JP4285194B2 - 液晶装置の製造方法、液晶装置、電子機器、投射型表示装置 - Google Patents

液晶装置の製造方法、液晶装置、電子機器、投射型表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、液晶装置の製造方法、液晶装置、電子機器、及び投射型表示装置に関するものである。
コンピュータや携帯用の情報機器端末の発達に伴い、液晶装置の使用が増加している。この種の液晶装置は、液晶層を介して一対の基板を貼り合わせてなるもので、これら基板には、ラビング処理が施された配向膜が形成されている。ところで、このような液晶装置の製造方法としては、2枚の基板を貼り合わせた後に、パネル内を真空にして基板間に液晶を注入させる方法が知れている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−183683号公報
上記のような方法では、注入口付近に液晶材料の流れを抑制するための突起物を形成し、液晶注入時の流速を低下させ、その流れを分散させることにより、表示ムラの少ない液晶装置の製造を実現させている。しかしながら、突起物を形成する工程が別途必要であるとともに、液晶を注入するのに多くの時間を要するため、製造効率が低下するとともに、液晶の劣化を引き起こし、該液晶の劣化が装置の品質に影響を与えることがある。また、このような注入法では、液晶の使用量が多くなり、製造コストの点でも問題がある。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであって、表示ムラの少ない液晶装置を、高効率で製造可能で、しかも液晶劣化等も伴わずに製造することができる方法の提供を目的としている。さらに、その製造方法により得られた表示特性に優れる液晶装置、また、このような液晶装置を備えた電子機器、及び投射型表示装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の液晶装置の製造方法は、一対の基板間に液晶層を挟持してなる液晶装置の製造方法であって、第1基板上に液滴吐出法を用いて液晶を滴下する工程と、該液晶が滴下された第1基板とこれに対向する第2基板とを貼り合せる工程と、を含み、前記第1基板の表面であって、当該液晶装置の光出射領域内に形成される段差を1800Å以下とするとともに、前記光出射領域の外側ほど相対的に大きく、前記光出射領域の内側ほど相対的に小さくしたことを特徴とする。
本発明の製造方法によると、第1基板に対して液滴吐出法により液晶を滴下した後、これを対向する第2基板と貼り合せるものとしているため、上述した従来の注入法に比して製造効率が高まり、液晶の劣化等も生じ難く、また使用する液晶のロスが殆ど無いため、廃棄物質の削減に繋がり、環境保全を考慮した製造方法を提供可能となる。また、このような製造効率の高い液滴吐出法にて液晶を滴下するに際し、滴下対象物である第1基板の表面に形成される段差を1800Å以下としたことで、製造される液晶装置において表示ムラの発生を抑えることができるようになり、その結果、高品質で信頼性の高い液晶装置を提供することが可能となる。なお、前記基板表面に形成される段差を1300Å以下とすれば表示ムラの発生は一層生じ難いものとなる。
上記本発明の液晶装置の製造方法において、前記第1基板上に液晶を滴下する工程の前に、第1基板上に、マトリクス状の遮光部によって区画された複数の画素電極を形成する工程と、該画素電極上に配向膜を形成する工程とを含み、前記第1基板の表面に形成される段差が、前記遮光部上の基板表面と、前記画素電極上の基板表面との高さの差にて形成されるものとすることができる。
画素を区画する遮光部には例えばスイッチング素子や信号線等の配線や絶縁層等が複数積層されてなるため、該遮光部上の基板表面には盛上りが生じ、これが段差発生の一要因となっている。そして、本発明者が鋭意検討した結果、このような段差が、液滴吐出法を用いて製造した液晶装置において表示ムラを生じる要因となっていることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。なお、段差を1800Å以下とするためには、例えば、表示エリア内に画素を形成させる工程において、ブラックマトリクス形成材料の塗布量を低減させ、成膜後の膜厚を薄くするのが最も効果的である。また露光時に光を従来よりも強く照射し、剥離量を増大させ形成される段差を低下させることもある。
また、前記基板表面に形成される段差について、前記光出射領域の外側ほど相対的に大きく、前記光出射領域の内側ほど相対的に小さく構成することもできる。この場合、液晶を滴下する際に、該液晶が基板の外側に大きく広がることがなく、例えば液晶を滴下する前に基板上に形成するシール剤との反応等を防止ないし抑制することが可能となる。
一方、本発明の製造方法により得られた液晶装置は、表示ムラが極めて生じ難く、品質の非常に高い表示を実現することが可能となる。そこで、電子機器において、この液晶装置を表示部として備える場合、高品質で良好な表示を実現できる。さらに、上記液晶装置を投射型の表示装置において光変調装置として適用した場合も、表示ムラの少ない表示品質に優れた投射型表示装置を提供することが可能となる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ説明する。
