尚、図1の第一実施形態の周波数逓倍器では分布定数線路(伝送線路7a〜7c、先端開放スタブ6a〜6c)を用いているが、分布定数線路の代わりに集中定数回路を用いてもよい。図2に示す第二実施形態の周波数逓倍器は、第一実施形態の周波数逓倍器が備える全ての分布定数線路を集中定数回路に置き換えたものである。尚、図2において図1と同一の部分には同一の符号を付し説明を省略する。
【0023】
図1の伝送線路7a〜7cは信号の位相の変化を目的として設けられているため、図2のように伝送線路7a、7b、および7cをそれぞれインダクタ10a、10b、および10cに置き換えても同様な効果を得ることができる。
【0024】
さらに、周波数fを抑圧する先端開放スタブを、キャパシタとインダクタを直列接続し、キャパシタのインダクタと接続していない側を接続点とし、インダクタのキャパシタと接続していない側を接地した集中定数回路に置き換えることができる。この場合、キャパシタの容量Cと、インダクタのインダクタンスLと、抑圧する周波数fとが(1)式の関係を満たすように、キャパシタの容量Cの値およびインダクタのインダクタンスLの値を設定する。このような設定にすることによって、キャパシタとインダクタからなる集中定数回路は先端開放スタブと同様に周波数fの信号を抑圧することができる。
【数1】
【0025】
従って、キャパシタ8aの容量C1とインダクタ9aのインダクタンスL1は(2)式の関係を、キャパシタ8bの容量C2とインダクタ9bのインダクタンスL2は(3)式の関係を、キャパシタ8cの容量C3とインダクタ9cのインダクタンスL3は(4)式の関係を、それぞれ満たすようにキャパシタ8a〜8cの容量およびインダクタ9a〜9cのインダクタンスを設定する。
【数2】
【0026】
第二実施形態の周波数逓倍器のように集中定数回路を用いることによって分布定数線路を用いた場合に比べて周波数逓倍器の回路規模を縮小することができる。また、図2の第二実施形態の周波数逓倍器では、全ての分布定数線路(伝送線路7a〜7c、先端開放スタブ6a〜6c)を集中定数回路に置き換えたが、必ずしも全ての分布定数線路を置き換える必要はなく、置き換えは部分的であってもよい。さらに、先端開放スタブと置き換える集中定数回路は本実施形態に限定されることはなく、先端開放スタブと等価となる集中定数回路であれば他の構成でも構わない。尚、インダクタにはチップインダクタやスパイラルインダクタなどを用い、キャパシタにはチップキャパシタやMIM(Metal Insulator Metal)キャパシタなどを用いるとよい。
【0027】
また、図1に示した第一実施形態の周波数逓倍器または図2に示した第二実施形態の周波数逓倍器において、2倍波を抑圧する先端開放スタブ6b、またはそれと等価的に働くキャパシタ8bとインダクタ9bとからなる集中定数回路を除き、整合回路5を周波数2f0で整合する整合回路にすることにより、2逓倍の周波数逓倍器とすることができる。
【0028】
また、図1に示した第一実施形態の周波数逓倍器または図2に示した第二実施形態の周波数逓倍器において、高周波でも動作可能な非線形型素子としてHEMT4を用いたが、高周波でも動作可能な他の非線形型素子例えばHBTなどを用いてもよい。
【0029】
次に伝送線路の位相条件について説明する。伝送線路を通過する信号の位相は、伝送線路の長さに依存する。従って、各伝送線路の長さは、位相条件0°すなわち線路長が全くない構成から、位相条件360°すなわち各波長分の長さと等しい構成まで考えられる。このため、伝送線路7a〜7cの一部又は全部の線路長が0となる場合がある。例えば、位相条件により線路7bの長さが0の場合には、図1に示した第一実施形態の周波数逓倍器は図3のような構成となり、3倍波を抑圧する先端開放スタブ6aと2倍波を抑圧する先端開放スタブ6bとが、HEMT4から見て同距離に並列に接続されることになる。また例えば、伝送線路7cの長さが0の場合は、図1に示した第一実施形態の周波数逓倍器は図4のような構成となり、2倍波を抑圧する先端開放スタブ6bと基本波を抑圧する先端開放スタブ6cとが、HEMT4から見て同距離に並列に接続されることになる。尚、図3および図4において、図1と同一の部分には同一の符号を付し説明を省略する。