[液晶装置]
以下に示す本実施の形態の液晶装置は、スイッチング素子としてTFT(Thin Film Transistor)素子を用いたアクティブマトリクスタイプの透過型液晶装置である。図1は本実施形態の透過型液晶装置のマトリクス状に配置された複数の画素におけるスイッチング素子、信号線等の等価回路図である。図2はデータ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の構造を示す要部平面図である。図3は図2のA−A’線断面図である。なお、各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
本実施の形態の液晶装置において、図1に示すように、マトリクス状に配置された複数の画素には、画素電極9と、当該画素電極9への通電制御を行うためのスイッチング素子であるTFT素子30とがそれぞれ形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT素子30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給されるか、あるいは相隣接する複数のデータ線6aに対してグループ毎に供給される。
また、走査線3aがTFT素子30のゲートに電気的に接続されており、複数の走査線3aに対して走査信号G1、G2、…、Gmが所定のタイミングでパルス的に線順次で印加される。また、画素電極9はTFT素子30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT素子30を一定期間だけオンすることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、後述する共通電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ここで、保持された画像信号がリークすることを防止するために、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。
次に、図2に基づいて、本実施形態の液晶装置の要部の平面構造について説明する。図2に示すように、矩形状の画素電極9(点線部9Aにより輪郭を示す)がマトリクス状に設けられており、画素電極9の縦横の境界に各々沿ってデータ線6a、走査線3aおよび容量線3bが設けられている。本実施の形態において、各画素電極9、及び各画素電極9を囲むように配設されたデータ線6a、走査線3a、容量線3b等が形成された領域が画素であり、マトリクス状に配置された各画素毎に表示を行うことが可能な構造になっている。そして、各画素電極9を囲むデータ線6a、走査線3a、容量線3b等が縦横の格子状に形成された領域を、画像の表示を行わない遮光部(非表示領域)Uとしている。
データ線6aは、TFT素子30を構成する例えばポリシリコン膜からなる半導体層1aのうち、後述のソース領域にコンタクトホール5を介して電気的に接続されており、画素電極9は、半導体層1aのうち、後述のドレイン領域にコンタクトホール8を介して電気的に接続されている。また、半導体層1aのうち、後述のチャネル領域(図中左上がりの斜線の領域)に対向するように走査線3aが配置されており、走査線3aはチャネル領域に対向する部分でゲート電極として機能する。
容量線3bは、走査線3aに沿って略直線状に伸びる本線部(すなわち、平面的に見て、走査線3aに沿って形成された第1領域)と、データ線6aと交差する箇所からデータ線6aに沿って前段側(図中上向き)に突出した突出部(すなわち、平面的に見て、データ線6aに沿って延設された第2領域)とを有する。そして、図2中、右上がりの斜線で示した領域には、複数の第1遮光膜11aが設けられている。
次に、図3に基づいて、本実施の形態の液晶装置の断面構造について説明する。図3は、上述した通り図2のA−A’線断面図であり、TFT素子30が形成された領域の構成について主に示す断面図である。本実施の形態の液晶装置においては、TFTアレイ基板10と、これに対向配置される対向基板20との間に液晶層50が挟持されている。
液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、一対の配向膜40及び60の間で、所定の配向状態をとる。TFTアレイ基板10は、石英等の透光性材料からなる基板本体10Aと、その液晶層50側表面に形成されたTFT素子30、画素電極9、配向膜40を主体として構成されており、対向基板20はガラスや石英等の透光性材料からなる基板本体20Aと、その液晶層50側表面に形成された共通電極21、配向膜60、を主体として構成されている。そして、各基板10,20の間にはスペーサー15が配設され、該スペーサー15を介して所定の基板間隔が保持されている。