【0030】
伝送線路の位相条件は周波数逓倍器の使用目的等に応じて設定するとよい。まず、高出力化を図る場合について説明する。各線路長の設定は、伝送線路7aを3倍波に対して約34°、伝送線路7bと線路7cの合計長さを2倍波に対して約45°、伝送線路7aと伝送線路7bと伝送線路7cとの合計長さを基本波に対して約100°とする。このように設定した場合の第一実施形態の周波数逓倍器における入力端子1に入力される周波数f0の信号の電力Pin(以下、入力電力Pinという)[dBm]と出力端子2に出力される周波数4f0の信号の電力Pout(以下、出力電力Poutという)[dBm]との関係は図6に示す特性曲線T1のようになる。ただし、入力端子1に入力される信号の周波数f0=1.81[GHz]、HMET4のゲートバイアス電圧0[V]、HMET4のドレインバイアス電圧2[V]である。
【0031】
尚、伝送線路7aの長さを3倍波に対して25°〜45°、伝送線路7aと伝送線路7bとの合計長さを2倍波に対して35°〜55°、伝送線路7aと伝送線路7bと伝送線路7cとの合計長さを基本波に対して80°〜120°としても図6に示す特性曲線T1とほぼ同程度の特性を得ることができる。
【0032】
ここで、先端開放スタブの配置が高出力化に及ぼす影響について検討する。第三実施形態の周波数逓倍器は、図1の第一実施形態の周波数逓倍器に対して先端開放スタブの配置を変えた構成とする。第一実施形態の周波数逓倍器はHMET4側から整合回路5に向かって順に、3倍波を抑圧する先端開放スタブ、2倍波を抑圧する先端開放スタブ、基本波を抑圧する先端開放スタブを設けていたが、第三実施形態の周波数逓倍器は、HMET4側から整合回路5に向かって順に、基本波を抑圧する先端開放スタブ、2倍波を抑圧する先端開放スタブ、3倍波を抑圧する先端開放スタブを設け、さらに図5に示すように基本波を抑圧する先端開放スタブを集中定数回路で等価的に置き換え、2倍波を抑圧する先端開放スタブを集中定数回路で等価的に置き換え、後述するように高出力化を図って位相条件を設定しその結果から伝送線路7bの長さを0とした。図1の構成と比べると、主に先端開放スタブの位置に相違があることが分かる。
【0033】
この図5に示した第三実施形態の周波数逓倍器でも、伝送線路の長さを高出力用に調整している。各伝送線路長の設定は、伝送線路9aを基本波に対して約90°および2倍波に対して約180°、伝送線路9aと伝送線路9cとの合計長さを3倍波に対して約300°とする。このように設定した場合の第三実施形態の周波数逓倍器における入力電力Pin[dBm]と出力電力Pout[dBm]との関係は図6に示す特性曲線T2のようになる。ただし、入力端子1に入力される信号の周波数f0=1.81[GHz]、HMET4のゲートバイアス電圧0[V]、HMET4のドレインバイアス電圧2[V]である。
【0034】
図6から明らかなように、入力電力Pinが大きい領域では、第一実施形態の周波数逓倍器の出力電力Poutが第三実施形態の周波数逓倍器の出力電力Poutよりも大きい。例えば入力電力Pinが6.5[dBm]のとき、第一実施形態の周波数逓倍器の出力電力Poutは、第三実施形態の周波数逓倍器の出力電力Poutと比べて2.7[dB]大きい。
【0035】
すなわち、高出力化を図るためには、図1に示した第一実施形態の周波数逓倍器のように、先端開放スタブの配置をHMET4側から整合回路5に向かって順に、3倍波を抑圧する先端開放スタブ、2倍波を抑圧する先端開放スタブ、基本波を抑圧する先端開放スタブを設ける構成にすることが好ましい。尚、この構成において、3倍波を抑圧する先端開放スタブと2倍波を抑圧する先端開放スタブとを接続する伝送線路または2倍波を抑圧する先端開放スタブと基本波を抑圧する先端開放スタブとを接続する伝送線路のいずれか一方の長さが0であっても構わない。
【0036】
続いて、第一実施形態の周波数逓倍器において低消費電力を図る場合について説明する。各線路長の設定は、伝送線路7aは3倍波に対して約25°、伝送線路7aと伝送線路7bとの合計長さは2倍波に対して約60°、伝送線路7aと伝送線路7bと伝送線路7cとの合計長さは基本波に対して約65°とする。
【0037】
ここで、上述した第一実施形態の周波数逓倍器において高出力化を図った位相条件の場合との比較を行う。HEMT4における出力信号の負荷線のシミュレーション値を図7に示す。高出力化を図った位相条件での負荷線をT3、低消費電力化を図った位相条件での負荷線をT4とする。ただし、図7の横軸はHEMT4のソース−ドレイン間電圧Vds[V]であり、縦軸はHEMT4のドレイン電流Id[mA]である。出力信号の負荷線で囲まれる面積が狭いほど、またドレイン電流Idの最大値が小さいほど、HEMT4は低電力で動作している、すなわち低消費電力であることを示す。
【0038】
図7から明らかなように、負荷線T4で囲まれた面積は負荷線T3で囲まれた面積よりも小さく、負荷線T4のドレイン電流Idの最大値は負荷線T3のドレイン電流Idの最大値よりも小さい。このことから、低消費電力を図って設定した位相条件によって低消費電力化が実現していることがわかる。
【0039】
そして、低消費電力を図った位相条件に設定した場合の第一実施形態の周波数逓倍器におけるHEMT4のドレイン電流Id[mA]とHEMT4のドレイン電圧Vd[V]との関係は図8に示す特性曲線T5のようになる。ただし、入力端子1に入力される信号の周波数f0=1.81[GHz]、ゲートバイアス電圧0[V]、ドレインバイアス電圧2[V]である。
【0040】
尚、伝送線路7aの長さ3倍波に対してを15°〜35°、伝送線路7aと伝送線路7bとの合計長さを2倍波に対して50°〜70°、伝送線路7aと伝送線路7bと伝送線路7cとの合計長さを基本波に対して50°〜80°としても図8に示す特性曲線T5とほぼ同程度の特性を得ることができる。
【0041】
ここで、先端開放スタブの配置が低消費電力化に及ぼす影響について検討する。上述した第三実施形態の周波数逓倍器において、伝送線路の長さを低消費電力用に調整し、伝送線路7aを基本波に対して約25°、伝送線路7aと伝送線路7bとの合計長さを2倍波に対して約60°、伝送線路7aと伝送線路7bと伝送線路7cとの合計長さを3倍波に対して約65°とした。このように設定した場合の第三実施形態の周波数逓倍器におけるドレイン電流Id[mA]とドレイン電圧Vd[V]との関係は図8に示す特性曲線T6のようになる。ただし、入力端子1に入力される信号の周波数f0=1.81[GHz]、ゲートバイアス電圧0[V]、ドレインバイアス電圧2[V]である。
【0042】
図8から明らかなように、第一実施形態の周波数逓倍器のドレイン電流Idが第三実施形態の周波数逓倍器のドレイン電流Idよりも小さい。例えば、入力電力5[dB]、ドレイン電圧Vd=2.0[V]のとき、第一実施形態の周波数逓倍器の消費電流(9[mA])は、第三実施形態の周波数逓倍器の消費電流(27[mA])と比べて18[mA]低く抑えられている。
【0043】
すなわち、低消費電力化を図るためには、図1に示した第一実施形態の周波数逓倍器のように、先端開放スタブの配置をHMET4側から整合回路5に向かって順に、3倍波を抑圧する先端開放スタブ、2倍波を抑圧する先端開放スタブ、基本波を抑圧する先端開放スタブを設ける構成にすることが好ましい。尚、この構成において、3倍波を抑圧する先端開放スタブと2倍波を抑圧する先端開放スタブとを接続する伝送線路または2倍波を抑圧する先端開放スタブと基本波を抑圧する先端開放スタブとを接続する伝送線路のいずれか一方の長さが0であっても構わない。
【0044】