TFTアレイ基板10において、基板本体10Aの液晶層50側表面には、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと略記する)等の透明導電性材料からなる矩形状の画素電極9が設けられ、各画素電極9に隣接する位置に、各画素電極9をスイッチング制御する画素スイッチング用TFT素子30が設けられている。画素スイッチング用TFT素子30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、走査線3a、当該走査線3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a’、走査線3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜2、データ線6a、半導体層1aの低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eを備えている。
上記走査線3a上、ゲート絶縁膜2上を含む基板本体10A上には、高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール5、及び高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール8が開孔した第2層間絶縁膜4が形成されている。つまり、データ線6aは、第2層間絶縁膜4を貫通するコンタクトホール5を介して高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。
さらに、データ線6a上および第2層間絶縁膜4上には、高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール8が開孔した第3層間絶縁膜7が形成されている。すなわち、高濃度ドレイン領域1eは、第2層間絶縁膜4および第3層間絶縁膜7を貫通するコンタクトホール8を介して画素電極9に電気的に接続されている。
また、TFTアレイ基板10の基板本体10Aの液晶層50側表面において、各画素スイッチング用TFT素子30が形成された領域には、TFTアレイ基板10を透過し、TFTアレイ基板10の図示下面(TFTアレイ基板10と空気との界面)で反射されて、液晶層50側に戻る戻り光が、少なくとも半導体層1aのチャネル領域1a’および低濃度ソース、ドレイン領域1b、1cに入射することを防止するための第1遮光膜11aが設けられている。
また、第1遮光膜11aと画素スイッチング用TFT素子30との間には、画素スイッチング用TFT素子30を構成する半導体層1aを第1遮光膜11aから電気的に絶縁するための第1層間絶縁膜12が形成されている。さらに、図2に示したように、TFTアレイ基板10に第1遮光膜11aを設けるのに加えて、コンタクトホール13を介して第1遮光膜11aは、前段あるいは後段の容量線3bに電気的に接続するように構成されている。
さらに、TFTアレイ基板10の液晶層50側最表面、すなわち、画素電極9および第3層間絶縁膜7上には、電圧無印加時における液晶層50内の液晶分子の配向を制御する配向膜40が形成されている。したがって、このようなTFT素子30を具備する領域においては、TFTアレイ基板10の液晶層50側最表面、すなわち液晶層50の挟持面には複数の凹凸ないし段差が形成された構成となっている。具体的には、図2にも示したように、各画素電極9を囲むデータ線6a、走査線3a、容量線3b等が形成された非表示領域(遮光部)U上のTFTアレイ基板10の表面と、画素電極9上のTFTアレイ基板10の表面との高さの差にて段差dが形成され、本実施の形態では、該段差dが1800Å以下となっている。
他方、対向基板20には、基板本体20Aの液晶層50側表面であって、データ線6a、走査線3a、画素スイッチング用TFT素子30の形成領域に対向する領域、すなわち各画素部の開口領域以外の領域に、入射光が画素スイッチング用TFT素子30の半導体層1aのチャネル領域1a’や低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1cに侵入することを防止するための第2遮光膜23が設けられている。さらに、第2遮光膜23が形成された基板本体20Aの液晶層50側には、その略全面にわたって、ITO等からなる共通電極21が形成され、その液晶層50側には、電圧無印加時における液晶層50内の液晶分子の配向を制御する配向膜60が形成されている。
[液晶装置の製造方法]
次に、本実施の形態に示した上記液晶装置の製造方法について、その例を図面を参照しつつ説明する。
図4は、本実施形態の液晶装置の製造方法について、そのプロセスフローを示す説明図である。すなわち、本製造方法は、基板本体10A(第1基板)上に画素電極9を配設した後、該画素電極9上に配向膜40を形成し、さらに枠状シール材を形成して、該枠状シール材の内側に液晶を滴下する工程と、基板本体20A(第2基板)上に対向電極21を配設した後、該対向電極21上に配向膜60を形成する工程と、TFTアレイ基板10と対向基板20とを貼り合せる工程とを含んでいる。以下、各フローについて詳細を説明する。