上述したように、高出力化を図る場合でも低消費電力化を図る場合でも先端開放スタブの配置をHMET4側から整合回路5に向かって順に、3倍波を抑圧する先端開放スタブ、2倍波を抑圧する先端開放スタブ、基本波を抑圧する先端開放スタブを設ける構成にすることが好ましい。これは、このような構成にすることによって波長が短い高次高調波ほど伝送線路の通過長が短くなるので、各高調波の相関を減らすことができ、各高調波の周波数毎に行う位相条件の調整が効率よく行えるようになるからである。
【0045】
次に、上述した周波数逓倍器を有する局部発振器を備える通信装置について説明する。送信装置の構成としては例えば図9に示すようなものがある。低周波数の信号であるデータ信号が入力端子21に入力される。データ信号は、アンプ22で増幅されたのち変調回路23によって変調されミキサ24に送出される。ミキサ24には、局部発振器30が発生する局部発振信号も入力される。
【0046】
局部発振器30は、PLO(Phase Locked Oscillator)31と、上述した本発明に係る周波数逓倍器32と、バンドパスフィルタ33を備えている。周波数逓倍器32がPLO31が発振する信号の周波数を逓倍して出力する。周波数逓倍器32が出力する信号は、バンドパスフィルタ33によって不要成分が除去され局部発振信号としてミキサ24に出力される。
【0047】
ミキサ24では局部発振信号と変調されたデータ信号とを混合することによりRF信号を作成しバンドパスフィルタ25に出力する。バンドパスフィルタ25によっ不要成分が除去され、アンプ26により電力増幅されたRF信号がアンテナ27を介して送信される。
【0048】
このように、本発明に係る周波数逓倍器32を用いることにより、高出力、または低消費電力な送信装置を実現することができる。
【0049】
また、受信装置の構成としては例えば図10に示すようなものがある。尚、図10において図9と同一の部分には同一の符号を付す。所定の周波数数の受信信号がアンテナ41から入力される。まず、バンドパスフィルタ42によって受信信号以外の信号が除去され、受信信号のみが選別される。バンドパスフィルタ42によって選別された受信信号がアンプ43で増幅され、ミキサ44に入力される。また、ミキサ44には、局部発振器30が発生する局部発振信号も入力される。
【0050】
局部発振器30は、PLO31と、上述した本発明に係る周波数逓倍器32と、バンドパスフィルタ33を備えている。周波数逓倍器32はPLO31が発振する信号の周波数を逓倍して出力する。周波数逓倍器32が出力する信号は、バンドパスフィルタ33によって不要成分が除去され局部発振信号としてミキサ44に出力される。
【0051】
ミキサ44では局部発振信号と受信信号とを混合することによりIF信号を作成し復調部45に出力する。IF信号の周波数は局部発振信号の周波数と受信信号の周波数との差により決定されるので、ミキサ44が出力するIF信号は常に一定の周波数となる。
【0052】
次に、復調部45について説明する。ミキサ44から出力される信号にはIF信号のほかに不要信号が含まれている。この不要信号を除去するためにバンドパスフィルタ46が設けられている。バンドパスフィルタ46によってIF信号のみが選択された後、復調回路47により復調され出力端子48に出力される。
【0053】
このように、本発明に係る周波数逓倍器を用いることにより、高出力、または低消費電力な受信装置を実現することができる。
【0054】
尚、本発明に係る通信装置は、これに限定されることはなく、他の構成の送信装置または受信装置にも適用され、送信と受信の両方が行える送受信装置についても適用することができる。送受信装置の一実施態様としては、図9に示した送信装置の構成と図10に示した受信装置の構成を合わせ持った構成とする態様が考えられる。この場合、送信に用いる局部発振器が出力する信号の周波数と受信に用いる局部発振器が出力する信号の周波数を同一とすることで、局部発振器を共用化することができ、部品点数を低減することができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、周波数逓倍器が3倍波を抑圧する第二の先端開放スタブを備えるので、3倍波を非線形素子側に返すことができる。従って、3倍波成分の電力を小さくすることができ、出力効率を向上することができる。すなわち、周波数逓倍器の高出力化や低消費電力化を図ることができる。また、3倍波に起因する雑音がなくなるので、周波数逓倍器から出力される雑音が減少する。
【0056】
また、本発明によれば、周波数逓倍器が2倍波を抑圧する第三の先端開放スタブを備えるので、4逓倍以上の信号を効率よく出力することができる。
【0057】
また、本発明によれば、周波数逓倍器が、第二の先端開放スタブによって非線形素子の出力信号から3倍波が除かれた信号に含まれる2倍波を第三の先端開放スタブが抑圧し、第二の先端開放スタブ及び第三の先端開放スタブによって非線形素子の出力信号から3倍波及び2倍波が除かれた信号に含まれる基本波を第一の先端開放スタブが抑圧する又は、第二の先端開放スタブ及び第三の先端開放スタブによって非線形素子の出力信号から同時に3倍波及び2倍波が除かれた信号に含まれる基本波を第一の先端開放スタブが抑圧する又は、第二の先端開放スタブによって非線形素子の出力信号から3倍波が除かれた信号に含まれる2倍波および基本波を第三の先端開放スタブおよび第一の先端開放スタブが同時に抑圧するので、各高調波の相関を減らすことができる。これにより、各高調波の周波数毎に行う位相条件の調整が効率よく行えるようになり、より一層の高出力化または低消費電力化が可能となる。
【0058】
また、本発明によれば、周波数逓倍器において、第一〜第三の先端開放スタブおよび非線形素子の各々の接続の全部が伝送線路を介して行われているので、位相条件を最適化することができ、より一層の高出力化または低消費電力化が可能となる。
【0059】
また、本発明によれば、上記構成の周波数逓倍器において、第一〜第三の先端開放スタブの少なくとも一つをインダクタおよびキャパシタで集中定数化した等価回路に代える並びに/又は前記第一〜第三の先端開放スタブおよび前記非線形素子の各々の接続の全部を行う伝送線路の少なくとも一つをインダクタに代えるので、回路面積を小型化することができる。
【0060】
また、本発明によれば、通信装置が上記構成の周波数逓倍器を備えるので、通信装置の高出力化または低消費電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の周波数逓倍器の構成を示す図である。
【図2】 第二実施形態の周波数逓倍器の構成を示す図である。
【図3】 第一実施形態の周波数逓倍器において一つの伝送線路の長さを0とした場合の構成を示す図である。
【図4】 第一実施形態の周波数逓倍器において他の一つの伝送線路の長さを0とした場合の構成を示す図である。
【図5】 第三実施形態の周波数逓倍器の構成を示す図である。
【図6】 本発明に係る周波数逓倍器における入出力信号の特性を示す図である。
【図7】 本発明に係る周波数逓倍器が備えるHEMTの負荷線を示す図である。
【図8】 本発明に係る周波数逓倍器における消費電流の特性を示す図である。
【図9】 本発明に係る送信装置の構成を示す図である。
【図10】 本発明に係る受信装置の構成を示す図である。
【図11】 従来の周波数逓倍器の構成図である。
【図12】 従来の周波数逓倍器の他の構成図である。
【符号の説明】
3、5 整合回路
4 HEMT
6a〜6c 先端開放スタブ
7a〜7c 伝送線路
8a〜8c キャパシタ
9a〜9c、10a〜10c リアクタ
30 局部発振器
31 PLO
32 周波数逓倍器
33 バンドパスフィルタ
Claims (4)