まず、図4のステップS1に示すように、ガラス等からなる下側の基板本体10A上にTFT素子30及び画素電極9等を備えるTFTアレイ基板10を作成するために、遮光膜11a、第1層間絶縁膜12、半導体層1a、チャネル領域1a’、低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1c、高濃度ソース領域1d、高濃度ドレイン領域1e、蓄積容量電極1f、走査線3a、容量線3b、第2層間絶縁膜4、データ線6a、第3層間絶縁膜7、コンタクトホール8、画素電極9、配向膜40を形成する。
次に、図4のステップS2に示すように、対向電極21等を備える対向基板20を作成するために、ガラス等からなる上側の基板本体20A上に遮光膜23、対向電極21、配向膜60を形成する。なお、各配向膜40,60には所定方向にラビング処理を施すものとしている。
次に、図4のステップS3において、上記TFTアレイ基板10上に枠状のシール材を形成する。なお、シール材としては紫外線硬化樹脂等を用いることができ、これを印刷法等で枠状に形成するものとしており、液晶注入口を有しない閉口枠形状に形成する。この時、所定の基板間隔を保持する為に、シール材中にスペーサーを分散させて、所定の基板間隔を保持するようにしてもよい。
次に、図4のステップS4において、シール材を形成したTFTアレイ基板10上であって、該シール材の内側に位置するように、当該液晶装置のセル厚に見合った所定量の液晶を滴下する。その後、図4のステップS5において、液晶を滴下したTFTアレイ基板10と他方の対向基板20とを、液晶を挟持するように貼り合わせ、さらに、TFTアレイ基板10及び対向基板20の外面側に図示しない位相差板、偏光板等の光学フィルムを貼り合わせ、図3に示したセル構造を備える液晶装置が製造される。
ここで、図4のステップS4における液晶の滴下工程について具体的に説明する。本実施形態では、例えば図5に示すような液滴吐出装置300を用いて液晶の滴下を行うものとしており、液晶の滴下対象たるTFTアレイ基板10の表面は、その段差dが1800Å以下となるように設計されている。具体的には、表示エリア内に画素を形成させる工程において、ブラックマトリクス形成材料の塗布量を低減させ、成膜後の膜厚を薄くするにより、段差dが1800Å以下、好ましくは1300Å以下となるように設計しており、このような基板表面に対して図5の液滴吐出装置300により液晶を滴下する。
図5は、液滴吐出装置300(以下、インクジェット装置300とも言う)の概略構成を示す斜視図である。このインクジェット装置300は、ベース31、基板移動手段32、ヘッド移動手段33、インクジェットヘッド(吐出ヘッド)34、インク(液晶)供給手段35等を有して構成されたものである。ベース31は、その上に前記基板移動手段32、ヘッド移動手段33を設置したものである。
基板移動手段32は、ベース31上に設けられたもので、Y軸方向(主走査方向)に沿って配置されたガイドレール36を有したものである。この基板移動手段32は、例えばリニアモータにより、スライダ37をガイドレール36、36に沿って移動させるよう構成されたものである。スライダ37には、θ軸用のモータ(図示せず)が備えられている。このモータは、例えばダイレクトドライブモータからなるものであり、これのロータ(図示せず)はテーブル39に固定されている。このような構成のもとに、モータに通電するとロータおよびテーブル39は、θ方向に沿って回転し、テーブル39をY軸に対して所定の角度θ回転固定するようになっている。
テーブル39は、基板S(本実施の形態ではTFTアレイ基板10)を位置決めし、保持するものである。すなわち、このテーブル39は、公知の吸着保持手段(図示せず)を有し、この吸着保持手段を作動させることにより、基板Sをテーブル39の上に吸着保持するようになっている。基板Sは、テーブル39の位置決めピン39aにより、テーブル39上の所定位置に正確に位置決めされ、保持されるようになっている。テーブル39には、インクジェットヘッド34がインク(液晶)を捨打ちあるいは試し打ちするための捨打ちエリア41が設けられている。この捨打ちエリア41は、X軸方向(副走査方向)に延びて形成されたもので、テーブル39の後端部側に設けられたものである。
ヘッド移動手段33は、ベース31の後部側に立てられた一対の架台33a、33aと、これら架台33a、33a上に設けられた走行路33bとを備えてなるもので、該走行路33bをX軸方向(副走査方向)、すなわち前記の基板移動手段32のY軸方向(主走査方向)と直交する方向に沿って配置したものである。走行路33bは、架台33a、33a間に渡された保持板33cと、この保持板33c上に設けられた一対のガイドレール33d、33dとを有して形成されたもので、ガイドレール33d、33dの長さ方向にインクジェットヘッド34を保持させるスライダ42を移動可能に保持したものである。スライダ42は、リニアモータ(図示せず)等の作動によってガイドレール33d、33d上を走行し、これによりインクジェットヘッド34をX軸方向に移動させるよう構成されたものである。