- 入力される信号と同一周波数の基本波および該基本波の高調波を出力する非線形素子と、前記非線形素子が出力する基本波を抑圧する第一の先端開放スタブと、前記非線形素子が出力する3倍波を抑圧する第二の先端開放スタブと、前記非線形素子が出力する2倍波を抑圧する第三の先端開放スタブと、前記非線形素子に前記基本波と同一周波数の信号を出力する第一の整合回路と、第二の整合回路とを備え、
前記非線形素子と前記第二の整合回路との間に前記第一の先端開放スタブ、前記第二の先端開放スタブ、及び前記第三の先端開放スタブが設けられる周波数逓倍器であって、
前記第二の先端開放スタブによって前記非線形素子の出力信号から3倍波が除かれた信号に含まれる2倍波を前記第三の先端開放スタブが抑圧し、前記第二の先端開放スタブ及び前記第三の先端開放スタブによって前記非線形素子の出力信号から3倍波及び2倍波が除かれた信号に含まれる基本波を前記第一の先端開放スタブが抑圧し、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路の長さを3倍波に対して25°〜45°とし、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路及び前記第二の先端開放スタブと前記第三の先端開放スタブとを接続する伝送線路の合計長さを2倍波に対して35°〜55°とし、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路、前記第二の先端開放スタブと前記第三の先端開放スタブとを接続する伝送線路、及び前記第三の先端開放スタブと前記第一の先端開放スタブとを接続する伝送線路の合計長さを基本波に対して80°〜120°とすることを特徴とする周波数逓倍器。 - 入力される信号と同一周波数の基本波および該基本波の高調波を出力する非線形素子と、前記非線形素子が出力する基本波を抑圧する第一の先端開放スタブと、前記非線形素子が出力する3倍波を抑圧する第二の先端開放スタブと、前記非線形素子が出力する2倍波を抑圧する第三の先端開放スタブと、前記非線形素子に前記基本波と同一周波数の信号を出力する第一の整合回路と、第二の整合回路とを備え、
前記非線形素子と前記第二の整合回路との間に前記第一の先端開放スタブ、前記第二の先端開放スタブ、及び前記第三の先端開放スタブが設けられる周波数逓倍器であって、
前記第二の先端開放スタブによって前記非線形素子の出力信号から3倍波が除かれた信号に含まれる2倍波を前記第三の先端開放スタブが抑圧し、前記第二の先端開放スタブ及び前記第三の先端開放スタブによって前記非線形素子の出力信号から3倍波及び2倍波が除かれた信号に含まれる基本波を前記第一の先端開放スタブが抑圧し、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路の長さを3倍波に対して15°〜35°とし、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路及び前記第二の先端開放スタブと前記第三の先端開放スタブとを接続する伝送線路の合計長さを2倍波に対して50°〜70°とし、前記非線形素子と前記第二の先端開放スタブとを接続する伝送線路、前記第二の先端開放スタブと前記第三の先端開放スタブとを接続する伝送線路、及び前記第三の先端開放スタブと前記第一の先端開放スタブとを接続する伝送線路の合計長さを基本波に対して50°〜80°とすることを特徴とする周波数逓倍器。 - 請求項1または請求項2に記載の周波数逓倍器において、前記第一〜第三の先端開放スタブの少なくとも一つをインダクタおよびキャパシタで集中定数化した等価回路に代える並びに/又は前記第一〜第三の先端開放スタブおよび前記非線形素子の各々の接続の全部を行う伝送線路の少なくとも一つをインダクタに代えることを特徴とする周波数逓倍器。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の周波数逓倍器を備えることを特徴とする通信装置。
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