インクジェットヘッド34には、揺動位置決め手段としてのモータ43、44、45、46が接続されている。そして、スライダ42とインクジェットヘッド34とに接続されているモータ43を作動させると、インクジェットヘッド34はZ軸に沿って上下動し、Z軸上での位置決めが可能になっている。なお、このZ軸は、前記のX軸、Y軸に対しそれぞれに直交する方向(上下方向)である。また、モータ44を作動させると、インクジェットヘッド34は図6中のβ方向に沿って揺動し、位置決め可能になり、モータ45を作動させると、インクジェットヘッド34はγ方向に揺動し、位置決め可能になり、モータ46を作動させると、インクジェットヘッド34はα方向に揺動し、位置決め可能になる。
このようにインクジェットヘッド34は、スライダ42上において、Z軸方向に直線移動して位置決め可能となり、かつ、α、β、γに沿って揺動し、位置決め可能となっている。したがって、インクジェットヘッド34のインク吐出面を、テーブル39側の基板Sに対する位置あるいは姿勢を、正確にコントロールすることができるようになっている。
ここで、インクジェットヘッド34は、図6(a)に示すように例えばステンレス製のノズルプレート112と振動板113とを備え、両者を仕切部材(リザーバプレート)114を介して接合したものである。ノズルプレート112と振動板113との間には、仕切部材114によって複数の空間115と液溜まり116とが形成されている。各空間115と液溜まり116の内部はインク(液晶)で満たされており、各空間115と液溜まり116とは供給口117を介して連通したものとなっている。また、ノズルプレート112には、空間115からインク(液晶)を噴射するためのノズル孔118が一列に配列された状態で複数形成されている。一方、振動板113には、液溜まり116にインク(液晶)を供給するための孔119が形成されている。
また、振動板113の空間115に対向する面と反対側の面上には、図6(b)に示すように圧電素子(ピエゾ素子)120が接合されている。この圧電素子120は、一対の電極121の間に位置し、通電するとこれが外側に突出するようにして撓曲するよう構成されたものである。そして、このような構成のもとに圧電素子120が接合されている振動板113は、圧電素子120と一体になって同時に外側へ撓曲するようになっており、これによって空間115の容積が増大するようになっている。したがって、空間115内に増大した容積分に相当するインク(液晶)が、液溜まり116から供給口117を介して流入する。また、このような状態から圧電素子120への通電を解除すると、圧電素子120と振動板113はともに元の形状に戻る。したがって、空間115も元の容積に戻ることから、空間115内部のインク(液晶)の圧力が上昇し、ノズル孔118から基板に向けてインク(液晶)の液滴122が吐出される。なお、インクジェットヘッド34のインクジェット方式としては、前記の圧電素子120を用いたピエゾジェットタイプ以外の方式のものとしてもよい。例えば、バブルジェット(登録商標)方式でも良い。
図5に戻り、インク供給手段35は、インクジェットヘッド34にインク(液晶)を供給するインク供給源47と、このインク供給源47からインクジェットヘッド34にインク(液晶)を送るためのインク供給チューブ48とからなるものである。すなわちステンレス製等の容器からなるインク供給源47にインク(液晶)を一時保管して、そこよりインク(液晶)をインク供給チューブ48によりヘッドまで供給する方式を採用している。
以上のようなインクジェット装置300を用いてTFTアレイ基板10上に液晶を滴下し、該液晶が滴下されたTFTアレイ基板10と、対向基板20とを貼り合せ、必要に応じて偏光板等を配設することで本実施の形態に係る液晶装置が製造される。特に、本実施の形態では、液晶を滴下するTFTアレイ基板10の表面の段差dを1800Å以下としたことで、製造される液晶装置において表示ムラが生じ難いものとなっている。
以下、上記実施の形態の液晶装置と同様の構成を備え、段差dの大きさをそれぞれ異ならせて製造した実施例1〜4及び比較例1の液晶装置の表示ムラの発生具合について検討した。結果を表1に示す。
Figure 0004285194
表1から分かるように、段差dを1300Å以下として製造した実施例1〜3の液晶装置では表示ムラが観察されなかった。また、段差dを1800Åとした実施例4の液晶装置では一部で表示ムラが観察されたものの、殆どが表示ムラなしの結果となった。一方、段差dを2000Åとした比較例1の液晶装置では表示ムラが観察された。
以上の結果から、段差dを1800Å以下、好ましくは1300Å以下とすることで、表示ムラの殆どない液晶装置を作成することが可能となる。そして、このような表示ムラの少ない液晶装置は信頼性が高く、極めて品質の高いものとなる。
[電子機器]
次に、上記実施形態で示した液晶装置を備えた電子機器の具体例について説明する。図7は携帯電話の一例を示した斜視図である。図7において、符号500は携帯電話本体を示し、符号501は上記実施の形態の液晶装置を備えた液晶表示部を示している。このように、図7に示すそれぞれの電子機器は、上記実施形態の液晶装置を備えたものであるので、表示品位に優れた表示部を有する電子機器となる。また、上記実施形態で示した液晶装置を備えた電子機器としては、車載用ナビゲーションモニター、携帯型液晶TVなどが挙げられ、視認性の良い、表示品位に優れた表示部を備えた電子機器となる。
[投射型表示装置]
次に、上記実施形態で示した液晶装置を備えた投射型表示装置の具体例について説明する。図8は、上記実施の形態の液晶装置を液晶ライトバルブ(光変調手段)として用いた投射型表示装置の要部を示す概略構成図である。図8において、符号810は光源、813、814はダイクロイックミラー、815、816、817は反射ミラー、818は入射レンズ、819はリレーレンズ、820は出射レンズ、822、823、824は液晶ライトバルブ、825はクロスダイクロイックプリズム、826は投射レンズを示す。
光源810はメタルハライド等のランプ811とランプの光を反射するリフレクタ812とからなる。青色光、緑色光反射のダイクロイックミラー813は、光源810からの光束のうちの赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色光は反射ミラー817で反射されて、上記実施形態の液晶装置を備えた赤色光用液晶ライトバルブ822に入射される。一方、ダイクロイックミラー813で反射された色光のうち緑色光は緑色光反射のダイクロイックミラー814によって反射され、上記実施形態の液晶装置を備えた緑色光用液晶ライトバルブ823に入射される。なお、青色光は第2のダイクロイックミラー814も透過する。青色光に対しては、光路長が緑色光、赤色光と異なるのを補償するために、入射レンズ818、リレーレンズ819、出射レンズ820を含むリレーレンズ系からなる導光手段821が設けられ、これを介して青色光が上記実施形態の液晶装置を備えた青色光用液晶ライトバルブ824に入射される。また、各色光用液晶ライトバルブ822,823,824の入射側および出射側には偏光板832a,832b,833a,833b,834a,834bがそれぞれ設けられている。
各液晶ライトバルブにより変調された3つの色光はクロスダイクロイックプリズム825に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ826によってスクリーン827上に投射され、画像が拡大されて表示される。
上記構成の投射型表示装置は、上記実施の形態の液晶装置を備えたものであるので、表示ムラの少ない信頼性の高い投射型表示装置となっている。
本発明の一実施の形態である液晶装置の等価回路図。 図1の液晶装置について画素構造を示す平面図。 図1の液晶装置の要部を示す断面図。 図1の液晶装置の製造方法について一例を示す工程説明図。 液晶装置を製造する液滴吐出装置を示す斜視図。 図5の要部斜視図及び要部断面図。 本発明に係る電子機器の一例を示す斜視図。 投射型表示装置の一実施形態を示す概略構成図。
符号の説明
10…TFTアレイ基板(第1基板)、20…対向基板(第2基板)、34…インクジェットヘッド(吐出ヘッド)、50…液晶層

Claims (6)

  1. 一対の基板間に液晶層を挟持してなる液晶装置の製造方法であって、
    第1基板上に液滴吐出法を用いて液晶を滴下する工程と、
    該液晶が滴下された第1基板とこれに対向する第2基板とを貼り合せる工程と、を含み、
    前記第1基板の表面であって、当該液晶装置の光出射領域内に形成される段差を1800Å以下とするとともに、前記段差を前記光出射領域の外側ほど相対的に大きく、前記光出射領域の内側ほど相対的に小さくしたことを特徴とする液晶装置の製造方法。
  2. 前記第1基板上に液晶を滴下する工程の前に、第1基板上に、マトリクス状の遮光部によって区画された複数の画素電極を形成する工程と、該画素電極上に配向膜を形成する工程とを含み、
    前記第1基板の表面に形成される段差が、前記遮光部上の基板表面と、前記画素電極上の基板表面との高さの差にて形成されるものであることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置の製造方法
  3. 前記基板表面に形成される段差を1300Å以下としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶装置の製造方法
  4. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の製造方法により得られたことを特徴とする液晶装置。
  5. 請求項に記載の液晶装置を表示部として備えることを特徴とする電子機器。
  6. 光源装置と、該光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、該光変調装置により変調された光を投射する投射装置とを含み、
    前記光変調装置が、請求項に記載の液晶装置にて構成されてなることを特徴とする投射型表示装置。
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